JP2014213172A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジの内容物が不意に漏出することを防止できる吐出容器を提供する。【解決手段】筒状のシリンジ11と、シリンジ11のうち、一端側の開口部内に嵌合され、摺動自在とされたプランジャ12と、シリンジ11の装着筒部22に着脱可能に設けられ、内容物が収容されるカートリッジ13と、を備え、カートリッジ13は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴ってしぼみ変形する可撓性に富む内容器41と、内容器41が内装される外容器42と、内容器41内の内容物を吐出する吐出口45aと、を備え、外容器42の底部49には、シリンジ11内に向けて開口して、内容器41及び外容器42の間とシリンジ11内とを連通させる吸気孔55が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、筒状のシリンジと、シリンジのうち、軸方向に沿う一端側の開口部内に嵌合され、摺動自在とされたプランジャと、シリンジのうち、軸方向に沿う他端側の開口部に着脱可能に設けられ、内容物が収容されるカートリッジと、を備えた吐出容器が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
カートリッジ内には、後端からピストンが嵌合されている。この場合、シリンジにカートリッジを装着した状態で、軸方向に沿うシリンジの内側に向けてプランジャを押し込むことで、ピストンがカートリッジの内側に向けて押し込まれ、カートリッジのノズルから内容物が吐出されるようになっている。
特開2001−340455号公報
しかしながら、上述した従来の吐出容器では、カートリッジの着脱時などに、カートリッジとピストンとの間のシール性が損なわれたり、予期せぬピストンの移動が生じたりすることで、不意に内容物が漏出してしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、カートリッジの内容物が不意に漏出することを防止できる吐出容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、筒状のシリンジと、該シリンジのうち、軸方向に沿う一端側の開口部内に嵌合され、摺動自在とされたプランジャと、前記シリンジのうち、軸方向に沿う他端側の開口部に着脱可能に設けられ、内容物が収容されるカートリッジと、を備え、前記カートリッジは、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴ってしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、前記内容器が内装される外容器と、前記内容器内の内容物を吐出する吐出口と、を備え、前記外容器の底部には、前記シリンジ内に向けて開口して、前記内容器及び前記外容器の間と前記シリンジ内とを連通させる吸気孔が形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、シリンジにカートリッジが着脱可能に設けられているため、カートリッジを交換するだけの作業によりシリンジ及びプランジャを再利用することができる。その結果、ランニングコストを抑え、より経済的な吐出容器を提供できる。
ここで、プランジャをシリンジ内に向けて押し込むと、シリンジ、プランジャ、及び外容器の底部で画成されたシリンダの密封空間が正圧となり、この正圧が吸気孔を通してカートリッジの内容器及び外容器の間に作用することになる。すると、内容器及び外容器の間に作用する正圧によって内容器が変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器内の内容物が吐出口から吐出される。なお、プランジャの押し込みを継続することで、密封空間及び内容器の内圧が正圧に維持され、内容物が吐出され続ける。すなわち、吐出口から吐出される内容物の量は、密封空間の内圧変化(プランジャのストローク量)に応じて調整される。
一方、プランジャの押し込みを解除(停止)すると、上述した密封空間の圧力が低下して(大気圧まで戻る)、内容物の吐出が停止される。この場合、内容器及び外容器の間は、密封空間のみに連通しているため、内容器が復元することはなく、内容器の減容形状が保持される。その結果、内容器は内容物の減少とともに減容されていき、しかも吐出口を通して内容器の内部に外気が流入することが防止されている。
このように、内容器及び外容器を備えたカートリッジが、吸気孔を介して内容器及び外容器の間とシリンジ内とを連通するように設けられているため、内容器の減容変形に伴い内容物を吐出できるとともに、吐出口を通した内容器の内部への外気の流入を防止できる。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性を高めることができる。
特に、内容器及び外容器を備えたカートリッジにおいて、外容器に吸気孔を設け、この吸気孔を通した密封空間の圧力によって内容器を減容変形させているため、従来のようなカートリッジ内の内容物をピストンにより押し込む構成に比べて、カートリッジのシール性を確保でき、不意に内容物が漏出してしまうことを防止できる。
また、前記シリンジには、径方向の内側に向けて突出する乗り越え突部が形成され、前記プランジャには、前記シリンジに対する摺動移動に伴って、前記乗り越え突部に摺接しながら前記乗り越え突部を軸方向に乗り越える突起部が軸方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。
この構成によれば、プランジャの押し込み動作に伴い、突起部が乗り越え突部に摺接しながら乗り越え突部を軸方向に乗り越える際、クリック感や音等が使用者に伝達されることで、触覚や聴覚等の感覚によってプランジャのストローク量を判断し易くなる。そのため、内容物の吐出量を調整可能とするとともに、優れた操作性を具備させることができる。
また、前記シリンジには、径方向の内側に向けて突出して、前記プランジャに周方向で当接可能な回り止め部が形成されていてもよい。
この構成によれば、シリンジとプランジャとを周方向に相対回転させ、プランジャを回り止め部に当接させることで、プランジャの周方向の移動が規制される。これにより、シリンジに対するプランジャの周方向の位置を容易に合わせることができる。
本発明に係る吐出容器によれば、カートリッジの内容物が不意に漏出することを防止できる。
本発明の実施形態に係る吐出容器の部分断面図である。 内容物の吐出時における吐出容器の部分断面図である。 実施形態の他の構成における吐出容器の部分断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図3のA−A線に相当する断面図で、シリンジに対してプランジャを周方向に回転させた状態である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態における吐出容器1は、筒状のシリンジ11と、シリンジ11のうち、軸方向に沿う一端側の開口部内に嵌合され、シリンジ11内を摺動自在とされた棒状のプランジャ12と、シリンジ11のうち、軸方向に沿う他端側の開口部に着脱可能に設けられて、内容物が収容されるカートリッジ13と、を備えている。
なお、シリンジ11、プランジャ12、及びカートリッジ13は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿うプランジャ12側を単に一端側、カートリッジ13側を単に他端側という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
シリンジ11は、容器軸O方向に沿って延びる本体筒部21と、本体筒部21の他端縁から他端側に向けて延設された装着筒部22と、を備えている。
本体筒部21の一端縁には、径方向の外側に向けて外フランジ部23が突設されている。この外フランジ部23は、本体筒部21の全周に亘って形成されており、プランジャ12をシリンジ11内に押し込む際等に指等を掛けられるようになっている。
装着筒部22は、本体筒部21と同径で、かつ本体筒部21よりも短い円筒形状とされ、その内周面には雌ねじ部24が形成されている。また、装着筒部22と本体筒部21との間の境界部分には、径方向の内側に向けて内フランジ部25が突設されている。内フランジ部25は、シリンジ11の全周に亘って形成された環状とされ、その内側には本体筒部21内と装着筒部22内とを連通させる連通孔26が形成されている。
プランジャ12は、本体筒部21内に配設されたロッド31と、ロッド31の他端部に装着されたピストン32と、を有している。
ロッド31は、容器軸Oに沿って延在する4つのリブ33を、容器軸O方向から見た平面視で十字状に配設した形状をなしている。ロッド31は、本体筒部21における一端側の開口部から挿入され、本体筒部21内を容器軸O方向に往復移動可能とされている。
ロッド31の一端縁には、プランジャ12を操作するための操作部35が形成されている。操作部35は、ロッド31よりも大径で、かつ上述した外フランジ部23よりも小径とされた円板状とされ、容器軸Oと同軸上に配置されている。
ロッド31の他端部は、一端部に比べて縮径され、ここにピストン32が装着されている。
ピストン32は、ロッド31を他端側から覆うように装着された有底筒状の装着部36と、本体筒部21の内周面に密接するシール筒37と、を有している。
シール筒37は、容器軸O方向の中央部が装着部36に連設され、この中央部から一端側及び他端側に向かうに従い漸次拡径されている。そして、シール筒37における一端縁、及び他端縁がそれぞれ本体筒部21の内周面に容器軸O方向に沿って移動自在に密接している。なお、本体筒部21の内周面のうち、一端部には径方向の外側に向けて窪むストッパ凹部38が形成されており、このストッパ凹部38内にシール筒37の一端縁が収容されることで、プランジャ12の一端側への移動限界を示すとともに、プランジャ12の予期せぬ抜け出しを抑制している。
カートリッジ13は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器41、及び内容器41が内装される外容器42を備える容器本体43と、容器本体43の口部44に装着され、内容物を吐出する吐出口45aが形成された吐出キャップ45と、吐出キャップ45に着脱自在に配設されたオーバーキャップ46と、を備えている。
容器本体43は、内容器41が外容器42の内面に剥離可能に積層された、いわゆるデラミボトルとされ、口部44、肩部47、胴部48、及び底部49が容器軸O方向に沿って連設されている。
なお、容器本体43は、例えば共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することにより成形され、外容器42はポリエチレン樹脂製とされるとともに、内容器41はポリエチレン樹脂に対して相溶性のないポリアミド系の合成樹脂製とされているが、成形方法、材料などはこれに限定されない。
容器本体43の胴部48は、シリンジ11の外径とほぼ同径とされ、底部49側に位置する部分が縮径されてシリンジ11の装着筒部22内に挿入可能な外径とされている。そして、当該縮径部分の外周面には、装着筒部22の雌ねじ部24に螺着される雄ねじ部52が形成され、これによりカートリッジ13がシリンジ11に着脱可能とされている。
容器本体43の底部49は、胴部48との境界部分に形成された接地部53と、接地部53から径方向の内側に向かうに従い、容器軸O方向に沿う他端側に向けて窪む底壁部54と、を有している。
接地部53は、カートリッジ13が装着筒部22内に装着されたセット状態(図示の状態)において、シリンジ11の内フランジ部25に他端側から当接している。
以下で説明するカートリッジ13の構成については、容器軸O方向に沿う底部49側(一端側)を下方、口部44側(他端側)を上方として説明する場合がある。
底壁部54は、上述したセット状態において、連通孔26を閉塞するように配置され、連通孔26を通して本体筒部21内に露出している。底壁部54のうち、外容器42で構成された部分(以下、外底壁部54aという)には、径方向に沿って延びる吸気孔55が形成されている。この吸気孔55は、容器軸O方向に沿って開口し、内容器41及び外容器42の間に連通している。吸気孔55は、例えばブロー成形におけるピンチオフ部によって形成されるがこれに限らず、ブロー成形後に穿孔して設けるなど、種々の方法で設けることができる。
底壁部54のうち、内容器41で構成された部分(以下、内底壁部54bという)には、外底壁部54aの内面形状に倣って形成されており、その中央部分が重ね合わされることで、内容器41が閉塞されている。
吐出キャップ45は、頂壁部61及び周壁部62を備える有頂筒状とされ、周壁部62が上述した口部44に螺着されている。
頂壁部61は、周壁部62の上端縁から径方向の内側に向けて突設された環状とされ、口部44上に配設されている。頂壁部61のうち、口部44より径方向の内側に位置する部分には、口部44内に嵌合されたシール筒64が形成されている。シール筒64は、口部44の内周面に径方向の内側から密接しており、口部44と吐出キャップ45との間を液密にシールしている。
また、頂壁部61のうち、径方向の内側端部には、上方(容器本体43と反対側)に向けて延びる吐出筒65が形成されている。吐出筒65は、上方に向けて漸次縮径された有頂筒状とされ、その上端面には容器軸O方向に沿って貫通する吐出口45aが形成されている。
オーバーキャップ46は、吐出キャップ45を上方から覆う有底筒状とされ、その周壁部67が吐出キャップ45の周壁部62にアンダーカット嵌合されている。また、オーバーキャップ46の頂壁部68には、下方(容器本体43側)に向けて栓体69が突設され、この栓体69が吐出口45a内に嵌合することにより、吐出口45aが閉塞されている。
次に、上述した吐出容器1の使用方法について説明する。なお、以下の説明では、プランジャ12が一端位置、すなわちピストン32におけるシール筒37の一端縁がストッパ凹部38内に収容された状態を初期状態として説明する。
まず、初期状態とされたシリンジ11に、カートリッジ13を装着する。具体的には、カートリッジ13の胴部48をシリンジ11の装着筒部22内に他端側から挿入するとともに、胴部48に形成された雄ねじ部52を装着筒部22の雌ねじ部24に螺着する。これにより、カートリッジ13がシリンジ11に装着されたセット状態となる。
このとき、カートリッジ13の胴部48における縮径部(雄ねじ部52より口部44側に位置する部分)に、装着筒部22の内周面において雌ねじ部24を除く先端部22aが密接することで、前記密封空間と外部との連通が遮断される。
次に、図2に示すように、カートリッジ13のセットが完了した後、カートリッジ13のオーバーキャップ46を取り外す。
その後、吐出口45aが下方を向くような吐出姿勢とした状態で、プランジャ12を他端側(本体筒部21内)に向けて押し込む。すると、シリンジ11内のうち、本体筒部21、プランジャ12のピストン32、及びカートリッジ13の底部49で画成された密封空間が正圧となることで、密封空間の空気が吸気孔55を通って内容器41及び外容器42の間に流入することになる。すると、内容器41及び外容器42の間に作用する正圧によって内容器41が変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器41の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器41内の内容物が吐出口45aから吐出される。なお、プランジャ12の押し込みを継続することで、密封空間及び内容器41の内圧が正圧に維持され、内容物が吐出され続ける。すなわち、吐出口45aから吐出される内容物の量は、密封空間の内圧変化(プランジャ12のストローク量)に応じて調整される。また、内容器41内に収容される内容物としては、比較的高粘度の内容物であることが好ましい。
一方、プランジャ12の押し込みを解除(停止)すると、密封空間の内圧が低下して(大気圧まで戻る)、内容物の吐出が停止される。この場合、内容器41及び外容器42の間は、密封空間のみに連通しているため、内容器41が復元することはなく、内容器41の減容形状が保持される。その結果、内容器41は内容物の減少とともに減容されていき、しかも吐出口45aを通して内容器41の内部に外気が流入することが防止されている。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性が高められている。
その後、再びプランジャ12を本体筒部21内に押し込むことで、上述同様の作用が得られ、吐出口45aから内容物が吐出される。
なお、カートリッジ13の使用後は、カートリッジ13の雄ねじ部52と、シリンジ11の雌ねじ部24と、の螺着を解除し、使用済みのカートリッジ13を取り外す。その後、上述同様の動作により未使用のカートリッジ13をシリンジ11に装着することで、再びカートリッジ13内の内容物を吐出させることができる。
このように、本実施形態では、シリンジ11にカートリッジ13が着脱可能に設けられているため、カートリッジ13を交換するだけの作業によりシリンジ11及びプランジャ12を再利用することができる。その結果、ランニングコストを抑え、より経済的な吐出容器1を提供できる。
また、内容器41及び外容器42を備えたカートリッジ13が、吸気孔55を介して内容器41及び外容器42の間とシリンジ11内とを連通するように設けられているため、内容器41の減容変形に伴い内容物を吐出できるとともに、吐出口45aを通した内容器41の内部への外気の流入を防止できる。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性を高めることができる。
特に、本実施形態では、内容器41及び外容器42を備えたカートリッジ13において、外容器42に吸気孔55を設け、この吸気孔55を通して密封空間の圧力によって内容器41を減容変形させているため、従来のようなカートリッジ内の内容物をピストンにより押し込む構成に比べて、カートリッジ13の内容物が不意に漏出することを確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態において、カートリッジ13の容器本体43は、内容器41が外容器42の内面に剥離可能に積層されたいわゆるデラミボトルであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内容器41と外容器42とが別体に形成された二重容器であってもよい。
また、上述した実施形態では、カートリッジ13を装着筒部22に螺着する構成について説明したが、これに限らず、カートリッジ13が装着筒部22に着脱可能に設けられていれば構わない。
また、上述した実施形態では、図1に示すように、本体筒部21と外フランジ部23を一体で形成してシリンジ11を構成した場合について説明したが、これに限らず、図3に示すように、本体筒部21とフランジ部材101を別体で形成しても構わない。具体的に、図3に示すフランジ部材101は、環状の指掛け部102と、本体筒部21に装着された外筒部103と、外筒部103の内側に配設された内筒部104と、を備えている。
指掛け部102は、本体筒部21における一端側の開口縁上に支持され、本体筒部21に対して径方向の外側に向けて突設されている。
外筒部103は、指掛け部102から他端側に向けて延設され、本体筒部21の一端部を径方向の外側から囲繞している。外筒部103には径方向の内側に向けて突出する係止突起105が形成され、本体筒部21の一端部に形成された被係止部106に係止されている。
内筒部104は、指掛け部102の内周縁から他端側に向けて延びる筒状に形成され、本体筒部21の内周面に沿って配設されている。すなわち、外筒部103及び内筒部104は、本体筒部21を径方向に挟んで対向している。なお、内筒部104の他端縁と、外筒部103の他端縁とは、同等の高さであっても、何れかが容器軸O方向の一端側または他端側に位置していても構わない。
また、図3、図4に示すように、シリンジ11及びプランジャ12に、プランジャ12のストロークを調整するストローク調整機構を設けても構わない。具体的に、ストローク調整機構は、シリンジ11側に形成された乗り越え突部111と、プランジャ12側に形成され、乗り越え突部111上を摺接しながら容器軸O方向に乗り越え可能な突起部112と、プランジャ12の周方向の位置決めを行う回り止め部113(図4参照)と、を備えている。
乗り越え突部111は、シリンジ11のうち、フランジ部材101の内筒部104から径方向の内側に向けて突設されている。乗り越え突部111のうち、一端部には他端側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜する傾斜部111aが形成され、他端部には容器軸O方向に沿って延設された平坦部111bが形成されている。なお、図示の例において、乗り越え突部111は容器軸Oを挟んで径方向で対向する2箇所に形成されている。
突起部112は、プランジャ12のうち、リブ33の外周面から径方向の外側に向けて突設されている。具体的に、突起部112は、径方向の外側に向かうに従い一端側に向けて傾斜するとともに、その外周面が球面とされている。また、突起部112は、リブ33の径方向外縁において、容器軸O方向に間隔をあけて複数形成されている。
なお、図示の例において、突起部112は、プランジャ12の各リブ33のうち、容器軸Oを挟んで対向する2つのリブ33にそれぞれ同ピッチで形成されている。また、各突起部112の先端は、上述した乗り越え突部111のうち、傾斜部111aの一端縁よりも径方向の内側であって、平坦部111bよりも径方向の外側に配置され、傾斜部111aを伝って乗り越え突部111を乗り越え可能とされている。
図4に示すように、回り止め部113は、フランジ部材101の内筒部104から径方向の内側に向けて突設されている。具体的に、回り止め部113は、周方向の一方側から他方側に向かうに従い径方向の外側への突出量が大きくなるように形成されるとともに、周方向の他方側に位置する端部は、乗り越え突部111のうち、周方向の一方側に位置する端部に連設されている。また、回り止め部113のうち、周方向の他方側に位置する面は、上述したリブ33と周方向で対向する当接面113aとされている。
このように構成された吐出容器1においては、まず突起部112と乗り越え突部111とが容器軸O方向で重なる調整位置になるように、プランジャ12とシリンジ11の周方向の位置合わせを行う。このとき、本実施形態の吐出容器1では、回り止め部113が乗り越え突部111に連設されているため、リブ33が当接面113aに当接する位置(図4の状態)までプランジャ12とシリンジ11とを相対回転させることで、プランジャ12の周方向の移動が規制された状態で、上述した調整位置に容易に位置合わせすることができる。
この状態で、上述同様の動作によりプランジャ12をシリンジ11内に押し込む。すると、シリンジ11に対してプランジャ12が他端側に移動することで、複数の突起部112のうち、乗り越え突部111よりも一端側に位置して乗り越え突部111に最も近い突起部112aが、一端側から乗り越え突部111に達する。乗り越え突部111に達した突起部112aは、プランジャ12の他端側への移動に伴って傾斜部111a上を摺接し、平坦部111bに達する。そして、突起部112aは、平坦部111b上を摺接することで、乗り越え突部111を容器軸O方向に乗り越える。このとき、突起部112が乗り越え突部111を乗り越える際のクリック感や音等が使用者に伝達される。
その後、プランジャ12の押し込みを継続することで、乗り越え突部111よりも一端側に位置する各突起部112が次々と乗り越え突部111を乗り越えていく。
この場合、プランジャ12の押し込み動作に伴い、突起部112が乗り越え突部111を次々に乗り越えていくことで、触覚や聴覚等の感覚によってプランジャ12のストローク量を判断し易くなる。そのため、内容物の吐出量を調整可能とするとともに、優れた操作性を具備させることができる。また、プランジャ12を引き戻す方向に力が加わっても、乗り越えた状態で突起部112と乗り越え突部111とが係止されることとなるため、引き戻す方向への移動を抑制し、正確な計量が可能となる。
ところで、カートリッジ13の交換時等、プランジャ12をシリンジ11から引き抜く場合には、プランジャ12を調整位置から退避させる。具体的には、図5に示すように、シリンジ11及びプランジャ12を、周方向に沿うリブ33と回り止め部113とが離間する方向に相対回転させ、乗り越え突部111と突起部112とが容器軸O方向で重ならない位置まで移動させる。これにより、乗り越え突部111と突起部112との係止が解除され、プランジャ12をシリンジ11から容易に引き抜くことができる。
なお、上述した実施形態では、ストローク調整機構として、乗り越え突部111及び突起部112と、回り止め部113と、をそれぞれ形成した場合について説明したが、それぞれ別々に形成しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…吐出容器
11…シリンジ
12…プランジャ
13…カートリッジ
26…連通孔
41…内容器
42…外容器
45a…吐出口
55…吸気孔
111…乗り越え突部
112…突起部
113…周り止め部
O…容器軸

Claims (3)

  1. 筒状のシリンジと、
    該シリンジのうち、軸方向に沿う一端側の開口部内に嵌合され、摺動自在とされたプランジャと、
    前記シリンジのうち、軸方向に沿う他端側の開口部に着脱可能に設けられ、内容物が収容されるカートリッジと、を備え、
    前記カートリッジは、
    内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴ってしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、
    前記内容器が内装される外容器と、
    前記内容器内の内容物を吐出する吐出口と、を備え、
    前記外容器の底部には、前記シリンジ内に向けて開口して、前記内容器及び前記外容器の間と前記シリンジ内とを連通させる吸気孔が形成されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記シリンジには、径方向の内側に向けて突出する乗り越え突部が形成され、
    前記プランジャには、前記シリンジに対する摺動移動に伴って、前記乗り越え突部に摺接しながら前記乗り越え突部を軸方向に乗り越える突起部が軸方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
  3. 前記シリンジには、径方向の内側に向けて突出して、前記プランジャに周方向で当接可能な回り止め部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の吐出容器。
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