JP2014227526A - メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート - Google Patents
メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014227526A JP2014227526A JP2013110281A JP2013110281A JP2014227526A JP 2014227526 A JP2014227526 A JP 2014227526A JP 2013110281 A JP2013110281 A JP 2013110281A JP 2013110281 A JP2013110281 A JP 2013110281A JP 2014227526 A JP2014227526 A JP 2014227526A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- methyl
- polyether glycol
- acrylate
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polyethers (AREA)
Abstract
【解決手段】(1)で表されるメチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート。[R1はH又はメチル基、Zは式(2)及び式(3)を構成単位とする繰り返し構造を示す。]
【選択図】なし
Description
式(1)中、R1は水素原子またはメチル基を示す。Zは前式(2)および前式(3)を構成単位とする繰り返し構造を示し、前式(3)で表される構成単位を式(1)中に4質量%以上50質量%未満含む。
(1)用途に応じた鋳型を用意し、ガスケット等を介して重合開始剤を含む本重合性組成物を注入し、その鋳型の片側もしくは両側からの活性エネルギー線の照射や加熱処理により重合性組成物を硬化させる。
(2)連続するシート状物上に重合性組成物の連続塗膜を形成し、連続的に加熱又は活性エネルギー線照射により重合性組成物の塗膜を重合させ、その後、得られた重合性組成物の塗膜の重合物である重合体をシート状物から剥離する。
<メチル置換ポリエーテルグリコールの合成>
攪拌器と冷却管を付けた3000mLのフラスコに、テトラヒドロフラン1000gと3−メチルテトラヒドロフラン300gを入れ、これに、特開平9−67434号公報に記載の方法によって調製したK2.0H1.0PW12O40を10g加えた。無水酢酸30g、酢酸10gを添加し、60℃で4時間攪拌した。その後、ヘキサンを入れて希釈した後、セライトをろ過助剤として用いてろ過した。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、溶媒を減圧留去することで液状のポリマーを取得した。赤外吸収スペクトルとNMR測定の結果から、取得物は両末端エステルであった。
塩化白金酸カリウム(PtCl4・2KCl)1.245gと結晶塩化コバルト1.009gとを塩酸100mlに溶解し、水を加えて全量が1000mlになるようにした。この溶液10、20、30、50及び100mlをそれぞれ希釈して500mlとし、色調の標準溶液とした。これらの標準溶液は、APHAの10、20、30、50及び100にそれぞれ相当する。これらの標準溶液をそれぞれ5cmの石英セルに入れ、紫外可視分光光度計(商品名:UV−1700、(株)島津製作所製)を使用し、417nmの吸光度を求めた。これにより、各標準溶液のAPHAの値と吸光度の検量線を作成した。同様の方法で測定試料の417nmの吸光度を測定し、検量線から測定試料の色調(APHA)を算出した。
<エステル交換法によるPTGLM−1000の合成>
メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート[PTGLM−1000]は、以下に示す方法により合成した。
<エステル交換法によるPTGLA−1000の合成>
メチル置換ポリエーテルグリコールグリコールジアクリレート[PTGLA−1000]は、以下に示す方法により合成した。
<PBOM−1000の合成>
ポリテトラメチレングリコールジメタクリレート[PBOM−1000]は、以下に示す方法により合成した。
<PBOA−1000の合成>
ポリテトラメチレングリコールジアクリレート[PBOA−1000]は、以下に示す方法により合成した。
<融解温度>
示差走査熱量計(DSC)を用いて、窒素雰囲気下、−50℃から100℃の温度範囲において10℃/minの昇温速度でDSC測定を行った。融解に由来する吸熱ピークを融解温度として求めた。
<粘度>
円錐平板型回転式粘度計を用いて、20℃および5℃における粘度を測定した。
ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート20質量%、メタクリル酸メチル80質量%(商品名:アクリエステルM、三菱レイヨン(株)製)、ポリエーテルとメタクリル酸メチルを合わせたモノマー混合物100質量部に対して重合開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(商品名:イルガキュア184、BASFジャパン(株)製)0.3質量部を添加して重合性組成物を得た。さらに離型剤としてジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(商品名:エアロゾルOT−100、日本サイテックインダストリーズ(株)製)0.05質量部を添加、混合し、その後、減圧下で脱気処理を行った。
<破断伸度>
JIS K6251に準拠して、スーパーダンベルカッター(商品名:SDK−100D、(株)ダンベル製)を用いてダンベル状1号型のアクリルフィルムの試験片を5枚作製した。得られた試験片について、引張試験機(商品名:ストログラフT、(株)東洋精機製作所製)を使用して室温23℃及び引張速度500mm/分で5回の引張試験を実施し、破断伸度を平均値として求めた。
<弾性率>
JIS K6251に準拠して、スーパーダンベルカッター(商品名:SDK−100D、(株)ダンベル製)を用いてダンベル状1号型のアクリルフィルムの試験片を5枚作製した。得られた試験片について、引張試験機(商品名:ストログラフT、(株)東洋精機製作所製)を使用して室温23℃及び引張速度500mm/分で5回の引張試験を実施し、その時の応力歪み曲線の接線の平均値を求め、弾性率とした。
<ガラス転移温度(Tg)>
スーパーダンベルカッター(商品名:SDK−100D、(株)ダンベル製)を用いてダンベル状1号型のアクリルフィルムの試験片を作製し、両端を切断した。得られた試験片について、動的粘弾性測定装置(商品名:EXSTARDMS6100、エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用して、周波数1Hz、温度範囲30〜150℃、昇温速度2℃/分の測定条件で測定し、得られた温度−tanδ曲線の極大値を示すときの温度をガラス転移温度(Tg)とした。
<ヘイズ>
5cm角に切り出したアクリルフィルムをJIS K7105に準拠して、ヘイズメーター(商品名:NDH2000、日本電色工業(株)製)を用いてヘイズ値を測定した。
<全光線透過率>
5cm角に切り出したアクリルフィルムをJIS K7361−1に準拠して、ヘイズメーター(商品名:NDH2000、日本電色工業(株)製)を用いて全光線透過率を測定した。
実施例3では、ポリエーテルグリコールジメタクリレートとして、実施例1で合成したPTGLM−1000を用いた。比較例1では、ポリエーテルグリコールジメタクリレートとして、市販されているPBOM−650(商品名:アクリエステルPBOM、三菱レイヨン(株)製)を用いた。比較例2では、ポリエーテルグリコールジメタクリレートとして、参考例2で合成したPBOM−1000を用いた。
実施例4では、ポリエーテルグリコールジアクリレートとして、実施例2で合成したPTGLA−1000を用いた。比較例3では、ポリエーテルグリコールジアクリレートとして、参考例3で合成したPBOA−1000を用いた。
Claims (4)
- 式(1)で表されるメチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート。
(式(1)中、R1は水素原子またはメチル基を示す。Zは式(2)および式(3)を構成単位とする繰り返し構造を示し、式(3)で表される構成単位を式(1)中に4質量%以上50質量%未満含む。)
(式(3)中、R2、R3の一方は水素原子を示し、もう一方はメチル基を示す。) - 数平均分子量が700以上5000未満である請求項1に記載のメチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート。
- 請求項1に記載のメチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体。
- (メタ)アクリル酸エステルが(メタ)アクリル酸メチルである請求項4に記載の共重合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013110281A JP2014227526A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013110281A JP2014227526A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014227526A true JP2014227526A (ja) | 2014-12-08 |
JP2014227526A5 JP2014227526A5 (ja) | 2016-03-03 |
Family
ID=52127694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013110281A Pending JP2014227526A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014227526A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04164910A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びそれを含む注型重合用樹脂組成物 |
JPH09263632A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Hodogaya Chem Co Ltd | アクリル基と水酸基を含有するポリオキシアルキレン誘 導体 |
JP2001172383A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-06-26 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | ポリエーテルエステル単量体の製造方法及びセメント分散剤 |
JP2005538238A (ja) * | 2002-09-12 | 2005-12-15 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | ポリテトラヒドロフランおよびテトラヒドロフランコポリマーのモノエステルおよびジエステルの製法 |
-
2013
- 2013-05-24 JP JP2013110281A patent/JP2014227526A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04164910A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びそれを含む注型重合用樹脂組成物 |
JPH09263632A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Hodogaya Chem Co Ltd | アクリル基と水酸基を含有するポリオキシアルキレン誘 導体 |
JP2001172383A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-06-26 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | ポリエーテルエステル単量体の製造方法及びセメント分散剤 |
JP2005538238A (ja) * | 2002-09-12 | 2005-12-15 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | ポリテトラヒドロフランおよびテトラヒドロフランコポリマーのモノエステルおよびジエステルの製法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1430637A (zh) | 具有高的伯端羟基比率的聚碳酸酯二醇 | |
JP2000313721A (ja) | 新規ヒドロキシル基含有共重合体とその製造方法 | |
KR102038114B1 (ko) | 광학 점착제용 (메타)아크릴레이트기 함유 벤조페논의 제조방법 및 광학 점착제 조성물 | |
TW201118066A (en) | Cyclic (meth)acrylates and process for preparation thereof | |
JP5998224B2 (ja) | 急速分解性ポリエステルポリマーおよびその製造方法およびその使用 | |
WO2018166413A1 (zh) | 一种由全氟烷基缩水甘油醚与多元环醚共聚的易溶侧链含氟共聚醚二醇 | |
JP4822751B2 (ja) | 共重合体およびその製造方法 | |
JP2546124B2 (ja) | 多官能性(メタ)アクリレートの製造方法 | |
JP2014227526A (ja) | メチル置換ポリエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート | |
JP2013108074A (ja) | 環状アルキレン基を有するポリアルキレンカーボネートジオール及びその共重合体並びにそれらの製造方法 | |
JP2005113049A (ja) | 新規な脂環式ビニルエーテル類の重合体 | |
CN105061738B (zh) | 一种聚酯型丙烯酸uv固化单体及其制备方法和应用 | |
JP5392502B2 (ja) | 4−(置換カルボニルオキシ)−1−ナフチル(メタ)アクリレート化合物、その製造方法及びそれらを重合してなる重合物 | |
EP2938606B1 (en) | High refractive (meta) acrylate derivative and method for preparing the same | |
CN110746354B (zh) | 一种丙烯酸酯类化合物及制备方法与应用 | |
JP7375418B2 (ja) | 化合物の製造方法、及び重合体の製造方法 | |
EP0151495B1 (en) | Polyfunctional acrylate derivatives of caprolactone-polyols | |
JPH0791262B2 (ja) | 新規な含硫脂肪族(メタ)アクリレ−ト | |
JPS6143623A (ja) | ポリカプロラクトン変性ヒドロキシアルキルアクリル酸またはメタクリル酸エステルの製造法 | |
JP3649477B2 (ja) | 透明耐熱性樹脂 | |
JP4506237B2 (ja) | ポリエチレングリコールモノアクリレートの製造方法 | |
KR20110038018A (ko) | 폴리알킬렌 글리콜 디(메트)아크릴레이트의 제조 방법 | |
CN116376000A (zh) | 一种高折射聚合物和制备方法及应用 | |
JP2023137519A (ja) | ポリデカメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、重合体、樹脂組成物、単量体組成物、及び製造方法 | |
JP2005089359A (ja) | [4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]メチルアクリレート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160114 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170105 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170627 |