JP2014227690A - 不燃化コーティング材、不燃性断熱材、及び不燃性断熱材の構築方法 - Google Patents

不燃化コーティング材、不燃性断熱材、及び不燃性断熱材の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡樹脂表面に被覆した場合、高温に晒されても、断熱性の低下が少ない技術を提供することである。【解決手段】発泡樹脂系断熱材の不燃化コーティング材であって、ロックウールと、セメントと、アルミニウム水和物類とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、特に、発泡樹脂系断熱材の不燃化技術に関する。
構造物(例えば、建築構造物、土木構造物)は、鋼材、コンクリート、モルタル、石材、煉瓦、木材、タイル、漆喰、ガラス、土等の材料により構築されている。これらの材料で構築された構造物は、一般的に、熱伝導率が大きい。従って、熱が逃げ易い為、冷暖房効率が悪い。この問題点を解決する為、断熱材が用いられる。断熱材として発泡樹脂(例えば、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等)が知られている。しかし、多くの発泡樹脂は可燃性である。この為、引火による火災の懸念が有る。
特許第3240308号公報
そこで、発泡樹脂系断熱材の表面に耐火被覆モルタルを設けることが考えられる。すなわち、発泡樹脂の表面に耐火被覆モルタルを設けたならば、火災の恐れが少なくなるであろうと考えられた。
特許第3240308号公報(特許文献1)には耐火被覆材の開示が有る。例えば、少なくとも水硬性セメントを含む無機質結合材100重量部に対し、吸熱物質15重量部〜500重量部、無機質軽量骨材と有機質軽量骨材を2:1〜20:1の割合により配合した軽量骨材12重量部〜220重量部からなり、かつ、前記無機質結合材及び吸熱物質を合計した100容積部に対し前記軽量骨材が100〜300容積部である耐火被覆材の開示が有る。又、少なくとも水硬性セメントを含む無機質結合材100重量部に対し、吸熱物質15重量部〜500重量部、無機質軽量骨材と有機質軽量骨材を2:1〜20:1の割合により配合した軽量骨材12重量部〜220重量部、及び無機質充填材300重量部以下を加えると共に、前記無機質結合材、吸熱物質、及び無機質充填材を合計した100容積部に対し前記軽量骨材が100〜300容積部である耐火被覆材の開示が有る。吸熱物質は、例えば水酸化アルミニウムである。無機質軽量骨材は、例えばパーライトである。有機質軽量骨材は、例えば発泡ポリスチレンである。ガラス繊維(又は岩綿繊維)が、必要に応じて、含まれる。
さて、発泡樹脂材表面に上記特許文献1の耐火被覆材が設けられた。この素材の耐火性が調べられた。その結果、耐火性に劣ることが判った。その原因は次のことであろうと考えられた。上記耐火被覆材は発泡樹脂系断熱材に比べて硬い。かつ、上記耐火被覆材と発泡樹脂系断熱材とは、熱や乾燥等による寸法変化特性が大きく異なる。従って、発泡樹脂系断熱材表面を前記耐火被覆材で被覆した場合、耐火被覆材と発泡樹脂系断熱材との界面で剥離が起こり易かった。尚、斯かる問題点が上記特許文献1で指摘されていないのは、上記特許文献1の耐火被覆材が、発泡樹脂材に対するものでは無く、鉄素材に対するものであったからと考えられた。
耐火被覆材として、ロックウール、セメント及び水からなる吹付けロックウールが知られている。
この種の耐火被覆材が発泡樹脂材表面に設けられた。この素材の耐火性が調べられた。その結果、JIS A 5430に規定される発熱性試験における総発熱量は小さな値であった。前記素材は不燃性であった。しかし、発泡樹脂系断熱材が焼焦げた。これにより、前記素材の厚みは大きく減少した。断熱材の厚みが薄くなると、断熱性が大きく低下する。
従って、本発明が解決しようとする課題は、前記問題点を解決することである。例えば、発泡樹脂材表面に被覆した場合、高温に晒されても、断熱性の低下が少ない(発泡樹脂系断熱材が損傷し難い)技術を提供することである。或いは、例えば発泡樹脂系断熱材が燃え難い技術を提供することである。特に、高温に晒されても、断熱性の低下が少ない(発泡樹脂系断熱材が損傷し難い)、かつ、発泡樹脂系断熱材が燃え難い技術を提供することである。
本発明は、
発泡樹脂系断熱材の不燃化コーティング材であって、
ロックウールと、
セメントと、
アルミニウム水和物類
とを有することを特徴とする不燃化コーティング材を提案する。
本発明は、
前記不燃化コーティング材であって、好ましくは、セメントとアルミニウム水和物類との合計量が、ロックウール100質量部に対して、50〜300質量部であり、アルミニウム水和物類の量が、セメントとアルミニウム水和物類との合計量100質量部に対して、30〜90質量部であることを特徴とする不燃化コーティング材を提案する。
本発明は、
前記不燃化コーティング材であって、好ましくは、アルミニウム水和物類は、その平均粒径が1〜120μmであることを特徴とする不燃化コーティング材を提案する。
本発明は、
前記不燃化コーティング材であって、好ましくは、アルミニウム水和物類が水酸化アルミニウムであることを特徴とする不燃化コーティング材を提案する。
本発明は、
発泡樹脂系断熱材と、
前記発泡樹脂系断熱材の表面に設けられた前記不燃化コーティング材
とを有することを特徴とする不燃性断熱材を提案する。
本発明は、
前記不燃性断熱材であって、好ましくは、発泡樹脂系断熱材と不燃化コーティング材との間に接着剤が設けられてなることを特徴とする不燃性断熱材を提案する。
本発明は、
構造物の表面に発泡樹脂系断熱材を設ける工程と、
発泡樹脂系断熱材の表面に前記不燃化コーティング材を設ける工程
とを有することを特徴とする不燃性断熱材の構築方法を提案する。
本発明の不燃化コーティング材が表面に設けられた発泡樹脂材は、高温に晒されても、断熱性の低下が少ないものであった。すなわち、発泡樹脂が熱損傷し難いものであった。このことは、高温に晒されても、発泡樹脂材の断熱性の低下は少ない。かつ、発泡樹脂系断熱材が燃え難いものであった。特に、断熱性に優れ、かつ、難燃性で、耐久性に優れた発泡樹脂材が得られた。
電気炉加熱試験時における試験体の概略平面図および断面図
第1の発明は不燃化コーティング材である。特に、発泡樹脂系断熱材の不燃化コーティング材である。前記不燃化コーティング材はロックウールを有する。前記不燃化コーティング材はセメントを有する。前記不燃化コーティング材はアルミニウム水和物類を有する。前記セメントと前記アルミニウム水和物類との合計量は、好ましくは、ロックウール100質量部に対して、50〜300質量部である。特に好ましくは、70質量部以上である。特に好ましくは、260質量部以下である。更に好ましくは、100質量部以上である。更に好ましくは、200質量部以下である。前記アルミニウム水和物類の量は、好ましくは、前記セメントと前記アルミニウム水和物類との合計量100質量部に対して、30〜90質量部である。特に好ましくは、40質量部以上である。特に好ましくは、85質量部以下である。更に好ましくは、50質量部以上である。更に好ましくは、80質量部以下である。前記アルミニウム水和物類は、好ましくは、その平均粒径が1〜120μmである。特に好ましくは、3μm以上である。特に好ましくは、100μm以下である。更に好ましくは、10μm以上である。更に好ましくは、60μm以下である。前記アルミニウム水和物類は、特に好ましくは、水酸化アルミニウムである。尚、アルミニウム水和物類の平均粒径は、体積平均径である。
第2の発明は不燃性断熱材である。前記不燃性断熱材は発泡樹脂系断熱材を有する。前記不燃性断熱材は、前記発泡樹脂系断熱材の表面に設けられた前記不燃化コーティング材を有する。前記不燃性断熱材は、好ましくは、発泡樹脂系断熱材と不燃化コーティング材との間に設けられた接着剤を有する。
第3の発明は不燃性断熱材の構築方法である。前記構築方法は、構造物の表面に発泡樹脂系断熱材を設ける工程を有する。前記構築方法は、発泡樹脂系断熱材の表面に前記不燃化コーティング材を設ける工程を有する。
以下、更に詳しく説明される。
本発明において、ロックウールは、溶融炉で溶融された岩石や高炉スラグ等を主体とする材料が、急冷されながら、繊維化された素材(鉱物繊維)である。例えば、高炉スラグを主体とする材料より製造されたスラグウールなども含まれる。前記ロックウールは、繊維化された鉱物繊維を集めただけの原綿或いはこの原綿を解綿機等で細かくした粒状ロックウール(原綿と合わせて本明細書中においては「非成形品ロックウール」という。)と、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を数%程度の少量添加しボード状又はマット状に成形した成形品の2種類に大別できるが、前記ロックウールは、好ましくは、非成形品ロックウール、例えば粒状ロックウール(粒状ロックウールを主体としたもの)である。非成形品ロックウールは樹脂を含んでいないことから、燃焼することは無い。原綿を解綿機等で細かくするには、解綿機による解綿、解砕機による解砕、切断装置による切断、篩等の分級機による分級、造粒装置による造粒等の工程を単独又は二種以上を組み合わせて行うことができる。用いる非成形品のロックウールとしては、JIS A 9504:1999「人造鉱物繊維保温材」6.4.1に規定されるウールの密度の測定方法に従って測定した密度が80〜300kg/mであるものが、セメント及びアルミニウム水和物類との混合性がよく且つ不燃コーティング材とした時に熱が発泡樹脂系断熱材に伝わり難いことから好ましい。粒状ロックウールは、ロックウールの原綿を解砕、解綿、切断、分級(例えば、篩い分け)、造粒などの工程の一種又は二種以上の組み合わせにより得られる。斯かるロックウールが用いられた場合、熱が発泡樹脂系断熱材に伝わり難いものであった。
本発明において、セメントは、例えば水硬性セメントである。具体的には、例えばポルトランドセメント(普通、早強、超早強、低熱及び中庸熱の各種ポルトランドセメント)が挙げられる。エコセメント等も挙げられる。更には、前記セメントに、例えばフライアッシュ、高炉スラグ、シリカフューム又は石灰石微粉末などが混合された各種混合セメントも挙げられる。アルミナセメントも挙げられる。超速硬セメントも挙げられる。超速硬セメントは、例えばスーパージェットセメント(商品名:太平洋セメント社製)や、ジェットセメント(商品名:住友大阪セメント社製)である。好ましいセメントは、例えばポルトランドセメントである。或いは、エコセメントである。又は、珪酸カルシウム鉱物を主成分とするセメント(混合セメント)である。特に好ましいセメントはポルトランドセメントである。珪酸カルシウム鉱物を主成分とするセメントは、セメントクリンカ粉砕物中において、珪酸カルシウム鉱物(C3S、C2S)が50質量%以上含まれるものである。より好ましくは60質量%以上含むものである。更に好ましくは70質量%以上含むものである。
本発明において、アルミニウム水和物類(アルミニウム化合物の水和物)とは、水分子(又は水酸化物イオン)が配位したアルミニウム元素(又はアルミニウムイオン)を有し、脱水(加熱脱水)によりAlを生じる物質のことを言う。本発明の効果を実質阻害しない範囲であれば、Fe,SiO,TiO,KO,NaO,SO,MgO,MnO,LiO,P,F,CO 2−等の不純物が含まれていてもよい。アルミニウム水和物類中の不純物の含有率は、例えば30質量%以下が同量の添加で発泡樹脂系断熱材の温度上昇抑制効果が高いことから好ましい。アルミニウム水和物類としては、例えば水酸化アルミニウム、ギブサイト、ベーマイト、ダイアスポア、ボーキサイト等が挙げられる。中でも、水酸化アルミニウムは、発泡樹脂系断熱材における温度上昇抑制効果が高かったことから、特に好ましいアルミニウム水和物類であった。平均粒径が120μmを越えた大きなアルミニウム水和物類は、発泡樹脂系断熱材の温度上昇抑制効果が小さかった。従って、平均粒径120μm以下の大きさのアルミニウム水和物類が、好ましかった。更には、100μm以下の大きさのものであった。特に、60μm以下の大きさのものであった。逆に、平均粒径1μm未満のアルミニウム水和物類は、吹付け工法で発泡樹脂系断熱材の表面に本発明の不燃化コーティング材を被覆する場合において、粉塵が多く発生する虞が有った。従って、平均粒径が1μm以上のアルミニウム水和物類が好ましいものであった。更には、平均粒径が3μm以上のものであった。特に、10μm以上のものであった。比表面積が0.05m/cm以上のアルミニウム水和物類が、発泡樹脂系断熱材の温度上昇抑制効果が高かった。従って、比表面積が0.05m/cm以上のアルミニウム水和物類が好ましかった。更には、比表面積が0.1m/cm以上のものであった。吹付け工法に用いた時に発生する粉塵量の観点から、比表面積が2m/cm以下のアルミニウム水和物類が好ましかった。前記平均粒径や比表面積は、測定器(マイクロトラック(商品名))を用いたレーザー回折散乱法により求められた値(体積基準の比表面積)である。
本発明において、ロックウール100質量部に対し、アルミニウム水和物類とセメントとの合計量は50〜300質量部であることが好ましかった。アルミニウム水和物類とセメントの合計が50質量部未満の場合、発泡樹脂系断熱材の温度上昇抑制効果が低い傾向が有った。逆に、300質量部を越えた場合、天井部分や壁部分などの発泡樹脂系断熱材に、一度に、厚く塗布すると、落下又はずり落ちる傾向が有った。このようなことから、上記の割合の場合が好ましかった。より好ましくは、ロックウール100質量部に対し、アルミニウム水和物類とセメントとの合計量は100〜200質量部であった。
アルミニウム水和物類とセメントとの合計量100質量部に対し、アルミニウム水和物類は30〜90質量部であることが好ましかった。アルミニウム水和物類とセメントとの合計量100質量部に対し、セメントは70〜10質量部が好ましかった。アルミニウム水和物類とセメントとの合計量100質量部に対し、アルミニウム水和物類が30質量部未満、即ち、セメントが70質量部を越えると、発泡樹脂系断熱材の温度上昇抑制効果が低かった。すなわち、発泡樹脂系断熱材が損傷し易かった。アルミニウム水和物類とセメントとの合計量100質量部に対し、アルミニウム水和物類が90質量部を越える、即ち、セメントが10質量部未満であると、不燃化コーティング材中に含まれるセメント量が不足し、不燃化コーティング材が硬化し難かった。発泡樹脂系断熱材の温度上昇抑制効果が高く、発泡樹脂系断熱材が損傷し難くかったことから、アルミニウム水和物類とセメントとの合計量100質量部に対し、アルミニウム水和物類は40〜90質量部、セメントは60〜10質量部であることが好ましかった。
本発明の不燃化コーティング材には、ロックウール、アルミニウム水和物類、セメント以外にも、各種の混和材、骨材から選ばれる一種又は二種以上のものを併用できる。混和材としては、例えばセメント用ポリマー、膨張材、石膏、セメント分散剤(減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤、高性能減水剤、流動化剤など)、防水材、防錆剤、収縮低減剤、増粘剤、保水剤、顔料、繊維、撥水剤、白華防止剤、急結剤(材)、急硬剤(材)、凝結遅延剤、消泡剤、発泡剤、高炉スラグ微粉末、石粉、シリカフューム、火山灰、空気連行剤、表面硬化剤等が挙げられる。骨材としては、例えば川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、川砂利、陸砂利、砕石、パーライトや発泡ガラス粒(ガラスバルーン)等の人工骨材、スラグ骨材等が挙げられる。
本発明の不燃化コーティング材は、水と合わせて用いられる。水の量は、ロックウールとセメントとアルミニウム水和物類との合計量100質量部に対し、50〜300質量部の場合が好ましかった。50質量部より少ないと、不燃化コーティング材の粘性が高くなる為、各材料が混合し難い。逆に、300質量部を越えると、発泡樹脂系断熱材と不燃コーティング材との界面における付着が悪い傾向があった。
本発明の不燃化コーティング材を製造する方法及び装置は、特には、限定されない。例えば、V型混合機や可傾式コンクリートミキサ等の重力式ミキサ、ヘンシェル式ミキサ、リボンミキサ、パン型コンクリートミキサ、パグミル型コンクリートミキサ、重力式コンクリートミキサ、グラウトミキサ、ハンドミキサ、左官ミキサ等のミキサに、上記材料を投入し、混合することで製造できる。ロックウール、セメント及びアルミニウム水和物類を別々の輸送管を通して別経路で圧送し、圧送途中でY字管等にて合流混合することでも製造できる。圧送管やベルトコンベア等の輸送装置で輸送中のロックウールに、セメント及びアルミニウム水和物類を塗すように添加した後、圧送することでも製造できる。ロックウール、セメント及びアルミニウム水和物類の一部を、予め、ミキサ等により混合しても良い。ロックウール、セメント及びアルミニウム水和物類以外の材料は、ロックウール、セメント及びアルミニウム水和物類と同様に、材料の輸送経路中で添加しても良いし、予め、ロックウール、セメント又はアルミニウム水和物類、或いはこれらの一部と混合しても良い。
本発明の不燃性断熱材は、水と合わせた上記不燃化コーティング材が、発泡樹脂系断熱材の表面に、被覆されてなることを特徴とする。すなわち、ロックウール、アルミニウム水和物類、セメント及び水を含有する不燃化コーティング材によって、発泡樹脂系断熱材の表面が覆われた構造である。発泡樹脂系断熱材の表面に不燃化コーティング材が被覆される時、発泡樹脂系断熱材と不燃化コーティング材との付着強度を高める為、プライマー(例えば、接着剤)が塗布され、発泡樹脂系断熱材層と不燃コーティング材層との間に、プライマー層(接着剤層)が設けられていることは、非常に、好ましい。接着剤としては、例えばスチレン・ブタジエン共重合体、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体又はメチルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の合成ゴム、天然ゴム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリクロロピレン、ポリアクリル酸エステル、スチレン・アクリル共重合体、オールアクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・アクリル共重合体、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体、変性酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、酢酸ビニルビニルバーサテート共重合体、アクリル・酢酸ビニル・ベオバ(t‐デカン酸ビニルの商品名)共重合体等の酢酸ビニル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂及びエポキシ樹脂等の合成樹脂、アスファルト及びゴムアスファルト等の瀝青質等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることが出来る。
本発明の不燃性断熱材の構築方法の一例が次に挙げられる。構造物表面に発泡樹脂系断熱材を配置し、次に、前記発泡樹脂系断熱材の表面に上記不燃化コーティング材を被覆する。勿論、これに限られない。発泡樹脂系断熱材の表面に不燃化コーティング材を被覆する方法は、特には、限定されない。例えば、刷毛、ローラー、吹付け装置等を用いて、発泡樹脂系断熱材の表面に不燃化コーティング材を塗布する方法、発泡樹脂系断熱材の表面と空隙が出来るように型枠を設置した上で、当該空隙に不燃化コーティング材を充填する方法、不燃化コーティング材を板状、ブロック状またはシート状に成形し、当該板状、ブロック状またはシート状の不燃化コーティング材を発泡樹脂系断熱材表面に貼り付ける方法などが挙げられる。発泡樹脂系断熱材の表面に不燃化コーティング材を被覆する前に、前記プライマー(接着剤)を発泡樹脂系断熱材の表面に塗布することは、発泡樹脂系断熱材と不燃コーティング材との接着力が増す為、好ましい。構造物表面に発泡樹脂系断熱材を配置する方法は、特には、限定されない。例えば、構造物表面に発泡樹脂系断熱材を刷毛、ローラー、吹付け装置等を用いて塗布する方法、構造物表面に発泡樹脂系断熱材を接着剤を用いて接着する方法、構造物表面に発泡樹脂系断熱材を螺子、ボルト、ナット、釘または適宜な取付具を用いて取り付ける方法、発泡樹脂系断熱材を塗布または接着したシート、板またはブロックを構造物表面に接着剤を用いて貼り付ける方法、発泡樹脂系断熱材を塗布または接着したシート、板またはブロックを構造物表面に螺子、ボルト、ナット、釘または適宜な取付具を用いて取付ける方法、発泡樹脂系断熱材を塗布または接着したシート、板またはブロックを構造物表面を覆うように、構造物またはその空隙に嵌め込む方法が挙げられる。勿論、これ等に限られない。二種以上の方法が併用されても良い。
以下、具体的な実施例を挙げて説明が行われる。但し、本発明は以下の具体的実施例に限定されるものではない。本発明の特長が大きく損なわれない限り、各種の変形例・応用例も含まれる。
[実施例1]
フレキシブルボード(910×910×5mm)の一平面に、硬質ウレタンを吹付け、厚み20mmの硬質ウレタンフォームからなる発泡樹脂系断熱材層を形成した。室内で1週間に亘る養生を行った後、硬質ウレタンフォームを70×70×20mm(縦×横×厚さ)に切り出した。
粒状ロックウール(ロックウール粒状綿(太平洋マテリアル社製)、JIS A 9504:1999の6.4.1に規定されるウールの密度:110kg/m、ロックウール原綿を篩により分級したもの)、アルミニウム水和物類(水酸化アルミニウム(日本軽金属社製)、不純物1質量%未満)、セメント(普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製))、及び水(千葉県佐倉市上水道水)を用いて、下記の表−1に示されるコーティング材(No.1〜6)が作製された。
表−1
Figure 2014227690
注1:表中「粉体」は「アルミニウム水和物類とセメントとの合計」を意味する。
注2:マイクロトラック(商品名)による測定値。
表−1における「見掛け密度」は、以下の<見掛け密度の測定>に従って測定したコーティング材の見掛け密度(単位容積質量)である。
<見掛け密度の測定>
硬質ウレタン製容器(内側形状;70×70×20mm(縦×横×高さ)の直方体)にコーティング材を充填し、20℃,湿度60%の恒温室内で1日養生後に、コーティング材を硬質ウレタン製容器から取り出し、ノギスによりコーティング材の縦(Xa)、横(Xb)、高さ(Xc)を測定した。次式(1)により、コーティング材の体積(V)を求めた。
V(cm)=Xa(cm)×Xb(cm)×Xc(cm) 式(1)
次に、コーティング材を105℃の乾燥機を用いて質量が恒量となるまで乾燥させ、その時質量(w)を用い、次式(2)により、コーティング材の見掛け密度(ρ)を求めた。
ρ(g/cm)=w(g)÷V(cm) 式(2)
上記表−1のコーティング材を、硬質ウレタンフォームの表面に、厚み20mmになるようにモルタルナイフにより塗布した。これにより、硬質ウレタンフォーム表面(70×70mm)に不燃化コーティング材が設けられた試験体(No.1〜6)が作製された。コーティング材の塗布前に、発泡樹脂系断熱材表面に、プライマー(太平洋マテリアル社製「太平洋スプレーボンド」(商品名、アクリル系共重合体エマルジョン、固形分60質量%))0.25gが塗布された。
上記試験体の品質試験(電気炉加熱試験、発熱性試験)が行われた。
<電気炉加熱試験>
セラミック繊維系断熱材3及びセラミックボード系断熱材4で、試験体(No.1〜6)の表面が覆われた。試験体のコーティング材2の表面の一部が露出している(図1参照)。コーティング材2表面の露出部分は、60×60mmの正方形である。これが、箱型電気炉内に配置された。加熱条件は、加熱開始から5分間で729℃に達し、15分間に亘って729℃の維持、その後加熱中止して電気炉内にて自然冷却した。試験体に熱電対を設置し、発泡樹脂系断熱材1とコーティング材2の界面における温度(発泡樹脂系断熱材表面温度:tw)と、コーティング材2表面における温度(tm)を測定した。
この試験結果が表−2に示される。
表−2
Figure 2014227690
本試験の評価基準は下記の通りである。
[評価基準1(不燃性の評価)]
発泡樹脂系断熱材表面の最高温度(twの最大値)が発泡樹脂系断熱材の発火点である410℃に達しなかった試験体を「◎」、410℃に達するまでに30分以上要した試験体を「○」、30分未満で410℃に達した試験体を「×」と判断した。
[評価基準2(難燃性の評価)]
加熱開始後20分経過時点(加熱終了時点)において、発泡樹脂系断熱材表面温度が100℃未満であった試験体を「◎」、100℃以上250℃未満であった試験体を「○」、250℃以上であった試験体を「×」と判断した。この評価基準を定めるに当たり、以下の試験が実施された。
40×40×10mm(縦×横×厚さ)となるように切り出した発泡樹脂系断熱材を、電気炉を使用し150〜270℃の範囲内を10℃刻みで、10分間一定温度となるよう加熱した。各温度で加熱後の発泡樹脂系断熱材を目視にて観察した結果、加熱温度150〜240℃で加熱した発泡樹脂系断熱材は何れも黒く変色することなく、かつ、収縮も生じていなかったのに対し、250℃以上で加熱した発泡樹脂系断熱材は何れも黒く変色し、かつ、収縮が生じていた。特に、加熱温度180℃以下で加熱した発泡樹脂系断熱材は、何れも、殆ど、変色することなく、かつ、収縮も生じていなかった。加熱により生じた変色は、焦げによるものと思われた。尚、加熱温度190〜240℃で加熱した発泡樹脂系断熱材は、何れも、黄色〜褐色に変色していた。
本発明の不燃化コーティング材(No.1〜5)を用いた試験体(No.1〜5)は、何れも、発泡樹脂系断熱材表面の最高温度(twの最大値)が発泡樹脂系断熱材の発火点である410℃に達するまでに30分以上要した。すなわち、難燃性であることが判る。特に、No.1〜3のコーティング材を用いた試験体(No.1〜3)は、何れも、発泡樹脂系断熱材の発火点である410℃に達せず、不燃性の点で特に優れていた。
[実施例2]
実施例1と同様にして試験体(No.7〜9)が作製された。この試験体は、フレキシブルボード(100×100×5mm)の上に、厚み20mm硬質ウレタンフォームからなる発泡樹脂系断熱材と厚み20mmコーティング材(No.1〜3)が積層され、その後1ヶ月間室内で養生されたものである。
JIS A 5430の発熱性試験が行われた。加熱開始後20分間の総発熱量が求められた。20分間加熱して、加熱開始後の硬質ウレタンフォームからなる発泡樹脂系断熱材の厚みの減少量が求められた。
その結果が表−3に示される。
表−3
Figure 2014227690
[評価基準3(不燃性の評価)]
加熱開始後20分間の総発熱量が8.0MJ/m以下、かつ、20分間の加熱による発泡樹脂系断熱材の厚みの減少量が10mm以下である場合を、不燃性良好と判断し、それ以外を不良と判断した。
1 発泡樹脂系断熱材
2 不燃化コーティング材
3 セラミック繊維系断熱材
4 セラミックボード系断熱材

Claims (7)

  1. 発泡樹脂系断熱材の不燃化コーティング材であって、
    ロックウールと、
    セメントと、
    アルミニウム水和物類
    とを有することを特徴とする不燃化コーティング材。
  2. セメントとアルミニウム水和物類との合計量が、ロックウール100質量部に対して、50〜300質量部であり、
    アルミニウム水和物類の量が、セメントとアルミニウム水和物類との合計量100質量部に対して、30〜90質量部である
    ことを特徴とする請求項1の不燃化コーティング材。
  3. アルミニウム水和物類は、その平均粒径が1〜120μmである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の不燃化コーティング材。
  4. アルミニウム水和物類が水酸化アルミニウムである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの不燃化コーティング材。
  5. 発泡樹脂系断熱材と、
    前記発泡樹脂系断熱材の表面に設けられた請求項1〜請求項4いずれかの不燃化コーティング材
    とを有することを特徴とする不燃性断熱材。
  6. 発泡樹脂系断熱材と不燃化コーティング材との間に接着剤が設けられてなる
    ことを特徴とする請求項5の不燃性断熱材。
  7. 構造物の表面に発泡樹脂系断熱材を設ける工程と、
    発泡樹脂系断熱材の表面に請求項1〜請求項4いずれかの不燃化コーティング材を設ける工程
    とを有することを特徴とする不燃性断熱材の構築方法。

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