JP6183111B2 - 並べ替え装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、表示する頁を並べ替える技術に関する。
従来から、電子書籍などのファイルの各頁にユーザがメモ書きをすることが可能な技術が知られている。例えば、特許文献1には、文中に線を引いたり、メモや落書き等の書き込みをしたりすることが可能な電子書籍装置が開示されている。また、特許文献2には、ファイルの各頁に対し、頁の表示順が関連付けられたキーワードをユーザ操作により付加し、付加されたキーワードに基づきファイルの各頁を並べる並び順管理装置が開示されている。その他、本発明に関連する技術が特許文献3及び4に記載されている。
特開2005−141488号公報 特許第4736606号公報 特許第3872498号公報 特表2003−529853号公報
電子教科書などのファイルの各頁にメモ書きなどを施した場合、メモ書き等を施した頁を時系列に並べて表示できると便宜である。そこで、本発明は、書き込みがなされた頁の表示順を好適に決定することが可能な並べ替え装置及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、頁ごとに表示可能なファイルの頁の表示順を管理する並べ替え装置であって、前記ファイルの任意の頁への記入に関する入力を受け付ける入力受付手段と、前記記入に関する入力に基づき、前記記入がなされた順番になるように前記ファイルの各頁の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段が決定した表示順に従い、前記ファイルの各頁を表示部に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示順決定手段は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された頁が存在する場合、前記頁の最新の記入に基づき、前記表示順を決定する
上記の並べ替え装置は、頁ごとに表示可能なファイルの頁の表示順を管理し、入力受付手段と、表示順決定手段と、表示制御手段とを有する。入力受付手段は、ファイルの任意の頁への記入に関する入力を受け付ける。表示順決定手段は、記入に関する入力に基づき、記入がなされた順番になるようにファイルの各頁の表示順を決定する。表示制御手段は、表示順決定手段が決定した表示順に従い、ファイルの各頁を表示部に表示させる。この態様により、並べ替え装置は、メモ書きなどの記入がなされたファイルの各頁を、記入順に従い並べて表示することができる。これにより、ユーザは、メモ書き等を施した関連箇所を連続的に確認することができ、利便性が向上する。
また、前記表示順決定手段は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された頁が存在する場合、前記頁の最新の記入に基づき、前記表示順を決定する。この態様により、並べ替え装置は、記入がなされたファイルの各頁の表示順を好適に決定することができる。
本発明の他の観点では、頁ごとに表示可能なファイルの頁の表示順を管理する並べ替え装置であって、前記ファイルの任意の頁への記入に関する入力を受け付ける入力受付手段と、前記記入に関する入力に基づき、前記記入がなされた順番になるように前記ファイルの各頁の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段が決定した表示順に従い、前記ファイルの各頁を表示部に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示順決定手段は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された頁が存在する場合、前記複数回にわたって記入された頁を複製して前記表示するように表示順を決定する。この態様により、並べ替え装置は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された頁が存在する場合であっても、記入順に従いファイルの各頁を好適に並べて表示することができる。
上記並べ替え装置の一態様では、前記表示順決定手段は、記入がなされた前記ファイルの頁を順次上位に設定する。この態様により、並べ替え装置は、最近に記入された頁ほど表示順を上位に設定し、利便性を高めることができる。
上記並べ替え装置の他の一態様では、並べ替え装置は、前記入力受付手段が受け付けた前記記入に関する情報を、前記記入の時刻を示す時刻情報と共に記憶部に記憶させる記憶制御手段をさらに有し、前記表示順決定手段は、前記時刻情報に基づき、前記表示順を決定する。この態様により、並べ替え装置は、記入がなされたファイルの各頁を、時刻情報に基づき記入順になるように的確に並べて表示することができる。
上記並べ替え装置の他の一態様では、前記表示順決定手段は、前記記入に関する情報のうち、記入者が意図しない記入に関する情報を除外して前記表示順を決定する。この態様により、ユーザが意図しない操作により描かれたストロークが存在する場合であっても、当該ストロークの存在を無視してファイルの各頁の表示順を好適に決定することができる。
上記並べ替え装置の他の一態様では、前記入力受付手段は、前記ファイルの頁に対応する用紙への電子ペンによる記入情報を、前記記入に関する入力として受け付ける。この態様により、並べ替え装置は、ファイルの頁を印刷した用紙への電子ペンによる書き込みを認識し、ファイルの各頁の表示順を決定することができる。
上記並べ替え装置の他の一態様では、前記入力受付手段は、前記表示部への接触を入力として受け付ける。この態様により、並べ替え装置は、表示部に表示されたファイルの頁への書き込みを認識し、ファイルの各頁の表示順を決定することができる。
本発明に係るプログラムは、上記記載のいずれか一つの並べ替え装置として機能させる。これらのプログラムを並べ替え装置にインストールして機能させることで、本発明に係る並べ替え装置を構成させることができる。
本発明によれば、並べ替え装置は、メモ書きなどの記入がなされたファイルの各頁を、記入順に従い並べて表示することができる。これにより、ユーザは、メモ書き等を施した関連箇所を連続的に確認することができ、利便性が向上する。
第1実施形態に係る表示システムの構成を示す。 並べ替え装置により表示された教科書の表示例を示す。 ドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を示す。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 並べ替え装置の機能ブロック図である。 座標定義情報のデータ構造の一例である。 第1実施形態における教科書の各頁の表示順の決定処理を示すフローチャートである。 電子ペンによる教科書の各頁への書き込み及び各頁に対応するサムネイル画像の表示順を時系列により示した図である。 図9に示す記入が全てなされた後の表示画面を示す。 図9の例で時刻T3以後に再び教科書の第3頁に記入がなされた場合の表示画面を示す。 第2実施形態に係る表示システムの構成例を示す。 ディスプレイの構成を示す。 第2実施形態における教科書の各頁の表示順の決定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するのに好適な実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る表示システムについて説明する。
[表示システムの構成]
図1は、第1実施形態に係る表示システムの構成を示す。図1に示すように、表示システムは、電子ペン1と、各頁の略全面にドットパターン(コード化パターン)が印刷された教科書(教材)2と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理する並べ替え装置3とを備える。そして、並べ替え装置3は、電子ペン1により書き込みがされた教科書2の各頁の画像を表示する際に、教科書2の各頁へのユーザの記入順序に従い、表示する教科書2の頁の画像を並べて表示する。以下、表示システムの各構成要素について説明する。
(1)教科書
まず、教科書(電子ペン用図書)2について説明する。教科書2の各頁には、それぞれ異なる座標範囲のドットパターンが印刷される。ドットパターンは、電子ペン1により読み取ることができるように赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷され、その他の文字や図などは、赤外線を吸収しないインキにより印刷される。また、教科書2の電子データは、並べ替え装置3により記憶され、教科書2の各頁を示す画像が並べ替え装置3により表示される。
図2は、並べ替え装置3により表示された教科書2の表示例を示す。図2に示す表示画面は、教科書2の各頁(ここでは第1頁〜第4頁)に対応するサムネイル画像41(41A〜41D)を表示する第1表示領域40と、第1表示領域40に表示されたサムネイル画像41A〜41Dの中からユーザがマウス操作等により指定した画像(ここではサムネイル画像41A)を拡大したメイン表示画像51を表示する第2表示領域50とを有する。
後述するように、並べ替え装置3は、電子ペン1により記入された教科書2の頁に対応するサムネイル画像41及びメイン表示画像51に、教科書2の頁上での電子ペン1の筆跡を再現したストロークを重畳して表示する。さらに、並べ替え装置3は、第1表示領域40に表示されるサムネイル画像41の表示順を、電子ペン1による教科書2への記入操作に基づき適宜変更する。
(2)ドットパターン
続いて、教科書2の各頁に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について図3及び図4を用いて説明する。図3は、ドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を仮想格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、教科書2の各頁上の位置座標が決定されるよう構成されている。なお、教科書2の頁同士では座標領域が重ならないようドットパターンが形成される。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、教科書2の各頁上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが教科書2の各頁上のどの位置にあるのか)を保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
(3)電子ペン
次に、電子ペン1について図5を用いて説明する。図5は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を教科書2の各頁に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103が教科書2の各頁等に最初に接触することを「ペンダウン」と呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることを「ペンアップ」と呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により教科書2の各頁等に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1で教科書2の各頁等に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報(以後、「ペンダウン情報」と呼ぶ。)と、後述する電子ペン1の識別情報(以後、「ペンID」と呼ぶ。)とを関連付けて、記入情報として並べ替え装置3へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を教科書2の各頁から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報(以後、「ペンアップ情報」と呼ぶ。)とペンIDとを関連付けて、記入情報として並べ替え装置3へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、教科書2の各頁上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が教科書2の各頁に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線透過フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、教科書2の各頁に文字や図面などが印刷されていた場合でも、印刷したインクは赤外域に吸収性を持たないため、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)の教科書2の各頁等におけるX、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えており、座標演算の際にその機能が実行される。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、教科書2の各頁における6×6のドットパターンは、教科書2の各頁内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が教科書2の各頁のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報として並べ替え装置3へ送信する。この場合の通信ユニット111による並べ替え装置3への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されて並べ替え装置3に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、並べ替え装置3によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、並べ替え装置3は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。
なお、電子ペン1は、インクカートリッジ104に代えて、インキが充填されていないペン部を備えてもよい。
(4)並べ替え装置
次に、並べ替え装置3について説明する。並べ替え装置3は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成される。なお、並べ替え装置3は、iPad(登録商標)などのタブレットPCやPDA(Personal Data Assistance)、またはディスプレイを備えるPC(パーソナルコンピュータ)等で構成されてもよい。
図6は、並べ替え装置3の機能ブロック図である。並べ替え装置3は、機能的には、マウスやキーボードといった入力部31、通信部32、記憶部33、処理部34、及び表示部36を備える。通信部32は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、受信した情報を処理部34に伝送する。表示部36は、ディスプレイ等によって構成され、処理部34によって指示された内容を表示する。
処理部34は、CPU等のプロセッサによって構成され、記憶部33に記憶されたプログラムを実行することで、並べ替え装置3の全体の制御を行う。処理部34は、入力受付手段341と、記憶制御手段342と、表示制御手段343と、表示順決定手段344とを有する。
入力受付手段341は、教科書2が電子ペン1により記入された場合に、電子ペン1により生成され送信されてきた記入情報を通信部32により受信する。記憶制御手段342は、通信部32が受信した記入情報を、当該記入情報が示すストロークが書き込まれた教科書2の頁番号と関連付けて記憶部33に記憶する。
表示制御手段343は、記憶部33に記憶された教科書2の電子データに基づき、図2に示すサムネイル画像41やメイン表示画像51などの教科書2の頁を示す画像を表示する。また、表示制御手段343は、後述する座標定義情報を参照し、通信部32が受信した記入情報に含まれる座標データに基づき、電子ペン1により記入された教科書2の頁を示す画像上に、電子ペン1の筆跡を再現したストロークを表示部36に表示させる。また、この場合、表示制御手段343は、電子ペン1により記入された教科書2の頁を示す画像を、メイン表示画像51として表示画面の第2表示領域50に表示させる。さらに、表示制御手段343は、後述する表示順決定手段344が決定した表示順に従い、サムネイル画像41を適宜並べ替える。
表示順決定手段344は、教科書2の各頁に対する電子ペン1の記入順序に従い、表示制御手段343が表示部36に表示させる教科書2の各頁の表示順序(即ち、サムネイル画像41A〜41Dの並び順)を決定する。
記憶部33は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶部33は、教科書2の各頁に印刷されたドットパターンが示す座標範囲の情報(「座標定義情報」とも呼ぶ。)を記憶する。図7は、座標定義情報のデータ構造の一例である。図7の例では、座標定義情報は、教科書2の頁毎に、教科書2の種類を識別するための教科書IDを示す項目と、頁番号を示す項目と、教科書2の頁に印刷されたドットパターンの座標範囲を示す項目とを含む。なお、ここでは、図1に示す教科書2の教科書IDは「R01」であるものとし、頁内位置は、角の位置座標(Xn,Yn)、高さ(Y方向)、幅(X方向)で規定されている。また、記憶部33は、教科書2の各頁の画像を表示するためのファイル(電子データ)を予め記憶している。また、記憶部33は、処理部34が所定の処理を実行するのに必要なプログラムを予め記憶している。
また、記憶部33は、記憶制御手段342の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶する。また、記憶部33は、受信した記入情報が示す座標位置が教科書2の頁内の位置を示す場合には、受信した記入情報を、記入がなされた教科書2の頁番号と関連付けて記憶する。
[表示順の決定]
次に、処理部34が実行する教科書2の各頁を示すサムネイル画像41の表示順の決定処理(「表示順決定処理」とも呼ぶ。)について説明する。
(1)基本説明
図8は、処理部34が実行する表示順決定処理を示すフローチャートである。処理部34は、図8に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まず、処理部34の入力受付手段341は、教科書2への書き込みに基づき生成された記入情報を電子ペン1から受信したか否か判定する(ステップS101)。例えば、入力受付手段341は、受信した記入情報に含まれる座標情報が、座標定義情報に教科書2の頁番号と関連付けて記憶されたドットパターンの座標範囲内の位置を示す場合、教科書2への書き込みに基づき生成された記入情報を電子ペン1から受信したと判断する。そして、入力受付手段341は、教科書2への書き込みに基づき生成された記入情報を電子ペン1から受信したと判断した場合(ステップS101;Yes)、ステップS102へ処理を進める。一方、入力受付手段341は、教科書2への書き込みに基づき生成された記入情報を電子ペン1から受信していないと判断した場合(ステップS101;No)、引き続きステップS101の判定を行う。
次に、処理部34の記憶制御手段342は、記入された教科書2の頁番号と、ステップS101で受信した記入情報とを関連付けて記憶する(ステップS102)。この場合、記憶制御手段342は、例えば、座標定義情報を参照し、記入情報に含まれる座標情報が示す座標位置に関連付けられた教科書2の頁番号を、記入された教科書2の頁番号として認識する。他の例では、記憶制御手段342は、第2表示領域50に表示中のメイン表示画像51に対応する教科書2の頁番号を、記入された教科書2の頁番号として認識する。
次に、処理部34の表示順決定手段344は、電子ペン1による記入順に従い、教科書2の各頁の表示順を決定する(ステップS103)。具体的には、まず、表示順決定手段344は、教科書2の頁番号と関連付けて記憶部33に記憶した記入情報に含まれる時刻情報を参照し、教科書2の各頁について、電子ペン1による記入があった最新の(即ち最も遅い)時刻(「記入最新時刻」とも呼ぶ。)を認識する。そして、表示順決定手段344は、記入最新時刻が早い順になるように、教科書2の各頁の表示順を決定する。また、表示順決定手段344は、電子ペン1による記入がなされていない教科書2の頁の表示順を、電子ペン1による記入がされている教科書2の頁の表示順よりも後にする。
次に、処理部34の表示制御手段343は、表示順決定手段344が決定した表示順に従い、教科書2の各頁を示す画像を並べて表示する(ステップS104)。図2の例では、表示制御手段343は、教科書2の各頁に対応するサムネイル画像41を、ステップS103で決定した表示順に従い並べ替えて表示する。
(2)具体例
次に、図2の状態から教科書2の各頁に電子ペン1により記入がなされた場合の表示部36の表示画面例について説明する。
図9は、電子ペン1による教科書2の各頁への書き込み及び各頁に対応するサムネイル画像41の表示順を時系列により示した図である。図9の例では、ユーザは、まず時刻「T1」の前後において教科書2の第3頁に所定の書き込みをした後、時刻「T2」の前後において教科書2の第2頁に所定の書き込みをし、さらに時刻「T3」の前後において教科書2の第4頁に所定の書き込みをしたものとする。
この場合、表示順決定手段344は、電子ペン1から受信した各記入時刻を示す時刻情報を含む記入情報を並べ替え装置3が受信するごとに、記入最新時刻が早い順になるように教科書2の各頁の表示順を決定し、表示制御手段343は、決定された表示順に従い各サムネイル画像41を並べ替えて表示する。
具体的には、時刻T1の前後では、教科書2の第3頁への電子ペン1による記入に基づき生成された記入情報を並べ替え装置3が受信することにより、表示順決定手段344は、記入された教科書2の第3頁のサムネイル画像41Cの表示順が1番になるように第1表示領域40内のサムネイル画像41A〜41Dの表示順を変更する。このように、表示順決定手段344は、記入がなされた頁(ここでは第3頁)のサムネイル画像41の表示順を順次上位に設定する。
また、時刻T2の前後では、教科書2の第2頁への電子ペン1による記入に基づき生成された記入情報を並べ替え装置3が受信することにより、表示順決定手段344は、記入された教科書2の第2頁の表示順を変更する。具体的には、表示順決定手段344は、記入最新時刻が最も早い時刻T1前後の第3頁のサムネイル画像41の表示順が1番になり、かつ、記入された教科書2の第2頁のサムネイル画像41の表示順が2番になるように、第1表示領域40内のサムネイル画像41A〜41Dの表示順を変更する。
さらに、時刻T3の前後では、教科書2の第4頁への電子ペン1による記入に基づき生成された記入情報を並べ替え装置3が受信することにより、表示順決定手段344は、記入された教科書2の第4頁の表示順を変更する。具体的には、表示制御手段343は、教科書2の第4頁のサムネイル画像41の表示順を、電子ペン1による記入がなされていない教科書2の第1頁のサムネイル画像41の表示順よりも先にする。
図10は、図9に示す電子ペン1による記入が全てなされた後の表示部36の表示画面を示す。図10に示すように、表示制御手段343は、図8のステップ記入最新時刻が時刻T1の前後である教科書2の第3頁を示すサムネイル画像41Cを先頭に配置して表示している。さらに、表示制御手段343は、記入最新時刻が時刻T1より後の時刻T2の前後である教科書2の第2頁を示すサムネイル画像41Bを2番目に配置し、記入最新時刻が時刻T2より後の時刻T3の前後である教科書2の第4頁を示すサムネイル画像41Dを3番目に配置して表示している。そして、表示制御手段343は、電子ペン1による書き込みがない教科書2の第1頁を示すサムネイル画像41Aを最後尾に配置して表示している。また、表示制御手段343は、最後に書き込みが行われた教科書の第4頁の画像を、メイン表示画像51として第2表示領域50に表示している。
なお、表示制御手段343は、入力部31により所定の入力を検知した場合に、教科書2の各頁を示す画像を、第1表示領域40に表示したサムネイル画像41の表示順に従いスライドショーにより順次表示させてもよい。
[第1実施形態の表示システムによる作用効果]
第1実施形態の表示システムによれば、並べ替え装置3は、電子ペン1による教科書2の頁への記入操作に基づき電子ペン1から受信した記入情報を用いて、教科書2の各頁を示すサムネイル画像41を、教科書2の各頁への電子ペン1による記入順に並べて表示する。これにより、ユーザは、教科書2への電子ペン1による記入内容を並べ替え装置3上で確認する際に、メモ書き等を施した関連箇所を連続的に確認することができる。また、並べ替え装置3は、電子ペン1による記入がなされていない教科書2の頁の表示順よりも、電子ペン1による記入がされている教科書2の頁の表示順を上位にすることで、メモ書き等を施した頁を優先的に表示することができる。
[変形例]
次に、第1実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
表示制御手段343は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された教科書2の頁が存在する場合、当該頁のサムネイル画像41を複製することで、電子ペン1による記入順になるようにサムネイル画像41を並べて表示してもよい。
図11は、図9の例で時刻T3以後に教科書2の第3頁に電子ペン1により記入がなされた場合の表示部36の表示画面を示す。図11の例では、第3頁に対して電子ペン1により記入がなされ、その後、第2頁及び第4頁に対して電子ペン1により記入がなされた後、再び第3頁に対して電子ペン1により記入がなされている。
この場合、表示制御手段343は、第3頁のサムネイル画像41Cを複製して1番目と4番目に並べて表示することで、サムネイル画像41A〜41Dが記入順になるように並べている。なお、図11の例では、表示順が最後となる第1頁のサムネイル画像41Aは、第1表示領域40の表示スペースから外れた位置に存在することにより、一時的に非表示となっている。
このように、本変形例によれば、他の頁への記入後に再び記入された教科書2の頁が存在する場合であっても、並べ替え装置3は、教科書2の各頁を示す画像を、記入順に即して好適に並べて表示することができる。
(変形例2)
図8のフローチャートの例では、表示制御手段343及び表示順決定手段344は、記入情報を並べ替え装置3が受信する度に、ステップS103及びステップS104において、教科書2の各頁を示す画像を並べ替える処理を行った。これに代えて、表示制御手段343及び表示順決定手段344は、並べ替えを指示する所定の入力を入力部31により検知した場合に、図8のステップS103及びステップS104の処理を実行してもよい。他の例では、表示制御手段343及び表示順決定手段344は、ペンアップ情報が付された記入情報を並べ替え装置3が受信するごとに、図8のステップS103及びステップS104の処理を実行してもよい。この場合、表示制御手段343及び表示順決定手段344は、電子ペン1による1つのストロークの記入が終わるごとに、ステップS103及びステップS104の並べ替え処理を実行する。
(変形例3)
表示順決定手段344は、ストローク長が短いなどの所定の条件に該当する教科書2へのストロークに対応する記入情報を、教科書2の各頁の表示順を決定する処理に用いる記入情報から除外してもよい。これにより、並べ替え装置3は、記入者が電子ペン1を不意に教科書2の頁上に置いた場合など、記入者が意図しない場合に生成された記入情報を用いることなく、教科書2の各頁の表示順を好適に決定する。
例えば、表示順決定手段344は、ペンアップ情報が付された記入情報を並べ替え装置3が受信するごとに、ペンダウン情報が付された記入情報の受信時からペンアップ情報が付された記入情報の受信時までに受信した各記入情報に基づき、教科書2に記入されたストロークを認識し、当該ストロークの長さ(ストローク長)を算出する。そして、表示順決定手段344は、認識したストローク長が所定の長さ(例えば数mm)未満の場合には、認識したストロークに対応する記入情報を、図8のステップS103の表示順決定処理で使用しない。従って、表示順決定手段344は、ストローク長が所定の長さ以上であると認識した場合に限り、図8のステップS103の処理を実行する。
他の例では、表示順決定手段344は、教科書2に記入されたストロークを認識した場合、ペンダウン情報が付された記入情報に含まれる時刻情報と、ペンアップ情報が付された記入情報に含まれる時刻情報とに基づきストロークの記入時間を算出する。そして、表示順決定手段344は、算出したストロークの記入時間が所定秒未満の場合には、認識したストロークに対応する記入情報を、図8のステップS103の表示順決定処理で使用しない。
さらに別の例では、表示順決定手段344は、図8のステップS103で教科書2の各頁の表示順を決定する際、記憶部33に記憶された記入情報に基づき、教科書2の各頁に記入されたストローク数を算出する。そして、表示制御手段343は、算出したストローク数が所定個未満の教科書2の頁を、ステップS103の処理において未記入の頁とみなす。
これらの例によれば、並べ替え装置3は、記入者が意図せずに記入したストロークに対応する記入情報を好適に除外し、実質的に記入した順序に基づき教科書2の各頁を並べて表示することができる。
(変形例4)
図8のステップS103では、表示順決定手段344は、記入情報に含まれる時刻情報に基づき、サムネイル画像41の表示順を決定した。しかし、本発明が適用可能な方法は、これに限定されない。
例えば、表示順決定手段344は、記入情報に含まれる時刻情報に代えて、並べ替え装置3が生成した時刻情報に基づき、サムネイル画像41の表示順を決定してもよい。この場合、記憶制御手段342は、ステップS102において、記入情報及び頁番号と共に、並べ替え装置3が生成した時刻情報を、記憶部33に記憶する。
他の例では、図8のステップS103の処理を実行する場合、表示順決定手段344は、記入情報に含まれる時刻情報を参照することなく、サムネイル画像41の表示順を決定してもよい。例えば、この場合、表示順決定手段344は、ステップS101で受信した記入情報に基づき認識した記入対象の教科書2の頁を、既に記入がなされた頁の最後尾(即ち、未記入頁の直前)に配列する。これによっても、表示順決定手段344は、記入順になるように好適にサムネイル画像41の表示順を決定することができる。
(変形例5)
並べ替え装置3が並べ替えて表示する対象は、教科書2の各頁を示す画像に限定されない。これに代えて、並べ替え装置3は、各頁を示す画像(スライド)を有するファイルを表示する際の各頁の画像を並べ替えて表示してもよい。上述のファイルは、例えばPowerPoint(登録商標)やPDF(登録商標)のファイルである。
この場合、例えば、ファイルの各頁の画像は、ドットパターンが付された用紙に予め印刷されており、ユーザは、上述の用紙に対して電子ペン1により記入を行う。そして、並べ替え装置3は、電子ペン1から受信する記入情報に基づき、図8のフローチャートと同様の処理を実行することで、ファイルの各頁の画像を記入順に並べ替える。
(変形例7)
上記実施形態において、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いたが、アノト方式に限られなくともよい。また、ドットパターン(コード化パターン)も、位置座標を示すものに限られず、アイコンを識別するためのコード値や、関連付けエリアを識別するためのコード値を示すものであってもよい。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態に係る表示システムの構成例を示す。図12に示す表示システムは、教科書2及び並べ替え装置3に代えてタブレット端末3Aを有する点で、図1に示す表示システムと異なる。
タブレット端末3Aは、教科書の各頁を示す画像をディスプレイ6に表示させる。また、タブレット端末3Aは、後述するタッチパネルを有し、電子ペン1に基づく入力(「電子ペン入力」とも呼ぶ。)と、タッチパネルに基づく入力(「タッチパネル入力」とも呼ぶ。)との両方の入力が可能である。
タブレット端末3Aは、例えば、図6に示す並べ替え装置3の構成と同様の構成を有する。具体的には、タブレット端末3Aは、後述するタッチパネルなどの入力部31、電子ペン1から記入情報を受信するための通信部32、ディスプレイ6に積層されたドットパターンの座標定義情報等を記憶する記憶部33、タブレット端末3Aの全体を制御する処理部34、及びディスプレイパネルなどの表示部36を備える。タブレット端末3Aは、本発明における「並べ替え装置」の一例である。
図13は、ディスプレイ6の構成を示す。図13に示すように、ディスプレイ6は、多層構造を有し、上層から順に、ドットフィルム60と、タッチパネル64と、ディスプレイパネル65と、を備える。
ドットフィルム60は、ディスプレイ6の最上層に配置される。ドットフィルム60は、ポリエチレンテレフタラートなどの透明樹脂基板である基材フィルム63に、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を反射する素材(酸化チタン、コレステリック液晶、赤外線反射性顔料など)を含んだインクによりドットパターン(コード化パターン)42が印刷され、さらに透明なEB硬化樹脂などの保護層61で保護された層構成を有している。ここで、ドットパターン62を、赤外線を反射する素材で印刷しているのは、ドットフィルム60の下層にあるディスプレイパネル65から様々な色の可視光が放射されても、電子ペン1によってコントラストよくドットパターン62を認識させるのに、望ましいからである。なお、この場合、ドットバターン62のドットの部分は、赤外線の反射量が比較的多く、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的少ないことから、電子ペン1は、CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別し、ドットパターン62を好適に認識することができる。
ドットフィルム60の裏面には、タッチパネル64が接着されている。タッチパネル64は、ドットフィルム60上での指の押下による静電容量の変化を捉えて位置を検出する静電容量方式のタッチパネルである。なお、電子ペン1のペン先部103は、プラスチック又はステンレスなどの素材であり、ドットフィルム60上での電子ペン1の接触又は押下によっては、タッチパネル64の静電容量は変化しない。従って、タッチパネル64は、電子ペン1によるドットフィルム60上での接触及び押下を検出しない。以後では、タッチパネル64が生成する処理部34への入力信号を「タッチパネル入力情報」とも呼ぶ。
なお、本発明が適用可能なディスプレイ6の構成は、図13の構成に限定されない。これに代えて、ディスプレイ6は、ドットパターン62と基材フィルム63との間、あるいは基材フィルム63とタッチパネル64との間に赤外線反射層が設けられ、さらにドットパターン62が赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷される構成であってもよい。
次に、タブレット端末3Aが実行する処理について説明する。例えば、タブレット端末3Aは、図2に示す画面を表示し、第2表示領域50に表示されたメイン表示画像51への電子ペン1による記入操作又はタッチパネル64への入力操作があった場合には、電子ペン1により受信した記入情報又はタッチパネル64が生成したタッチパネル入力情報に基づき、筆跡を再現したストロークをメイン表示画像51上に即時に表示する。この場合、タブレット端末3Aは、メイン表示画像51と同一頁を示すサムネイル画像41に対しても同様にストロークを描画すると共に、第1表示領域40内のサムネイル画像41の並べ替えを行う。これについて、図14を参照して説明する。
図14は、第2実施形態において、タブレット端末3Aが実行する表示順決定処理を示すフローチャートである。
まず、タブレット端末3Aは、表示中の教科書の画像に対する書き込みがあったか否か判定する(ステップS201)。具体的には、タブレット端末3Aは、メイン表示画像51への電子ペン1による記入操作に基づき生成された記入情報を受信したか、又は、メイン表示画像51上でのタッチ操作に基づくタッチパネル入力情報が生成されたか否か判定する。
そして、タブレット端末3Aは、上述の記入情報を受信した、又は上述のタッチパネル入力情報が生成されたと判断した場合(ステップS201;Yes)、表示中のメイン表示画像51の頁番号と、記入情報に含まれる座標情報又はタッチパネル入力情報により特定される頁内での位置情報と、記入情報に含まれる時刻情報又はタブレット端末3Aが生成した時刻情報とを関連付けて記憶部33に記憶させる(ステップS202)。次に、タブレット端末3Aは、記入順に従い、教科書の各頁を示す画像の表示順を決定する(ステップS203)。具体的には、まず、表示順決定手段344は、教科書の頁番号と関連付けて記憶した時刻情報を参照し、教科書の各頁について、記入最新時刻を認識する。そして、表示順決定手段344は、記入最新時刻が早い順になるように、教科書の各頁を示す画像の表示順を決定する。また、表示順決定手段344は、記入がなされていない教科書の頁の表示順を、記入がされている教科書の頁の表示順よりも後にする。そして、表示制御手段343は、表示順決定手段344が決定した表示順に従い、教科書の各頁を示す画像を表示する(ステップS204)。具体的には、表示制御手段343は、教科書の各頁に対応するサムネイル画像41を、ステップS203で決定した表示順に従い並べ替えて表示する。
[第2実施形態の表示システムによる作用効果]
第2実施形態の表示システムによれば、タブレット端末3Aは、表示中の教科書の頁に対して、電子ペン入力又はタッチパネル入力に基づく記入を受け付け、当該記入の順序に基づき教科書の各頁を示すサムネイル画像41を並べ替えて表示する。この態様によっても、第1実施形態と同様、ユーザは、教科書2への電子ペン1による記入内容を並べ替え装置3上で確認する際に、メモ書き等を施した関連箇所を連続的に確認することができる。
[変形例]
次に、第2実施形態の変形例について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の変形例1〜7に加え、以下の変形例8〜9を任意に組み合わせて適用可能である。
(変形例8)
表示システムは、電子ペン1を有しなくともよい。この場合、タブレット端末3Aのディスプレイ6には、ドットパターン62が積層されていなくともよい。この例では、タブレット端末3Aは、ユーザの指による操作又はスタイラスによる記入操作をタッチパネル64により検知した場合、第2実施形態と同様、第2表示領域50に表示中のメイン表示画像51上にタッチパネル入力情報に基づくストロークを描画すると共に、記入順に従い第1表示領域40のサムネイル画像41を並べ替えて表示する。
(変形例9)
タブレット端末3Aは、教科書の各頁を並べた画面を、ディスプレイを有する他の装置(「閲覧用装置」とも呼ぶ。)により表示させてもよい。この場合、例えば、タブレット端末3Aは、1頁分の教科書の画像を記入用にディスプレイ6に表示し、図10に相当する画面を閲覧用装置に表示させる。この場合、タブレット端末3Aは、図10に相当する画面を表示するのに必要な情報を閲覧用装置に送信する。なお、この場合、閲覧用装置は、タブレット端末3Aに代えて、図14のフローチャートの処理の一部又は全部を実行してもよい。この場合、閲覧用装置は、記入情報及びタッチパネル入力情報を、タブレット端末3A又は電子ペン1から受信することで、図14のフローチャートの処理を実行してもよい。
(変形例10)
タブレット端末3Aは、タッチパネル入力に代えて、又はこれに加えて、マウスなどの他の入力手段による入力に基づく教科書の頁への記入操作を受け付け、当該記入操作による記入順序を勘案して教科書の各頁の表示順を決定してもよい。
1…電子ペン
2…教科書
3…並べ替え装置
3A…タブレット端末
6…ディスプレイ

Claims (8)

  1. 頁ごとに表示可能なファイルの頁の表示順を管理する並べ替え装置であって、
    前記ファイルの任意の頁への記入に関する入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記記入に関する入力に基づき、前記記入がなされた順番になるように前記ファイルの各頁の表示順を決定する表示順決定手段と、
    前記表示順決定手段が決定した表示順に従い、前記ファイルの各頁を表示部に表示させる表示制御手段と、
    を有し、
    前記表示順決定手段は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された頁が存在する場合、前記頁の最新の記入に基づき、前記表示順を決定することを特徴とする並べ替え装置。
  2. 頁ごとに表示可能なファイルの頁の表示順を管理する並べ替え装置であって、
    前記ファイルの任意の頁への記入に関する入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記記入に関する入力に基づき、前記記入がなされた順番になるように前記ファイルの各頁の表示順を決定する表示順決定手段と、
    前記表示順決定手段が決定した表示順に従い、前記ファイルの各頁を表示部に表示させる表示制御手段と、
    を有し、
    前記表示順決定手段は、他の頁への記入を挟んで複数回にわたって記入された頁が存在する場合、前記複数回にわたって記入された頁を複製して前記表示するように表示順を決定することを特徴とする並べ替え装置。
  3. 前記表示順決定手段は、記入がなされた前記ファイルの頁を順次上位に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の並べ替え装置。
  4. 前記入力受付手段が受け付けた前記記入に関する情報を、前記記入の時刻を示す時刻情報と共に記憶部に記憶させる記憶制御手段をさらに有し、
    前記表示順決定手段は、前記時刻情報に基づき、前記表示順を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の並べ替え装置。
  5. 前記表示順決定手段は、前記記入に関する情報のうち、記入者が意図しない記入に関する情報を除外して前記表示順を決定することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の並べ替え装置。
  6. 前記入力受付手段は、前記ファイルの頁に対応する用紙への電子ペンによる記入情報を、前記記入に関する入力として受け付けることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の並べ替え装置。
  7. 前記入力受付手段は、前記表示部への接触を入力として受け付けることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の並べ替え装置。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の並べ替え装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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