JP3532757B2 - ガス燃焼機器およびガス誤遮断防止方法 - Google Patents

ガス燃焼機器およびガス誤遮断防止方法

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JP3532757B2
JP3532757B2 JP04752298A JP4752298A JP3532757B2 JP 3532757 B2 JP3532757 B2 JP 3532757B2 JP 04752298 A JP04752298 A JP 04752298A JP 4752298 A JP4752298 A JP 4752298A JP 3532757 B2 JP3532757 B2 JP 3532757B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路を流れるガス
の流量が所定時間にわたって継続してほぼ一定であった
ときに異常と判断してガス流路を遮断するという安全機
能を有するガスメータの下流側流路に接続されたガス燃
焼機器、およびそのようなガス燃焼機器に適用されるガ
ス誤遮断防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流路を流れるガスの流量が所定時間(以
下、安全継続時間という。)にわたって継続してほぼ一
定であったときにガス漏洩等の異常が発生したものと判
断してガス流路を遮断する安全機能を有するマイクロコ
ンピュータ搭載のガスメータが知られている。
【0003】この種のガスメータによれば、ガスメータ
に接続された各種のガス燃焼機器や配管におけるガス漏
れ等の異常を発見することもでき、安全性を高めること
が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、温水
循環式の床暖房システムに対する需要が高まっている。
この温水循環式の床暖房システムとは、GCH(ガスセ
ントラルヒーティング)ボイラ等の熱源機によってガス
を燃焼させて温水を作り、この温水を床に敷かれた床暖
房パネルに循環させることにより室内を暖房するシステ
ムである。この種の暖房システムは、通常、部屋の温度
が所望の温度となるように自動的にガス燃焼をオンオフ
する自動運転モードを備えているが、現在の室温に対し
て設定室温が相当高い場合、熱源機は連続してガス燃焼
を継続することとなる。したがって、このような熱源機
を上記の安全機能付きガスメータの下流側に配置した場
合において、自動運転モードで使用すると熱源機が上記
の安全継続時間を超えて一定燃焼量で連続燃焼をし、こ
の結果、熱源機が正常に燃焼をしているにもかかわら
ず、ガスメータがガス漏れ発生と判断してガス流路を遮
断してしまう可能性がある。この問題は、室温にかかわ
らず連続運転を行う連続運転モードで床暖房を行う場合
においてももちろん発生することであり、さらに、床暖
房システムに限らず、他のガス燃焼機器、例えばガスフ
ァンヒータやガス給湯機等を長時間継続して一定負荷で
使用した場合にも発生し得ることである。
【0005】このように、従来は、ガス燃焼機器を長時
間にわたって使用した場合、ガス漏れ等の異常が発生し
ていないにもかかわらず、ガスメータが安全継続時間を
超えたと判断してガス流路を遮断してしまう可能性があ
り、利用者にとって不便であった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガス燃焼機器を長時間連続使用した
場合であってもガス流路が誤って遮断されることを防止
することができるガス燃焼機器およびガス誤遮断防止方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガス燃焼
機器は、流路を流れるガスの流量が第1の設定時間にわ
たって継続して一定変動範囲内にあったときに異常発生
と判断してガス流路を遮断する安全機能を有するガスメ
ータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器であって、
ガスメータを介して供給されたガスを燃焼させるガス燃
焼部と、ガス燃焼部におけるガス燃焼量が一定変動範囲
を超えて変化したか否かを監視する燃焼量変化監視手段
と、燃焼量変化監視手段が第1の設定時間より小さい第
2の設定時間にわたって継続してガス燃焼量が一定変動
範囲を超えて変化しなかったことを検知したときにガス
燃焼部におけるガス燃焼量を強制的に変化させる制御を
行うガス燃焼量強制変化制御手段とを備えている。
【0008】請求項4記載のガス燃焼機器は、請求項1
記載のガス燃焼機器において、第1の設定時間が流路を
流れるガスの流量の大きさに応じて選択的に設定される
場合には、さらに、ガス燃焼部におけるガス燃焼量を検
知するガス燃焼量検知手段と、ガス燃焼量検知手段によ
って検知されたガス燃焼量に応じて第2の設定時間を選
択的に設定する時間設定手段とを備えるようにしたもの
である。
【0009】請求項7記載のガス燃焼機器は、流路を流
れるガスの流量が第1の設定時間にわたって継続して一
定変動範囲内にあったときに異常発生と判断してガス流
路を遮断する安全機能を有するガスメータの下流側流路
に接続されたガス燃焼機器であって、ガスメータを介し
て供給されたガスを燃焼させるガス燃焼部と、ガス燃焼
部におけるガス燃焼量が一定変動範囲を超えて変化した
か否かを監視する燃焼量変化監視手段と、ガスメータの
下流側流路に自らのガス燃焼機器と並列に接続された他
のガス燃焼機器のガス燃焼状況を監視する他機器監視手
段と、燃焼量変化監視手段が第1の設定時間より小さい
第2の設定時間にわたって継続してガス燃焼量が一定変
動範囲を超えて変化しなかったことを検知したときに原
則としてガス燃焼部におけるガス燃焼量を強制的に変化
させる一方、他機器監視手段が他のガス燃焼機器におけ
る前記一定変動範囲を超えるガス燃焼量変化を検知した
ときにはガス燃焼部におけるガス燃焼量を強制的に変化
させることがないように制御するガス燃焼量強制変化制
御手段とを備えている。
【0010】請求項8記載のガス誤遮断防止方法は、流
路を流れるガスの流量が第1の設定時間にわたって継続
して一定変動範囲内にあったときに異常発生と判断して
ガス流路を遮断する安全機能を有するガスメータにおけ
るガス流路の誤遮断を防止するための方法であって、ガ
スメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器におい
て、ガスメータを介して供給されたガスの燃焼量が一定
変動範囲を超えて変化したか否かを監視し、第1の設定
時間より小さい第2の設定時間にわたって継続してガス
燃焼量が一定変動範囲を超えて変化しなかったことを検
知したときに、ガス燃焼量を強制的に変化させる制御を
行うようにしたものである。
【0011】請求項9記載のガス誤遮断防止方法は、請
求項8記載のガス誤遮断防止方法において、第1の設定
時間が流路を流れるガスの流量の大きさに応じて選択的
に設定されるものである場合には、ガス燃焼機器におい
てガス燃焼量を検知し、この検知されたガス燃焼量に応
じて第2の設定時間を選択的に設定するようにしたもの
である。
【0012】請求項10記載のガス誤遮断防止方法は、
流路を流れるガスの流量が第1の設定時間にわたって継
続して一定変動範囲内にあったときに異常発生と判断し
てガス流路を遮断する安全機能を有するガスメータにお
けるガス流路の誤遮断を防止するための方法であって、
ガスメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器にお
いて、ガスメータを介して供給されたガスの燃焼量が一
定変動範囲を超えて変化したか否かを監視すると共に、
ガスメータの下流側流路に自らのガス燃焼機器と並列に
接続された他のガス燃焼機器のガス燃焼状況を監視し、
第1の設定時間より小さい第2の設定時間にわたって継
続してガス燃焼量が一定変動範囲を超えて変化しなかっ
たことを検知したときに、ガス燃焼量を強制的に変化さ
せる一方、他のガス燃焼機器における前記一定変動範囲
を超えるガス燃焼量変化を検知したときには、ガス燃焼
量を強制的に変化させることがないように制御するよう
にしたものである。
【0013】請求項1記載のガス燃焼機器または請求項
8記載のガス誤遮断防止方法では、ガスメータの下流側
流路に接続されたガス燃焼機器において、ガスメータを
介して供給されたガスの燃焼量が一定変動範囲を超えて
変化したか否かが監視される。この結果、第2の設定時
間にわたって継続してガス燃焼量が一定変動範囲を超え
て変化しなかったことが検知されると、ガス燃焼量の強
制的変更が行われる。
【0014】請求項4記載のガス燃焼機器または請求項
9記載のガス誤遮断防止方法では、第1の設定時間が流
路を流れるガスの流量の大きさに応じて選択的に設定さ
れるものである場合には、ガス燃焼機器においてガス燃
焼量が検知され、この検知されたガス燃焼量に応じて第
2の設定時間が選択的に設定される。
【0015】請求項7記載のガス燃焼機器または請求項
10記載のガス誤遮断防止方法では、ガスメータの下流
側流路に接続されたガス燃焼機器において、ガスメータ
を介して供給されたガスの燃焼量が一定変動範囲を超え
て変化したか否かが監視されると共に、並列接続された
他のガス燃焼機器のガス燃焼状況の監視が行われる。こ
の結果、第2の設定時間にわたって継続してガス燃焼量
が一定変動範囲を超えて変化しなかったときに原則とし
てガス燃焼量の強制的変更が行われる一方、他のガス燃
焼機器における一定変動範囲を超えるガス燃焼量変化が
検知されたときには、ガス燃焼量の強制的変更が行われ
ないように制御がなされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施
の形態に係るガス誤遮断防止方法は、以下の各実施の形
態に係るガス燃焼機器によって具現化されるので、以
下、併せて説明する。また、以下の各実施の形態では、
ガス燃焼機器が温水循環式の床暖房システムに用いられ
る熱源機であるものとして説明する。
【0017】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るガス燃焼機器としての熱源機の概
略構成を示す図である。
【0018】この熱源機10は、ガスメータ20の下流
側のガス配管に手動弁30を介して接続配置されてい
る。ガスメータ20は、いずれも図示しないガス流量計
とマイクロコンピュータとガス遮断弁とを備えており、
ガス流量計によって検知されたガス流量が所定の安全継
続時間にわたって継続してほぼ一定量であったとき、マ
イクロコンピュータがガス漏洩等の異常が発生したもの
と判断し、ガス遮断弁によってガス流路を遮断する安全
機能を備えている。より具体的には、マイクロコンピュ
ータは、例えば30秒ごとのガス流量積算値の変動率が
1分間当たり6%未満であるような状態が予め定められ
た安全継続時間にわたって継続して続いたことを検知し
たときに、ガス遮断弁を閉じるようになっている。ここ
で、安全継続時間は、ガスメータ20を流れるガスの流
量に応じて異なる値が選択されるようになっている。具
体的には、ガス流量と安全継続時間との積(積算流量)
に相当する量のガスが漏洩した場合に、その周囲のガス
濃度が許容ガス濃度を超えないような値に設定される。
したがって、ガス流量が大きいほど安全継続時間は短く
設定される。ここで、この安全継続時間が本発明におけ
る「第1の設定時間」に対応する。
【0019】熱源機10は、ガスの燃焼によって循環水
を加温する温水熱交換機11と、この熱源機全体を制御
するシステムコントローラ12と、負荷からの戻り湯を
温水熱交換機11に導く戻り湯パイプ13に設けられた
温水循環ポンプ14と、温水熱交換機11で温められた
往き湯を外部に導く往き湯パイプ15に設けられた水量
検知センサ16および水温検知センサ17と、手動弁3
0と温水熱交換機11との間のガス管18に設けられた
比例弁19とを備えている。本実施の形態において、戻
り湯パイプ13および往き湯パイプ15は、図示しない
部屋に設けられた床暖房パネルに接続されている。
【0020】温水熱交換機11は、ガスの燃焼により生
じた排気ガスを排出するための排気口111を有してい
る。比例弁19は、システムコントローラ12からの弁
駆動信号128によって任意の開度に制御され、これに
よりガスの流量、すなわち、ガス燃焼量を変化させるこ
とができるようになっている。水量検知センサ16は温
水循環ポンプ14によって送り出される湯量を検知する
ためのものであり、水温検知センサ17は温水熱交換機
11で温められて送り出される往き湯の温度を検知する
ためのものである。ここで、温水熱交換機11が本発明
における「ガス燃焼部」に対応する。
【0021】システムコントローラ12は、図2に示し
たように、マイクロプロセッサ等からなる主制御部12
1と、各種の操作ボタンを有する操作部122と、主制
御部121の動作に必要なプログラムや各種データを記
憶するためのメモリ123と、時間を計測するタイマ1
24と、各種の検知信号や制御信号が入出力される入出
力(I/O)ポート125とを備えている。I/Oポー
ト125は、水量検知センサ16からの水量検知信号1
26や水温検知センサ17からの水温検知信号127を
信号変換して主制御部121に入力すると共に、主制御
部121からの弁駆動信号128やポンプ駆動信号12
9をそれぞれ比例弁19および温水循環ポンプ14に出
力するようになっている。操作部122には、図示しな
い床暖房コントローラからのリモートコントロール信号
130が入力されるようになっている。主制御部121
は、操作部122から直接入力された指令、またはリモ
ートコントロール信号130に基づき、水量検知信号1
26や水温検知信号127から得られる情報を考慮し
て、温水熱交換機11の燃焼制御等を行うようになって
いる。
【0022】本実施の形態において、主制御部121
は、後述するように例えば比例弁19の開度によって温
水熱交換機11におけるガス燃焼量(すなわち、ガスメ
ータ20を通って熱源機10に流入するガスの流量)を
監視し、このガス燃焼量がほぼ一定量を保ったまま所定
時間にわたって継続したときに、比例弁19の開度を変
化させて温水熱交換機11のガス燃焼量を強制的に変動
させるようになっている。ここでは、上記の所定時間を
強制変更待時間tvと称するものとする。この強制変更
待時間tvは、熱源機10が最大定格で(比例弁19を
全開にして)ガスを燃焼したときにガスメータ20にお
いて選択される安全継続時間tsよりも小さい値に設定
されるようになっており、例えば操作部122からの入
力によりメモリ123に記憶される。本実施の形態で
は、強制変更待時間tvは予め固定値に設定されている
ものとする。ここで、強制変更待時間tvが本発明にお
ける「第2の設定時間」に対応し、主制御部121が本
発明における「燃焼量変化監視手段」および「燃焼量強
制変化制御手段」に対応する。
【0023】また、上記において、「ガス燃焼量がほぼ
一定量」とは、上記したガスメータ20における「一定
量」の範囲と同じであり、本発明における「一定変動範
囲」に対応する。上記した例では、30秒ごとのガス流
量積算値の変動率が1分間当たり6%未満であるときに
「ガス燃焼量がほぼ一定量」であったとされる。
【0024】また、本実施の形態において、タイマ12
4は、ガス燃焼開始時からの一定燃焼量での連続燃焼時
間を計時するためのもので、主制御部121からのスタ
ート指令に応じてリセットされてタイムカウントを開始
し、逐次、タイムカウント値を主制御部121に送るよ
うになっている。
【0025】次に、図3を参照して、以上のような構成
の熱源機10の動作および作用を説明する。なお、この
図はシステムコントローラ12における主として主制御
部121の動作を表すものである。
【0026】操作部122から燃焼開始の要求がなされ
ると(ステップS101;Y)、主制御部121は、ポ
ンプ駆動信号129によって温水循環ポンプ14を駆動
開始させると共に、弁駆動信号128によって比例弁1
9を所定の開度まで開け、さらに、図示しない点火部に
よって温水熱交換機11を点火してガス燃焼を開始させ
る(ステップS102)。これと同時に主制御部121
は、タイマ124にスタート信号を送ってリセットして
タイムカウント動作を開始させる(ステップS10
3)。
【0027】その後、主制御部121は操作部122か
らの指令を監視し、燃焼停止要求があると(ステップS
104;Y)、弁駆動信号128によって比例弁19を
全閉にすると共に、ポンプ駆動信号129によって温水
循環ポンプ14を停止させ、温水熱交換機11の燃焼動
作を停止させる(ステップS108)。
【0028】また、燃焼停止要求がない場合において
(ステップS104;N)、上記した「一定量」の範囲
を超えるガス燃焼量の変更が要求されると(ステップS
105;Y)、弁駆動信号128によって比例弁19の
開度を変化させ、温水熱交換機11におけるガス燃焼量
を変更して(ステップS107)、ステップS103に
戻る。これにより、タイマ124は再びリセットされて
タイムカウント動作を開始する。
【0029】一方、燃焼停止要求がなく(ステップS1
04;N)、しかも上記した「一定量」の範囲を超える
ガス燃焼変化を要求するような燃焼量変更要求もないと
きには(ステップS105;N)、主制御部121は、
タイマ124がタイムアップしたか否かを調べる。具体
的には、タイマ124からのタイムカウント値をチェッ
クし、これが強制変更待時間tvに達したか否かを判断
する(ステップS106)。この結果、タイムアップし
ていないときには(ステップS106;N)、ステップ
S104に戻る。以下、タイマ124がタイムアップす
るまでステップS104〜S106の処理を繰り返す。
これに対し、タイマ124がタイムアップしたことを検
知すると、主制御部121は、弁駆動信号128によっ
て比例弁19の開度を変化させ、温水熱交換機11にお
けるガス燃焼量を上記の「一定量」の範囲を超えるとこ
ろまで強制的に変更して(ステップS107)、ステッ
プS103に戻る。これにより、タイマ124は再びリ
セットされてタイムカウント動作を開始する。
【0030】このように、本実施の形態の熱源機10に
よれば、温水熱交換機11におけるガス燃焼量の変化を
もたらすような指令がなされずにほぼ一定量のガス燃焼
量を保って燃焼が継続した結果、その継続時間が強制変
更待時間tvに達したときには、強制的にガス燃焼量を
変化させるようにしたので、ガスメータ20が安全継続
時間の超過と判断することがなくなる。これにより、異
常が発生していないにもかかわらずガスメータによって
ガス供給が誤って遮断されるという事態を回避すること
ができる。
【0031】なお、本実施の形態では、ほぼ一定燃焼量
での継続燃焼時間が強制変更待時間tvに達したときに
強制的にガス燃焼量を変化させるやり方として、ガス燃
焼量を上記の「一定量」の範囲を超えるところまで強制
的に変更することとしたが、このほか、ガス燃焼を一旦
完全に停止して燃焼量を0にするようにしてもよい。こ
の場合、主制御部121は、図4に示したように、ステ
ップS201〜S206,S210において、それぞ
れ、図3におけるステップS101〜S106,S10
8の処理と同じ処理を行う一方、タイマ124がタイム
アップしたときには(ステップS206;Y)、比例弁
19を全閉状態にして温水熱交換機11を一旦完全に強
制的に停止させ(ステップS207)、その後一定時間
待ってから(ステップS208)、ガス燃焼を再開させ
(ステップS209)、ステップS203に戻るように
すればよい。
【0032】また、本実施の形態では、比例弁19の開
度の変化量によってガス燃焼量の変化を検知するように
したが、このほか、例えば水温検知信号127および水
量検知信号126からガス燃焼によって生成された熱エ
ネルギー量を演算によって求め、この熱エネルギー量を
ガス燃焼量(ガス流量)に換算して、その変化を検知す
るようにしてもよい。なお、この場合、ガス燃焼によっ
て生成された熱エネルギー量の演算は、排気口111か
ら排出される排気熱の存在等による熱変換効率の低下を
考慮することにより、比較的正確に行うことができる。
【0033】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。上記第1の実施の形態では、
強制変更待時間tvが固定値であるとしたが、これに対
して本実施の形態の熱源機10は、温水熱交換機11に
おけるガス燃焼量に応じて強制変更待時間tvが選択的
に設定されるようにしたものである。
【0034】本実施の形態では、図5に示したように、
ガス燃焼量Qと強制変更待時間tvとを対応づけた参照
テーブル123aを予め作成して、システムコントロー
ラ12のメモリ123に格納し、これを参照してtvを
求めるようにする。なお、ここでも、各強制変更待時間
tvの値は、熱源機10がそれぞれ対応するガス燃焼量
でガスを燃焼したときにガスメータ20においてそれぞ
れ設定される安全継続時間tsよりも小さい値に設定さ
れる。その他の構成は図1と同様であり、以下、図1に
示した各要素の符号と同一符号を用いて説明するものと
する。ここで、参照テーブル123aおよびシステムコ
ントローラ12が本発明における「時間設定手段」に対
応する。
【0035】次に、図6を参照して、以上のような構成
の熱源機10の動作および作用を説明する。なお、この
図はシステムコントローラ12における主として主制御
部121の動作を表すものである。
【0036】本実施の形態では、操作部122からの要
求に応じて温水熱交換機11のガス燃焼を開始させてタ
イマ124をスタートさせた後(ステップS301〜S
303)、比例弁19の開度からガス燃焼量Qを検知
し、これを基にメモリ123の参照テーブル(図5)を
参照して、対応する強制変更待時間tvを取得する(ス
テップS304)。
【0037】そして、これ以降のステップS305〜S
309の処理は、上記第1の実施の形態(図3)におけ
るステップS104〜S108の処理と同じである。す
なわち、燃焼停止要求があると(ステップS304;
Y)、主制御部121は温水熱交換機11の燃焼動作を
停止させる(ステップS309)。また、燃焼停止要求
がなされていない場合において(ステップS305;
N)、上記の「一定量」の範囲を超えるガス燃焼量の変
更が要求されると(ステップS306;Y)、主制御部
121は比例弁19の開度を変化させて温水熱交換機1
1のガス燃焼量を変化させ(ステップS308)、ステ
ップS303に戻る。これにより、タイマ124は再び
リセットされてタイムカウント動作を開始する。一方、
燃焼停止要求がなく(ステップS305;N)、しか
も、上記した「一定量」の範囲を超えるガス燃焼量変化
を要求する燃焼量変更要求もなく(ステップS306;
N)、かつ、タイマ124がタイムアップしたときには
(ステップS307;Y)、主制御部121は、比例弁
19の開度を変化させて温水熱交換機11におけるガス
燃焼量を上記の「一定量」の範囲を超えるところまで強
制的に変更して(ステップS308)、ステップS30
3に戻る。これにより、タイマ124は再びリセットさ
れてタイムカウント動作を開始する。タイマ124がタ
イムアップしないときは(ステップS307;N)、ス
テップS305〜S107の処理を繰り返す。
【0038】このように、本実施の形態によれば、ガス
燃焼量Qと強制変更待時間tvとを対応つけた参照テー
ブルを予め設けると共に、温水熱交換機11におけるガ
ス燃焼量を検知し、検知したガス燃焼量に基づいて参照
テーブルから対応する強制変更待時間tvを取得するよ
うにしたので、ガスメータ20においてガス流量に応じ
てそれぞれ異なる値に設定される安全継続時間tsに対
応した適切なタイミングでガス流量(ガス燃焼量)を変
動させて、ガスメータ20におけるガス遮断弁の誤遮断
を防止することができる。このことから、上記第1の実
施の形態の場合に比べると、次のような点で有利とな
る。
【0039】すなわち、第1の実施の形態では、強制変
更待時間tvは、通常、熱源機10の最大定格のガス燃
焼量を想定して固定的に設定されることから、この場合
のtvは比較的短いものとなる。このため、たとえ熱源
機10が最大定格より小さいほぼ一定の燃焼量で燃焼し
ていた場合においても、定められた強制変更待時間tv
が経過することによってガス燃焼量の強制的変更が行わ
れ、その変更タイミングは本来の適正なタイミングより
も早いものとなる。ガス燃焼量が小さければガスメータ
20において検知されるガス流量も小さく、したがっ
て、ガスメータ20は安全継続時間tsをより長く設定
するからである。これに対し、本実施の形態では、ガス
燃焼量に応じて強制変更待時間tvが設定されるので、
ガス燃焼量が小さい場合には、それに対応してガスメー
タ20で選択されるより長い安全継続時間tsに対応し
た強制変更待時間tv(<ts)が経過するまではガス
燃焼量の強制的変更は行われない。したがって、ガスメ
ータ20による誤遮断を回避するのに必要な頻度でガス
燃焼量の強制的変更が行われることとなり、ガス燃焼量
の強制的変更が頻繁に行われてしまうという不都合を回
避することができる。
【0040】なお、本実施の形態においても、ほぼ一定
燃焼量での継続燃焼時間が強制変更待時間tvに達した
ときの強制的ガス燃焼量変更のやり方として、ガス燃焼
量を上記の「一定量」の範囲を超えるところまで強制的
に変更するのでなく、上記第1の実施の形態の変形例と
して説明したように、ガス燃焼を一旦完全に停止して燃
焼量を0にしてから再開するようにしてもよい。
【0041】また、本実施の形態においても、比例弁1
9の開度の変化量によってガス燃焼量の変化を検知する
のでなく、上記第1の実施の形態の変形例として説明し
たように、ガス燃焼によって生成された熱エネルギー量
からガス燃焼量の変化を検知するようにしてもよい。
【0042】〔第3の実施の形態〕次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。図3は、本発明の第3の実施
の形態に係るガス燃焼機器としての熱源機10′の概略
構成を示す図である。なお、この図で図1と同一構成要
素には同一符号を付し、適宜説明を省略するものとす
る。この熱源機10′は、例えばGCH(ガスセントラ
ルヒーティング)ボイラとして構成されたものであり、
床暖房用の循環温水を加温する暖房用ボイラ11aと、
浴室や厨房等へ給湯するための温水を生成する給湯用ボ
イラ11bと、この熱源機全体を制御するシステムコン
トローラ12′と、外部の手動弁30に接続されたガス
管18から分岐して暖房用ボイラ11aおよび給湯用ボ
イラ11bにガスを導く各ガス管にそれぞれ設けられた
比例弁19a,19bとを備えている。暖房用ボイラ1
1aおよび給湯用ボイラ11bは、その上部の燃焼空間
が一体化され、さらに、この燃焼空間はガス燃焼により
生じた排気ガスを排出するための共通排気口112に接
続されている。暖房用ボイラ11aは比較的長時間連続
して使用されることが多く、給湯用ボイラ11bは比較
的短い時間でオンオフされることが多い。ここで、暖房
用ボイラ11aが本発明における「ガス燃焼部」に対応
し、給湯用ボイラ11bが本発明における「他のガス機
器」に対応する。
【0043】暖房用ボイラ11aに戻り湯を導く戻り湯
パイプ13には、システムコントローラ12′からのポ
ンプ駆動信号129によって駆動制御される温水循環ポ
ンプ14が設けられ、暖房用ボイラ11aからの往き湯
を外部に導く往き湯パイプ15には、水量検知センサお
よび水温検知センサ(図示を省略)が設けられている。
戻り湯パイプ13および往き湯パイプ15は、図示しな
い部屋に設けられた床暖房パネルに接続されている。
【0044】給湯用ボイラ11bは、取水パイプ101
から供給された水をガス燃焼によって加温して温水を生
成し、これを給湯パイプ102によって外部に供給する
ようになっている。給湯パイプ102には、システムコ
ントローラ12′からの弁駆動信号104によって開閉
制御される温水弁103が設けられている。給湯パイプ
102は図示しない浴室や厨房等の給湯栓に接続されて
いる。
【0045】比例弁19a,19bは、それぞれ、シス
テムコントローラ12′からの弁駆動信号128a,1
28bによって任意の開度に制御され、これにより、暖
房用ボイラ11aおよび給湯用ボイラ11bのガス燃焼
量をそれぞれ別個に変化させることができるようになっ
ている。
【0046】システムコントローラ12′は、図8に示
したように、主制御部121′と、操作部122と、メ
モリ123と、タイマ124と、I/Oポート125′
とを備えている。なお、この図で、上記第1の実施の形
態における図2に示した構成要素と同一要素には同一の
符号を付し、説明を省略する。I/Oポート125′
は、主制御部121′からの弁駆動信号128a,12
8b、弁駆動信号104、およびポンプ駆動信号129
をそれぞれ信号変換して比例弁19a,19b、温水弁
103、および温水循環ポンプ14に出力すると共に、
図示しない水量検知センサからの水量検知信号や水温検
知センサからの水温検知信号(図示を省略)を信号変換
して主制御部121′に入力するようになっている。
【0047】本実施の形態において、主制御部121′
は、後述するように例えば比例弁19の開度によって暖
房用ボイラ11aにおけるガス燃焼量を監視し、このガ
ス燃焼量がほぼ一定量を保ったまま強制変更待時間tv
にわたって継続し、かつ、他方の給湯用ボイラ11bに
おけるガス燃焼量の一定量以上の変化がない場合に限っ
て、比例弁19aの開度を変化させて暖房用ボイラ11
aのガス燃焼量を強制的に変動させるようになってい
る。ここで、強制変更待時間tvは、熱源機10′の暖
房用ボイラ11aおよび給湯用ボイラ11bが最大定格
で(比例弁19a,19bを全開にして)ガスを燃焼し
たときにガスメータ20において選択される安全継続時
間tsよりも小さい値に設定されるようになっており、
例えば操作部122からの入力によりメモリ123に記
憶される。本実施の形態では、強制変更待時間tvは、
上記第1の実施の形態の場合と同様に予め固定値に設定
されているものとする。ここで、安全継続時間tsが本
発明における「第1の設定時間」に対応し、強制変更待
時間tvが本発明における「第2の設定時間」に対応す
る。また、主制御部121′が本発明における「燃焼量
変化監視手段」、「他機器監視手段」および「燃焼量強
制変化制御手段」に対応する。
【0048】その他の構成は上記第1の実施の形態(図
1,図2)と同様である。
【0049】次に、図9を参照して、以上のような構成
の熱源機10′の動作および作用を説明する。なお、こ
の図はシステムコントローラ12における主として主制
御部121′の動作を表すものである。
【0050】操作部122から暖房用ボイラ11aに対
する燃焼開始の要求がなされると(ステップS401;
Y)、主制御部121′は、温水循環ポンプ14を駆動
開始させると共に、比例弁19aを所定の開度まで開
け、暖房用ボイラ11aを点火してガス燃焼を開始させ
る(ステップS402)。これと同時に主制御部12
1′は、タイマ124をリセットしてタイムカウント動
作を開始させる(ステップS403)。
【0051】その後、主制御部121′は操作部122
からの指令を監視し、暖房用ボイラ11aに対する燃焼
停止要求があると(ステップS404)、比例弁19a
を全閉にすると共に、温水循環ポンプ14を停止させ、
暖房用ボイラ11aの燃焼動作を停止させる(ステップ
S409)。
【0052】また、暖房用ボイラ11aに対する燃焼停
止要求がない場合において(ステップS404;N)、
暖房用ボイラ11aに対して上記した「一定量」の範囲
を超えるガス燃焼量の変更が要求されると(ステップS
405;Y)、比例弁19aの開度を変化させて、暖房
用ボイラ11aのガス燃焼量を変更し(ステップS40
9)、ステップS403に戻る。これにより、タイマ1
24は再びリセットされてタイムカウント動作を開始す
る。
【0053】一方、暖房用ボイラ11aに対する燃焼停
止要求がなく(ステップS404;N)、しかも暖房用
ボイラ11aに対して上記した「一定量」の範囲を超え
るガス燃焼量の変更を要求する燃焼量変更要求もないと
きには(ステップS405;N)、主制御部121′
は、他のガス燃焼機器である給湯用ボイラ11bの燃焼
量の変化の有無を調べる(ステップS406)。この結
果、給湯用ボイラ11bがそれまでの燃焼状態から停止
状態へ、または、停止状態から燃焼状態へと変化してい
たり、あるいは給湯温度の変更要求に応じて上記の「一
定量」の範囲を超えてガス燃焼量が変化したときには
(ステップS406;Y)、ステップS403に戻り、
タイマ124を再びリセットしてタイムカウント動作を
開始する。なお、給湯用ボイラ11bのガス燃焼量の変
化は、暖房用ボイラ11aのガス燃焼量の変化の検知と
同様に、比例弁19bの開度変化から検知可能である。
【0054】一方、給湯用ボイラ11bがそれまでの停
止状態を維持したままであったり、あるいはガス燃焼量
変化が上記の「一定量」の範囲を超えていないときには
(ステップS406;N)、主制御部121′はさら
に、タイマ124がタイムアップしたか否かを調べる。
この結果、タイムアップしていないときには(ステップ
S407;N)、ステップS404に戻り、以下、タイ
マ124がタイムアップするまでステップS404〜S
407の処理を繰り返す。これに対し、タイマ124が
タイムアップしたときには、主制御部121′は、比例
弁19aの開度を変化させ、暖房用ボイラ11aのガス
燃焼量を上記の「一定量」の範囲を超えるところまで強
制的に変更する(ステップS408)。そして、ステッ
プS103に戻り、タイマ124は再びリセットしてタ
イムカウント動作を開始する。
【0055】このように、本実施の形態の熱源機10′
によれば、暖房用ボイラ11aにおけるガス燃焼量の変
化をもたらすような指令がなされずにほぼ一定量のガス
燃焼量を保って燃焼が継続した結果、その燃焼継続時間
が強制変更待時間tvに達した場合であっても、直ちに
暖房用ボイラ11aの強制的なガス燃焼量変更を行うの
ではなく、他のガス燃焼機器である給湯用ボイラ11b
の動向(ガス燃焼の開始もしくは停止または燃焼量の変
化)をチェックし、この給湯用ボイラ11bにおいても
ガス燃焼量の変化がない場合に限って、暖房用ボイラ1
1aの強制的なガス燃焼量変更を行うようにしている。
このため、暖房用ボイラ11aがほぼ一定量のガス燃焼
量を保って燃焼を継続した結果、その燃焼継続時間が強
制変更待時間tvに達した場合であっても、他方の給湯
用ボイラ11bにおいてガス燃焼量のほ化があれば、暖
房用ボイラ11aの強制的燃焼量変更は行われないで済
むこととなる。したがって、上記第1の実施の形態の場
合に比べて、ガスメータ20による誤遮断を回避するた
めの強制的燃焼量変更の頻度をさらに少なくすることが
できる。
【0056】なお、強制変更待時間tvを固定値でな
く、第2の実施の形態のように、暖房用ボイラ11aに
おけるガス燃焼量に応じた値に選択的に設定するように
してもよい。
【0057】また、本実施の形態においても、暖房用ボ
イラ11aの強制的ガス燃焼量変更のやり方として、ガ
ス燃焼量を上記の「一定量」の範囲を超えるところまで
強制的に変更するのでなく、上記第1の実施の形態の変
形例として説明したように、ガス燃焼を一旦完全に停止
して燃焼量を0にしてから再開するようにしてもよい。
【0058】また、本実施の形態においても、比例弁1
9aの開度の変化量によって暖房用ボイラ11aのガス
燃焼量変化を検知するのでなく、上記第1の実施の形態
の変形例として説明したように、ガス燃焼によって生成
された熱エネルギー量からガス燃焼量の変化を検知する
ようにしてもよい。給湯用ボイラ11bのガス燃焼量の
変化についても同様である。
【0059】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れず、種々の変形が可能である。例えば、上記第3の実
施の形態(図7)では、ガスメータ20の下流側に暖房
用ボイラ11aおよび給湯用ボイラ11bを一体に構成
した熱源機10′が接続されているものとして説明した
が、両者が別体として構成されていてもよい。この場合
には、両者の各システムコントローラ同士が通信を行っ
て互いに他方の燃焼状況を監視するようにすればよい。
また、例えば図10に示したように、ガスメータ20の
下流側にGCHとしての熱源機10′のほかにガス燃焼
式のファンヒータ50やガス燃焼式の衣類乾燥機60等
が接続されている場合にも適用可能である。この場合に
は、各ガス機器のシステムコントローラごとに、他のガ
ス機器との間で通信を行うための通信インタフェイスを
付加し、この通信インタフェイスによって他のガス機器
の燃焼状態を監視することで、上記第3の実施の形態の
場合と同様な制御を行うことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項7のいずれかに記載のガス燃焼機器、または請求項8
ないし請求項10のいずれかに記載のガス誤遮断防止方
法によれば、ガスメータの下流側流路に接続されたガス
燃焼機器においてガスメータを介して供給されたガスの
燃焼量の変化を監視し、ガスメータによってガス供給遮
断が行われる基準としての第1の設定時間よりも短い第
2の設定時間にわたって継続してガス燃焼量が一定変動
範囲を超えなかったことを検知したときにガス燃焼量の
強制的変更を行うようにしたので、異常がないにもかか
わらずガスメータによって誤ってガス供給遮断が行われ
ることを防止することができるという効果がある。
【0061】特に、請求項4記載のガス燃焼機器または
請求項9記載のガス誤遮断防止方法によれば、第1の設
定時間がガス流量の大きさに応じて選択的に設定される
ものである場合には、ガス燃焼機器においてガス燃焼量
を検知し、この検知されたガス燃焼量に応じて第2の設
定時間を選択的に設定するようにしたので、ガスメータ
による誤遮断を回避するのに必要な頻度でガス燃焼量の
強制的変更が行われることとなる。したがって、さら
に、ガス燃焼量の強制的変動が頻繁に行われてしまうと
いう不都合を回避することができるという効果がある。
【0062】また、請求項7記載のガス燃焼機器または
請求項10記載のガス供給誤遮断防止方法によれば、ガ
スメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器におい
てガスメータを介して供給されたガスの燃焼量変化を監
視すると共に、並列接続された他のガス燃焼機器のガス
燃焼状況をも監視し、この結果、第2の設定時間にわた
って継続してガス燃焼量が一定変動範囲を超えて変化し
なかったときに原則としてガス燃焼量の強制的変更を行
う一方、他のガス燃焼機器における一定変動範囲を超え
るガス燃焼量変化を検知したときには、ガス燃焼量の強
制的変更を行わないようにしたので、ガスメータによる
誤遮断を回避するための強制的燃焼量変更の頻度をさら
に少なくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガス燃焼機器
としての熱源機の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した熱源機におけるシステムコントロ
ーラの構成を表すブロック図である。
【図3】図2に示したシステムコントローラにおける主
制御部の動作を表す流れ図である。
【図4】図2に示したシステムコントローラにおける主
制御部の動作の変形例を表す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るガス燃焼機器
としての熱源機におけるシステムコントローラのメモリ
に蓄えられた参照テーブルを表す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るガス燃焼機器
としての熱源機のシステムコントローラにおける主制御
部の動作を表す流れ図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るガス燃焼機器
としての熱源機の概略構成を示す図である。
【図8】図7に示した熱源機におけるシステムコントロ
ーラの構成を表すブロック図である。
【図9】図8に示したシステムコントローラにおける主
制御部の動作を表す流れ図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の変形例を表すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10,10′…熱源機 11…温水熱交換機 11a…暖房用ボイラ 11b…給湯用ボイラ 12,12′…システムコントローラ 19,19a,19b…比例弁 121,121′…制御部 123…メモリ 124…タイマ。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路を流れるガスの流量が第1の設定時
    間にわたって継続して一定変動範囲内にあったときに異
    常と判断して前記ガス流路を遮断する安全機能を有する
    ガスメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器であ
    って、 前記ガスメータを介して供給されたガスを燃焼させるガ
    ス燃焼部と、 前記ガス燃焼部におけるガス燃焼量が前記一定変動範囲
    を超えて変化したか否かを監視する燃焼量変化監視手段
    と、 前記燃焼量変化監視手段が前記第1の設定時間より小さ
    い第2の設定時間にわたって継続してガス燃焼量が前記
    一定変動範囲を超えて変化しなかったことを検知したと
    きに前記ガス燃焼部におけるガス燃焼量を強制的に変化
    させる制御を行うガス燃焼量強制変化制御手段とを備え
    たことを特徴とするガス燃焼機器。
  2. 【請求項2】 前記燃焼量変化監視手段は、自らの開度
    によって前記ガス燃焼部に供給するガスの流量を調整可
    能なガス供給弁の開度変化に基づいて、前記ガス燃焼部
    におけるガス燃焼量の変化を監視可能であることを特徴
    とする請求項1記載のガス燃焼機器。
  3. 【請求項3】 前記燃焼量変化監視手段は、ガス燃焼に
    よって発生する熱エネルギー量の変化に基づいて、前記
    ガス燃焼部におけるガス燃焼量の変化を監視可能である
    ことを特徴とする請求項1記載のガス燃焼機器。
  4. 【請求項4】 前記第1の設定時間が前記流路を流れる
    ガスの流量に応じて選択的に設定されるものである場合
    には、さらに、 前記ガス燃焼部におけるガス燃焼量を検知するガス燃焼
    量検知手段と、 前記ガス燃焼量検知手段によって検知されたガス燃焼量
    に応じて前記第2の設定時間を選択的に設定する時間設
    定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のガス
    燃焼機器。
  5. 【請求項5】 前記ガス燃焼量検知手段は、自らの開度
    によって前記ガス燃焼部に供給するガスの流量を調整可
    能なガス供給弁の開度から前記ガス燃焼部におけるガス
    燃焼量を検知可能であることを特徴とする請求項4記載
    のガス燃焼機器。
  6. 【請求項6】 前記ガス燃焼量検知手段は、ガス燃焼に
    よって発生する熱エネルギー量から、前記ガス燃焼部に
    おけるガス燃焼量を検知可能であることを特徴とする請
    求項4記載のガス燃焼機器。
  7. 【請求項7】 流路を流れるガスの流量が第1の設定時
    間にわたって継続して一定変動範囲内にあったときに異
    常と判断して前記ガス流路を遮断する安全機能を有する
    ガスメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器であ
    って、 前記ガスメータを介して供給されたガスを燃焼させるガ
    ス燃焼部と、 前記ガス燃焼部におけるガス燃焼量が前記一定変動範囲
    を超えて変化したか否かを監視する燃焼量変化監視手段
    と、 前記ガスメータの下流側流路に自らのガス燃焼機器と並
    列に接続された他のガス燃焼機器のガス燃焼状況を監視
    する他機器監視手段と、 前記燃焼量変化監視手段が前記第1の設定時間より小さ
    い第2の設定時間にわたって継続してガス燃焼量が前記
    一定変動範囲を超えて変化しなかったことを検知したと
    きに原則として前記ガス燃焼部におけるガス燃焼量を強
    制的に変化させる一方、前記他機器監視手段が前記他の
    ガス燃焼機器における前記一定変動範囲を超えるガス燃
    焼量変化を検知したときには、前記ガス燃焼部における
    ガス燃焼量を強制的に変化させることがないように制御
    するガス燃焼量強制変化制御手段とを備えたことを特徴
    とするガス燃焼機器。
  8. 【請求項8】 流路を流れるガスの流量が第1の設定時
    間にわたって継続して一定変動範囲内にあったときに異
    常と判断して前記ガス流路を遮断する安全機能を有する
    ガスメータにおけるガス流路の誤遮断を防止するための
    方法であって、 前記ガスメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器
    において、前記ガスメータを介して供給されたガスの燃
    焼量が前記一定変動範囲を超えて変化したか否かを監視
    し、前記第1の設定時間より小さい第2の設定時間にわ
    たって継続してガス燃焼量が前記一定変動範囲を超えて
    変化しなかったことを検知したときに、ガス燃焼量を強
    制的に変化させる制御を行うことを特徴とするガス誤遮
    断防止方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の設定時間が前記流路を流れる
    ガスの流量の大きさに応じて選択的に設定されるもので
    ある場合には、さらに、前記ガス燃焼機器においてガス
    燃焼量を検知し、この検知されたガス燃焼量に応じて前
    記第2の設定時間を選択的に設定することを特徴とする
    請求項8記載のガス誤遮断防止方法。
  10. 【請求項10】流路を流れるガスの流量が第1の設定時
    間にわたって継続して一定変動範囲内にあったときに異
    常と判断して前記ガス流路を遮断する安全機能を有する
    ガスメータにおけるガス流路の誤遮断を防止するための
    方法であって、 前記ガスメータの下流側流路に接続されたガス燃焼機器
    において、前記ガスメータを介して供給されたガスの燃
    焼量が前記一定変動範囲を超えて変化したか否かを監視
    すると共に、前記ガスメータの下流側流路に自らのガス
    燃焼機器と並列に接続された他のガス燃焼機器のガス燃
    焼状況を監視し、前記第1の設定時間より小さい第2の
    設定時間にわたって継続してガス燃焼量が前記一定変動
    範囲を超えて変化しなかったことを検知したときに、原
    則としてガス燃焼量を強制的に変化させる一方、前記他
    のガス燃焼機器における前記一定変動範囲を超えるガス
    燃焼量変化を検知したときには、ガス燃焼量を強制的に
    変化させることがないように制御することを特徴とする
    ガス誤遮断防止方法。
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