JPH06168069A - ペン入力装置 - Google Patents
ペン入力装置Info
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- JPH06168069A JPH06168069A JP32194992A JP32194992A JPH06168069A JP H06168069 A JPH06168069 A JP H06168069A JP 32194992 A JP32194992 A JP 32194992A JP 32194992 A JP32194992 A JP 32194992A JP H06168069 A JPH06168069 A JP H06168069A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ぺン入力操作に伴うイベントが正常に発生し
ない場合でも、入力者の意図するストロークを正しく入
力し、ひいてはこれを正しく表示し、また入力に伴う機
能発揮を正しくなすペン入力装置を提供する。 【構成】 基準時間設定部9がペン移動イベント発生時
間間隔の基準となる時間を入力者に指定せしめ、該間隔
値を保持する。間隔判定部7が、手書きによるペン移動
イベントの発生時間間隔が基準時間よりも短いか否かを
判定する。制御部8は、ペン移動イベントの発生時間間
隔が基準時間より短くないと判定されたならば、当該ペ
ン移動イベントの前に発生したイベントの位置でペンリ
リースイベント処理部を起動し、その後当該ペン移動イ
ベントの位置でペンダウンイベント処理部を起動する。
ない場合でも、入力者の意図するストロークを正しく入
力し、ひいてはこれを正しく表示し、また入力に伴う機
能発揮を正しくなすペン入力装置を提供する。 【構成】 基準時間設定部9がペン移動イベント発生時
間間隔の基準となる時間を入力者に指定せしめ、該間隔
値を保持する。間隔判定部7が、手書きによるペン移動
イベントの発生時間間隔が基準時間よりも短いか否かを
判定する。制御部8は、ペン移動イベントの発生時間間
隔が基準時間より短くないと判定されたならば、当該ペ
ン移動イベントの前に発生したイベントの位置でペンリ
リースイベント処理部を起動し、その後当該ペン移動イ
ベントの位置でペンダウンイベント処理部を起動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力装置に関し、
特に計算機システムにおけるディスプレイを使用しての
手書き入力装置に関する。
特に計算機システムにおけるディスプレイを使用しての
手書き入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、入力操作の向上のために、ディス
プレイ(CRTとタブレットを電気的に組み合わせる等
により構成された表示兼入力板であり、タブレットに入
力された情報がCRTに表示される)に対して電子ペン
(以下「ペン」という。)により操作することで、人が
直接任意の曲線を入力できる計算機システムが利用され
ている。その際、手書き入力の計算機による表示処理
は、ペン入力の際に発生する各種イベント(電磁気的な
信号であり、究極的には計算機に対する入力となる)を
トリガ(計算機における各種処理の引き金)として行な
っている。ペンによる入力において生じるイベントに
は、ペンをディスプレイに直接ダウン(表示する線等の
起点を確定するために、接触信号を発生させる操作であ
り、厳密には近接をも包含する概念である。)する際に
生じるペンダウンイベント、ペンをディスプレイにタッ
チさせたまま移動する際に生じるペン移動イベント、ペ
ンをディスプレイからリリース(表示する線等の終点を
確定するための解放信号を発生させる操作)する際に生
じるペンリリースイベントがある。
プレイ(CRTとタブレットを電気的に組み合わせる等
により構成された表示兼入力板であり、タブレットに入
力された情報がCRTに表示される)に対して電子ペン
(以下「ペン」という。)により操作することで、人が
直接任意の曲線を入力できる計算機システムが利用され
ている。その際、手書き入力の計算機による表示処理
は、ペン入力の際に発生する各種イベント(電磁気的な
信号であり、究極的には計算機に対する入力となる)を
トリガ(計算機における各種処理の引き金)として行な
っている。ペンによる入力において生じるイベントに
は、ペンをディスプレイに直接ダウン(表示する線等の
起点を確定するために、接触信号を発生させる操作であ
り、厳密には近接をも包含する概念である。)する際に
生じるペンダウンイベント、ペンをディスプレイにタッ
チさせたまま移動する際に生じるペン移動イベント、ペ
ンをディスプレイからリリース(表示する線等の終点を
確定するための解放信号を発生させる操作)する際に生
じるペンリリースイベントがある。
【0003】そして、各イベントの内容としては、イベ
ントそのものの種類、表示すべき線の起点、終点の画面
上の位置座標などがある。図4は、この従来技術に係る
ペン入力装置の構成図である。本図において、401
は、ペンのダウンイベントを受け取るペンダウンイベン
ト受信部である。402は、前記ペンダウンイベント受
信部からの入力情報をもとにペンダウンイベント処理を
行なうペンダウンイベント処理部である。403は、ペ
ンの移動イベントを受け取るペン移動イベント受信部で
ある。404は、前記ペン移動イベント受信部403か
らの情報を受けて、手書きによりペンが移動する際の、
その軌跡の表示を行なうペン移動イベント処理部であ
る。405は、ペンのリリースイベントを受け取るペン
リリースイベント受信部である。406は、前記ペンリ
リースイベント受信部からの情報をもとにペンリリース
処理を行なうペンリリースイベント処理部である。40
7は、以上各部の整合した機能発揮させる制御部であ
る。実際には、これ以外にも通常のペン入力装置として
の機能を発揮するべく、キーボード、磁気ディスク、プ
リンター、辞書等種々の構成部を有しているが、本発明
の要旨に直結しないこと、また煩雑となることのため、
それらの説明等は省略する。
ントそのものの種類、表示すべき線の起点、終点の画面
上の位置座標などがある。図4は、この従来技術に係る
ペン入力装置の構成図である。本図において、401
は、ペンのダウンイベントを受け取るペンダウンイベン
ト受信部である。402は、前記ペンダウンイベント受
信部からの入力情報をもとにペンダウンイベント処理を
行なうペンダウンイベント処理部である。403は、ペ
ンの移動イベントを受け取るペン移動イベント受信部で
ある。404は、前記ペン移動イベント受信部403か
らの情報を受けて、手書きによりペンが移動する際の、
その軌跡の表示を行なうペン移動イベント処理部であ
る。405は、ペンのリリースイベントを受け取るペン
リリースイベント受信部である。406は、前記ペンリ
リースイベント受信部からの情報をもとにペンリリース
処理を行なうペンリリースイベント処理部である。40
7は、以上各部の整合した機能発揮させる制御部であ
る。実際には、これ以外にも通常のペン入力装置として
の機能を発揮するべく、キーボード、磁気ディスク、プ
リンター、辞書等種々の構成部を有しているが、本発明
の要旨に直結しないこと、また煩雑となることのため、
それらの説明等は省略する。
【0004】次にペンをディスプレイにダウン等した場
合の各種イベントの発生原理、あるいは計算機システム
としてのイベントの内容としての情報の検出の原理につ
いて説明する。ペン入力を検出するタブレット(ディジ
タイザとも言われる)とは、平板の上に上下方向及び左
右方向に等間隔で細線状の接触検出端を、いわば碁盤の
目型若しくは格子状に配列したものであり、これによ
り、平板に接触(厳密には近接をも包含する概念であ
る)した物体(ペン)の平板上での位置座標を検出する
物である。なお、検出原理としては、ペンの接触、移動
及び離れにより細線状の接触検出端に次々に生じる変化
を電磁気的、音響的に検出する。そして、タブレット表
面上をペンが接触しつつ移動すれば、ペンの移動する軌
跡に沿って碁盤の目型に配列された直線状接触検出端が
次々に接触検出信号、移動検出信号及び離れ検出信号
(ただし、これらの信号が各々即ペンダウンイベント、
ペン移動イベント、ペンリリースイベントとされるとは
限らない。)を発することにより、制御装置(CPU)
は、それらの信号を検出の上処理することによりペン移
動の軌跡を検出しえる。なお、ペン入力装置について
は、例えば田中 啓吉他 編集 1983年 朝倉書店
刊 「マイクロコンピュータの事典」、渡辺 茂他編集
1985年 オーム社刊 「マイクロコンピュータ
ハンドブック」等に詳しく記載されている技術であるた
め、これ以上の説明は省略する。更にまた、接触検出信
号、移動検出信号及び離れ検出信号の信号学的若しくは
電圧、電流的な性質、それらの信号を検出した上で適宜
必要な処理をなした上でペンダウンイベント、ペン移動
イベント、ペンリリースイベントとして検出し、更にC
PUのトリガとして作動させるための電気回路的構成は
ペン入力装置の種類、原理に応じて多種あるが、これら
は本願発明の要旨に直結はせず、前記書の他 オーム社
刊 「電子通信ハンドブック」、丸善刊 「パルス回路
の設計マニュアル」等多数の書物に記載されている技術
であるため、その説明も省略する。
合の各種イベントの発生原理、あるいは計算機システム
としてのイベントの内容としての情報の検出の原理につ
いて説明する。ペン入力を検出するタブレット(ディジ
タイザとも言われる)とは、平板の上に上下方向及び左
右方向に等間隔で細線状の接触検出端を、いわば碁盤の
目型若しくは格子状に配列したものであり、これによ
り、平板に接触(厳密には近接をも包含する概念であ
る)した物体(ペン)の平板上での位置座標を検出する
物である。なお、検出原理としては、ペンの接触、移動
及び離れにより細線状の接触検出端に次々に生じる変化
を電磁気的、音響的に検出する。そして、タブレット表
面上をペンが接触しつつ移動すれば、ペンの移動する軌
跡に沿って碁盤の目型に配列された直線状接触検出端が
次々に接触検出信号、移動検出信号及び離れ検出信号
(ただし、これらの信号が各々即ペンダウンイベント、
ペン移動イベント、ペンリリースイベントとされるとは
限らない。)を発することにより、制御装置(CPU)
は、それらの信号を検出の上処理することによりペン移
動の軌跡を検出しえる。なお、ペン入力装置について
は、例えば田中 啓吉他 編集 1983年 朝倉書店
刊 「マイクロコンピュータの事典」、渡辺 茂他編集
1985年 オーム社刊 「マイクロコンピュータ
ハンドブック」等に詳しく記載されている技術であるた
め、これ以上の説明は省略する。更にまた、接触検出信
号、移動検出信号及び離れ検出信号の信号学的若しくは
電圧、電流的な性質、それらの信号を検出した上で適宜
必要な処理をなした上でペンダウンイベント、ペン移動
イベント、ペンリリースイベントとして検出し、更にC
PUのトリガとして作動させるための電気回路的構成は
ペン入力装置の種類、原理に応じて多種あるが、これら
は本願発明の要旨に直結はせず、前記書の他 オーム社
刊 「電子通信ハンドブック」、丸善刊 「パルス回路
の設計マニュアル」等多数の書物に記載されている技術
であるため、その説明も省略する。
【0005】次に、以上のように構成された従来技術に
係るペン入力装置の動作を、入力は単なる線そして、こ
の入力結果のCRTへのストロークとしての表示を例に
とって説明する。 (1)入力者はディスプレイに対してペンによる接触操
作を行なう。この操作により、既述のペンのダウンイベ
ントが発生する。 (2)これに対し、ペンダウンイベント受信部401
は、ディスプレイからペンダウンイベントを受け取る。 (3)次に、このペンダウンイベントはペンダウンイベ
ント処理部402に入力され、ここでペンダウンイベン
ト処理がなされる。すなわち、当該点をCRTに表示す
ると共に、当該点より一つ先にイベントが発生した点と
は、その発生したイベントの種類がどんなものでも、直
線で補間して(つなぎあわせて)CRTに表示すること
をなさないようにし、更に続いてペン移動イベント若し
くはペンリリースイベントが発生したならば、そのペン
移動イベントの発生点とを直線で補間してCRTに表示
する準備態勢に入る。 (4)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することでペンの移動イベントが発生する。 (5)これに対し、ペン移動イベント受信部403はペ
ンの移動イベントを受信する。 (6)ペン移動イベント処理部404はペン移動イベン
ト処理を行なう。すなわち、当該点より一つ前にイベン
トが発生した点のイベントの種類がペンダウンイベント
若しくはペン移動イベントであるならば、その点と当該
ペン移動イベントの発生した点とを直線で補間してCR
Tに表示し、また次にイベントが発生する点の発生イベ
ントの種類がペン移動イベント若しくはペンリリースイ
ベントであるならばその点とを直線で補間してCRTに
表示する準備態勢に入る。これにより、ペン移動イベン
ト受信部403で受信した各ペン移動イベントの座標を
もとに、CRT上に手書きによるペンの移動する軌跡の
表示が行なわれる。 (7)更に続いて、ユーザがペンをディスプレイから離
す。 (8)これにより、ペンのリリースイベントが生じ、こ
れをペンリリースイベント受信部405が受け取る。 (9)ペンリリースイベント受信部405からの情報を
もとにペンリリースイベント処理部406がペンリリー
スイベントの処理を行なう。すなわち、一つ前に発生し
たイベントの種類がペンダウンイベント若しくはペン移
動イベントであるならば、その点とペンリリースイベン
ト発生点とを直線で補間してCRTに表示すると共に、
次に発生するイベントが如何なる種類のものであれ、当
該ペンリリースイベント発生点とその一つ後のイベント
発生点とを直線で補間してCRTに表示することをなさ
ないようにする。これにより、入力者の意図したペンに
よる入力操作がなされ、ペンの動く軌跡(ストローク)
のCRTへの表示、ひいては更にCPUによる各種の操
作、処理がなされる。
係るペン入力装置の動作を、入力は単なる線そして、こ
の入力結果のCRTへのストロークとしての表示を例に
とって説明する。 (1)入力者はディスプレイに対してペンによる接触操
作を行なう。この操作により、既述のペンのダウンイベ
ントが発生する。 (2)これに対し、ペンダウンイベント受信部401
は、ディスプレイからペンダウンイベントを受け取る。 (3)次に、このペンダウンイベントはペンダウンイベ
ント処理部402に入力され、ここでペンダウンイベン
ト処理がなされる。すなわち、当該点をCRTに表示す
ると共に、当該点より一つ先にイベントが発生した点と
は、その発生したイベントの種類がどんなものでも、直
線で補間して(つなぎあわせて)CRTに表示すること
をなさないようにし、更に続いてペン移動イベント若し
くはペンリリースイベントが発生したならば、そのペン
移動イベントの発生点とを直線で補間してCRTに表示
する準備態勢に入る。 (4)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することでペンの移動イベントが発生する。 (5)これに対し、ペン移動イベント受信部403はペ
ンの移動イベントを受信する。 (6)ペン移動イベント処理部404はペン移動イベン
ト処理を行なう。すなわち、当該点より一つ前にイベン
トが発生した点のイベントの種類がペンダウンイベント
若しくはペン移動イベントであるならば、その点と当該
ペン移動イベントの発生した点とを直線で補間してCR
Tに表示し、また次にイベントが発生する点の発生イベ
ントの種類がペン移動イベント若しくはペンリリースイ
ベントであるならばその点とを直線で補間してCRTに
表示する準備態勢に入る。これにより、ペン移動イベン
ト受信部403で受信した各ペン移動イベントの座標を
もとに、CRT上に手書きによるペンの移動する軌跡の
表示が行なわれる。 (7)更に続いて、ユーザがペンをディスプレイから離
す。 (8)これにより、ペンのリリースイベントが生じ、こ
れをペンリリースイベント受信部405が受け取る。 (9)ペンリリースイベント受信部405からの情報を
もとにペンリリースイベント処理部406がペンリリー
スイベントの処理を行なう。すなわち、一つ前に発生し
たイベントの種類がペンダウンイベント若しくはペン移
動イベントであるならば、その点とペンリリースイベン
ト発生点とを直線で補間してCRTに表示すると共に、
次に発生するイベントが如何なる種類のものであれ、当
該ペンリリースイベント発生点とその一つ後のイベント
発生点とを直線で補間してCRTに表示することをなさ
ないようにする。これにより、入力者の意図したペンに
よる入力操作がなされ、ペンの動く軌跡(ストローク)
のCRTへの表示、ひいては更にCPUによる各種の操
作、処理がなされる。
【0006】次に、図5は、この動作中における制御部
407の各種イベント受信が適切になされているか否か
を検査する基本的なフローを示すものである。本図にお
いて、ステップ51の判断は初めて電源を投入した場合
を除きペンダウンイベントの一つ前には必ずペンリリー
スイベントが発生していることを、ステップ52の判断
はペン移動イベントの一つ前には必ずペンダウンイベン
ト若しくはペン移動イベントが発生しており、ペンリリ
ースイベントが発生している筈がないことを、ステップ
53の判断はペンリリースイベントが2つ連続して発生
する筈がないことを考慮したものである。そして、入力
者のペン入力により各種イベント発生毎に、制御部によ
るこの制御あるいは各種イベントの発生が適切か否かの
監視がなされている。また、「A」部については、本願
発明に係るフローであるため、その内容は後の実施例で
説明する。
407の各種イベント受信が適切になされているか否か
を検査する基本的なフローを示すものである。本図にお
いて、ステップ51の判断は初めて電源を投入した場合
を除きペンダウンイベントの一つ前には必ずペンリリー
スイベントが発生していることを、ステップ52の判断
はペン移動イベントの一つ前には必ずペンダウンイベン
ト若しくはペン移動イベントが発生しており、ペンリリ
ースイベントが発生している筈がないことを、ステップ
53の判断はペンリリースイベントが2つ連続して発生
する筈がないことを考慮したものである。そして、入力
者のペン入力により各種イベント発生毎に、制御部によ
るこの制御あるいは各種イベントの発生が適切か否かの
監視がなされている。また、「A」部については、本願
発明に係るフローであるため、その内容は後の実施例で
説明する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係るペン入力装置においては、各種イベントの
発生の根源は、人によるペンのディスプレイへの接触、
接触させつつの移動及び引き離しという非定形性の多い
というよりも乱雑性のある操作である。そしてこの操作
に伴う電磁気的な信号や音響信号も、それらの発生には
何等かの形で非定形性のある機械的な作動を不可欠とし
ている。この他、電源変動やペン入力装置の設置台の振
動等による雑音も入る。このため、如何なる信号の検出
形式や信号の処理方法を採用しても、現在の技術では各
種イベント、特にペンダウンイベント及びペンリリース
イベントの発生に誤作動を皆無とすることは困難であ
る。そして、万一かかる誤作動が生じた場合には、種々
の不都合が生じる。以下、図面を参照しつつ、この不都
合をペンの軌跡をCRTに表示するというきわめて簡単
な例をとって説明する。
来技術に係るペン入力装置においては、各種イベントの
発生の根源は、人によるペンのディスプレイへの接触、
接触させつつの移動及び引き離しという非定形性の多い
というよりも乱雑性のある操作である。そしてこの操作
に伴う電磁気的な信号や音響信号も、それらの発生には
何等かの形で非定形性のある機械的な作動を不可欠とし
ている。この他、電源変動やペン入力装置の設置台の振
動等による雑音も入る。このため、如何なる信号の検出
形式や信号の処理方法を採用しても、現在の技術では各
種イベント、特にペンダウンイベント及びペンリリース
イベントの発生に誤作動を皆無とすることは困難であ
る。そして、万一かかる誤作動が生じた場合には、種々
の不都合が生じる。以下、図面を参照しつつ、この不都
合をペンの軌跡をCRTに表示するというきわめて簡単
な例をとって説明する。
【0008】図4は、この誤作動により、ペン入力結果
が誤って表示される過程を示す模式図である。 (1)入力者はディスプレイに対するペンのタッチ操作
を行なう。このタッチ操作に伴い、ペンのダウンイベン
トが発生する。(図6(a)のA点に相応する位置であ
る。) (2)これに対し、ペンダウンイベント受信部401は
ペンダウンイベントを受け取る。 (3)ペンダウンイベント処理部402がペンダウンイ
ベント受信部301からペンダウンイベントについての
情報を受け取り、ペンダウンイベント処理を行なう。 (4)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することでペンの移動イベントが発生する。
(図6(a)のB点に相応する位置まで移動する。) (5)これに対し、ペン移動イベント受信部403はペ
ンの移動イベントを受信する。 (6)次にペン移動イベント処理部404は、ペン移動
イベント受信部403で受信したイベントの座標をもと
に、手書きで入力されたストロークABの表示を行な
う。(図6(a)にこれを示す。)なお、手書きで入力
されたペンの軌跡の表示(ストロークの表示)にあたっ
ては、ペン移動イベント処理部404がペン移動イベン
ト受信部403で受信した各ペン移動イベントの発生座
標を順に直線で補間することにより行なう。 (7)更に続いて、入力者がペンを一旦ディスプレイか
ら離す。(図6(b)のB点に相応する位置である。)
そして、別のストロークを描くためペンを移動した後、
再びディスプレイにダウンする。(図6(b)のC点に
相応する位置である。)しかし、これらの操作の時に、
入力者が何か考え事をしていたため、ペンのディスプレ
イからの上げ下げがゆっくりしたものであり、このため
ペンリリースイベント並びにペンダウンイベントが発生
しなかったものとする。なお、このようなことは、実際
のペン入力操作において、多々ありえる。 (8)ペン移動イベント処理部404は、ペンのC点に
相応する位置からのペンの移動開始によりペン移動イベ
ント受信部403で受信したペン移動イベントの座標を
もとに、ペン移動イベントの処理を行なう。また、B点
ではペンリリースイベントが発生していないため、次に
ペン移動イベントが発生すれば、当該発生点との間を直
線で補間した上CRTに表示すべき態勢のままである。
このため図6(b)に示すごとくB点とC点間がCRT
上に直線表示される。
が誤って表示される過程を示す模式図である。 (1)入力者はディスプレイに対するペンのタッチ操作
を行なう。このタッチ操作に伴い、ペンのダウンイベン
トが発生する。(図6(a)のA点に相応する位置であ
る。) (2)これに対し、ペンダウンイベント受信部401は
ペンダウンイベントを受け取る。 (3)ペンダウンイベント処理部402がペンダウンイ
ベント受信部301からペンダウンイベントについての
情報を受け取り、ペンダウンイベント処理を行なう。 (4)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することでペンの移動イベントが発生する。
(図6(a)のB点に相応する位置まで移動する。) (5)これに対し、ペン移動イベント受信部403はペ
ンの移動イベントを受信する。 (6)次にペン移動イベント処理部404は、ペン移動
イベント受信部403で受信したイベントの座標をもと
に、手書きで入力されたストロークABの表示を行な
う。(図6(a)にこれを示す。)なお、手書きで入力
されたペンの軌跡の表示(ストロークの表示)にあたっ
ては、ペン移動イベント処理部404がペン移動イベン
ト受信部403で受信した各ペン移動イベントの発生座
標を順に直線で補間することにより行なう。 (7)更に続いて、入力者がペンを一旦ディスプレイか
ら離す。(図6(b)のB点に相応する位置である。)
そして、別のストロークを描くためペンを移動した後、
再びディスプレイにダウンする。(図6(b)のC点に
相応する位置である。)しかし、これらの操作の時に、
入力者が何か考え事をしていたため、ペンのディスプレ
イからの上げ下げがゆっくりしたものであり、このため
ペンリリースイベント並びにペンダウンイベントが発生
しなかったものとする。なお、このようなことは、実際
のペン入力操作において、多々ありえる。 (8)ペン移動イベント処理部404は、ペンのC点に
相応する位置からのペンの移動開始によりペン移動イベ
ント受信部403で受信したペン移動イベントの座標を
もとに、ペン移動イベントの処理を行なう。また、B点
ではペンリリースイベントが発生していないため、次に
ペン移動イベントが発生すれば、当該発生点との間を直
線で補間した上CRTに表示すべき態勢のままである。
このため図6(b)に示すごとくB点とC点間がCRT
上に直線表示される。
【0009】先に制御部407の基本的なフローで説明
したごとく、ペンリリースイベント処理で次にイベント
が発生した点と直線で補間した上でCRTに表示するこ
とをなさないようにし、ペンダウンイベント処理で先に
イベントが発生した点と直線で補間した上でCRTに表
示することをなさないようにし、いわば二重に安全操作
を施しているが、結局不充分なものとなってしまう。 (9)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することでペンの移動イベントが発生する。
(図6(c)のD点に相応する位置まで移動する。) (10)次にペン移動イベント処理部404は、ペン移
動イベント受信部303で受信したイベントの座標をも
とに、ペンの軌跡としてストロークCDの表示を行な
う。(図6(c)にこれを示す。) (11)最後に、入力者はペンを最終的にディスプレイ
から離し、ペンリリースイベント受信部405によるペ
ンリリースイベントの受信、更にペンリリースイベント
処理部406によるペンリリースイベントの処理がなさ
れる。
したごとく、ペンリリースイベント処理で次にイベント
が発生した点と直線で補間した上でCRTに表示するこ
とをなさないようにし、ペンダウンイベント処理で先に
イベントが発生した点と直線で補間した上でCRTに表
示することをなさないようにし、いわば二重に安全操作
を施しているが、結局不充分なものとなってしまう。 (9)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することでペンの移動イベントが発生する。
(図6(c)のD点に相応する位置まで移動する。) (10)次にペン移動イベント処理部404は、ペン移
動イベント受信部303で受信したイベントの座標をも
とに、ペンの軌跡としてストロークCDの表示を行な
う。(図6(c)にこれを示す。) (11)最後に、入力者はペンを最終的にディスプレイ
から離し、ペンリリースイベント受信部405によるペ
ンリリースイベントの受信、更にペンリリースイベント
処理部406によるペンリリースイベントの処理がなさ
れる。
【0010】結果的に、本来別々のストロークABとス
トロークCDになるはずの手書き入力が、一つのストロ
ークABCDになる。以上説明したごとく従来技術に係
るペン入力装置においては、ペンのリリースイベント並
びにダウンイベントが何等かの理由で発生しない場合に
は、別々のストロークになるはずの手書き入力がつなが
ってしまい、入力者の意図に反して一つのストロークに
なってしまう。以上はストローク表示という簡単な操作
の場合において、ペンダウンイベントとペンリリースイ
ベントの2つともが発生しないという二重の誤作動に伴
う場合の不都合であったが、これが単に手書きされたス
トロークを表示するペン入力装置でなく、手書きワード
プロセッサーやCPUへの手動入力装置等多少複雑な機
器のペン入力装置であったならば、不都合はペンダウン
イベント若しくはペンリリースイベントの一方のみの誤
作動で発生し、しかもこの不都合はこのような簡単なも
のではすまない。そして、発生した不都合の除去、修
正、もとにもどす操作もより一層煩雑となる。
トロークCDになるはずの手書き入力が、一つのストロ
ークABCDになる。以上説明したごとく従来技術に係
るペン入力装置においては、ペンのリリースイベント並
びにダウンイベントが何等かの理由で発生しない場合に
は、別々のストロークになるはずの手書き入力がつなが
ってしまい、入力者の意図に反して一つのストロークに
なってしまう。以上はストローク表示という簡単な操作
の場合において、ペンダウンイベントとペンリリースイ
ベントの2つともが発生しないという二重の誤作動に伴
う場合の不都合であったが、これが単に手書きされたス
トロークを表示するペン入力装置でなく、手書きワード
プロセッサーやCPUへの手動入力装置等多少複雑な機
器のペン入力装置であったならば、不都合はペンダウン
イベント若しくはペンリリースイベントの一方のみの誤
作動で発生し、しかもこの不都合はこのような簡単なも
のではすまない。そして、発生した不都合の除去、修
正、もとにもどす操作もより一層煩雑となる。
【0011】本発明は、以上の問題点に鑑み、ペンのリ
リースイベント若しくはダウンイベントが発生しない場
合の対策を課することにより、常にユーザの意図するス
トロークの表示を行なう、ひいてはペン入力がなされる
ペン入力装置を提供することを目的としてなされたもの
である。
リースイベント若しくはダウンイベントが発生しない場
合の対策を課することにより、常にユーザの意図するス
トロークの表示を行なう、ひいてはペン入力がなされる
ペン入力装置を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明においては、ペンによる手書き入力
を行なう際にペンのダウンイベントを受け取るペンダウ
ンイベント受信部と、ペンダウンイベント受信部からの
入力情報をもとにペンダウンイベントの処理を行なうペ
ンダウンイベント処理部と、ペンの移動イベントを受け
取るペン移動イベント受信部と、ペン移動イベント受信
部からの入力情報をもとにペン移動イベントの処理を行
なうペン移動イベント処理部と、ペンのリリースイベン
トを受け取るペンリリースイベント受信部と、ペンリリ
ースイベント受信部からの入力情報をもとにペンリリー
スイベントの処理を行なうペンリリースイベント処理部
とを有するペン入力装置において、ペン移動イベントの
発生時間間隔が予め定められた基準時間よりも短いか否
かを判定する間隔判定部と、前記ペン移動イベント受信
部がペンの移動イベントを受信した場合には、前記間隔
判定部の判定結果が基準時間より短いならば当該ペン移
動イベント位置で前記ペン移動イベント処理部を起動
し、基準時間より短くないならば当該ペン移動イベント
の直前に発生したペン移動イベント若しくはペンダウン
イベントの発生相応位置で前記ペンリリースイベント処
理部を起動し、その後当該イベントが発生した位置でペ
ンダウンイベント処理部を起動する制御部とを有するこ
とを特徴とするペン入力装置としている。
め、請求項1の発明においては、ペンによる手書き入力
を行なう際にペンのダウンイベントを受け取るペンダウ
ンイベント受信部と、ペンダウンイベント受信部からの
入力情報をもとにペンダウンイベントの処理を行なうペ
ンダウンイベント処理部と、ペンの移動イベントを受け
取るペン移動イベント受信部と、ペン移動イベント受信
部からの入力情報をもとにペン移動イベントの処理を行
なうペン移動イベント処理部と、ペンのリリースイベン
トを受け取るペンリリースイベント受信部と、ペンリリ
ースイベント受信部からの入力情報をもとにペンリリー
スイベントの処理を行なうペンリリースイベント処理部
とを有するペン入力装置において、ペン移動イベントの
発生時間間隔が予め定められた基準時間よりも短いか否
かを判定する間隔判定部と、前記ペン移動イベント受信
部がペンの移動イベントを受信した場合には、前記間隔
判定部の判定結果が基準時間より短いならば当該ペン移
動イベント位置で前記ペン移動イベント処理部を起動
し、基準時間より短くないならば当該ペン移動イベント
の直前に発生したペン移動イベント若しくはペンダウン
イベントの発生相応位置で前記ペンリリースイベント処
理部を起動し、その後当該イベントが発生した位置でペ
ンダウンイベント処理部を起動する制御部とを有するこ
とを特徴とするペン入力装置としている。
【0013】請求項2の発明においては、入力者による
前記基準時間の指定を可能とさせ、更にその値を保持す
る基準時間設定部を有していることを特徴とする請求項
1記載のペン入力装置としている。
前記基準時間の指定を可能とさせ、更にその値を保持す
る基準時間設定部を有していることを特徴とする請求項
1記載のペン入力装置としている。
【0014】
【作用】上記構成により、請求項1の発明においては、
間隔判定部がペン移動イベントの発生時間間隔が予め定
められた基準時間よりも短いか否かを判定する。制御部
が間隔判定部の判定結果が基準時間より短いならば、当
該ペン移動イベントの発生した位置でペン移動イベント
処理部を起動する。逆に短くないとしたならば、当該ペ
ン移動イベント直前に発生したイベントの発生相応位置
で前記ペンリリースイベント処理部を起動した後に当該
イベントの発生位置で前記ペンダウンイベント処理部を
起動する。
間隔判定部がペン移動イベントの発生時間間隔が予め定
められた基準時間よりも短いか否かを判定する。制御部
が間隔判定部の判定結果が基準時間より短いならば、当
該ペン移動イベントの発生した位置でペン移動イベント
処理部を起動する。逆に短くないとしたならば、当該ペ
ン移動イベント直前に発生したイベントの発生相応位置
で前記ペンリリースイベント処理部を起動した後に当該
イベントの発生位置で前記ペンダウンイベント処理部を
起動する。
【0015】請求項2の発明においては、入力者が基準
時間設定部を操作することにより基準時間の指定が可能
であり、またこの設定された基準時間値の保持がなされ
る。
時間設定部を操作することにより基準時間の指定が可能
であり、またこの設定された基準時間値の保持がなされ
る。
【0016】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。図1は
本発明に係るペン入力装置の一実施例の構成図である。
本図において、1は、ペンによる手書き入力を行なう際
にペンのダウンイベントを受け取るペンダウンイベント
受信部である。2は、ペンダウンイベント受信部1が受
け取ったペンダウンイベントの処理を行なうペンダウン
イベント処理部である。3は、ペン移動イベントを受け
取るペン移動イベント受信部である。4は、ペン移動イ
ベント受信部3の受け取ったペン移動イベント処理を行
なうペン移動イベント処理部である。5は、ペンのリリ
ースイベントを受け取るペンリリースイベント受信部で
ある。6は、ペンリリースイベント受信部5が受け取っ
たペンリリース時のイベント処理を行なうペンリリース
イベント処理部である。7は、ペンの手書き入力を行な
う際に、ペン移動イベントの発生時間間隔が後に説明す
る基準時間設定部9で設定された基準時間よりも短いか
否かを判定する間隔判定部である。8は、前記ペン移動
イベント受信部3がペンの移動イベントを受信した場合
に、前記間隔判定部7がペン移動イベントの発生時間間
隔が後に説明する基準時間設定部9で設定された基準時
間より短かいと判定したなら前記ペン移動イベント処理
部4を起動し、短くないと判定したならば当該ペン移動
イベントの直前に発生したペン移動イベントに相応する
座標位置でペンリリースイベント処理部5を起動した後
に当該イベント発生座標位置でペンダウンイベント処理
部2を起動し、その後ペン移動イベント処理部4を起動
する制御部である。なお、制御部8のこの判断に伴う手
順のフローを図2に示す。本フロー図は従来技術に係る
ペン入力装置のフローとして示した図5の「A」部に入
る手順である。9は、ペンイベントの発生時間間隔をユ
ーザに指定せしめ、該基準時間値を保持する基準時間設
定部である。従来技術に係るペン入力装置と同じく、実
際にはこれ以外にも種々の部品等を有しているが、本発
明の要旨には直結しないのでそれらの説明等は省略す
る。
本発明に係るペン入力装置の一実施例の構成図である。
本図において、1は、ペンによる手書き入力を行なう際
にペンのダウンイベントを受け取るペンダウンイベント
受信部である。2は、ペンダウンイベント受信部1が受
け取ったペンダウンイベントの処理を行なうペンダウン
イベント処理部である。3は、ペン移動イベントを受け
取るペン移動イベント受信部である。4は、ペン移動イ
ベント受信部3の受け取ったペン移動イベント処理を行
なうペン移動イベント処理部である。5は、ペンのリリ
ースイベントを受け取るペンリリースイベント受信部で
ある。6は、ペンリリースイベント受信部5が受け取っ
たペンリリース時のイベント処理を行なうペンリリース
イベント処理部である。7は、ペンの手書き入力を行な
う際に、ペン移動イベントの発生時間間隔が後に説明す
る基準時間設定部9で設定された基準時間よりも短いか
否かを判定する間隔判定部である。8は、前記ペン移動
イベント受信部3がペンの移動イベントを受信した場合
に、前記間隔判定部7がペン移動イベントの発生時間間
隔が後に説明する基準時間設定部9で設定された基準時
間より短かいと判定したなら前記ペン移動イベント処理
部4を起動し、短くないと判定したならば当該ペン移動
イベントの直前に発生したペン移動イベントに相応する
座標位置でペンリリースイベント処理部5を起動した後
に当該イベント発生座標位置でペンダウンイベント処理
部2を起動し、その後ペン移動イベント処理部4を起動
する制御部である。なお、制御部8のこの判断に伴う手
順のフローを図2に示す。本フロー図は従来技術に係る
ペン入力装置のフローとして示した図5の「A」部に入
る手順である。9は、ペンイベントの発生時間間隔をユ
ーザに指定せしめ、該基準時間値を保持する基準時間設
定部である。従来技術に係るペン入力装置と同じく、実
際にはこれ以外にも種々の部品等を有しているが、本発
明の要旨には直結しないのでそれらの説明等は省略す
る。
【0017】次に、以上のように構成されたペン入力装
置の動作を図を参照しつつ説明する。図2は本実施例の
ペン入力装置において、入力者のペン入力操作に従っ
て、ペンの移動する軌跡が正しく表示される過程の模式
図である。ここで、ペン入力に先立ち、入力者が基準時
間設定部9で基準時間として100ミリ秒を指定し、こ
の100ミリ秒が保持されているものとする。なお、こ
の時間は、ディスプレイにおけるペンの移動検出用の碁
盤の目型検出端の目の一辺の長さを入力者によるペンの
移動速度で割った商並びにディスプレイにペンを接触さ
せたまま移動させる場合にはペン移動イベントの受信に
ついては誤作動(この場合受信もれ)が少ないことを勘
案したものである。 (1)入力者はディスプレイに対して直接電子ペンによ
りタッチ操作を行なう。このタッチ操作により、ペンダ
ウンイベントが発生する。(図3(a)のA点に相応す
る点である。) (2)これに対し、ペンダウンイベント受信部1はペン
ダウンイベントを受け取る。更に、この情報はペンダウ
ンイベント処理部2に流され、ペンダウンイベント処理
がなされる。すなわち、当該点がCRTに表示され、更
に、この前にどのようなイベントが発生していても、そ
のイベント発生点との間を直線で補間してCRTに表示
することのないようにし、またもし次に発生するイベン
トがペン移動イベント若しくはペンリリースイベントで
あるならば、その点とを直線で補間してCRTに表示す
る準備態勢に入る。 (3)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することにより、ペン移動イベントが発生す
る。(図3(a)のB点に相応する位置まで移動す
る。) (4)これに対し、ペン移動イベント受信部3はペンの
移動イベントを受信する。更に、このペン移動イベント
についての情報は、ペン移動イベント処理部4に流さ
れ、ペン移動イベント処理がなされる。すなわち、当該
イベントの前に発生したイベントがペンダウンイベント
若しくはペン移動イベントなら当該イベント発生点とを
直線で補間してCRTに表示し、併せて次に発生するイ
ベントがペンリリースイベント若しくはペン移動イベン
トならば当該点と自点とを直線で補間してCRTに表示
する準備態勢に入る。
置の動作を図を参照しつつ説明する。図2は本実施例の
ペン入力装置において、入力者のペン入力操作に従っ
て、ペンの移動する軌跡が正しく表示される過程の模式
図である。ここで、ペン入力に先立ち、入力者が基準時
間設定部9で基準時間として100ミリ秒を指定し、こ
の100ミリ秒が保持されているものとする。なお、こ
の時間は、ディスプレイにおけるペンの移動検出用の碁
盤の目型検出端の目の一辺の長さを入力者によるペンの
移動速度で割った商並びにディスプレイにペンを接触さ
せたまま移動させる場合にはペン移動イベントの受信に
ついては誤作動(この場合受信もれ)が少ないことを勘
案したものである。 (1)入力者はディスプレイに対して直接電子ペンによ
りタッチ操作を行なう。このタッチ操作により、ペンダ
ウンイベントが発生する。(図3(a)のA点に相応す
る点である。) (2)これに対し、ペンダウンイベント受信部1はペン
ダウンイベントを受け取る。更に、この情報はペンダウ
ンイベント処理部2に流され、ペンダウンイベント処理
がなされる。すなわち、当該点がCRTに表示され、更
に、この前にどのようなイベントが発生していても、そ
のイベント発生点との間を直線で補間してCRTに表示
することのないようにし、またもし次に発生するイベン
トがペン移動イベント若しくはペンリリースイベントで
あるならば、その点とを直線で補間してCRTに表示す
る準備態勢に入る。 (3)続いて、入力者がペンをディスプレイにタッチし
たまま移動することにより、ペン移動イベントが発生す
る。(図3(a)のB点に相応する位置まで移動す
る。) (4)これに対し、ペン移動イベント受信部3はペンの
移動イベントを受信する。更に、このペン移動イベント
についての情報は、ペン移動イベント処理部4に流さ
れ、ペン移動イベント処理がなされる。すなわち、当該
イベントの前に発生したイベントがペンダウンイベント
若しくはペン移動イベントなら当該イベント発生点とを
直線で補間してCRTに表示し、併せて次に発生するイ
ベントがペンリリースイベント若しくはペン移動イベン
トならば当該点と自点とを直線で補間してCRTに表示
する準備態勢に入る。
【0018】この際、間隔判定部7では、前記ペン移動
イベント受信部3がペンの移動イベントを受信した場合
に、ペン移動イベントの発生時間間隔が前記基準時間設
定部9で設定された基準時間100ミリ秒より短かいか
否かの判定が絶えずなされている。そして、この場合に
は当然短いと判断される。このため、制御部8が当該ペ
ン移動イベント位置でペン移動イベント処理部5を起動
する。 (5)更に続いて、入力者がペンを一旦ディスプレイか
ら離す。(図3(a)のB点に相応する位置である。)
そして、別のストロークを描こうとしてペン座標を移動
した後、再びペンをディスプレイにタッチする。(図3
(b)のC点に相応する位置である。)そして、丁度こ
の時に、入力者が上司から突然名前を呼ばれたため注意
がそちらにいき、その結果ペン操作が乱雑なものとなっ
たため、B点でのペンリリースイベント並びにC点での
ペンダウンイベントが発生しなかったとする。そして、
このようなことは、日常のペン入力装置に対する操作の
際に皆無ではない。 (6)制御部8は、前記ペン移動イベント受信部3がペ
ンのディスプレイへの再タッチ後初めてのペン移動時に
ペンの移動イベントを受信する。この場合、ペンが一旦
ディスプレイから離れていたため、当然前記間隔判定部
7が、ペン移動イベントの発生時間間隔が基準時間とし
て設定された100ミリ秒より短かくないと判定し、当
該ペン移動イベントの直前に発生したイベントの座標位
置、(図3(b)のB点に相応する位置。)を基準にペ
ンリリースイベント処理部6を起動した後に、当該ペン
移動イベントの発生した位置(図3(b)のC点に相応
する位置)を基準にペンダウンイベント処理部2を起動
する。
イベント受信部3がペンの移動イベントを受信した場合
に、ペン移動イベントの発生時間間隔が前記基準時間設
定部9で設定された基準時間100ミリ秒より短かいか
否かの判定が絶えずなされている。そして、この場合に
は当然短いと判断される。このため、制御部8が当該ペ
ン移動イベント位置でペン移動イベント処理部5を起動
する。 (5)更に続いて、入力者がペンを一旦ディスプレイか
ら離す。(図3(a)のB点に相応する位置である。)
そして、別のストロークを描こうとしてペン座標を移動
した後、再びペンをディスプレイにタッチする。(図3
(b)のC点に相応する位置である。)そして、丁度こ
の時に、入力者が上司から突然名前を呼ばれたため注意
がそちらにいき、その結果ペン操作が乱雑なものとなっ
たため、B点でのペンリリースイベント並びにC点での
ペンダウンイベントが発生しなかったとする。そして、
このようなことは、日常のペン入力装置に対する操作の
際に皆無ではない。 (6)制御部8は、前記ペン移動イベント受信部3がペ
ンのディスプレイへの再タッチ後初めてのペン移動時に
ペンの移動イベントを受信する。この場合、ペンが一旦
ディスプレイから離れていたため、当然前記間隔判定部
7が、ペン移動イベントの発生時間間隔が基準時間とし
て設定された100ミリ秒より短かくないと判定し、当
該ペン移動イベントの直前に発生したイベントの座標位
置、(図3(b)のB点に相応する位置。)を基準にペ
ンリリースイベント処理部6を起動した後に、当該ペン
移動イベントの発生した位置(図3(b)のC点に相応
する位置)を基準にペンダウンイベント処理部2を起動
する。
【0019】このため、図3(b)のB点に相応する位
置で、当該位置をCRTへ表示し、併せてその前のイベ
ント発生点とを直線で補間してCRTに表示すること
と、当該位置の次のイベント発生点(図3(b)のC
点)との直線補間をなした上でのCRTへの表示をなす
ことはしないことの処理がなされる。次に、図3(c)
のC点に相応する位置で当該位置のCRTへの表示と、
次にペン移動若しくはペンリリースイベントが発生した
ならば、当該点との間を直線で補間してCRTへ表示す
る準備がなされる。 (7)ペンの移動に伴い発生するペン移動イベントをペ
ン移動イベント処理部4が処理する。これにより、図3
(c)に示すごとく、ストロークABにあわせてストロ
ークCDが新しく表示される。 (8)入力者は、ペンをディスプレイから離す。図3
(c)のD点に相応する位置である。これにより、ペン
リリースイベントが発生し、これをペンリリースイベン
ト受信部5が受信する。 (9)ペンリリースイベント処理部6は、制御部8に指
示された座標位置でペンのリリースイベント処理を実行
しストローク表示の終了とする。図3(c)の状態とな
る。
置で、当該位置をCRTへ表示し、併せてその前のイベ
ント発生点とを直線で補間してCRTに表示すること
と、当該位置の次のイベント発生点(図3(b)のC
点)との直線補間をなした上でのCRTへの表示をなす
ことはしないことの処理がなされる。次に、図3(c)
のC点に相応する位置で当該位置のCRTへの表示と、
次にペン移動若しくはペンリリースイベントが発生した
ならば、当該点との間を直線で補間してCRTへ表示す
る準備がなされる。 (7)ペンの移動に伴い発生するペン移動イベントをペ
ン移動イベント処理部4が処理する。これにより、図3
(c)に示すごとく、ストロークABにあわせてストロ
ークCDが新しく表示される。 (8)入力者は、ペンをディスプレイから離す。図3
(c)のD点に相応する位置である。これにより、ペン
リリースイベントが発生し、これをペンリリースイベン
ト受信部5が受信する。 (9)ペンリリースイベント処理部6は、制御部8に指
示された座標位置でペンのリリースイベント処理を実行
しストローク表示の終了とする。図3(c)の状態とな
る。
【0020】以上、本発明を実施例にもとづき説明した
が本発明は何も上記実施例に限定されないのは勿論であ
る。すなわち例えば、以下のものも本発明に含まれる。 (1)本発明の要旨を理解し易くするため、ペン入力装
置はペンの移動する軌跡として入力された情報を、単純
にストロークとしてCRT上に線表示するものとしたも
のである。従って、本発明は、手書き入力のワードプロ
セッサー、CAD、計算機等をも対象としている。また
このため、ペンダウンイベント処理、ペン移動イベント
処理、ペンリリースイベント処理とは、入力者が入力を
意図する特定の文字、例えば「特」や「あ」等、の構成
要素としての線や点が初めて入力されたことの認識、順
次入力されていることの認識、一文字分の入力が終了し
たことの認識、意図する文字の特定、特定した上でのC
RTへの表示、特定の文字の入力を契機として計算処理
を開始すること等を含む概念である。なお、これらの場
合、ペンリリースイベント、ペンダウンイベントの少な
くも一方が正常に受信されなかったときには、発生する
不都合はCRTへ表示すべき文字、図形等の誤表示や計
算誤り等となる。 (2)ペンの移動する軌跡をストロークとしてCRTに
表示する際の補間方法は、単に相連続して発生するペン
移動イベントの位置間を直線でなすだけでなく、それ以
前の発生点をも考慮の上曲線でなす、それ以降の発生点
をも考慮の上この曲線を修正する等であってもよい。更
に、各種のイベント処理とは、操作者の不慣れや電圧変
動、操作台の微小なゆれ等により種々の雑音が発生しえ
るが、この雑音が小さいものであるならば、この除去を
行なう等をも含む。 (3)ディスプレイ、そしてタブレットの位置検出の構
成、原理はペンの方から磁気発光等により位置を積極的
に知らせる等他形式のものでもよい。また、ディスプレ
イとタブレットの結合方法も、CRTの表示面上に透明
なタブレットを機械的に固定する、キー入力のワードプ
ロセッサーにおけるCRTとキーボードのごとく別々で
ある等を問わない。
が本発明は何も上記実施例に限定されないのは勿論であ
る。すなわち例えば、以下のものも本発明に含まれる。 (1)本発明の要旨を理解し易くするため、ペン入力装
置はペンの移動する軌跡として入力された情報を、単純
にストロークとしてCRT上に線表示するものとしたも
のである。従って、本発明は、手書き入力のワードプロ
セッサー、CAD、計算機等をも対象としている。また
このため、ペンダウンイベント処理、ペン移動イベント
処理、ペンリリースイベント処理とは、入力者が入力を
意図する特定の文字、例えば「特」や「あ」等、の構成
要素としての線や点が初めて入力されたことの認識、順
次入力されていることの認識、一文字分の入力が終了し
たことの認識、意図する文字の特定、特定した上でのC
RTへの表示、特定の文字の入力を契機として計算処理
を開始すること等を含む概念である。なお、これらの場
合、ペンリリースイベント、ペンダウンイベントの少な
くも一方が正常に受信されなかったときには、発生する
不都合はCRTへ表示すべき文字、図形等の誤表示や計
算誤り等となる。 (2)ペンの移動する軌跡をストロークとしてCRTに
表示する際の補間方法は、単に相連続して発生するペン
移動イベントの位置間を直線でなすだけでなく、それ以
前の発生点をも考慮の上曲線でなす、それ以降の発生点
をも考慮の上この曲線を修正する等であってもよい。更
に、各種のイベント処理とは、操作者の不慣れや電圧変
動、操作台の微小なゆれ等により種々の雑音が発生しえ
るが、この雑音が小さいものであるならば、この除去を
行なう等をも含む。 (3)ディスプレイ、そしてタブレットの位置検出の構
成、原理はペンの方から磁気発光等により位置を積極的
に知らせる等他形式のものでもよい。また、ディスプレ
イとタブレットの結合方法も、CRTの表示面上に透明
なタブレットを機械的に固定する、キー入力のワードプ
ロセッサーにおけるCRTとキーボードのごとく別々で
ある等を問わない。
【0021】更に、〔従来の技術〕欄で説明したごと
く、ディスプレイ上でのペンの移動に伴い、接触検出信
号、移動検出信号、離れ検出信号の他雑音はもとより各
種の信号が発生する。このため、どの信号に注目して各
種イベントを発生するかについては種々の方法がある。
従って、これらの方法の如何によっては、もともと各種
処理をなす点が多少ずれたり重複したりするような構造
となっていることがありえる。具体的には、ペンダウン
イベント若しくはペンリリースイベントとペン移動イベ
ントとが同一の点で発生する構造となっている、あるい
は別の点で発生する構造となっている等各種の構造があ
る。このため本願発明に係る動作、作用について具体的
にいうならば、もしペンの接触検出信号のみに注目して
ペンダウンイベントとペン移動イベントを発生させる構
造であるならば、〔発明が解決しようとする課題〕欄で
説明した図4のC点は、この点でペンダウンイベントが
発生しないと仮定しているため、本願発明に係る作用は
厳密にはこの一つ後にペンが移動した点でなされること
となる。 (4)入力者が「・・・」等の点線入力を意図する、文
字には点が構成要素であるものが存在する等のため、ペ
ン入力操作としては、ペンダウン、ペンリリースが繰り
返される、あるいはこれらが繰り返された後に、最後の
ペンダウン、そしてペン移動がなされることもある。こ
のため、かかる操作におけるペン移動イベントの発生時
間間隔の判定に伴う作用発揮が、各ペンダウンイベント
の発生に際し、なされるように機能付加されていてもよ
い。すなわち、ペンダウンイベントが発生し、これをペ
ンダウンイベント処理部が受信した際、それ以前に発生
していたペンダウンイベント若しくはペンリリースイベ
ントとの発生時間間隔がある基準時間より短くないなら
ば、これをペンダウンイベントとして処理し、併せてそ
の直前のイベント発生位置でペンリリースイベント処理
部を作用させるという付加機能を有していてもよい。ま
たこの場合、入力者の入力位置の誤差や入力操作の錯誤
で同じ位置でペンリリースイベント処理がなされた後ペ
ンダウンイベント処理がなされることとなってもよい。 (5)CADや手書き入力のワードプロセッサー等ペン
入力装置の用途や各種イベントの検出方式の如何によっ
ては、制御部の作用として、基準時間以上の時間間隔で
ペン移動イベントが発生した際には、本願発明に係る作
用たるペンリリースイベント処理部、これに続くペンダ
ウンイベント処理部の起動の後、更にペン移動イベント
処理部を自動起動させる等の機能を付加していてもよ
い。
く、ディスプレイ上でのペンの移動に伴い、接触検出信
号、移動検出信号、離れ検出信号の他雑音はもとより各
種の信号が発生する。このため、どの信号に注目して各
種イベントを発生するかについては種々の方法がある。
従って、これらの方法の如何によっては、もともと各種
処理をなす点が多少ずれたり重複したりするような構造
となっていることがありえる。具体的には、ペンダウン
イベント若しくはペンリリースイベントとペン移動イベ
ントとが同一の点で発生する構造となっている、あるい
は別の点で発生する構造となっている等各種の構造があ
る。このため本願発明に係る動作、作用について具体的
にいうならば、もしペンの接触検出信号のみに注目して
ペンダウンイベントとペン移動イベントを発生させる構
造であるならば、〔発明が解決しようとする課題〕欄で
説明した図4のC点は、この点でペンダウンイベントが
発生しないと仮定しているため、本願発明に係る作用は
厳密にはこの一つ後にペンが移動した点でなされること
となる。 (4)入力者が「・・・」等の点線入力を意図する、文
字には点が構成要素であるものが存在する等のため、ペ
ン入力操作としては、ペンダウン、ペンリリースが繰り
返される、あるいはこれらが繰り返された後に、最後の
ペンダウン、そしてペン移動がなされることもある。こ
のため、かかる操作におけるペン移動イベントの発生時
間間隔の判定に伴う作用発揮が、各ペンダウンイベント
の発生に際し、なされるように機能付加されていてもよ
い。すなわち、ペンダウンイベントが発生し、これをペ
ンダウンイベント処理部が受信した際、それ以前に発生
していたペンダウンイベント若しくはペンリリースイベ
ントとの発生時間間隔がある基準時間より短くないなら
ば、これをペンダウンイベントとして処理し、併せてそ
の直前のイベント発生位置でペンリリースイベント処理
部を作用させるという付加機能を有していてもよい。ま
たこの場合、入力者の入力位置の誤差や入力操作の錯誤
で同じ位置でペンリリースイベント処理がなされた後ペ
ンダウンイベント処理がなされることとなってもよい。 (5)CADや手書き入力のワードプロセッサー等ペン
入力装置の用途や各種イベントの検出方式の如何によっ
ては、制御部の作用として、基準時間以上の時間間隔で
ペン移動イベントが発生した際には、本願発明に係る作
用たるペンリリースイベント処理部、これに続くペンダ
ウンイベント処理部の起動の後、更にペン移動イベント
処理部を自動起動させる等の機能を付加していてもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
おいては、入力者によるペンの手書き入力の最中に生じ
るペン移動イベントの発生間隔を基準時間と比較するこ
とにより、各種ペンイベントの該発生を補償することが
可能となる。このため、ペンのリリースイベント若しく
はダウンイベントが発生しない場合でもユーザの意図す
るストロークが入力可能、ひいては表示や所定の機能発
揮が可能となる。
おいては、入力者によるペンの手書き入力の最中に生じ
るペン移動イベントの発生間隔を基準時間と比較するこ
とにより、各種ペンイベントの該発生を補償することが
可能となる。このため、ペンのリリースイベント若しく
はダウンイベントが発生しない場合でもユーザの意図す
るストロークが入力可能、ひいては表示や所定の機能発
揮が可能となる。
【0023】請求項2の発明においては、請求項1の発
明の効果に加えて更に、ペン移動イベントの発生間隔の
判定の基準となる時間を入力者が指定可能とすることに
より、各入力者に適した手書き入力が可能となる。
明の効果に加えて更に、ペン移動イベントの発生間隔の
判定の基準となる時間を入力者が指定可能とすることに
より、各入力者に適した手書き入力が可能となる。
【図1】本発明に係るペン入力装置の一実施例の構成図
である。
である。
【図2】上記実施例における本願発明に係る動作フロー
図である。
図である。
【図3】上記実施例において、手書き入力に従って、ス
トロークが正しく表示される過程の模式図である。
トロークが正しく表示される過程の模式図である。
【図4】従来技術に係るペン入力装置の構成図である。
【図5】上記ペン入力装置における各種イベントの適切
な発生を監視する動作のフロー図である。
な発生を監視する動作のフロー図である。
【図6】従来技術に係るペン入力装置において、手書き
入力によるストロークが誤って表示される過程の模式図
である。
入力によるストロークが誤って表示される過程の模式図
である。
1 ペンダウンイベント受信部 2 ペンダウンイベント処理部 3 ペン移動イベント受信部 4 ペン移動イベント処理部 5 ペンリリースイベント受信部 6 ペンリリースイベント処理部 7 間隔判定部 8 制御部 9 基準時間設定部
Claims (2)
- 【請求項1】 ペンによる手書き入力を行なう際にペン
のダウンイベントを受け取るペンダウンイベント受信部
と、ペンダウンイベント受信部からの入力情報をもとに
ペンダウンイベントの処理を行なうペンダウンイベント
処理部と、ペンの移動イベントを受け取るペン移動イベ
ント受信部と、ペン移動イベント受信部からの入力情報
をもとにペン移動イベントの処理を行なうペン移動イベ
ント処理部と、ペンのリリースイベントを受け取るペン
リリースイベント受信部と、ペンリリースイベント受信
部からの入力情報をもとにペンリリースイベントの処理
を行なうペンリリースイベント処理部とを有するペン入
力装置において、 ペン移動イベントの発生時間間隔が予め定められた基準
時間よりも短いか否かを判定する間隔判定部と、 前記ペン移動イベント受信部がペンの移動イベントを受
信した場合には、前記間隔判定部の判定結果が基準時間
より短いならば当該ペン移動イベント発生位置で前記ペ
ン移動イベント処理部を起動し、基準時間より短くない
ならば当該ペン移動イベントの直前に発生したペン移動
イベント若しくはペンダウンイベントの発生相応位置で
前記ペンリリースイベント処理部を起動し、その後当該
イベントが発生した位置でペンダウンイベント処理部を
起動する制御部とを有することを特徴とするペン入力装
置。 - 【請求項2】 入力者による前記基準時間の指定を可能
とさせ、更にその値を保持する基準時間設定部を有して
いることを特徴とする請求項1記載のペン入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32194992A JPH06168069A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ペン入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32194992A JPH06168069A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ペン入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06168069A true JPH06168069A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18138233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32194992A Pending JPH06168069A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ペン入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06168069A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002297318A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Kenwood Corp | タッチパネル制御装置ならびにタッチパネル制御用プログラム |
JP2005346235A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Sony Corp | 座標検出装置、座標検出装置の制御方法、座標検出装置の制御プログラム及び座標検出装置の制御方法のプログラムを記録した記録媒体 |
JP2007080110A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | 情報入出力装置、情報処理装置、プログラムおよびドラッグ操作制御方法 |
JP2011227580A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Panasonic Corp | 手書き入力装置、手書き入力方法、及び手書き入力プログラム |
JP2015069454A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 大日本印刷株式会社 | 並べ替え装置及びプログラム |
-
1992
- 1992-12-01 JP JP32194992A patent/JPH06168069A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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