JP6093148B2 - 複合断熱材、及び複合断熱材に用いられるモルタル組成物用材料 - Google Patents
複合断熱材、及び複合断熱材に用いられるモルタル組成物用材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6093148B2 JP6093148B2 JP2012238550A JP2012238550A JP6093148B2 JP 6093148 B2 JP6093148 B2 JP 6093148B2 JP 2012238550 A JP2012238550 A JP 2012238550A JP 2012238550 A JP2012238550 A JP 2012238550A JP 6093148 B2 JP6093148 B2 JP 6093148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- parts
- heat insulating
- insulating material
- mortar composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Description
この複合断熱材は、樹脂発泡体にこのような組成のモルタル組成物が積層されていることによって、厚み及び重量が小さくても、優れた耐燃焼性能を有する。
前記樹脂発泡体は、樹脂製の多孔質体である。樹脂発泡体に用いられる樹脂としては、例えば、エチレン樹脂、プロピレン樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は一種類だけで用いられてもよく、二種類以上が併用されていてもよい。また、二種類以上の樹脂のモノマーが共重合されたものであってもよい。
前記モルタル組成物は、セメント100質量部に対して無機質充填材110〜1000質量部、繊維0.5〜30質量部を含有し、且つ無機質充填材中に吸熱物質100〜800質量部、無機質軽量骨材10〜200質量部を含有する。
吸熱物質としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ストロンチウム等の金属水酸化物が挙げられる。これらの中でも、吸熱量が大きいとともに、前記モルタル組成物に用いられる他の材料との混合性がいい水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムが好ましく、水酸化アルミニウムが特に好ましい。
無機質軽量骨材としては、前記したように、シラスバルーン、パーライト、バーミキュライト、膨張頁岩、軽石、珪藻土、ガラス発泡体、セラミック発泡体、スラグ発泡体等が挙げられる。
なお、繊維は少ない含有量で効果を発揮することができるので、繊維が有機質繊維であっても、複合断熱材の耐燃焼性能への影響は小さい。
無機質繊維としては、例えば、ロックウール、スラグウール等の鉱物繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、金属繊維、炭素繊維等が挙げられる。また、有機質繊維としては、例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維などが挙げられる。
なお、前記繊維径とは、繊維の断面積と等面積の円の直径をいう。
樹脂結合材は、セメントと混和可能な樹脂結合材であればよく、一般的に用いられるものとしては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、これらの樹脂のモノマーが共重合された樹脂、またはこれらの樹脂に他のモノマーが共重合された樹脂等の合成樹脂等が挙げられる。これらの樹脂結合材は単独で用いられてもよく、2種類以上が混合されて用いられてもよい。なお、樹脂結合材は、樹脂が水に分散されたエマルション、又は水と混合されることでエマルションとなる再乳化型粉末樹脂等の形態のものが用いられる。
前記下塗材塗膜は、樹脂発泡体とモルタル組成物との間に設けられる塗膜であって、樹脂結合材を結合材として含有する下塗材によって形成される塗膜である。このような下塗材塗膜を介して、樹脂発泡体とモルタル組成物とが積層されていることによって、樹脂発泡体とモルタル組成物との密着性を向上する。また、下塗材塗膜によって複合断熱材の耐燃焼性能が向上するので、複合断熱材の厚み及び重量の増加を抑えることができる。
なお、下塗材塗膜に含有されるセメント、樹脂結合材、及び無機質充填材は、前記のモルタル組成物に用いられるものと同様のものでよい。
なお、前記平均粒子径はレーザ回折式粒度分布測定装置等によって測定することができる。前記粒子径及び厚みは、顕微鏡法等によって測定することができる。なお、顕微鏡法等で測定する場合の粒子径は、鱗片状粒子の平面の最大径とする。
前記複合断熱材の製造方法は特に限定しないが、例えば、以下の方法で製造することができる。
なお、以下の説明においては、樹脂発泡体は、モルタル組成物を積層する側を表面、反対側の面を裏面として説明する。
なお、発泡ポリウレタン用材料としては、イソシアネート成分、ポリオール成分、発泡剤(水)、難燃剤(含塩素リン酸エステル)、及びウレタン化触媒を主成分とするものを使用した。
また、表1には各下塗材中の不揮発分の量も質量部で記載した。
また、セメントを含有する下塗材には、樹脂結合材としてアクリル樹脂エマルション(不揮発分50質量%)、セメントとして普通ポルトランドセメント、無機質充填材として珪砂を用いた。
表3には、各試験体に使用した下塗材の組成を表1の記号で記載し、モルタル組成物の組成を表2の記号で記載している。また、下塗材及びモルタル組成物の乾燥硬化後の厚みも記載している。
実施例および比較例の試験体の耐燃焼性能を評価するために、試験体のモルタル組成物側を表面として、ISO5660−1に規定されているコーンカロリーメータ試験を行った。なお、試験条件は、輻射強度は50kw/m2、加熱時間は20分間とした。
コーンカロリーメータ試験で測定した総発熱量(MJ/m2)を表3〜5に示す。
参考例として、実施例23の試験体を用い、その試験体のモルタル組成物の表面に、以下の材料を塗付した試験体を作製した。
下地調整塗材:ポルトランドセメント40質量部、珪砂50質量部、アクリル樹脂エマルション(不揮発分50質量%)15質量部、粘性調整剤2質量部、水40質量部。
塗料:アクリル樹脂エマルション(不揮発分50質量%)100質量部、酸化チタン50質量部、炭酸カルシウム30質量部、添加剤(界面活性剤、粘性調整剤、消泡剤等)15質量部、水40質量部。
Claims (4)
- 樹脂発泡体と、セメント、無機質充填材及び繊維及び樹脂結合材を含有するモルタル組成物とが積層されている複合断熱材であって、前記モルタル組成物がセメント100質量部に対して無機質充填材110〜1000質量部、繊維0.5〜30質量部、樹脂結合材1〜20質量部を含有し、且つ無機質充填材中に吸熱物質100〜800質量部、無機質軽量骨材10〜200質量部を含有し、前記樹脂発泡体とモルタル組成物とが、樹脂結合材と吸熱物質とを含有する下塗材塗膜を介して積層されていることを特徴とする複合断熱材。
- 前記下塗材塗膜が、鱗片状無機質粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の複合断熱材。
- 前記下塗材塗膜が、樹脂結合材100質量部に対して、吸熱物質10〜800質量部、鱗片状無機質粒子10〜400質量部を含有することを特徴とする請求項2に記載の複合断熱材。
- 樹脂発泡体と、セメント、無機質充填材及び繊維及び樹脂結合材を含有するモルタル組成物とが積層されている複合断熱材であって、前記モルタル組成物がセメント100質量部に対して無機質充填材110〜1000質量部、繊維0.5〜30質量部、樹脂結合材1〜20質量部を含有し、且つ無機質充填材中に吸熱物質100〜800質量部、無機質軽量骨材10〜200質量部を含有し、前記樹脂発泡体とモルタル組成物とが、樹脂結合材とセメントとを含有する下塗材塗膜を介して積層されていることを特徴とする複合断熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012238550A JP6093148B2 (ja) | 2012-10-30 | 2012-10-30 | 複合断熱材、及び複合断熱材に用いられるモルタル組成物用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012238550A JP6093148B2 (ja) | 2012-10-30 | 2012-10-30 | 複合断熱材、及び複合断熱材に用いられるモルタル組成物用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014087961A JP2014087961A (ja) | 2014-05-15 |
JP6093148B2 true JP6093148B2 (ja) | 2017-03-08 |
Family
ID=50790318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012238550A Active JP6093148B2 (ja) | 2012-10-30 | 2012-10-30 | 複合断熱材、及び複合断熱材に用いられるモルタル組成物用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6093148B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107602020A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-01-19 | 华北水利水电大学 | 一种建筑保温材料制成的保温板组件、制造方法和建筑物 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6214923B2 (ja) * | 2013-05-21 | 2017-10-18 | 太平洋マテリアル株式会社 | 不燃化コーティング材、不燃性断熱材、及び不燃性断熱材の構築方法 |
JP6059183B2 (ja) * | 2014-07-02 | 2017-01-11 | 岡本興産株式会社 | 建造物の耐火方法 |
JP7085379B2 (ja) * | 2017-03-29 | 2022-06-16 | 株式会社エフコンサルタント | 積層体 |
JP7393191B2 (ja) * | 2019-11-22 | 2023-12-06 | 積水化学工業株式会社 | 積層構造体 |
CN112094065A (zh) * | 2020-09-17 | 2020-12-18 | 中国科学院青海盐湖研究所 | 一种eps保温砂浆骨料及其制备方法和应用 |
CN115849796B (zh) * | 2022-12-16 | 2023-11-14 | 南京能娃新型材料科技有限公司 | 一种防水型保温砂浆及其制备工艺 |
CN116136114A (zh) * | 2023-04-10 | 2023-05-19 | 陕西天成新型保温材料有限公司 | 一种岩棉复合板及其制备方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2649007B2 (ja) * | 1993-05-07 | 1997-09-03 | 株式会社ベアー技研 | 線材の端部に丸みを付ける方法及び装置 |
JP2004315773A (ja) * | 2003-04-18 | 2004-11-11 | Patent Berry:Kk | 防火性能組成物含有プライマー |
JP4776201B2 (ja) * | 2004-04-09 | 2011-09-21 | エスケー化研株式会社 | 断熱構造体及びその施工方法 |
JP5576133B2 (ja) * | 2010-02-02 | 2014-08-20 | エスケー化研株式会社 | 積層体 |
-
2012
- 2012-10-30 JP JP2012238550A patent/JP6093148B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107602020A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-01-19 | 华北水利水电大学 | 一种建筑保温材料制成的保温板组件、制造方法和建筑物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014087961A (ja) | 2014-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6093148B2 (ja) | 複合断熱材、及び複合断熱材に用いられるモルタル組成物用材料 | |
US8492471B2 (en) | Heat resistant and fire retardant materials and methods for preparing same | |
KR101146220B1 (ko) | 마감성을 보유한 고강도 콘크리트시멘트계 고밀도 내화피복재 조성물 | |
JP2017007936A5 (ja) | ||
JP2021523966A (ja) | 防火組成物および関連する方法 | |
US20220306532A1 (en) | Fire resistant compositions and articles and methods of preparation and use thereof | |
JP6180092B2 (ja) | 壁面材 | |
MX2012006015A (es) | Concreto aislante termico de peso ligero flexible, permeable al aire, resitente al agua, a prueba de fuego. | |
KR20140033451A (ko) | 피복재 | |
JP3740566B2 (ja) | 発泡耐火積層体及びその形成方法 | |
JP5792056B2 (ja) | 塗りモルタル | |
JP2014101626A (ja) | 壁面材、及び構造物の表面構造 | |
KR20140035949A (ko) | 적층체 | |
US8268062B2 (en) | Coating and method for producing resistant and insulated pipeline structures | |
WO2005100280A2 (en) | Plaster | |
JP2014088277A (ja) | 耐火材用下塗材、及び耐火構造 | |
JP3849981B2 (ja) | 建物用吹付材 | |
KR101118136B1 (ko) | 무기중공입자를 포함하는 내화도료 조성물 | |
KR101003546B1 (ko) | 섬유보강 난연성 무기계폴리머 마감재의 제조방법 및 그의 마감재 | |
KR101052580B1 (ko) | 건물 내벽면 미장 마감재 | |
KR101886180B1 (ko) | 결로방지 단열 조성물 및 이를 이용한 결로방지 단열 시공 방법 | |
JP6214923B2 (ja) | 不燃化コーティング材、不燃性断熱材、及び不燃性断熱材の構築方法 | |
JP3738987B2 (ja) | 軽量不燃断熱材層 | |
KR20010097777A (ko) | 경량 내화피복재 및 그의 제조방법 | |
JP4123370B2 (ja) | 断熱構造及びその施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151007 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160802 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160923 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6093148 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |