JP2014229560A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉された内部空間に複数の単位電池が収納されており、収納された単位電池を効率よく冷却することができる電池パックを提供する。
【解決手段】ケース12には、内部空間13とケース12の外方の外部空間とを連通する挿通孔17が形成されており、その挿通孔17にモータ21の回転軸21aが挿通して配置されている。モータ21はケース12の内部空間13に配置された内部ファン23を駆動するので、内部ファン23によって内部空間13の空気を循環させて、各セル11を冷却することができる。さらに回転軸21aは、挿通孔17を挿通して配置されているので、ケース12から外部に突出している回転軸21aに外部ファン22を設けることができる。これによって1つのモータ21によって、ケース12の内側だけでなく外側にもファンを設けてケース12の外側からも冷却することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、単位電池を複数接続し、ケース内に収納している電池パックに関する。
従来、電池パックの冷却構造として、冷凍サイクルを構成する熱交換器を閉塞したケース内部にセルおよび送風機とともに収納し、冷凍サイクルの冷凍能力により温度調整される上記熱交換器によってケース内部の温度管理を行うものが知られている。
この方式は、冷凍サイクルを必要としているため高価で構造が複雑である。つまり、冷凍サイクルを用いると、システム全体のコストが高くなり、製品化あるいは販売上の支障となる。また、冷媒配管の出入りがあり、密閉性確保のために、特別な構造や処置が必要となり、更に、コストアップを伴う結果となった。
このため、特許文献1のように、電池パック内に外部から空気を流入させるものが用いられている。特許文献1は、複数の蓄電ユニットを備え、各蓄電ユニットの温度調整を効率良く行うために、各蓄電ユニットが間隔をあけて並んで配置されている。そして冷却する際に、外部から吸気された空気を蓄電ユニット間の隙間に流し、吸気された空気を再び外部に排出している。
特開2003−000000号公報
前述の特許文献1に記載の技術では、蓄電ユニットを外部の空気で冷却する方式であるので、ラゲージなど空調されていない場所から吸気すると冷却性能が低下するという問題がある。そこで車室から吸気することも考えられるが、吸気通路を伝わって送風機の騒音が車室に伝播するという問題がある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、密閉された内部空間に複数の単位電池が収納されており、収納された単位電池を効率よく冷却することができる電池パックを提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明は、複数の単位電池(11)を内部空間(13)に収納するケース(12)と、内部空間に配置される駆動用のモータ(21)、および内部空間に配置されモータによって駆動される内部ファン(23)を備える送風機(20)と、を含む。そしてケースには、内部空間とケースの外方の外部空間とを連通し、モータが有する回転軸(21a)が挿通して配置される挿通孔(17)が形成されていることを特徴とする。
このような本発明に従えば、ケースには、内部空間とケースの外方の外部空間とを連通する挿通孔が形成されており、その挿通孔にモータの回転軸が挿通して配置されている。モータはケースの内部空間に配置された内部ファンを駆動するので、内部ファンによって内部空間の空気を循環させて、各単位電池を冷却することができる。また内部ファンとモータとはケース内に配置されているので、内部ファンとモータとから発生する騒音がケースの外方に漏れることをケースによって抑制することができる。
さらに回転軸は、挿通孔を挿通して配置されているので、ケースから外部に突出している回転軸に外部ファンを設ける構成を採用することができる。外部ファンを設ける構成を採用すると、外部ファンと内部ファンとを同時に回転させることができる。外部ファンを回転させることによって、ケースの外表面に空気を流すことができる。これによって1つのモータによって、ケースの内側だけでなく外側にもファンを設けてケースの外側からも冷却することができる。
単位電池の搭載条件によっては冷却は、(I)内部ファンのみで十分の場合と、(II)内部ファンおよび外部ファンの両方が必要な場合とがある。本発明のように予めモータの回転軸をケースの挿通孔に挿通させておけば、前述の(I)の場合、挿通孔に蓋をすれば密閉でき、(II)の場合、外部ファンを取り付けるのみで(II)の構成を実現することができる。したがって(I)(II)を個別でそれぞれ専用設計する場合と比較して設計が容易となる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の電池パック10を示す側面図である。 外部ファン22を装着した電池パック10を示す側面図である。 カバー16を示す側面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図3を用いて説明する。電池パック10は、図1および図2に示すように、単位電池であるセル11をケース12の内部空間13内に複数収納して構成されている。電池パック10は、内燃機関と電池駆動モータとを組み合わせて走行駆動源とする周知のハイブリッド自動車に用いられ、走行用モータの駆動電源等となる。セル11は、たとえばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池および有機ラジカル電池である。またセル11は、ケース12内に収納された状態で自動車の座席下、ラゲージ内の空間、および運転席と助手席の間の空間などに配置されている。
ケース12は、セル11を密閉して包囲する箱型の形状を有するアルミニウム板または鉄板の成型品である。図1および図2では理解を容易にするために、図1および図2のケース12の右方の側面を除く部分の厚みを省略して示している。またケース12の内面または外面に放熱面積を大きくするために凹凸が形成されていることが好ましい。
ケース12内は、密閉されている。このため、埃等の侵入を防止し、かつ、ケース12内の結露を防止できる。ケース12は、圧力弁19(リリーフバルブ)を介して、ケース12内部で発生したガス等を外部に排出するようにしている。
複数のセル11は、ケース12の内部空間13に間隔をあけて並んで配置されている。隣接するセル11の側面間には隙間が設けられている。セル11の側面は、セル11から内部空間13へ熱を放散させる放熱手段として機能する。
以下、セル11が配列されておりケース12が延びる方向を左右方向X(図1における左右方向)と称する。左右方向Xに直交し、セル11の側面に沿った方向を上下方向Z(図1における上下方向Z)と称する。左右方向Xおよび上下方向Zに垂直な方向を前後方向Y(図1の紙面に垂直な方向)と称する。
複数のセル11は、図1に示すように側方に見てケース12の左右方向Xおよび上下方向Zの中央に位置し、複数のセル11の周囲には空気が流れる空気通路が形成されている。複数のセル11の上方には左右方向Xに延びる空気通路が形成されている。複数のセル11の左方には、上下方向Zに延びる空気通路が形成されている。また複数のセル11の下方には、左右方向Xに延びる空気通路が形成されている。そして複数のセル11の右方には、送風機20が配置されている。
隣接するセル11の側面間には、アルミニウム製の放熱プレート14が設けられる。放熱プレート14には、セル11の表面から熱が伝達される。平板状の放熱プレート14の一部は、セル11の下方の空気通路内まで延長されている。下方の空気通路内で、放熱プレート14が効率よく下方の空気通路を流れる空気と熱交換するように、放熱プレート14の一部が波状に屈曲された屈曲放熱部14aを形成している。屈曲放熱部14aは、放熱プレート14の一部をプレスで波状に成型加工したものである。この屈曲放熱部14aの周囲を空気が流れ、放熱プレート14が冷却され、ひいては、放熱プレート14が密接したセル11が冷却される。
セル11の放熱手段の他の一つは、セル11に接続され放熱のために湾曲した放熱用の湾曲バスバー15である。湾曲バスバー15は、導電性の金属板から成り、隣接するセル11同士を電気的に接続するものである。隣接するセル11は、湾曲バスバー15によって直列に接続され、複数のセル11は順次、湾曲バスバー15によって直列に接続されている。この接続のために通常必要な長さを超える長さを持つように湾曲バスバー15は、山型に大きく湾曲して形成されている。そして湾曲バスバー15の上部には、放熱性能を向上するためにフィン15aを形成されている。湾曲バスバー15にフィン15aを形成するためには、湾曲バスバー15を構成する銅部材を鍛造したり切り起こしたりして形成することができる。また、湾曲バスバー15に別体のフィン15aを接合(溶接)してもよい。
ケース12内には、送風機20が配置されている。この送風機20は、たとえばシロッコファンおよび軸流ファンで形成することができる。送風機20にて、ケース12内の空気を、ケース12の内面およびセル11の周囲を通過するように循環させる。具体的には、送風機20はケース12内の右方側の下部に位置する。そして送風機20は、下方から空気を吸い込み、上下方向Zに延びるファンスクロール20aを通過後、セル11の上方の空気通路に向けて、ファンスクロール20aの出口から左方に向けて吹き出す。これによって図1にて矢印で示すように、湾曲バスバー15に吹き出された空気は、複数のセル11の周囲を逆時計回りに空気が循環する。これによって循環する空気と、放熱プレート14および湾曲バスバー15などが熱交換し、セル11が冷却される。そして熱交換した空気は、ケース12の内壁全面から外部に放熱される。送風機20は、ケース12の外部に流体となる空気を漏らすことなく内部空間13にて循環させる。そのためケース12には、流体の入口および出口を有しない。
送風機20は、制御装置(図示せず)によって制御される。制御装置は、セル11の温度に基づいて、送風機20の回転数を制御する。セル11は、電池パック10から電流が取り出される出力時および電池パック10が充電される入力時に自己発熱する。このセル11の自己発熱により、セル11の温度を上げるときは、送風機20から第1風量が送風機20から流れるように送風機20が運転されるか、または、送風機20が停止される。
一方、セル11を冷却してセル11の温度を下げるときは、第1風量よりも風量が多い第2風量が送風機20から流れるように送風機20が運転される。第2風量は、乱流効果を発揮させるために、予め実験(シュミレーションを含む)で定めた所定風量以上の風量である。
送風機20の風量が少ないと、一部のセル11にしか風が当たらなかったり、風の分布が不均一に成ったりする。風量を大きくしていくと、風がケース12内のいろいろな部分に当たり、乱流と成って、均一にセル11の群を冷却出来るようになる。これを本発明では乱流効果と称することにする。更に、送風量を上げてもよいが、送風機20の電力消費量が増加する。従って、セル11の群を均一に冷却するために、予め乱流効果が発揮される最低風量を実験により求めておく。
ケース12の上方には、ケース12の上面を覆うカバー16が設けられている。カバー16は、図3に示すように、左右方向Xに延びる複数の内部通路16aを内部に有し、放熱性に優れる材料、たとえばアルミニウムからなる。カバー16の上面には、放熱性能を向上するため複数のフィン16b(図3では図示せず)が設けられている。フィン16bによってカバー16の上面の表面積をたとえば3倍に増加させることができる。
内部通路16aは、図3に示すように、左右方向Xに延び、前後方向Yに間隔を開けて複数設けられる。前後方向Yに隣接する内部通路16aは、上下方向Zに延びる仕切り16cによって分断されている。カバー16の左方側には、カバー16内の全ての内部通路16aと連通し、外部の空間と連通する開口部16dが設けられる。またカバー16の右方側の端部では、内部通路16aの右方側の端部が開口している。
カバー16は、仕切り16cを有するので、セル11から空気を介してケース12の上面に伝わった熱は、仕切り16cを通過してカバー16の上方の面およびフィン16bから外部に放熱される。
次に、送風機20の具体的な構成に関して説明する。送風機20は、内部空間13に配置される駆動用のモータ21、および内部空間13に配置されモータ21によって駆動される内部ファン23を備える。またケース12には、内部空間13とケース12の外方の外部空間とを連通し、モータ21が有する回転軸21aが挿通して配置される挿通孔17が形成されている。挿通孔17は、本実施形態ではケース12の右方側の壁部に、左右方向Xに貫通するように形成されている。
モータ21は、左右方向Xの両方に回転軸21aが突出している。したがってモータ21の左右方向Xの両側の突出している回転軸21aに、それぞれファンを搭載することが可能となる。図1に示す状態では、左方側に突出している軸には、内部ファン23が設けられている。そして右方側に突出している軸は、挿通孔17を挿通しケース12の外部に突出している。そして突出している部分が、キャップ24によって外部から覆われている。挿通孔17は、回転軸21aの回転を阻害しないように、隙間をあけて回転軸21aを支持している。または挿通孔17にベアリング(図示せず)を設け、ベアリングを介して回転軸21aを支持してもよい。
キャップ24は、蓋であって、回転軸21aと挿通孔17との隙間をケース12の外方から塞ぐための部材である。またキャップ24は、回転軸21aの回転を阻害しないように回転軸21aと間隔を開けて設けられる。またキャップ24の内部にベアリング(図示せず)を設けて、回転軸21aの端部を支持してもよい。キャップ24によって、挿通孔17と回転軸21aとの間から空気が漏れることを防ぎ、ケース12の密閉化を保持している。
図2に示す状態では、左方側に突出している軸には、キャップ24ではなく外部ファン22が設けられている。したがって用途に応じて、キャップ24と搭載する場合と、外部ファン22を搭載する場合とを使い分けることができる。またケース12の右方側の壁部を覆うように、板状のカバーケース25が設けられる。カバーケース25は、ケース12の右方側の壁部から左右方向Xに間隔をあけた位置であって、カバー16の内部通路16aと連通するように配置されている。またカバー16の開口部16dには、ダクト18の一端部が連結されている。ダクト18の他端部は、車室内に連通している。したがって本実施形態では、ケース12の上方には車室が位置している。
外部ファン22は、ケース12の外方に設けられ、モータ21が駆動すると回転軸21aと一体になって回転する。外部ファン22で導かれる風は、ケース12の外表面の少なくとも一部を流れる。本実施形態では、ケース12の上面と側面とを外部ファン22によって導かれる空気が流れる。外部ファン22が回転すると車室内の空気をダクト18を介して吸い込み、吸い込んだ空気がカバー16の開口部16dを経て、内部通路16aを通過する。そして、外部ファン22から、カバー16を通過した空気を外部に空気を吹き出すことができる。これによって空調されている車室内の空気を用いてカバー16の放熱を促進することができる。
また回転軸21aには、前述のように内部ファン23も搭載されている。したがって、外部ファン22による外部のカバー16の冷却とともに、内部ファン23による内部空間13の冷却もすることができる。
以上説明したように本実施形態のケース12には、内部空間13とケース12の外方の外部空間とを連通する挿通孔17が形成されており、その挿通孔17にモータ21の回転軸21aが挿通して配置されている。モータ21はケース12の内部空間13に配置された内部ファン23を駆動するので、内部ファン23によって内部空間13の空気を循環させて、各セル11(単位電池)を冷却することができる。また内部ファン23とモータ21とはケース12内に配置されているので、内部ファン23とモータ21とから発生する騒音がケース12の外方に漏れることをケース12によって抑制することができる。
さらに回転軸21aは、挿通孔17を挿通して配置されているので、ケース12から外部に突出している回転軸21aに外部ファン22を設ける構成を採用することができる(図2参照)。外部ファン22を搭載する構成を採用すると、外部ファン22と内部ファン23とを同時に回転させることができる。外部ファン22を回転させることによって、ケース12の外表面に空気を流すことができる。これによって1つのモータ21によって、ケース12の内側だけでなく外側にもファンを設けてケース12の外側からも冷却することができる。
セル11の搭載条件によっては冷却は、(I)内部ファン23のみで十分の場合と、(II)内部ファン23および外部ファン22の両方が必要な場合とがある。本実施形態のように予めモータ21の回転軸21aをケース12の挿通孔17に挿通させておけば、前述の(I)の場合、挿通孔17にキャップ24をすれば密閉でき、(II)の場合、外部ファン22を取り付けるのみで(II)の構成を実現することができる。したがって(I)および(II)を個別でそれぞれ専用設計する場合と比較して設計が容易となる。換言すると、(I)および(II)の構成を共通仕様にすることができるので、汎用性を向上することができる。これによって製造コストを低減することができる。
また本実施形態では、電池パック10が車両に搭載された搭載状態において、ケース12の上方には車室が位置しており、モータ21および内部ファン23は、ケース12内の下部に配置されている。このようにモータ21がケース12内の下部に配置されているので、外部ファン22もケース12外の下部に配置されることになる。図2に示すように、開口部16dにダクト18を設けた場合には、ダクト18は上方の車室内に連通している。したがって電池パック10で発生した音が、ダクト18を介して車室に伝わるおそれがある。しかし下部に外部ファン22が位置しているので、外部ファン22から車室までの距離を、外部ファン22が上方に位置している場合に比べて大きくすることができる。したがって外部ファン22からの音の減衰を促進して、騒音が車室に伝わることを抑制することができる。
さらに本実施形態では、ダクト18はカバー16およびカバーケース25を介して外部ファン22に連通している。したがってカバー16およびカバーケース25によっても騒音が減衰するので、さらに騒音が車室に伝わることを抑制することができる。
さらに本実施形態では、外部ファン22の上流に熱交換器として機能するカバー16を設けている。カバー16の内部通路16aに外部ファン22によって冷却風を誘引することで、ケース12の冷却性能を向上させると共に、さらに上流の車室内への音を遮蔽することができる。
また本実施形態では、ケース12はセル11および内部空間13を密閉して包囲している。そして内部ファン23は、ケース12内に配置されている。この内部ファン23にて、ケース12内の流体を、ケース12の内面およびセル11の周囲を通過するように循環させ、ケース12の内壁から外部に放熱させる。そのためケース12内を循環する流体がケース12内部のセル11の周りを流動し、セル11から内部空間13へ熱が伝達される。この熱がケース12の内壁全面に伝わり、このケース12の内壁全面から外部に放熱させることによりセル11を冷却することができる。
さらに本実施形態では、挿通孔17はキャップ24または外部ファン22によって塞がれているので、ケース12内は密閉されている。これによって内部ファン23は、ケース12の外部に流体を漏らすことなく循環させることができる。したがってケース12からの騒音や煙等が、意図しない外部に発生するのを防止することができる。また、ケース12内に塵埃が侵入することがない。更に、ケース12内部で結露することがない。
さらに本実施形態では、内部ファン23は常設であるが、必要に応じて外部ファン22を搭載することができる。したがって、冷却能力が必要な場合は、外部ファン22を設けることができる。たとえば電池パック10が高温になりやすいラゲージに搭載された場合には、外部ファン22を設け、開口部16dに車室内に連通するダクト18を設けることが好ましい。これによってケース12の内部を内部ファン23によって強制対流熱伝達によって冷却し、外部ファン22によってケース12の外表面を通過する空気によって、外部のカバー16の内部通路16aを外部ファン22によって強制対流熱伝達によって冷却することができる。
また外部環境が車室内や車室に近い場合などは、外部環境が高温になりにくいので、外部ファン22を設けずに用いることができる。これによってケース12の内部を内部ファン23によって強制対流熱伝達によって冷却し、外部のカバー16の仕切り16cおよびフィンよる自然対流熱伝達(図1および図2に上方への矢印)および放射伝熱によって冷却することができる。したがって電池パック10を車室内近傍に搭載した場合と、ラゲージに搭載した場合とを共用の仕様にできる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、複数のセル11は側面を互いに対向させて並べて配置しているが、このような並列の配列に限るものではない。セル11の配列は、ケース12の内部の風を強制循環させ、複数のセル11を均一に冷却することができる配列であれば、複数列であってもよく、千鳥状に配置してもよい。
前述の第1実施形態では、ケース12の側面および下面は平坦状であるが、ケース12の側面および下面に放射性能を向上させるためのフィンおよび凹凸を設けても良い。
前述の第1実施形態では、電池パック10は、車両に搭載されるが、車両に限るものではなく、他の移動手段、たとえば航空機および船舶などに搭載してもよい。また移動手段でなく、他の装置に搭載してもよい。
前述の第1実施形態では、内部通路16aを有するカバー16はケース12に一体に設けられているが、カバー16を用いる構成に限るものではない。たとえばカバー16を用いず、ケース12の上面にフィンを設けてもよい。このような場合は、送風機20をたとえば上方に設けて、外部ファン22によって直接ケース12の上面を冷却してもよい。換言すると、モータ21の位置はケース12内の下部に限るものではなく、ケース12の上方であってもよい。このような場合には、外部ファン22の位置と車室内とができるだけ遠くなるように、ケース12の姿勢を考慮すると好ましい。
また前述の第1実施形態では、外部ファン22の空気通路には、冷却対象物が配置されていないが、このような構成に限るものではない。たとえば外部ファン22の空気通路に、制御装置やDC−DCコンバータなどの冷却対象物を配置してもよい。これによってセル11だけでなく、他の装置も冷却することができる。
10…電池パック 11…セル(単位電池) 12…ケース
13…内部空間 14…放熱プレート 14a…屈曲放熱部
15…湾曲バスバー 16…カバー 16a…内部通路
16c…仕切り 16d…開口部 17…挿通孔
18…ダクト 20…送風機 20a…ファンスクロール
21…モータ 21a…回転軸 22…外部ファン
23…内部ファン 24…キャップ 25…カバーケース

Claims (4)

  1. 複数の単位電池(11)を内部空間(13)に収納するケース(12)と、
    前記内部空間に配置される駆動用のモータ(21)、および前記内部空間に配置され前記モータによって駆動される内部ファン(23)を備える送風機(20)と、を含み、
    前記ケースには、前記内部空間と前記ケースの外方の外部空間とを連通し、前記モータが有する回転軸(21a)が挿通して配置される挿通孔(17)が形成されていることを特徴とする電池パック。
  2. 前記回転軸と前記挿通孔との隙間を前記ケースの外方から塞ぐ蓋をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記送風機は、前記ケースの外方に設けられ、前記回転軸によって駆動される外部ファンをさらに備え、
    前記外部ファンで導かれる風は、前記ケースの外表面の少なくとも一部を流れることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  4. 前記電池パックが車両に搭載された搭載状態において、前記ケースの上方には車室が位置しており、
    前記モータおよび前記内部ファンは、前記ケース内の下部に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電池パック。
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