JP2014229408A - センサー付きプロテクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドドア1に取付けられ、中空部12に設けられた2本の芯線31,32が接触することで異物の存在を検知するもので、端末部分では引き出された芯線31,32が、制御装置40に接続されたリード線36に結線されるとともに、空間部33をインサート50で塞いだ状態で型成形されてなるもので、リード線36の先端は絶縁体で被覆された被覆部37からむき出した裸線であり、インサート50は、可撓性かつ非導電性の材質からなり、結線部Mと被覆部37を納める溝部53,54が形成され、溝部53,54によって被覆部37が挟持される。
【選択図】図3
Description
このセンサー付きプロテクター10は、図13及び図14に示すように、スライドドア1に形成されたフランジに取付けられる、車内側壁11a,車外側壁11b及び連結壁11cからなる断面略U字状の取付基部11と、その取付基部11に一体成形された中空部12を備え、中空部12には、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
なお、センサー付きプロテクター10の下部では、取付基部11の車内側壁11a側に断面C字形状のチャンネル部13が一体成形されていて、感圧センサーSに接続されるワイヤーハーネスWを保持している。また、取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、さらに取付基部11には剛性をアップさせるために断面略U字形状の芯材15が埋設されている。また取付基部11の車外側壁11bには装飾用リップ16が設けられている。
また、センサー付きプロテクター10の上側端末部分でも、図17に示すように、長手方向(図17では右方向)に引き出された2本の芯線31,32に対して、抵抗器39の足が重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線されるとともに、インサート26で空間部33を塞いた後、型成形することによって結線部M,インサート26及び抵抗器39を型成形内部に埋めて露出しないようにしている。
なお、図16及び図17では型成形の部位を点線で示した。
このため接着工程が新たに必要になるとともに接着剤の使用が多くなると接着不良の原因になるという不具合があった。また、接着剤の使用にはバラツキが生じ易く、結線部Mや抵抗器39を安定した状態で固定することが難しい。さらに接着剤による固定では、一旦取付けられると補修や交換などの際に容易に取り外すことはできないといった問題がある。
また、特許文献2には、コードの接続部をかしめ固定できる金属片を使用するものが記載されているが溶接により固着されるので手間がかかり構造も複雑であるのに加え、インサートを含め、型成形の際に型成形材料が中空部に流れ込むことを防止する点については記載されていない。
前記リード線(36)の先端は、絶縁体で被覆された被覆部(37)からむき出した裸線であり、
前記インサート(50)は、可撓性の材質からなり、その他端側に、前記結線された結線部(M)とそれに連設した前記被覆部(37)を納める溝部(53,54)が形成されるとともに、前記溝部(53,54)によって前記リード線(36)の被覆部(37)が挟持されることを特徴とする。
なお、ここで、「電気信号の変化」には、2本の芯線が短絡することによる変化や、静電容量の変化が含まれる。
これにより、型成形時にリード線の被覆部や結線部が、射出成形圧の影響を受けて型成形部から露出するといったことが簡易に防止され、外観上見栄えを特に害することもない。
また、接着剤を使用しないことで余分な工程が不要で接着不良となることもなく、一旦取付けられた後でも補修や交換などの際に容易に取り外すことができる。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター10は、図10で示したようなスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車におけるそのスライドドア1の前端面に車体前側に向けて突出するように取付けられ、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられたものであり、図12乃至図14で示した部分では、従来例で示したものと同一の構成であるが、インサート50の構成が従来例で示したインサート25とは相違するとともに、芯線(電極線)31,32と電気信号の変化から異物存在の判定を行う制御装置40に接続されたリード線36との結線部M周りを固定する構造が相違するものである。なお、制御装置40は異物の挟まりによって2本の芯線31,32が短絡すると異物を検知するようになっているが、静電容量の変化によって異物を検知するようにしてもよい。
そして、センサー付きプロテクター10の下側端末部分では、図1に示すような形状のインサート50によって下側端末部分において開口した中空部12の空間部33が塞がれる。
挿入部51は、中空部12の空間部33に圧入されるように空間部33とほぼ同じ又は少し大きな断面形状により、空間部33を隙間なく塞ぐことで、その後の型成形時に型成形材料が空間部33に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止している。ここでは、挿入部51の断面形状を略矩形状にしたが、空間部33を隙間なく塞ぐことが要求されるので、挿入部51の断面形状は、空間部33の断面形状に対応したものになる。
このとき、溝部53,54の幅(突出部52の中央で水平に延びる部位の幅)は、リード線36の被覆部37の径よりも狭くしている。
また、図4(b)に示すように、結線部Mは周壁内に配置されインサート50の外表面から露出しないように位置決めされる。
これにより、型成形時にリード線36の被覆部37や結線部Mが、射出成形圧の影響を受けて型成形部から露出するといったことが簡易に防止され、外観上見栄えを特に害することもない。
また、接着剤を使用しないことで余分な工程が不要で接着不良となることもなく、一旦取付けられた後でも補修や交換などの際に容易に取り外すことができる。
嵌合部55に嵌め込まれた抵抗器39は、溝部53,54を形成する周壁(側壁)の後端側(挿入部51側とは逆側,図7では左側)の内側に挟持され、溝部53,54が形成される。
なお、抵抗器39の足と芯線31,32が結線された結線部Mは、溝部53,54の周壁に非接触状態で配置される。
これに、図6で示したような、抵抗器39を配置する嵌合部55を設け、抵抗器39の足と芯線31,32が結線された結線部Mを、溝幅拡部53b,54bに配置すれば、同様に結線部Mをインサート50に納める際の傷付きや破損の発生を確実に防止することができる。
また、センサー付きプロテクター10をバックドアやサンルーフ2(図11)に適用することもできる。
2 サンルーフ
10 センサー付きプロテクター
11 取付基部
11a 車内側壁
11b 車外側壁
11c 連結壁
12 中空部
13 チャンネル部
14 保持リップ
15 芯材
16 装飾用リップ
20 センサー付きプロテクター
25,26 インサート
31,32 芯線
33 空間部
34,35 ゴム様弾性体
36 リード線
37 被覆部
39 抵抗器
50 インサート
51 挿入部
52 突出部
53,54 溝部
53a,54a 溝幅狭部
53b,54b 溝幅拡部
55 嵌合部
M 結線部
S センサー(感圧センサー)
W ワイヤーハーネス
Claims (5)
- 自動車のドアやサンルーフなどのように、車体の開口部を開閉する開閉物の周縁や、前記開口部の周縁に取付けられる取付基部と、その取付基部に一体成形され、2本の芯線が空間部を介して設けられた中空部を備え、前記開閉物の閉時に前記開閉物と前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知するもので、端末部分では長手方向に引き出された前記芯線が、制御装置に接続されたリード線に結線されるとともに、前記空間部を塞ぐように、非導電材で形成されたインサートの一端側が圧入された状態で型成形されてなるセンサー付きプロテクターであって、
前記リード線の先端は、絶縁体で被覆された被覆部からむき出した裸線であり、
前記インサートは、可撓性の材質からなり、その他端側に、前記結線された結線部とそれに連設した前記被覆部を納める溝部が形成されるとともに、前記溝部によって前記リード線の被覆部が挟持されることを特徴とするセンサー付きプロテクター。 - 前記結線部は、前記溝部の周壁からはみ出さずに配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きプロテクター。
- 前記溝部内に接着剤を流し込み前記結線部を固定してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きプロテクター。
- 前記溝部には、前記被覆部を挟持する溝幅狭部と前記結線部を配置する溝幅拡部が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
- 前記インサートに、前記芯線に接続された抵抗器を配置する嵌合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
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