JP2014217136A - 固定子 - Google Patents

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一裕 後藤
北村 学
Manabu Kitamura
学 北村
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Atsushi Watanabe
敦 渡辺
尚人 越野
Naohito Etsuno
尚人 越野
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  • Power Engineering (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】小型化が可能なコイルエンド設計を実現した固定子の提供。
【解決手段】複数のスロット12を有する固定子コア20と、所定数nのスロット12を跨いで挿入されたセグメントSgよりなる単位コイルUCと、固定子コア20の外周側に配置され隣り合う単位コイルUC同士を接続する外周側渡り線となる第1セグメントSg1と、固定子コア20の内周側に配置され隣り合う単位コイルUC同士を接続する内周側渡り線となる第5セグメントSg5、を備えた固定子10において、第5セグメントSg5のスロット間隔は、所定数n+1の間隔に、第1セグメントSg1のスロット間隔は、所定数n−1の間隔に設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、固定子の製造方法に関し、固定子コアに挿入するコイルセグメントのコイルエンドに配置されるターン部分の形状や接続によって固定子の小型化を実現させる技術に関する。
近年、自動車に駆動用のモータを搭載するケースが多くなってきている。車載される駆動用のモータは、搭載スペースが限られるために省スペースであることが求められる。また、自動車の駆動性能を高めるために高出力化が求められる。特にハイブリッド車はエンジンと駆動用モータとをエンジンルーム内に両方を搭載しなければならず、スペース的な制約は厳しい。この為、更なるモータの小型化が求められている。なお、一般機械に使用されるモータについても、小型化及び高出力化が図られることが望ましいため、様々な提案が成されている。
特許文献1には、回転電気、クランク形状の連続巻きコイル、分布巻き固定子及びそれらの形成方法に関する技術が開示されている。コイルは平角導体を用いて略六角形状に巻回され、固定子コアのスロットに挿入する手法を採っている。
特許文献2には、回転電気固定子に関する技術が開示されている。周方向に沿って配置され、それぞれが径方向に伸びる複数のスロットを有するステータコアと、予め定められたスロット間隔を単位コイル間隔として、単位コイル間隔でコイル要素を巻回して形成されるコイルを単位コイルとして備えている。そして、単位コイルはステータコアの周方向に予め定めた配置順序で単位コイルを2n個配置して形成される分布巻各相巻線を含んでいる。分布巻各相巻線は、巻き始めの単位コイルを1番コイルとし、巻き終わりの単位コイルを2n番コイルとして、1番コイルのコイル素線が挿入される2つのスロットのいずれも、2n番コイルのコイル素線が挿入される2つのスロットのいずれもと互いに異なる。
特開2008−104293号公報 特開2012−16195号公報
しかしながら、特許文献1又は特許文献2に開示される技術で固定子を形成する場合に、更に固定子の小型化及び高出力化を図ろうとすると以下に示すような問題があると考えられる。
特許文献1に開示される技術は連続巻きコイルに関する技術であり、特許文献2に開示される技術はセグメントコイルを利用した単位コイルの接続に関する技術である。しかしながら固定子を小型化するにあたっては、コイルエンド部分の形状を工夫する必要がある。一般的に、固定子の小型化及び高出力化を図る手法としては、平角導体の断面積を増やすことが考えられる。しかし、コイルに用いる平角導体の線径が太くなれば、コイルエンドの設計は格段に難しさを増す。これは、線径が太くなったことによりコイルエンドにおける設計自由度が下がるためで、結果的にコイルエンドの延長を引き起こし、固定子の小型化の妨げになる。これらを解決する方法について、特許文献1及び特許文献2には開示されていない。
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、小型化が可能なコイルエンド設計を実現した固定子の提供をすることを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様による固定子は、以下のような特徴を有する。
(1)複数のスロットを有する固定子コアと、所定数nの前記スロットを跨いで挿入されたセグメントよりなる単位コイルと、前記固定子コアの外周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する外周側渡り線と、前記固定子コアの内周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する内周側渡り線と、を備えた固定子において、前記内周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n+1の間隔に、前記外周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n−1の間隔に、設定されること、を特徴とする。
上記(1)に記載の態様によって、固定子のコイルエンド部分の体格の低減を図り、固定子の小型化に貢献することが可能となる。これは、固定子のコイルエンド部分での渡り線の取り回しの自由度を向上させることが可能になる為である。例えば、従来のように単位コイル辺り所定数nのスロットを跨いで形成されるコイルの渡り線もnスロット跨ぐように形成される場合、隣り合うスロットに配置されるセグメント同士が渡り線部分でかわし合う必要がある。U1相とU2相とが隣り合うスロットに挿入されるセグメントだとすると、U1相の渡り線とU2相の渡り線とは固定子のコイルエンド部分でクロスする必要が出てくる。
このような渡り線同士の干渉を避けるために、セグメントの端部にクランク部を形成し、U1相渡り線のクランク部でU2相渡り線をかわす、という配置が必要になる。ただし、セグメントを形成する平角導体の素線の太さが太くなると、平角導体の加工限界の問題や平角導体の周囲を覆う絶縁被覆の影響により、クランク部だけでは対応しきれなくなる。これは、固定子のコイルエンドにおける平角導体の存在密度の影響によるものである。この為、U1相渡り線部のクランク部とU2相渡り線部のクランク部分を形成する位置をずらし、セグメントの形成パターンを増やして対応することや、3次元曲げ加工を施して対応する事が考えられる。しかし、この様な対応をすると、セグメントの加工精度や固定子の製造コスト等に影響する為、好ましくない。
一方で、(1)に記載の態様のように、内周側渡り線部のスロット間隔をn+1とし、外周側渡り線部のスロット間隔をn−1とすることで、セグメントの形状の自由度を高めることが可能となり、結果的に固定子の小型化に貢献することが出来る。固定子のコイルエンドにおける平角導体の存在密度の疎な部分での、渡り線のクロスが可能となる為である。固定子のコイルエンドにおける平角導体の存在密度は、平角導体の最小曲げ半径などの影響から、固定子コア端面より少し離れたセグメントの略U字状に形成されるターン部分が密となり、セグメントが直線的に形成される固定子コア端面から所定の空間は疎となる。この為、内周側渡り線部のスロット間隔をn+1とすることで、固定子のコイルエンドにおける平角導体の存在密度が疎な部分で、渡り線部同士のかわしが可能となる。この為、固定子の小型化に貢献することが可能となる。
(2)複数のスロットを有する固定子コアと、所定数nの前記スロットを跨いで挿入されたセグメントよりなる単位コイルと、前記固定子コアの外周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する外周側渡り線と、前記固定子コアの内周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する内周側渡り線と、を備えた固定子において、前記外周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n+1の間隔に、前記内周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n−1の間隔に設定されること、を特徴とする。
上記(2)に記載の態様によって、固定子のコイルエンド部分の体格の低減を図り、固定子の小型化に貢献することが可能となる。(1)に記載の発明とは、内周側と外周側の役割を入れ替えた関係となり、(1)に記載の発明と同様の効果が得られる。すなわち、外周側渡り線部のスロット間隔をn+1とし、内周側渡り線部のスロット間隔をn−1とすることで、セグメントの形状の自由度を高めることが可能となる。そして、結果的に固定子の小型化に貢献することが出来る。
固定子のコイルエンドにおける平角導体の存在密度は、平角導体の最小曲げ半径などの影響から、固定子コア端面より少し離れたセグメントの略U字状に形成されるターン部分が密となり、セグメントが直線的に形成される固定子コア端面から所定の空間は疎となる。この為、外周が渡り線部のスロット間隔をn+1とすることで、固定子のコイルエンドにおける平角導体の存在密度が疎な部分で、渡り線部同士のかわしが可能となる。この為、固定子の小型化に貢献することが可能となる。
(3)請求項1に記載の固定子において、前記内周側渡り線は、前記スロットに挿入される第1スロット内導線部と、第2スロット内導線部とを有し、前記第2スロット内導線部には、前記内周側渡り線が前記固定子コアに配置された際に、前記固定子コアの周方向に隣り合う前記内周側渡り線同士の干渉を避ける退避部が延設され、前記退避部によって、一方の前記内周側渡り線が、他方の前記内周側渡り線を前記固定子コアの内周側に避けること、を特徴とする。
上記(3)に記載の態様により、内周側渡り線同士の干渉を回避するための退避部が第2スロット内導線部から延設されることで、隣に配置された内周側渡り線の第1スロット内線部側との干渉を回避することが出来る。固定子の内周側には、固定子の設計上の都合で、固定子の内周側に配置される回転子の外周ギリギリにまでスロット内導線部を配置することができない場合がある。この様な場合には内周側渡り線は固定子コアの内周側にレーンチェンジさせて、退避部によって外周側に戻すような構成が可能となる。よって、固定子の軸方向への延長には繋がらない。つまり固定子の小型化に貢献することが出来るのである。また、内周側渡り線は1パターンのセグメントを組み合わせて構成することが可能となるので、セグメントの種類を減らす事が出来る。すなわち、固定子のコストダウンに貢献する。
(4)(2)に記載の固定子において、前記外周側渡り線は、前記スロットに挿入される第1スロット内導線部と、第2スロット内導線部とを有し、前記第2スロット内導線部には、前記外周側渡り線が前記固定子コアに配置された際に、前記固定子コアの周方向に隣り合う前記外周側渡り線同士の干渉を避ける退避部が延設され、前記退避部によって、一方の前記外周側渡り線が、他方の前記外周側渡り線を前記固定子コアの外周側に避けること、を特徴とする。
上記(4)に記載の態様により、外周側渡り線同士の干渉を回避するための退避部が第2スロット内導線部から延設されることで、隣に配置された外周側渡り線の第1スロット内線部側との干渉を回避することが出来る。固定子の外周側には、内周側よりも構造上スペースが確保しやすい。これは、固定子コアの内周側にスロットが形成され、外周側にはスロットの設けられない部分が配置されるためである。
スロットの設けられない部分には基本的にはセグメントを配置しないため、空間に余裕を設けやすい。この為、外周側渡り線は固定子コアの外周側にレーンチェンジさせて、退避部によって内周側に戻すような構成が可能となる。よって、固定子の軸方向への延長には繋がらない。つまり固定子の小型化に貢献することが出来るのである。また、外周側渡り線は1パターンのセグメントを組み合わせて構成することが可能となるので、セグメントの種類を減らす事が出来る。すなわち、固定子のコストダウンに貢献する。
第1実施形態の、固定子の斜視図である。 第1実施形態の、セグメントの平面図である。 第1実施形態の、固定子の組み立て手順を示す簡略図を示す。(a)は、固定子コアの斜視図である。(b)は、固定子コアのスロットにインシュレータを備えた斜視図である。(c)は、セグメントの斜視図である。(d)は、固定子コアにセグメントを挿入した様子を示す断面図である。(e)に、セグメント端部を溶接した様子を示した断面図である。 第1実施形態の、スロット内を示す固定子を示す断面図である。 第1実施形態の、固定子コアの第1層及び第8層にセグメントを挿入した斜視図である。 第1実施形態の、第5セグメントの斜視図である。 第1実施形態の、反リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第1実施形態の、リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第1実施形態の、反リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第1実施形態の、リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 比較のために用意した、従来の固定子の反リード側の様子で、第1層及び第8層のセグメントだけを示す斜視図である。 比較のために用意した、従来の固定子のU相の接続線図である。 第1実施形態の、固定子のU相の接続線図である。 第2実施形態の、固定子コアに第1層と第8層のみにセグメントを挿入した様子を示す斜視図である。 第2実施形態の、第1セグメントの斜視図である。 第2実施形態の、反リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第2実施形態の、リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第2実施形態の、反リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第2実施形態の、リード側のU相セグメントが配置された様子を示す模式図である。 第2実施形態の、固定子のU相の接続線図である。
まず、本発明の第1の実施形態について、参考となる図面を用いて説明する。なお、用いられている図面の詳細部分は説明の都合上簡略化している。
図1に、第1実施形態の、固定子10の斜視図を示す。回転電機に用いられる固定子10は、固定子コア20と、セグメントコイルSCよりなる。このうち固定子コア20は、プレス加工等でドーナツ形状に形成された電磁鋼板を積層してなり、内周側に略台形形状に固定子コア20内周側に突出するティース11と、略コの字形状に形成されるスロット12とを交互に備えている。本実施形態の固定子コア20はスロット12を48備えているが、設計思想に基づきこれを変更することを妨げない。固定子コア20の外周側には、リブ21とリブ21の中央辺りに設けられたボルト孔22が備えられる。
このスロット12には、セグメントSgが挿入される。図2に、セグメントSgの平面図を示す。セグメントSgは、矩形断面を有する平角導体Dを用いて形成される。平角導体Dは、素材に銅等の導電性の高い金属を用いた線材であり、その周囲には、セグメントSgと固定子コア20の絶縁性を確保するために必要なエナメル等による絶縁性被覆が施されている。
セグメントSgは、大雑把に3つの部位に分けて説明する。まず、固定子コア20に挿入された後に他のセグメントSgの端部と接合されるリード部Sga、そして、スロット12に挿入される部分であるスロット内導線部Sgb、そして、固定子10の反リード側に突出するコイルエンド部Sgcである。
リード部Sgaには、その先端に溶接されるために絶縁性被覆が母材と共に剥離された剥離部Sgiを有している。便宜上、第1リード部SgaAと第2リード部SgaBとで呼び分けることとする。スロット内導線部Sgbも便宜上、第1スロット内導線部SgbAと第2スロット内導線部SgbBと呼び分ける。コイルエンド部Sgcは、スロット内導線部Sgbに対して所定の角度に曲げて形成された斜辺部Sgdと、セグメントSg同士のレーンチェンジの為に形成されるクランク部Sgeと、スロット内導線部Sgbから延設される直線部Sggとからなり、それぞれ、第1斜辺部SgdA、第2斜辺部SgdB、第1直線部SggA、第2直線部SggBと呼び分けることとする。
セグメントSgは、円環状に並べて図示しないセグメントユニットSUを形成した後に、固定子コア20の備えるスロット12に挿入して固定子コア20を形成する。図3に、固定子10の組み立て手順を示す簡略図を示す。図3(a)に、固定子コア20の斜視図を示す。図3(b)に、固定子コア20のスロット12にインシュレータ25を備えた斜視図を示す。図3(c)に、セグメントSgの斜視図を示す。図3(d)に、固定子コア20にセグメントSgを挿入した様子を断面図に示す。図3(e)に、セグメントSgの端部を溶接した様子を断面図に示す。なお、図3は何れも説明の為に形状を単純化している。
まず、図3(a)に示される固定子コア20に形成されるスロット12に、図3(b)に示すようにインシュレータ25を挿入した状態で、図3(c)に示すセグメントSgを挿入する。この結果、図3(d)に示すような状態になる。すなわち、セグメントSgが固定子コア20の端部から一部突出し、第1リード部SgaA及び第2リード部SgaBが突出した状態になっている。そして、第1リード部SgaA及び第2リード部SgaBを捻り、図3(e)に示すように先端を溶接して溶接部Sghを形成することで、固定子10を形成する。なお、図3では固定子10の形成過程について概念的に説明しているが、実際の組み付け工程では、セグメントSgを円環状に配置する整列工程を必要とする。
次に、固定子コア20に挿入するセグメントSgの種類について説明する。図4に、スロット12内を示す固定子10の断面図を示す。スロット12にはスロット内導線部Sgbが8本挿入されている。便宜上、固定子10の外周側から第1層L1、第2層L2、第3層L3、第4層L4、第5層L5、第6層L6、第7層L7、及び第8層L8と呼び分けることにする。
図5に、固定子コア20に第1層L1と第8層L8のみにセグメントSgを挿入した様子を斜視図に示す。セグメントSgは、第1層L1乃至第8層L8に挿入されるもので、それぞれコイルエンド部Sgcの幅が異なる。ここで言うコイルエンドの幅とは、図2に示すセグメントSgの幅Hが示す部分で、第1直線部SggAの外面より第2直線部SggBの外面までの距離である。固定子コア20の第1層L1及び第8層L8にセグメントSgは、便宜的に第1層L1のセグメントSgを第1セグメントSg1とし、第8層L8のセグメントSgを第5セグメントSg5としている。第1セグメントSg1は、図5に示すように固定子コア20の最外周に配置される第1層L1に挿入されて6つのスロット12を跨ぐように幅が設定されている。一方、第5セグメントSg5は、固定子コア20の最内周に配置される第8層L8に挿入されて4つのスロット12を跨ぐように幅が設定されている。
すなわち、第1セグメントSg1は、例えば第1層L1の8番目のスロット12に第1リード部SgaAが挿入されたとすると、第1層L1の13番目に第2リード部SgaBが挿入されることになる。一方、第5セグメントSg5は、例えば第8層L8の7番目のスロットに第1リード部SgaAが挿入されたとすると、第8層L8の14番目に第2リード部SgaBが挿入されることになる。
第1セグメントSg1と第5セグメントSg5の間に配置される第2セグメントSg2乃至第4セグメントSg4はそれぞれ第2層L2乃至第7層L7に配置され、5つのスロット12を跨ぐように幅が設定されている。第2セグメントSg2は、第2層L2と第3層L3とに跨って挿入される。第3セグメントSg3は、第4層L4と第5層L5とに跨って挿入される。第4セグメントSg4は、第6層L6と第7層L7とに跨って挿入される。第1セグメントSg1乃至第5セグメントSg5がどの位置に配置されるかについては後述する。
図6に、第5セグメントSg5の斜視図を示す。第5セグメントSg5は、他の第1セグメントSg1乃至第4セグメントSg4と若干形状が異なる。第5セグメントSg5のコイルエンド部Sgcには、直線部Sggの片側に(図6では第1直線部SggA)回避部Sgfが形成される。回避部Sgfは、斜辺部Sgdより外周側にフラットワイズ方向に曲げ加工され、さらに直線部Sggに繋がるように折り返されている。
第5セグメントSg5は図5に示すように、48スロットを備える固定子コア20の最外周に配置される。そして、6スロット跨ぎするように大きさが設定されているために、一方の第5セグメントSg5の第1斜辺部SgdAと、他方の第5セグメントSg5の第2斜辺部SgdBとが交差する必要がある。このため、回避部Sgfにより第5セグメントSg5同士の干渉を避けることが出来る。このような第5セグメントSg5と、第1セグメントSg1乃至第4セグメントSg4の5種類のセグメントSgが用意される。そして、5種類192本のセグメントSgが円環状に整列されてセグメントユニットSUが形成され、最終的に固定子10が形成される。
図7に、反リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図8に、リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図7と図8とは、対になっている。図9に、反リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図10に、リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図9と図10とは、対になっている。図7乃至図10は、固定子コア20に放射線状に配置されるスロット12を横一列に並べたもので、便宜上、U相が挿入されるスロット12のうち1つを第1スロットとしてナンバリングしてある。
また、スロット12に挿入されるスロット内導線部Sgbの入る場所を、外周側から第1層L1、最内周を第8層L8として示している。説明の都合上、14番目のスロット12までしか示していないが、以降、ほぼ同じパターンでセグメントSgが挿入され、1番目のスロット12の左隣に48番目のスロット12が配置される。なお、描かれているセグメントSg等も模式的に示されている。そして、セグメントSgの第1スロット内導線部SgbA及び第2スロット内導線部SgbBが挿入される位置に、通し番号が1番から64番まで(一部は省略されている)振られており、同じ番号には同じセグメントSgが挿入されることを意味している。
例えば、図7の第2層L2の2番目のスロット12には第2セグメントSg2の第1スロット内導線部SgbAが挿入され、第2セグメントSg2の第2スロット内導線部SgbBは第3層L3の8番目のスロット12に挿入されるため、両方の場所に「1」と示されている。説明の為、これを1番目のセグメントSgとする。同様に「2」に挿入されるのを2番目のセグメントSgとなる。
そして、図7乃至図10に示すように、第1セグメントSg1乃至第5セグメントSg5にて1つの単位コイルUCを形成する。便宜上、単位コイルUCは1番目のスロット12から近い順にU相第1単位コイルUC1、U相第2単位コイルUC2と称呼する。図7及び図8に示すU相第2単位コイルUC2は1番目のセグメントSgから5番目のセグメントSgが溶接されて形成されている。これに重なるように、図9及び図10に示される33番目のセグメントSgから35番目のセグメントSgによってU相第1単位コイルUC1が形成される。同様にして、U相第3単位コイルUC3とU相第4単位コイルUC4とが重なるように形成される。
これらU相第1単位コイルUC1乃至U相第4単位コイルUC4等は、後述する図13にも示される様に、第1セグメントSg1で接続されるU相の単位コイルUC同士は近く配置され、第5セグメントSg5で接続されるU相の単位コイルUC同士は遠くに配置される。具体的には、図7及び図8に示される様にU相第2単位コイルUC2とU相第3単位コイルUC3とが第1セグメントSg1によって接続されており、8番目のスロット12にスロット内導線部Sgbの片側が挿入されるU相第2単位コイルUC2と、7番目のスロット12にスロット内導線部Sgbの片側が挿入されるU相第3単位コイルUC3とは重なって配置される。
一方、図9及び図10に示される様に7番目のスロット12にスロット内導線部Sgb片側が挿入されるU相第1単位コイルUC1と、8番目のスロット12にスロット内導線部Sgbが挿入されるU相第4単位コイルUC4とは重なり合わず、U相第2単位コイルUC2とU相第3単位コイルUC3とのペアよりも離れていると言える。同様のパターンでU相の単位コイルUCは、配置され、U相第1単位コイルUC1乃至U相第4単位コイルUC4を含むU相の単位コイルUCが接続されてU相のコイルを形成する。V相、W相についても同様に形成される。
第1実施形態の固定子10は上記構成であるので、以下に説明するような作用及び効果を奏する。
まず、固定子10の小型化が可能になる点が効果として挙げられる。これは、複数のスロット12を有する固定子コア20と、所定数nのスロット12を跨いで挿入されたセグメントSgよりなる単位コイルUCと、固定子コア20の外周側に配置され隣り合う単位コイルUC同士を接続する外周側渡り線となる第1セグメントSg1と、固定子コア20の内周側に配置され隣り合う単位コイルUC同士を接続する内周側渡り線となる第5セグメントSg5、を備えた固定子10において、第5セグメントSg5のスロット間隔は、所定数n+1の間隔に、第1セグメントSg1のスロット間隔は、所定数n−1の間隔に設定される。
このため、第2セグメントSg2乃至第4セグメントSg4は、n=5に設定されて5スロット跨ぎとなり、第1セグメントSg1は4スロット跨ぎ、第5セグメントSg5は6スロット跨ぎとして構成されている。したがって、図5に示すような状態で第1セグメントSg1と第5セグメントSg5は固定子コア20に配置される。これに伴い、前述の7乃至図10に示すような配線構成となる。
従来は、第1実施形態のような接続方法を採っていなかった。図11に、比較のために用意した従来の固定子10の反リード側の様子で、第1層L1及び第8層L8のセグメントSgだけを斜視図に示す。固定子コア20の第1層L1には、2種類の第1aセグメントSg1aと第1bセグメントSg1bが挿入されている。第1aセグメントSg1aと第1bセグメントSg1bとは、クランク部Sgeの位置が左右にずらされて形成されている。一方、第8層L8にも2種類の第5aセグメントSg5aと第5bセグメントSg5bも第1aセグメントSg1aと第1bセグメントSg1bと同様に、クランク部Sgeの位置が左右にずらされて形成されている。この為、第2セグメントSg2乃至第4セグメントSg4は1種類ずつで良いが、第1セグメントSg1及び第5セグメントSg5は最低でも2種類用意する必要がある。
基本的に、セグメントSgは周方向に隣り合う同士で干渉をかわす必要がある。図12に、比較のために示す、U相の接続図を示す。そこでクランク部Sgeにて径方向に1層分ずれることで、周方向に隣り合うセグメントSg同士の干渉を避けている。そして、接続の関係で、第2層L2とペアになるのは第3層L3、第4層L4とペアになるのは第5層L5、第6層L6とペアになるのは第7層L7である。そして、固定子コア20の最内周側の層である第8層L8と、固定子コア20の最外周側の層である第1層L1は、1層分の幅でかわす必要がある。つまり、図12に示すように第5セグメントSg5同士が交差する内周側交差部Aや、第1セグメントSg1同士が交差する外周側交差部Bが必要となる。
これは、図12に示すようにU相第2単位コイルUC2と接続されるU相第4単位コイルUC4よりU相第2単位コイルUC2寄りにU相第3単位コイルUC3が配置される構成となっている為である。U相第2単位コイルUC2、U相第4単位コイルUC4が接続されるのをU1相とすると、U相第1単位コイルUC1、U相第3単位コイルUC3が接続されるのはU2相となり、U1相とU2相とは直列的に接続されている。
この様な構成である為、従来はセグメントSgのクランク部Sgeの位置などをずらすことで、固定子10のコイルエンド部分における第1セグメントSg1同士、第5セグメントSg5同士の干渉を避けていた。これが、図11に示すような第1aセグメントSg1aや第1bセグメントSg1bを用意し、第5aセグメントSg5aや第5bセグメントSg5bを用意する理由となる。しかし、この様な方法でセグメントSg同士の干渉を避けた場合、前述したように第1セグメントSg1に2種類、第5セグメントSg5に2種類のセグメントを用意する必要が出てくる。第1セグメントSg1と第5セグメントSg5をそれぞれ2種類用意しない場合、固定子10の軸方向に避ける必要があるため、固定子10の体格を大きくせざるを得ないためである。
固定子10の高出力化の為にはセグメントSgに用いる平角導体Dの断面積を広くしたいと言う要望がある。つまり、コイルエンド部Sgcの形状の見直しによる固定子10の小型化と、平角導体Dの断面積を広げることで固定子10の高出力化を両立させることを狙うと、クランク部Sgeの平角導体Dの密度の限界の関係により、セグメントSgの種類を増やすか、固定子10の軸方向への拡大が避けられなかった。しかし、第1実施形態の10によれば、固定子10の軸方向への拡大を避けることが可能となる。
図13に、第1実施形態の、U相の接続線図を示す。第5セグメントSg5を6スロット跨ぎとしていることで、第5セグメントSg5同士の干渉は図13に示す内周側交差部C1において、第5セグメントSg5に図6に示した回避部Sgfが設けられていることで避けられる。具体的には、図5に示すように、内周側交差部C1において、一方の第5セグメントSg5に対して回避部Sgfの設けられた他方の第5セグメントSg5が固定子10の内周側に回避することで干渉が避けられる。又このような構成である為、コイルエンド部Sgcが固定子10の軸方向に延長することを避けられる。
また、第1セグメントSg1を4スロット跨ぎとしていることで、第5セグメントSg5同士は干渉し合わない。このような構成により、第1セグメントSg1及び第5セグメントSg5は何れも1種類ずつ用意すれば固定子10を構成可能である。また、上述の理由によって、セグメントSgの種類を増やさなくても良く、結果的に固定子10のコストダウンが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態の構成とほぼ同じであるが、第1セグメントSg1と第5セグメントSg5の役割が逆になっており、それに伴って一部の構成が異なる。以下に、図を用いて説明する。
図14に、第2実施形態の固定子コア20に第1層L1と第8層L8のみにセグメントSgを挿入した様子を斜視図に示す。セグメントSgは、第1層L1乃至第8層L8に挿入されるもので、それぞれコイルエンド部Sgcの幅Hが異なる。第1セグメントSg1は、図14に示すように固定子コア20の最外周に配置される第1層L1に挿入されて6つのスロット12を跨ぐように幅が設定されている。一方、第5セグメントSg5は、固定子コア20の最内周に配置される第8層L8に挿入されて4つのスロット12を跨ぐように幅が設定されている。
すなわち、第1セグメントSg1は、例えば第1層L1の7番目のスロット12に第1リード部SgaAが挿入されたとすると、第1層L1の14番目に第2リード部SgaBが挿入されることになる。一方、第5セグメントSg5は、例えば第8層L8の8番目のスロットに第1リード部SgaAが挿入されたとすると、第8層L8の13番目に第2リード部SgaBが挿入されることになる。
第1セグメントSg1と第5セグメントSg5の間に配置される第2セグメントSg2乃至第4セグメントSg4はそれぞれ第2層L2乃至第7層L7に配置され、5つのスロット12を跨ぐように幅が設定されている。第2セグメントSg2は、第2層L2と第3層L3とに跨って挿入される。第3セグメントSg3は、第4層L4と第5層L5とに跨って挿入される。第4セグメントSg4は、第6層L6と第7層L7とに跨って挿入される。
図15に、第1セグメントSg1の斜視図を示す。第1セグメントSg1は、他の第2セグメントSg2乃至第5セグメントSg5と若干形状が異なる。第1セグメントSg1のコイルエンド部Sgcには、直線部Sggの片側に(図15では第2直線部SggB)回避部Sgfが形成される。回避部Sgfは、斜辺部Sgdより内周側にフラットワイズ方向に曲げ加工され、さらに直線部Sggに繋がるように折り返されている。
第1セグメントSg1は図14に示すように、48スロットを備える固定子コア20の最外周に配置される。そして、6スロット跨ぎするように大きさが設定されているために、一方の第1セグメントSg1の第1斜辺部SgdAと、他方の第1セグメントSg1の第2斜辺部SgdBとが交差する必要がある。このため、回避部Sgfにより第1セグメントSg1同士の干渉を避けることが出来る。このような第1セグメントSg1と、第2セグメントSg2乃至第5セグメントSg5の5種類のセグメントSgが用意される。そして、5種類192本のセグメントSgが円環状に整列されてセグメントユニットSUが形成され、最終的に固定子10が形成される。
図16に、反リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図17に、リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図16と図17とは、対になっている。図18に、反リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図19に、リード側のU相セグメントが配置された様子を模式図に示す。図18と図19とは、対になっている。図16乃至図19は、固定子コア20に放射線状に配置されるスロット12を横一列に並べたもので、便宜上、U相が挿入されるスロット12のうち1つを第1スロットとしてナンバリングしてある。
また、スロット12に挿入されるスロット内導線部Sgbの入る場所を、外周側から第1層L1、最内周を第8層L8として示している。説明の都合上、14番目のスロット12までしか示していないが、以降、ほぼ同じパターンでセグメントSgが挿入され、1番目のスロット12の左隣に48番目のスロット12が配置される。なお、描かれているセグメントSg等も模式的に示されている。そして、セグメントSgの第1スロット内導線部SgbA及び第2スロット内導線部SgbBが挿入される位置に、通し番号が1番から64番まで(一部は省略されている)振られており、同じ番号には同じセグメントSgが挿入されることを意味している。
例えば、第1層L1の1番目のスロット12には第1セグメントSg1の第1スロット内導線部SgbAが挿入され、第1セグメントSg1の第2スロット内導線部SgbBは第1層L1の8番目のスロット12に挿入されるため、両方の場所に「1」と示されている。説明の為、これを1番目のセグメントSgとする。同様に「2」に挿入されるのを2番目のセグメントSgとなる。第1セグメントSg1乃至第5セグメントSg5は、この様に配置され、U相のコイルが形成される。なお、図19に示す第2層L2の1番目のスロット12に挿入される第2セグメントSg2は、5スロット跨いで図示しない第2層L2の43番目のスロット12に挿入される第2セグメントSg2と接続されている。
そして、図16乃至図19に示すように、第1セグメントSg1乃至第5セグメントSg5にて1つの単位コイルUCを形成する。図16及び図17に示すU相第2単位コイルUC2は1番目のセグメントSgから5番目のセグメントSgが溶接されて形成されている。これに重なるように、図18及び図19に示される33番目のセグメントSgから35番目のセグメントSgによってU相第1単位コイルUC1が形成される。同様にして、U相第3単位コイルUC3とU相第4単位コイルUC4とが重なるように形成される。
これらU相第1単位コイルUC1乃至U相第4単位コイルUC4等は、後述する図20にも示される様に、第5セグメントSg5で接続されるU相の単位コイルUC同士は近く配置され、第1セグメントSg1で接続されるU相の単位コイルUC同士は遠くに配置される。具体的には、U相第2単位コイルUC2とU相第3単位コイルUC3とが第5セグメントSg5によって接続されており、8番目のスロット12にスロット内導線部Sgbの片側が挿入されるU相第2単位コイルUC2と、7番目のスロット12にスロット内導線部Sgbの片側が挿入されるU相第3単位コイルUC3とは重なって配置される。
一方、7番目のスロット12にスロット内導線部Sgb片側が挿入されるU相第1単位コイルUC1と、8番目のスロット12にスロット内導線部Sgbが挿入されるU相第4単位コイルUC4とは重なり合わず、U相第2単位コイルUC2とU相第3単位コイルUC3とのペアよりも離れていると言える。同様のパターンでU相の単位コイルUCは、配置され、U相第1単位コイルUC1乃至U相第4単位コイルUC4を含むU相の単位コイルUCが接続されてU相のコイルを形成する。V相、W相についても同様に形成される。
第2実施形態の固定子10は上記構成であるので、以下に説明するような作用及び効果を奏する。
まず、固定子10の小型化が可能になる点が効果として挙げられる。これは、複数のスロット12を有する固定子コア20と、所定数nのスロット12を跨いで挿入されたセグメントSgよりなる単位コイルと、固定子コア20の外周側に配置され隣り合う単位コイル同士を接続する外周側渡り線となる第1セグメントSg1と、固定子コア20の内周側に配置され隣り合う単位コイル同士を接続する内周側渡り線となる第5セグメントSg5と、を備えた固定子10において、第1セグメントSg1のスロット間隔は、所定数n+1の間隔に、第5セグメントSg5のスロット間隔は、所定数n−1の間隔に設定される。
このため、第2セグメントSg2乃至第4セグメントSg4は、n=5に設定されて5スロット跨ぎとなり、第1セグメントSg1は6スロット跨ぎ、第5セグメントSg5は4スロット跨ぎとして構成されている。したがって、図14に示すような状態で第1セグメントSg1と第5セグメントSg5は固定子コア20に配置される。これに伴い、前述の図16乃至図19に示すような配線構成となる。
図20に、U相の接続線図を示す。第1セグメントSg1を7スロット跨ぎとしていることで、第1セグメントSg1同士の干渉は図20に示す外周側交差部C2において、第1セグメントSg1に図15で示した回避部Sgfが設けられることで避けられる。具体的には、図14に示すように、外周側交差部C2において、一方の第1セグメントSg1に対して回避部Sgfの設けられた他方の第1セグメントSg1が固定子10の外周側に回避することで干渉が避けられる。又このような構成である為、コイルエンド部Sgcが固定子10の軸方向に延長することを避けられる。
また、第5セグメントSg5を4スロット跨ぎとしていることで、第5セグメントSg5同士は干渉し合わない。このため、第1セグメントSg1及び第5セグメントSg5は何れも1種類ずつ用意すれば固定子10を構成可能である。また、上述の理由によって、セグメントSgの種類を増やさなくても良く、結果的に固定子10のコストダウンが可能となる。
以上、本実施形態に則して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。例えば、セグメントSgの跨ぐスロット12の数を変更したり、固定子コア20の有するスロット12の数を変更したりすることを妨げない。また、スロット12に挿入されるスロット内導線部Sgbの本数も、設計思想によって適宜変更されることを妨げない。
10 固定子
11 ティース
12 スロット
20 固定子コア
D 平角導体
L1〜L8 第1層〜第8層
SC セグメントコイル
SU セグメントユニット
Sg セグメント
Sga リード部
Sgb スロット内導線部
Sgc コイルエンド部
Sgd 斜辺部
Sge クランク部
Sgf 回避部
Sgg 直線部
Sgh 溶接部
Sgi 剥離部
UC 単位コイル

Claims (4)

  1. 複数のスロットを有する固定子コアと、所定数nの前記スロットを跨いで挿入されたセグメントよりなる単位コイルと、前記固定子コアの外周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する外周側渡り線と、前記固定子コアの内周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する内周側渡り線と、を備えた固定子において、
    前記内周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n+1の間隔に、前記外周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n−1の間隔に、設定されること、
    を特徴とする固定子。
  2. 複数のスロットを有する固定子コアと、所定数nの前記スロットを跨いで挿入されたセグメントよりなる単位コイルと、前記固定子コアの外周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する外周側渡り線と、前記固定子コアの内周側に配置され隣り合う前記単位コイル同士を接続する内周側渡り線と、を備えた固定子において、
    前記外周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n+1の間隔に、前記内周側渡り線のスロット間隔は、前記所定数n−1の間隔に、
    を特徴とする固定子。
  3. 請求項1に記載の固定子において、
    前記内周側渡り線は、前記スロットに挿入される第1スロット内導線部と、第2スロット内導線部とを有し、
    前記第2スロット内導線部には、前記内周側渡り線が前記固定子コアに配置された際に、前記固定子コアの周方向に隣り合う前記内周側渡り線同士の干渉を避ける退避部が延設され、
    前記退避部によって、一方の前記内周側渡り線が、他方の前記内周側渡り線を前記固定子コアの内周側に避けること、
    を特徴とする固定子。
  4. 請求項2に記載の固定子において、
    前記外周側渡り線は、前記スロットに挿入される第1スロット内導線部と、第2スロット内導線部とを有し、
    前記第2スロット内導線部には、前記外周側渡り線が前記固定子コアに配置された際に、前記固定子コアの周方向に隣り合う前記外周側渡り線同士の干渉を避ける退避部が延設され、
    前記退避部によって、一方の前記外周側渡り線が、他方の前記外周側渡り線を前記固定子コアの外周側に避けること、
    を特徴とする固定子。
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