JP2014215068A - 保護膜検出装置 - Google Patents

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Kunimitsu Takahashi
邦充 高橋
幸伸 大浦
Sachinobu Oura
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Abstract

【課題】被加工物の加工面に保護膜を被覆する場合において、保護膜が一面に被覆されたか否かを確認できるようにする。
【解決手段】表面に保護膜が被覆された被加工物を保持する保持テーブル2と、保持テーブル2に保持された被加工物の表面に水蒸気を噴射する水蒸気噴射手段100と、水蒸気噴射手段100により水蒸気が噴射された被加工物の表面全面を撮像する撮像手段101と、撮像手段101により撮像された表面の画像情報から画像処理により保護膜が被覆されている被覆領域と保護膜が被覆されていないために水蒸気が付着することで水滴の凹凸が形成され光の散乱が生じる非被覆領域との光の強度差により非被覆領域を検出する検出手段102と、検出手段102により非被覆領域が検出された場合にその旨を報知する報知手段103とを備え、非被覆領域がある状態で被加工物の表面側からレーザー加工を施して非被覆領域にデブリが付着するのを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物の表面に保護膜が被覆されたか否かを検出する保護膜検出装置に関する。
半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等の被加工物をストリートに沿って分割する方法として、各種被加工物に形成されたストリートに沿ってパルスレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成し、メカニカルブレーキング装置を用いてそのレーザー加工溝に沿って割断を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加工方法においては、ストリートに沿ってレーザー光線を照射することにより、照射された領域に熱エネルギーが集中してデブリが発生し、このデブリが被加工物に形成されたデバイスの表面に付着してデバイスの品質を低下させるという問題がある。
そこで、かかる問題を解決するために、被加工物のレーザー光線を照射する側の面(加工面)に、ポリビニルアルコール等からなる保護膜を被覆し、保護膜を通してレーザー光線を被加工物に照射するようにしたレーザー加工機も提案されている(例えば、特許文献2参照)。このレーザー加工機では、被加工物に対して液状樹脂を供給するノズルを備えており、このノズルから液状樹脂を滴下し、被加工物を回転させることにより、被加工物の加工面一面に保護膜を形成する。
特開平10−305420号公報 特開2007−201178号公報
しかし、ノズルから被加工物に対して液状樹脂を滴下する構成では、ノズルに液状樹脂が固着するため、液状樹脂が十分に滴下されなくなり、被加工物の加工面中に、部分的に液状樹脂が被覆されない部分が生じることがある。そして、そのような状態でレーザー加工が施されると、その部分にデブリが堆積し、製品不良を招くおそれがある。したがって、保護膜の被覆後は、保護膜が一面に隙間なく被覆されたか否かを把握する必要がある。
本発明は、上記事実にかんがみなされたもので、その主たる技術課題は、被加工物の加工面に保護膜を被覆する場合において、保護膜が一面に被覆されたか否かを確認できるようにすることにある。
本発明は、被加工物の表面に保護膜が被覆されたか否かを検出する保護膜検出装置であって、表面に保護膜が被覆された被加工物を保持する保持テーブルと、保持テーブル上に保持された被加工物の表面に水蒸気を噴射する水蒸気噴射手段と、水蒸気噴射手段により水蒸気が噴射された被加工物の表面全面を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された表面の画像情報から、画像処理により、保護膜が被覆されている被覆領域と、保護膜が被覆されていないために水蒸気が付着することで水滴の凹凸が形成され光の散乱が生じる非被覆領域との光の強度差により、非被覆領域を検出する検出手段と、検出手段により非被覆領域が検出された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備える。
撮像手段は、被加工物の外径と同等の長さの測定視野を有するラインセンサであり、水蒸気噴射手段は、被加工物の外径と同等の長さの噴射領域を有する噴射孔を備えており、撮像手段及び水蒸気噴射手段は、保持テーブルが移動する方向に並列に配設されており、被加工物が保持される保持テーブルが、水蒸気噴射手段、撮像手段の順にその下方を通過することで、被加工物の表面の全面に水蒸気を噴射した直後に、被加工物の表面の全面の撮像を行うことが望ましい。
本発明に係る保護膜検出装置は、保護膜被覆後の被加工物の表面に水蒸気を噴射する水蒸気噴射手段と、水蒸気が噴射された被加工物の表面全面を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された表面の画像情報から、画像処理により、保護膜が被覆されている被覆領域と、保護膜が被覆されていないために水蒸気が付着することで水滴の凹凸が形成され光の散乱が生じる非被覆領域との光の強度差により、非被覆領域を検出する検出手段とを備えているため、ウェーハの表面に非被覆領域があるか否かを把握することができる。したがって、非被覆領域がある状態のままウェーハの表面側からレーザー加工を施して非被覆領域にデブリが付着するのを防止することができる。
また、撮像手段が、被加工物の外径と同等の長さの測定視野を有するラインセンサであり、水蒸気噴射手段が、被加工物の外径と同等の長さの噴射領域を有する噴射孔を備えており、撮像手段及び水蒸気噴射手段は、保持テーブルが移動する方向に並列に配設されており、被加工物が保持される保持テーブルが、水蒸気噴射手段、撮像手段の順にその下方を通過することで、被加工物の表面の全面に水蒸気を噴射した直後に、被加工物の表面の全面の撮像を行うようにすることで、水蒸気の噴射から撮像までを保持テーブルの一連の移動にともない連続的に行うことができるため、効率的である。
保護膜検出装置を搭載したレーザー加工装置の例を示す斜視図。 保護膜検出装置の例を示す斜視図。 フレームに支持され表面に保護膜が形成されたウェーハを示す斜視図。 ウェーハが水蒸気噴射手段及び撮像手段の下方を通過する状態を示す斜視図。 ウェーハが水蒸気噴射手段及び撮像手段の下方を通過する状態を示す正面図。 撮像手段が取得した画像の例を示す写真。 保護膜検出装置の別の例を示す正面図。
図1に示すレーザー加工装置1は、レーザー加工の対象となる被加工物であるウェーハWを収容するカセット60が載置されるカセット載置領域6と、カセット60に対するウェーハWの搬入及び搬出を行う搬出入手段7と、カセット60から搬出したウェーハWの表面に保護膜を被覆する保護膜被覆手段8と、表面に保護膜が被覆されたウェーハWを保持する保持テーブル2と、表面に保護膜が被覆され保持テーブル2に保持されたウェーハWに対してレーザー光線を照射するレーザー照射手段3とを備えている。
カセット載置領域6は、昇降可能となっている。カセット60の内部には複数段のスロットが形成されており、カセット載置領域6が昇降することにより、ウェーハの搬出及び搬入の対象となるスロットを所定の高さに位置づけすることができる。カセット60に収容されるウェーハWの表面Waには、分割予定ラインLによって区画されてデバイスDが形成されており、ウェーハWの裏面WbをテープTに貼着することにより、ウェーハWは、表面Waが露出した状態でテープTを介してフレームFに支持される。
搬出入手段7は、装置の前後方向(Y軸方向)に移動可能となっており、ウェーハWを支持するフレームFを挟持する挟持部70を備えている。挟持部70がフレームFを挟持した状態で、カセット60からフレームFとともにウェーハWを搬出することができる。また、搬出入手段7がフレームFをY軸方向手前側に押し込むことにより、ウェーハWをカセット60の所定のスロットに搬入することができる。カセット載置領域6のY軸方向の後方側は、搬出入されるウェーハWが一時的に載置される仮置き領域61となっており、仮置き領域61には、フレームFをガイドするとともに一定の位置に位置決めするガイド部62を備えている。
保護膜被覆手段8は、ウェーハWを吸引保持する保護膜被覆用テーブル80を備えている。保護膜被覆用テーブル80の周囲には、フレームFを固定する固定部81が配設されている。さらに、保護膜被覆用テーブル80の近傍には、保護膜被覆用テーブル80に保持されたウェーハに向けて液状樹脂を滴下する樹脂供給部82が設けられている。樹脂供給部82は、液状樹脂を下方に向けて滴下するノズル820と、ノズル820を移動させるアーム部821とを備えている。
仮置き領域61と保護膜被覆手段8との間には、搬送機構9が配設されている。搬送機構9は、上下方向の軸心を有する回動軸90と、回動軸90の上端から水平方向にのびる伸縮アーム91と、伸縮アーム91の先端に設けられフレームFを吸着する吸着部92とを備えている。吸着部92は、回動軸90の回動及び伸縮アーム91の伸縮によりX−Y平面内における位置調整がなされ、回動軸90の上下動により高さ方向(Z軸方向)における位置調整がなされる。
保持テーブル2は、ウェーハWを吸引保持する吸引部20を備えている。また、吸引部20の周囲には、ウェーハWを支持するフレームFを固定するための固定部21が配設されている。固定部21は、フレームFを上方から押圧する押さえ部210を備えている。
保持テーブル2は、加工送り手段4によって加工送り方向(X軸方向)に移動可能に支持されているとともに、割り出し送り手段5によってX軸方向に対して水平方向に直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に支持されている。
加工送り手段4は、平板状の基台53上に配設され、X軸方向の軸心を有するボールネジ40と、ボールネジ40と平行に配設された一対のガイドレール41と、ボールネジ40の一端に連結されたモータ42と、図示しない内部のナットがボールネジ40に螺合すると共に下部がガイドレール41に摺接するスライド部43とから構成されている。この加工送り手段4は、モータ42に駆動されてボールネジ40が回動するのに伴い、スライド部43がガイドレール41上をX軸方向に摺動して保持テーブル2をX軸方向に移動させる構成となっている。
保持テーブル2及び加工送り手段4は、割り出し送り手段5によってY軸方向に移動可能に支持されている。割り出し送り手段5は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ50と、ボールネジ50に平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50の一端に連結されたモータ52と、図示しない内部のナットがボールネジ50に螺合すると共に下部がガイドレール51に摺接する基台53とから構成されている。この割り出し送り手段5は、モータ52に駆動されてボールネジ50が回動するのに伴い、基台53がガイドレール51上をY軸方向に摺動して保持テーブル2及び加工送り手段4をX軸方向に移動させる構成となっている。
レーザー照射手段3は、壁部1aに固定された基台30と、基台30の先端部に固定された照射ヘッド31とを備えている。照射ヘッド31は、Z軸方向の光軸を有するレーザー光線を照射する機能を有している。
なお、図1に示したレーザー加工装置1では、加工送り手段4及び割り出し送り手段5が保持テーブル2をX軸方向及びY軸方向に移動させ、レーザー照射手段3が移動しない構成としているが、保持テーブル2とレーザー照射手段3とが相対的にX軸方向に加工送りされY軸方向に割り出し送りされる構成であれば、図1の例には限定されない、例えば、保持テーブル2がX軸方向に移動し、レーザー照射手段3がY軸方向に移動する構成としてもよいし、保持テーブル2が移動せず、レーザー照射手段3がX軸方向及びY軸方向に移動する構成としてもよい。
レーザー加工装置1には、ウェーハWの表面Waに保護膜が被覆されたか否かを検出する保護膜検出装置10を備えている。保護膜検出装置10は、図2に示すように、保持テーブル上に保持されたウェーハWの表面Waに水蒸気を噴射する水蒸気噴射手段100と、水蒸気噴射手段100により水蒸気が噴射されたウェーハWの表面Wa全面を撮像する撮像手段101と、当該表面Waのうち保護膜が被覆されていない領域を検出する検出手段102と、検出手段102により保護膜が形成されていない領域が検出された場合にその旨を報知する報知手段103とを備えている。
図1に示すように、水蒸気噴射手段100及び撮像手段101は、保持テーブル2のX軸方向の移動経路の上方に配設され、X軸方向の当該移動経路に対して平面方向に直交する方向(Y軸方向)に長尺な形状に形成されている。水蒸気噴射手段100及び撮像手段101のY軸方向の長さは、保持テーブル2を構成する吸引部20の直径と同等であるか、または、当該直径よりY軸方向に長くなっている。
水蒸気噴射手段100は、例えばY軸方向に整列した多数の微細な噴射孔を有する噴射領域100aを備え、この噴射領域100aは、被加工物の外径と同等の長さかそれ以上の長さを有し、X軸方向かつZ軸方向下方に向けて水蒸気を噴射することができる。一方、撮像手段101は、例えばラインセンサであり、そのY軸方向の長さが、保持テーブル2を構成する吸引部20の直径と同等であることにより、ウェーハWの外径と同等の長さの測定視野を有する。撮像手段101は、撮像部が下方に向けて配設されており、下方に位置するウェーハWを撮像することができる。水蒸気噴射手段100と撮像手段101とは、保持テーブルが移動する方向であるX軸方向に並列に配設されている。
以下では、図1に示したレーザー加工装置1の動作について説明する。
テープTを介してリング状のフレームFと一体化されたウェーハWは、カセット60に収容される。カセット60に収容されたウェーハWは、搬出入手段7の挟持部70によってフレームFが挟持され、搬出入手段7によって引き出され、仮置き領域61に載置される。そして、ウェーハWが一定の位置に位置決めされた後、搬送機構9によって保護膜被覆手段8に搬送される。
保護膜被覆手段8では、ウェーハWが保護膜被覆用テーブル80に保持され、フレームFが固定部81によって固定され、ウェーハWの表面Waが上方に向いて露出した状態となる。そして、ウェーハWの表面Waの上にノズル820から液状樹脂が滴下され、保護膜被覆用テーブル80を降下させてから回転させることにより、液状樹脂を表面Wa全面に広げ、図3に示すように保護膜83を被覆する。液状樹脂としては、例えば、後にレーザー照射手段3から照射するレーザーの波長の光を吸収する吸収剤を含むポリビニルアルコール(PVA)等の水溶性樹脂が使用される。この場合、紫外線波長域のレーザー光線(例えば355nmの波長)を用いた加工時には、吸収剤として紫外域の範囲(例えば250nm以上かつ380nm以下の波長)の光を吸収する紫外線吸収剤が添加される。その場合における紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系のプラスチック添加剤が用いられる。また、可視光の波長域のレーザー光線(例えば533nmの波長)を用いた加工時には、吸収剤として可視光の範囲(例えば460nm以上かつ650nm以下の波長)の光を吸収する光吸収剤が添加される。その場合における紫外線吸収剤としては、例えば、水溶性染料化合物、水溶性色素化合物が用いられる。
ノズル820に固化した樹脂が付着しているなどの理由により、ノズル820から液状樹脂が十分に噴出されない場合は、図3に示すように、表面Waには、保護膜83が被覆され光沢のある被覆領域830だけでなく、部分的に保護膜83が被覆されない非被覆領域831が形成されうる。
次に、搬送機構8によってウェーハWが保持テーブル2に搬送される。保持テーブル2においては、ウェーハWが吸引部20において吸引されるとともに、フレームFが固定部21によって固定される。そして、加工送り手段4が保持テーブル2に保持されたウェーハWをX軸方向に移動させる。
図4に示すように、ウェーハWのX軸方向(図4における+X方向)の移動途中においては、ウェーハWは、水蒸気噴射手段100及び撮像手段101の下方を通過する。かかる通過の過程では、図5に示すように、水蒸気噴射手段100の噴射領域100aから水蒸気104が噴射される。そして、図3及び図4に示したように、ウェーハWの表面Wa上に非被覆領域831が存在すると、噴射された水蒸気は、非被覆領域831に入り込む。
非被覆領域831に水蒸気が入り込むと、図5に示すように、水滴83aがウェーハWの表面Wa上に付着するため、非被覆領域831には凹凸が形成される。図6に示すように、微細な水滴83aが表面Waに付着して凹凸が形成されると、表面Waは梨地面のようになる。一方、被覆領域830に向けて噴射された水蒸気は、保護膜83の親水性により、水滴の濡れ性が高く、水滴として残らない。すなわち、被覆領域830には凹凸がない一方、非被腹領域831には凹凸が形成される。したがって、撮像手段101によるウェーハWの撮像時、撮像手段101が保護膜83に向けて光を照射すると、非被覆領域831では光の散乱が生じるため、画像中には光の強度差が生じる。具体的には、被覆領域830は、水蒸気による凹凸がほとんどないため、光の強度が一様でかつ明るい。一方、非被覆領域831では、凹凸によって光が散乱するため、保護膜83が正常に被覆されている被覆領域830と比較して暗く映る。
図2に示した検出手段103では、撮像手段101により撮像された表面Waの画像情報から、画像処理により、保護膜が被覆されている被覆領域830と、保護膜が被覆されていないために水蒸気が付着することで水滴の凹凸が形成され光の散乱が生じる非被覆領域831との光の強度差により、非被覆領域831を検出することができる。検出手段103は、非被覆領域831を検出すると、警告ランプを点灯したり表示部に警告表示をしたりするなどして、非被覆領域831が検出されたことを作業者に報知する。かかる報知を受けた作業者は、ウェーハWを再度保護膜被覆手段8に搬送して非被覆領域831に液状樹脂を滴下させるなどにより、保護膜83が表面Wa一面に被覆されるようにする。なお、図6に示す画像中においては、ウェーハWの表面Waに形成されたバンプBが表示されている。
図5に示したように、レーザー加工装置1では、ウェーハWが保持される保持テーブル2が、水蒸気噴射手段100、撮像手段101の順にその下方を通過することで、ウェーハWの表面Waの全面に水蒸気を噴射した直後に、被加工物の表面Waの全面の撮像を行うことができるため、水蒸気噴射手段100による水蒸気の噴射と撮像手段101による撮像と連続的に行うことができるため、効率的である。
表面Waに保護膜83が被覆された後は、ウェーハWの所定の分割予定ラインLと、図1に示したレーザー照射手段3の照射ヘッド31とのY軸方向の位置あわせがなされる。そして、その状態で、ウェーハWがX軸方向に移動して照射ヘッド31の直下を通りながら、照射ヘッド31から分割予定ラインLに沿ってレーザー光線の照射を受ける。このレーザー光線は、ウェーハWの表面Waに被覆された保護膜83を透過し、ウェーハWの表面Waに集光される。
レーザー光線の照射によりデブリが発生しても、そのデブリが保護膜83によってブロックされ、ウェーハWには付着しない。また、検出手段102によってあらかじめ非被覆領域831が検出され、非被覆領域831が存在しないように保護膜83を被覆することにより、ウェーハWの表面Waに部分的にデブリが付着してデバイスの品質が低下するのを防止することができる。
保護膜検出装置の構成は、図1、図2、図4及び図5に示した例には限定されない。例えば、図7に示すように、検出手段105が例えばCCDカメラのようなエリアセンサにより構成され、かかる検出手段105がウェーハWの表面Waを部分的に撮像しながら、例えばY軸方向に移動する構成であってもよい。この場合は、保持テーブル2がX軸方向に移動し、検出手段105がY軸方向に移動しながら撮像を行うことにより、ウェーハWの表面Wa全面を撮像することができる。また、水蒸気噴射手段106も保持テーブル2に対して相対的にX軸方向に移動する構成とすればよい。水蒸気噴射手段106は、水蒸気を広角に噴射できる構成としてもよい。
なお、本実施形態では、保護膜検出装置9がレーザー加工装置1に搭載されている例について説明したが、保護膜検出装置9が、単体として存在してもよく、また、他の装置に搭載されてもよい。
1:レーザー加工装置
2:保持テーブル 20:吸引部 21:固定部 210:押さえ部
3:レーザー照射手段 30:基台 31:照射ヘッド
4:加工送り手段
40:ボールネジ 41:ガイドレール 42:モータ 43:スライド部
5:割り出し送り手段
50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:モータ 53:基台
6 カセット載置領域 60:カセット 61:仮置き領域 62:ガイド部
7:搬出入手段 70:挟持部
8:保護膜被覆手段
80:保護膜被覆用テーブル 81:固定部
82:樹脂供給部 820:ノズル 821:アーム部
9:搬送機構 90:回動軸 91:伸縮アーム 92:吸着部
10:保護膜検出装置
100:水蒸気噴射手段 100a:噴射領域
101:撮像手段 102:検出手段 103:報知手段
W:ウェーハ
Wa:表面 L:分割予定ライン D:デバイス
Wb:裏面
T:テープ F:フレーム

Claims (2)

  1. 被加工物の表面に保護膜が被覆されたか否かを検出する保護膜検出装置であって、
    表面に該保護膜が被覆された被加工物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブル上に保持された被加工物の該表面に水蒸気を噴射する水蒸気噴射手段と、
    該水蒸気噴射手段により水蒸気が噴射された該被加工物の該表面全面を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された該表面の画像情報から、画像処理により、保護膜が被覆されている被覆領域と、該保護膜が被覆されていないために水蒸気が付着することで水滴の凹凸が形成され光の散乱が生じる非被覆領域との光の強度差により、該非被覆領域を検出する検出手段と、
    該検出手段により該非被覆領域が検出された場合に、その旨を報知する報知手段と、
    を備える保護膜検出装置。
  2. 前記撮像手段は、被加工物の外径と同等の長さの測定視野を有するラインセンサであり、
    前記水蒸気噴射手段は、該被加工物の外径と同等の長さの噴射領域を有する噴射孔を備えており、
    該撮像手段及び該水蒸気噴射手段は、保持テーブルが移動する方向に並列に配設されており、
    被加工物が保持される該保持テーブルが、該水蒸気噴射手段、該撮像手段の順にその下方を通過することで、該被加工物の該表面の全面に水蒸気を噴射した直後に、被加工物の該表面の全面の撮像を行うことを特徴とする、請求項1記載の保護膜検出装置。
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