JP2011227580A - 手書き入力装置、手書き入力方法、及び手書き入力プログラム - Google Patents

手書き入力装置、手書き入力方法、及び手書き入力プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手書き入力装置において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることを目的とする。
【解決手段】手書き入力装置1は、筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出部3と、筆圧座標検出部3で検出した筆圧に基づいて、筆圧座標検出部3で検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定部5と、出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報を出力する座標出力部6と、を有する情報処理部4と、を備え、出力座標候補判定部5は、筆圧座標検出部3が検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、手書き入力装置、手書き入力方法及び手書き入力プログラムに関し、特に、スタイラスペンや指を用い感圧式タッチパネル上に手書きで文字入力を行い、その文字を表示させるための手書き入力装置、手書き入力方法及び手書き入力プログラムに関する。また、特に、手書きの文字入力方法をもつ端末に関し、その筆圧の変化や入力時の座標の変化に応じた手書き入力制御方法及び手書き入力プログラムに関する。
スタイラスペンを用いて文字や図形を入力する場合に、感圧素子の出力を基準値と比較することによって接触を検出することが知られている。(例えば、特許文献1)。
さらに、ユーザーの筆圧に応じた調整をするために、例えばタブレットの入力領域をいくつかに分割し、各領域で検出された感圧素子の出力の平均値を求め、さらにその平均を調整の基準値とし、調整後の使用者の入力時に検出された感圧素子の出力値をその基準値で補正することによって、タブレットの入力領域の違いによるバラツキを使用者の筆圧に合わせて調整することが可能となる(例えば、特許文献2)。
また、スタイラスペンを用いた手書き文字入力において、手書き文字の入力が所定量なされた後に取り込まれた値が、書き始めを検出する閾値(基準値)を超えている場合、新たな閾値として取り込むことにより、ユーザーに固有の筆圧に馴染んでいくような書き味を実現することも知られている(例えば、特許文献3)。
特開平3−166617号公報 特許第4312307号公報 特許第3126816号公報
しかしながら、特許文献1、2、3のようにスタイラスペンを用いて文字、図形等を入力する場合においては、ユーザーが、書き始めは自然に一定の筆圧をかけるが、例えば、連続する一筆文字のような場合、筆圧の弱いユーザーは途中で筆圧が弱くなり感圧素子の出力が閾値(基準値)以下になって線切れを発生する場合がある。
特許文献1では基準値の設定そのものを下げることで押圧の弱いユーザーへの対応を可能としているが、抵抗膜式タッチパネルのように物理的に入力荷重を可変にできない場合は、基準値の設定範囲に制約がある。また、あまり基準値を下げると、誤って接触した場合も表示が出てしまうために、誤検出防止も考慮する必要がある。
特許文献2では、基準値をより細かく設定するために、タブレットのような入力面をいくつかに分割してその領域ごとに筆圧の平均を求め、さらに各領域の平均値の平均を基準値としている。さらに操作中も領域ごとに入力された筆圧と基準値の差分を求め、差分が大きい場合は補正していくことにより、経年変化による調整の簡素化と、どの位置でも常に一定の書き味を保つような効果がある。しかしながら、特許文献1と同様の課題が残る。
特許文献3は特許文献2と同様に、操作中に筆圧の入力値に応じ基準値を変化させるが、基準値より大きい場合にのみ筆圧を記憶し、基準値を変化させていくことでユーザーの特性になじんでいく効果があるとされている。従って、筆圧の弱いユーザーの課題に関しては特に言及がない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることを目的とする。
本発明の手書き入力装置は、手書き入力を行なう手書き入力装置であって、筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出部と、前記筆圧座標検出部で検出した筆圧に基づいて、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定部と、出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報を出力する座標出力部と、を有する情報処理部と、を備え、前記出力座標候補判定部は、前記筆圧座標検出部が検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する。
また、本発明の手書き入力方法は、手書き入力を行なう手書き入力方法であって、筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出ステップと、前記筆圧座標検出ステップで検出した筆圧に基づいて、前記筆圧座標検出ステップで検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定ステップと、出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報を出力する座標出力ステップと、を備え、前記出力座標候補判定ステップは、前記筆圧座標検出ステップが検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する。
また、本発明の手書き入力プログラムは、コンピュータに、筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出ステップと、前記筆圧座標検出ステップで検出した筆圧に基づいて、前記筆圧座標検出ステップで検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定ステップと、出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報を出力する座標出力ステップと、を実行させるための手書き入力プログラムであって、前記出力座標候補判定ステップは、前記筆圧座標検出ステップが検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する手書き入力プログラムである。
本発明によれば、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることができる。
本発明の実施の形態1における手書き入力装置の概略構成図 本発明の実施の形態1における携帯電話装置の構成図 本発明の実施の形態1における携帯電話装置の処理手順を示す概略フローチャート 本発明の実施の形態1における携帯電話装置の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における携帯電話装置の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における携帯電話装置の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における携帯電話装置の処理手順を示す概略フローチャート 本発明の実施の形態2における携帯電話装置の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における携帯電話装置の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における携帯電話装置の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における携帯電話装置の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態4における携帯電話装置の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態4における携帯電話装置の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャート タッチパネルを有する携帯電話装置において本発明の実施の形態1から4までを利用したキャリブレーション機能のフローチャートの例を示す図 タッチパネルを有する携帯電話装置において本発明の実施の形態1から4までを利用したキャリブレーション機能の画面表示例を示す図 タッチパネルを有する携帯電話装置においてユーザーがスタイラスで文字を筆記した際の筆圧の時間波形図例を示す図 図16で筆記した際にタッチパネルで表示された文字の例を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の構成要素には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における手書き入力装置の概略構成図である。
図1において、手書き入力装置1は、入力操作部2、筆圧座標検出部3、情報処理部4、出力座標候補判定部5、および座標出力部6を備える。なお、入力操作部2は、手書き入力装置1本体とは別体として構成されてもよい。
入力操作部2は、指やスタイラス、電子ペンなどでの上部電極の押下により下部電極との接触により生じる電気抵抗値の変化を検出する感圧素子により指の接触位置を決定するタッチ式パネル(いわゆる抵抗膜式タッチパネル)で構成されている。入力操作部2は、筆圧座標検出部3に対して、入力信号201を通知する。
筆圧座標検出部3は、入力信号201を解析し、接触位置の座標や筆圧の情報を含む検出筆記情報301を、情報処理部4に対して通知する。なお、実施の形態1においては、検出筆記情報301はその筆圧の情報の値の大小に関わらず、情報処理部4に対して、情報を通知する形態を想定している。
なお、入力操作部2(タッチパネル等)と筆圧座標検出部3とを総称して筆圧座標検出部と呼ぶことも可能である。
情報処理部4は、検出筆記情報301に基づき、ユーザーが筆記継続中か否かを出力座標候補判定部5で解析し、座標出力部6に通知する。
出力座標候補判定部5は、検出筆記情報301に含まれる筆圧の情報を一定時間観測し、ユーザーの筆圧が一時的に弱いのか、筆記終了による減少か、または誤接触とみなすかを解析し、座標出力部6に通知するか否かを制御する。
座標出力部6は、出力座標候補判定部5で設定された情報やタイマの状態をもとに、表示するための過去の座標情報を記憶したメモリをもとにした出力情報601を図示しない表示部へ通知する。また座標出力部6は、前記タイマのタイムアウト時の割り込み処理も行う。
すなわち、情報処理部4は、出力座標候補判定部5と座標出力部6とを有する。そして、出力座標候補判定部5は、筆圧座標検出部3で検出した筆圧に基づいて、筆圧座標検出部3で検出した座標を出力情報601として出力する座標候補とするか否かを判定する。そして、座標出力部6は、出力座標候補判定部5が出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報(筆圧座標検出部3で検出した座標)を出力情報601として出力する。ここで、本実施の形態1の手書き入力装置1においては、出力座標候補判定部5は、筆圧座標検出部3が検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて、筆圧座標検出部3で検出した座標を出力情報601として出力する座標候補とするか否かを判定する。
図2は、本発明の実施の形態1における手書き入力装置1を携帯電話装置100として構成したときの構成図である。なお、ここでは、手書き入力装置1を携帯電話装置100として構成した場合について説明するが、携帯電話装置100だけでなく、手書き入力装置1をPHS、PDA等の携帯電子機器として構成することも可能である。
図2において、携帯電話装置100は、図1で説明した構成要素に加えてシステム制御部8、デバイス制御部7、および表示部9を備える。なお、ほとんどの携帯電子機器の入力操作部にある文字入力を兼用する10キー、カーソルを上下左右に動かすいわゆるナビゲーションキーなどの押圧式キーについては本実施の形態1の携帯電話装置100において必須の構成ではないので説明を省略する。
システム制御部8は、一般にCPUとして知られ、携帯電話装置100のソフトウェア制御を実行する。
デバイス制御部7は、座標出力部6からの出力筆記情報602の指示により、周辺デバイスの一つである表示部9を制御する。また、デバイス制御部7は、表示部9に文字情報を表示させるための表示デバイス制御信号701を表示部9へ送る。
表示部9は、一般にLEDやLCDとして知られ、表示デバイス制御信号701に基づいて、各種の表示情報(文字情報や画像情報)を表示するための手段を有する。
システム制御部8は、ユーザーの指示により入力操作部2からセンサ信号202が入力されるのを契機に、システム制御部8の機能ブロックである筆圧座標検出部3にて筆記入力または関連する入力かを判定する。筆圧座標検出部3の判定は、さらに一連の操作が筆記入力モードか否かに基づいて実施されてもよい。
なお、図2においてセンサ信号202はシステム制御部8の外部から入力される構成として説明したが、センサの生データをシステム制御部8にてデータのフィルタリング、加工を行ってもよい。これにより、筆圧座標検出部3で同様の判定が可能で、携帯電話装置100での部品点数を軽減することができる。
図3は、本発明の実施の形態1における携帯電話装置100の処理手順を示す概略フローチャートである。
まず、操作待ちの状態にある入力操作部2は、パネル押下割込みが発生すると(ステップS101)、所定の押下受付処理を実行して正しい入力か否かを判定し(ステップS102)、筆圧座標検出部3に処理を移行する。
筆圧座標検出部3は、筆圧と座標の筆記情報を取得し(ステップS103)、次に、筆記入力モードであるかどうかを判定する(ステップS104)。
筆記入力モードと判定しなかった場合(ステップS104、No)、筆圧座標検出部3は情報処理不要と判定し、入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
一方、筆記入力モードであると判定した場合は(ステップS104、Yes)、情報処理部4に処理を移行する(ステップS105、ステップS106)。情報処理部4から状況に応じて、表示処理を行った後(ステップS107)、入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
図4は、本発明の実施の形態1における携帯電話装置100の情報処理部4のうち、出力座標候補判定部5の処理手順を示すフローチャートである。
出力座標候補判定部5は、筆圧座標検出部3から検出筆記情報301を取得し、今回入力筆記情報(筆圧値z、座標情報x、y)を筆記区間とみなすかどうかを観測するタイマ時間分の情報量を確保したメモリ(不図示)にコピーする(ステップS201)。
次に、今回の筆圧値zが、ユーザーが誤って接触した場合を排除するための誤検出防止閾値を超える値の場合は(ステップS202、Yes)、通常の文字表示が可能であることから、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す表示保持フラグをオフに設定し(「0」に設定し)(ステップS204)、筆圧の変化を観測するための観測タイマを止める(ステップS205)。
一方、今回の筆圧値zが、誤検出防止閾値以下の場合は(ステップS202、No)、さらに筆圧値が0まで達したかどうかを判定する(ステップS203)。0となった場合は(ステップS203、Yes)、指などが離れたため、表示を保持するかどうか観測する必要はなくなったので、観測タイマを止めて(ステップS205)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
図5は、本発明の実施の形態1における携帯電話装置100の出力座標候補判定部5の処理手順を示すフローチャート図4の続きで、今回入力の筆圧値zが0より大きく誤検出防止の閾値以下の場合の処理を示す。
入力された筆圧値zからユーザーの筆記かどうか判定するために、一定時間筆圧値の変化を観測するための観測タイマが既に起動中かどうか判定し(ステップS206)、起動中でない場合は(ステップS206、No)、観測タイマをスタートする(ステップS207)。
次に前回入力の筆圧値zと今回入力の筆圧値の差分を求め、指が離れたとみなされる程度の急な減少かどうかをみるための減少判定閾値と比較する(ステップS208)。
前回入力と今回入力の筆圧値zが、減少判定閾値以下のゆるやかな減少や、増加している場合(ステップS208、No)は、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す表示保持フラグをオンに設定して(「1」に設定して)(ステップS209)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
一方、前回入力と今回入力の筆圧値zが、減少判定閾値を超えるような大きな減少の場合は(ステップS208、Yes)、すでに表示保持フラグがオン(「1」)かどうか判定する(ステップS210)。
表示保持フラグがオフの場合(「0」である場合)(ステップS210、No)は、筆圧値の変化の観測をさらに継続するために、表示保持フラグをオンに設定して(「1」に設定して)(ステップS209)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
一方、既に表示保持フラグがオンの場合(「1」の場合)(ステップS210、Yes)は、指が離れる過程とみなし、図4に戻り、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す表示保持フラグをオフに設定し(「0」に設定し)(ステップS204)、筆圧の変化を観測するための観測タイマを止め(ステップS205)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
図6は、本発明の実施の形態1における携帯電話装置100の座標出力部6の処理手順を示すフローチャートである。
表示保持フラグがオフの場合(「0」の場合)(ステップS301、No)は、観測中が終了し表示処理を実行したいことから、今回入力の座標情報を、表示部9が表示するのに必要な表示情報(不図示)へ設定(ステップS302)する。従って、観測タイマも止める必要があることから、観測タイマがまだ起動中(ステップS303、Yes)なら、観測タイマを0クリア(ステップS304)し、座標出力部6から抜ける。
一方、表示保持フラグがオンの場合(「1」の場合)(ステップS301、Yes)は、既に観測中であったことから、まずは観測タイマの状態を確認する(ステップS305)。
観測タイマがタイムアウトした場合(ステップS305、Yes)は、観測時間内に筆圧値が誤検出防止閾値を超えなかったことから、表示をする必要がないとみなし、観測時間内の筆圧値zを記憶しているメモリを0クリア(ステップS306)し、表示保持フラグもクリア(「0」に設定)(ステップS307)して、図3の入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
観測タイマがタイムアウトしていない場合(ステップS305、No)は、観測を継続することから、今回座標情報を候補として、表示部9が表示するのに必要な表示情報(不図示)へ設定(ステップS308)し、図3の入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
このように、本発明の実施の形態1においては、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなり誤検出防止の閾値以下になるユーザーであっても、筆圧の減少が一定値以内であって、かつ閾値以下の時間が一定値以内かどうかの筆記継続中の出力座標候補判定をすることで、筆記した文字が表示されるという、ユーザーの特性にあった手書き入力装置を提供することができる。すなわち、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の構成は図1と同じであるが、筆圧座標検出部3が、入力信号201を解析し、接触位置の座標や筆圧の情報を含む検出筆記情報301を、情報処理部4に対して通知する場合、実施の形態2においては、検出筆記情報301はその筆圧の情報の値が抵抗膜式パネルで検出できる値より小さい場合、情報処理部4に対して情報を通知しない形態を想定している。従って、図2も図1同様に、実施の形態2として流用可能である。
図7から図9を用いて、本発明の実施の形態2について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2における携帯電話装置100の処理手順を示す概略フローチャートである。図3の実施の形態1と同じステップは同じ番号を付与している。
図7は図3と処理手順は全く同じであるが、パネル押下待ちでのイベント発生(ステップS101)が、パネルで検出可能な値以上にならないと発生しないことになるので、出力座標候補判定部5による出力座標候補検出処理(ステップS401)と座標出力部6による座標出力処理(ステップS402)が実施の形態1と異なる。
図8は、本発明の実施の形態2における携帯電話装置100の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャートである。
出力座標候補判定部5は、筆圧座標検出部3から検出筆記情報301を取得し、今回入力筆記情報(筆圧値z、座標情報x、y)をメモリ(不図示)にコピーする(ステップS501)。
次に、今回の筆圧値zが、ユーザーが誤って接触した場合を排除するための誤検出防止閾値以下を観測する無入力観測タイマが起動中か確認(ステップS502)する。タイマが停止(ステップS502、No)しているということは、誤検出防止閾値を超える値が検出されていることから、通常の文字表示が可能であるので、出力座標候補判定部5の処理を抜け、座標出力部6に移行する。
無入力観測タイマが起動中の場合(ステップS502、Yes)は、センサで検出可能な値が入力されていない区間があるので、表示の補間処理を行うことを示す補間フラグをオンに設定し(「1」に設定し)(ステップS503)、無入力観測タイマを一旦ストップ(ステップS503)し、出力座標候補判定部5の処理を抜け、座標出力部6に移行する。
図9は、本発明の実施の形態2における携帯電話装置100の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャートである。
座標出力部6は、指が一定時間離れたとみなす無入力観測タイマがタイムアウトした場合の割り込み処理からも呼ばれるので、無入力観測タイマがタイムアウトしたか(ステップS601)を確認する。無入力観測タイマがタイムアウトした場合(ステップS601、Yes)は、補間フラグをオフにし(ステップS602)、無入力観測タイマをクリアし(ステップS603)、何も表示しないで、図7の入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
一方、無入力観測タイマがまだタイムアウトしていない場合(ステップS601、No)は、表示の補間処理をすることを示す補間フラグがオン(「1」)かどうかを判定(ステップS604)する。補間フラグがオンの場合(「1」の場合)(ステップS604、Yes)は、今回入力された座標値の前に記憶している最後の座標値との間で直線補間の処理を行い(ステップS605)、表示処理に移行するので、補間フラグをオフ(「0」)(ステップS606)し、無入力観測タイマを再起動(「0」からスタート)(ステップS607)し、表示部9の表示情報処理に移行する。
一方、補間フラグがオフの場合(「0」の場合)(ステップS604、No)は、補間処理の必要がないことから、今回入力の座標情報を、表示部9が表示するのに必要な表示情報(不図示)へ設定(ステップS608)し、表示処理に移行するので、無入力観測タイマを再起動(「0」からスタート)(ステップS607)し、表示部9の表示情報処理に移行する。
なお、今回の実施例では直線補間を記載したが、表示部の特性によっては直線補間でなくても良い。
このように、本発明の実施の形態2においては、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなり筆圧座標情報の検出ができなくなるユーザーであっても、検出できない時間が一定値以内かどうかの筆記継続中の出力座標候補判定をすることで、出力座標候補判定をする前後の座標情報を利用して、筆記した文字が補間して表示されるという、ユーザーの特性にあった手書き入力装置を提供することができる。すなわち、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の構成は実施の形態1と同じである。(図1、図2)また、処理手順を示す概略フローチャートも実施の形態1と同じである。(図3)
図10から図11を用いて、本発明の実施の形態3における携帯電話装置100の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャートのうち、第1の実施例と異なる処理のみ説明する。なお、図10、図11の実施の形態1の図4、図5と同じステップには同じ番号を付与している。
図10は、本発明の実施の形態3における携帯電話装置100の出力座標候補判定処理部の処理手順を示すフローチャートであるが、図4の実施の形態1と同じ処理である。
図11は本発明の実施の形態3における携帯電話装置100の出力座標候補判定部5の処理手順を示すフローチャート図10の続きで、今回入力の筆圧値zが0より大きく誤検出防止の閾値以下の場合の処理を示す。
入力された筆圧値zからユーザーの筆記かどうか判定するために、一定時間筆圧値や座標の変化を観測するための観測タイマが既に起動中かどうか判定し(ステップS206)、起動中でない場合は(ステップS206、No)、観測タイマをスタートする(ステップS207)。
次に前回入力の筆圧値zと今回入力の筆圧値の差分を求め、指が離れたとみなされる程度の急な減少かどうかをみるための減少判定閾値と比較する(ステップS208)。
前回入力と今回入力の筆圧値zが、減少判定閾値以下のゆるやかな減少や、増加している場合(ステップS208、No)は、さらに入力座標の変化を観測する。
前回入力と今回入力のx座標の差分が、座標変化閾値x以上の場合(ステップS211、No)は、筆圧が小さくても位置が変化していることから筆記中である可能性が高いので、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す表示保持フラグをオンにして(「1」に設定して)(ステップS209)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
一方、前回入力と今回入力のx座標値の差分が、座標変化閾値x未満の場合(ステップS211、Yes)は、さらにy座標の変化も観測する。
前回入力と今回入力のy座標値の差分が、座標変化閾値y以上の場合(ステップS212、No)は、筆圧が小さくても位置が変化していることから筆記中である可能性が高いので、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す表示保持フラグをオンに設定して(「1」に設定して)(ステップS209)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
一方、前回入力と今回入力のy座標値の差分が、座標変化閾値y未満の場合(ステップS211、No)は、すでに表示保持フラグがオン(「1」)かどうか判定する(ステップS210)。
表示保持フラグがオフの場合(「0」の場合)(ステップS210、No)は、筆圧値、座標の変化の観測をさらに継続するために、表示保持フラグをオンに設定して(「1」に設定して)(ステップS209)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
一方、既に表示保持フラグがオンの場合(「1」の場合)(ステップS210、Yes)は、指が離れる過程とみなし、図10に戻り、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す表示保持フラグをオフに設定し(「0」に設定し)(ステップS204)、筆圧の変化を観測するための観測タイマを止め(ステップS205)、出力座標候補判定部5の出力座標候補判定処理から抜ける。
このように、実施の形態1に座標の変化の観測を追加してもユーザーの動きを推測できる。
このように、本発明の実施の形態3においては、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなり誤検出防止の閾値以下になるユーザーであっても、筆圧の減少が一定値以内であって、かつ閾値以下の時間が一定値以内、および出力座標候補判定をする前後の座標の変化が一定値以上かどうかの筆記継続中の出力座標候補判定をすることで、筆記した文字が表示されるという、ユーザーの特性にあった手書き入力装置を提供することができる。すなわち、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4の構成は実施の形態2と同じである。(図1、図2)また、処理手順を示す概略フローチャートも実施の形態2と同じである。(図7)
図12から図13を用いて、本発明の実施の形態4における携帯電話装置100の表示情報処理部の処理手順を示すフローチャートのうち、第2の実施例と異なる処理のみ説明する。なお、図12、図13の実施の形態2の図9と同じステップには同じ番号を付与している。
図12は、本発明の実施の形態4における携帯電話装置100の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャートであるが、図12は実施の形態2の図9同様に、座標出力部6は、指が一定時間離れたとみなす無入力観測タイマがタイムアウトした場合の割り込み処理からも呼ばれる。
無入力観測タイマがタイムアウトした場合(ステップS601、Yes)は、無入力観測タイマをクリアして(ステップS603)、第2の実施例と同様に、図7の入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
図13は、本発明の実施の形態4における携帯電話装置100の座標出力処理部の処理手順を示すフローチャートの続きで、無入力観測タイマがまだタイムアウトしていない場合(ステップS601、No)の処理を示す。
実施の形態2同様に、検出筆記情報301はその筆圧値が抵抗膜式パネルで検出できる値より小さい場合、情報処理部4に対して情報を通知しない形態を想定しているので、今回入力のx座標と最後に記憶しているx座標の値を比較する(ステップS609)。その差分が、座標変化閾値x以上の場合(ステップS609、No)は、筆圧が小さくても位置が変化していることから筆記中である可能性が高いので、表示の補間処理をすることを示す補間フラグがオン(「1」)かどうかを判定(ステップS604)する。補間フラグがオンの場合(「1」である場合)(ステップS604、Yes)は、今回入力された座標値の前に記憶している最後の座標値との間で直線補間の処理を行い(ステップS605)、表示処理に移行するので、補間処理フラグをオフ(「0」)(ステップS606)し、無入力観測タイマを再起動(「0」からスタート)(ステップS607)し、表示部9の表示情報処理に移行する。
一方、補間フラグがオフの場合(「0」の場合)(ステップS604、No)は、補間処理の必要がないことから、実施の形態2と同様に、今回入力の座標情報を、表示部9が表示するのに必要な表示情報(不図示)へ設定(ステップS608)し、表示処理に移行するので、無入力観測タイマを再起動(「0」からスタート)(ステップS607)し、表示部9の表示情報処理に移行する。
一方、今回入力のx座標値と最後に記憶しているx座標値を比較し、その差分が、座標変化閾値x未満の場合(ステップS609、Yes)は、さらにy座標の変化も観測する。
最後に記憶しているy座標値と今回入力のy座標値の差分が、座標変化閾値y以上の場合(ステップS610、No)は、筆圧が小さくても位置が変化していることから筆記中である可能性が高いので、表示の補間処理をすることを示す補間フラグがオン(「1」)かどうかを判定する(ステップS604)。補間フラグがオンの場合(「1」の場合)(ステップS604、Yes)は、今回入力された座標値の前に記憶している最後の座標値との間で直線補間の処理を行い(ステップS605)、表示処理に移行するので、補間処理フラグをオフ(「0」)(ステップS606)し、無入力観測タイマを再起動(「0」からスタート)(ステップS607)し、表示部9の表示情報処理に移行する。
一方、補間フラグがオフの場合(「0」の場合)(ステップS604、No)は、補間処理の必要がないことから、実施の形態2と同様に、今回入力の座標情報を、表示部9が表示するのに必要な表示情報(不図示)へ設定(ステップS608)し、表示処理に移行するので、無入力観測タイマを再起動(「0」からスタート)(ステップS607)し、表示部9の表示情報処理に移行する。
一方、最後に記憶しているy座標値と今回入力のy座標値の差分が、座標変化閾値y未満の場合(ステップS610、Yes)は、すでに補間フラグがオン(「1」)かどうか判定する(ステップS611)。
補間フラグがオフの場合(「0」の場合)(ステップS611、No)は、筆圧値、座標の変化の観測をさらに継続するために、補間フラグをオンに設定して(「1」に設定して)(ステップS614)、何も表示しないで表示部9の表示情報処理から抜け、図7の入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
一方、既に補間フラグがオンの場合(「1」の場合)(ステップS611、Yes)は、指が離れる過程とみなし、無入力区間を観測するための無入力観測タイマを止め(ステップS612)、文字表示をするかどうかを観測中であることを示す補間フラグをオフに設定し(「0」に設定し)(ステップS613)、何も表示しないで表示部9の表示情報処理から抜け、図7の入力操作部2内の押下受付待ちに処理を戻す。
このように、本発明の実施の形態4においては、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなり筆圧座標情報の検出ができなくなるユーザーであっても、検出できない時間が一定値以内かどうか、かつ出力座標候補判定をする前後の座標の変化が一定値以上かどうかの筆記継続中の出力座標候補判定をすることで、出力座標候補判定をする前後の座標情報を利用して、筆記した文字が補間して表示されるという、ユーザーの特性にあった手書き入力装置を提供することができる。すなわち、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることができる。
(実施の形態1から4までの携帯電話装置のキャリブレーション)
図14は、タッチパネルを有する携帯電話装置において、本発明の実施の形態1から4までを利用した、ユーザー毎の特性に合わせて閾値を補正する、いわゆるキャリブレーション機能のフローチャート例を示したものである。
キャリブレーション機能に、手書きでユーザーが文字を書けるユーザビリティインタフェースも実装されていることを想定しているが、起動画面の詳細についてはここでは特に問わない。
本実施の形態では、まずは、キャリブレーション画面で文字補正の設定の有無を入力者が選択できるようにすることで、ユーザーが本実施の形態1から4までの情報処理を行うかどうかを選択可能とする(ステップS701)。
キャリブレーションを行うことを選択した場合(ステップS701、Yes)、ユーザーが手書き入力を行う画面を起動し、手書き入力を待つ(ステップS702)。手書き入力を検出したら、まずはデフォルトの前記各閾値や前記タイマ値で本実施の形態1から4までの出力座標候補判定に基づき、文字座標出力を行い画面に表示する(ステップS703)。
その結果、ユーザーにさらに補正をするかどうかの確認をとる(ステップS704)。
仮に線切れが発生し、ユーザーがさらに補正することを選択した場合(ステップS704、Yes)、端末内部で筆記中か判定するのに使用した前記各種閾値が最小値か判定する(ステップS705)。最小値でない場合(ステップS705、No)は、所定量だけ閾値を下げて(ステップS708)、再度手書き入力画面を起動する(ステップS702)。
前記閾値が最小値に達した場合(ステップS705、Yes)、例えば実施の形態1で使用した前記観測タイマの値が最大値か判定する(ステップS706)。最大値でない場合(ステップS706、No)、所定量だけタイマ値を長くして(ステップS709)、再度手書き入力画面を起動する(ステップS702)。
前記タイマ値が最大値の場合(ステップS706、Yes)、これ以上補正ができないことを表示するいわゆるワーニング表示をユーザーに見せて(ステップS707)、現在の設定値を保存し(ステップS711)、本キャリブレーション機能を終了する。
ユーザーがこれ以上の補正しないを選択した場合(ステップS704、No)は、ユーザーに本キャリブレーション機能を終了するか確認をとり(ステップS710)、終了を選択した場合(ステップS701、Yes)、現在の設定値を保存し(ステップS711)、本キャリブレーション機能を終了する。
図14では、筆圧値を判定する閾値、タイマ値の順で設定を変える例を示したが、各値を変える順番を変えたバリエーションをもたせてもよい。
このような補正画面を繰り返すことで、ユーザーの特性に合った値の設定が可能になる。ただし、閾値やタイマ値も無制限な設定は物理的に困難である。例えば、誤検出防止の閾値0は意味がなく、タッチパネルで検出可能な荷重という制約も存在する。測定結果からは荷重では20〜60gf程度の範囲が望ましい。従って、筆圧値zの減少判定閾値は荷重換算で10gf未満になる。従って、図14のステップS708のΔzで示した補正時に減少させる値はさらに小さい値を想定している。
タイマ値は、ユーザーの筆記速度も関係するが、あまり長い時間を設定すると、表示の遅延につながるので、長くても数百ms程度を想定している。図14のステップS709のΔtで示した値は、当然この値より小さいが、あまり小さい値にすると、キャリブレーション機能の終了が遅くなるデメリットはある。
図15は、図14を実施した際のキャリブレーション機能の画面遷移の一例を示したものである。
ユーザーが文字補正の設定を選択した場合、最初にデフォルトの閾値やタイマ値でユーザーが手書きで文字を筆記する。その結果、(A)のように表示ポイント1005、1006で2箇所、線切れが発生したとする。
筆記終了と判定したら、(B)のように別画面で「補正しますか?」という問い合わせ画面を表示する。ユーザーは2箇所発生した画面を確認しているので、「OK」を選択すると再度文字入力できる画面に切り替わる。その際、携帯電話装置内部では閾値を例えば荷重換算で5gf下げて、(C)のようにユーザーが再度文字を書いた画面を表示する。
(C)で筆記終了を判定したら、(D)のように別画面で「補正しますか?」という問い合わせ画面を表示する。ユーザーは(C)の表示で満足であれば、「NO」を選択する。
「NO」を選択したら、(E)のようなキャリブレーション終了確認画面を表示し、ユーザーが「OK」を選択したら、その時の閾値やタイマ値を不揮発メモリなどに記憶する。
(D)で、ユーザーがまだ満足できず「YES」を選択したら、閾値をまた5gf程度下げて、(C)のような再度文字入力できる画面に切り替わる。
図16は、タッチパネルを有するような携帯電話装置100において、手書きアプリケーションソフトにより、ユーザーがスタイラスなどで円を筆記した際の筆圧(筆記時の荷重)の時間変化の波形例をグラフで示したものである。波形1001は線切れが発生しなかった場合の筆圧(筆記時の荷重)の時間波形である。筆記途中の単位時間500前後から緩やかな筆圧の低下は見られるものの、一定の値以上を保って推移している例である。
波形1002は線切れが発生した場合の筆圧(筆記時の荷重)の時間波形である。単位時間500あたりから筆圧の低下が見られ、この端末の場合、誤検出防止閾値もしくは、タッチパネルで検出できる入力荷重の最小値が60gf程度であったので、筆記途中の筆圧低下の波形のポイント1003あたりで、線切れが発生したと推測できる。
図17は、図16のような波形で筆記した際に、タッチパネルに表示された文字の例を示したものである。図17(A)が図16の波形1001での表示を示し、(B)が図16の波形1002での表示を示す。また、図16の波形のポイント1003が、図17での表示ポイント1004に該当する。
(B)の場合、円の下側を始点として上に向かって曲線を書き始めたユーザーが、一番上前後で力が抜けたため線切れが発生し、再び下側に向かって書き下ろす際には力が入ったような筆記例になっている。
(A)の場合も、(B)同様に円の下側を始点として書き始めていて、上に向かうにつれ力が弱くなってはいるが(B)の場合ほど力の変化がなかったことがわかる。
本実施の形態1から4までの携帯電話装置は(B)のようなユーザーでも表示の線切れを防ぐ効果を有する。
なお、本実施の形態1−4では先行技術との比較のため、ユーザーの筆記時にかけた荷重を筆圧と呼んでいるが、必ずしも文字を書く場合に限定したものではなく、感圧素子等からあがってくる接触による圧力の情報を総称するものである。また、本発明で文字というのは、記号、絵も含む、手書きで書かれた線画全般を総称するものである。
また、本実施の形態1−4において、出力情報601を表示部9に表示する例を説明したが、これに限らず、出力情報601を記憶部に記憶させるために出力したり、無線通信等の通信手段を用いて他の装置に出力したりしてもよいことはいうまでもない。
本発明によれば、スタイラスペンや指を用いて文字を入力する場合において、書き始めと終わりは筆圧が強いが、途中で筆圧が弱くなるというユーザーの特性に合った補正を可能とし、書き心地をよくすることができるので、手書き入力装置、手書き入力方法及び手書き入力プログラム等として有用である。また、手書き入力装置を用いた携帯電話機、PHS、PDA等の携帯電子機器等として有用である。
1 手書き入力装置
2 入力操作部
3 筆圧座標検出部
4 情報処理部
5 出力座標候補判定部
6 座標出力部
7 デバイス制御部
8 システム制御部
9 表示部
100 携帯電話装置
201 入力信号
202 センサ信号
301 検出筆記情報
601 出力情報
602 出力筆記情報
701 表示デバイス制御信号
1001 線切れが発生しなかった場合の筆記時の荷重の時間変化の波形
1002 線切れが発生した場合の筆記時の荷重の時間変化の波形
1003 筆記途中の筆圧低下の波形のポイント
1004 線切れが発生した表示ポイント1
1005 線切れが発生した表示ポイント2
1006 線切れが発生した表示ポイント3

Claims (9)

  1. 手書き入力を行なう手書き入力装置であって、
    筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出部と、
    前記筆圧座標検出部で検出した筆圧に基づいて、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定部と、出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する座標出力部と、を有する情報処理部と、を備え、
    前記出力座標候補判定部は、前記筆圧座標検出部が検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する
    手書き入力装置。
  2. 前記出力座標候補判定部は、出力する座標候補の判定をする時点の筆圧が閾値以下の場合であって、出力する座標候補の判定をする時点の筆圧と出力する座標候補の判定をする時点の前の筆圧との差が所定値以下であり、かつ所定時間内で減少している場合は、筆記継続中と判定し、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する候補とする
    請求項1に記載の手書き入力装置。
  3. 前記座標出力部は、前記出力座標候補判定部の判定に基づき、表示保持の候補で前記所定時間内であれば、出力する座標候補の判定をする時点の座標情報を表示に必要な領域に記憶させておき、
    次に前記所定時間内に閾値を超える筆圧の入力があった場合に、記憶していた座標情報に基づいて前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する
    請求項2に記載の手書き入力装置。
  4. 前記出力座標候補判定部は、出力する座標候補の判定をする時点の筆圧が閾値以下の場合、前記筆圧座標検出部からの検出筆記情報が停止する場合であっても、停止した時点から所定時間筆記継続を観測する状態を保持する
    請求項1に記載の手書き入力装置。
  5. 前記座標出力部は、前記出力座標候補判定部の判定に基づき、入力の停止した時間が前記所定時間内であれば、
    次に前記所定時間内に閾値を超える筆圧の入力があった場合に記憶した最後の座標情報と、今回の閾値を超える筆圧の入力があった時点の座標情報を補間し、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する
    請求項4に記載の手書き入力装置。
  6. 前記出力座標候補判定部は、出力する座標候補の判定をする時点の筆圧が閾値以下の場合であって、出力する座標候補の判定をする時点の筆圧と出力する座標候補の判定をする時点の前の筆圧との差が所定値以下であり、かつ所定時間内で減少し、さらに、前記出力する座標候補の判定をした時点の座標値と出力する座標候補の判定をする時点の前の座標値との差が所定値以上である場合に、筆記継続中と判定し、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する候補とする、
    請求項3に記載の手書き入力装置。
  7. 前記座標出力部は、前記出力座標候補判定部の判定に基づき、入力の停止した時間が前記所定時間内であり、かつ、前記所定時間内に閾値を超える筆圧の入力があった場合に記憶した最後の座標情報と、今回の閾値を超える筆圧の入力があった時点の座標情報の差が所定量を超える場合に、前記所定時間内に閾値を超える筆圧の入力があった場合に記憶した最後の座標情報と、今回の閾値を超える筆圧の入力があった時点の座標情報を補間し、前記筆圧座標検出部で検出した座標を出力する
    請求項5に記載の手書き入力装置。
  8. 手書き入力を行なう手書き入力方法であって、
    筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出ステップと、
    前記筆圧座標検出ステップで検出した筆圧に基づいて、前記筆圧座標検出ステップで検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定ステップと、
    出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報を出力する座標出力ステップと、を備え、
    前記出力座標候補判定ステップは、前記筆圧座標検出ステップが検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する
    手書き入力方法。
  9. コンピュータに、
    筆圧と座標とを検出する筆圧座標検出ステップと、
    前記筆圧座標検出ステップで検出した筆圧に基づいて、前記筆圧座標検出ステップで検出した座標を出力する座標候補とするか否かを判定する出力座標候補判定ステップと、
    出力する座標候補とすると判定した座標候補に基づいて入力情報を出力する座標出力ステップと、を実行させるための手書き入力プログラムであって、
    前記出力座標候補判定ステップは、前記筆圧座標検出ステップが検出した筆圧とその前又は後の時点の筆圧とに基づいて出力する座標候補とするか否かを判定する
    手書き入力プログラム。
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