JP2014209984A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
Description
1.本体ユニット
本体ユニット200は、基本的に従来の炊飯器の本体ユニットと同様であって、図1および図2に示されるように、本体ケース201、ロックレバー機構207、ヒータ202、温度センサ204、室温センサ、操作パネル203、制御回路基板205および電源回路基板206等から構成される。なお、ヒータ202、温度センサ204、室温センサ、制御回路基板205、電源回路基板206等は本体ケース201に内蔵されており、操作パネル203は本体ケース201の前方上面等に配置されている。
蓋ユニット300は、図2および図4に示されるように、主に、蓋本体301、フック部305、係止制御機構320、装着部302および蒸気ユニット310から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
蓋本体301は、図4に示されるように、主に、外蓋体301aおよび内蓋体301bから構成されている。この蓋本体301の略中央には、蒸気ユニット310を着脱自在に収容するための貫通孔が形成されている。外蓋体301aおよび内蓋体301bは、ビス(図示せず)等により一体的に固定されていると共にその間に断熱空間ISを形成して外部への放熱を抑制している。また、内蓋体301bには、図1および図4に示されるように、露受け306が形成されている。この露受け306は、蓋ユニット300が開かれるときに、内蓋500の蒸気口部502の背面に生じ得る結露水が下にしたたり落ちないようにする役目を担っている。
フック部305は、図7および図8に示されるように、一対の断面逆三角形の部位であって、蓋本体301の正面に固定的に配設されている。このフック部305は、上述の通り、ロックレバー機構207のレバー部材207aに係止可能である。
係止制御機構320は、内蓋500を装着することなく炊飯が行われることを未然に防止する機能(以下「内蓋装着忘れ防止機能」という)を実現するためのものであって、図2、図7および図8に示されるように、主に、係止制御片321、第2レバー回転軸322および「ねじりバネ」(図示せず)から構成されている。なお、ここでは、係止制御機構320の構造的な説明のみを行い、内蓋装着忘れ防止機能の詳細については後述する。
装着部302は、一対の平行な板部である。蓋ユニット300が第1ヒンジ機構350に装着される際、この装着部302に、第1ヒンジ機構350の蓋ユニット着脱部352b(後述)が差し込まれる。
蒸気ユニット310は、炊飯中に発生する水蒸気を大気に放出する役割を担うものであって、蓋本体301の貫通孔に着脱自在に収容される(図2および図4参照)。
第1ヒンジ機構350は、図3および図4に示されるように、主に、第1支持部351、第1可動部352、第1回動軸353および「ねじりバネ」(図示せず)から構成されている。上述したように、第1支持部351は、本体ユニット200の後方上面に固定されている。そして、この第1支持部351には、第11軸受け部351aが設けられている。また、第1可動部352は、図4に示されるように、断面略L字の部材であって、主に、第12軸受け部352aおよび蓋ユニット着脱部352bから形成されている。そして、第12軸受け部352aおよび第1支持部351の第11軸受け部351aには、第1回動軸353が挿通されている。すなわち、この第1可動部352は、第1回動軸353により回動自在に第1支持部351に装着されている。蓋ユニット着脱部352bには、蓋ユニット300が着脱自在に取り付けられる。また、第1回動軸353の外周には「ねじりバネ」が配置されている。その「ねじりバネ」は、第1可動部352を後方に付勢している。すなわち、通常使用状態においてロックレバー機構207がロック状態からロック解除状態になると、蓋ユニット300が自動的に後方に持ち上げられる。
蓋ヒータユニット400は、図3および図4に示されるように、略円環状の部材であって、主に、ヒータ401、放熱板403、断熱材402および背面板404から構成される。ヒータ401は、渦巻き状の加熱線であって、通電されることにより発熱する。放熱板403は、略円環状の金属板であって、ヒータ401から生じる熱を均一化して内鍋600に供給する役目を担う。断熱材402は、略円環状の発泡体等であって、ヒータ401の蓋ユニット側に取り付けられており、ヒータ401から生じる熱が蓋ユニット300に伝達されないようにする役目を担っている。背面板404は、放熱板403と共同してヒータ401および断熱材402を密封する。なお、この蓋ヒータユニット400の内孔には、図1に示されるように、後述する内蓋500の蒸気口部502が挿入される。
第2ヒンジ機構450は、図3に示されるように、主に、第2支持部451、第2可動部452および第2回動軸453から構成されている。なお、この第2ヒンジ機構450の幅寸法は、図3に示されるように第1ヒンジ機構350の幅寸法よりも小さい。第2支持部451は、図3に示されるように、第1ヒンジ機構350の第1可動部352に固定されている。そして、この第2支持部451には、第21軸受け部451aが設けられている。また、第2可動部452は、図3および図4に示されるように、略板状の部材であって、主に、第22軸受け部452a、蓋ヒータユニット固定部452bおよび起上りリブ452cから形成されている。そして、第22軸受け部452aおよび第2支持部451の第21軸受け部451aには、第2回動軸453が挿通されている。すなわち、この第2可動部452は、第2回動軸453により回動自在に第2支持部451に装着されている。蓋ヒータユニット固定部452bには、図3に示されるように、蓋ヒータユニット400が固定されている。起上りリブ452cは、図4に示されるように、第22軸受け部452aの背面側に形成されており、蓋ユニット300の装着時において蓋ユニット300の後端により押圧されているが、蓋ユニット300の脱離時にその押圧から解放される。すなわち、この起上りリブ452cが蓋ユニット300の後端によって押圧されると、蓋ヒータユニット固定部452bが背面側に起き上がる。つまり、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bに装着されると、蓋ヒータユニット400が背面側に起き上がる。一方、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bから取り外されると、蓋ヒータユニット400が自然に前面側に倒れこむ(図3参照)。なお、これは、側面視において、蓋ヒータユニット400の重心位置が第2回動軸453よりも前方に設定されていることに起因する。
内蓋500は、図1に示されるように、略円環状の部材であって、内蓋本体501および蒸気口部502から構成される。内蓋本体501は、略円環状の金属部材である。蒸気口部502は、略円筒形の弾性部材であって、図1に示されるように、内蓋本体501の内孔に配置されている。また、この蒸気口部502の上端部はパッキンとして機能する。
内鍋600は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料から形成されており、本体ユニット200の内鍋収容室(図示せず)に着脱自在に収容される。
蓋ユニット300に内蓋500が装着されていない場合、「ねじりバネ」によって係止制御片321の突出部321aがフック部305の斜め上方に位置するように(側面視においてフック部305の上部空間を閉塞するように)係止制御片321が付勢される(図5、図6および図8参照)。そして、使用者がこの状態で蓋ユニット300を閉めようとしても、図5および図6に示されるように突出部321aがロックレバー機構207のレバー部材207aに当接して、レバー部材207aによるフック部305の係止が完全に阻止される。なお、使用者がレバー部材207aを下方に押圧した状態で、蓋ユニット300を閉めようとしても、フック部305と突出部321aとの位置関係、突出部321aの突出長さ、レバー部材207aの回動角度規制等の要因からフック部305がレバー部材207aに係止されることは決してない。
(1)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、係止制御機構320により使用者が内蓋500の装着を忘れると、蓋ユニット300が閉まらず、使用者に内蓋500の装着を促すことができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、フック部305が蓋ユニット300に固定的に配設されており、フック部305とは別に係止制御機構320が設けられている。このため、この炊飯器100では、内蓋500を装着し忘れた状態で通常の力で蓋ユニット300を閉めようとする動作が何度も繰り返されても、係止構造に直接的な影響が及ばず、係止構造に歪を生じさせるおそれが極めて低い。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、蓋ユニット300に内蓋500が装着されると、突出部321aが、側面視においてフック部305の前面および上面に重ならない位置まで退避させられる。このため、この炊飯器100では、フック部305と、係止制御片321の突出部321aとによる二重係止状態の形成を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、使用者がレバー部材207aを下方に押圧した状態で、蓋ユニット300を閉めようとしても、フック部305と突出部321aとの位置関係、突出部321aの突出長さ、レバー部材207aの回動角度規制等の要因からフック部305がレバー部材207aに係止されることは決してない。このため、この炊飯器100では、内蓋未装着炊飯の不都合を確実に排除することができる。
(A)
先の実施の形態に係る炊飯器100では回動式のロックレバー機構207が採用されたが、スライド式のロックレバー機構が採用されてもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では回動式の係止制御機構320が採用されたが、図11〜13に示されるようなスライド式の係止制御機構330が採用されてもよい。なお、図11〜13に示される炊飯器100Aにおいて係止制御機構330以外の構成は全て先の実施の形態に係る炊飯器100と同一であるため、係止制御機構330以外の構成については先の実施の形態で使用した符号と同一の符号を上記図面に付してその説明を省略する。
先の実施の形態に係る炊飯器100では回動式の係止制御機構320が採用されたが、図14〜16に示されるようなシャッター式の係止制御機構340が採用されてもよい。なお、図14〜16に示される炊飯器100Bにおいて係止制御機構340以外の構成は全て先の実施の形態に係る炊飯器100と同一であるため、係止制御機構340以外の構成については先の実施の形態で使用した符号と同一の符号を上記図面に付してその説明を省略する。
先の実施の形態では本発明が蓋ヒータ付の炊飯器100に適用されたが、本発明は、本発明の趣旨を損なわない限りあらゆるタイプの炊飯器に適用可能である。
200 本体ユニット(本体)
207 ロックレバー機構(係止機構)
300 蓋ユニット(蓋体)
305 フック部(被係止部)
320,330,340 係止制御機構
321a,331a,341a 突出部
500 内蓋
Claims (3)
- 本体と、
前記本体に対して開閉可能に取り付けられる蓋体と、
前記蓋体の下面に着脱可能に装着される内蓋と、
前記蓋体に固定的に設けられる被係止部と、
前記本体に設けられ、前記被係止部を係止する係止機構と、
前記内蓋が前記蓋体に装着されていないときは前記係止機構による前記被係止部の係止を阻止する第一状態となり、前記内蓋が前記蓋体に装着されているときは前記係止機構による前記被係止部の係止を許容する第二状態となる係止制御機構と
を備える、炊飯器。 - 前記係止制御機構は、突出部を有し、前記第一状態では側面視において前記突出部を前記被係止部の前方および上方の少なくとも一方の方向に突出させる状態とし、前記第二状態では側面視において前記突出部を前記被係止部の前面および上面に重ならない位置まで退避させる状態とする
請求項1に記載の炊飯器。 - 前記係止制御機構が第一状態となっている場合において前記係止機構が操作されても前記係止機構による前記被係止部の係止が阻止される
請求項1または2に記載の炊飯器。
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Citations (2)
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JP2000023834A (ja) * | 1998-07-13 | 2000-01-25 | Mitsubishi Electric Corp | 炊飯器 |
JP2000184962A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 炊飯器 |
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- 2013-04-17 JP JP2013086823A patent/JP6136512B2/ja active Active
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JP2022133505A (ja) * | 2021-03-02 | 2022-09-14 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
JP7367714B2 (ja) | 2021-03-02 | 2023-10-24 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
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