JPH02139377A - 可押出し性を有する物質の排出方法、それに用いる容器およびその装置 - Google Patents

可押出し性を有する物質の排出方法、それに用いる容器およびその装置

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JPH02139377A
JPH02139377A JP63290158A JP29015888A JPH02139377A JP H02139377 A JPH02139377 A JP H02139377A JP 63290158 A JP63290158 A JP 63290158A JP 29015888 A JP29015888 A JP 29015888A JP H02139377 A JPH02139377 A JP H02139377A
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JP
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cartridge
container
substance
holder
piston head
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JP63290158A
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Junichi Yoshimoto
吉元 純一
Tatsuo Jinriki
神力 達夫
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Oriental Yeast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可押出し性を有する物質を押し出し排出する方
法、それに用いる容器、およびその装置に関する。
〔従来の技術〕
可押出し性を有する物質、例えばカスタードクリーム、
チョコレートクリーム、ホイップクリーム、バタークリ
ーム等のクリーム類、ビーナツツペースト、チョコレー
トペースト等のペースト類、マヨネーズ、ケチャツプ、
マスタード等の食品類あるいは練り歯みがき、〈つクリ
ーム、建物用パツキン材、各種グリース等の食品以外の
再挿、出し性を有する物質は、口線の容器に入れて逆さ
にしてもすぐには流れ出ないが外から力を加えると、排
出口より押出され流動的な挙動を示すようになる。以下
このような可押出し性を有する物質を該物質と称す。
前記該物質が最終的消費形態ではなく、最終製品を製造
するための一原料として用いられる場合、一般に該物質
は工業的に量産され容器(袋等も含む)内に充填された
状態で流通に供され、使用現場まで輸送され該現場で新
たに一原料として用いられる。使用現場では流通に供さ
れた容器が適当でない場合新たに該物質を別容器へ移し
たり、小分けしたり劣ることになり、使用段階での新た
な手段が必要となる。
たとえば従来カスタードクリームやホイップクリーム等
をシュー皮へ注入する場合では、数kg入りの缶やポリ
袋に充填された該クリーム類を、(a)新たに絞り袋等
に所定量ずつ移し入れ、順次シュー皮内へ手作業により
注入している。
萌記該物質は上記絞り袋の他にも、(b)使用段階て計
量スプーンにより直接目的対象物に充填したり、又場合
によっては (C)自動充填機に所定ψの該物質をホッ
パー(容器)に移し入れ自動に充填している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしなから、ト記従来の使用手段により該物質を対象
物に排出する方法では次に示すような問題点があった。
すなわち ■、使用する際に流通に供された容器(流通容器と称す
)は開放されるため内容物は外気にさらされ、外気から
の汚染および表面乾燥1酸化等を受は易く望ましい密閉
性に欠ける。
2、使用時容器に移す場合、手間がかかり、かつ衛生ト
汚染を受は易く又空気に触れることによって変質し易く
、さらに容器内の内容物残留は、不可避的で、ロスが発
生する。
3、使用後容器内に残留した内容物は一般にもとの流通
容器にもどされるため、流通容器屯位で内容物の品質変
化や衛生上の7Fi染を受は易い。
4、容器の入れ替えの際及び容器内で内容物の構造破壊
が起り物性か変化することがある。
5、手作業の場合内容物の対象物への充填計が不安定で
あり疲労もあるし、又高粘性物質の場合は手作業は困難
である。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであ
り、容器内に収容されている該物質を品質を変質される
ことなく衛生的に定量性よく対象物へ排出するための新
規な排出方法を提供するものであ°る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、可押出し性を有する物質を収容してい
る容器をホルダー内に装填し、該ホルダーの一方からピ
ストンヘッドで該容器を押圧し、該容器の対向するもう
一方に設けられている排出口より所定量の前記物質を排
出することにより、衛生的又は変質させずに容易に該物
質を所定量対象物へ排出することが可能となる。
すなわち、容器に充填されている可押出し性を仔する物
質を別の容器等へ移し替えることなく、そのままの形態
で所定の排出装置のホルダー内に装填し、該ホルダーの
一方からピストンヘットで該容器を押圧し、該容器の対
向するもう一方に設けられている排出口より所定量の該
物質を押出し、対象物内等へ排出し、該容器の該、物質
を所定量排出したあとは該ホルダーからはずして保存し
ておき必要時再度該ホルダーに装填したり、該物質がす
べて押し出された後は、新しい容器と簡単に差し替える
ことのできるものである。
本発明の排出は、対象物内への充填の他、対象物上に落
したり、間1涼への注入及び単に板上に排出する等の操
作を包含するものであり、容器内の該物質を所望により
排出口より押出し、用いることがてきる。
又本発明において該物質を容器より排出する手段として
用いることのできる装置はり[出装置と称するが、該排
出装置は容器の装着保持手段と容器内の該物質の排出手
段を備えていればよいものである。
本発明に係る容器はそのままで流通容器として用いるこ
とができ、かつ排出装置のホルダーに装填できる容器で
あり、該物質をすべて排出し終えbば該容器をホルダー
から取りはずし、新しい容器を同様にしてホルダー内へ
装填するだけで容易に差し替えのできるカートリッジ式
の容器である(以下該容器をカートリッジと称す)。
カートリッジは該物質を外部へ排出する1つの排出口を
有し、該排出口には必要により口金類を嵌合でき、該物
質を所望の形状において排出することができる。
ホルダーに装填したカートリッジをピストンヘッドで押
圧する態様としては、大きく2つある。1つはホルダー
内径とピストンヘッド外径がほぼ同一でほとんどホルダ
ーとピストンヘッドのクリアランスがない状態でカート
リッジを一方よりそのまま圧縮していく方法であり、も
う1つはピストンヘッド外径がホルダー内径より小さく
、クリアランスがほぼカートリッジ周側面の肉厚の2倍
より大きく、該カートリッジ周側面がほとんどホルダー
の内周面をスライドすることなくピストンヘッドによる
抑圧に伴いカートリッジの内側へ折り重なり、カートリ
ッジの周側面が内部に2重になって折り込まれてゆく方
法である。本発明においてカートリッジをホルダー内に
装填するとはカートリッジ周側面をホルダー内周面に物
理的にほぼすき間なく密着させ、かつホルダーの一方を
カートリッジの排出口を外へつき出した状態で物理的に
固定することである。
カートリッジ内の該物質をカートリッジの排出口より所
定量排出するには、ピストンヘッドの移動量を所定量と
すればよく、ピストンヘッドの移動量はラチェット機構
等の一方向寸動機構により簡単に調節設定でき、例えば
ラチェット機構を用いた場合にはピストンヘッドの移動
が間欠的となるため、該物質の排出を一定量ずつ順次行
なうことが容易にできる。
カートリッジの周側面を2重に重なり合うように内側へ
折り重ねながら押込む方法ではピストンヘッドの移動量
と該物質の排出量が、はぼカートリッジの該物質ができ
きるまで直線的に比例するので排出量の調節は容易であ
る。
次に必要により図面を参照して本発明の方法をさらに説
明する。
本発明に係る該物質は可押出し性を有する物質であり、
外力がない状態ではある程度定形性があり、外部から該
物質に力を加えると流動的挙動を示すものである。たと
えばカスタードクリーム。
チョコレートクリーム、ビーナツツペースト。
ピーナツツバター、ホイップクリーム、バタークリーム
、クリームチーズ等のクリーム、ペースト類、練りあん
、ジャム等の甘味材料、マヨネーズ、ケッチャップ、マ
スタード等の調味料1.さらにパン、ケーキ、クツキー
類のバッター等、一般に絞り成形の可能な物質で、外圧
をかけなければ排出口から容易に流れ出さないような物
質である。
パン、ケーキ、クツキー類は通常一貫生産されているが
、バッター状態で流通し、焼成工程を別に独立させるこ
とも可能であり、この場合前記クリーム類と同様に対象
物にバッターを充填し所定の処理を施してもよいし、又
バッターを天板上に押し出しそのまま焼成してもよい。
以上食品系の該物質の他、練り歯みがき、くつクリーム
、グリース等の工業製品等も本発明に係る該物質に含ま
れる。又常温においては固体があるが加熱により流動性
を示し押出しが可能となるもの、たとえば高融点油脂を
含有するペースト類、さらに常温においては液体に近い
が冷却又は冷凍により塑性を示すようになるもの、たと
えばアイスクリーム、シャーベット、ホイップ生クリー
ム等押出す際に可押出し性を示すものであれば用いるこ
とができる。
本発明においてはカートリッジに収容されている該物質
は使用時に別の容器に移し替える必要がなく、又該物質
は押圧によりカートリッジから排出されるだけなので、
外力付加により構造破壊を受は易い粘性体又はチクソト
ロピー性粘弾性体なども好適に用いることができる。た
とえば寒天ゼリ系のゲル構造を有するもの、蛋白質の変
性によるゲル構造を有するもの、又はケラチャツプ等で
ある。
次に本発明において用いることのできるカートリッジは
、該物質を収容し流通に付されても該物質の品質を保全
することができ、かつホルダー内に装填されピストンヘ
ッドで押圧されたとき、破壊することなく押圧に応じて
変形しながら該物質を押出すことのできる強度及び柔軟
性、さらに品質保全性を有する容器である。
第1図〜第2図は本発明に係るカートリッジを用いた押
出機構の一例を説明する図であり、カートリッジ1の周
側面が2重に重なり合いながら押込まれていく態様を示
している。すなわち、カートリッジの外径はホルダーの
内径とほぼ同一であり、はとんどすき間なくカートリッ
ジはホルダー内に装填され、ピストンヘッド5により押
圧されるとともにカートリッジ底面2のみが陥没してい
くような状態で該物質を排出してゆく。カートリッジは
流通段階においては7の口金類は装着されている必要は
なく、使用時に排出口13に嵌合すればよい。又使用前
は排出口3はシールされカートリッジ自体は密閉容器と
なっており該物質の品質保全性を有するものである。
第2図はピストンヘッド5の押圧によりカートリッジ内
の該物質の大半がカートリッジ外へ排出された状態であ
り、カートリッジ周側面はホルダー4の内周面をスライ
ドすることなく内側へ折り重なりながら押圧されていく
ため、カートリッジ周側面等への該物質の残量は極めて
少なく無駄がない。又ピストンヘッドの押圧によるカー
トリッジ底面の陥没様の動きは安定しており、ピストン
ヘッドの移動量と該物質の排出量はよく比例することに
なる。又、該物質か容器内で不必要な内部移動を起すこ
となく品質が安定である。
以上のような構成においては、ピストンヘッドの外径と
ホルダー4の内径とのクリアランスは適当である必要か
あり、最小でカートリッジ周側面の肉厚の2倍であるが
、大きすぎても好ましくない。すなわち該クリアランス
は該物質の物性、ピストンの押圧速度、カートリッジの
材質、形状等により適宜設定する。大きくなりすぎれば
カートリッジ内の該物質はクリアランスを通って排出口
と逆の方向に逆流する可能性があり、又小さすぎる場合
はピストンヘッドの押圧によりカートリッジ周側面もみ
だれて押込まれることになる。前記逆流を防止するため
に第3図に示したようにピストンヘッドの厚みを大くし
てもよい。特に該物質の粘度が小さく排出口も小さい場
合等では逆流が起り易いため、クリアランスをカートリ
ッジ周側面の肉厚の2倍の大きさに近似させたり、ピス
トンヘッドの厚みを大きくしたものを用いるとよい。
カートリッジの形状は該物質を収容した状態で基本的に
は円柱、だ円柱等周側面に角のない柱形が好ましい。又
排出口に勘合しつる口金類は各種星型の他、所望の形状
の口金を取り付けることができる。
以上のような構成による排出では、該物質は排出口の部
分を除いて外気にふれることがなく、かつ必要以上に容
器内ての移動や攪拌等を受けていないため、品質が安定
で劣化しにくい。又排出を途中で中止した場合でもその
ままカートリッジの排出口にキャップ等をしホルダーよ
り取りはずし保存すればよく、空気等の逆流等もなく非
常に衛生的で外気による品質劣化を受けにくい。又カー
トリッジはある程度可押出し性があるので残量をどの程
度か簡単に目視により知ることができ大変便利である。
さらに第4図のカートリッジ底面部分の断面図に示され
ているような1つ以上の位置合せ溝11を設け、該溝と
合致するピストンヘッドの突起によりカートリッジ底面
とピストンヘッドが所定の位置関係で接合するようにす
ることもでき、これにより所定のクリアランスlOを保
つことが容易となる。
カートリッジの材質としてはポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリチン、ポリカーボネート
、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリエステル等の
プラスチック包装材料に使用されるものを用いることが
でき、又各種ラミネートフィルム、金属缶を用いること
もでき、さらに紙、金属箔等の併用も可能である。
カートリッジの肉厚は、排出口の部分は他の部分よりも
比較的厚いことが望ましく、口金類を嵌合できる程度の
強・度を有しているとよい。カートリッジ周側面の肉厚
が厚すぎれば、折り重ねていく抵抗力がかかりピストン
ヘッドで押圧する際の必要な押す力が増大し又押圧力に
耐えられずカートリッジに亀裂が生じ易くなるため好ま
しくない。肉厚が薄すぎれば強度が弱くなり破裂の危険
性があり、ピストンヘッド後方に該物質が逆流し易く可
押出し性にも欠けるため好ましくなく、さらに流通段階
における機械的保護性など品質保全性に劣るようになる
。又ピストンヘッドでカートリッジ底面を押圧したとき
にカートリッジの側面がホルダー内周面をすべることな
く内側へ折れ込んで重なり合うようにして押込まれるた
めには、カートリッジの周側面の肉厚は該物質の物性等
により適宜設定する。
一方ピストンのヘッドでカートリッジ底面を押圧すると
ピストンヘッドのエッチ部分に当る該底面の部分には強
い応力が発生し、引き伸ばされる。このため第4図に示
されているように、少なくとも前記エッチの当る部分8
の肉厚は側面の肉厚より厚いことが望ましく、特に該物
質の粘度、比重が大きいもの等大きい押圧の圧力が要求
される場合には有効である。
又ピストンヘッドのエッチ部分にかかる応力をなるべく
低減するため、エッチにアールをもたせたり、ヘッドの
形状自体にアールをもたせたり、ヘッド、ホルダーの底
部及びカートリッジの排出口近傍をコーン状とすること
もできる。この場合カートリッジ圧出口付近に残留する
該物質の量を少なくし、又ヘッドによる押圧力を低減し
、スムーズに該物質を押し出すことが可能である。特に
第6図に示したようにカートリッジの底面と排出口のあ
る面とを密接状に嵌合するようなコーン状とし、さらに
ピストンヘッド及びホルダーの底部を該コーン状と同形
にすることで、ピストンヘッドとカートリッジ底面との
位置合せ、・及びカートリッジ側面の内側への折れ重ね
が容易になり、該ヘッドの押圧力も比較的小さくてすみ
、さらにカートリッジ側面及び圧出口近傍に該物質が残
留しに〈〈ロスが少なくなる等好ましい。前記コーン状
の形状の傾斜角は該物質等により適宜設定すればよい。
又コーン状と同様球面状としてもよい。押圧の際の力は
カートリッジ底面ばかりでなく、ホルダーによりささえ
られている排出口のある面のホルダーの内周端面にあた
る部分にも相当の応力がかかるため、この部分の肉厚も
底面同様に比較的厚めにするとよい。
又底面の端層部9(底面エッチ)は押圧により引き伸ば
され折り曲げられているが、この部分の肉厚が厚すざる
とピストンヘッドとホルダー、のクリアランスがカート
リッジ周側面の肉厚の2倍程度では不充分となるため、
この場合クリアランスは大きめにするとよい。すなわち
適正クリアランスは底面エッヂ9の肉厚及び周側面の肉
厚により設定することができる。底面エッヂ9及びピス
トンヘッドのエッヂの当る部分8は、ストレスを受は易
く、又底面エッヂ9が厚すぎれば側面が内側へ折れ重な
りにくくなるため、底面エッヂ9をあまり厚くせず(前
記エッチの当る部分8は厚くてよい)、カートリッジの
底面端部の形状をシャープなエッヂのないものとしたり
、該底面自体にアールをもたせ、ピストンヘッドで押圧
されたときの端層部付近の伸びを低減させるとよい。又
第4図に示しているように予め底面を凹状にしておき、
ピストンヘッドが容易に底面を押圧し周側面を内側へ折
り込みながら該物質を排出するように導くことができる
以上説明した押圧の構成においてカートリッジに要求さ
れる強度、柔軟性、成形性等をさらに良好なものとする
ために原料プラスチック材料に柔軟剤及び可塑剤等の改
良剤を添加しておくこともできる。
カートリッジの成形方法としては、ブロー成形が好まし
く、ブロー成形では排出口付近及び底面付近の肉厚が周
側面の肉厚に比べ厚くなり易く、ざらにシームもないた
め良好な成形体を得ることができる。又ラミネートフィ
ルム等を用いて袋状のカートリッジとし、排出口にリン
グ等をはめ補強することにより、該物質を詰めた時には
円柱形様になるカートリッジを用いてもよい。この場合
底面及び排出口近傍の押圧による応力が集中し易い部分
に補強材を接着し強度を増大させてもよい。
いずれの場合でもカートリッジに収容する該物質の物性
、内容量、排出口の大きさ等によりカートリッジの材質
、形状を設定すればよい。又該物質とカートリッジとの
化学的、物理的作用たとえば耐油性、耐水性9、耐薬品
性、気体バリヤ性等も考慮し設定する。すなわち品質保
全性及び該物質の排出特性の両者により適宜カートリッ
ジを選定すればよい。
次に本発明の方法を実施するための排出装置について説
明する。
第5図は排出装置の一例を示すものでカートリッジ装填
ホルダー21.ピストン棒23.ピストンヘッド22.
ピストン棒を駆動させるラチェット部(ラチェット2つ
、ラチェットホイール30.排出ハンドル28)及び着
目調節ハンドル26等から成っているものである。ピス
トン棒にはラック24が備えられ不図示のビニオンとか
み合っており、ビニオンはラチェットホイール30と連
結されラチェットホイール300回転運動をうけピスト
ン棒23のラック24を上下させる。
ラチェットホイール30はラチェット29の往復運動に
よって間欠的に回転するが、該回転は排出ハンドル28
の操作により起動し、その移動距離はi迂回調節ハンド
ル26により固定され、最終的にカートリッジから押し
出される該物質の量を調節できるようになっている。
又、カートリッジが空になり下かりきったピストン棒2
3は手廻しハンドル25によりもとの位置にもどすこと
ができる。この結果カートリッジをカートリッジ装填ホ
ルダー21に装填し、該物質を目的とする対象物をテー
ブル31の上に起き量目調節ハンドル26で適正量に設
定し、排出ハンドル28を下方へ押し下げれば所定量の
該物質が対象物上へ又は内部へあるいは間隙間へ排出さ
れることになる。
ここでカートリッジ装填ホルダー20はヒンジでとめら
れる該ホルダーの半分の部分が自由に開閉できるように
なっており、該開閉部はボルト21で固定できるように
なっている。又該ホルダーの底部にはカートリッジの圧
出口のみが突き出るような穴か設けられている。
ピストンヘッド22の外径は前記ホルダーの内径より小
さく、該ヘッドはカートリッジの周側面を内側へ折り重
ねるようにしてカートリッジ底面を押圧することのでき
るようなりリアランスを該ホルダーとの間に保っている
。一方ピストンヘッド22の外径を小さくして、該ヘッ
ドとカートリッジ底面との間に適当な外径を有するディ
スクを配置することによっても本発明の実施をすること
ができる。この場合カートリッジの内径により底面を押
圧する面積をディスクをかえるだけで調整できる。ピス
トンヘッドによる押圧の圧力はカートリッジ及び該物質
の物性等により適宜ラチェットホイール径、ビニオン径
、排出ハンドル長等により調節すればよい。
又、本発明の方法を実施する他の構成としては、排出ハ
ンドル28を電機的駆動にしたり、カドリッジ装填ホル
ダー21を複数取り付は主柱32を中心に回転できるよ
うにし複数種のカートリッジを1台の装置で扱えるよう
にすることもできる。
又ピストンの運動を横方向にした横型タイプや斜め方向
に所定の角度をもたせたタイプにしてもよく、前記ホル
ダーを透明硬質プラスチックで作成し収容物の残量が目
視できるようにすることもできる。さらにカートリッジ
の収容物を加熱又は冷却するためのジャケットをカート
リッジ装填ホルダーに装備することもできる。
又前記ラチェットの他にもウオームとラックの組合せ等
により同様の一方向寸動機能を発揮させることができる
なお、カートリッジに該物質を収容させるには、従来行
なわれている手段、すなわち滅菌室内での自動充填等に
より行なうことができる。耐油、耐水性及び気体バリア
性のある材質をカートリッジに用いれば、該物質バッキ
ング状態にもよるが、カートリッジの状態で相当長期間
保有することが可能である。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を示しさらに説明する。
実施例1 第1図に示した形状を有するポリエチレン製ブロー容器
のカートリッジに該物質としてカスタードクリームを滅
菌室内の自動充填により充填し、排出口をヒートシール
によりキャップをした。
尚カートリッジの成形にあたり、カートリッジ底面でピ
ストンヘッドの当る部分は若干厚めにし、又圧出口には
ネジ山を設けた。カートリッジは直径8 cm、高さ2
0cm、内容量11であり、カスタードクリームは20
℃において5500cpの粘度であった。
次に、第5図に示したような構成による排出装置に前記
カートリッジを装填した。すなわち、まずカートリッジ
の排出口のキャップをはずし星型の口金を装着し、次に
カートリッジ装填ホルダー20にセットし手廻しハンド
ル25と排出ハンドル28によりピストンヘッド22を
カートリッジの底面にあてカートリッジ内の収容物が排
出口の端部までくるように調節しくヘッドスペースをな
くシ)、さらに量目調節ハンドル26により量目ケージ
27を50mMに設定した。テーブル31の上にはシュ
ー皮を一部口を開けた状態で置き、排出ハンドルを下方
へ1ストローク下げシュー皮肉へ波形状にカスタードク
リーム 50m2を注入した。該操作を繰り返し総計1
9個のシュー皮にカスタードクリームを注入できた。次
に手廻しハンドル25によりピストンヘッド22をもと
の位置までもどした後、前記ホルダーより空になったカ
ートリッジを取りはずし、新たに次のカートリッジを前
記と同様にしてセットした。
取り外したカートリッジは周側面が2重に重なっており
、順次内側へ折れ重なっているものであった。さらにカ
ートリッジ内にはほとんど目視できるほどには収容物の
残量がなく無駄のないものであった。
得られたカスタードクリームを注入したシュー皮の重量
を測定したところ、はとんどバラ付きなく  60g−
M後であった(シュー皮重量は約10gであった)、。
尚、ピストンヘッドの外径は78mm、ピストンヘッド
の高さ30mm、カートリッジ装填ホルダーの内径83
mm、@記ヘッドとホルダーのクリアランス4IIIm
、ピストンヘッドによる押圧の圧力0.5 dyn/c
m2であった。
実施例2 実施例1と同様の形状を有するカートリッジに該物質と
して粘度5200cpの硬めのバッターを充填し、カー
トリッジの排出口には円形の口金を装着し、ピストンヘ
ッドの外径を77m+nにした以外は実施例1と同様の
排出装置に充填した。
テーブルの上には天板上に配置したバンズ型パン生地を
置き、該パン生地上の前記バッターを1ストローク当り
 25[IIJlずつかけ、得られたパン生地をホイロ
へ入れた後焼成したところ重量ふれのない製品ができた
。カートリッジ1本で39個とれほとんどロスはなかっ
た。空になったカートリッジは実施例1と同様周側面が
内側へ折れ重なり、はとんど残量はなかった。
実施例3 実施例1と同様のカートリッジを、アクリル樹脂製の透
明シリンダー状のホルダー(内径81mm。
肉厚8mm、長さ210 mm)に装入し、ピストン(
外径78+nm、透明アクリル樹脂製)により該カート
リッジの底面を手で押し、所定量のカスタードクリーム
をシュー皮肉へ注入した。尚該透明シリンダーには目盛
がつけられており、該クリームの注入量は目視により知
ることができた。又カートリッジの差し替えも極めて簡
単であった。
〔発明の効果〕
以−ト説明したように可押出し性を有する物質を差し替
えの容易なカートリッジ式の容器に入れ、容器の一方を
ピストンヘッドで押圧し、他方より該物質を排出するこ
とにより、該物質は容器の形態でそのまま流通及び保存
ができ、かつ実施にあたっては簡単な排出機構により行
なうことができるため、本発明の方法はホールセールば
かりでなくリテール等の現場や家庭において非常に有用
な方法である。
さらに本発明の方法には次に挙げる効果がある。
1、排出の際可押出し性を有する物質が排出口部分以外
では外気にふれることが少ないため品質変化が少なく品
質保持上極めて優れている。
2、該物質の移し替えが不要で、さらに排出する際カー
トリッジを押圧する力以外はかからないため、構造が破
壊され易い物質の物性変化やその低汚染も防ぐことがで
きる。
3、該物質の排出が容易で手間がかからず、労力がかか
らない。
4、カートリッジ内に該物質が残留しても、カートリッ
ジにキャップ等をするだけで保存ができ、又その際にも
外気がカートリッジ内へ混入することがなく、品質劣化
が起きにくい。
5、該物質の排出量が容易に調節でき、バラ付ぎが少な
くかつロスが少ない。
6、排出の際にカートリッジの排出口に所望の口金類を
嵌合等により簡単に装着できる。
7、複数の種類のカートリッジを排出装置に配置すれば
所望の種類の該物質を自由に選択し用いることが可能で
ある。
8、カートリッジによるため排出′装置等を汚染するこ
とがなく、清掃、洗浄の手間がなくカートリッジは容易
に差し替えが可能である。
9、カートリッジ内の該物質の残量を目視により知るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の方法の一態様を説明する図
であり、□第1図は口金を装着したカートリッジにピス
トンヘッドをあてたところの一部を断面図とした模式構
成図、第2図は第1図のカートリッジ内の可押出し性を
有する物質がeストンヘッドの押圧により押出された状
態を示す一部を断面図とした模式構成図、第3図及び第
6図は本発明に係るピストンヘッドの別め形状を示す模
式断面図、第4図は本発明に係るカートリッジの底面部
分の形状を示す一部拡大模式□断面図、□第5図は本発
明□の方法を実施す名ために用いることめできる排出装
置の構成を示す側面模式図である。 1 カートリッジ本体□:″′    □2 カートリ
ッジ底面 ′3 排出口 4 ホルダー      5 ピストンヘッド6 ピス
トン棒     1 口金 8 ピストンヘッドのエラ≠の当る部分9 底面エッヂ
lOクリアランス 11  位置合せ溝 12  可押出し性を有する物質 20  カートリッジ装填ホルダー 2】 とめボルト     22  ピストンヘッド2
3ヒストンJsI24′ラツク 25□手廻しハンドル 26  量目調整ハンドル 28  排出ハンドル 30  ラチェットホイール 31  テーブル 27  量目ゲージ 29  ラチェット 32  主柱 特許出願人  オリエンタル酵母工業株式会社神5  
力   達   夫

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可押出し性を有する物質を収容している容器をホ
    ルダー内に装填し、該ホルダーの一方からピストンヘッ
    ドで該容器を押圧し、該容器の対向するもう一方に設け
    られている排出口より所定量の前記物質を排出すること
    を特徴とする可押出し性を有する物質の排出方法。
  2. (2)前記容器が押圧されたとき、該容器周側面が内側
    へ折り重なり2重になった状態で前記物質を排出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. (3)可押出し性を有する物質が充填されてあり、排出
    用ホルダーに装着される形状を持ち、静置された際には
    前記物質を安定に保持し、底部からの押圧力により前記
    物質を排出口より排出しながら側面が変形しうる柔軟性
    を備えた材質よりなる可押出し性を有する物質の排出に
    用いる容器。
  4. (4)可押出し性を有する物質を収容しているほぼ円筒
    形胴部を有する容器をその底部を開放して把持する機構
    、該容器の底部を押圧することができるピストンヘッド
    、該ピストンヘッドを送る一方向寸動機構を少なくとも
    備えた可押出し性を有する物質の排出装置。
JP63290158A 1988-11-18 1988-11-18 可押出し性を有する物質の排出方法、それに用いる容器およびその装置 Pending JPH02139377A (ja)

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