JP2014212681A - 送電装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

送電装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力伝送システムにおいて、負荷変動およびギャップ変動によらず、高効率な電力伝送システムを実現する。
【解決手段】受電装置へ電力伝送を行う送電装置は、スイッチング素子を含む増幅器を含み、増幅器の効率を評価する値を検出し、検出された効率を評価する値に基づいて増幅器に供給する電圧を増減する。効率を評価する値は、増幅器におけるスイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移するまでの、スイッチング素子の出力波形、スイッチング素子が出力する電圧値または電流値、スイッチング素子が出力する電圧値が極大値となる時間または電圧値、増幅器の入力インピーダンスである。
【選択図】図5

Description

本発明は送電装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
近年、無線電力伝送技術が広く研究開発されている。この技術では、負荷で消費される消費電力変動(以下、負荷変動と称する)および送受電装置間距離変動(例えばアンテナ間距離変動。以下、ギャップ変動と称する)により電力伝送効率が低下する(非特許文献1)。また、送電装置としてE級増幅器を用いる技術も開示されている(特許文献1)。図2にE級増幅器106の構成例を示す。E級増幅器106は、NチャネルMOSFET200(以下、FET200と称する)と、2個のインダクタおよび2個のコンデンサで構成される。また、E級増幅器106は、端子として、FET200のゲート201、ドレイン202、ソース203を含む。E級増幅器106は、供給された直流電圧(以下、Vddと称する)204を、ゲート201に入力されるパルスでスイッチングし、交流電圧に変換する。
E級増幅器106を電力伝送システムに応用した場合のFET200周辺の電圧波形を図4を参照して説明する。図4は、詳細については実施形態において述べるが、FET200周辺の電圧波形の時間変動を示した図である。図4において、一点鎖線400はゲート201とソース203間の電圧(以下、Vgsと称する)の波形である。一点鎖線400によれば、FET200は、時間T0でオフ状態に遷移し、時間T0から時間T1の間はオフ状態である。そして、FET200は、時間T1でオン状態に遷移する。2点鎖線401は、E級増幅器106が理想的な動作をする時のドレイン202とソース203間の電圧(以下、Vdsと称する)の波形である。2点鎖線401によれば、FET200がオン状態に遷移する時間T1のVdsは0ボルトであり、Vdsの傾きも0である。ここで、傾きとはVdsの変化を時間で微分した値を意味する。
このように、E級増幅器106は、FET200がオフ状態の期間(時間T0から時間T1)にVdsを共振させる。また、理想的には、FET200は、Vdsが0ボルト、かつVdsの傾きが0の時にオン状態に遷移する(以下、ゼロ電圧スイッチングと称する)。これにより、スイッチング損失が少なく、高効率な電力変換が実現可能となる。また、E級増幅器106の出力設定値(以下、設定値)は、Vdd204を増減することにより設定可能であり、Vdd204を大きくすれば設定値は大きくなる。なお、本明細書中に記載された時間T1は、いずれもFET200がオン状態に遷移する時間を示すものとする。
特開2012−146289号公報
居村岳広、他2名、「近傍界用磁界アンテナの共振を利用した高効率電力伝送の解析と実験」、電気学会産業応用部門大会講演論文集II、平成20年8月、p.539−542
負荷変動乃至ギャップ変動が起きた場合のFET200周辺の電圧波形の例を図6を参照して説明する。図6は、詳細については実施形態において述べるが、負荷変動乃至ギャップ変動が起きた場合の、FET200周辺の電圧波形の時間変動を示した図である。点線601は、負荷変動乃至ギャップ変動が起きた場合のVds波形の例である。点線601によれば、時間T1においてVdsが0ボルトでなく、Vdsの傾きも0ではない。ことのき、FET200においてスイッチング損失が発生し、効率は低下する。従って、負荷変動乃至ギャップ変動が起きた場合に、FET200におけるスイッチング損失に起因する効率の低下の課題を解決する必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電力伝送システムにおいて、負荷変動およびギャップ変動によらず、高効率な電力伝送システムを実現することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の送電装置は以下の構成を備える。すなわち、受電装置へ電力伝送を行う送電装置であって、スイッチング素子を含む増幅器と、前記増幅器の効率を評価する値を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記効率を評価する値に基づいて前記増幅器に供給する電圧を増減する電力制御手段を備えることを特徴とする。
電力伝送システムにおいて、負荷変動およびギャップ変動によらず、高効率な電力伝送システムを実現することが可能となる。
第1実施形態による電力伝送システムの構成図。 E級増幅器の構成図。 第1実施形態による電力伝送システムの状態を示す図。 消費電力が減少した場合のVds波形を示す図。 第1実施形態における送電装置の動作を示すフローチャート。 消費電力が増加した場合のVds波形を示す図。 検出部がVdsを検出した場合の判定テーブルを示す図。 Vds波形の極大点を示す図。 (a)Vds波形の極大点の検出結果を示す図、(b)検出部が極大点を検出した場合の判定テーブルを示す図。 ドレイン波形を示す図。 検出部がIdを検出した場合の判定テーブルを示す図。 Poutに対するZinと効率を示す図(a)電力制御前の図、(b)電力制御後の図。 検出部がZinを検出した場合の判定テーブルを示す図 検出部による検出結果とVddの関係を表す判定テーブルを示す図。 第2実施形態による電力伝送システムの構成図。 第2実施形態による電力伝送システムの状態を示す図。 負荷変動とギャップ変動が起こる場合のVds波形を示す図。 第2実施形態における送電装置の動作を示すフローチャート。 第3実施形態による電力伝送システムの構成図。 第3実施形態における送電装置の動作を示すフローチャート(その1)。 第3実施形態における送電装置の動作を示すフローチャート(その2)。 第3実施形態における送電装置の動作を示すフローチャート(その3)。 第3実施形態による電力伝送システムの構成の変形例を示す図。 第4実施形態による電力伝送システムの構成を示す図。 第4実施形態における送電装置と受電装置とのの動作を示すフローチャート。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[第1実施形態]
本実施形態では、電力伝送システムにおいて負荷変動が発生する場合について説明する。図1は、本実施形態によるに電力伝送システムの構成図である。図1において、送電装置100は受電装置109に伝送路115を介して電力を伝送する。送電装置100において、電力制御部101は送電装置100が送電する電力を制御する機能を持ち、本実施形態ではE級増幅器106に接続される直流電圧Vdd204を増減することによって電力制御を行う。検出部102は、図4の時間T1のタイミングにおけるVds(ドレイン202とソース203間の電圧)を検出する。判定部103は、検出部102の検出結果に基づいて判定テーブル116を参照し、電力制御部101の動作を決定する。判定テーブル116の格納情報および、判定部103の動作については後述する。タイマ104は、電力制御部101が制御する電力および後述する定電圧回路113の出力が安定するまで検出部102の動作を抑制する為に使用される。
カウンタ105は、電力制御部101の動作回数をカウントする機能を持ち、上限の限度値に達すると送電装置100の送電機能を停止する。そのため、カウンタ105は、電力制御部101が動作した回数(以下、現在値と称する)と、限度値を記憶する機能も持つ。共振回路107は、送電アンテナ108および伝送路115と受電アンテナ110間をE級増幅器106の出力である交流電圧の周波数で共振させ、かつE級増幅器106と送電アンテナ108間のインピーダンス整合をとる。送電アンテナ108は、共振回路107から出力された電力を伝送路115を介して受電装置109に伝送する。
一方、受電装置109において、受電アンテナ110と共振回路111が電力を受信した後、整流回路112は、共振回路111が出力する交流電圧を、直流電圧に変換する。定電圧回路113は、整流回路112から供給される直流電圧を負荷が動作する電圧値に変換する。負荷114は、定電圧回路113が出力した電力を消費する。なお、本実施形態では負荷114は電圧10Vで動作するものとして説明する。
図3は、負荷114の消費電力が変化した場合の本実施形態による電力伝送システムの状態の評価を表す表である。図3(a)は、負荷114の消費電力が減少した場合を示し、図3(b)は、負荷114の消費電力が増加した場合を示す。図3(a)(b)のそれぞれにおいて、各状態(306a〜309a、306b〜308b)を表す値が示されている。具体的には、図3(a)には、状態306a〜309aのそれぞれについて、Vdd(供給された直流電圧204)300a、E級増幅器106の出力の設定値301a、負荷114の消費電力(以下、Poutと称する)302aが示されている。さらに、図3(a)には、各状態について、本実施形態による電力伝送システムの電力伝送効率303a、負荷114に供給される電圧値(以下、Voutと称する)304a、設定値301aの最適値305aが示されている。図3(b)についても、状態306b〜308bのそれぞれについて、図3(a)と同様の表となっている。なお、最適値305aは、Poutをゼロ電圧スイッチング時の効率で除算した値である。
図3(a)では、状態306aおよび状態309aがゼロ電圧スイッチングの状態であり、それぞれにおいて設定値301aと最適値305aは等しい。また、図3(b)では、状態306bおよび状態308bがゼロ電圧スイッチングの状態であり、それぞれにおいて設定値301bと最適値305bは等しい。
図3(a)の状態306a〜309aの時の、FETの出力波形であるVds波形を、図4に示す。図4は、負荷114の消費電力(Pout)が減少した場合のVds波形およびVgs波形である。一点鎖線400は前述したように、オン状態とオフ状態を遷移するVgs波形である。図4において、図3(a)における状態306aの時のVds波形は2点鎖線401、状態307aの時のVds波形は点線402、状態308aの時のVds波形は破線403、状態309aの時のVds波形は実線404である。
また、図3(b)の306b〜308bの時のVds波形を、図6に示す。図6は、負荷114の消費電力(Pout)が増加した場合のVds波形およびVgs波形である。図4と同様に、一点鎖線400はVgs波形である。図6において、図3(b)における状態306bの時のVds波形は2点鎖線600、状態307bの時のVds波形は点線601、状態308bの時のVds波形は実線602である。
次に、本実施形態による送電装置100の動作について、図7を参照して説明する。図7は、判定テーブル116の一例である。図7の判定テーブル116は、検出部102が時間T1におけるVdsを検出した場合に、判定部103が電力制御部101の動作を判定する為に使用される。すなわち、判定部103は、検出部102によって検出されたVdsを用いて判定テーブル116を参照することにより、状態を判断する。図7において、状態700は、検出されたVdsが0Vの場合である。すなわち、ゼロ電圧スイッチングの状態であり、前述の通り設定値とPoutが適切な状態である。この状態を、本実施形態では「状態1」と定義する。状態1の場合、判定部103は電力制御を行わない(電力制御705は「なし」)。
状態701は、検出されたVdsが0Vよりも大きい場合であり、設定値が最適値より小さい状態である。この状態を、本実施形態では「状態2」と定義する。状態2の場合、スイッチング損失等の影響により、状態1と比較して効率は低い。状態2の場合、判定部103は、Vddを増加することにより設定値を増加させる処理を行う(電力制御705は「Vdd増加」)。
状態702は、検出されたVdsが0Vよりも小さい場合であり、設定値が前記最適値より大きい状態である。この状態を、本実施形態では「状態3」と定義する。状態3の場合も、スイッチング損失等の影響により、状態1と比較して効率は低い。状態3の場合、判定部103は、Vddを減少することにより設定値を減少させる処理を行う(電力制御705は「Vdd減少」)。
次に、図5を参照して、本実施形態による送電装置100の動作を説明する。図5は、本実施形態における送電装置の動作を示すフローチャートである。なお、カウンタの限度値は「5」に設定されているものとする。最初に、Poutが減少する場合について説明する。まず、電力伝送システムの状態が図3(a)の状態306aに示す状態であるとする。すなわち、Pout(302a)が10WでE級増幅器106がゼロ電圧スイッチングの状態であるとする。この時、Vdd(300a)は17V、E級増幅器の設定値(301a)は11.8V、効率(303a)は85%、Pout(302a)は10Wである。また、負荷114へは定電圧回路113を介して10V(Vout,304a)が供給されている。状態306aはゼロ電圧スイッチングの状態である為、最適値(305a)は、前述のように、Pout(302a)である10Wを効率(303a)である85%で除算した値11.8Wであり、この値は設定値(301a)である11.8Wと等しい。
この状態で、図5において処理は開始し、検出部102は図4の時間T1におけるVdsを検出する(S500)。この時のVds波形は図4の2点鎖線401に示される。この時は、ゼロ電圧スイッチングの状態であり、検出部102の検出結果は、Vds=0Vである。次に判定部103は、図7の判定テーブル116を参照して、現在の状態が状態1であるか否かを判定する(S501)。検出部102の検出結果はVds=0Vであったため、判定部103は、現在の状態は状態1であると判定する(S501のYes)。従って、判定部103は電力制御部101の制御を行わない(S511)。そして判定部103はカウンタ105の現在値を0に初期化し(S509)、処理はS500へ戻る。
ここで、Poutが1Wに減少したとする。この時の電力伝送システムの状態は図3(a)の状態307aに示す状態で、Pout(302a)が1Wに減少している。また、Vdd(300a)は17Vであり状態306aの時のVdd(300a)と変化はない。Vddが変化しない為、Vddの大小によって決まる設定値(301a)も変化せず11.8Wである。最適値(305a)は、前述のように、Pout(302aの1W)をゼロ電圧スイッチング状態(状態306a)における効率(303a)の85%で除算した値である。よって、状態307aの最適値(305a)は、1Wを85%で除算した1.2Wである。設定値(301a)は11.8Wであり、最適値1.2Wより大きく、等しくない。よって、スイッチング損失などの影響により効率(303a)は36%と低くなってしまう。ここで、効率を向上させるためには、設定値(301a)を下げ、最適値(305a)と等しくするための処理を行う必要がある。
図5に戻り、検出部102は再びVdsを検出する(S500)。この時の状態は図3(a)の状態307aに示す状態で、Vds波形は図4の点線402に示される。点線402では、時間T1より前の時間T2においてVdsが0Vに達している。このような場合は、時間T1においてFET200のドレイン202とソース203間の寄生ダイオード(図示しない)に電流が流れ、Vdsは、寄生ダイオードの順方向電圧と略一致する−1Vを示す。よって、検出部102が検出するVdsの検出結果は、Vds=−1Vとなる。
次に判定部は、判定テーブル116を参照して、現在の状態が状態1であるか否かを判定する(S501)。検出部102の検出結果はVds=−1Vであったため、判定部103は、現在の状態は状態1ではないと判定する(S501のNo)。そして、カウンタ105の現在値を1にインクリメントした後(S502)、現在値と限度値を比較する(S503)。現在値は現在「1」であり、限度値の「5」より小さい(S503でNo)。続いて、判定部103は判定テーブル116を参照し、現在の状態が状態3であるかを判定する(S504)。検出部102の検出結果はVds=−1Vであったため、判定部103は、現在の状態は状態3であると判定する(S504でYes)。そして判定部103は、図7の判定テーブルにおける状態3の電力制御705を参照し、電力制御部101の動作として「Vdd減少」を選択し、電力制御部101に指示する。判定部103の指示を受けた電力制御部101はVddを減少させる(S505)ことでE級増幅器106の設定値を下げる。
判定部103は、電力制御部101がS505において電力制御を行った後、タイマ104を起動させる(S507)。これは、E級増幅器106および定電圧回路113の出力が安定するまで検出部102が動作しないようにするためである。タイマ104が所定の一定時間を計測し、タイムアウトすると(S508でYes)、処理はS500へ戻る。
ここで、電力制御部101の制御によりVddが9Vまで減少し、設定値は3.5Wになったとする。この時の電力伝送システムの状態は図3(a)の状態308aに示す状態である。この状態では、設定値(301a)の3.5Wは最適値(305a)の1.2Wより大きいが、状態307aの時と比較して設定値(301a)と最適値(305a)の差は小さくなっている。よって、効率(303a)は状態307aの時の36%から64%に向上している。この時のVds波形を図4の破線403に示す。破線403によれば、Vdsは時間T1より前の時間T2においてVdsが0Vに達しており、時間T1におけるVdsは状態307aと同様に−1Vである。よって、判定部103および電力制御部101は、既に説明したS501からS508の処理に基づいて、E級増幅器106の設定値をさらに下げる方向にVddを制御する。すなわち、電力制御部101はVddを減少させる(S505)ことでE級増幅器106の設定値を下げる。処理S507とS508を経て、処理はS500へ戻る。
ここで、Vdd(300a)をさらに5Vまで下げ、設定値(301a)は1.2Wになったとする。この時の電力伝送システムの状態は図3(a)の状態309aに示す状態である。この状態では、設定値(301a)の1.2Wは、Pout(302a)の1Wを、ゼロ電圧スイッチングの状態(状態306a)における効率(303a)の85%で除算した値に等しい。つまり、状態309aはゼロ電圧スイッチングの状態であり、効率(303a)も85%に向上している。この時のVds波形を図4の実線404に示す。実線404では時間T1においてゼロ電圧スイッチングの状態であることが分かる。従って、図5に戻ると、検出部は図4の時間T1におけるVdsをVds=0と検出し(S500)、判定部103は状態1であると判定し(S501のYes)、処理S511とS509を経て、処理はS500へ戻る。
次に、Poutが増加する場合について説明する。電力伝送システムの状態がゼロ電圧スイッチング時の状態である図3(b)の状態306bから、状態307bに移ったとする。すなわち、Pout(302b)が10Wから18Wに増加したとする。この時、Vdd(300b)は17Vであり変化していない。Vddが変化しない為、Vddの大小によって決まる設定値(301b)も変化せず11.8Wである。最適値(305b)は、Pout(302b)の18Wをゼロ電圧スイッチング時(状態306b)の効率(303b)の85%で除算した値である21.2Wである。設定値(301b)の11.8Wは最適値(305b)の21.2Wより小さく、等しくない。よって、効率(303b)は80%と低くなってしまう。ここで、効率を向上させるためには、設定値(301b)を上げ、最適値(305b)と等しくするための処理を行う必要がある。
図5に戻り、検出部102はVdsを検出する(S500)。この時のVds波形を図6の点線601に示す。点線601によれば、時間T1におけるVdsは30Vである。よって、検出部102が検出するVdsの検出結果は、Vds=30Vである。検出部102の検出結果がVds=30Vであったため、判定部103は、判定テーブル116を参照して現在の状態は状態1ではないと判定する(S501のNo)。さらに、カウンタをインクリメントし(S502)、カウンタの現在値が限度値より低ければ(S503のNo)、判定部103は、判定テーブル116を参照して現在の状態が状態3であるか否かを判定する。判定部103は、現在の状態は状態3ではないと判定し(S504のNo)、状態2であると判定する(S513)。そして判定部103は、図7の判定テーブルにおける状態2の電力制御705を参照し、電力制御部101の動作として「Vdd増加」を選択し、電力制御部101に指示する。判定部103の指示を受けた電力制御部101はVddを増加させる(S506)ことでE級増幅器106の設定値を上げる。
ここで、電力制御部101はVddを23Vまで上げたとする。この時の電力伝送システムの状態は図3(b)の308bに示す状態である。この時、設定値301bは21.2Wまで上がっている。この時の設定値(301b)は、Pout(302b)である18Wを、ゼロ電圧スイッチングの状態(状態306b)における効率の(303b)である85%で除算した値に等しい。つまり、状態308bはゼロ電圧スイッチングの状態であり、効率(303b)も85%に向上している。この時のVds波形を図6の実線602に示す。実線602では時間T1においてゼロ電圧スイッチングの状態である。
なお、本実施形態では、カウンタをインクリメントした後(S502)、現在値と限度値を比較した場合に、両値が等しい場合は(S503でYes)、判定部103は効率が収束しないと判定し、送電を停止する(S510)。効率が収束しない要因として、送電装置100や受電装置109の故障などにより、負荷変動が、電力制御部101の制御可能範囲を超えた場合などがある。このような処理によって送電を停止することで、電力伝送システムの安全性を確保することが出来る。
また、本実施形態では、タイマ104を設け、E級増幅器106および定電圧回路113の出力が安定した後、すなわち一定時間が経過した後、検出部102、判定部103を動作させる(S507、S508)。このような処理により、出力が安定しない過渡状態において、検出部102がVdsを検出し(S500)、その結果に基づいて電力制御部101がVddを制御する(S505、S506)ことを防止することが出来る。
以上のように、検出部102が時間T1におけるVdsを検出し、判定部103はこの検出結果に基づいて現在の状態(状態1乃至状態3のいずれか)を判定テーブルから判断する。そして、判定部103は、さらに判定テーブルを参照してE級増幅器106の設定値を増減する為に電力制御部101を制御するようにした。これにより、負荷114の消費電力が減少した時に低下していた効率を、ゼロ電圧スイッチング時の効率(高効率)に収束させることが出来る。
[変形例1]
以上の説明では、電力伝送システムの状態(状態1乃至状態3のいずれか)を判断する為に、検出部102は時間T1におけるVdsの電圧値を検出する構成としたが、これに限定されない。すなわち、FET200がオフ状態におけるVds波形の極大値を検出する構成としてもよい。具体的には、検出部102は図4における時間T0から時間T1より前(時間T1は含まない)のVdsの極大点を検出し、判定部103はこの検出結果に基づいて状態を判断する。以下に、検出した極大値を用いて状態を判断する方法について図8乃至図12を参照して説明する。
図8は、状態1乃至状態3におけるVds波形とその極大点を示す図である。実線800はゼロ電圧スイッチング状態(状態1)場合を示す。また、2点鎖線801は最適値(305a、305b)がE級増幅器106の設定値(301a、301b)に対して小さい状態(状態3)の場合を示し、点線802は反対に最適値がE級増幅器106の設定値に対して大きい状態(状2)の場合を示す。三角印803は状態1の時のVds波形の極大点、四角印804は状態3の時のVds波形の極大点、丸印805は状態2の時のVds波形の極大点である。時間806は三角印803に対応する時間、電圧807は三角印803に対応するVdsの電圧値を表す。時間808は四角印804に対応する時間、電圧809は四角印804に対応するVdsの電圧値を表す。時間810は丸印805に対応する時間、電圧811は丸印805に対応するVdsの電圧値を表す。この変形例では、図5における処理S500として、検出部102は、Vds波形の極大点におけるVdsの電圧値および時間に関して、ゼロ電圧スイッチング状態(状態1)の場合の極大点(三角印803)を基準とした差分を検出する。
Vdsの極大点に関する検出結果を図9(a)に示す。結果903は状態1の極大点(三角印803)に関する検出結果である。三角印803は、状態2と状態3の極大点のVdsおよび時間を検出する際の基準となる為、Vds900と時間901はいずれも0である。結果902は状態3の極大点(四角印804)に関する検出結果である。結果902によれば、三角印803のVds(807)に対して四角印804のVds(809)は5V高く(Vds(900)=5V)、三角印803の時間(806)に対して四角印804の時間(808)は0.5μs遅れている(時間(1101)=0.5μs)。Vds900、時間901の符号はいずれも正である。結果904は状態2の極大点(丸印805)に関する検出結果である。結果904によれば、三角印803のVds(807)に対して丸印805のVds(811)は5V低く(Vds(900)=−5V)、三角印803の時間(806)に対して丸印805の時間(810)は0.5μs進んでいる(時間(901)=−0.5μs)。Vds900、時間901の符号はいずれも負である。
図9(b)は、検出部102が図9(a)に示す検出結果を得た場合に、判定部103が図5における処理S501、S504において参照する判定テーブル116である。図9(b)において、状態911は、Vdsおよび時間の符号がいずれも正の場合であり、判定部103は状態3であると判断する。この場合、判定部103の指示により、電力制御部101はVddを減少させる。また、状態910は、Vdsおよび時間の符号がいずれも負の場合であり、判定部103は状態2であると判断する。この場合、判定部103の指示により、電力制御部101はVddを増加させる。
このように、検出部102はFET200がオフ状態におけるVds波形の極大値を検出する構成とし、判定部103が検出結果に基づいて電力制御部101を制御するようにしても、前述の実施形態と同様の効果が得られる。また、図9(b)によれば、Vds905と時間906の符号は、状態910、911ともに一致しているので、検出部102は図9(a)におけるVds900および時間901のいずれか片方を検出する構成としてもよい。
[変形例2]
別の変形例として、検出部102が、時間T1においてドレイン202からソース203に流れるドレイン電流(以下、Idと称する)検出する構成としてもよい。以下に、検出したIdを用いて状態を判断する方法について、図10乃至図11を参照して説明する。図10にId波形を示す。波形1000は状態1におけるId波形を示し、時間T1において0Aである。波形1001は状態3におけるId波形を示し、時間T1において約−1Aであり、Idは0より小である。波形1002は状態2におけるId波形示し、時間T1において約10Aのスパイク電流が流れ、Idは0より大である。
図11は、検出部102がIdを検出した場合に、判定部103が図5における処理S501、S504において参照する判定テーブル116である。図11において、状態1101は、Id(1103)が0Aより大の場合であり、判定部103は状態2であると判断する。この場合、判定部103の指示により、電力制御部101はVddを増加させる(S506)。また、状態1102は、Id(1103)が0Aより小である場合であり、判定部103は状態3であると判定する(S504でYES)。この場合、判定部103の指示により、電力制御部101はVddを減少させる(S505)。状態1100はId1103が0Aである場合であり、判定部103は設定値が適正と判定する(S501でYES、S511)。この場合、判定部103は電力制御部101に電力制御の指示を行わない。
このように、検出部102は時間T1におけるIdを検出し、判定部103が前記検出結果に基づいて電力制御部101を制御するようにしても、前述の実施形態と同様の効果が得られる。
[変形例3]
また、別の変形例として、検出部102が、Vdd204の電圧値および電流値を検出し、その結果から、E級増幅器106の入力インピーダンス(以下、Zinと称する)を算出する構成としてもよい。以下に、検出したZinを用いて状態を判断する方法について、図12乃至図13を参照して説明する。図12(a)にPoutの変化とZinおよび効率の関係を示す。図12(a)において実線1200aはZinを表す。黒三角印1202aはPoutが10Wの時(図3の状態306a)で状態1の時のZinであり、この場合Zinは23ohmを示す。実線1200aによれば、状態1の時のZin(三角印1202a)と比較して、Poutが小さくなり状態3になる場合(例えば図3の状態307a)は、Zinは増加する。一方、Poutが大きくなり状態2になる場合(例えば図3の状態307b)は、Zinは減少する。
また、図12(a)において破線1201aは効率を表し、白抜き三角印1203aはPoutが10Wで状態1の時の効率であり、図3の状態306aによれば85%である。破線1201aによれば、効率は、白抜き三角印1203aをピークとして、Poutが減少した場合と増加した場合共に下がることが分かる。ずなわち、状態1から状態2または状態3になると、効率は下がっている。このように、実線1200aと破線1201aから分かるように、E級増幅器106では、高効率を実現するZinが一意に決まる特徴がある。
図13は、検出部102がZinを検出した場合に判定部103が6における処理S501、S504において参照する判定テーブルである。図13において、状態1301は、Zin(1303)が23ohmより小さい場合であり、判定部103は状態2であると判断する。この場合、判定部103の指示により、電力制御部101はVddを増加させる(S506)。また、状態1302は、Zin1303が23ohmより大きい場合であり、判定部103は状態3であると判定する(S504でYES)。この場合、判定部103の指示により、電力制御部101はVddを減少させる(S505)。また、状態1300は、Zin1303が23ohmの場合であり、判定部103は設定値が適正と判定する(S501でYES、S511)。この場合、判定部103は電力制御部101に電力制御の指示を行わない。
図13の判定テーブルに基づいて電力制御部101が動作した場合の、Poutの変化とZinおよび効率の関係を図12(b)に示す。図12(b)において実線1200bはZinを表す。三角印1202bはPoutが10Wの時(図3の状態306a)で状態1の時のZinであり、この場合23ohmを示す。実線1200bによれば、Poutが増減した場合でも、Zinに変化はない。また、図12(b)において破線1201bは効率を表し、白抜き三角印1203bはPoutが10Wで状態1の時の効率であり、図3の状態306aによれば85%である。破線1201bによれば、効率は、Poutが増減しても白抜き三角印1203bと同等である。すなわち、状態1から状態2または状態3になっても、効率は変わらない。
このように、検出部102がZinを検出し、検出結果に基づいて判定部103はシステム状態を判断し、その状態に応じて電力制御部101を制御するようにしても、前述の実施形態と同様の効果がある。この構成はE級増幅器に限らず、高効率を実現するZinが一意に決まる送電装置に適用可能である。
[変形例4]
また、別の変形例として、検出部102の検出結果に基づいて、判定部103は、Vdd204の値を決定する構成としてもよい。以下に、検出部102の検出結果に基づいてVdd204の値を決定する方法について、図14を参照して説明する。図14に、この変形例に適用できる判定テーブル116の一例を示す。図14には、各状態について検出部102の検出結果であるZin1403、Pout1404、設定値1405、およびE級増幅器106が設定値1405の電力を出力する為のVdd1406が示されている。状態1400はPoutが1Wの場合(図3の状態307a)を表す。この時、Zin1403は134ohmであり、図12(a)の丸印1204aに対応する。判定部103はVdd1406を参照し、Vdd204に5Vを印加すると判定し、この判定に基づく指示により、電力制御部101はVdd204に5Vを印加する。この場合、システム状態は状態309aとなりE級増幅器106はゼロ電圧スイッチング状態となる。
状態1402はPoutが18Wの場合(図3の状態307b)を表す。この時、Zin1403は13ohmであり、四角印1205aに対応する。判定部103はVdd1406を参照し、Vdd204に23Vを印加すると判定し、この判定に基づく指示により、電力制御部101はVdd204に23Vを印加する。この場合、システム状態は状態308bとなりE級増幅器106はゼロ電圧スイッチング状態となる。このように、検出部102は、E級増幅器106の入力インピーダンスを検出し、検出結果に基づいて、判定部103はVdd204の値を決定する構成としても、前述の実施形態と同様の効果がある。さらには、判定テーブル116にE級増幅器106のZinと印加するVddを対応づけて記憶しておくことにより、より早期に効率をゼロ電圧スイッチング時の効率(高効率)に収束させることが出来る。なお、この変形例では、判定テーブル116に、ZinとVddを対応付けて記憶させるようにしたが、他の検出結果とVddを対応付けて記憶させるようにしてもよい。
なお、以上の本実施形態では、Vdsを共振させる電圧共振型の増幅器を例に説明したが、Idを共振させ、ゼロ電流スイッチングを実現する電流共振型の増幅器の構成であってもよい。その場合、検出部102はIdを検出する構成となる。また、本実施形態では、直流電圧Vdd204を制御することによってE級増幅器の出力を設定する構成としたが、これは、FET200のオン・オフ時間のデューティー比を制御することによって出力を設定する構成、例えばPWM制御による出力設定としてもよい。また、タイマ104により検出部102および判定部103の動作を待機させたが、これは図示しない通信部によって受電装置109から送電装置100に対して定電圧回路113の出力値が安定したことを通知する手段であっても同様の効果が得られる。
[第2実施形態]
本実施形態では、負荷変動とギャップ変動が同時に起こりうる場合の送電装置の制御について説明する。ギャップ変動が起きた場合、共振回路107から伝送路115を見たインピーダンスがずれる為、共振回路107とE級増幅器106の間で反射波が発生し、効率が低下する。図15は本実施形態による電力伝送システムの構成図である。図1と比較して、整合制御部1500が加わっている。整合制御部1500は、反射波を抑える為に共振回路107とE級増幅器106間のインピーダンス整合(以下、整合と称する)をとる働きをする。
図16は、負荷114の消費電力が変化した場合の本実施形態による電力伝送システムの状態を表す表である。ギャップ1605は送電装置100と受電装置109間の距離で、例えば、送電アンテナ108と受電アンテナ110間の距離を表す。図16において、状態1606は、図3(a)の状態306aと同じ状態であり、ゼロ電圧スイッチングの状態である。この時のギャップ1605は55mmである。図17は本実施形態のVds波形及びVgs波形である。図4と同様に、一点鎖線400はVgs波形である。図17において、図15における状態1607の時のVds波形は点線1700、状態1608の時のVds波形は破線1701、状態1610の時のVds波形は2点鎖線1702である。また、図18は、本実施形態における送電装置の動作を示すフローチャートである。図5と比較して、処理S1800〜S1802が加わっている。
次に、本実施形態による送電装置の動作について、図18を参照して説明する。まず、図16の状態1606から状態1607に移り、Pout1602が18Wに増加し、ギャップ1605が95mmに変化したとする。この場合、効率1603は44%に低下する。この時のVds波形を図17の点線1700に示す。負荷変動とギャップ変動の両方またはどちらか片方が起きた場合にはE級増幅器106はゼロ電圧スイッチングの状態ではなくなる。この時、検出部102は、時間T1におけるVdsを検出する(S1800)。点線1700によれば、時間T1において、Vdsは0より大であり、E級増幅器106はゼロ電圧スイッチングの状態ではない。よって判定部103は負荷変動とギャップ変動の両方またはどちらか片方が起きたことが分かる。
続いて判定部103は前記整合が取れているかを判定する(S1801)。状態1607では、ギャップ1605が95mmに変化している為、整合は取れていない(S2201でNO)。これは、例えば整合制御部にサーキュレータを設け、反射波を観測する構成によって整合の良否を判断する構成がある。よって、整合制御部1500は整合がとれるように整合制御を行う(S1802)。この整合制御は、例えば整合制御部を複数の素子(コンデンサやインダクタ)により構成し、前記複数の素子を切り替えることで整合をとる構成などがある。整合制御後のシステム状態を状態1608に示す。整合制御を実施前の状態である状態1607と比較して、実施後の状態1608の効率1603は80%に上がっている。状態1608は、負荷変動について説明した状態307bと同一の状態である。また、この時のVds波形を破線1701に示すが、破線1701は、同じく負荷変動について説明した図6の点線601と同一である。
このように、ギャップ変動による反射波の影響(効率低下)が取り除かれた為、効率低下の要因は負荷変動の影響のみになる。前記整合が取れると(S1801でYES)、判定部103は負荷変動のみに対応すればよい為、既に説明したS500からS514のフローに基づいて負荷変動による効率低下を補償する制御を行う。制御後のシステム状態を状態1609に示す。状態1609は、負荷変動について説明した状態308bと同一であり、状態1607で発生した負荷変動およびギャップ変動の影響を取り除き高効率伝送を実現できる。
ここで、整合制御(S1802)より前に電力制御(S505、S506)を行った場合について触れる。状態1607では、時間T1におけるVdsは0より大(点線1700)である為、判定部103は図7に示す判定テーブル116に基づいてVddを増加させたとする。この時のシステム状態を状態1610に示す。状態1610における効率1603は41%であり、状態1607の効率である44%よりさらに低下している。この時のVds波形を2点鎖線1702に示す。点線1700と比較して、2点鎖線1702の時間T1におけるVdsは大きく、スイッチング損失がさらに増加していることが分かる。このように、整合制御より前に電力制御を行った場合はさらに効率が低下する為、電力制御に先立って整合制御を行うことが必要である。
以上のように本実施形態では、電力制御(すなわち、図5のS505、S506)に先立って整合制御(S1802)を行う構成としたことで、負荷変動とギャップ変動の両方に起因する効率低下をゼロ電圧スイッチング時の効率に収束させることができる。なお、上記実施形態では、MOSFETを有するE級増幅器を例に説明したが、スイッチング素子を有する増幅器であれば他に替えても本実施形態は適用可能である。
以上の実施形態によれば、負荷変動乃至ギャップ変動が起きた場合であっても、状態に応じて適切にVddを変化させて設定値を適切な値にすることにより、低下した効率をゼロ電圧スイッチング時の効率(高効率)に収束させることが可能となる。
[第3実施形態]
本実施形態では、送電装置と受電装置それぞれが、相手装置との間で通信する通信手段を有し、送電装置が受電装置の負荷変動情報を通信手段を介して受電装置から受信する場合の送電装置の制御について説明する。
図19は、本実施形態による電力伝送システムの構成図である。図19において、図1と共通するものに関しては同じ番号が付されている。一般的に、送電装置から受電装置へ送電する際には、送受電相手をIDの交換等によって特定し、誤った相手装置への送電や誤った装置からの受電を防ぐ必要がある。このIDの交換のため、送受電装置間において通信を行う必要がある。
受電装置109において、受電制御部1901は受電処理を行い、通信部1902はIDの交換等を行い、通信用アンテナ1903は受電装置109の通信に使用される。一方、送電装置100において、通信部1904は、通信用アンテナ1905と受電装置109の通信用アンテナ1903を介して、伝送路1906で繋がれた受電装置109の通信部1902と通信を行う。受電制御部1901は、受電処理を行う機能のほか、初期認証のためのIDを通信部1902に出力する機能と、初期認証後に定電圧回路113の出力を負荷114に接続する機能と、負荷114で消費される消費電力量を定電圧回路113から出力される電流から算出する機能等を有する。本実施形態では、受電装置109は、受電制御部1901にて算出された負荷114の消費電力量を、定期的に通信部1902から送電装置100へ送信する。送電装置100は、受電装置109から受信した負荷114の消費電力量を常時モニタリングすることができる。
次に、図20乃至22を参照して、本実施形態による送電装置100の動作を説明する。図20乃至22は、本実施形態における送電装置の動作を示すフローチャートである。図20において、送電装置100は、まず受電装置109と通信部1904を介して初期認証を行い、送電を開始する(S2001)。次に、送電装置100は、第1実施形態の変形例3の説明において図13に示した状態1乃至3を、判定部103によって状態判定フェーズS2002で判定する。図21に、状態判定フェーズS2002の詳細な動作を示す。検出部102は、E級増幅器106のドレイン電圧Vddとドレイン電流Idから入力インピーダンスZinを算出する(S2101)。もし、Zinが初期状態のインピーダンスZ0(図13においては23ohm)と等しい場合(S2102のYes)、判定部103は状態1であると判定する(S2104)。一方、ZinがZ0と等しくなく(S2102のNo)、ZinがZ0より小さいと判断された場合(S2103のYes)、判定部103は状態2であると判定する(S2105)。さらに、ZinがZ0より大きいと判断された場合(S2103のNo)、判定部103は状態3であると判定する(S2106)。
続いて、送電装置100は、受電装置109から負荷114の消費電力量(以後、「負荷量」)を通信部1904を介して受信する(S2003)。もし、受信した負荷量が0の場合、判定部103は、受電装置109は受電する必要がなくなったと判断して(S2004のYes)、送電装置100は送電を終了する(S2013)。図20においては、負荷量が0の場合に送電装置100は送電を終了しているが、受電装置109から受電終了を知らせる通知を送電装置100が受信することで終了してもよい。受信した負荷量が0でなく(S2004のNo)、かつ負荷量が変動していない場合(S2005のNo)であって、S2002で判断した状態が状態1であった場合(S2014のYes)、判定部103は、状態には変化がないと判断し、状態判定フェーズS2002に戻る。一方、S2014で状態1でなかった場合(S2014のN)には、判定部103は、状態判定フェーズS2002で状態1でなくなった理由が位置変動と判定し(S2015)、送電装置100はアンテナインピーダンスの制御(以後「アンテナZ制御」)を行う(S2016)。
負荷量が変動していた場合(S2005のYes)、検出部102は、アンテナの整合が合っているかを調べる(S2006)。これは負荷量の変動と同時期にアンテナの整合がずれている、すなわち受電装置109の位置変動が起きている可能性を排除し、負荷量の変動に対して正確にE級増幅器のドレイン電圧Vddを制御できるようにするためである。もし、アンテナの整合がずれていた場合(S2006のNo)、送電装置100は、アンテナZ制御を行う(S2007)。S2016やS2006、S2007におけるアンテナインピーダンスの検出は、不図示のサーキュレータや、交流電圧、電流計等からの換算等が考えられる。また、その他の方法でアンテナインピーダンスを検出してもよい。アンテナZ制御(S2007、S2016)後、判定部103は再び状態判定を行う(S2008)。ここで、負荷量の変化がなく、位置変動によるアンテナZ制御後の電力伝送効率が変化しない場合には状態1になる(S2009のYes)。この場合には、送電装置100はE級増幅器106のドレイン電圧Vddを調整するは必要ない。
S2009で状態1でないと判断された場合(S2009のNo)、Vdd調整フェーズS2010に入る。図22(A)に、Vdd調整フェーズの詳細を示す。Vddの現在値が限度値になってしまった場合(S2201のYes)、送電装置100は送電を停止し(S2206)、終了する。Vdd調整フェーズは状態2、または状態3に対応する。状態が状態3の場合(S2022のYes)、設定値は大きいため(S2207)、送電装置100はVddを減少させる(S2208)。状態が状態3でない場合(S2022のNo)、状態は状態2であり(S2203)、設定値が小さいと判断されるため(S2204)、送電装置100はVddを増加させる(S2205)。
Vdd調整フェーズの別の方法を図22(B)に示す。図22(B)においては、図22(A)に加え、S2209からS2212の動作が含まれている。本実施形態において、送電装置100は、受電装置109から受電量を受信しているため、アンテナZ制御後の送受電間の効率が分かればE級増幅器のVddを決定可能である。図23は、本実施形態の変形例による電力伝送システムの構成図である。図23においては、図19に加え、送電装置100は送電電力予測部2101を含む。送電電力予測部2101は、通信部1904を介して受信した受電装置109の負荷量を、現在までの効率等の仮の効率で割った値を得ることにより送電量(送電電力量)の予測をする。図22(B)におけるS2209では、送電装置100は、送電電力予測部2101により、受信した負荷量から予測の送電量を算出する。送電装置100は、算出した送電量からVddを算出して設定し(S2210)、送電を行う。ここで、送電電力予測部2101で予測された送電電力は送受電装置間の効率が仮の値であるため、粗い調整しかできない。さらに詳細に送電電力を決定するため、送電装置100は、再び状態判定フェーズS2211に進み、判定状態に合わせ、Vddを調整する。
これらの調整後、上記の実施形態と同様本実施形態においても、送電装置100はタイマ104を設け、E級増幅器106および定電圧回路113の出力が安定した後、すなわち一定時間が経過した後、検出部102、判定部103を動作させる(S2002)。このような処理により、出力が安定しない過渡状態において、アンテナZ制御S2007やS2016が行われることを防止している。また、他の実施形態と同様に、出力が安定しない過渡状態において検出部102がZinを検出し(図20のS2008)、その結果に基づいてVddを制御する(S2010)ことを防止することが出来る。
なお、本実施形態においては、図20において送電装置100は受電装置109から常時、または定期的に負荷量を受信しているが、受電待機していて負荷変動があった場合のみ受電装置109から負荷量を受信してもよい。また、図19において、通信用アンテナ1903、1905は送電アンテナ108や受電アンテナ110と異なる構成として描かれている。しかし、電力伝送と通信を同じ周波数帯域で行い、通信用アンテナと送受電アンテナを兼用してもよい。また、本実施形態においては、検出部102はE級増幅器の電源インピーダンスを検出している。しかし、他の実施形態と同様に、検出部102はE級増幅器のドレインソース間電圧Vdsのあるタイミングにおける値やドレイン電流Idを検出してもよい。
[第4実施形態]
本実施形態では、送電装置と受電装置それぞれが、相手装置との間で通信する通信手段を有し、送電装置が受電装置とアンテナインピーダンス整合を行う際の制御の一例について説明する。第3実施形態で説明した図20のS2007、S2016において、送電装置100はアンテナインピーダンス制御(以後アンテナZ制御)を行っている。上述したように、送電装置から見たアンテナ側のインピーダンスは、受電装置との相対的な位置ずれと、受電側の負荷の変化によって変動する。よってアンテナZ制御において、受電装置の負荷を一定にすることで、受電装置との相対的な位置ずれに起因するアンテナインピーダンス変化に対応する整合の制御が容易になる。
図24は、本実施形態の電力伝送システムの構成図である。図19と比較して、送電装置100には定Zモード制御部が、受電装置109には負荷切り替えスイッチ2202と定負荷2203が追加されている。この定負荷2203の値は、初期値として、受電装置109が通常受電する場合の負荷インピーダンスに相当する値になっている。
図25は図20のアンテナZ制御S2007、S2016における送電装置100と、受電装置109のフローチャートである。図25において、送電装置100の定Zモード制御部2201が起動されると、送電装置100は、アンテナZ制御モードに入ることを受電装置109に通知する(S2501)。受電装置109はアンテナZ制御モード通知を受信すると(S2507のYes)、受電制御部1901が負荷切り替えスイッチ2202を切り替え、定負荷2203に接続する(S2508)。送電装置100は、アンテナZ制御のためには受電装置109からの反射が検出可能な最低限の電力を送電すればよいため、アンテナZ制御モード通知送信(S2501)後、アンテナZ制御用の低電力送電を行う(S2502)。送電装置100は、不図示のサーキュレータ等で受電装置からの反射電力を分離して検出し、反射電力が最小になるようにアンテナインピーダンスの整合制御を行う(S2503)。
アンテナZ制御が完了したら、送電装置100は、アンテナZ制御モード終了通知を受電装置109に送信する(S2504)。受電装置109は、アンテナZ制御モード終了通知を受信すると(S2309のYes)、受電制御部1901が負荷切り替えスイッチ2202を通常負荷(図24においては整流回路112)に切り替える(S2510)。受電装置109は、通常負荷に切り替え後、通常モード通知を送電装置100に送信する(S2511)。一方、送電装置100は、受電装置109からの通常モード通知を検出すると(S2505のYes)、通常電力の送電を開始し、アンテナZ制御モードを完了する。
以上述べてきたように、送受電装置間で通信を行う場合にはアンテナZ制御時に受電装置を定負荷に切り替えることによって受電負荷の変動によるアンテナインピーダンスの変動の影響を回避できる。本実施の形態を採用することによって、送受電装置の相対的な位置ずれによるアンテナインピーダンス変化に対し、容易に整合制御が可能となる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 受電装置へ電力伝送を行う送電装置であって、
    スイッチング素子を含む増幅器と、
    前記増幅器の効率を評価する値を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記効率を評価する値に基づいて前記増幅器に供給する電圧を増減する電力制御手段を備えることを特徴とする送電装置。
  2. 前記効率を評価する値は、前記増幅器における前記スイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移するまでの、前記スイッチング素子の出力波形に基づくことを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記効率を評価する値は、前記増幅器における前記スイッチング素子のオフ状態からオン状態への遷移のタイミングにおける前記スイッチング素子が出力する電圧値であることを特徴とする請求項1または2に記載の送電装置。
  4. 前記効率を評価する値は、前記増幅器における前記スイッチング素子のオフ状態からオン状態への遷移のタイミングにおける前記スイッチング素子が出力する電流値であることを特徴とする請求項1または2に記載の送電装置。
  5. 前記効率を評価する値は、前記増幅器における前記スイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移するまでの、前記スイッチング素子が出力する電圧値が極大値となる時間または電圧値であることを特徴とする請求項1または2に記載の送電装置。
  6. 前記効率を評価する値は、前記増幅器における前記スイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移するまでの、前記増幅器の入力インピーダンスであることを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  7. 前記検出手段によって検出された結果に基づいて、前記増幅器に供給する電圧を決定する決定手段を更に設け、
    前記電力制御手段は前記決定手段によって決定された電圧に従って前記増幅器に供給する電圧を増減することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の送電装置。
  8. 前記受電装置との間の距離が変動することによる影響を取り除く整合手段を更に備え、
    前記検出手段は前記整合手段によって前記影響が取り除かれた後に、前記増幅器の効率を評価する値を検出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の送電装置。
  9. 前記受電装置と通信する通信手段を更に備え、
    前記電力制御手段は、前記通信手段によって受信された前記受電装置の負荷の消費電力量に基づいて、前記増幅器に供給する電圧を増減する請求項1に記載の送電装置。
  10. スイッチング素子を含む増幅器を備え、受電装置へ電力伝送を行う送電装置の制御方法であって、
    前記増幅器の効率を評価する値を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された前記効率を評価する値に基づいて前記増幅器に供給する電圧を増減する電力制御工程を有することを特徴とする送電装置の制御方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の送電装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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