JP2019027637A - 暖房給湯装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房機能および給湯機能を有する暖房給湯装置の給湯運転時において、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯する。【解決手段】暖房給湯装置100aにおいて、給湯用熱交換器140は液体同士の熱交換のための一次側経路141および二次側経路142を有する。バイパス経路は、暖房循環経路から分岐されて、給湯運転時に、加熱機構105によって加熱された熱媒体が暖房端末300を経由せずに給湯用熱交換器140の一次側経路141を通流した後再び暖房循環経路に合流するように構成される。制御部130は、給湯運転時において、出湯流量が基準制限流量を超えないように、流量調整弁170を制御する。基準制限流量は、加熱機構105の最大加熱能力と、加熱された熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構105の加熱能力とのうちの小さい方に基づいて設定される。【選択図】図1

Description

本発明は、暖房給湯装置およびその制御方法に関し、より特定的には、暖房機能および給湯機能を有する暖房給湯装置およびその制御方法に関する。
暖房給湯装置の一態様として、たとえば、特表2011−515647号公報(特許文献1)に記載されるように、暖房端末との間で形成される循環経路に熱媒体を通流することによって暖房機能を有するとともに、上記循環経路から給湯用熱交換器を含むバイパス経路を分岐することによって給湯機能を有する構成が公知である。
上記のような暖房給湯装置では、給湯用熱交換器の二次側経路に導入された低温水を、加熱機構による加熱後に給湯用熱交換器の一次側経路を通流する液相の熱媒体によって加熱することによって、給湯機能を実現することができる。
特表2011−515647号公報
上記のような暖房給湯装置では、通常、給湯用熱交換器の二次側経路に導入される低温水の温度が低いときなど、給湯運転のために要求される加熱能力が加熱機構の最大加熱能力を超える場合には、給湯設定温度に従って出湯するために、出湯流量を制限することが行なわれている。
一方で、低温水温度が高い場合には、給湯用熱交換器の一次側経路に導入される熱媒体の温度(すなわち、加熱機構による加熱後の熱媒体の出力温度)に要求される温度も高くなる。または、給湯用熱交換器での熱交換効率が低くなる。このため、加熱機構における熱媒体の出力温度が高くなり易い。熱媒体の出力温度が高くなると、加熱機構が過熱によって損傷したり、熱交換器の伝熱管内部で沸騰音が発生するおそれがある。
加熱機構の発生熱量を減少させることで加熱機構を保護することができるが、その反面、加熱機構の加熱能力が不足することで出湯温度が低下してしまい、結果的に給湯設定温度に従って出湯することが困難となることが懸念される。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、暖房機能および給湯機能を有する暖房給湯装置の給湯運転時において、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯することである。
この発明によるある局面では、暖房給湯装置は、熱媒体を加熱する加熱機構と、暖房運転の実行時に加熱機構によって加熱された熱媒体を暖房端末との間で循環するための暖房循環経路と、液体同士の熱交換のための一次側経路および二次側経路を有する給湯用熱交換器と、暖房循環経路から分岐されて、給湯運転の実行時に熱媒体が暖房端末を経由せずに給湯用熱交換器の一次側経路を通流した後再び暖房循環経路に合流するように構成されたバイパス経路と、二次側経路の入力側と接続された入水管と、二次側経路の出力側と接続された出湯管と、出湯管の出湯流量を制御するための流量調整弁と、給湯運転の実行時において、出湯流量が基準制限流量を超えないように、流量調整弁を制御するための制御部とを備える。基準制限流量は、加熱機構の最大加熱能力と、加熱された熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構の加熱能力とのうちの小さい方に基づいて設定される。
上記暖房給湯装置によれば、加熱機構の最大加熱能力と、熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構の加熱能力のうちの小さい方に基づいて基準制限流量を設定することで、加熱機構に要求される加熱能力が最大加熱能力を超える場合、および、熱媒体の出力温度が上限温度を超える場合のいずれかが発生する前に出湯流量が制限されることとなり、出湯温度の低下を抑制することができる。これにより、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯することができる。
好ましくは、制御部は、さらに、給湯運転の実行時において熱媒体の出力温度が上限温度を超えたときには、加熱機構での発生熱量を減少させる。これによると、熱媒体の出力温度を上限温度以下に保持するように加熱機構での発生熱量が制限されている状態において、給湯設定温度を遵守するように出湯流量が制限される。したがって、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯することができる。
好ましくは、給湯運転の実行時において、制御部は、加熱機構の前記最大加熱能力に基づいて設定される第1の制限流量と、熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構の加熱能力に基づいて設定される第2の制限流量とのうちの小さい方を基準制限流量として、出湯流量が基準制限流量を超えないように、流量調整弁を制御する。
これによると、加熱機構の最大加熱能力と、熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構の加熱能力のうちの小さい方に基づいて基準制限流量を設定することができるため、加熱機構に要求される加熱能力が最大加熱能力を超える場合、および、熱媒体の出力温度が上限温度を超える場合のいずれかが発生する前に出湯流量が制限される。これにより、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯することができる。
好ましくは、上記暖房給湯装置は、入水管に導入される低温水の入水温度を検出する第1の温度センサと、加熱機構への熱媒体の入力温度を検出する第2の温度センサとをさらに備える。第1の制限流量は、最大加熱能力、給湯運転における給湯設定温度、および第1の温度センサの検出温度に基づいて設定される。第2の制限流量は、熱媒体の上限温度、第2の温度センサの検出温度、加熱機構を通流する熱媒体の流量、給湯設定温度、および第1の温度センサの検出温度に基づいて設定される。
これによると、加熱機構に要求される加熱能力が最大加熱能力を超えることを抑制可能な第1の制限流量と、熱媒体の出力温度が上限温度を超えることを抑制可能な第2の制限流量とを設定することができる。
好ましくは、上記暖房給湯装置は、出湯管の出湯温度を検出する第3の温度センサをさらに備える。制御部は、給湯設定温度に対する第3の温度センサの検出温度の偏差に基づいて、基準制限流量を補正する。
これによると、基準制限流量に従って出湯流量を制限しても出湯温度が給湯設定温度に一致しない場合には、給湯設定温度に対する出湯温度の偏差をなくすように基準制限流量が補正されるため、給湯設定温度に従った出湯を安定して実現することができる。
好ましくは、制御部は、給湯設定温度に対する第3の温度センサの検出温度の偏差が大きいほど基準制限流量が小さくなるように、基準制限流量を補正する。これによると、出湯温度が給湯設定温度を下回る場合には、給湯設定温度に対する出湯温度の偏差をなくすように基準制限流量が補正(減少)されるため、給湯設定温度に従った出湯を安定して実現することができる。
好ましくは、上記暖房給湯装置は、入水管から分岐されて、低温水が二次側経路を経由せずに出湯管に合流するように構成されたバイパス管と、入水管への入水流量に対するバイパス管の流量比率を制御するためのバイパス流量弁と、二次側経路から出湯管へ出力される高温水の温度を検出する第4の温度センサとをさらに備える。制御部は、バイパス流量弁における流量比率、第1の温度センサの検出温度、および給湯設定温度に基づいて、前記高温水の目標温度を算出する。制御部は、さらに、高温水の目標温度に対する第4の温度センサの検出温度の偏差と、給湯設定温度に対する第3の温度センサの検出温度の偏差とに基づいて、基準制限流量を補正する。
これによると、高温水の目標温度に対する高温水温度の偏差、および、給湯設定温度に対する出湯温度の偏差をなくすように基準制限流量が補正されるため、給湯設定温度に従った出湯を安定して実現することができる。
この発明による他のある局面では、暖房給湯装置の制御方法において、暖房給湯装置は、熱媒体を加熱する加熱機構と、暖房運転の実行時に加熱機構によって加熱された熱媒体を暖房端末との間で循環するための暖房循環経路と、液体同士の熱交換のための一次側経路および二次側経路を有する給湯用熱交換器と、暖房循環経路から分岐されて、熱媒体が暖房端末を経由せずに給湯用熱交換器の一次側経路を通流した後再び暖房循環経路に合流するように構成されたバイパス経路と、二次側経路の入力側と接続された入水管と、二次側経路の出力側と接続された出湯管と、出湯管の出湯流量を制御するための流量調整弁とを含む。制御方法は、加熱機構の最大給湯能力に基づいて、第1の制限流量を設定するステップと、加熱後の熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構の加熱能力に基づいて、第2の制限流量を設定するステップと、第1の制限流量と前記第2の制限流量との小さい方を基準制限流量として、出湯流量が基準制限流量を超えないように、流量調整弁を制御するステップとを備える。
上記暖房給湯装置の制御方法によれば、加熱機構の最大加熱能力と、熱媒体の出力温度が上限温度となる加熱機構の加熱能力のうちの小さい方に基づいて基準制限流量を設定することで、加熱機構に要求される加熱能力が最大加熱能力を超える場合、および、熱媒体の出力温度が上限温度を超える場合のいずれかが発生する前に出湯流量が制限されるため、出湯温度の低下を抑制することができる。これにより、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯することができる。
この発明によれば、暖房機能および給湯機能を有する暖房給湯装置の給湯運転時において、加熱機構を保護しながら、できるだけ多くの流量を給湯設定温度に従って出湯することができる。
実施の形態1に従う暖房給湯装置の構成を説明する作動原理図である。 コントローラによる暖房給湯装置の動作制御を説明する機能ブロック図である。 図1に示された暖房給湯装置の運転状態の遷移図である。 実施の形態1に従う暖房給湯装置での給湯運転時における出湯流量を制限するための制御を説明する図である。 実施の形態1に従う暖房給湯装置での給湯運転時における出湯流量を制限するための制御を説明する図である。 実施の形態1に従う暖房給湯装置での給湯運転時の出湯流量を制限するための制御処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2に従う暖房給湯装置での給湯運転時の出湯流量を制限するための制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に従う暖房給湯装置の構成を説明する作動原理図である。
図1を参照して、実施の形態1に従う暖房給湯装置100aは、暖房端末300と接続される出力端101および入力端102と、水道水等の低温水が導入される入水管206と、給湯栓350等に給湯するための出湯管210とを備える。暖房給湯装置100aでは、出力端101および入力端102を介して、暖房端末300へ熱媒体(高温水)を循環することによって暖房機能が実現される。さらに、入水管206に導入された低温水を、熱媒体との熱交換によって加熱することで、出湯管210からの給湯機能が実現される。
まず、暖房給湯装置100aの暖房機能に関連する構成を中心に説明する。暖房給湯装置100aは、さらに、燃焼バーナ120および熱交換器130が内蔵された缶体105と、排気管106と、コントローラ110と、給湯用熱交換器140と、分配弁150と、循環ポンプ160と、配管201〜205とを備える。
燃焼バーナ120は、ガスに代表される燃料の供給を受けて、当該燃料の燃焼によって熱量を発生する。燃料は、流量制御バルブ121を経由して燃焼バーナ120に供給される。吸込み式ファンの回転速度が制御されることによって、流量制御バルブ121の開度が調整され、燃焼バーナ120へ供給されるガス流量、すなわち、燃焼バーナ120での発生熱量を制御することができる。
熱交換器130は、主に燃焼バーナ120での燃料燃焼の顕熱によって流体を加熱するための一次熱交換器131と、主に燃料燃焼による排気ガスの潜熱によって流体を加熱する二次熱交換器132とを有する。
燃焼バーナ120の燃焼によって生じる燃焼排ガスは、排気管106を経由して、暖房給湯装置100aの外部に排出される。また、二次熱交換器132において、燃焼排ガスが潜熱回収のための熱交換により冷やされて凝縮することにより生じた酸性水(ドレン)は、図示しない中和器で中和処理された後に水封トラップ195に集められて、暖房給湯装置100aの外部に排出される。
暖房端末300を通流した熱媒体が入力される入力端102は、配管201によって、二次熱交換器132の入力側と接続される。一次熱交換器131の出力側は、配管202と接続される。配管202は、分配弁150を経由して、配管203および204と接続される。配管203は、暖房端末300に対して熱媒体を出力するための出力端101と接続される。配管204は、給湯用熱交換器140の一次側経路141の入力側と接続される。給湯用熱交換器140の一次側経路141の出力側は、配管205によって、配管201と接続される。
分配弁150は、コントローラ110によって開度を制御される。分配弁150の開度に応じて、配管202から配管203への経路の流量と、配管202から配管204への経路の流量との比率を制御することができる。
出力端101および入力端102の間には、暖房端末300および暖房ポンプ310と接続される。暖房ポンプ310が作動することにより、暖房給湯装置100aの内部では、暖房端末300との間で熱媒体を循環するための「暖房循環経路」が、出力端101および入力端102の間に形成される。暖房循環経路は、配管201、熱交換器130、配管202、分配弁150、および、配管203を含む。たとえば、熱媒体は、熱交換器130で燃焼バーナ120の発生熱量によって加熱された高温水である。すなわち、燃焼バーナ120および熱交換器130(すなわち、缶体105)は「加熱機構」の一実施例に対応する。
熱媒体を暖房端末300に供給することにより、暖房端末300が配置された空間(室内)を暖房することができる。すなわち、暖房給湯装置100aは、暖房ポンプ310の作動によって形成された暖房循環経路を通流する熱媒体を加熱することによって、暖房機能を実現することができる。
暖房循環経路には、圧力逃がし弁190がさらに設けられる。また、図示を省略しているが、暖房循環経路には、熱媒体が減少した際に水道水等によって補給するための回路がさらに接続される。
分配弁150によって熱媒体を配管204に導入することにより、熱交換器130によって加熱された熱媒体について、暖房循環経路から分岐されたバイパス経路を形成することができる。当該バイパス経路は、配管204、給湯用熱交換器140の一次側経路141、配管205を含む。バイパス経路を通流する熱媒体は、暖房端末300を経由せずに、給湯用熱交換器140(一次側経路141)を通流した後、配管201および205の接続点207において、暖房循環経路に合流する。
循環ポンプ160は、配管201において、上記接続点207よりも下流側(熱交換器130側)に配置される。したがって、循環ポンプ160を作動すれば、暖房ポンプ310の作動によって暖房循環経路が形成されていなくても、熱媒体を熱交換器130および給湯用熱交換器140に通流させるための上記バイパス経路を形成することができる。
分配弁150の開度によって、熱交換器130で加熱された熱媒体について、暖房循環経路への供給流量と、バイパス経路への供給流量との比率を制御することができる。以下では、熱交換器130から出力された熱媒体の全流量に対する、バイパス経路へ供給される流量の比率を「分配率η1」とも称する。分配率η1は、η1=0(すなわち、熱媒体の全量が暖房循環経路を通流)からη1=1.0(すなわち、熱媒体の全量がバイパス経路を通流)までの間で制御される(0≦η1≦1.0)。すなわち、分配弁150は「流量制御機構」の一実施例に対応する。
次に、暖房給湯装置100aの給湯機能に関連する、給湯用熱交換器140の二次側経路142と接続される構成について説明する。
暖房給湯装置100aは、入水管206および出湯管210に加えて、バイパス管209と、流量調整弁170と、バイパス流量弁180とを備える。
給湯栓350が開栓されると、入水管206から、水道水等の水圧によって低温水が導入される。入水管206は、給湯用熱交換器140の二次側経路142の入力側と接続される。出湯管210は、給湯用熱交換器140の二次側経路142の出力側と接続される。給湯用熱交換器140では、一次側経路141を通流する熱媒体の熱量によって、二次側経路142を通流する低温水が加熱される。この結果、二次側経路142から出湯管210へ高温水が出力される。
バイパス管209は、入水管206および出湯管210の間に、給湯用熱交換器140のバイパス経路を形成するように配設される。出湯管210には、バイパス管209との合流点214が設けられる。そして、給湯用熱交換器140で加熱された高温水と、バイパス管209を通過した低温水とが混合された適温の湯が、出湯管210から給湯栓350等へ供給される。
バイパス流量弁180は、バイパス管209に配設される。バイパス流量弁180の開度によって、入水管206への入水流量に対するバイパス管209の流量比率、すなわち、高温水および低温水の混合比率が制御される。以下では、入水管206への入水流量に対するバイパス管209の流量比率を「給湯用分配率η2」とも称する。給湯用分配率η2は、η2=ηclose(全閉状態、すなわち、入水流量の全量が給湯用熱交換器140の二次側経路142を通流)からη2=ηopen(全開状態、すなわち、入水流量の全量がバイパス管209を通流)までの間で制御される(ηclose≦η2≦ηopen)。すなわち、バイパス流量弁180は「バイパス流量弁」の一実施例に対応する。
入水管206には、流量調整弁170を配置することができる。たとえば、給湯開始直後での加熱能力が不足する期間中において、出湯流量を絞るように流量調整弁170の開度が制御されることによって、出湯温度の低下を防止することができる。また、給湯開始直後以外でも、高流量時において、給湯設定温度に従って出湯するために、流量調整弁170の開度制御によって出湯流量を絞ることができる。すなわち、流量調整弁170は「流量調整弁」の一実施例に対応する。
配管201には、暖房循環経路において熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1inを検出するための温度センサ251が設けられる。配管202には、熱交換器130によって加熱された熱媒体の出力温度θ1を検出するための温度センサ252が配置される。さらに、給湯機能に関連して、入水管206に導入される低温水温度θinを検出するための温度センサ253が設けられる。給湯用熱交換器140の二次側経路142の出力側には、高温水温度θ2を検出するための温度センサ254が配置される。さらに、出湯管210の合流点214よりも下流側に、高温水および低温水の混合後の出湯温度θoutを検出するための温度センサ255が配置される。温度センサ253は「第1の温度センサ」の一実施例に対応し、温度センサ251は「第2の温度センサ」の一実施例に対応する。また、温度センサ255は「第3の温度センサ」の一実施例に対応し、温度センサ254は「第4の温度センサ」の一実施例に対応する。
コントローラ110は、電源回路117から電源電圧(たとえば、DC15V)の供給を受けて動作する。電源回路117は、暖房給湯装置100aの外部電源(たとえば、商用AC電源)からの電力を、電源電圧に変換する。
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メモリ112と、インターフェイス(I/F)115とを有する。コントローラ110は、メモリ112に予め格納されたプログラムを実行することによって、暖房給湯装置100aがユーザの運転指令に従って動作するように、各構成機器の動作を制御する。
図2には、コントローラ110による暖房給湯装置100aの動作制御を説明する機能ブロック図が示される。
図2を参照して、コントローラ110は、暖房給湯装置100aのリモートコントローラ(以下、単に「リモコン」とも称する)400と、通信線(たとえば、2芯通信線)によって接続される。リモコン400およびコントローラ110の間は、双方向に通信可能である。
リモコン400には、表示部410および操作部420が設けられる。操作部420を用いて、ユーザは暖房給湯装置100aの運転指令を入力することができる。運転指令は、暖房給湯装置100aの運転オンオフ指令、給湯運転における給湯設定温度、および、暖房運転における暖房能力を含む。表示部410は、液晶パネルによって構成することができる。表示部410は、暖房給湯装置100aの動作状態や、設定されている運転指令の内容を示す情報を視覚的に表示することができる。あるいは、操作部420の一部または全部は、タッチパネルによって構成された表示部410の一部領域を用いて構成することも可能である。
コントローラ110には、リモコン400に入力された運転指令が入力される。さらに、温度センサ251〜255によって検出された、熱媒体の入力温度θ1inおよび出力温度θ1、ならびに、低温水温度θin、高温水温度θ2および、出湯温度θoutが入力される。さらに、コントローラ110には、流量センサ260による流量検出値q1inが入力される。また、コントローラ110には、暖房端末300側からの信号Swaを入力することができる。たとえば、信号Swaには、暖房ポンプ310の作動/停止を示す信号が含まれる。
コントローラ110は、暖房給湯装置100aが運転指令に従って動作するために、循環ポンプ160の動作および停止を制御する信号、分配弁150の開度を制御する信号、バイパス流量弁180の開度を制御する信号、流量調整弁170の開度を制御する信号、および、燃焼バーナ120の発生熱量を制御するための信号(たとえば、吸込み式ファンの回転速度の制御信号)を出力する。これらの信号は、CPU111での制御処理結果に従って、インターフェイス115を経由して、コントローラ110から出力される。コントローラ110は「制御部」の一実施例に対応する。
図3には、図1に示された暖房給湯装置100aの運転状態の遷移図が示される。
図3を参照して、リモコン400によって、暖房給湯装置100aの運転スイッチがオンされると、暖房給湯装置100aは、運転オフ状態から運転オン状態に遷移する。運転オン状態では、暖房給湯装置100aが暖房運転可能な状態となり、各構成機器が動作可能な状態となる。燃焼バーナ120での燃焼が待機される。
運転オン状態において、暖房ポンプ310の作動によって図1で説明した暖房循環経路が形成されると、暖房運転のオン条件C1aの成立により、暖房給湯装置100aは、暖房端末300へ熱媒体を供給する暖房運転を実行する。
暖房運転では、暖房循環経路が形成された状態で燃焼バーナ120が作動することにより、熱交換器130を通流する熱媒体が加熱される。なお、暖房循環経路が形成されたことは、コントローラ110に入力される信号Swaに基づいて検知することができる。
燃焼バーナ120の作動時において、燃焼バーナ120での発生熱量は、熱媒体の出力温度θ1を、暖房運転時の温度目標値に制御するように調整される。暖房運転時には、熱媒体の温度目標値は、暖房端末300での暖房設定温度に従って設定することができる。なお、暖房運転では、出湯管210からの給湯が不要であるため、給湯用熱交換器140、すなわち、バイパス経路への熱媒体の供給は不要である。このため、熱交換器130で加熱された熱媒体の全量が暖房循環経路を形成するように、分配弁150の開度は、分配率が0となるように制御される(η1=0)。
暖房運転時に、暖房ポンプ310が停止されると、暖房運転のオフ条件C1bの成立により、暖房給湯装置100aは、運転オン状態に復帰する。これにより、燃焼バーナ120は停止される。
一方で、運転オン状態において、給湯栓350が開栓されると、水道水の水圧によって入水管206に低温水が供給される。これにより、流量センサ260の流量検出値qinが所定の最小流量を超えると、給湯運転のオン条件C2aの成立により、暖房給湯装置100aは、給湯用熱交換器140によって低温水を加熱する給湯運転を実行する。
給湯運転では、暖房端末300への熱媒体の供給は不要であるため、暖房循環経路への熱媒体の供給は不要である。このため、熱交換器130で加熱された熱媒体の全量がバイパス経路を形成するように、分配弁150の開度は、分配率が1.0となるように制御される(η1=1.0)。
給湯運転では、暖房ポンプ310が停止されていても、循環ポンプ160を作動することにより、熱媒体のバイパス経路を形成することができる。これにより、給湯用熱交換器140の一次側経路141に、熱交換器130によって加熱された熱媒体を通流することができる。
これにより、入水管206から給湯用熱交換器140の二次側経路142に導入された低温水が加熱されることにより、出湯管210から給湯栓350への給湯が可能となる。給湯運転では、出湯温度θout(温度センサ255の検出温度)が、リモコン400に入力された給湯設定温度θsvと一致するように、バイパス流量弁180の開度によって、低温水および高温水の混合比率が制御される。
給湯運転時に、給湯栓350の閉栓により流量センサ260の流量検出値qinが最小流量よりも小さくなると、給湯運転のオフ条件C2bの成立により、暖房給湯装置100aは、運転オン状態に復帰する。これにより、燃焼バーナ120は停止される。
暖房運転時に給湯運転のオン条件C2aがさらに成立すると、あるいは、給湯運転時に暖房運転のオン条件C1aがさらに成立すると、暖房給湯装置100aは、給湯および暖房の同時運転を実行する。
同時運転時には、暖房循環経路およびバイパス経路の両方に熱媒体を通流させる必要がある。したがって、分配弁150の開度は、予め定められた比率η1に設定される。0<η1<1.0であるので、熱交換器130によって加熱された熱媒体が、暖房循環経路(配管203)およびバイパス経路(配管204)の両方に分配される。これにより、暖房循環経路を熱媒体が通流することによって暖房端末300に熱媒体が供給されるとともに、給湯用熱交換器140の一次側経路141に対しても熱媒体が供給される。同時運転においても、出湯温度θoutは、バイパス流量弁180によって、給湯運転時と同様に制御される。
同時運転中に、暖房運転のオフ条件C1bが成立すると、暖房給湯装置100aは、給湯運転に遷移する。また、同時運転中に、給湯運転のオフ条件C2bが成立すると、暖房給湯装置100aは、暖房運転に遷移する。また、同時運転中に、暖房運転のオフ条件C1bと、給湯運転のオフ条件C2bとが同時に成立すると、暖房給湯装置100aは運転オン状態に復帰して、燃焼バーナ120は停止される。反対に、運転オン状態で、暖房運転のオン条件C1aおよび給湯運転のオン条件C2aが同時に成立すると、暖房給湯装置100aは直接、同時運転に遷移することができる。
あるいは、給湯運転中に、暖房運転のオン条件C1aと、給湯運転のオフ条件C2bとが同時に成立すると、暖房給湯装置100aは、直接、暖房運転に遷移することができる。反対に、暖房運転中に、給湯運転のオン条件C2aと、暖房運転のオフ条件C1bとが同時に成立すると、暖房給湯装置100aは、直接、給湯運転に遷移することができる。
なお、暖房運転中、給湯運転中、および、同時運転中の各々において、運転スイッチが操作されると、暖房給湯装置100aは、燃焼バーナ120を停止するとともに、直接、運転オフ状態に遷移する。運転オン状態において、運転スイッチが操作された場合にも、暖房給湯装置100aは、運転オフ状態に戻される。
さらに、本実施の形態に従う暖房給湯装置100aは、給湯運転の実行時において、給湯設定温度θsvに従って出湯するために、出湯管210における出湯流量を制限する機能を有する。
図4および図5は、実施の形態1に従う暖房給湯装置100aでの給湯運転時に出湯流量を制限するための制御を説明する図である。図4および図5では、図1に示された暖房給湯装置100aの給湯機能に関連する構成が抽出して示されている。
図3で説明したとおり、運転スイッチがオンされていれば、入水管206の流量qinに応じて給湯運転が開始されるが、出湯温度θoutを給湯設定温度θsvとするために必要となる、給湯用熱交換器140での受熱量Qrが、給湯用熱交換器140での供給熱量Qsを超えることがある。このような場合には、出湯温度θoutが給湯設定温度θsvよりも低くなることが懸念される。
詳細には、出湯温度θoutを給湯設定温度θsvとするために必要となる、給湯用熱交換器140での受熱量Qrは、給湯設定温度θsvと低温水温度θinとの温度差(θset−θin)である昇温量Δθと、流量検出値qinとの積によって算出される。一般的に、受熱量Qrは、号数を単位として示される。なお、号数=1(1号)は、qin=1[L/min]を25℃昇温するのに必要な熱量に相当する。
一方で、給湯用熱交換器140での供給熱量Qsは、加熱機構(缶体105に内蔵される燃焼バーナ120および熱交換器130)での加熱能力によって決まる。給湯運転の実行時には、加熱機構の最大加熱能力(最大号数)Gmaxのすべてを給湯運転に用いることができる。
ただし、低温水温度θinが低く昇温量Δθが大きい程、あるいは、流量検出値qinが大きい程、給湯用熱交換器140での受熱量Qrが大きくなる。このため、給湯用熱交換器140での受熱量Qrが、加熱機構の最大加熱能力Gmaxにおける供給熱量Qsを超えてしまうと、出湯温度θoutが給湯設定温度θsvよりも低くなることが懸念される。
このような出湯温度θoutの低下を抑制するためには、給湯用熱交換器140での受熱量Qrを、加熱機構の最大加熱能力Gmaxにおける供給熱量Qs以下とすることが好ましい。ただし、低温水温度θinは成り行きで決まるため、昇温量Δθを小さくすることができない。したがって、給湯用熱交換器140での受熱量Qrが加熱機構の最大加熱能力Gmaxにおける供給熱量Qs以下となるように、出湯流量(流量検出値qin)を制限することが好ましい。
なお、出湯流量(流量検出値qin)は、入水管206に配置された流量調整弁170の開度を制御することで、制限することができる。すなわち、入水管206への入水流量qinを制限するように流量調整弁170の開度を制御することで、出湯流量を制限することができる。
図4に示されるように、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる、暖房給湯装置100aの出湯流量の制限流量をqgmax[L/min]とすると、制限流量qgmaxは次式(1)で表すことができる。なお、式(1)は、加熱機構で加熱された熱媒体の熱量のすべてが給湯用熱交換器140での低温水の加熱に用いられるものとしている。
Figure 2019027637
すなわち、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxは、最大加熱能力Gmaxを給湯用熱交換器140での昇温量Δθ(=θsv−θin)で除算した値に基づいて設定することができる。なお、式(1)中の係数kは、コントローラ110のCPU111での演算処理での誤差に起因して、制限流量qgmaxが実際よりも小さく見積もられることを防ぐために設けられている。したがって、係数kの値は、k=1を含む任意の正数に設定することができる。制限流量qgmaxは「第1の制限流量」の一実施例に対応する。
上記式(1)によれば、加熱機構の目標加熱能力(目標号数)が最大加熱能力Gmaxに達すると、出湯流量(流量検出値qin)が制限流量qgmaxを超えないように流量調整弁170の開度が制御されることとなる。これにより、出湯温度の低下が抑制されるため、給湯設定温度θsvに従って出湯することができる。
なお、給湯用熱交換器140における昇温量Δθ(=θsv−θin)が一定の下では、加熱機構の最大加熱能力Gmaxが小さい程、制限流量qgmaxが小さい値に設定される。すなわち、最大加熱能力Gmaxが小さい程、出湯流量の制限が強化される。したがって、暖房給湯装置100aは、加熱機構の最大加熱能力Gmaxの大きさによらず、出湯温度θoutを給湯設定温度θsvに一致させることができる。
しかしながら、その一方で、暖房給湯装置100aでは、低温水温度θinが高い場合において、加熱機構の目標加熱能力(目標号数)が最大加熱能力Gmaxにまで達していないにもかかわらず、熱交換器130で加熱された熱媒体の出力温度θ1が高くなり過ぎる事態が発生し得る。
たとえば、給湯用熱交換器140での昇温量Δθが同等であっても、低温水温度θinが高い場合は、低温水温度θinが低い場合に比べて、熱交換器130における熱媒体の出力温度θ1が高くなりやすい傾向がある。これは、低温水温度θinが低い場合には、給湯用熱交換器140の一次側経路141に導入される熱媒体の温度(すなわち、熱交換器130によって加熱された熱媒体の出力温度θ1)に要求される温度も低くてよく、結果的に一次側経路141から出力される熱媒体の温度(すなわち、熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1in)も低くなることによる。このように熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1inが低い場合には、加熱機構を要求加熱能力で動作させても、熱媒体の出力温度θ1が高くなり過ぎる可能性は低い。
これに対して、低温水温度θinが高い場合には、給湯用熱交換器140の一次側経路141に導入される熱媒体の温度(すなわち、熱交換器130によって加熱された熱媒体の出力温度θ1)に要求される温度も高くなるため、結果的に一次側経路141から出力される熱媒体の温度(すなわち、熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1in)も高くなる。このように熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1inが高い場合、加熱機構を要求加熱能力で動作させたときに、熱媒体の出力温度θ1が高くなり過ぎる可能性が高くなる。
あるいは、給湯設定温度θsvが一定である場合においても、低温水温度θinが低い場合に比べて、熱交換器130における熱媒体の出力温度θoutが高くなりやすい傾向がある。これは、低温水温度θinが高い程、給湯用熱交換器140での受熱量Qrが小さくなるため、給湯用熱交換器140における熱交換効率が低くなり、結果的に一次側経路141から出力される熱媒体の温度(すなわち、熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1in)も高くなることによる。
ここで、加熱機構では、熱交換器130の伝熱管を通流する熱媒体の温度が高くなり過ぎると、伝熱管が過熱で損傷したり、伝熱管内部で沸騰音が発生するおそれがある。このため、熱交換器130においては、熱媒体の出力温度θ1に対して上限温度θ1maxが予め設定されている。そして、熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxを超えるような高温となった際に、熱交換器130を保護すべく、燃焼バーナ120での発生熱量を減少させることが行なわれる。なお、この燃焼バーナ120での発生熱量を減少させることには、燃焼バーナ120を停止させることも含まれている。
このように加熱機構での発生熱量を減少させることで、熱交換器130における過熱および沸騰音の発生を抑制することができるが、その反面、給湯用熱交換器140での供給熱量Qsも減少することとなり、出湯温度θoutの低下を招くことが懸念される。なお、このときの加熱機構の加熱能力が最大加熱能力Gmaxに達していなければ、上述した制限流量qgmaxに基づいた出湯流量の制限がかからないため、出湯温度θoutの低下を抑制することが困難となる。
そこで、本実施の形態に従う暖房給湯装置100aでは、上述した加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxに加えて、熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxとなる加熱機構の加熱能力に基づいた、出湯流量(流量検出値qin)の制限流量を設定する。
具体的には、図5に示されるように、熱媒体の上限温度θ1maxによる、暖房給湯装置100aの出湯流量の制限流量をqth1[L/min]とすると、制限流量qth1は次式(2)で表すことができる。なお、式(2)においても、上記式(1)と同様、加熱機構で加熱された熱媒体の熱量のすべてが給湯用熱交換器140での低温水の加熱に用いられるものとしている。
Figure 2019027637
ここで、上記式(2)におけるG1は、熱交換器130に導入された熱媒体(入力温度θ1in)を目標加熱能力(目標号数)G1で加熱したときに、熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxとなるときの加熱能力(号数)である。この加熱能力G1は次式(3)で与えられる。
Figure 2019027637
ここで、q1は熱交換器130を通流する熱媒体の流量である。なお、熱交換器130における熱媒体の流量q1は直接計測できないが、給湯運転中の流量q1は略一定とみなすことができるため、本実施の形態では予め設定された定数を用いることとする。
上記式(3)から明らかなように、加熱能力G1は、熱媒体の出力温度θ1がθ1≦θ1maxを満たすために必要とされる、フィードフォワード号数に相当する。言い換えれば、熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxを超えないための加熱能力(号数)の上限値に相当する。
そこで、上記式(2)では、この加熱能力G1をフィードフォワード号数として用いて、熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxを超えないための出湯流量qinの最大流量を算出し、算出した最大流量を制限流量qth1としている。
上記式(2)によれば、熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1は、熱媒体の上限温度θ1maxと出力温度θ1との温度差(=θ1max−θ1)に、熱交換器130を通流する熱媒体の流量q1を乗算した乗算値を、給湯用熱交換器140での昇温量Δθ(=θsv−θin)で除算した値に基づいて設定することができる。なお、式(2)中の係数kは、コントローラ110のCPU111での演算処理での誤差に起因して、制限流量qth1が実際よりも小さく見積もられることを防ぐために設けられている。したがって、係数kの値は1を含む任意の正数に設定することができる。制限流量qth1は「第2の制限流量」の一実施例に対応する。
上記式(2)によれば、給湯運転中に熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxに達すると、加熱機構の目標加熱能力をG1とするとともに、出湯流量が制限流量qth1を超えないように、流量調整弁170の開度が制御されることとなる。これにより、熱媒体の出力温度θ1を上限温度θ1max以下に維持しながら、給湯設定温度θsvに従って出湯することが可能となる。
さらに、本実施の形態に従う暖房給湯装置100aでは、次式(4)に示すように、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxと、熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1とのうちの小さい方を、基準制限流量qffに設定する。そして、出湯流量が基準制限流量qffを超えないように、流量調整弁170を制御することとする。
Figure 2019027637
したがって、給湯運転時には、制限流量qgmaxおよび制限流量qth1のうちの小さい方を基準制限流量qffとして、基準制限流量qffに基づく出湯流量のフィードフォワード制御が実行される。これによると、加熱機構の加熱能力が最大加熱能力Gmaxに達したことによる出湯温度θoutの低下、および、加熱機構での熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxに達したことによる出湯温度θoutの低下のうちのいずれかが発生する前に、出湯流量が制限されることとなる。したがって、熱媒体の出力温度の上限温度θ1maxを遵守し、かつ、出湯温度θoutが給湯設定温度θsvに保持された状態で、できるだけ多くの流量を出湯するように、流量調整弁170を制御することができる。
図6は、実施の形態1に従う暖房給湯装置100aでの給湯運転時の出湯流量を制限するための制御処理を説明するためのフローチャートである。図6に示された制御処理は、たとえば、コントローラ110のCPU111によって、所定の制御周期で繰り返し実行することができる。
図6を参照して、CPU111は、ステップS10により、暖房給湯装置100aが給湯運転中であるが否かを判定する。暖房給湯装置100aが給湯運転中でない場合には、ステップS10はNO判定とされて、以降の処理は実行されない。
CPU111は、給湯運転中には(S10のYES判定時)、ステップS20により、図4で説明したように、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmax(第1の制限流量)を設定する。
CPU111は、続いてステップS30により、図5で説明したように、熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1(第2の制限流量)を設定する。
次に、CPU111は、ステップS40により、ステップS20で設定された加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxと、ステップS30で設定された熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1とのうちの小さい方を、基準制限流量qffに設定する。
CPU111は、ステップS50では、出湯流量が基準制限流量qffを超えないように、流量調整弁170を制御する。
このように、本実施の形態1に従う暖房給湯装置によれば、加熱機構の加熱能力が最大加熱能力Gmaxに達したことによる出湯温度の低下、および、加熱機構での熱媒体の出力温度が上限温度θ1maxに達したことによる出湯温度の低下のうちのいずれかが発生する前に、出湯流量が制限されることとなる。したがって、熱媒体の出力温度の上限温度θ1maxを遵守し、かつ、出湯温度が給湯設定温度θsvに保持された状態で、できるだけ多くの流量を出湯するように流量調整弁170を制御することができる。
なお、上述した実施の形態1では、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxを設定するとともに、熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1を設定し、これら2つの制限流量qgamxおよびqth1のうちの小さい方を基準制限流量qffとする構成について説明した。しかしながら、式(1)と式(2)とを比較して明らかなように、上記構成は、最大加熱能力Gmaxと、熱媒体の出力温度θ1が上限温度θ1maxとなる加熱能力G1とのうちの小さい方に基づいて基準制限流量qffを設定することと実質的に同義である。したがって、上記構成から制限流量qgamxおよびqth1の設定する処理を省略し、最大加熱能力Gmaxおよび加熱能力G1のうちの小さい方を用いて基準制限流量qffを設定する構成を採用しても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態1では、給湯運転のみの実行時における出湯流量を制限する構成について説明したが、給湯運転および暖房運転の同時運転時においても、実施の形態1と同様の手法を用いて出湯流量を制限することができる。ただし、同時運転時には、図4で説明したように、分配弁150の分配率η1が0<η1<1に設定されるため、加熱機構での発生熱量のη1倍に相当する熱量が給湯用熱交換器140の一次側経路141にて低温水の加熱に使用されることとなる。すなわち、同時運転時における加熱機構の加熱能力は、給湯運転のみの実行時の加熱能力のη1倍となる。このため、同時運転時の制限流量qffも、給湯運転のみの実行時の制限流量qffをη1倍すればよい。
[実施の形態2]
実施の形態1では、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxと、熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1とのうちの小さい方を基準制限流量qffとして、基準制限流量qffに基づいて出湯流量をフィードフォワード制御する構成例を説明した。
しかしながら、上述した構成例では、基準制限流量qffに従って出湯流量を制限しても、出湯温度θoutが給湯設定温度θsvを下回ってしまう場合がある。たとえば、低温水温度θinを検出する温度センサ253および熱交換器130への熱媒体の入力温度θ1inを検出する温度センサ251における検出誤差、または、給湯用熱交換器140における熱交換効率の低下などに起因して、25℃の温度上昇ができない場合には、出湯流量を基準制限流量qffにまで制限しても、出湯温度θoutが給湯設定温度θsvまで上昇しないことがある。このような場合において、出湯温度θoutを給湯設定温度θsvに一致させるためには、出湯流量をさらに制限する必要がある。
そこで、実施の形態2では、給湯設定温度θsvに対する出湯温度θout(温度センサ255の検出温度)の偏差に基づいて、基準制限流量qffを補正するための構成について説明する。なお、実施の形態2に従う暖房給湯装置の全体構成は、図1に示した暖房給湯装置100aと同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態2に従う暖房給湯装置においても、図2〜図6と同様に、運転状態の遷移、および、基準制限流量qffの設定が実行される。実施の形態2に従う暖房給湯装置では、さらに、給湯設定温度θsvに対する出湯温度θoutの偏差に応じて、基準制限流量qffが補正される。すなわち、フィードバック制御による出湯流量の制御が実行されるように、フィードフォワード制御による基準制限流量qffが補正される。
具体的には、基準制限流量qffの補正は、たとえば、次式(5)を用いて行なうことができる。
Figure 2019027637
ここで、qgsはフィードバック要素を加味した基準制限流量であり、PFBはフィードバック調節量である。基準制限流量qgsは、フィードバック調節量PFBを用いて、フィードフォワード制御による基準制限流量qffを小さくする補正によって求めることができる。
時刻[n]におけるフィードバック調節量PFB[n]は、次式(6)で与えられる。すなわち、フィードバック調節量PFB[n]は、2つのフィードバック要素Pθ2[n]およびPθout[n]から構成される。
Figure 2019027637
θ2[n]は、給湯用熱交換器140の二次側経路142の出力側の高温水温度θ2に着目したフィードバック要素である。Pθout[n]は、出湯温度θoutに着目したフィードバック要素である。なお、式(6)中のCrは時間の次元をもつ定数である。
フィードバック要素Pθ2[n]は、高温水温度θ2の目標温度θ2svに対する高温水温度θ2の偏差を示しており、次式(7)で表わされる。なお、式(7)の右辺の分母(θsv[n]−θin[n])は、偏差を比率(無次元数)として扱うためのものである。
Figure 2019027637
ここで、上記式(7)中の目標温度θ2svは、バイパス流量弁180の給湯用分配率η2と入水温度θinとに基づいて、次式(8)より算出することができる。
Figure 2019027637
上記式(8)は、入水温度θin、高温水温度θ2、給湯用分配率η2および出湯温度θoutの関係式(式(9)参照)をθ2について整理することで得られる。ただし、式(8)では、θout=θsv(給湯設定温度)とし、η2をバイパス流量弁180が全閉となるときの給湯用分配率(η2=ηclose)としている。η2=ηcloseのとき、入水流量の全量が給湯用熱交換器140の二次側経路142を通流する。したがって、目標温度θ2svは、θout=θsvとするために最低限必要な高温水温度θ2に値するといえる。
Figure 2019027637
フィードバック要素Pθout[n]は、給湯設定温度θsvに対する出湯温度θoutの偏差を示しており、次式(10)で表わされる。なお、式(10)の右辺の分母(θsv[n]−θin[n])は、偏差を比率(無次元数)として扱うためのものである。
Figure 2019027637
フィードバック要素Pθout[n]は、フィードバック要素Pθ2[n]と同様、目標温度に対する温度センサの検出温度の偏差を示すものであるが、フィードバック要素Pθ2[n]によっても出湯温度θoutが給湯設定温度θsvに一致しない場合に、制限流量を微調整するために設けられている。
上記式(6)によれば、2つのフィードバック要素Pθ2[n]およびPθout[n]を積算することで、基準制限流量qffの補正分(フィードバック調節量PFB[n])が算出される。給湯設定温度θsvに対する出湯温度θoutの偏差が小さくなるに従って、基準制限流量qffの補正分(PFB[n])も小さくなるため、基準制限流量qgs[n]は基準制限流量qff[n]に近付いていくこととなる。
本実施の形態に従う暖房給湯装置では、給湯運転中、所定の制御周期ごとに、フィードフォワード制御による基準制限流量qffに対してフィードバック要素を加味した基準制限流量qgsを設定する。これによれば、給湯設定温度θsvに対する出湯温度θoutの偏差を反映して出湯流量を制限することができるため、給湯設定温度θsvに従った出湯を安定的に行なうことができる。
図7は、実施の形態2に従う暖房給湯装置での給湯運転時の出湯流量を制限するための制御処理を説明するためのフローチャートである。図7に示された制御処理は、たとえば、コントローラ110のCPU111によって、所定の制御周期で繰り返し実行することができる。
図7において、図6と同じステップ番号の処理は、図6で説明した処理と同様の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図6の処理を異なる処理を主に説明する。
図7を参照して、CPU111は、ステップS10〜S40を実行することによって、給湯運転時における基準制限流量qffを設定すると、ステップS41に処理を進めて、設定された基準制限流量qffを補正する。ステップS41では、CPU111は、高温水温度θ2の目標温度θ2svに対する高温水温度θ2の偏差、および、給湯設定温度θsvに対する出湯温度θoutの偏差に基づいた基準制限流量qgsを算出する。
次にCPU111は、ステップS50により、出湯流量が、補正された基準制限流量qff(=基準制限流量qgs)を超えないように、流量調整弁170を制御する。
このように、実施の形態2に従う暖房給湯装置によれば、加熱機構の最大加熱能力Gmaxによる制限流量qgmaxと、熱媒体の上限温度θ1maxによる制限流量qth1とのうちの小さい方である基準制限流量qffを、給湯設定温度θsvに対する出湯温度θoutの偏差に基づいて補正することにより、該偏差を反映した出湯流量の制限を行なうことができる。これにより、給湯設定温度θsvに従った出湯を安定的に行なうことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲よって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100a 暖房給湯装置、101 出力端、102 入力端、105 缶体、106 排気管、110 コントローラ、112 メモリ、115 インターフェイス、117 電源回路、120 燃焼バーナ、121 流量制御バルブ、130 熱交換器、131 一次熱交換器、132 二次熱交換器、140 給湯用熱交換器、141 一次側経路、142 二次側経路、150 分配弁、160 循環ポンプ、170 流量調整弁、180 バイパス流量弁、190 圧力逃し弁、195 水封トラップ、201〜205 配管、206 入水管、207 接続点、209 バイパス管、210 出湯管、214 合流点、251〜256 温度センサ、260 流量センサ、300 暖房端末、310 暖房ポンプ、350 給湯栓、400 リモコン、410 表示部、420 操作部。

Claims (8)

  1. 熱媒体を加熱する加熱機構と、
    暖房運転の実行時に前記加熱機構によって加熱された前記熱媒体を暖房端末との間で循環するための暖房循環経路と、
    液体同士の熱交換のための一次側経路および二次側経路を有する給湯用熱交換器と、
    前記暖房循環経路から分岐されて、給湯運転の実行時に前記熱媒体が前記暖房端末を経由せずに前記給湯用熱交換器の前記一次側経路を通流した後再び前記暖房循環経路に合流するように構成されたバイパス経路と、
    前記二次側経路の入力側と接続された入水管と、
    前記二次側経路の出力側と接続された出湯管と、
    前記出湯管の出湯流量を制御するための流量調整弁と、
    前記給湯運転の実行時において、前記出湯流量が基準制限流量を超えないように、前記流量調整弁を制御するための制御部とを備え、
    前記基準制限流量は、前記加熱機構の最大加熱能力と、加熱された前記熱媒体の出力温度が上限温度となる前記加熱機構の加熱能力とのうちの小さい方に基づいて設定される、暖房給湯装置。
  2. 前記制御部は、さらに、前記給湯運転の実行時において前記熱媒体の出力温度が前記上限温度を超えたときには、前記加熱機構での発生熱量を減少させる、請求項1に記載の暖房給湯装置。
  3. 前記給湯運転の実行時において、前記制御部は、
    前記加熱機構の前記最大加熱能力に基づいて設定される第1の制限流量と、前記熱媒体の出力温度が前記上限温度となる前記加熱機構の加熱能力に基づいて設定される第2の制限流量とのうちの小さい方を前記基準制限流量として、前記出湯流量が前記基準制限流量を超えないように、前記流量調整弁を制御する、請求項1または2に記載の暖房給湯装置。
  4. 前記入水管に導入される低温水の入水温度を検出する第1の温度センサと、
    前記加熱機構への前記熱媒体の入力温度を検出する第2の温度センサとをさらに備え、
    前記第1の制限流量は、前記最大加熱能力、前記給湯運転における給湯設定温度、および前記第1の温度センサの検出温度に基づいて設定され、
    前記第2の制限流量は、前記熱媒体の上限温度、前記第2の温度センサの検出温度、前記加熱機構を通流する前記熱媒体の流量、前記給湯設定温度、および前記第1の温度センサの検出温度に基づいて設定される、請求項3に記載の暖房給湯装置。
  5. 前記出湯管の出湯温度を検出する第3の温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記給湯設定温度に対する前記第3の温度センサの検出温度の偏差に基づいて、前記基準制限流量を補正する、請求項4に記載の暖房給湯装置。
  6. 前記制御部は、前記給湯設定温度に対する前記第3の温度センサの検出温度の偏差が大きいほど前記基準制限流量が小さくなるように、前記基準制限流量を補正する、請求項5に記載の暖房給湯装置。
  7. 前記入水管から分岐されて、前記低温水が前記二次側経路を経由せずに前記出湯管に合流するように構成されたバイパス管と、
    前記入水管への入水流量に対する前記バイパス管の流量比率を制御するためのバイパス流量弁と、
    前記二次側経路から前記出湯管へ出力される高温水の温度を検出する第4の温度センサとをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記バイパス流量弁における流量比率、前記第1の温度センサの検出温度、および前記給湯設定温度に基づいて、前記高温水の目標温度を算出し、かつ、
    前記高温水の目標温度に対する前記第4の温度センサの検出温度の偏差と、前記給湯設定温度に対する前記第3の温度センサの検出温度の偏差とに基づいて、前記基準制限流量を補正する、請求項5または6に記載の暖房給湯装置。
  8. 暖房給湯装置の制御方法であって、
    前記暖房給湯装置は、
    熱媒体を加熱する加熱機構と、
    暖房運転の実行時に前記加熱機構によって加熱された前記熱媒体を暖房端末との間で循環するための暖房循環経路と、
    液体同士の熱交換のための一次側経路および二次側経路を有する給湯用熱交換器と、
    前記暖房循環経路から分岐されて、前記熱媒体が前記暖房端末を経由せずに前記給湯用熱交換器の前記一次側経路を通流した後再び前記暖房循環経路に合流するように構成されたバイパス経路と、
    前記二次側経路の入力側と接続された入水管と、
    前記二次側経路の出力側と接続された出湯管と、
    前記出湯管の出湯流量を制御するための流量調整弁とを含み、
    前記制御方法は、
    前記加熱機構の最大給湯能力に基づいて、第1の制限流量を設定するステップと、
    加熱後の前記熱媒体の出力温度が上限温度となる前記加熱機構の加熱能力に基づいて、第2の制限流量を設定するステップと、
    前記第1の制限流量と前記第2の制限流量との小さい方を基準制限流量として、前記出湯流量が前記基準制限流量を超えないように、前記流量調整弁を制御するステップとを備える、暖房給湯装置の制御方法。
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