JP2003064805A - 建築物における壁層形成材および該壁層形成方法 - Google Patents

建築物における壁層形成材および該壁層形成方法

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JP2003064805A JP2001255546A JP2001255546A JP2003064805A JP 2003064805 A JP2003064805 A JP 2003064805A JP 2001255546 A JP2001255546 A JP 2001255546A JP 2001255546 A JP2001255546 A JP 2001255546A JP 2003064805 A JP2003064805 A JP 2003064805A
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building
coating layer
forming
fire
fireproof coating
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Takuji Kadotani
卓二 門谷
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KADOYA KOGYO KK
Original Assignee
KADOYA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木造建築物の如きに対し耐火被覆層を鏝塗り
方式などによって簡易且つ的確に形成することのできる
被覆層形成材料および該形成材を用いた耐火被覆層形成
方法を提供する。 【構成】 建築物の外面に対し覆装されるラス網と該ラ
ス網に対し添着形成された耐火被覆層から成り、該耐火
被覆層が水硬性セメントと珪砂、水酸化アルミニウム、
バーミキュライト、ロックウール、パーライトおよびガ
ラス繊維から成り鏝塗り用とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物における耐火
被覆層形成材および耐火被覆層形成方法に係り、木造建
築物の如きに対し耐火被覆層を鏝塗り方式などによって
簡易且つ的確に形成することのできる被覆層形成材料お
よび該形成材を用いた耐火被覆層形成方法を提供しよう
とするものである。
【0002】
【従来の技術】建築物に耐火被覆層を形成することは従
来から種々に実施されて来たところであるが、このよう
な耐火被覆は一般的に吹付け施工であって特殊な施工機
器およびその操作技術を必要とし、しかも空気中に飛散
した材料の層着構造によるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
よるものは吹きつけ施工として仮りにノズルから噴出さ
れた瞬間の材料はそれなりの高圧状であるとしても目的
の壁面に到達したときの吹きつけ作用力は相当に減速低
圧化したものとなり、成程高圧吹付けであっても目的壁
面における層着圧力は相当に低減したものとならざるを
得ず、必然的に充分な強度乃至平滑な仕上げ表面を求め
ることができない不利を有している。
【0004】また上記のような吹きつけ施工においては
空中飛行時における霧化ロスと共に目的壁面に到達した
瞬間においても跳ね返りによるリバウンドロスがそれな
りに発生せざるを得ず、従って断熱性その他の特性にお
いて優れている軽量素材を充分に採用することが困難で
ある。
【0005】更に施工層が厚さ方向の強度において不均
一となり易く、配合組成においてもセメントや珪砂など
を高配合することが困難で充分な強度を求め難い傾向を
有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ねて創案されたものであって、鏝塗りを前提とした特定
配合を採用することによって上記したような従来技術に
おける不利欠点を的確に解消することに成功したもので
あって、以下の如くである。
【0007】(1) 建築物の外面に対し覆装されるラ
ス網と該ラス網に対し添着形成された耐火被覆層から成
り、該耐火被覆層が水硬性セメントと珪砂、水酸化アル
ミニウム、バーミキュライト、ロックウール、パーライ
トおよびガラス繊維から成り鏝塗り用とされたことを特
徴とした建築物における耐火被覆層形成材。
【0008】(2) ポルトランドセメント等の水硬性
セメント25〜36wt%、珪砂14〜26wt%、水酸化
アルミニウム8〜22wt%、バーミキュライト9〜17
wt%、ロックウール2.0〜16wt%、パーライト4〜7
wt%、ガラス繊維1.4〜3.2wt%、粉末エマルジョン0.
8〜3.6wt%、水溶性樹脂0.4〜1.8wt%から成り、鏝
塗り用とされたことを特徴とした建築物における耐火被
覆層形成材。
【0009】(3) 粉末エマルジョン3wt%以下、水
溶性樹脂1.8wt%以下をも含有することを特徴とした前
記(2)項に記載の建築物における耐火被覆層形成材。
【0010】(4) 建築物の外面に添装されたラス網
に対し水硬性セメントと珪砂、水酸化アルミニウムおよ
びバーミキュライト、ロックウール、パーライトおよび
ガラス繊維を主材とした混練物をコテ塗りして形成する
ことを特徴とした建築物における耐火被覆層形成方法。
【0011】
【作用】建築物の外面に対し覆装されるラス網と該ラス
網に対し添着形成された耐火被覆層から成り、該耐火被
覆層が水硬性セメントと珪砂、水酸化アルミニウム、バ
ーミキュライト、ロックウール、パーライトおよびガラ
ス繊維から成り鏝塗り用とされたことによって建築物の
外面に対しラス網を介し強固且つ安定な耐火被覆層を安
定に層着形成せしめる。
【0012】ポルトランドセメント等の水硬性セメント
25〜36wt%、珪砂14〜26wt%、水酸化アルミニ
ウム8〜22wt%、バーミキュライト9〜17wt%、ロ
ックウール2.0〜16wt%、パーライト4〜7wt%、ガ
ラス繊維1.4〜3.2wt%、粉末エマルジョン0.8〜3.6
wt%、水溶性樹脂0.4〜1.8wt%から成ることによって
ポルトランドセメント等の水硬性セメントと珪砂をベー
スとした配合によって好ましい施工性を確保し、ラス網
をベースとした安定且つ強固な施工覆着を円滑に図らし
める。
【0013】上記のように施工性を確保した配合である
ことから鏝塗り施工に適した組成となり、特別且つ大型
な塗装機器を準備する必要のない条件下で的確な施工を
行わしめる。しかも均一且つ安定な塗層を正確に形成せ
しめ、リバウンドロスのない条件下で均一な施工厚によ
る覆装を円滑に行わしめる。
【0014】粉末エマルジョン3wt%以下、水溶性樹脂
1.8wt%以下をも含有することによって粘着性や保型性
を充分に確保し鏝塗りによって安定且つ強度な塗装を的
確に形成せしめる。
【0015】バーミキュライト9〜17wt%、ロックウ
ール2.0〜16wt%配合することにより断熱性を充分に
確保した被覆を形成し住宅その他の建築物に好ましい特
性を得しめる。なおパーライト4〜7wt%配合すること
によってこのような断熱特性と共に上記断熱性を確保す
ると共に軽量化を図らしめる。
【0016】パーライト4〜7wt%を配合し、また上記
したロックウール2.0〜16wt%をも採用することによ
り上記したような特性を保持しながら軽量性と断熱性を
より向上せしめる。
【0017】ガラス繊維1.4〜〜3.2wt%を含有するこ
とにより上記したような特性を具備した壁層において、
しかも適切な強度特性を確保せしめることができる。
【0018】
【実施例】本発明によるものの具体的な実施例について
説明すると、先ず本発明者等が採用した代表的実施例の
配合は次の表1に示す如くである。
【0019】
【表1】
【0020】また、前記表1に示されたような具体的実
施例による製品について、それらの施工性ないし特性に
ついて検討した結果は次の表2に示す如くであって、第
1〜第4例のものは何れも鏝塗り性に優れていて側壁や
天井面に対し(勿論床面に対しても)有効且つ的確な施
工を円滑に実施し得ることが確認された。
【0021】
【表2】
【0022】また上記したような表1による第1〜第3
例のものは吹付性において略良好であって、適宜に吹付
施工し得ることも確認され、更に耐火性は第1〜第4例
の何れもが良好であり、また断熱性については第1例以
外のものはそれぞれに良好なものであることが確認され
た。
【0023】なお上記したような本発明によるものは基
本的に鏝塗り施工であり、施工厚が均一且つ緻密に形成
され、仮りに吹きつけ施工するとしてもリバウンドロス
が殆んどない特徴があり、それなりの厚さを有するよう
な場合にも適宜にラス網などを併用することにより安定
且つ的確な施工をなし得ることは明らかである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
好ましい耐火性を有すると共に鏝塗り性を具備した壁層
形成材を提供することができ、吹きつけ性や断熱性にお
いても略好ましい特性を得しめるものであると共に高温
での吸熱性、軽量化された断熱性や保型性や粘着性など
においてもそれぞれに適切な有効性を確保した新しい壁
層形成材を提供し得るものであって、工業的にその効果
の大きい発明である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の外面に対し覆装されるラス網と
    該ラス網に対し添着形成された耐火被覆層から成り、該
    耐火被覆層が水硬性セメントと珪砂、水酸化アルミニウ
    ム、バーミキュライト、ロックウール、パーライトおよ
    びガラス繊維から成り鏝塗り用とされたことを特徴とし
    た建築物における耐火被覆層形成材。
  2. 【請求項2】 ポルトランドセメント等の水硬性セメン
    ト25〜36wt%、珪砂14〜26wt%、水酸化アルミ
    ニウム8〜22wt%、バーミキュライト9〜17wt%、
    ロックウール2.0〜16wt%、パーライト4〜7wt%、
    ガラス繊維1.4〜3.2wt%、粉末エマルジョン0.8〜3.
    6wt%、水溶性樹脂0.4〜1.8wt%から成り、鏝塗り用
    とされたことを特徴とした建築物における耐火被覆層形
    成材。
  3. 【請求項3】 粉末エマルジョン3wt%以下、水溶性樹
    脂1.8wt%以下をも含有することを特徴とした請求項2
    に記載の建築物における耐火被覆層形成材。
  4. 【請求項4】 建築物の外面に添装されたラス網に対し
    水硬性セメントと珪砂、水酸化アルミニウムおよびバー
    ミキュライト、ロックウール、パーライトおよびガラス
    繊維を主材とした混練物をコテ塗りして形成することを
    特徴とした建築物における耐火被覆層形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014227690A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 太平洋マテリアル株式会社 不燃化コーティング材、不燃性断熱材、及び不燃性断熱材の構築方法
JP2021067007A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 株式会社安藤・間 建築物の木製構成部構造及びその施工方法

Cited By (3)

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