JP2014225491A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3層SOI構造のCMOS型SRAMの提供
【解決手段】1層目の半導体層の一部7及び2層目の半導体層の一部14の周囲を、ゲート絶縁膜15を介して一体化して包囲したゲート電極16aを有し、半導体層6にp型ソースドレイン領域(17、18)を形成したPチャネルMISFETと、半導体層13にn型及びn型ソースドレイン領域(21〜24)を形成したNチャネルMISFETとの組み合わせ2組により情報保持用のフリップフロップを構成し、3層目の半導体層の一部34の周囲を、ゲート絶縁膜38を介して包囲したゲート電極39を有し、半導体層33にn型及びn型ソースドレイン領域(40〜43)を形成したNチャネルMISFET2個により読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタを構成し、半導体基板1上に絶縁膜2を介して形成したCMOS型SRAMのメモリーセル。
【選択図】図2

Description

本発明はSOI(Silicon On Insulator)構造の半導体集積回路に係り、特に半導体基板(バルクウエハー)に容易な製造プロセスにより、単結晶シリコンからなる低コストの多層のSOI基板を形成し、これらのSOI基板に、高集積、高速、低電力、高性能且つ高信頼なショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路を形成することに関する。
図56はCMOS型SRAM(Static Random Access Memory)のメモリーセルの回路図、図57は従来の半導体装置の模式平面図(CMOS型SRAM)、図58は従来の半導体装置の模式側断面図(CMOS型SRAMのp−p矢視断面図)である。
図56においては、2個のPチャネルMIS電界効果トランジスタと2個のNチャネルのMIS電界効果トランジスタとにより情報保持用のフリップフロップが構成され、2個のNチャネルのMIS電界効果トランジスタにより読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタを構成した慣例的なCMOS型SRAMのメモリーセルの回路図を示している。
図57においては、図56のCMOS型SRAMのメモリーセルを、慣例的な2個のPチャネルMIS電界効果トランジスタと慣例的な4個のNチャネルのMIS電界効果トランジスタによりパターン化した平面図(一点鎖線が1メモリーセル)を、図58においては、図57のCMOS型SRAMのp−p矢視断面図を示しており、101はn型のシリコン基板、102はp型不純物ウエル領域、103はp型不純物ウエルコンタクト領域、104はn型基板コンタクト領域、105はシャロートレンチ素子分離領域、106はn型ソース領域、107はn型ソース領域、108はn型ドレイン領域、109はn型ドレイン領域、110はp型ソース領域、111はp型ドレイン領域、112はゲート酸化膜、113はゲート電極、114はサイドウォール、115はPSG膜、116は絶縁膜、117はバリアメタル、118は導電プラグ、119は層間絶縁膜、120はバリアメタル、121は1層目の配線、122はバリア絶縁膜、123は層間絶縁膜、124は絶縁膜、125は層間絶縁膜、126はバリアメタル、127は2層目の配線、128はバリア絶縁膜、WLはワード線、BLはビット線、VDDは電源線、VSSは接地線を示している。
図58においては、n型のシリコン基板101に選択的に形成されたp型不純物ウエル領域102上にゲート酸化膜112を介してゲート電極113が設けられ、ゲート電極113に自己整合してサイドウォール114が設けられており、p型不純物ウエル領域102にはゲート電極113に自己整合してn型ソース領域107及びn型ドレイン領域108が、サイドウォール114に自己整合してn型ドレイン領域109及び共通のn型ソース領域106が、それぞれ設けられている、フリップフロップの一部を形成する慣例的な2個の横型NチャネルMIS電界効果トランジスタが形成されており、読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタ(これも慣例的な2個の横型NチャネルMIS電界効果トランジスタ)は、ビット線に接続されたn型ソース領域106のみが図示され、(図示されていないが、フリップフロップの一部を形成する2個のPチャネルMIS電界効果トランジスタも、n型のシリコン基板101に選択的に形成された、慣例的な横型のMIS電界効果トランジスタからなっている。)2層の配線により適宜接続されて6素子からなるCMOS型SRAMのメモリーセルを構成している。
それぞれの領域を微細化すること、フリップフロップを形成する2個のNチャネルMIS電界効果トランジスタあるいは2個のPチャネルMIS電界効果トランジスタにそれぞれ共通なn型ソース領域あるいはp型ソース領域を設けること及び2層配線を利用して適宜配線すること等により、高集積化が計られてはいるが、MIS電界効果トランジスタのソースドレイン領域及びゲート電極を、それぞれ個別の表面上の占有面積を有して設けなければならなかったので高集積化に難があった。
また半導体基板あるいは不純物ウエル領域に直接ソースドレイン領域を設けているため、大きな接合容量がついてしまい高速化に難があった。
また半導体基板あるいは不純物ウエル領域の表面のみにしかチャネル領域を形成できないため、チャネル長を微細化している割には高速化が達成されないという欠点もあった。
また半導体基板あるいは半導体基板に形成した不純物ウエル領域にすべてのMIS電界効果トランジスタのソースドレイン領域を設けているため、静電気等により半導体基板に発生する高電圧ノイズによるメモリーの誤作動あるいはCMOS特有のラッチアップ特性に弱いという欠点もあった。
電子情報通信学会技術研究報告、CPM、電子部品材料、97(61)47〜52、1997−05−23
本発明が解決しようとする課題は、従来例に示されるように、
(1)使用するMIS電界効果トランジスタのソースドレイン領域及びゲート電極を、それぞれ個別の表面上の占有面積を有して設けなければならなかったのでメモリーセルの微細化が難しく、高集積化に難があったこと。
(2)半導体基板あるいは不純物ウエル領域に直接ソースドレイン領域を設けているため、大きな接合容量がついてしまい高速化に難があったこと。
(3)半導体基板あるいは不純物ウエル領域の表面のみにしかチャネル領域を形成できないため、チャネル長を微細化している割には高速化が達成されなかったこと。
(4)半導体基板あるいは半導体基板に形成した不純物ウエル領域にすべてのMIS電界効果トランジスタのソースドレイン領域を設けているため、静電気等により半導体基板に発生する高電圧ノイズによるメモリーの誤作動あるいはCMOS特有のラッチアップ特性を防止できなかったこと。
等の問題が顕著になりつつあり、現状技術により微細なMIS電界効果トランジスタを形成しているだけでは、さらなる高速化、高性能化、高信頼性及び高集積化が困難になってきたことである。
上記課題は、第1の層間絶縁膜を介して積層された1層目の半導体層及び2層目の半導体層の一部の周囲を、ゲート絶縁膜を介して一体化(共通化)して包囲した第1のゲート電極を有し、前記第1のゲート電極に自己整合して前記1層目の半導体層及び前記2層目の半導体層にそれぞれ設けられたソースドレイン領域を備えた一導電型の第1のMIS電界効果トランジスタ及び反対導電型の第2のMIS電界効果トランジスタと、さらに第2の層間絶縁膜を介して積層された3層目の半導体層の一部の周囲を、ゲート絶縁膜を介して包囲した第2のゲート電極を有し、前記第2のゲート電極に自己整合して前記3層目の半導体層に設けられたソースドレイン領域を備えた一導電型あるいは反対導電型の第3のMIS電界効果トランジスタとが、絶縁膜を介して半導体基板上に設けられている本発明の半導体装置によって解決される。
本願発明においては、通常の安価な半導体基板を使用して、エピタキシャル成長技術を利用し、それぞれ絶縁膜上に積層した単結晶半導体層からなる二重半導体層(1層目の半導体層及び2層目の半導体層からなるSOI基板)を設け、それぞれのSOI基板において、SOI基板の一部の周囲にゲート酸化膜を介して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極を設け、チャネル領域を形成し、概略残りのSOI基板にソースドレイン領域を設けたSOI構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを形成でき、さらに絶縁膜を介し3層目の半導体層(SOI基板)を設け、SOI基板の一部の周囲にゲート酸化膜を介して包囲型ゲート電極を設け、チャネル領域を形成し、概略残りのSOI基板にソースドレイン領域を設けたSOI構造のNチャネルMIS電界効果トランジスタを形成できるため、ソースドレイン領域の接合容量の低減(実質ゼロ)、空乏層容量の低減、ソースドレイン領域の耐圧改善及びサブスレッショルド特性を改善できることによる閾値電圧の低減、低電力化等が可能である。
またエピタキシャル成長による半導体層の成長時において、エピタキシャル成長半導体層と下地絶縁膜が接触しないように、下地絶縁膜の上面に下地絶縁膜バリア層を設けて、エピタキシャル成長半導体層を形成することにより、下地絶縁膜の影響による部分非晶質化を防止した完全な単結晶半導体層からなるSOI基板を形成することが可能である。
またエピタキシャル成長半導体層形成後に、自己整合的に埋め込みシリコン酸化膜(SiO)を形成できるため、完全な単結晶半導体層を得るために必要な下地絶縁膜バリア層とバックチャネルリークを防止するために必要な包囲型ゲート電極とを絶縁分離することが可能である。
また下地絶縁膜バリア層上に成長するシリコン窒化膜の膜厚により、半導体層の膜厚を決定できるため、大口径ウエハーによる製造にも対応できる、薄膜の完全空乏型の単結晶半導体層からなるSOI基板を容易に形成することが可能である。
またゲート酸化膜を介して設けられた包囲型ゲート電極により半導体層(チャネル領域)を包囲して形成できるため、SOI構造に特有なバックチャネル効果を改善でき、チャネル以外の電流経路をも遮断でき、包囲型ゲート電極による完全なチャネル制御が可能であるばかりでなく、4面(上下面及びチャネル幅方向の2側面)にチャネルを形成できるため、表面(上面)の占有面積を増やすことなくチャネル幅を増加できるため、駆動電流を増加させることが可能である。
また容易な製造プロセスにより、それぞれ絶縁膜を介して積層した1層目、2層目及び3層目の単結晶半導体層を形成でき、1層目の半導体層に形成したPチャネルMIS電界効果トランジスタの直上に、2層目の半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタを積層して形成でき、さらに2層目の半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタのほぼ直上に3層目の半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタを形成できることにより、個々のMIS電界効果トランジスタの表面(上面)の占有面積を要しない微細な表面(上面)の占有面積を持つメモリーセルを形成できることによる微細化を、PチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極とNチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極を自己整合して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極として形成できることにより、ゲート電極配線の高集積化による微細化を、ほぼ直上に積層したPチャネルMIS電界効果トランジスタ及び2つのNチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域を垂直方向に側面接続できることにより配線を高集積化できることによる微細化を達成することが可能で、従来のCMOS型SRAMのメモリーセルサイズに比較し、約45%に微細化が可能である。
またSOI構造のCMOS型半導体装置(CMOS型SRAM)を形成できるため、静電気等により半導体基板に発生する高電圧ノイズによるメモリーの誤作動あるいはCMOS特有のラッチアップ特性を完全に防止することも可能である。
またそれぞれの半導体層(SOI基板)を形成するために必要な、縦(垂直)方向エピタキシャル半導体層を自己整合して素子分離領域の一部を形成する埋め込み絶縁膜あるいはそれぞれの領域を同電圧に接続する導電膜に変換できることによる高信頼性及び高集積化を可能にすることができる。
また微細な、結晶性が極めて良好な半導体層の一部(チャネル領域形成箇所)に自己整合して、MIS電界効果トランジスタの構成要素(低濃度及び高濃度のソースドレイン領域、ゲート酸化膜及び包囲型ゲート電極)を微細に形成することも可能である。
また1層目及び2層目の半導体層間に空孔を設けることにより、p型ソース領域(電源線に接続)とn型ソース領域(接地線に接続)間の容量を低減できることによる高速化を、空孔を包囲する薄い絶縁膜を設けることにより、一体化包囲型ゲート電極と1層目及び2層目の半導体層に形成されたソースドレイン領域間の電流リークを防止できることによる高信頼性を、実現することが可能である。
また格子定数の小さな半導体層(歪みSi層)を、左右から格子定数の大きな半導体層(SiGe層)により挟んだ構造の半導体層を形成できるため、左右の半導体層(SiGe層)から中央の半導体層(歪みSi層)の格子定数を広げることが可能で、キャリアの移動度を増加させることができることによる高速化が可能である。
またワードトランジスタを3層目の半導体層に形成した縦型のMIS電界効果トランジスタにより構成することも可能で、ビット線との接続を柱状半導体層の直上部に形成できるため、従来例に比較し、CMOS型SRAMのメモリーセルサイズを約40%に縮小することが可能で、さらなる高集積化を実現することができる。
即ち、高速大容量通信装置、携帯情報端末、車載用機器、各種電子機械機器、宇宙関連機器等に対応可能な大規模半導体集積回路の製造を可能とする、高速、高信頼、高性能及び高集積を併せ持つ極めて低電力なSOI構造のCMOS型半導体装置(CMOS型SRAM)を得ることができる。
本発明者は当該技術を、絶縁膜上の包囲型ゲート電極付き3階層半導体層(Triple ayer emiconductor with Surrounding ate on Insulator)構造と命名し、TRILSSUG(トリルサッグ)と略称する。
本発明の半導体装置における第1の実施例の模式平面図 本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図(q−q矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図(r−r矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(q−q矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(q−q矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(s−s矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第2の実施例の模式平面図 本発明の半導体装置における第2の実施例の模式側断面図(p−p矢視断面図) 本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図(p−p矢視断面図) CMOS型SRAMのメモリーセル回路図 従来の半導体装置の模式平面図 従来の半導体装置の模式側断面図(p−p矢視断面図)
本願発明は、
(1)下地絶縁膜バリア層を用いたエピタキシャル半導体層成長法を利用して、単結晶半導体層(SOI基板)を形成する。
(2)絶縁膜を介して形成した1層目及び2層目の半導体層の一部周囲にゲート絶縁膜を介して一体化包囲型ゲート電極を形成する。
(3)一体化包囲型ゲート電極に自己整合して、1層目の半導体層に一導電型のソースドレイン領域を形成し、2層目の半導体層に反対導電型のソースドレイン領域を形成する。
(4)1層目の半導体層及び3層目の半導体層においては、包囲型ゲート電極と下地絶縁膜バリア層間に自己整合して埋め込み絶縁膜を形成し、接触を防止する。
(5)2層目の半導体層においては、下地絶縁膜バリア層及び直下の絶縁膜を除去し形成した空孔を包囲する絶縁膜を設けることにより、包囲型ゲート電極とソースドレイン領域間の電流リークを防止する。
(6)さらに絶縁膜を介して形成した3層目の半導体層の一部周囲にゲート絶縁膜を介して包囲型ゲート電極を形成する。
(7)包囲型ゲート電極に自己整合して、3層目の半導体層に一導電型あるいは反対導電型のソースドレイン領域を形成する。
(8)ソースドレイン領域形成用の不純物を注入した後は、低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置によるエピタキシャル半導体層成長をおこなう。
(9)直上に積層した1層目〜3層目の半導体層に形成した3つのMIS電界効果トランジスタのドレイン領域は、埋め込み導電膜によりすべて側面接続する。
等の主要な技術を使用し、
半導体基板上に絶縁膜を介して、1層目及び2層目の半導体層に形成した一体化包囲型ゲート電極を有するPチャネルMIS電界効果トランジスタ及びNチャネルMIS電界効果トランジスタ2組により、情報保持用のフリップフロップを形成し、さらに積層した3層目の半導体層に形成した包囲型ゲート電極を有するNチャネルMIS電界効果トランジスタ2個により、読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタを形成し、配線体を適宜接続して、メモリーセルを構成し、このメモリーセルをマトリックス状に配置し、3層SOI構造のCMOS型SRAMを形成したものである。
以下本発明を図示実施例により具体的に説明する。
全図を通じ同一対象物は同一符号で示す。ただし、側断面図における斜線は主要な絶縁膜のみに記載し、配線は若干の前後のずれを含んで描かれており、また発明の要部を示すため、水平方向及び垂直方向のサイズは正確な寸法を示していない。
図1〜図52は本発明の半導体装置における第1の実施例で、CMOS型SRAMのメモリーセルを含む半導体集積回路の一部を示しており、図1は模式平面図、図2は模式側断面図(p−p矢視断面図、ワード線に沿う方向)、図3は模式側断面図(q−q矢視断面図、電源線及び接地線に沿う方向)、図4は模式側断面図(r−r矢視断面図、ビット線に沿う方向)、図5は模式側断面図(s−s矢視断面図、包囲型ゲート電極部)、図6〜図52は製造方法の工程断面図である。(CMOS型SRAMのメモリーセル回路図は図56に同じである。)
図1〜図5はシリコン(Si)基板を使用し、TRILSSUG構造に形成したCMOS型SRAMのメモリーセルを含む半導体集積回路の一部を示しており、1は1015cm−3程度のp型のシリコン(Si)基板、2は100nm程度のシリコン窒化膜(Si)、3は80nm程度のシリコン酸化膜(SiO)、4は20nm程度の下地絶縁膜バリア層(TiN)、5は70nm程度の素子分離領域のシリコン窒化膜(Si)、6は1017cm−3程度のn型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(1層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)、7は1017cm−3程度のn型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(1層目の半導体層でチャネル領域形成部)、8は導電膜(WSi、電源線)、9は20nm程度の埋め込みシリコン酸化膜(SiO)、10は10nm程度のシリコン窒化膜(Si)、11は70nm程度のシリコン酸化膜(SiO)、12は70nm程度の素子分離領域のシリコン窒化膜(Si)、13は1017cm−3程度のp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(2層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)、14は1017cm−3程度のp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(2層目の半導体層でチャネル領域形成部)、15は5nm程度の1層目及び2層目の半導体層のゲート酸化膜(SiO)、16aはゲート長30nm程度、膜厚100nm程度の1層目及び2層目の半導体層の一体化包囲型ゲート電極(WSi)、16bは100nm程度の一体化包囲型ゲート電極配線(WSi)、17は1020cm−3程度のp型ソース領域、18は1020cm−3程度のp型ドレイン領域、19は20nm程度の空孔包囲型シリコン酸化膜(SiO)、20は空孔、21は1020cm−3程度のn型ソース領域、22は5×1017cm−3程度のn型ソース領域、23は5×1017cm−3程度のn型ドレイン領域、24は1020cm−3程度のn型ドレイン領域、25は埋め込み導電膜(WSi)、26は埋め込み導電膜(WSi)、27は20nm程度のサイドウォール(SiO)、28は200nm程度の燐珪酸ガラス(PSG)膜、29は100nm程度のシリコン窒化膜(Si)、30は80nm程度のシリコン酸化膜(SiO)、31は20nm程度の下地絶縁膜バリア層(TiN)、32は70nm程度の素子分離領域のシリコン窒化膜(Si)、33は1017cm−3程度のp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(3層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)、34は1017cm−3程度のp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(3層目の半導体層でチャネル領域形成部)、35は10nm程度のバリアメタル(TiN)、36は導電プラグ(W)、37は20nm程度の埋め込みシリコン酸化膜(SiO)、38は5nm程度の3層目の半導体層のゲート酸化膜(SiO)、39はゲート長30nm程度、膜厚100nm程度の3層目の半導体層の包囲型ゲート電極(WSi)、40は1020cm−3程度のn型ソース領域、41は5×1017cm−3程度のn型ソース領域、42は5×1017cm−3程度のn型ドレイン領域、43は1020cm−3程度のn型ドレイン領域、44は20nm程度のサイドウォール(SiO)、45は300nm程度の燐珪酸ガラス(PSG)膜、46は20nm程度のシリコン窒化膜(Si)、47は10nm程度のバリアメタル(TiN)、48は導電プラグ(W)、49は300nm程度の絶縁膜(SiOC)、50は10nm程度のバリアメタル(TaN)、51は300nm程度の1層目のCu配線(Cuシード層含む)、52は20nm程度のバリア絶縁膜(Si)、53は400nm程度の絶縁膜(SiOC)、54は20nm程度のシリコン窒化膜(Si)、55は500nm程度の絶縁膜(SiOC)、56は10nm程度のバリアメタル(TaN)、57は500nm程度の2層目のCu配線(Cuシード層含む)、58は20nm程度のバリア絶縁膜(Si)、WLはワード線、BLはビット線、VSSは接地線、VDD(VSSの直下部に存在)は電源線を示している。
図1(模式平面図)には、中央部に左右共通の接地線が縦方向に形成され(直下部には電源線も縦方向に形成)、接地線の左右にはビット線が縦方向に形成され、ビット線の左右外側には1層目及び2層目の半導体層に情報保持用のフリップフロップとなる一体化包囲型ゲート電極を有するPチャネルMIS電界効果トランジスタ及びNチャネルMIS電界効果トランジスタ2組がそれぞれ配置され、その上の3層目の半導体層には読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタとなる包囲型ゲート電極を有するNチャネルMIS電界効果トランジスタ2個がそれぞれ配置され(図面を少しでも見やすくするため、若干位置をずらして記載しているが、実際には垂直方向に重なっている)、積層されたフリップフロップとなる1組のPチャネルMIS電界効果トランジスタ及びNチャネルMIS電界効果トランジスタと、ワードトランジスタとなるNチャネルMIS電界効果トランジスタの外側には3領域(それぞれのドレイン領域)を同電圧に側面接続する導電膜が設けられ、左右の一体化包囲型ゲート電極はそれぞれ一体化包囲型ゲート電極配線を介して反対側の側面接続導電膜に接続され、またワードトランジスタのゲート電極を接続するワード線が横方向に形成されているCMOS型SRAMのメモリーセル1個分(一点鎖線)が示されており、このメモリーセルが上下左右に配列され、CMOS型SRAMを構成している。駆形ではないため(点対象)端の部分では余分な面積を必要とするが、極めて微細なメモリーセルが示されている。
図2(p−p矢視断面図、ワード線に沿う方向)においては、p型のシリコン基板1上に選択的にシリコン窒化膜(Si)2が設けられ、シリコン窒化膜(Si)2上には、選択的にシリコン酸化膜(SiO)3が設けられ、シリコン酸化膜(SiO)3上には、下地絶縁膜バリア層(TiN)4が選択的に左右一対ずつ設けられ、向かい合う一対の下地絶縁膜バリア層(TiN)4はそれぞれ埋め込みシリコン酸化膜(SiO)9を有している。一対の下地絶縁膜バリア層(TiN)4及びシリコン酸化膜(SiO)9上には、n型の一対のSi層6が設けられ、一対のSi層6の対向する側面間にn型のSi層7が挟まれて設けられている構造からなる1層目の半導体層(6、7)が設けられ、1層目の半導体層(6、7)上にシリコン窒化膜(Si)10が設けられ、シリコン窒化膜(Si)10上には、シリコン酸化膜(SiO)19で包囲された空孔20を介してp型の一対のSi層13が設けられ(中央部は左右共通のSi層13)、一対のSi層13の対向する側面間にp型のSi層14が挟まれている構造からなる2層目の半導体層(13、14)が設けられ、1層目の半導体層(6、7)はシリコン酸化膜(SiO)3上に選択的に設けられたシリコン窒化膜(Si)5により素子分離され、2層目の半導体層(13、14)はシリコン窒化膜(Si)5上にシリコン窒化膜(Si)10及びシリコン酸化膜(SiO)11を介して選択的に設けられたシリコン窒化膜(Si)12により素子分離されている。また垂直方向に一致するSi層7及びSi層14の周囲には、それぞれゲート酸化膜(SiO)15を介して一体化包囲型ゲート電極(WSi)16aがシリコン窒化膜(Si)2上に設けられ、一体化包囲型ゲート電極16aの上面部の側壁にはサイドウォール27が設けられ、Si層6には、概略p型ソースドレイン領域(17、18)が設けられ、Si層7には、概略チャネル領域が設けられている(実際にはp型ソースドレイン領域(17、18)が若干横方向拡散されている)PチャネルMIS電界効果トランジスタが1層目の半導体層(6、7)に形成されており、一方Si層13には、概略n型ソースドレイン領域(22、23)及びn型ソースドレイン領域(21、24)が設けられ、Si層14には、概略チャネル領域が設けられている(実際にはn型ソースドレイン領域(22、23)が若干横方向拡散されている)LDD構造からなるNチャネルMIS電界効果トランジスタが2層目の半導体層(13、14)に形成されている。また一体化包囲型ゲート電極16a、Si層13及びシリコン窒化膜(Si)12上には、燐珪酸ガラス(PSG)膜28が設けられ、燐珪酸ガラス(PSG)膜28上には、シリコン窒化膜(Si)29が設けられ、シリコン窒化膜(Si)29上には、選択的にシリコン酸化膜(SiO)30が設けられ、シリコン酸化膜(SiO)30上には、下地絶縁膜バリア層(TiN)31が選択的に左右一対ずつ設けられ、向かい合う一対の下地絶縁膜バリア層(TiN)31はそれぞれ埋め込みシリコン酸化膜(SiO)37を有している。一対の下地絶縁膜バリア層(TiN)31及びシリコン酸化膜(SiO)37上には、p型の一対のSi層33が設けられ、一対のSi層33の対向する側面間にp型のSi層34が挟まれて設けられている構造からなる3層目の半導体層(33、34)が設けられ、3層目の半導体層(33、34)はシリコン酸化膜(SiO)30上に設けられたシリコン窒化膜(Si)32により素子分離されている。Si層34の周囲には、ゲート酸化膜(SiO)38を介して包囲型ゲート電極(WSi)39がシリコン窒化膜(Si)29上に設けられ、包囲型ゲート電極39の上面部の側壁にはサイドウォール44が設けられ、Si層33には、概略n型ソースドレイン領域(41、42)及びn型ソースドレイン領域(40、43)が設けられ、Si層34には、概略チャネル領域が設けられている(実際にはn型ソースドレイン領域(41、42)が若干横方向拡散されている)LDD構造からなるNチャネルMIS電界効果トランジスタが3層目の半導体層(33、34)に形成されている。隣接するp型ソース領域17は埋め込み導電膜8からなる電源線に接続され、共通n型ソース領域21は1層目のCu配線51からなる接地線に接続されており、また一体化包囲型ゲート電極を有するPチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域18及びNチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域24、3層目の半導体層(33、34)のNチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域43は導電膜(25、26)により側面接続されている。この3個のMIS電界効果トランジスタをミラー反転し、6個のMIS電界効果トランジスタが形成され、適宜2層のCu配線(51、57)により接続されて、一体化包囲型ゲート電極を有するPチャネルMIS電界効果トランジスタ及びNチャネルMIS電界効果トランジスタ2組で情報保持用のフリップフロップを、3層目の半導体層(33、34)のNチャネルMIS電界効果トランジスタ2個で読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタを、構成したCMOS型SRAMのメモリーセルを示している。
図3(q−q矢視断面図、電源線及び接地線に沿う方向)においては、p型のシリコン基板1上に選択的にシリコン窒化膜(Si)2が設けられ、シリコン窒化膜(Si)2上には、シリコン酸化膜(SiO)3が設けられ、シリコン窒化膜(Si)2が設けられていないシリコン基板1上には素子分離用のシリコン窒化膜(Si)5が設けられ、シリコン酸化膜(SiO)3上にも延在しており、シリコン窒化膜(Si)5上には埋め込み導電膜8からなる電源線が設けられ、埋め込み導電膜8上には、薄いシリコン窒化膜(Si)10を介して、シリコン酸化膜(SiO)19により周囲を完全に包囲された空孔20が選択的に設けられ、シリコン酸化膜(SiO)19上には、側面もシリコン酸化膜(SiO)19により包囲された、n型ソース領域21が形成されたSi層13が設けられ、n型ソース領域21はバリアメタル(TiN、35、47)を有する導電プラグ(W、36、48)を介してバリアメタル(TaN)50を有する1層目のCu配線(接地線)51に接続されている。またn型ソース領域21が形成されたSi層13の両側の近傍には、一体化包囲型ゲート電極配線16bが形成されている。(図示されてはいないが、一体化包囲型ゲート電極16aと積層されたn型及びp型ドレイン領域を側面接続する導電膜(25、26)とを接続するフリップフロップを形成する配線である。)
図4(r−r矢視断面図、ビット線に沿う方向)においては、p型のシリコン基板1上にシリコン窒化膜(Si)2が設けられ、シリコン窒化膜(Si)2上には、シリコン酸化膜(SiO)3が設けられ、シリコン酸化膜(SiO)3上には、下地絶縁膜バリア層(TiN)4が選択的に設けられ、下地絶縁膜バリア層(TiN)4上には、p型ソース領域17が形成されたSi層6(1層目の半導体層)が設けられ、シリコン窒化膜(Si)5により素子分離されており、Si層6及びその近傍上には薄いシリコン窒化膜(Si)10を介して、シリコン酸化膜(SiO)19により周囲を完全に包囲された空孔20が選択的に設けられ、シリコン酸化膜(SiO)19上には、側面もシリコン酸化膜(SiO)19により包囲された、n型ソース領域21が形成されたSi層13(2層目の半導体層)が設けられ、n型ソース領域21が形成されたSi層13の両側の近傍には、一体化包囲型ゲート電極配線16bが形成されている。(図示されてはいないが、一体化包囲型ゲート電極16aと積層されたn型及びp型ドレイン領域を側面接続する導電膜(25、26)とを接続するフリップフロップを形成する配線。)またSi層13の直上には、燐珪酸ガラス(PSG)膜28、シリコン窒化膜(Si)29及びシリコン酸化膜(SiO)30を介して、下地絶縁膜バリア層(TiN)31が選択的に設けられ、下地絶縁膜バリア層(TiN)31上には、n型ソース領域40が形成されたSi層33(3層目の半導体層)が設けられ、シリコン窒化膜(Si)32により素子分離されており、n型ソース領域40はバリアメタル(TiN)47を有する導電プラグ(W)48を介してバリアメタル(TaN)50を有する1層目のCu配線(ビット線)51に接続されている。
図5(s−s矢視断面図、包囲型ゲート電極部)においては、p型のシリコン基板1上にシリコン窒化膜(Si)2が設けられ、シリコン窒化膜(Si)2上には、ゲート酸化膜(SiO)15を介して一体化包囲型ゲート電極(WSi)16aにより周囲を包囲されているSi層7(1層目の半導体層)及びSi層14(2層目の半導体層)が設けられており、一体化包囲型ゲート電極(WSi)16a上には、燐珪酸ガラス(PSG)膜28及びシリコン窒化膜(Si)29を介して、ゲート酸化膜(SiO)38を介して包囲型ゲート電極(WSi)39により周囲を包囲されているSi層34(3層目の半導体層)が設けられており、包囲型ゲート電極(WSi)39の一部ではバリアメタル(TiN)47を有する導電プラグ(W)48及びバリアメタル(TaN)50を有する1層目のCu配線51を介して、バリアメタル(TaN)56を有する2層目のCu配線(ワード線)57に接続されている、PチャネルMIS電界効果トランジスタ及び2つのNチャネルMIS電界効果トランジスタのチャネル領域部を示している。
したがって、通常の安価な半導体基板を使用して、エピタキシャル成長技術を利用して(製造方法については別途詳述)それぞれ絶縁膜上に積層した単結晶半導体層からなる二重半導体層(1層目の半導体層及び2層目の半導体層からなるSOI基板)を設け、それぞれのSOI基板において、SOI基板の一部の周囲にゲート酸化膜を介して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極を設け、チャネル領域を形成し、概略残りのSOI基板にソースドレイン領域を設けたSOI構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを形成でき、さらに絶縁膜を介し3層目の半導体層(SOI基板)を設け、SOI基板の一部の周囲にゲート酸化膜を介して包囲型ゲート電極を設け、チャネル領域を形成し、概略残りのSOI基板にソースドレイン領域を設けたSOI構造のNチャネルMIS電界効果トランジスタを形成できるため、ソースドレイン領域の接合容量の低減(実質ゼロ)、空乏層容量の低減、ソースドレイン領域の耐圧改善及びサブスレッショルド特性を改善できることによる閾値電圧の低減、低電力化等が可能である。
またエピタキシャル成長による半導体層の成長時において、エピタキシャル成長半導体層と下地絶縁膜が接触しないように、下地絶縁膜の上面に下地絶縁膜バリア層を設けて、エピタキシャル成長半導体層を形成することにより、下地絶縁膜の影響による部分非晶質化を防止した完全な単結晶半導体層からなるSOI基板を形成することが可能である。
またエピタキシャル成長半導体層形成後に、自己整合的に埋め込みシリコン酸化膜(SiO)を形成できるため、完全な単結晶半導体層を得るために必要な下地絶縁膜バリア層とバックチャネルリークを防止するために必要な包囲型ゲート電極とを絶縁分離することが可能である。
また下地絶縁膜バリア層上に成長するシリコン窒化膜(Si)の膜厚により、半導体層の膜厚を決定できるため、大口径ウエハーによる製造にも対応できる、薄膜の完全空乏型の単結晶半導体層からなるSOI基板を容易に形成することが可能である。
またゲート酸化膜(SiO)を介して設けられた包囲型ゲート電極(WSi)により半導体層(チャネル領域)を包囲して形成できるため、SOI構造に特有なバックチャネル効果を改善でき、チャネル以外の電流経路をも遮断でき、包囲型ゲート電極(WSi)による完全なチャネル制御が可能であるばかりでなく、4面(上下面及びチャネル幅方向の2側面)にチャネルを形成できるため、表面(上面)の占有面積を増やすことなくチャネル幅を増加できるため、駆動電流を増加させることが可能である。
また容易な製造プロセスにより、それぞれ絶縁膜を介して積層した1層目、2層目及び3層目の単結晶半導体層を形成でき、1層目の半導体層に形成したPチャネルMIS電界効果トランジスタの直上に、2層目の半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタを積層して形成でき、さらに2層目の半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタのほぼ直上に3層目の半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタを形成できることにより、個々のMIS電界効果トランジスタの表面(上面)の占有面積を要しない微細な表面(上面)の占有面積を持つメモリーセルを形成できることによる微細化を、PチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極とNチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極を自己整合して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極として形成できることにより、ゲート電極配線の高集積化による微細化を、ほぼ直上に積層したPチャネルMIS電界効果トランジスタ及び2つのNチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域を垂直方向に側面接続できることにより配線を高集積化できることによる微細化を達成することが可能で、従来のCMOS型SRAMのメモリーセルサイズに比較し、約45%に微細化が可能である。
またSOI構造のCMOS型半導体装置(CMOS型SRAM)を形成できるため、静電気等により半導体基板に発生する高電圧ノイズによるメモリーの誤作動あるいはCMOS特有のラッチアップ特性を完全に防止することも可能である。
またそれぞれの半導体層(SOI基板)を形成するために必要な、縦(垂直)方向エピタキシャル半導体層を自己整合して素子分離領域の一部を形成する埋め込み絶縁膜あるいはそれぞれの領域を同電圧に接続する導電膜に変換できることによる高信頼性及び高集積化を可能にすることができる。
また微細な、結晶性が極めて良好な半導体層の一部(チャネル領域形成箇所)に自己整合して、MIS電界効果トランジスタの構成要素(低濃度及び高濃度のソースドレイン領域、ゲート酸化膜及び包囲型ゲート電極)を微細に形成することも可能である。
また1層目及び2層目の半導体層間に空孔を設けることにより、p型ソース領域(電源線に接続)とn型ソース領域(接地線に接続)間の容量を低減できることによる高速化を、空孔を包囲する薄い絶縁膜を設けることにより、一体化包囲型ゲート電極と1層目及び2層目の半導体層に形成されたソースドレイン領域間の電流リークを防止できることによる高信頼性を、実現することが可能である。
即ち、高速大容量通信装置、携帯情報端末、車載用機器、各種電子機械機器、宇宙関連機器等に対応可能な大規模半導体集積回路の製造を可能とする、高速、高信頼、高性能及び高集積を併せ持つ極めて低電力なSOI構造のCMOS型半導体装置(CMOS型SRAM)を得ることができる。
次いで本発明に係る半導体装置における第1の実施例の製造方法について図2〜図52を参照し、ワード線に平行方向を示す模式側断面図(p−p矢視断面図)を用いて説明するが、主要な工程においては、ビット線に平行方向を示す模式側断面図(q−q矢視断面図、r−r矢視断面図、s−s矢視断面図)も適宜追加して説明する。(ただし、ここでは本発明の半導体装置の形成に関する製造方法のみを記述し、一般の半導体集積回路に搭載される各種の素子(他のトランジスタ、抵抗、容量等)の形成に関する製造方法の記述は省略する。
図6(p−p矢視断面図)
化学気相成長により、p型のシリコン基板1上にシリコン窒化膜(Si)2を100nm程度成長する。次いで化学気相成長により、80nm程度のシリコン酸化膜(SiO)3を成長する。次いで化学気相成長により、20nm程度の下地絶縁膜バリア層(TiN)4を成長する。次いで化学気相成長により、エピタキシャル半導体層膜厚規定用絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)59を60nm程度成長する。
図7(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)59、下地絶縁膜バリア層(TiN)4、シリコン酸化膜(SiO)3及びシリコン窒化膜(Si)2を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図8(p−p矢視断面図)
次いで露出したp型のシリコン基板1上にn型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層60を成長する。次いで化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing 以後CMPと略称)し、シリコン窒化膜(Si)59の平坦面より突出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層60を平坦化する。次いで選択化学気相成長法により30nm程度のタングステン膜61を成長する。
図9(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)59を異方性ドライエッチングし、縦(垂直)方向エピタキシャルSi層60の一部側面及び下地絶縁膜バリア層(TiN)4の上面を露出する開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図10(p−p矢視断面図)
次いで露出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層60の側面から下地絶縁膜バリア層(TiN)4上にn型の横(水平)方向エピタキシャルSi層6を成長し、シリコン窒化膜(Si)59の開孔部を埋め込む。ここで成長したSi層6は下地絶縁膜バリア層(TiN)4により下地のシリコン酸化膜(SiO)3の影響を受けない完全な単結晶半導体層となる。(この下地絶縁膜バリア層(TiN)4がないと下地のシリコン酸化膜(SiO)3の影響を受け一部が非晶質化した半導体層となってしまい、ソースドレイン領域間に微少な電流リークを生じる原因となる。)次いでSi層6の表面を900℃程度で酸化し、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)62を成長する。
図11(p−p矢視断面図)
次いでシリコン酸化膜(SiO)62をマスク層として、タングステン膜61、Si層60、シリコン窒化膜(Si)59及び下地絶縁膜バリア層(TiN)4を順次異方性ドライエッチングし、2段の開孔部を形成する。
図12(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、70nm程度のシリコン窒化膜(Si)を成長する。次いでSi層6の平坦面上のシリコン窒化膜(Si)及びシリコン酸化膜(SiO)62を化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)5を開孔部に平坦に埋め込み素子分離領域を形成する。
図13(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)5を60nm程度異方性ドライエッチングし、開孔部(ストライプ状)を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、60nm程度のタングステンシリサイド(WSi)膜を成長する。次いでSi層6の平坦面上のタングステンシリサイド(WSi)膜を化学的機械研磨(CMP)し、開孔部に平坦にタングステンシリサイド(WSi)膜8を埋め込み電源線を形成する。(図1の平面図における接地線VSSの直下部に存在する電源線VDDとなる。)
図14(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、シリコン窒化膜(Si)10を10nm程度成長する。次いで化学気相成長により、70nm程度のシリコン酸化膜(SiO)11を成長する。次いで化学気相成長により、20nm程度の下地絶縁膜バリア層(TiN)63を成長する。次いで化学気相成長により、エピタキシャル半導体層膜厚規定用絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)64を60nm程度成長する。
図15(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)64、下地絶縁膜バリア層(TiN)63、シリコン酸化膜(SiO)11及びシリコン窒化膜(Si)10を順次異方性ドライエッチングし、開孔部(開孔部幅は100nm程度)を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図16(p−p矢視断面図)
次いで露出したSi層6上にp型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層65を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)64の平坦面より突出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層65を平坦化する。次いで選択化学気相成長法により30nm程度のタングステン膜66を成長する。
図17(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)64を異方性ドライエッチングし、縦(垂直)方向エピタキシャルSi層65の一部側面及び下地絶縁膜バリア層(TiN)63の上面を露出する開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図18(p−p矢視断面図)
次いで露出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層65の側面から下地絶縁膜バリア層(TiN)63上にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層67を成長し、シリコン窒化膜(Si)64の開孔部を埋め込む。ここで成長したSi層67は下地絶縁膜バリア層(TiN)63により下地のシリコン酸化膜(SiO)11の影響を受けない完全な単結晶半導体層となる。次いでSi層67の表面を900℃程度で酸化し、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)68を成長する。
図19(p−p矢視断面図)
次いでシリコン酸化膜(SiO)68及びシリコン窒化膜(Si)64をマスク層として、タングステン膜66及びSi層65を順次異方性ドライエッチングし、開孔部(開孔部幅は100nm程度)を形成する。
図20(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、60nm程度のタングステンシリサイド(WSi)膜を成長する。次いでSi層67の平坦面より上に存在するタングステンシリサイド(WSi)膜、シリコン酸化膜(SiO)68及び若干のシリコン窒化膜(Si)64を化学的機械研磨(CMP)し、開孔部に平坦にタングステンシリサイド(WSi)膜25を埋め込み、1層目及び2層目のSi層(6、67)を側面接続する導電膜を形成する。
図21(p−p矢視断面図)
次いでSi層67及びタングステンシリサイド(WSi)膜25をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)64及び下地絶縁膜バリア層(TiN)63を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いで化学気相成長により、70nm程度のシリコン窒化膜(Si)を成長する。次いでSi層67の平坦面上のシリコン窒化膜(Si)を化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)12を開孔部に平坦に埋め込み素子分離領域を形成する。
図22(p−p矢視断面図)及び図23(s−s矢視断面図)
次いで化学気相成長により、シリコン酸化膜(SiO)69を10nm程度成長する。次いで化学気相成長により、シリコン窒化膜(Si)70を90nm程度成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、第1のレジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)70及びシリコン酸化膜(SiO)69を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いで第1のレジストをそのまま残し、さらに露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、開孔している第1のレジストのうち配線部のみを覆う第2のレジスト(図示せず)を形成し、第1及び第2のレジスト(図示せず)をマスク層として、Si層67、下地絶縁膜バリア層(TiN)63、シリコン窒化膜(Si)12(Si層67の幅方向の両側に存在)、シリコン酸化膜(SiO)11、シリコン窒化膜(Si)10、Si層6、下地絶縁膜バリア層(TiN)4、シリコン窒化膜(Si)5(Si層6の幅方向の両側に存在)及びシリコン酸化膜(SiO)3を選択的に順次異方性ドライエッチングし、深さの異なる開孔部を形成する。次いで第1及び第2のレジスト(図示せず)を除去する。(図23における波線は側断面より若干奥のSi層67、Si層6、下地絶縁膜バリア層(TiN)63及び下地絶縁膜バリア層(TiN)4を図示している。)
図24(p−p矢視断面図)及び図25(s−s矢視断面図)
次いで側面が露出している下地絶縁膜バリア層(TiN)63及び下地絶縁膜バリア層(TiN)4を30nm程度等方性ドライエッチング(横方向)し、Si層67及びSi層6下の一部に間隙部を形成する。次いで化学気相成長により、10nm程度のシリコン酸化膜(SiO)を成長する。次いでシリコン酸化膜(SiO)を異方性ドライエッチングし、間隙部のみにシリコン酸化膜(SiO)9を埋め込む。
図26(p−p矢視断面図)及び図27(s−s矢視断面図)
次いで側面がそれぞれ露出しているSi層6及びSi層67間に、n型の横(水平)方向エピタキシャルSi層7及びSi層14を同時成長し、一部の下部に空孔を有する1層目の半導体層(6、7)及び2層目の半導体層(67、14)を形成する。(この際、空孔直上は下地の影響が全くない単結晶シリコン層となる。)次いで露出しているSi層7及びSi層14の全周囲を酸化し、5nm程度のゲート酸化膜(SiO)15を成長する。次いでSi層14を貫通する、25kev程度の加速電圧でSi層7に閾値電圧制御用の硼素のイオン注入をおこなう。次いで10kev程度の加速電圧でSi層14に閾値電圧制御用の硼素のイオン注入をおこなう。次いで化学気相成長により、上下層ゲート酸化膜(SiO)15の全周囲を含む全面に残された開孔部を完全に埋め込むように100nm程度のタングステンシリサイド膜(WSi)を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)70上に成長したタングステンシリサイド膜(WSi)を除去し、平坦化する。こうして深い開孔部に平坦に埋め込まれた一体化包囲型ゲート電極(WSi)16a及び浅い開孔部に平坦に埋め込まれた一体化包囲型ゲート電極配線(WSi)16bが形成される。次いで1000℃程度でランニングし、チャネル領域を活性化する。
図28(p−p矢視断面図)
次いでシリコン窒化膜(Si)70及びシリコン酸化膜(SiO)69をエッチング除去する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)16a、シリコン窒化膜(Si)12及び埋め込み導電膜(WSi)25をマスク層として、露出しているSi層67、下地絶縁膜バリア層(TiN)63及びシリコン酸化膜(SiO)(9、11)を順次異方性ドライエッチングして、シリコン窒化膜(Si)10を露出する開孔部を形成する。
図29(p−p矢視断面図)
次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)16a、シリコン窒化膜(Si)12及び埋め込み導電膜(WSi)25をマスク層として、Si層6にp型ソースドレイン領域(17、18)形成用の硼素のイオン注入をおこなう。(ここではp型ソースドレイン領域の活性化及び深さ制御用の熱処理工程は行わないが、p型ソースドレイン領域は図示しておく。)次いで低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置(electron coupling resonance plasma enhanced chemical vapor deposition system)により露出しているSi層14の側面にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層13を成長し、下部に空孔20を有する2層目の半導体層(13、14)を形成する。(この際、空孔直上は下地の影響が全くない単結晶シリコン層となる。)
図30(p−p矢視断面図)及び図31(q−q矢視断面図)
次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)16a、シリコン窒化膜(Si)12及び埋め込み導電膜(WSi)25をマスク層として、Si層13にn型ソースドレイン領域(22、23)形成用の燐のイオン注入をおこなう。(ここではn型ソースドレイン領域の活性化及び深さ制御用の熱処理工程は行わないが、n型ソースドレイン領域は図示しておく。)次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)、Si層13及び一体化包囲型ゲート電極16aをマスク層として、シリコン窒化膜(Si)12(Si層13の幅方向の両側に存在)及びシリコン酸化膜(SiO)11を選択的に順次異方性ドライエッチングし、Si層13の幅方向の両側に空孔20に達する間隙部(幅40nm程度)を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図32(p−p矢視断面図)及び図33(q−q矢視断面図)
次いで化学気相成長により、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)を成長する。次いで全面異方性ドライエッチングすることにより、Si層13とシリコン窒化膜(Si)12の間隙部を埋め込み、Si層13の下面、一体化包囲型ゲート電極(WSi)16aの中間部の側面、シリコン酸化膜(SiO)11の側面及びSi層6あるいは導電膜(WSi、電源線)8上のシリコン窒化膜(Si)10の上面に20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)19を形成し、シリコン酸化膜(SiO)19に包囲された空孔20を設け、一体化包囲型ゲート電極(WSi)16aの上面部の側壁にサイドウォール(SiO)27を形成する。(この際ゲート電極配線(WSi)16bの側壁にもサイドウォール(SiO)27が形成される。)次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いでサイドウォール(SiO)27及び一体化包囲型ゲート電極(WSi)16aをマスク層として、n型ソースドレイン領域(21、24)形成用の砒素のイオン注入をおこなう。(ここではn型ソースドレイン領域の活性化及び深さ制御用の熱処理工程は行わないが、n型ソースドレイン領域は図示しておく。)次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。
図34(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、200nm程度のPSG膜28を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、平坦化する。次いで化学気相成長により、100nm程度のシリコン窒化膜(Si)29を成長する。次いで化学気相成長により、80nm程度のシリコン酸化膜(SiO)30を成長する。次いで化学気相成長により、20nm程度の下地絶縁膜バリア層(TiN)31を成長する。次いで化学気相成長により、エピタキシャル半導体層膜厚規定用絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)71を60nm程度成長する。
図35(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)71、下地絶縁膜バリア層(TiN)31、シリコン酸化膜(SiO)30、シリコン窒化膜(Si)29及びPSG膜28を順次異方性ドライエッチングする。最後に埋め込み導電膜(WSi)25を60nm程度異方性ドライエッチングし、Si層13の側面を露出する開孔部(開孔部幅は100nm程度)を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図36(p−p矢視断面図)
次いで低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置により、露出したSi層13の側面から横(水平)方向及び縦(垂直)方向にp型のエピタキシャルSi層72を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)71の平坦面より突出した横(水平)方向及び縦(垂直)方向エピタキシャルSi層72を平坦化する。次いで選択化学気相成長法により30nm程度のタングステン膜73を成長する。
図37(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)71を異方性ドライエッチングし、Si層72の一部側面及び下地絶縁膜バリア層(TiN)31の上面を露出する開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図38(p−p矢視断面図)
次いで低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置により、露出したSi層72の側面から下地絶縁膜バリア層(TiN)31上にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層33を成長し、シリコン窒化膜(Si)71の開孔部を埋め込む。ここで成長したSi層33(3層目の半導体層)は下地絶縁膜バリア層(TiN)31により下地のシリコン酸化膜(SiO)30の影響を受けない完全な単結晶半導体層となる。(この下地絶縁膜バリア層(TiN)31がないと下地のシリコン酸化膜(SiO)30の影響を受け一部が非晶質化した半導体層となってしまい、ソースドレイン領域間に微少な電流リークを生じる原因となる。)次いでSi層33の表面を700℃程度で酸化し、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)74を成長する。
図39(p−p矢視断面図)
次いでシリコン酸化膜(SiO)74及びシリコン窒化膜(Si)71をマスク層として、タングステン膜73及びSi層72を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。
図40(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、60nm程度のタングステンシリサイド(WSi)膜26を成長する。次いでSi層33の平坦面より上に存在するタングステンシリサイド(WSi)膜26、シリコン酸化膜(SiO)74及び若干のシリコン窒化膜(Si)71を化学的機械研磨(CMP)し、開孔部に平坦にタングステンシリサイド(WSi)膜26を埋め込み、直下のタングステンシリサイド(WSi)膜25とともに、1層目、2層目及び3層目のSi層(6、13、33)を側面接続する配線体を形成する。
図41(p−p矢視断面図)
次いでSi層33及びタングステンシリサイド(WSi)膜26をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)71及び下地絶縁膜バリア層(TiN)31を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いで化学気相成長により、70nm程度のシリコン窒化膜(Si)32を成長する。次いでSi層33及びタングステンシリサイド(WSi)膜26の平坦面上のシリコン窒化膜(Si)32を化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)32を開孔部に平坦に埋め込み素子分離領域を形成する。
図42(p−p矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)32、シリコン酸化膜(SiO)30、シリコン窒化膜(Si)29、PSG膜28、シリコン窒化膜(Si)12、シリコン酸化膜(SiO)11及びシリコン窒化膜(Si)10を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、バリアメタルとなるTiN35を成長する。次いで化学気相成長により、タングステン(W)36を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)により、開孔部に平坦に埋め込み、電源線及び接地線にバリアメタル(TiN)35を有する第1の導電プラグ(W)36を形成する。(ただし図42においては電源線8への導電プラグ(W)は図示されていない。)
図43(p−p矢視断面図)及び図44(s−s矢視断面図)
次いで化学気相成長により、シリコン酸化膜(SiO)75を10nm程度成長する。次いで化学気相成長により、シリコン窒化膜(Si)76を90nm程度成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)76、シリコン酸化膜(SiO)75、Si層33、下地絶縁膜バリア層(TiN)31、シリコン窒化膜(Si)32(Si層33の幅方向の両側に存在)及びシリコン酸化膜(SiO)30を選択的に順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。(図44における波線は側断面より若干奥のSi層33及び下地絶縁膜バリア層(TiN)31を図示している。)
図45(p−p矢視断面図)及び図46(s−s矢視断面図)
次いで側面が露出している下地絶縁膜バリア層(TiN)31を30nm程度等方性ドライエッチング(横方向)し、Si層33下の一部に間隙部を形成する。次いで化学気相成長により、10nm程度のシリコン酸化膜(SiO)を成長する。次いでシリコン酸化膜(SiO)を異方性ドライエッチングし、間隙部のみにシリコン酸化膜(SiO)37を埋め込む。
図47(p−p矢視断面図)及び図48(s−s矢視断面図)
次いで低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置により、側面が露出しているSi層33の側面間にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層34を成長し、一部の下部に空孔を有する3層目の半導体層(33、34)を形成する。(この際、空孔直上は下地の影響が全くない単結晶シリコン層となる。)次いで露出しているSi層34の全周囲を酸化し、5nm程度のゲート酸化膜(SiO)38を成長する。次いでSi層34に閾値電圧制御用の硼素のイオン注入をおこなう。次いで化学気相成長により、ゲート酸化膜(SiO)38の全周囲を含む全面に残された開孔部を完全に埋め込むように100nm程度のタングステンシリサイド膜(WSi)を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)76上に成長したタングステンシリサイド膜(WSi)を除去し、平坦化する。こうして開孔部に平坦に埋め込まれた包囲型ゲート電極(WSi)39が形成される。
図49(p−p矢視断面図)
次いでシリコン窒化膜(Si)76をエッチング除去する。次いで包囲型ゲート電極(WSi)39をマスク層として、Si層33にn型ソースドレイン領域(41、42)形成用の燐のイオン注入をおこなう。次いでシリコン酸化膜(SiO)75をエッチング除去する。次いで化学気相成長により、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)を成長する。次いで全面異方性ドライエッチングすることにより、包囲型ゲート電極(WSi)39の上面部の側壁にのみサイドウォール(SiO)44を形成する。次いで次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いでサイドウォール(SiO)44及び包囲型ゲート電極(WSi)39をマスク層として、n型ソースドレイン領域(40、43)形成用の砒素のイオン注入をおこなう。次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。次いでRTP(Rapid Thermal Processing)法により活性化及び深さ制御用のアニールをおこない、1層目のSi層6にp型ソースドレイン領域(17、18)を、2層目のSi層13にn型及びn型ソースドレイン領域(21〜24)を、3層目のSi層33にn型及びn型ソースドレイン領域(40〜43)を形成する。
図50(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、300nm程度のPSG膜45を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、平坦化する。次いで化学気相成長により、20nm程度のシリコン窒化膜(Si)46を成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)46及びPSG膜45を順次異方性ドライエッチングし、ビアを形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、バリアメタルとなるTiN47を成長する。次いで化学気相成長により、タングステン(W)48を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)により、ビアに平坦に埋め込み、バリアメタル(TiN)47を有する導電プラグ(W)48を形成する。(電源線及び接地線は第1及び第2の導電プラグが形成される。)
図51(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、300nm程度の層間絶縁膜(SiOC)49を成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、SiOC膜49を異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。(この際、シリコン窒化膜(Si)46がエッチングストッパー膜となる。)次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、10nm程度のバリアメタル(TaN)50を成長する。次いでスパッタにより、Cuシード層を成長する。次いで電解メッキ法により300nm程度のCuを成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、開孔部にCuを平坦に埋め込み、バリアメタル(TaN)50を有する1層目のCu配線51を形成する。次いで化学気相成長により、20nm程度のCuのバリア絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)52を成長する。
図52(p−p矢視断面図)
次いで化学気相成長により、400nm程度の層間絶縁膜(SiOC)53を成長する。次いで化学気相成長により、20nm程度のCuのバリア絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)54を成長する。次いで化学気相成長により、500nm程度の層間絶縁膜(SiOC)55を成長する。
図2(p−p矢視断面図)、図3(q−q矢視断面図)、図4(r−r矢視断面図)及び図5(s−s矢視断面図)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、第1のレジスト(図示せず)をマスク層として、SiOC膜55を異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。(この際、シリコン窒化膜(Si)54がエッチングストッパー膜となる。)第1のレジスト(図示せず)はそのままで、連続して露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、第2のレジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)54、SiOC膜53及びシリコン窒化膜(Si)52を異方性ドライエッチングし、2段目の開孔部を形成する。次いですべてのレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、10nm程度のバリアメタル(TaN)56を成長する。次いでスパッタにより、Cuシード層を成長する。次いで電解メッキ法により900nm程度のCuを成長する。(配線部は500nm程度)次いで化学的機械研磨(CMP)し、開孔部にCuを平坦に埋め込み、バリアメタル(TaN)56を有する2層目のCu配線57を形成する。(いわゆるデュアルダマシン法によりCu配線を形成する。)次いで化学気相成長により、Cuのバリア絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)58を成長し、本願発明のTRILSSUG構造の半導体装置(CMOS型SRAM)を完成する。
図53及び図54は本発明の半導体装置における第2の実施例で、CMOS型SRAMのメモリーセルを含む半導体集積回路の一部を示しており、図53は模式平面図、図54は模式側断面図(p−p矢視断面図、ワード線に平行方向)である。
図54は本発明の半導体装置における第2の実施例で、シリコン(Si)基板を使用し、TRILSSUG構造に形成したCMOS型SRAMのメモリーセルを含む半導体集積回路の一部を示しており、1〜28、31〜33、35、36、45〜54、56〜58は図2及び図3と同じ物を、77はp型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層(縦型のMIS電界効果トランジスタの柱状構造半導体層でソースドレイン領域及びチャネル領域形成部)、78は縦型のMIS電界効果トランジスタのゲート酸化膜(SiO)、79は縦型のMIS電界効果トランジスタの包囲型ゲート電極(WSi)、80は縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ソース領域、81は縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ソース領域、82は縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ドレイン領域、83は縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ドレイン領域を示している。
同図においては、ワードトランジスタが3層目の半導体層に積層された柱状構造半導体層に形成された縦型のMIS電界効果トランジスタからなっていること以外は図2とほぼ同じ構造の半導体装置(CMOS型SRAM)が形成されている。
本実施例においては、第1の実施例と同様の効果を得ることができ、またビット線との接続を柱状半導体層の直上部に形成できるため、従来例に比較し、CMOS型SRAMのメモリーセルサイズを約40%に縮小することが可能で、さらなる高集積化を実現することができる。
図55は本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図で、シリコン(Si)基板を使用し、TRILSSUG構造に形成したCMOS型SRAMのメモリーセルを含む半導体集積回路の一部(ワード線に平行方向)を示しており、1〜5、8〜12、15〜32、35〜54、56〜58は図2及び図3と同じ物を、84はn型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(1層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)、85はn型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(1層目の半導体層でチャネル領域形成部)、86はp型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(2層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)、87はp型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(2層目の半導体層でチャネル領域形成部)、88はp型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(3層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)、89はp型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(3層目の半導体層でチャネル領域形成部)を示している。
同図においては、1層目、2層目及び3層目の半導体層共に一対のSiGe層間に歪みSi層が挟まれた構造からなる半導体層が形成されていること以外は図2とほぼ同じ構造の半導体装置(CMOS型SRAM)が形成されている。
本実施例においても第1の実施例と同様の効果を得ることができ、製造方法はやや複雑になるが、格子定数の小さなSi層を、左右から格子定数の大きなSiGe層により挟んだ構造の単結晶半導体層を形成できるため、左右のSiGe層から歪みSi層の格子定数を広げることが可能で、キャリアの移動度を増加させることができることにより、さらなる高速化が可能である。
上記実施例においては、半導体層を成長させる場合に化学気相成長を使用しているが、これに限定されず、分子線成長法(MBE)によっても、有機金属気相成長法(MOCVD)によっても、原子層結晶成長法(ALE)によっても、また他のいかなる結晶成長法を利用してもよい。
また上記実施例においては、1層目の半導体層にPチャネルMIS電界効果トランジスタを形成し、2層目の半導体層にNチャネルMIS電界効果トランジスタを形成した一体化包囲型ゲート電極を有するCMOS型半導体集積回路(CMOS型SRAMのフリップフロップ)を形成しているが、これを逆にして形成してもよい。
また上記実施例においては、3層目の半導体層に形成したワードトランジスタの包囲型ゲート電極を接続するワード線を2層目のCu配線により形成しているが、1層目及び2層目の半導体層に形成した一体化包囲型ゲート電極(WSi)16aの上面部のみに接続した一体化包囲型ゲート電極配線(WSi)16bと同様、3層目の半導体層に形成した包囲型ゲート電極(WSi)の上面部のみに接続した包囲型ゲート電極配線(WSi)によりワード線を形成してもよい。この場合集積度は同じ程度であるが、Cu配線は1層だけでよいことになる。
またゲート電極、ゲート酸化膜、バリアメタル、導電プラグ、配線、絶縁膜等は上記実施例に限定されず、同様の特性を有する材料であればどのような材料を使用してもよい。
また上記実施例においては、異なる導電型のMIS電界効果トランジスタを上下2つの半導体層にそれぞれ形成したCMOS型半導体集積回路を形成しているが、同じ導電型のMIS電界効果トランジスタを形成する場合に利用することも可能である。
また本願発明はCMOS型SRAMに限定されず、CMOSを主体とするさまざまな論理回路に適用することも可能である。
本願発明は、特に極めて高集積、高速且つ高信頼な半導体装置(特にCMOS型SRAM)を目指したものではあるが、高速に限らず、MIS電界効果トランジスタを搭載するすべての半導体集積回路に利用することは可能である。
またMIS電界効果トランジスタばかりでなく、他の電界効果トランジスタからなる半導体集積回路に利用できる可能性がある。
1 p型のシリコン(Si)基板
2 シリコン窒化膜(Si
3 シリコン酸化膜(SiO
4 下地絶縁膜バリア層(TiN)
5 素子分離領域のシリコン窒化膜(Si
6 n型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(1層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)
7 n型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(1層目の半導体層でチャネル領域形成部)
8 導電膜(WSi、電源線)
9 埋め込みシリコン酸化膜(SiO
10 シリコン窒化膜(Si
11 シリコン酸化膜(SiO
12 素子分離領域のシリコン窒化膜(Si
13 p型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(2層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)
14 p型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(2層目の半導体層でチャネル領域形成部)
15 1層目及び2層目の半導体層のゲート酸化膜(SiO
16a1層目及び2層目の半導体層の一体化包囲型ゲート電極(WSi)
16b一体化包囲型ゲート電極配線(WSi)
17 p型ソース領域
18 p型ドレイン領域
19 空孔包囲型シリコン酸化膜(SiO
20 空孔
21 n型ソース領域
22 n型ソース領域
23 n型ドレイン領域
24 n型ドレイン領域
25 埋め込み導電膜(WSi)
26 埋め込み導電膜(WSi)
27 サイドウォール(SiO
28 燐珪酸ガラス(PSG)膜
29 シリコン窒化膜(Si
30 シリコン酸化膜(SiO
31 下地絶縁膜バリア層(TiN)
32 素子分離領域のシリコン窒化膜(Si
33 p型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(3層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)
34 p型の横(水平)方向エピタキシャルSi層(3層目の半導体層でチャネル領域形成部)
35 バリアメタル(TiN)
36 導電プラグ(W)
37 埋め込みシリコン酸化膜(SiO
38 3層目の半導体層のゲート酸化膜(SiO
39 3層目の半導体層の包囲型ゲート電極(WSi)
40 n型ソース領域
41 n型ソース領域
42 n型ドレイン領域
43 n型ドレイン領域
44 サイドウォール(SiO
45 燐珪酸ガラス(PSG)膜
46 シリコン窒化膜(Si
47 バリアメタル(TiN)
48 導電プラグ(W)
49 SiOC膜
50 バリアメタル(TaN)
51 1層目のCu配線(Cuシード層含む)
52 バリア絶縁膜(Si
53 SiOC膜
54 シリコン窒化膜(Si
55 SiOC膜
56 バリアメタル(TaN)
57 2層目のCu配線(Cuシード層含む)
58 バリア絶縁膜(Si
59 シリコン窒化膜(Si
60 n型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層
61 選択化学気相成長導電膜(W)
62 シリコン酸化膜(SiO
63 下地絶縁膜のバリア層(TiN)
64 シリコン窒化膜(Si
65 p型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層
66 選択化学気相成長導電膜(W)
67 p型の横(水平)方向エピタキシャルSi層
68 シリコン酸化膜(SiO
69 シリコン酸化膜(SiO
70 シリコン窒化膜(Si
71 シリコン窒化膜(Si
72 p型の横(水平)及び縦(垂直)方向エピタキシャルSi層
73 選択化学気相成長導電膜(W)
74 シリコン酸化膜(SiO
75 シリコン酸化膜(SiO
76 シリコン窒化膜(Si
77 p型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層(縦型のMIS電界効果トランジスタの柱状構造半導体層でソースドレイン領域及びチャネル領域形成部)
78 縦型のMIS電界効果トランジスタのゲート酸化膜(SiO
79 縦型のMIS電界効果トランジスタの包囲型ゲート電極(WSi)
80 縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ソース領域
81 縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ソース領域
82 縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ドレイン領域
83 縦型のMIS電界効果トランジスタのn型ドレイン領域
84 n型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(1層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)
85 n型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(1層目の半導体層でチャネル領域形成部)
86 p型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(2層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)
87 p型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(2層目の半導体層でチャネル領域形成部)
88 p型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(3層目の半導体層でソースドレイン領域形成部)
89 p型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(3層目の半導体層でチャネル領域形成部)

Claims (4)

  1. 第1の層間絶縁膜を介して積層された1層目の半導体層及び2層目の半導体層の一部の周囲を、ゲート絶縁膜を介して一体化して包囲した第1のゲート電極(一体化包囲型ゲート電極)を有し、前記第1のゲート電極に自己整合して前記1層目の半導体層及び前記2層目の半導体層にそれぞれ設けられたソースドレイン領域を備えた一導電型の第1のMIS電界効果トランジスタ及び反対導電型の第2のMIS電界効果トランジスタと、さらに第2の層間絶縁膜を介して積層された3層目の半導体層の一部の周囲を、ゲート絶縁膜を介して包囲した第2のゲート電極(包囲型ゲート電極)を有し、前記第2のゲート電極に自己整合して前記3層目の半導体層に設けられたソースドレイン領域を備えた一導電型あるいは反対導電型の第3のMIS電界効果トランジスタとが、絶縁膜を介して半導体基板上に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第3のMIS電界効果トランジスタの替りに、前記3層目の半導体層上に設けられた柱状構造の半導体層の側面を、ゲート絶縁膜を介して包囲した第3のゲート電極を有し、前記柱状構造の半導体層の上部及び下部に互いに離間して設けられたソースドレイン領域を備えた一導電型あるいは反対導電型の縦型のMIS電界効果トランジスタからなる第4のMIS電界効果トランジスタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のMIS電界効果トランジスタのドレイン領域(あるいはソース領域)、前記第2のMIS電界効果トランジスタのドレイン領域(あるいはソース領域)及び前記第3あるいは第4のMIS電界効果トランジスタのドレイン領域(あるいはソース領域)が垂直方向に埋め込まれた導電膜により側面接続されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1及び第2のMIS電界効果トランジスタ2組により情報保持用のフリップフロップを構成し、前記第3あるいは第4のMIS電界効果トランジスタ2個により読み出しあるいは書き込み用のワードトランジスタを構成し、適宜接続して半導体記憶装置を形成していることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3に記載の半導体装置。
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