JP2014211264A - 給湯装置および給湯装置の制御方法 - Google Patents

給湯装置および給湯装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高温出湯異常の発生時において、意図しない高温の湯が出湯されるのを確実に防止できる給湯装置を提供する。【解決手段】給湯装置100は、熱源機である燃焼部4が発生する熱量との間で熱交換を行なう熱交換器2,3と、熱交換器2,3に接続された入水路6および出湯路7と、出湯路7から流出される湯水の流量を調整するための過流出サーボ弁70と、過流出サーボ弁70の開度を制御するための制御部10とを備える。制御部10は、出湯温度が所定の許容上限温度を上回る高温出湯異常が検出されたとき、燃焼部4を停止するとともに過流出サーボ弁70を全閉にし、かつ、過流出サーボ弁70を全閉にした後に、高温出湯異常検出時の流量よりも少ない所定流量の湯が出湯される開度を上限として過流出サーボ弁70を開弁する。【選択図】図1

Description

本発明は、高温出湯異常が生じた場合の給湯装置の安全動作に関する。
この種の給湯装置としては、加熱器に対して入水路と出湯路とをそれぞれ接続し、出湯路側に流量調整弁を設けた構成のものがある。このような給湯装置においては、通常、給湯動作の際に異常が発生した場合に、ユーザの意図しない高温の湯が出湯されるのを防止するための安全動作が行なわれる。
たとえば特開平10−73315号公報(特許文献1)には、所望の温度よりも高い温度の湯が出湯される高温出湯異常が発生したときの安全動作として、流量調整弁を全閉とするように構成された給湯装置が開示される。給湯動作の際に高温出湯異常を検出して、安全動作により給湯動作を停止したときには、給湯栓に至る出湯路は高温の湯で満たされている。特許文献1では、高温出湯異常が検出されると流量調整弁を全閉にすることにより、ユーザが不用意に給湯栓を開けても出湯路内の高温の湯が流れ出るのを防いでいる。
特開平10−73315号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載される給湯装置においては、次のような問題が生じることが考えられる。安全動作中にもかかわらずユーザが給湯装置の運転/停止を選択するための運転スイッチをOFFにし、再度ONにすることによって、給湯装置のエラーが解除されて給湯装置が初期化する。これにより、流量調整弁の開度も初期開度に設定されるため、その後にユーザが不用意に給湯栓を開けたときに出湯管内に残留している高温の湯が流出する虞がある。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、高温出湯異常の発生時において、意図しない高温の湯が出湯されるのを確実に防止できる給湯装置を提供することである。
本発明による給湯装置は、熱源機によって湯水を加熱する給湯装置であって、熱源機が発生する熱量との間で熱交換を行なう熱交換器と、熱交換器に接続された入水路および出湯路と、出湯路から流出される湯水の流量を調整するための流量調整弁と、流量調整弁の開度を制御するための制御部とを備える。制御部は、出湯温度が所定の許容上限温度を上回る高温出湯異常が検出されたとき、熱源機を停止するとともに流量調整弁を全閉にし、かつ、流量調整弁を全閉にした後に、高温出湯異常検出時の流量よりも少ない所定流量の湯が出湯される開度を上限として流量調整弁を開弁する。
上記の給湯装置においては、高温出湯異常が発生したときの安全動作として、一旦流量調整弁を全閉にした後、高温出湯異常検出時よりも流量を制限しながら流量調整弁を開弁する。これにより、給湯栓が開栓した状態において、出湯路に残留している高温の湯は、流量が制限された状態で出湯される。この結果、意図しない高温の湯が出湯するのを確実に防止することができる。
好ましくは、制御部は、出湯路の遮断が保証される開度となるまで流量調整弁の開度を減少させることにより、流量調整弁を全閉にする。
これによれば、流量調整弁の流量特性にばらつきがある場合においても流量調整弁を確実に閉め切ることができるため、出湯路を遮断することができる。
好ましくは、制御部は、出湯路から流出される湯水の流量を監視しながら、所定流量の湯が出湯される開度となるまで流量調整弁の開度を増加させる。
これによれば、流量調整弁の流量特性のばらつきによらず、出湯路から流出される湯の流量を所定流量内に保つことができる。
好ましくは、制御部は、高温出湯異常が検出されてから所定時間が経過するまで給湯装置の初期化を禁止する。
これによれば、高温出湯異常の検出後に給湯装置が初期化されることにより、流量調整弁の開度への制限が外れてしまうのを防止できる。
より好ましくは、給湯装置は、操作部への入力操作に応答して初期化可能に構成されており、制御部は、高温出湯異常が検出されてから所定時間が経過するまで、操作部を入力受付け不能とする。
これによれば、ユーザの入力操作によって給湯装置が初期化されるのを確実に阻止することができる。
以上説明したように本発明によれば、高温出湯異常の発生時において高温の湯が出湯されるのを確実に防止することができる。
この発明の実施の形態に従う給湯装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態に従う給湯装置における安全動作を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。 過流出サーボ弁の流量特性を示す図である。 図2のステップS04の処理をさらに詳細に説明するフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当する部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[給湯装置の構成]
図1は、この発明の実施の形態に従う給湯装置の全体構成図である。
図1を参照して、給湯装置100は、燃料ガスを燃焼して燃焼ガスを生成する燃焼部4と、一次熱交換器2と、二次熱交換器3と、送風機5とを備える。燃焼部4、一次熱交換器2、二次熱交換器3および送風機5は、缶体1内に設けられている。
燃焼部4は、燃料ガスを燃料として燃焼するバーナ40と、燃焼空間部44とから構成されている。バーナ40には電磁弁42が設けられており、バーナ40に対する燃料の供給を制限することができる。燃焼空間部44は、バーナ40における燃焼により火炎が形成される空間であり、燃焼により生成された燃焼ガスの発生部分でもある。送風機5は、缶体1の内側下部(空気の流れ方向上流側)に設けられ、主に燃料ガスと混合される空気を送風する。なお、図示しないが、電磁弁42よりも燃料の流れ方向上流側には、ガス比例弁および元ガス電磁弁が配されている。
一次熱交換器2および二次熱交換器3は、燃焼部4が発生する燃料ガスとの間で熱交換を行なう。具体的には、一次熱交換器2は、主に燃焼ガスの顕熱を回収する。一次熱交換器2は、湯水が流れる受熱管20と、受熱管20の外部に取り付けられたフィン22とを有しており、銅製のいわゆるフィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。一次熱交換器2は、燃焼ガスの顕熱を回収して受熱管20の内部を流れる湯水を加熱する。
一次熱交換器2は、受熱管20に湯水が導入される入水口24と、受熱管20を通過した湯水が吐出する出水口26とを有する。具体的には、缶体1において、後述する二次熱交換器3を通過した湯水が入水口24から一次熱交換器2に導入されると、その湯水は一次熱交換器2で加熱された後、出水口26を介してカラン等の給湯栓8に供給される。すなわち、一次熱交換器2は、二次熱交換器3よりも湯水の流れ方向の下流側に位置する。
二次熱交換器3は、一次熱交換器2の燃焼ガスの流れ方向下流側(図1において上側)に位置し、燃焼ガスの潜熱を回収する。二次熱交換器3は、ステンレス製の裸管で形成された受熱管34を有する。すなわち、潜熱回収型の二次熱交換器3は、顕熱回収型の一次熱交換器2よりも耐腐食性に優れた材料により形成されている。また、二次熱交換器3では、熱交換により、燃焼ガスに含まれる水蒸気が凝縮されて液化したドレンが発生するため、そのドレンを外部に導くドレン排出系統(図示せず)が設けられている。
給湯装置100は、二次熱交換器3に接続された給水管6と、一次熱交換器2に接続された出湯管7と、二次熱交換器3および出湯管7の間で一次熱交換器2をバイパスするためのバイパス管28とをさらに備える。給水管6は、図示しない水道管等の給水源に連通され、水道水等の供給を受ける入水路を構成する。出湯管7は、給湯使用するためのカラン等の給湯栓8に連通され、熱交換器2,3で加熱された湯を出湯する出湯路を構成する。
給水管6には、入水温度を検出する入水温度センサ62と、給湯装置100への入水量を検出する入水量センサ64とが設けられている。出湯管7には、過流出サーボ弁70と、給湯装置100からの出湯温度を検出する出湯温度センサ72とが設けられている。
過流出サーボ弁70は、出湯管7とバイパス管28との合流点より下流側に設けられる。過流出サーボ弁70は、熱交換器2,3への通水量が最大加熱能力を超えた場合に湯水の出湯量を調整するための流量調整弁であり、完全に締め切ることで遮断弁としても機能する。過流出サーボ弁70は、例えば、ステッピングモータによって開度が調整されるように構成された電気式膨張弁である。過流出サーボ弁70の開度は、後述する制御部10がステッピングモータを駆動することによって制御される。なお。図1に示す構成に代えて、過流出サーボ弁70を給水管6に設ける構成としてもよい。
出湯温度センサ72は、出湯管7とバイパス管28との合流点より下流側に設けられ、熱交換器2,3で加熱された湯と、バイパス管28を通過した湯とが混合された後の出湯温度を検出する。
給湯装置100には、給湯動作を制御するための制御部10が設けられる。制御部10は、図示しないマイクロコンピュータ、メモリおよびタイマ等により構成される。制御部10がメモリに記憶された給湯装置100の制御用プログラムをマイクロコンピュータに実行させることにより、給湯動作が制御される。具体的には、制御部10は、各種センサ62,64,72等の検出値に基づいて、電磁弁42および過流出サーボ弁70等の開度を制御する。
制御部10には、給湯装置100を遠隔操作するためのリモコン110が接続されている。制御部10は、リモコン110との間で双方向通信可能に構成される。リモコン110には、運転スイッチおよびタッチパネル等(図示せず)が設けられている。タッチパネルには、その画面上をタッチ操作することにより、給湯設定温度等を入力設定するための操作画面が表示される。運転スイッチは、給湯装置100の運転/停止を選択するためのスイッチである。運転スイッチを「入(ON)」にすることにより給湯装置100が起動し、運転スイッチを「切(OFF)」にすることにより給湯装置100の運転が停止する。運転スイッチをONした状態でカラン等の給湯栓8が操作されると、給湯動作が実行される。給湯動作とは、図示しない給水源から供給される水を一次熱交換器2および二次熱交換器3で加熱して出湯させる運転モードである。
制御部10はさらに、給湯動作の実行中において、給湯装置100における異常の発生の有無、および異常の内容を検出する。そして、制御部10は、異常が発生した場合には、ユーザが意図しないときに高温の湯が出湯するのを防止するための安全動作を行なう。
ここで、給湯装置100の異常としては、燃焼部4における燃焼が検出されない場合、残火異常が検出された場合、給湯温度が予め設定された許容範囲の上限値(許容上限温度)よりも高くなる高温出湯となる場合、あるいは、給湯温度が許容範囲の下限値(許容下限温度)よりも低くなる低温出湯となる場合等がある。このうち、高温出湯異常が発生した場合には、ユーザの意図しない高温状態の湯が出湯される虞がある。したがって、高温出湯異常が検出されたときには、強制的に給湯動作を停止させる必要がある。
以下、高温出湯異常が発生した場合における給湯装置100の安全動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に従う給湯装置100における安全動作を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートは、制御部10において予め格納したプログラムが、給湯動作が実行されているときにメインルーチンから呼び出されて、所定周期で実行されることによって実現される。
図2を参照して、制御部10は、まず、ステップS01により、高温出湯異常の有無を診断する。具体的には、制御部10は、給湯動作の実行中における給湯装置100からの出湯温度を、出湯温度センサ72の検出値によって監視する。制御部10は、出湯温度が、予め設定された許容範囲内にあるか否かを判定する。そして、出湯温度が許容上限温度を上回る状態が所定時間を超えて継続した場合、制御部10は、高温出湯異常と診断する(ステップS01においてYES)。一方、出湯温度が許容範囲内である場合には、制御部10は高温出湯異常と診断せず(ステップS01においてNO)、処理を終了する。
ステップS01において高温出湯異常と診断されると、制御部10は、給湯動作を強制的に停止させる。具体的には、制御部10は、ステップS02により、燃焼部4における燃焼を停止させる。例えば、制御部10は、電磁弁42を全閉とすることにより、バーナ40に対する燃料ガスの供給を遮断する。
ステップS03では、制御部10は、タイマ等を用いて、高温出湯異常が検出されてからの経過時間の計時を開始する。
ステップS04では、制御部10は、過流出サーボ弁70を閉弁するための過流出サーボ弁70の開度制御を行なう。この過流出サーボ弁70の開度制御については、後に詳細に説明する。
ステップS05では、制御部10は、高温出湯異常が検出されてからの経過時間が所定時間に達したか否かを判定する。所定時間は、出湯路に残留した湯の温度が許容範囲内にまで低下するのに必要な時間に相当する。この所定時間は、一定時間(例えば1分程度)であってもよいし、高温出湯異常が検出されたときの出湯温度に応じて可変に設定される時間であってもよい。
高温出湯異常が検出されてからの経過時間が所定時間に達していないとき(ステップS05においてNO)、制御部10は、ステップS06により、エラーの解除を禁止する。具体的には、制御部10は、リモコン110を、運転スイッチの入力操作を受付けないロック状態とする。
給湯装置100においては、一般的に、エラー発生中にユーザがリモコン110の運転スイッチをOFFにし、再度ONにすることによって、エラーが解除されて給湯装置100が初期化されるように構成される。したがって、高温出湯異常の発生直後にユーザが運転スイッチをOFF、ONにすると、給湯装置100の初期化によって過流出サーボ弁70の開度が全閉の状態から初期開度に戻ってしまうため、ユーザが不用意に給湯栓8を開栓すると、出湯路に残留している高温の湯が出湯する虞がある。そのため、制御部10は、高温出湯異常の検出後所定時間内はエラー解除を禁止することにより、給湯装置100を初期化できないようにする。
そして、高温出湯異常が検出されてからの経過時間が所定時間に達したとき(ステップS05においてYES)、制御部10は、ステップS07により、リモコン110の運転スイッチのOFF操作によるエラー解除が可能な状態とする。これにより、リモコンの運転スイッチのロック状態は解除される。
[過流出サーボ弁の開度制御]
図2のステップS04による過流出サーボ弁70の開度制御について、以下に説明する。
図3は、過流出サーボ弁70の流量特性を示す図である。図3の横軸は、過流出サーボ弁70の制御量を示し、図3の縦軸は、給湯装置100から出湯される湯の単位時間あたりの流量(出湯量)を示す。この出湯量は入水量センサ64(図1)の検出値に対応する。
過流出サーボ弁70がステッピングモータを用いた電気式膨張弁である場合、過流出サーボ弁70の開度の変化量は、ステッピングモータにおけるステップ数(すなわち、ステータの各相巻線を励磁するパルス信号の数)によって表わされる。過流出サーボ弁70の絶対開度(全閉または全開等の基準開度からの差)は、開度を変化させるごとに変化量(ステップ数)を累積加算することによって算出される。
図3を参照して、ステッピングモータにおけるステップ数を増加させると、過流出サーボ弁70の開度が減少することによって流量が減少する。なお、制御量があるステップ数より大きい領域では、当該ステップ数より小さい領域と比較して、制御量の変化量に対する流量の変化量が大きくなる。すなわち、過流出サーボ弁70の流量特性は変曲点を有している。
図3には、同じ制御量(ステップ数)に対する流量が互いに異なる3つの関係が示されている。以下の説明では、図中に黒丸で示される関係を「関係1」と称し、図中に黒四角で示される関係を「関係2」と称し、図中に黒三角で示される関係を「関係3」とも称する。これら3つの関係を比較すると、同じステップ数に対する流量は、関係1が最も小さく、関係3が最も大きくなる。そのため、過流出サーボ弁70が全閉、すなわち流量がほぼ零となるときのステップ数は、関係1が最も小さく、関係3が最も大きくなる。
このように過流出サーボ弁70の制御量と流量との関係にばらつきが生じる理由としては、過流出サーボ弁70の製造ばらつきや、給水源から供給される水の水圧のばらつき等が挙げられる。このため、従来の給湯装置においては、高温出湯異常の発生が検出されると、過流出サーボ弁70の流量特性がばらついても確実に過流出サーボ弁70を閉め切ることができる制御量に基づいて、全速でステッピングモータを駆動することにより、過流出サーボ弁70を全速で全閉状態としていた。例えば、過流出サーボ弁70が図3のような流量特性のばらつきを有する場合、過流出サーボ弁70の制御量(ステップ数)を2700ステップ程度に設定することにより、過流出サーボ弁70を確実に閉め切ることができる。
しかしながら、上述のように過流出サーボ弁70を閉め切ってしまうと、出湯路には高温の湯が残留することとなる。したがって、高温出湯異常の検出後にユーザが運転スイッチをOFF、ONにすることでエラーが解除されると、給湯栓8が開状態のときには高温の湯が流出する虞がある。
そこで、本実施の形態では、高温出湯異常が検出された場合には、燃焼部4の燃焼を停止するとともに、過流出サーボ弁70の開度を以下のように制御することによって、出湯路に高温の湯が残留するのを抑制する。
このような過流出サーボ弁70の開度制御としては、全閉に達しない程度まで過流出サーボ弁70の開度を絞る方法が考えられる。例えば、過流出サーボ弁70の開度を1900ステップまで絞るように開度制御を行なうことによって、出湯路に残っている高温の湯を少ない流量で出湯させるものとする。
しかしながら、図3に示したように過流出サーボ弁70の流量特性がばらつきを有するため、1900ステップまで過流出サーボ弁70の開度を絞っても実際には8.0L/minまでしか流量を絞ることができない場合が起きてしまう。逆に、1900ステップまで開度を絞ることで過流出サーボ弁70が全閉となってしまう場合が起こり得る。
そこで、上記の所定ステップまで過流出サーボ弁70の開度を絞る制御方法に代えて、入水量センサ64の検出値を用いて給湯装置100からの出湯量を監視しながら、出湯量が所定流量となるように過流出サーボ弁70の開度を制御する方法を考える。
このように出湯量を監視しながら過流出サーボ弁70の開度を絞ることで、過流出サーボ弁70の流量特性のばらつきの影響を抑えることができる。しかしながら、図3に示したように過流出サーボ弁70の流量特性は変曲点を有することから、全速でステッピングモータを駆動することによって過流出サーボ弁70の開度が変曲点を超えて全閉に達してしまう場合が起こり得る。その一方で、ステッピングモータの駆動速度を緩めると、過流出サーボ弁70の開度を絞るよりも前に高温の湯が出湯路から流れ出てしまう可能性がある。その結果、ステッピングモータの駆動速度のきめ細かい調整が必要となり、過流出サーボ弁70の開度制御が複雑化してしまう。
これらの問題点を踏まえて、本実施の形態による過流出サーボ弁70の開度制御では、高温出湯異常が検出されると、一旦過流出サーボ弁70の開度を全閉状態となるまで絞る。そして、過流出サーボ弁70を閉め切った後、出湯量を高温出湯異常検出時よりも制限(低減)するように過流出サーボ弁70を開弁する。
図4は、図2のステップS04の処理をさらに詳細に説明するフローチャートである。
図4を参照して、制御部10は、ステップS041により、確実に過流出サーボ弁70を閉め切ることができる制御量に基づいて、全速でステッピングモータを駆動する。これにより、過流出サーボ弁70を全閉状態とする。例えば、過流出サーボ弁70が図3のような流量特性のばらつきを有する場合、過流出サーボ弁70の制御量(ステップ数)を2400ステップに設定する。過流出サーボ弁70を全速で閉弁することによって、高温の湯が出湯されるのが遮断される。
次に、制御部10は、ステップS042により、入水量センサ64の検出値によって給湯装置100からの出湯量を監視しながら、所定流量の湯が出湯される開度を上限として過流出サーボ弁70を徐々に開弁する。この所定流量は、高温出湯異常検出時の出湯量よりも少ない流量であって、万一ユーザが湯に触れても支障のない流量に設定される。一例として、所定流量は2.0L/minに設定される。このように過流出サーボ弁70を全閉状態から所定流量の湯が出湯される開度を上限として開弁することにより、出湯路に残留している高温の湯が少量ずつ出湯路から流れ出る。
なお、ステップS042の処理については、出湯量を監視しながら過流出サーボ弁70を開弁する構成に代えて、過流出サーボ弁70の流量特性に基づいて予め設定された開度まで開弁する構成としてもよい。
ここで、ステップS04による過流出サーボ弁70の開度制御の実行中にユーザが運転スイッチをOFF、ONにすると、給湯装置100が初期化されるため、過流出サーボ弁70の開度への制限が外れてしまう。そのため、図2のステップS05〜S07の処理によって高温出湯異常の検出後所定時間内はリモコン110の運転スイッチをロック状態とすることにより、給湯装置100の初期化を禁止している。これにより、所定流量を上回る流量の湯が出湯されるのを確実に防止できる。
このように本発明の実施の形態による給湯装置によれば、高温出湯異常が検出されたときには、熱源機を停止するとともに過流出サーボ弁を全閉にすることにより、高温の湯の出湯を遮断する。その上で、過流出サーボ弁を徐々に開弁することにより、高温出湯異常検出時の流量よりも少ない所定流量で出湯路に残留している湯を流出させる。これにより、意図しない高温の湯の流出を確実に防止することができる。
さらに、高温出湯異常が検出されてから所定時間が経過するまで給湯装置の初期化を禁止することにより、上記の過流出サーボ弁の開度制御を確実に行なうことができる。
なお、この高温出湯異常検出後所定時間内における給湯装置の初期化禁止については、本実施の形態では上記の過流出サーボ弁の開度制御と組み合わせて行なう構成について説明したが、単独で行なう構成とすることも可能である。例えば、所定時間を出湯路に残留している湯の温度が許容範囲内に入るまでの時間を想定して設定することにより、給湯装置を初期化したタイミングで高温の湯が流出することを防止できる。
また、本実施の形態では、湯水を加熱するための熱量を発生する「熱源機」として燃料ガスを燃料として燃焼するバーナ40からなる燃焼部4を例示したが、本発明の適用はこのような構成に限定されるものではない点を確認的に記載する。すなわち、発生熱量を制御可能に構成されるものであれば、任意の「熱源機」を採用することが可能である。たとえば、ガスバーナに代えて、石油を燃焼する石油バーナ、あるいはヒートポンプ機構等の任意の熱源を適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 缶体、2 一次熱交換器、3 二次熱交換器、4 燃焼部、5 送風機、6 給水管、7 出湯管、8 給湯栓、10 制御部、20,34 受熱管、22 フィン、24 入水口、26 出水口、28 バイパス管、40 バーナ、42 電磁弁、44 燃焼空間部、62 入水温度センサ、64 入水量センサ、70 過流出サーボ弁、72 出湯温度センサ、100 給湯装置、110 リモコン。

Claims (6)

  1. 熱源機によって湯水を加熱する給湯装置であって、
    前記熱源機が発生する熱量との間で熱交換を行なう熱交換器と、
    前記熱交換器に接続された入水路および出湯路と、
    前記出湯路から流出される湯水の流量を調整するための流量調整弁と、
    前記流量調整弁の開度を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、出湯温度が所定の許容上限温度を上回る高温出湯異常が検出されたとき、前記熱源機を停止するとともに前記流量調整弁を全閉にし、かつ、前記流量調整弁を全閉にした後に、前記高温出湯異常検出時の流量よりも少ない所定流量の湯が出湯される開度を上限として前記流量調整弁を開弁する、給湯装置。
  2. 前記制御部は、前記出湯路の遮断が保証される開度となるまで前記流量調整弁の開度を減少させることにより、前記流量調整弁を全閉にする、請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記制御部は、前記出湯路から流出される湯水の流量を監視しながら、前記所定流量の湯が出湯される開度となるまで前記流量調整弁の開度を増加させる、請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記制御部は、前記高温出湯異常が検出されてから所定時間が経過するまで前記給湯装置の初期化を禁止する、請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯装置。
  5. 前記給湯装置は、操作部への入力操作に応答して初期化可能に構成され、
    前記制御部は、前記高温出湯異常が検出されてから前記所定時間が経過するまで、前記操作部を入力受付け不能とする、請求項4に記載の給湯装置。
  6. 熱源機によって湯水を加熱する給湯装置の制御方法であって、
    前記給湯装置は、
    前記熱源機が発生する熱量との間で熱交換を行なう熱交換器と、
    前記熱交換器に接続された入水路および出湯路と、
    前記出湯路から流出される湯水の流量を調整するための流量調整弁とを含み、
    前記制御方法は、
    出湯温度が所定の許容上限温度を上回る高温出湯異常が検出されたとき、前記熱源機を停止するとともに、前記流量調整弁を全閉にするステップと、
    前記流量調整弁を全閉にした後に、前記高温出湯異常検出時の流量よりも少ない所定流量の湯が出湯される開度を上限として前記流量調整弁を開弁するステップとを備える、給湯装置の制御方法。
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