JP2014215334A - コンピュータ装置及びプログラム - Google Patents

コンピュータ装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014215334A
JP2014215334A JP2013090163A JP2013090163A JP2014215334A JP 2014215334 A JP2014215334 A JP 2014215334A JP 2013090163 A JP2013090163 A JP 2013090163A JP 2013090163 A JP2013090163 A JP 2013090163A JP 2014215334 A JP2014215334 A JP 2014215334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic
page
area
displayed
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013090163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6241060B2 (ja
Inventor
坂本 早苗
Sanae Sakamoto
早苗 坂本
米 豊
Yutaka Yone
豊 米
裕実 藤枡
Hiromi Fujimasu
裕実 藤枡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2013090163A priority Critical patent/JP6241060B2/ja
Publication of JP2014215334A publication Critical patent/JP2014215334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6241060B2 publication Critical patent/JP6241060B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B5/00Electrically-operated educational appliances
    • G09B5/06Electrically-operated educational appliances with both visual and audible presentation of the material to be studied

Landscapes

  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)

Abstract

【課題】電子教材の頁と電子ノートの頁との対応関係を好適に定めることが可能なコンピュータ装置及びプログラムを提供する。【解決手段】端末装置100は、電子教科書画像G11及び関連付け欄G12を電子教科書表示エリアA11に表示させると共に、電子ノート画像G21及び関連付け欄G22を電子ノート表示エリアA21に表示させる。そして、端末装置100は、連続して又は同時に関連付け欄G12と関連付け欄G22とを選択する入力を検知した場合に、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁と電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁との関連付けを行う。【選択図】図8

Description

本発明は、電子教材を用いた表示技術に関する。
従来から、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。例えば、特許文献1に記載されているように、アノトペンは、用紙に印刷された所定のドットパターンを読み取って記入情報を生成し、当該記入情報をコンピュータ装置に送信する。
また、特許文献2には、電子教科書及び電子ノートを同時に表示させることが可能な情報端末が開示されている。また、特許文献3には、端末装置のディスプレイに表示される電子教科書の頁と、冊子状のノートの頁とを関連付ける技術が開示されている。
特許第3842283号公報 特開2002−229427号公報 特開2012−248009号公報
電子教材及び電子ノートを同時に表示させる場合、電子教材の表示頁と電子ノートの表示頁とを独立して変更できると便宜である。一方、この場合、電子教材の頁と電子ノートの頁との対応関係があいまいとなる。そこで、本発明は、電子教材の頁と電子ノートの頁との対応関係を好適に定めることが可能なコンピュータ装置及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明に係るコンピュータ装置は、電子教材を画面上における第1エリアに表示させると共に、ストロークを描画するための電子ノートを画面上における第2エリアに表示させる表示制御手段と、外部入力に基づき、前記第1エリアに表示された電子教材の頁と、前記第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶する記憶制御手段と、を有する。
上記のコンピュータ装置は、表示制御手段と、記憶制御手段とを有する。表示制御手段は、電子教材を画面上における第1エリアに表示させると共に、ストロークを描画するための電子ノートを画面上における第2エリアに表示させる。記憶制御手段は、外部入力に基づき、第1エリアに表示された電子教材の頁と、第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶する。この態様により、コンピュータ装置は、電子教材と電子ノートとを同時に表示すると共に、外部入力に基づき電子教材の任意の頁と電子ノートの任意の頁とを関連付けることができる。なお、「電子教材」は、教材を電子化したものであり、例えば電子教科書である。また、「電子ノート」は、コンピュータにより表示されるノートである。
上記コンピュータ装置の一態様では、前記記憶制御手段は、前記第1エリアに別々に表示される前記電子教材の頁の各々と、前記電子ノートの頁とを関連付けて記憶可能であり、かつ、前記電子教材の頁と、前記第2エリアに別々に表示される前記電子ノートの頁の各々とを関連付けて記憶可能である。これにより、コンピュータ装置は、電子教材の頁に対して複数の電子ノートの頁を関連付けたり、電子ノートの頁に対して複数の電子教科書の頁を関連付けたりすることができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記第1エリアに表示される電子教材の頁に関連付けられた電子ノートの頁番号を表示するための第1の欄と、前記第2エリアに表示される電子ノートの頁に関連付けられた電子教材の頁番号を表示するための第2の欄とをさらに表示する。これにより、コンピュータ装置は、関連付けた電子教材の頁と電子ノートの頁とを好適に関連付けることができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記記憶制御手段は、空欄の前記第1の欄と、空欄の前記第2の欄とが連続又は同時に選択されたことを検知した場合、前記第1エリアに表示された電子教材の頁と、前記第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶する。これにより、コンピュータ装置は、ユーザの任意のタイミングで、表示中の電子教材の頁と電子ノートの頁とを好適に関連付けることができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、電子教材の頁と電子ノートの頁との関連付けを解除するためのボタンをさらに表示し、前記記憶制御手段は、前記ボタンが選択されたことを検知した場合、指定された第1又は第2の欄に対応する前記電子教材の頁と前記電子ノートの頁との関連付けの情報を消去する。これにより、コンピュータ装置は、電子教材の頁と電子ノートの頁との関連付けをユーザの指定に基づき、好適に解除することができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記電子ノートの頁番号を表示した第1の欄が選択された場合、当該第1の欄が示す前記電子ノートの頁を表示させ、前記電子教材の頁番号を表示した第2の欄が選択された場合、当該第2の欄が示す前記電子教材の頁を表示させる。これにより、コンピュータ装置は、ユーザの指定に基づき、表示中の電子教材の頁に関連付けた電子ノートの頁を表示したり、表示中の電子ノートの頁に関連付けた電子教材の頁を表示したりすることができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記第2エリアに表示された電子ノートのストロークのうち、前記第1エリアに表示された電子教材の頁の表示中に入力されたストロークを強調して表示する。これにより、コンピュータ装置は、表示中の電子教材の頁に関連する電子ノートの記載部分をユーザに容易に認識させることができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記記憶制御手段は、前記第1エリアと前記第2エリアとを通るストロークの入力を検知した場合、前記第1エリアに表示された電子教材の頁と、前記第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶する。この態様によっても、コンピュータ装置は、ユーザが指定した電子教材の頁と電子ノートの頁とを好適に関連付けて記憶することができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記第1エリアと前記第2エリアとを通るストロークの前記第1エリアに表示された部分が選択された場合、当該ストロークの入力により前記第1エリアに表示された電子教材の頁に関連付けられた電子ノートの頁を前記第2エリアに表示させ、前記第1エリアと前記第2エリアとを通るストロークの前記第2エリアに表示された部分が選択された場合、当該ストロークの入力により前記第2エリアに表示された電子ノートの頁に関連付けられた電子教材の頁を前記第1エリアに表示させる。この態様により、コンピュータ装置は、ユーザの操作に基づき、表示中の電子教材の頁に関連付けた電子ノートの頁を表示したり、表示中の電子ノートの頁に関連付けた電子教材の頁を表示したりすることができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記記憶制御手段は、入力手段により入力された音声の録音データを、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁と関連付けて記憶し、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁に関連付けられた録音データが存在するときには、当該録音データと、前記電子ノートに描画するストロークとを、時間を基準として再生し、コンピュータ装置は、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁に関連付けられた録音データが存在しないときには、前記電子ノートに描画するストロークを、ストローク単位で再生する再生手段をさらに有する。この態様により、コンピュータ装置は、録音した音声や電子ノートに記入されたストロークを好適に再生することができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記再生手段は、前記録音データの再生の開始時点を、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁を基準として決定する。これにより、コンピュータ装置は、表示中の電子教材の頁に関連する部分から録音データの再生を開始することができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記再生手段は、前記時間を基準として再生する場合、前記録音データの再生と前記ストロークの再生とを同期させる処理を行う。この態様により、コンピュータ装置は、録音した音声と電子ノートに記入されたストロークとを、タイムラグを発生させることなく好適に再生することができる。
上記コンピュータ装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記第1エリアに電子教材の見開き頁を表示させる。この態様によっても、コンピュータ装置は、電子教材と電子ノートとを同時に表示すると共に、外部入力に基づき電子教材の頁と電子ノートの頁とを好適に関連付けることができる。
本発明に係るプログラムは、上記記載のいずれか一つのコンピュータ装置として機能させる。これらのプログラムをコンピュータ装置にインストールして機能させることで、本発明に係るコンピュータ装置を構成させることができる。
本発明によれば、コンピュータ装置は、電子教材と電子ノートとを同時に表示すると共に、ユーザが指定した電子教材の任意の頁と電子ノートの任意の頁とを好適に関連付けることができる。
実施形態に係る表示システムの構成を示す。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 ディスプレイの概略構成を示す。 端末装置の概略構成を示す。 電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを行う操作の実行直後のディスプレイの表示例を示す。 電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを行う操作の実行直後のディスプレイの表示例を示す。 電子教科書の頁番号が表示された関連付け欄が選択された直後のディスプレイの表示例である。 図9の状態から関連付け解除ボタンが選択された直後のディスプレイの表示例である。 録音データの録音時間帯と、録音時に表示されていた電子教科書の頁との関係を示すグラフである。 電子教科書表示エリア及びノート表示エリアを跨ぐストロークが電子ペンにより記入された直後のディスプレイの表示例を示す。 図12の例で電子ノートの頁を第45頁から第46頁に変更した後のディスプレイの表示例を示す。 図13の例でストロークの表示部分を指でタッチした直後のディスプレイの表示例を示す。 変形例に係るディスプレイの表示例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態である実施形態について順に説明する。
[表示システムの構成]
図1は、本実施形態に係る表示システムの構成を示す。図1に示すように、表示システムは、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報を受信して処理する端末装置(コンピュータ装置)3とを備える。
図1に示すように、端末装置3は、電子教科書及び電子ノートをディスプレイ4に表示させると共に、電子ペン1から受信した記入情報に基づき、ディスプレイ4に対して電子ペン1により記入された筆跡を再現したストロークを表示させる。ディスプレイ4には、図5で後述するように、電子ペン1に記入情報を生成させるためのドットパターンが形成されたドットパターン形成層(ドットパターンオーバーレイヤ:DOL)40と、指などによる入力を検知するタッチパネル44とが形成されている。そして、端末装置3は、ディスプレイ4上での電子ペン1又は指による操作に基づき、電子教科書の頁とディスプレイ4上でストロークが記入された電子ノートの頁とを関連付けて記憶する処理、音声の録音処理、音声及びストロークの再生処理などを行う。
[表示画面]
まず、図1に示す端末装置3のディスプレイ4の表示について説明する。図1に示すディスプレイ4の表示画面は、電子教科書表示エリアA11と、電子ノート表示エリアA21と、関連付け解除ボタン50と、記入関連ボタン51〜58と、録音ボタン60と、再生関連ボタン61〜67とを有する。
電子教科書表示エリアA11には、電子教科書の頁(図1では第32頁)を示す電子教科書画像G11と、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁に関連付けられた電子ノートの頁番号を表示する関連付け欄G12と、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁をめくるための頁めくりボタンG13A、G13Bとが表示される。また、電子ノート表示エリアA21には、電子ノートの頁(図1では第45頁)を示す電子ノート画像G21と、電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁に関連付けられた電子教科書の頁番号を表示する関連付け欄G22と、電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁をめくるための頁めくりボタンG23A、G23Bとが表示される。関連付け欄G12、G22の具体的な機能については、[関連付け欄の機能]のセクションで詳しく説明する。なお、電子教科書表示エリアA11、A21は、それぞれ本発明における「第1エリア」、「第2エリア」の一例であり、関連付け欄G12、G22は、それぞれ本発明における「第1の欄」、「第2の欄」の一例である。
関連付け解除ボタン50は、指定された関連付け欄G12、G22を空欄にし、電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを解除する機能を有する。関連付け解除ボタン50の詳細については、「関連付け解除ボタンの機能」のセクションで詳しく説明する。録画ボタン60は、録音の開始及び終了を指定するためのボタンである。
次に、記入関連ボタン51〜58について説明する。自由曲線描画ボタン51は、自由曲線によりストロークを描くことを指定する機能を有し、直線描画ボタン52は、直線によりストロークを描くことを指定する機能を有する。黒描画ボタン53は、描画するストロークの色を黒色に指定する機能を有し、赤描画ボタン54は、描画するストロークの色を赤色に指定する機能を有し、青描画ボタン55は、描画するストロークの色を青色に指定する機能を有する。消去ボタン56は、描画したストロークを指定したストロークごとに消去する機能を有し、一括消去ボタン57は、描画したストロークを全て消去する機能を有する。拡大ボタン58は、画面におけるドラッグ領域を拡大する機能を有する。
次に、再生関連ボタン61〜67について説明する。再生ボタン61は、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁に対応する録音データと、その録音時に電子ノート等に記入されたストロークとの同時再生を指示する機能を有する。また、再生ボタン61は、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁に対応する録音データが存在しない場合には、当該電子教科書の頁に関連付けられた電子ノートに描画されたストロークの再生を指示する機能を有する。一時停止ボタン62は、再生中の録音データやストロークの再生を一時停止する機能を有する。停止ボタン63は、再生中の音声データやストロークの再生を停止する機能を有する。所定時間戻るボタン64は、再生中の音声データ及びストロークの再生の対象となる時点(再生対象時点)を所定時間だけ戻す機能を有する。また、所定時間戻るボタン64は、ストロークのみが再生対象の場合には、表示されたストロークのうち、記入順が遅い所定個数分のストロークの表示を消去する機能を有する。さらに、巻き戻し再生ボタン65は、通常の再生速度の所定倍の再生速度により巻き戻し再生することを指示する機能を有する。早送り再生ボタン66は通常の再生速度の所定倍の再生速度により早送り再生することを指示する機能を有する。所定時間進むボタン67は、再生対象時点を所定時間だけ進める機能を有する。また、所定時間進むボタン67は、ストロークのみが再生対象の場合には、未表示のストロークのうち、記入順が早い所定個数分のストロークを表示させる機能を有する。
[ドットパターン]
次に、図2と図3を参照しながら、DOL40に形成されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、DOL40に形成されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、DOL40上の位置座標が決定されるように構成されている。従って、DOL40には、それぞれ、座標領域が重ならないようドットパターンが形成される。
図3(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、DOL40上のどの部分から6×6ドットを取っても、ユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンがDOL40上のどの位置にあるのか)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図2に示す規則性に基づいて、対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について図4を用いて説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。ペン部104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103をディスプレイ4上のDOL40に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103がDOL40に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は、電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1によりディスプレイ4上のDOL40に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1でディスプレイ4上のDOL40に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報と、後述する電子ペン1の識別情報(以後、「ペンID」と呼ぶ。)とを関連付けて、記入情報として端末装置3へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1をDOL40等から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報として端末装置3へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、DOL40上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103がDOL40等に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。
ここで、DOL40に形成されたドットのインク素材は、後述するように赤外線を反射するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットによって反射される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が比較的多く、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的少ない。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。なお、赤外線吸収性のインクによりドットパターンが印刷された場合、ドットの部分は、赤外線の反射量が比較的少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的多い。従って、電子ペン1は、赤外線吸収性のインクによりドットパターンが印刷された用紙を記入対象とする場合であっても、CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。また、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)のDOL40等におけるX、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の傾きに起因するドットの配列を補正する回転補正処理機能を備えている。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、DOL40における6×6のドットパターンは、DOL40内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置がDOL40内のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報として端末装置3へ送信する。通信ユニット111による端末装置3への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されて端末装置3に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、端末装置3によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、端末装置3は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。このように、ユーザの一つのストロークの記入により、電子ペン1によって生成される座標属性情報の集合を「ストローク情報」と呼ぶ。また、ペン先部103は、プラスチックやステンレスなどの素材により形成される。ペン先部103は、インクを有さず、筆圧をペン部104を介して圧力センサ107に伝達する。
なお、電子ペン1は、無線送信によって端末装置3へ記入情報を送信したが、これに限らず、端末装置3と有線により接続し、有線送信によって端末装置3へ記入情報を送信してもよい。また、電子ペン1は、ペン部104に代えて、インキが充填されたインクカートリッジを備えてもよい。この場合、電子ペン1の記入によるペン先から出力されたインキがDOL40に付いた場合は、布等で拭き取ればよい。
また、好適には、電子ペン1は、CMOSカメラ106がドットパターンを認識した際、ドットパターンが赤外線反射材で構成されているか、又は赤外線吸収材で構成されているか判断し、当該判断に基づきドットパターンの読み取りプログラムを切り替えてもよい。具体的には、電子ペン1は、まず、CMOSカメラ106が撮影した画像に対して所定の閾値を用いて2値化処理を行い、当該2値化処理された画像より赤外線反射領域及び赤外線吸収領域を判別し、赤外線反射領域の面積と赤外線吸収領域の面積との大小関係を比較する。そして、電子ペン1は、赤外線反射領域よりも赤外線吸収領域が大きい場合には、2値化処理された画像に対してネガポジ反転処理を行い、ネガポジ反転処理を行った場合にはネガポジ反転処理された画像に基づいてドットパターンを認識し、ネガポジ反転処理を行わなかった場合には2値化処理された画像に基づいてドットパターンを認識する。これにより、赤外線吸収性のインクにより印刷されたドットパターン及び赤外線反射性のインキにより印刷されたドットパターンの両方を適切に認識することが可能となる。
[端末装置]
次に、端末装置3について説明する。以下では、端末装置3のディスプレイ4の構成について説明した後、端末装置3の全体構成について説明する。
(1)ディスプレイの構成
図5は、ディスプレイ4の構成を示す。図5に示すように、ディスプレイ4は、多層構造を有し、上層から順に、DOL40と、タッチパネル44と、ディスプレイパネル45と、を備える。なお、ディスプレイ4の大きさは、20インチ以上が好ましい。
DOL40は、ディスプレイ4の最上層に配置される。DOL40は、ポリエチレンテレフタラートなどの透明樹脂基板である基材フィルム43に、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を反射する素材(酸化チタン、コレステリック液晶、赤外線反射性顔料など)を含んだインクによりドットパターン(コード化パターン)42が印刷され、さらに透明なEB硬化樹脂などの保護層41で保護された層構成を有している。ここで、ドットパターン42を、赤外線を反射する素材で印刷しているのは、DOL40の下層にあるディスプレイパネル45から様々な色の可視光が放射されても、電子ペン1によってコントラストよくドットパターン42を認識させるのに、望ましいからである。
DOL40の裏面には、タッチパネル44が接着されている。タッチパネル44は、DOL40上での指の押下による静電容量の変化を捉えて位置を検出する静電容量方式のタッチパネルである。なお、電子ペン1のペン先部103は、プラスチック又はステンレスなどの素材であり、DOL40上での電子ペン1の接触又は押下によっては、タッチパネル44の静電容量は変化しない。従って、タッチパネル44は、電子ペン1によるDOL40上での接触及び押下を検出しない。
なお、本発明が適用可能なディスプレイ4の構成は、図5の構成に限定されない。これに代えて、ディスプレイ4は、ドットパターン42と基材フィルム43との間、あるいは基材フィルム43とタッチパネル44との間に赤外線反射層が設けられ、さらにドットパターン42が赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷される構成であってもよい。
(2)端末装置の全体構成
次に、端末装置3の全体構成について図6を参照して説明する。端末装置3は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、マウスやキーボード、マイク等で構成される。端末装置3は、例えば、ディスプレイ4を表示部として備えるiPad(登録商標)などのタブレットPCやPDA(Personal Data Assistance)等である。端末装置3は、図6に示すように、機能的には、タッチパネル44及びマイク46などの入力手段31、通信手段32、処理手段34、記憶手段35、ディスプレイパネル45などの表示手段36、スピーカなどから構成される音声出力手段37を備える。そして、端末装置3は、電子ペン1から受信した記入情報、及びタッチパネル44から受信した入力情報(「タッチパネル入力情報」とも呼ぶ。)に基づいて所定の処理を行うものである。
通信手段32は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段34に伝送する。また、端末装置3は、DOL40に形成されたドットパターン42にかかる座標系(「DOL座標系」とも呼ぶ。)をディスプレイパネル45にかかる座標系(「ディスプレイ座標系」とも呼ぶ。)に変換するための第1座標変換関数、及び、タッチパネル44にかかる座標系(「タッチパネル座標系」とも呼ぶ。)をディスプレイ座標系に変換するための第2座標変換関数をそれぞれ求めるキャリブレーション処理機能を有している。さらに、端末装置3は、そのキャリブレーション処理により求められた第1座標変換関数を用いて、DOL座標系のデータを受信したときに、ディスプレイ座標系のデータに変換し、ストロークを描画したり、所定の処理を行ったりする機能、及び、第2座標変換関数を用いて、タッチパネル座標系のデータを受信したときに、ディスプレイ座標系のデータに変換し、ボタン(アイコン)の選択等の所定の処理を行う機能を有している。
処理手段34は、CPU等のプロセッサによって構成され、端末装置3の全体の制御を行う。また、処理手段34は、上記キャリブレーション処理機能により求めた第1座標変換関数及び第2座標変換関数を記憶手段35に記憶する。そして、処理手段34は、以下に述べる表示制御手段341と、記憶制御手段342と、再生手段343とを有する。
表示制御手段341は、端末装置3が電子ペン1から記入情報を受信すると、後述する座標定義情報を参照し、当該記入情報が示す座標データがDOL座標系の座標領域であることを認識する。そして、表示制御手段341は、受信した記入情報に含まれる座標データを、第1座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系のデータに変換する。そして、表示制御手段341は、変換後の座標データ等に基づくストロークをディスプレイパネル45に表示させたり、ストロークの該当する位置にボタン等が表示されていた場合には、当該ボタンの選択等の処理を行ったりする。
また、表示制御手段341は、端末装置3がタッチパネル44からタッチパネル入力情報を受信すると、タッチパネル入力情報に含まれるタッチパネル座標系の座標データを、第2座標変換関数を用いて、ディスプレイ座標系のデータに変換する。そして、処理手段34は、変換後の座標データにボタン等が表示されていた場合には、当該ボタンの選択等の処理を行う。
記憶制御手段342は、電子ノート画像G21への電子ペン1の記入操作により生成された記入情報を、当該記入時に表示されていた電子ノートの頁と関連付けて記憶手段35に記憶させる。同様に、記憶制御手段342は、電子教科書画像G11への電子ペン1の記入操作により生成された記入情報を、当該記入時に表示されていた電子教科書の頁と関連付けて記憶手段35に記憶させる。
また、記憶制御手段342は、録音ボタン60が選択されてから再び録音ボタン60が選択されるまでの時間帯(「録音時間帯」とも呼ぶ。)においてマイク46から入力された音声データを、録音データとして記憶手段35に記憶させる。このとき、記憶制御手段342は、音声データを、録音時間帯の各時刻を示す時刻情報、及び、当該各時刻で表示されていた電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁と関連付けて、録音データとして記憶手段35に記憶させる。
さらに、記憶制御手段342は、関連付け欄G12及び関連付け欄G22が連続して又は同時に選択されたことを検知した場合、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁と、電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁とを関連付けて記憶手段35に記憶させる。この処理の詳細については、「関連付け欄の機能」のセクションで詳しく説明する。また、記憶制御手段342は、関連付け解除ボタン50が選択されたことを検知した場合、指定された関連付け欄G12、G22に対応する電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを解除する。この処理の詳細については、「関連付け解除ボタンの機能」のセクションで詳しく説明する。
再生手段343は、再生ボタン61が選択された場合に、電子教科書表示エリアA11に表示中の電子教科書の頁に関連付けられた録音データ(「対象録音データVtag」とも呼ぶ。)の有無の判定し、対象録音データVtagが記憶手段35により記憶されている場合には、対象録音データVtagと対象録音データVtagの録音時間帯に記入されたストロークとの同時再生を行う。一方、再生手段は、対象録音データVtagが存在しない場合には、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁に関連付けられた電子ノートに描画されたストロークの再生を行う。また、再生手段343は、他の再生関連ボタン62〜67を選択する入力を検知した場合、選択されたボタンに割り当てられた機能に従って再生の制御を行う。再生手段343の具体的な処理については、[再生機能]のセクションで詳しく説明する。
記憶手段35は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段35は、第1座標変換関数及び第2座標変換関数を記憶する。また、記憶手段35は、記憶制御手段342の処理命令に基づき、関連付けが行われた電子教科書の頁の頁番号と電子ノートの頁の頁番号との組を示す情報(「頁番号対応情報」とも呼ぶ。)を記憶する。また、記憶手段35は、記憶制御手段342の処理命令に基づき、電子ペン1から受信した記入情報、マイク44により入力された音声データ、及びプログラムの実行により生成される所定のデータ等をそれぞれ記憶する。また、記憶手段35は、電子教科書の各頁に対応する電子教科書画像G11の表示データを記憶する。また、記憶手段35は、DOL座標系の座標範囲などのドットパターンの座標範囲に関する座標定義情報を記憶する。
[関連付け欄の機能]
次に、関連付け欄G12、G22が有する機能について説明する。後述するように、関連付け欄G12、G22は、関連付け機能及び表示切替機能を有する。
(1)関連付け機能
記憶制御手段342は、連続して又は同時に関連付け欄G12と関連付け欄G22とを選択する入力を検知した場合に、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁と電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁との関連付けを行う。この具体例について、図7を参照して説明する。
図7は、電子教科書の頁番号と電子ノートの頁番号との関連付けを行う操作の実行直後のディスプレイ4の表示例を示す。図7の例では、表示制御手段341は、電子ペン1から受信した記入情報に基づき、電子ノート画像G21への電子ペンの筆跡を再現したストロークを電子ノート画像G21上に表示している。そして、ユーザは、表示中の電子教科書と電子ノートとを関連付けるため、任意の空欄の関連付け欄G12(図7では左端の関連付け欄G12A)と、任意の空欄の関連付け欄G22(図7では左端の関連付け欄G22A)とを指により連続して又は同時にタッチしている。
この場合、記憶制御手段342は、まず、タッチパネル入力情報に基づき、空欄の関連付け欄G12A及び空欄の関連付け欄G22Aが連続又は同時に選択されたことを認識する。例えば、記憶制御手段342は、関連付け欄G12Aの選択時と関連付け欄G22Aの選択時との間に他の操作を検知しなかった場合、これらが連続又は同時に選択されたと判断する。他の例では、記憶制御手段342は、関連付け欄G12Aが選択された時刻と関連付け欄G22Aが選択された時刻との時間幅が所定秒(例えば10秒)以内の場合に、これらが連続又は同時に選択されたと判断する。
関連付け欄G12A及び関連付け欄G22Aが連続又は同時に選択されたことを認識後、記憶制御手段342は、ディスプレイ4に表示中の電子教科書の頁番号(即ち第32頁)と、ディスプレイ4に表示中の電子ノートの頁番号(即ち第45頁)との組を、頁番号対応情報として記憶する。さらに、表示制御手段341は、表示中の電子教科書の頁に関連付けた電子ノートの頁番号を示す文字「ノート45頁」を、関連付け欄G12A内に表示する。同様に、表示制御手段341は、表示中の電子ノートの頁に関連付けた電子教科書の頁番号を示す文字「教科書32頁」を、関連付け欄G22A内に表示する。なお、表示制御手段341は、左端位置にある関連付け欄G12A、G22A以外の関連付け欄G12、G22が連続又は同時に選択された場合であっても、空欄を右詰めにするため、左端位置にある関連付け欄G12A、G22Aに各頁番号を表示させてもよい。
また、表示制御手段341は、頁めくりボタンG13A、G13Bにより表示中の電子教科書の頁が変更された場合には、変更後の電子教科書の頁に関連付けられた電子ノートの頁番号を関連付け欄G12に表示する。同様に、表示制御手段341は、頁めくりボタンG23A、G23Bにより表示中の電子ノートの頁が変更された場合には、変更後の電子ノートの頁に関連付けられた電子教科書の頁番号を関連付け欄G22に表示する。このとき、好適には、表示制御手段341は、各関連付け欄G12のうち空欄の関連付け欄G12を右詰めにして表示し、かつ各関連付け欄G22のうち空欄の関連付け欄G22を右詰めにして表示する。
このように、表示制御手段341は、表示中の電子教科書に関連付けられた電子ノートの頁番号を各関連付け欄G12に表示すると共に、表示中の電子ノートに関連付けられた電子教科書の頁番号を各関連付け欄G22に表示する。これにより、表示制御手段341は、表示中の電子教科書の頁又は電子ノートの頁と関連付けた電子ノートの頁又は電子教科書の頁を好適にユーザに視認させることができる。
また、記憶制御手段342は、任意の電子教科書の頁に対し、複数の電子ノートの頁を関連付けることが可能であり、任意の電子ノートの頁に対し、複数の電子教科書の頁を関連付けることが可能である。これについて、図8を参照して説明する。
図8は、図7の例で電子教科書の第33頁を表示させて電子教科書の第33頁と第45頁の電子ノートとの関連付けの操作をさらに行った直後のディスプレイ4の表示例を示す。図8の例では、表示制御手段341は、図7の状態から頁めくりボタンG13Bの選択を検知して第33頁の電子教科書を示す電子教科書画像G11を表示させた後、さらにタッチパネル入力情報に基づき、空欄の関連付け欄G12A及び空欄の関連付け欄G22Bが連続又は同時に選択されたことを認識する。そして、記憶制御手段342は、ディスプレイ4に表示中の電子教科書の頁番号(即ち第33頁)と、ディスプレイ4に表示中の電子ノートの頁番号(即ち第45頁)との組を、頁番号対応情報として記憶する。さらに、表示制御手段341は、表示中の電子教科書の頁に関連付けた電子ノートの頁番号を示す文字「ノート45頁」を、関連付け欄G12A内に表示する。同様に、表示制御手段341は、表示中の電子ノートの頁に関連付けた電子教科書の頁番号を示す文字「教科書33頁」を、関連付け欄G22B内に表示する。このように、図8の例では、表示制御手段341及び記憶制御手段342は、第45頁の電子ノートに対して、複数の電子教科書の頁(第32頁、第33頁)を好適に関連付けることができる。
また、図8の例に代えて、表示制御手段341及び記憶制御手段342は、図7の状態で電子ノートの表示頁を変更した後、空欄の関連付け欄G12及び空欄の関連付け欄G22が連続又は同時に選択された場合も、図8と同様に、表示中の電子教科書の頁番号と電子ノートの頁番号とを関連付ける処理を行う。これにより、表示制御手段341及び記憶制御手段342は、第32頁の電子教科書に対して、複数の電子ノートの頁を好適に関連付けることができる。
なお、図7、図8の例に代えて、ユーザは、電子ペン1のタップ操作により、関連付け欄G12、G22を選択してもよい。この場合であっても、表示制御手段341は、電子ペン1から送信される記入情報に基づき、関連付け欄G12、G22の選択を検知し、関連付け欄G12及び関連付け欄G22が連続又は同時に選択されたか否かの判定を行う。
(2)表示切替機能
表示制御手段341は、電子ノートの頁番号が表示された関連付け欄G12が選択されたことを検知した場合には当該関連付け欄G12が示す電子ノートの頁を表示させ、電子教科書の頁番号が表示された関連付け欄G22が選択されたことを検知した場合には当該関連付け欄G22が示す電子教科書の頁を表示させる。この具体例について、図9を参照して説明する。
図9は、図8の状態から電子教科書の頁番号が表示された関連付け欄G22Aをユーザが指でタッチした直後のディスプレイ4の表示例である。
この場合、表示制御手段341は、タッチパネル入力情報に基づき関連付け欄G22Aが選択されたことを検知すると共に、当該関連付け欄G22Aに電子教科書の頁番号が表示されていることを認識する。この場合、表示制御手段341は、関連付け欄G22Aが選択された状態であることが分かるように関連付け欄G22Aをアクティブにする(即ち強調表示する)と共に、当該関連付け欄G22Aに表示された頁番号(図9では第32頁)の電子教科書を電子教科書表示エリアA11に表示させる。これにより、ユーザは、表示中の電子ノートの頁に関連付けられた電子教科書の頁を、関連付け欄G22のタッチ操作により、好適にディスプレイ4上に表示させることができる。
同様に、表示制御手段341は、電子ノートの頁番号が表示された関連付け欄G12が選択された場合、当該関連付け欄G12が示す電子ノートの頁を電子ノート表示エリアA21に表示させる。これにより、ユーザは、表示中の電子教科書の頁に関連付けられた電子ノートの頁を、関連付け欄G12のタッチ操作により、好適にディスプレイ4上に表示させることができる。
また、図9の例では、表示制御手段341は、電子ノートに表示されたストロークのうち、アクティブになった関連付け欄G22Aが示す電子教科書の頁(図9では第32頁)を表示中に電子ペン1により記入されたストロークを太字にして強調表示している。この場合、表示制御手段341は、表示中の電子ノートの頁に表示されたストロークを描画するのに用いた記入情報のうち、アクティブになった関連付け欄G22Aが示す電子教科書の頁に関連付けられて記憶された記入情報を認識し、当該記入情報に基づくストロークを強調表示する。これにより、表示制御手段341は、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁に関連する電子ノートの記入内容を容易にユーザに認識させることができる。
なお、図9の例に代えて、ユーザは、電子ペン1のタップ操作により、関連付け欄G12、G22を選択してもよい。この場合であっても、表示制御手段341は、記入情報に基づき関連付け欄G12、G22が選択されたことを検知し、電子教科書又は電子ノートの表示頁を切り替える処理等を行う。
[関連付け解除ボタンの機能]
次に、関連付け解除ボタン50の機能について説明する。記憶制御手段342は、関連付け解除ボタン50が選択されたことを検知した場合、アクティブになっている関連付け欄G12、G22に対応する電子教科書の頁と電子ノートの頁とを関連付けた頁番号対応情報を削除する。
図10は、図9の状態から関連付け解除ボタン50が指でタッチされた直後のディスプレイ4の表示例である。この場合、記憶制御手段342は、関連付け解除ボタン50が選択される直前にアクティブであった関連付け欄G22Aが示す電子教科書の第32頁と、電子ノート表示エリアA21に表示中の電子ノートの第45頁との関連付けを解除する旨の入力があったと判断する。そして、この場合、記憶制御手段342は、電子教科書の第32頁と、電子ノートの第45頁とを関連付けた頁番号対応情報を削除する。そして、表示制御手段341は、電子教科書の第32頁と電子ノートの第45頁との関連付けを示す関連付け欄G12(図9の関連付け欄G12A)及び関連付け欄G22(図9の関連付け欄G22A)の頁番号の表示を消去する。なお、図10の例では、空欄の関連付け欄G22を右詰で表示するため、表示制御手段341は、電子教科書第33頁の関連付けを示す「教科書33頁」と表示する位置を、関連付け欄G22Bから関連付け欄G22Aに移動させている。
このように、記憶制御手段342は、電子教科書の頁番号が表示された関連付け欄G22がアクティブになった状態で、関連付け解除ボタン50が選択されたことを検知した場合、電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁と、アクティブの関連付け欄G22が示す電子教科書の頁とを関連付けた頁番号対応情報を削除する。同様に、記憶制御手段342は、電子ノートの頁番号が表示された関連付け欄G12がアクティブになった状態で、関連付け解除ボタン50が選択されたことを検知した場合、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁と、アクティブの関連付け欄G12が示す電子ノートの頁とを関連付けた頁番号対応情報を削除する。これにより、表示制御手段341及び記憶制御手段342は、関連付け解除ボタン50のタッチ操作に基づき、ユーザが指定した任意の電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを解除することができる。
なお、図10の例に代えて、ユーザが電子ペン1のタップ操作により関連付け解除ボタン50を選択した場合も同様に、表示制御手段341及び記憶制御手段342は、記入情報に基づき関連付け解除ボタン50が選択されたことを検知し、電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを解除する処理を行う。
[再生機能]
次に、再生ボタン61が選択された場合の再生機能について詳しく説明する。再生手段343は、再生ボタン61が選択されたことを検知した場合に、対象録音データVtagが記憶手段35に記憶されているか否か判定する。以下では、対象録音データVtagの有無により場合分けして説明する。
(1)対象録音データが存在する場合
まず、再生ボタン61の選択時に、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁に関連付けられた対象録音データVtagが存在する場合について説明する。
この場合、再生手段343は、時間を基準として、対象録音データVtagと対象録音データVtagの録音時間帯に記入されたストロークとの同時再生を行う。言い換えると、再生手段343は、対象録音データVtagを音声出力手段37により出力して再生すると共に、記憶手段35に記憶された記入情報に含まれる時刻情報を参照し、対象録音データVtagの録音時間帯に電子ペン1により電子ノート画像G21上に記入されて生成された記入情報に基づくストロークを、電子ノート画像G21上で再生表示する。この場合、再生手段343は、電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁を、再生表示するストロークの描画に必要な記入情報に関連付けられた電子ノートの頁に設定する。また、再生手段343は、他の再生に関するボタン62〜67が選択されたことを検知した場合、選択されたボタンが有する機能に従い、対象録音データVtag及びストロークの再生を制御する。
このとき、好適には、再生手段343は、対象録音データVtagの再生と、対象録音データVtagの録音時間帯に記入されたストロークの再生とを同期させる処理を行うとよい。例えば、再生手段343は、記入情報に含まれる時刻情報が示す時刻と、当該記入情報の受信時に端末装置3が生成する時刻情報が示す時刻との時刻差を予め算出しておき、当該時刻差分だけ、対象録音データVtagの再生に対してストロークの再生のタイミングをずらす。他の例では、記憶制御手段342は、記入情報の受信時に端末装置3が生成した時刻情報を、受信した記入情報に関連づけて記憶し、再生手段343は、当該時刻情報を参照してストロークの再生を行う。これにより、再生手段343は、録音データにより再生される音声に対して、ストロークの再生がずれるのを好適に抑制することができる。
また、好適には、再生手段343は、対象録音データVtagの録音時間帯における再生開始時点を、電子教科書表示エリアA11に表示中の電子教科書の頁に応じて決定する。これについて、図11を参照して説明する。
図11(A)は、対象録音データVtagの録音時間帯と、録音時に表示されていた電子教科書の頁との関係を示すグラフである。
まず、図11(A)の対象録音データVtagの生成処理について説明する。記憶制御手段342は、4月5日の15時に録音ボタン60が選択されたことを検知し、マイク46から入力された音声データを、時刻情報と、電子教科書表示エリアA11に表示中の電子教科書の第31頁とを関連付けて録音データとして記憶する。また、記憶制御手段342は、15時10分から電子教科書の表示頁が変更されたことを検知し、音声データに関連付ける電子教科書の表示頁を第31頁から第32頁に変更する。そして、記憶制御手段342は、4月5日の15時半に録音ボタン60が再び選択されたことを検知し、録音データの記録処理を終了する。
そして、図11(A)の例において、再生手段343は、第31頁の電子教科書を示す電子教科書画像G11の表示中に再生ボタン61が選択されたことを検知した場合、矢印90に示すように、対象録音データVtagを録音時間帯の冒頭から再生させる。一方、再生手段343は、第32頁の電子教科書を示す電子教科書画像G11の表示中に再生ボタン61が選択されたことを検知した場合、矢印91に示すように、対象録音データVtagを15時10分の録音時から再生させる。このように、再生手段343は、電子教科書表示エリアA11に表示中の電子教科書の頁を基準に対象録音データVtagを再生することで、表示中の電子教科書の頁に関連した部分を優先して音声再生することができる。
図11(B)は、同一の電子教科書の頁に関連付けられた対象録音データVtagが2つ存在する場合の各対象録音データVtagの録音時間帯と、録音時に表示されていた電子教科書の頁との関係を示すグラフである。図11(B)の例では、記憶制御手段342は、図11(A)の例に示した録音データを生成した一週間後の4月12日に、電子教科書第32頁及び第33頁に関連付けられた録音データを生成し、記憶手段35に各録音データを記憶している。その結果、各録音データの録音時間帯には、それぞれ、電子教科書第32頁に関連付けられた時間帯が存在する。
図11(B)の例では、再生手段343は、第32頁の電子教科書を示す電子教科書画像G11の表示中に再生ボタン61が選択されたことを検知した場合、まず、矢印92に示すように、4月5日の対象録音データVtagの第32頁の電子教科書に関連付けられた15時10分から15時半までの時間帯に該当する部分を再生する。その後、再生手段343は、矢印93に示すように、4月12日の録音データの電子教科書第32頁に関連付けられた15時8分から15時18分までの時間帯に該当する部分を再生する。
このように、同一の電子教科書の頁に関連付けられた対象録音データVtagが複数存在する場合、再生手段343は、対象録音データVtagに含まれる時刻情報に基づき、録音順に各録音データの該当部分を連続して再生する。これにより、再生手段343は、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁を基準に録音データを好適に再生することができる。
(2)対象録音データが存在しない場合
再生手段343は、再生ボタン61が選択されたことを検知したときに、電子教科書表示エリアA11に表示された電子教科書の頁に関連付けられた対象録音データVtagが存在しない場合には、表示された電子教科書の頁に関連付けられた電子ノートに描画されたストロークの再生をストローク単位で行う。
具体的には、この場合、まず、再生手段343は、図9に示すストロークの強調表示の例と同様に、電子教科書表示エリアA11に表示された電子教科書の頁に関連付けられた記入情報を認識する。そして、再生手段343は、記入情報の時刻情報を参照し、記入順番が早いストロークから順に、予め定められた所定の時間間隔(「通常再生間隔」とも呼ぶ。)に従い再生表示する。これにより、再生手段343は、ストロークを記入する間隔が疎らであっても、無駄な時間を省いて好適にストロークを再生することができる。
また、再生手段343は、他の再生に関するボタン62〜67が選択されたことを検知した場合、選択されたボタンが有する機能に従い、ストロークの再生を制御する。例えば、再生手段343は、巻き戻し再生ボタン65が選択されたことを検知した場合には、通常再生間隔よりも短い間隔で、記入された順番が遅い順に、表示中のストロークを同時に1ストロークずつ非表示にする。他の例では、再生手段343は、所定時間進むボタン67が選択された場合、表示されていないストロークのうち、最も書き順が早い所定個数のストロークを同時に表示させる。
[表示システムによる作用効果]
本実施形態の表示システムによれば、端末装置100は、電子教科書画像G11及び関連付け欄G12を電子教科書表示エリアA11に表示させると共に、電子ノート画像G21及び関連付け欄G22を電子ノート表示エリアA21に表示させる。そして、端末装置100は、連続して又は同時に関連付け欄G12と関連付け欄G22とを選択する入力を検知した場合に、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁と電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁との関連付けを行う。これにより、端末装置100は、ユーザの入力に基づき、電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを好適に実行することができる。
[変形例]
次に、本実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
図7の説明では、記憶制御手段342は、関連付け欄G12、G22への操作に基づき、電子教科書の頁と、電子ノートの頁とを関連付けた。これに代えて、又は、これに加えて、記憶制御手段342は、電子教科書表示エリアA11及び電子ノート表示エリアA21を跨ぐ(通る)ストローク(「関連付けストロークStag」とも呼ぶ。)が電子ペン1により記入されたことを認識した場合に、表示中の電子教科書の頁と電子ノートの頁とを関連付けてもよい。
図12は、電子教科書表示エリアA11及び電子ノート表示エリアA21を跨ぐストロークが電子ペン1により記入された直後のディスプレイ4の表示例を示す。図12の例では、表示制御手段341は、電子ペン1から送信された記入情報に基づき、第32頁の電子教科書の所定の図を囲んだストローク90と、ストローク90上の位置と電子ノート内の任意の位置とを結ぶストローク91とをディスプレイ4上に描いている。
この場合、まず、記憶制御手段342は、ストローク91が電子教科書表示エリアA11及び電子ノート表示エリアA21を通る関連付けストロークStagであることを認識し、電子教科書画像G11が示す電子教科書の頁(第32頁)と、電子ノート画像G21が示す電子ノートの頁(第45頁)とを関連付けた頁番号対応情報を記憶する。そして、表示制御手段341は、表示中の電子教科書の頁に関連付けた電子ノートの頁番号を示す文字「ノート45頁」を、関連付け欄G12A内に表示する。同様に、表示制御手段341は、表示中の電子ノートの頁に関連付けた電子教科書の頁番号を示す文字「教科書32頁」を、関連付け欄G22A内に表示する。さらに、記憶制御手段342は、関連付けストロークStag(即ちストローク91)の描画に用いる記入情報を、表示中の電子教科書の頁(第32頁)及び電子ノートの頁(第45頁)と関連付けて、関連付けストロークStagの情報(「関連付けストローク情報」とも呼ぶ。)として記憶する。関連付けストローク情報の用途については後述する。また、記憶制御手段342は、ストローク90の描画に用いる記入情報を、当該ストローク90が記入された電子教科書の頁(第32頁)と関連付けて記憶手段35に記憶させる。
このように、本変形例によっても、端末装置100は、ユーザの入力に基づき、電子教科書の頁と電子ノートの頁との関連付けを好適に実行することができる。
好適には、表示制御手段341は、関連付けストロークStagが選択されたことを検知した場合、関連付けストローク情報において関連付けられた電子教科書の頁と電子ノートの頁との組をディスプレイ4上に表示させるとよい。この具体例について、図13及び図14を参照して説明する。
図13は、図12の例で電子ノートの頁を第45頁から第46頁に変更した後のディスプレイ4の表示例を示す。図13の例では、表示制御手段341は、タッチパネル入力情報に基づき、頁めくりボタンG23Bの選択を検知し、電子ノートの頁を第45頁から第46頁に変更する。この場合、表示制御手段341は、ストローク91のうち、電子教科書画像G11上に描かれたストローク91aのみを表示させる。
図14は、図13の例でストローク91aの表示部分を指でタッチした直後のディスプレイ4の表示例を示す。この場合、表示制御手段341は、関連付けストローク情報に基づき、関連付けストロークStagの一部であるストローク91aの描画位置を予め認識しておき、タッチパネル入力情報に基づき当該描画位置への接触を検知する。そして、この場合、表示制御手段341は、関連付けストローク情報において第32頁の電子教科書と関連付けられていた第45頁の電子ノートを電子ノート表示エリアA21に表示させる。
また、図13及び図14の例に代えて、図12の例から電子教科書の頁を変更した場合も同様に、表示制御手段341は、ストローク91のうち、ストローク91の電子ノートでの描画部分のみを表示させる。そして、表示制御手段341は、ストローク91の電子ノートでの描画位置への接触を検知した時に、ストローク91に対応する関連付けストローク情報において第45頁の電子ノートと関連付けられていた第32頁の電子教科書を電子教科書表示エリアA11に表示させる。
このように、表示制御手段341は、関連付けストロークStagの選択の検知に基づき、関連付けた電子教科書の頁と電子ノートの頁との組が表示されるように、電子教科書又は電子ノートの表示頁を好適に変更することができる。なお、表示制御手段341は、タッチパネル入力情報に代えて、記入情報に基づき、関連付けストロークStagの描画位置での電子ペン1のタップを検知した場合についても同様に、関連付けストローク情報を参照し、電子教科書又は電子ノートの表示頁を変更する。
(変形例2)
図1等の例では、表示制御手段341は、1頁分の電子教科書及び電子ノートを画面上に表示させた。これに代えて、表示制御手段341は、複数頁分の電子教科書及び電子ノートを画面上に表示させてもよい。
図15は、変形例に係るディスプレイ4の表示例を示す。図15の例では、表示制御手段341は、見開き状態の電子教科書を示す電子教科書画像G11と見開き状態の電子ノートを示す電子ノート画像G21とを上下に並べて表示している。そして、表示制御手段341は、頁めくりボタンG13A又は頁めくりボタンG13Bが選択されたことを検知するごとに、電子教科書画像G11として表示させる電子教科書の頁を2頁分遷移させる。同様に、表示制御手段341は、頁めくりボタンG23A又は頁めくりボタンG13Bが選択されたことを検知するごとに、電子ノート画像G21として表示させる電子ノートの頁を2頁分遷移させる。このように、図15の例では、表示制御手段341は、電子教科書及び電子ノートを見開き頁ごとにディスプレイ4に表示する。
また、図15の例では、ユーザは、表示中の電子教科書と電子ノートとを関連付けるため、関連付け欄G12と、関連付け欄G22とを指により連続して又は同時にタッチしている。この場合、記憶制御手段342は、ディスプレイ4に表示中の電子教科書の見開き頁(第32〜第33頁)と、ディスプレイ4に表示中の電子ノートの見開き頁(第45〜46頁)とを関連付けた頁番号対応情報を記憶手段35に記憶させる。そして、表示制御手段341は、表示中の電子教科書の頁に関連付けた電子ノートの見開き頁の番号を示す文字「ノート45−46」を、関連付け欄G12Aに表示する。同様に、表示制御手段341は、表示中の電子ノートの見開き頁に関連付けた電子教科書の見開き頁番号を示す文字「教科書32−33」を、関連付け欄G22内に表示する。
このように、端末装置3は、電子教科書と電子ノートとを見開き頁ごとに表示する場合であっても、好適に電子教科書と電子ノートとの頁の関連付け等を実施例と同様に実行することができる。なお、端末装置3は、電子教科書を見開き頁ごとに表示し、電子ノートを1頁ごとに表示してもよい。
(変形例3)
ディスプレイ4の構造は、図5に示す構造に限定されない。例えば、ディスプレイ4は、DOL40を有しなくともよい。この場合、タッチパネル44は、抵抗膜方式タッチパネル、超音波方式タッチパネル、光学方式タッチパネルなどの種々の方式のタッチパネルであり、スタイラスによる接触を検知する。そして、この場合、端末装置3は、タッチパネル入力情報に基づき、電子ノート上に記入された筆跡を再現したストロークを描画する。
他の例では、ディスプレイ4は、タッチパネル44を有しなくともよい。この場合、端末装置3は、電子ペン1のタップ操作により生成されて送信された記入情報やマウスのクリック操作に基づき関連付け欄G12、G22等の各種ボタンの選択を認識する。
(変形例4)
第1実施形態において、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いたが、アノト方式に限られなくともよい。また、ドットパターン(コード化パターン)も、位置座標を示すものに限られず、アイコンを識別するためのコード値や、関連付けエリアを識別するためのコード値を示すものであってもよい。
1…電子ペン
3…端末装置
4…ディスプレイ
31 入力手段
32…通信手段
34…処理手段
35…記憶手段
36…表示手段
37…音声出力手段
40…DOL
44…タッチパネル
45…ディスプレイパネル

Claims (14)

  1. 電子教材を画面上における第1エリアに表示させると共に、ストロークを描画するための電子ノートを画面上における第2エリアに表示させる表示制御手段と、
    外部入力に基づき、前記第1エリアに表示された電子教材の頁と、前記第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶する記憶制御手段と、
    を有することを特徴とするコンピュータ装置。
  2. 前記記憶制御手段は、
    前記第1エリアに別々に表示される前記電子教材の頁の各々と、前記電子ノートの頁とを関連付けて記憶可能であり、かつ、
    前記電子教材の頁と、前記第2エリアに別々に表示される前記電子ノートの頁の各々とを関連付けて記憶可能であることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第1エリアに表示される電子教材の頁に関連付けられた電子ノートの頁番号を表示するための第1の欄と、前記第2エリアに表示される電子ノートの頁に関連付けられた電子教材の頁番号を表示するための第2の欄とをさらに表示することを特徴とする請求項1または2に記載のコンピュータ装置。
  4. 前記記憶制御手段は、空欄の前記第1の欄と、空欄の前記第2の欄とが連続又は同時に選択されたことを検知した場合、前記第1エリアに表示された電子教材の頁と、前記第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶することを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ装置。
  5. 前記表示制御手段は、電子教材の頁と電子ノートの頁との関連付けを解除するためのボタンをさらに表示し、
    前記記憶制御手段は、前記ボタンが選択されたことを検知した場合、指定された第1又は第2の欄に対応する前記電子教材の頁と前記電子ノートの頁との関連付けの情報を消去することを特徴とする請求項3または4に記載のコンピュータ装置。
  6. 前記表示制御手段は、
    前記電子ノートの頁番号を表示した第1の欄が選択された場合、当該第1の欄が示す前記電子ノートの頁を表示させ、
    前記電子教材の頁番号を表示した第2の欄が選択された場合、当該第2の欄が示す前記電子教材の頁を表示させることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記第2エリアに表示された電子ノートのストロークのうち、前記第1エリアに表示された電子教材の頁の表示中に入力されたストロークを強調して表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  8. 前記記憶制御手段は、前記第1エリアと前記第2エリアとを通るストロークの入力を検知した場合、前記第1エリアに表示された電子教材の頁と、前記第2エリアに表示された電子ノートの頁とを関連付けて記憶することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  9. 前記表示制御手段は、
    前記第1エリアと前記第2エリアとを通るストロークの前記第1エリアに表示された部分が選択された場合、当該ストロークの入力により前記第1エリアに表示された電子教材の頁に関連付けられた電子ノートの頁を前記第2エリアに表示させ、
    前記第1エリアと前記第2エリアとを通るストロークの前記第2エリアに表示された部分が選択された場合、当該ストロークの入力により前記第2エリアに表示された電子ノートの頁に関連付けられた電子教材の頁を前記第1エリアに表示させることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータ装置。
  10. 前記記憶制御手段は、入力手段により入力された音声の録音データを、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁と関連付けて記憶し、
    前記第1エリアに表示中の電子教材の頁に関連付けられた録音データが存在するときには、当該録音データと、前記電子ノートに描画するストロークとを、時間を基準として再生し、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁に関連付けられた録音データが存在しないときには、前記電子ノートに描画するストロークを、ストローク単位で再生する再生手段
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  11. 前記再生手段は、前記録音データの再生の開始時点を、前記第1エリアに表示中の電子教材の頁を基準として決定することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ装置。
  12. 前記再生手段は、前記時間を基準として再生する場合、前記録音データの再生と前記ストロークの再生とを同期させる処理を行うことを特徴とする請求項10または11に記載のコンピュータ装置。
  13. 前記表示制御手段は、前記第1エリアに電子教材の見開き頁を表示させることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のコンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2013090163A 2013-04-23 2013-04-23 コンピュータ装置及びプログラム Expired - Fee Related JP6241060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013090163A JP6241060B2 (ja) 2013-04-23 2013-04-23 コンピュータ装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013090163A JP6241060B2 (ja) 2013-04-23 2013-04-23 コンピュータ装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014215334A true JP2014215334A (ja) 2014-11-17
JP6241060B2 JP6241060B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=51941162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013090163A Expired - Fee Related JP6241060B2 (ja) 2013-04-23 2013-04-23 コンピュータ装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6241060B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018092555A1 (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 株式会社ワコム デジタル入力装置、デジタル添削装置及び通信教育システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04147287A (ja) * 1990-10-11 1992-05-20 Toshiba Corp 教育システム
JP2002044585A (ja) * 2000-04-11 2002-02-08 Neowave Co Ltd コンピュータを利用した講義録画/再生方法
JP2010122985A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Canon Inc 情報処理装置、その処理方法及びプログラム
JP2012127989A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Sony Corp 学習システムおよび表示方法
JP2012196847A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Casio Computer Co Ltd 電子黒板、生徒端末、サーバ及びプログラム
JP2012248009A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペン入力システム及びプログラム
JP2013003280A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Casio Comput Co Ltd サーバ及びプログラム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04147287A (ja) * 1990-10-11 1992-05-20 Toshiba Corp 教育システム
JP2002044585A (ja) * 2000-04-11 2002-02-08 Neowave Co Ltd コンピュータを利用した講義録画/再生方法
US6938210B1 (en) * 2000-04-11 2005-08-30 Liztech Co., Ltd. Computer-Based lecture recording and reproducing method
JP2010122985A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Canon Inc 情報処理装置、その処理方法及びプログラム
JP2012127989A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Sony Corp 学習システムおよび表示方法
JP2012196847A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Casio Computer Co Ltd 電子黒板、生徒端末、サーバ及びプログラム
JP2012248009A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペン入力システム及びプログラム
JP2013003280A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Casio Comput Co Ltd サーバ及びプログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018092555A1 (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 株式会社ワコム デジタル入力装置、デジタル添削装置及び通信教育システム
CN109964266A (zh) * 2016-11-18 2019-07-02 株式会社和冠 数字输入装置、数字增删装置及通信教育系统
JPWO2018092555A1 (ja) * 2016-11-18 2019-10-17 株式会社ワコム デジタル入力装置、デジタル添削装置及び通信教育システム
US10977955B2 (en) 2016-11-18 2021-04-13 Wacom Co., Ltd. Digital input device, digital correction device and distance learning system
US20210225189A1 (en) * 2016-11-18 2021-07-22 Wacom Co., Ltd. Digital input device, digital correction device and distance learning system
CN109964266B (zh) * 2016-11-18 2022-01-28 株式会社和冠 数字输入装置、数字增删装置及通信教育系统
US11600195B2 (en) 2016-11-18 2023-03-07 Wacom Co., Ltd. Digital input device, digital correction device and distance learning system

Also Published As

Publication number Publication date
JP6241060B2 (ja) 2017-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6233314B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
CN201156246Y (zh) 多事件输入系统
JP2006195995A (ja) データ入力の終了を識別するシステム及び方法
JP5664301B2 (ja) コンピュータ装置、電子ペン入力システム、及びプログラム
KR101176104B1 (ko) 광학인식펜을 이용한 인터랙티브 전자 칠판 시스템 및 운영 방법
JP6044198B2 (ja) コンピュータ装置、プログラム及び情報処理システム
JP6197290B2 (ja) コンピュータ装置、再生システム、及びプログラム
JP6241060B2 (ja) コンピュータ装置及びプログラム
JP5120291B2 (ja) ストローク再生装置及びプログラム
JP3174897U (ja) 教材コンテンツ表示システム、そのコンピュータ装置、およびそれに用いるシート
JP6056263B2 (ja) 端末装置、電子ペンシステム及びプログラム
JP5360324B2 (ja) ストローク再生装置及びプログラム
JP6244647B2 (ja) コンピュータ装置及びプログラム
JP6048165B2 (ja) コンピュータ装置、電子ペンシステム、及びプログラム
JP5943293B2 (ja) 端末装置、コンテンツ再生システム、及びプログラム
JP6019716B2 (ja) コンピュータ装置、プログラム及び情報処理システム
JP5267717B2 (ja) ストローク再生装置及びプログラム
JP5263439B2 (ja) ストローク再生装置及びプログラム
JP6160082B2 (ja) コンピュータ装置、評価システム、及びプログラム
JP5862395B2 (ja) 端末装置、コンテンツ再生システム、及びプログラム
JP2012160084A (ja) コンピュータ装置、入力システム、及びプログラム
JP6183111B2 (ja) 並べ替え装置及びプログラム
JP3169427U (ja) コンピュータ装置
JP5703972B2 (ja) コンピュータ装置及びそのプログラム
JP2013182122A (ja) 電子ペンシステム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6241060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees