JP2014202385A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014202385A
JP2014202385A JP2013077051A JP2013077051A JP2014202385A JP 2014202385 A JP2014202385 A JP 2014202385A JP 2013077051 A JP2013077051 A JP 2013077051A JP 2013077051 A JP2013077051 A JP 2013077051A JP 2014202385 A JP2014202385 A JP 2014202385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
refrigerant
compressor
expansion valve
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013077051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6110187B2 (ja
JP2014202385A5 (ja
Inventor
青木 正則
Masanori Aoki
正則 青木
柴 広有
Hirokuni Shiba
広有 柴
高橋 佳宏
Yoshihiro Takahashi
佳宏 高橋
康巨 鈴木
Yasumasa Suzuki
康巨 鈴木
昌彦 高木
Masahiko Takagi
昌彦 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013077051A priority Critical patent/JP6110187B2/ja
Priority to CN201420151674.7U priority patent/CN203824153U/zh
Publication of JP2014202385A publication Critical patent/JP2014202385A/ja
Publication of JP2014202385A5 publication Critical patent/JP2014202385A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6110187B2 publication Critical patent/JP6110187B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ハンチング動作を引き起こすことなく、圧縮機から吐出される冷媒の温度を制御し、性能低下や保護装置の作動による異常停止を抑制できる冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】制御装置31は、温度センサー22により検出される圧縮機1のケース温度を一定時間毎にサンプリングし、そのケース温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、ケース温度が上限値以下となるように、第1膨張弁4aあるいは第2膨張弁4bの開度を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、低GWP(地球温暖化係数)に対応して、R32冷媒を用いた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来の冷凍サイクル装置は、冷媒にR32冷媒を使用しているか否かを判断し、R32冷媒を使用していると判断したときには、圧縮機の吸入側の温度と蒸発器の温度との差であるスーパーヒートSHを検出し、このスーパーヒートSHが0.85〜0.75の範囲内か否かを判断し、スーパーヒートSHが範囲内でない場合には、圧縮機の回転数又は膨張弁の開度を制御し、圧縮機の吐出側の冷媒温度を所定範囲になるように運転制御している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−194015号公報(第5―7頁、第1−3図)
従来の冷凍サイクル装置は、圧縮機の吐出温度を下げて圧縮機の潤滑性や磨耗といった信頼性を確保する反面、能力を犠牲にして運転効率COPを低下させたり、圧縮機と膨張弁の制御により吐出温度を所定範囲になるように制御しているが、R32冷媒の温度上昇特性に起因した圧縮機のハンチング動作を引き起こす虞があるという課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、ハンチング動作を引き起こすことなく、圧縮機から吐出される冷媒の温度を制御し、性能低下や保護装置の作動による異常停止を抑制できる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器が順に冷媒配管により接続された冷媒回路と、圧縮機の外殻を構成するケースの温度を検出する温度センサーと、室内温度が設定温度になるように、圧縮機の容量を制御する制御装置とを備え、制御装置は、温度センサーにより検出されるケースの温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、その温度が上限値以下となるように、膨張弁の開度を制御する。
本発明においては、温度センサーにより検出されるケースの温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、その温度が上限値以下となるように、膨張弁の開度を制御するようにしている。この構成により、圧縮機から吐出される冷媒の温度上昇を抑制するための圧縮機の運転周波数を下げる必要が無くなり、そのため、圧縮機の運転周波数のダウンによる性能低下を抑えることができ、これに伴い圧縮機がハンチング動作を引き起こすようなことがなくなり、保護装置の作動による異常停止を防止できる。
本発明に係る冷凍サイクル装置の実施の形態1としての空気調和機の概略構成を示す冷媒回路図。 本発明に係る冷凍サイクル装置の実施の形態2としての空気調和機の概略構成を示す冷媒回路図。
実施の形態1.
図1は本発明に係る冷凍サイクル装置の実施の形態1としての空気調和機の概略構成を示す冷媒回路図である。
実施の形態1は、例えばR410A冷媒が使用可能な空気調和機に低GWPのR32冷媒を使用したものである。
この空気調和機は、図1に示すように、圧縮機1と、四方弁2と、室外熱交換器3と、第2膨張弁4bと、レシーバ6と、第1膨張弁4aと、室内熱交換器5と、レシーバ6内に設置された第1内部熱交換器7とが順に冷媒配管(以下、「ガス管8、液管9」という)により接続されて構成される冷媒回路と、制御装置31とを備えている。圧縮機1には、インバータにより回転数が制御されるモーターが内蔵されている。
圧縮機1は、吸入冷媒を直接圧縮室に取り込んで圧縮する高圧タイプである。四方弁2は、制御装置31からの制御に基づいて冷媒の流れを切り替える四路切替弁である。この四方弁2は、冷房運転時には、圧縮機1の吐出冷媒が室外熱交換器3へ流れるように流路を切り替え、暖房運転時には、圧縮機1の吐出冷媒が室内熱交換器5へ流れるように流路を切り替える。室外熱交換器3は、冷房運転時に凝縮器として作動し、暖房運転時に蒸発器として作動する。
第1膨張弁4a及び第2膨張弁4bは、制御装置31からの制御に応じて開度が制御され、液冷媒の圧力を低下させる。レシーバ6は、冷媒回路を循環する冷媒の余剰を溜めるタンクである。室内熱交換器5は、冷房運転時に蒸発器として作動し、暖房運転時に凝縮器として作動する。第1内部熱交換器7は、四方弁2と圧縮機1の吸入部とを接続するガス管8の一部がレシーバ6内に設置されて構成され、四方弁2を介して流入する低温のガス冷媒を、レシーバ6内に貯留されている高温の液冷媒と熱交換する。
また、空気調和機の冷媒回路上には、複数の温度センサー21〜29が設置されている。温度センサー21は圧縮機1の吐出側配管に設置され、温度センサー22は圧縮機1の外殻を構成するケースに設置され、温度センサー23は四方弁2と室外熱交換器3との間のガス管8に設置され、温度センサー24は室外熱交換器3の中間部の冷媒流路上に設置されている。
更に、温度センサー25は室外熱交換器3と第2膨張弁4bとの間の液管9に設置され、温度センサー26はレシーバ6と第1膨張弁4aとの間の液管9に設置され、温度センサー29は圧縮機1の吸入側配管に設置されている。また、温度センサー27は室内熱交換器5と第1膨張弁4aとの間の液管9に設置され、温度センサー28は室内熱交換器5の中間部の冷媒流路上に設置されている。温度センサー24、28により、室外熱交換器3及び室内熱交換器5の各中間部で気液二相冷媒となっている冷媒温度を検出することで、高低圧の冷媒飽和温度を検知することができる。
制御装置31は、複数の温度センサー21〜29により検出される各部位の冷媒温度、空気調和機の運転(冷房又は暖房)などに基づいて、圧縮機1の運転、室外熱交換器3及び室内熱交換器5の各送風装置(図示せず)の風量、第1及び第2膨張弁4a、4bの開度を制御する。
この制御装置31は、空気調和機の運転時に、温度センサー21により検出される圧縮機1の吐出冷媒の温度を一定時間毎にサンプリングし、サンプリングした吐出冷媒の温度が目標吐出温度になるように、第1膨張弁4a又は第2膨張弁4bの開度を制御する。なお、冷房運転時には第2膨張弁4bの開度を制御し、暖房運転時には第1膨張弁4aの開度を制御する。目標吐出温度は、温度センサー24により検出される室外熱交換器3の冷媒飽和温度と温度センサー28により検出される室内熱交換器5の冷媒飽和温度との温度差を基に得られる温度値である。
また、制御装置31は、温度センサー22により検出される圧縮機1のケース温度(シェル温度)を一定時間毎にサンプリングし、サンプリングしたケース温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、第1膨張弁4a又は第2膨張弁4bの開度を制御する。なお、ケース温度は、圧縮機1の吐出冷媒の温度と略同じタイミングでサンプリングしても良いし、また、異なるタイミングで、かつケース温度のサンプリング間隔を吐出冷媒の温度よりも短くしても良い。
ケース温度は、吐出冷媒の温度と比べ、温度上昇の勾配が大きくなるため、一定時間当たりのケース温度の変化からケース温度が上限値に達すると予測した場合に、前述の制御を行うようにしている。この制御は、R32冷媒が、R410A冷媒と比べ、温度上昇が速い(例えば15〜30K)という特性を有しているため、その温度上昇で冷媒回路上の各部品を高温から保護する保護装置の作動温度値に達しないようにしている。つまり、上限値は、保護装置の作動温度値よりも低く設定されており、R32冷媒の温度上昇により保護装置が作動しないようにしている。
前記のように構成された実施の形態1の空気調和機において、冷房運転時の動作について説明する。
圧縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出される。この高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を通って室外熱交換器3に入る。そのガス冷媒は、室外熱交換器3により外気と熱交換されて液状の冷媒となり、第2膨張弁4bを通過することで減圧されて乾き度0.1以内の高温二相冷媒となる。この高温二相冷媒は、レシーバ6に入り、レシーバ6内の第1内部熱交換器7に流れる低温低圧のガス冷媒により飽和液状態まで冷却され、レシーバ6を出る。
ここでの冷却により、室内熱交換器5の入口のエンタルピーが小さくなるため、いわゆる冷凍効果と呼ばれる室内熱交換器5の出入口のエンタルピー差が大きくなる。すなわち、レシーバ6を流出した飽和液冷媒は、第1膨張弁4aによって乾き度0.2〜0.3の低温低圧の二相冷媒となり室内熱交換器5に入る。この低温低圧の二相冷媒は、室内熱交換器5により室内の空気と熱交換されて蒸発し、乾き度0.9〜1.0の低温低圧の二相冷媒となり、四方弁2を介してレシーバ6内の第1内部熱交換器7を通過する。この時、第1内部熱交換器7に入った高乾き度の低温低圧の二相冷媒は、レシーバ6内を流れる高温高圧の二相冷媒と熱交換されて低圧の過熱ガス冷媒となり、圧縮機1に吸入される。この冷房運転中に、冷媒回路の循環中に発生した余剰冷媒は、飽和液冷媒としてレシーバ6内に貯留される。
以上のように、内部に第1内部熱交換器7が設置されたレシーバ6に、冷媒循環中に発生した余剰冷媒を溜めるようにしたため、アキュムレータをなくすことができ、圧力損失を低減し冷凍サイクルのCOPを向上させることができる。また、レシーバ6内の高温高圧の二相冷媒と第1内部熱交換器7を流れる低圧低温の二相冷媒を熱交換させるので、例えば冷房時においては蒸発器である室内熱交換器5の入口エンタルピーが小さくなり、冷凍効果と呼ばれる蒸発器側の出入口のエンタルピー差が大きくなる。これにより、所定の能力を得るために必要な冷媒循環量が小さくなり、圧力損失をさらに低減することが可能となり、冷凍サイクルのCOPをより一層向上させることができる。
また、レシーバ6内に存在する温度の高い液冷媒と、第1内部熱交換器7を流れる低温の冷媒とが熱交換を行うことで、圧縮機1に吸入する冷媒の乾き度を高めることができる。そして、この液冷媒が戻ることによる圧縮機1内の冷凍機油の濃度低下を抑制して、圧縮機1の信頼性を保持することができる。
また、冷房運転および暖房運転の何れの運転においても、レシーバ6からの液冷媒の流量を制御することにより、圧縮機1の吸入冷媒の乾き度を調整できる。
次に、この空気調和機の冷房運転時における制御動作について説明する。
制御装置31は、先ず、圧縮機1の容量、第1及び第2膨張弁4a、4bの各開度を初期値に設定し、所定時間を経過したときに、室内温度が設定温度となるように、圧縮機1の容量を制御する。
また、制御装置31は、温度センサー24により検出される高圧冷媒の飽和温度を読み込み、温度センサー25により検出される室外熱交換器3の出口温度を読み込む。そして、制御装置31は、読み込んだ高圧冷媒の飽和温度と室外熱交換器3の出口温度との温度差で得られる室外熱交換器3の出口の冷媒過冷却度SCが予め設定された目標値(例えば10℃)になるように、第2膨張弁4bの開度を制御する。
更に、制御装置31は、温度センサー29により検出される圧縮機1の吸入温度を読み込み、温度センサー28により検出される低圧冷媒の飽和温度を読み込む。そして、制御装置31は、読み込んだ圧縮機1の吸入温度と低圧冷媒の飽和温度との温度差で得られる圧縮機1の吸入の冷媒過熱度SHが予め設定された目標値(例えば10℃)になるように、第1膨張弁4aの開度を制御する。
制御装置31は、温度センサー21により検出される圧縮機1の吐出冷媒の温度を一定時間毎にサンプリングしており、その吐出冷媒の温度が目標吐出温度になるように第2膨張弁4bの開度を制御する。また、制御装置31は、温度センサー22により検出される圧縮機1のケース温度を一定時間毎にサンプリングしており、そのケース温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、ケース温度が上限値以下となるように、第2膨張弁4bの開度を制御する。なお、暖房運転時において、ケース温度が上限値以下となるようにする場合、第1膨張弁4aの開度を制御する。
このように、圧縮機1のケース温度が保護装置の作動温度値より低い上限値以下となるように、第1膨張弁4a又は第2膨張弁4bの開度を制御している。この構成により、圧縮機1の吐出冷媒の温度上昇を抑制するための圧縮機1の運転周波数を下げる必要が無くなり、そのため、圧縮機の運転周波数のダウンによる性能低下を抑えることができ、これに伴い圧縮機がハンチング動作を引き起こすようなことがなくなり、保護装置の作動による異常停止を防止できる。
実施の形態2.
図2は本発明に係る冷凍サイクル装置の実施の形態2としての空気調和機の概略構成を示す冷媒回路図である。なお、図1で説明した実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
実施の形態2に係る空気調和機は、実施の形態1の空気調和機に第2内部熱交換器10とインジェクション回路11とが付加されて構成され、冷媒として低GWPのR32が用いられている。なお、圧縮機1は、実施の形態1と同様に、インバータにより回転数が制御されるモーターが内蔵されている。
第2内部熱交換器10は、第2膨張弁4bとレシーバ6との間に設けられている。インジェクション回路11は、レシーバ6と第2内部熱交換器10との間の液管9より分岐し、第3膨張弁4c及び第2内部熱交換器10を介して圧縮機1の圧縮室と接続されて構成されている。第3膨張弁4cは、インジェクション用の減圧装置である。
実施の形態2における制御装置31は、温度センサー21により検出される圧縮機1の吐出温度を一定時間毎にサンプリングし、その吐出温度が目標吐出温度になるように第3膨張弁4cの開度を制御する。なお、この場合、冷房運転時あるいは暖房運転時の何れの場合でも第3膨張弁4cの開度を制御する。
また、制御装置31は、温度センサー22により検出される圧縮機1のケース温度を一定時間毎にサンプリングし、そのケース温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、ケース温度が上限値以下となるように、第1膨張弁4a又は第2膨張弁4bの開度を制御する。
前記のように構成された実施の形態2の空気調和機において、暖房運転時の動作について説明する。
圧縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出される。この高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を通ってガス管8に流入し、室内熱交換器5に入る。その高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器5において放熱しながら凝縮液化し高圧低温の液冷媒となる。この時、冷媒から放熱された熱を負荷側の空気や水などの負荷側媒体に与えることで室内が暖房される。室内熱交換器5を出た低温高圧の液冷媒は、液管9に流入して第1膨張弁4aで若干減圧された後、レシーバ6に流入し、レシーバ6内の第1内部熱交換器7で圧縮機1に吸入される低温のガス冷媒に熱を与えて冷却される。
そして、レシーバ6を出た液冷媒の一部は、インジェクション回路11に流入して、第3膨張弁4cで中間圧まで減圧されて低温の二相冷媒となり、残りの液冷媒は第2内部熱交換器10に入る。第2内部熱交換器10を通る高圧の液冷媒は、インジェクション回路11の第3膨張弁4cを通った二相冷媒と熱交換されて更に冷却される。
その後、第2内部熱交換器10を通過した液冷媒は、第2膨張弁4bで低圧まで減圧され二相冷媒となる。その二相冷媒は、室外熱交換器3に流入して吸熱され、低温低圧のガス冷媒となる。そのガス冷媒は、四方弁2を経て第1内部熱交換器7で高圧の液冷媒と熱交換されて加熱され、圧縮機1に吸入される。
一方、インジェクション回路11の第3膨張弁4cにより減圧されて低温となった二相冷媒は、第2内部熱交換器10で高圧の液冷媒と熱交換して加熱され、圧縮機1にインジェクションされる。圧縮機1の内部では、吸入されたガス冷媒が中間圧まで圧縮、加熱された後で、インジェクションされる冷媒と合流し、温度低下した後で、高圧まで圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり吐出される。
レシーバ6内での熱交換は、主に気液二相冷媒のうちガス冷媒が吸入配管と触れて凝縮液化して熱交換される。従って、レシーバ6内に滞留する液冷媒量が少ないほどガス冷媒と吸入配管が接触する面積が多くなり、熱交換量は増加する。逆に、レシーバ6内に滞留する液冷媒の量が多いと、ガス冷媒と吸入配管が接触する面積が少なくなり、熱交換量は減少する。
この空気調和機における冷媒回路の構成は、凝縮器となる室内熱交換器5を出た後で中間圧まで減圧された冷媒のうちガス冷媒を圧縮機1にインジェクションする、いわゆるガスインジェクション回路となっている。ガスインジェクションを行うことにより、圧縮機1から吐出される冷媒流量が増加し、圧縮機1から吐出される冷媒流量=圧縮機1で吸入される冷媒流量+インジェクションされる冷媒流量となる。したがって、凝縮器となる室内熱交換器5に流れる冷媒流量が増加するので、暖房運転の場合には暖房能力が増加する。
以上のように、インジェクション回路により暖房低温時の低圧低下による冷媒循環量の低下を抑え、また第2内部熱交換器10によりインジェクション冷媒の乾き度を高めることで、圧縮機の電力増加を抑えることができる。したがって、暖房低温時の能力低下を抑制しつつ効率の良い運転が可能になる。
次に、この空気調和機の暖房運転時における制御動作について説明する。
制御装置31は、先ず、圧縮機1の容量、第1及び第2膨張弁4a、4bの各開度を初期値に設定し、所定時間を経過したときに、室内温度が設定温度となるように、圧縮機1の容量を制御する。
また、制御装置31は、温度センサー28により検出される高圧冷媒の飽和温度を読み込み、温度センサー27により検出される室内熱交換器5の出口温度を読み込む。そして、制御装置31は、読み込んだ高圧冷媒の飽和温度と室内熱交換器5の出口温度との温度差で得られる室内熱交換器5の出口の冷媒過冷却度SCが予め設定された目標値(例えば10℃)になるように、第1膨張弁4aの開度を制御する。
次に、制御装置31は、温度センサー29により検出される圧縮機1の吸入温度を読み込み、温度センサー24により検出される低圧冷媒の飽和温度を読み込む。そして、制御装置31は、読み込んだ圧縮機1の吸入温度と低圧冷媒の飽和温度との温度差で得られる圧縮機1の吸入の冷媒過熱度SHが予め設定された目標値(例えば10℃)になるように、第2膨張弁4bの開度を制御する。
制御装置31は、温度センサー21により検出される圧縮機1の吐出温度を一定時間毎にサンプリングしており、その吐出温度が目標吐出温度になるように第3膨張弁4cの開度を制御する。また、制御装置31は、温度センサー22により検出される圧縮機1のケース温度を一定時間毎にサンプリングしており、そのケース温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、ケース温度が上限値以下となるように、第1膨張弁4aの開度を制御する。なお、冷房運転時においては、ケース温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、第2膨張弁4bの開度を制御する。
このように、圧縮機1のケース温度が保護装置の作動温度値より低い上限値以下となるように、第1膨張弁4a又は第2膨張弁4bの開度を制御している。この構成により、圧縮機1の吐出冷媒の温度上昇を抑制するための圧縮機1の運転周波数を下げる必要が無くなり、そのため、圧縮機の運転周波数のダウンによる性能低下を抑えることができ、これに伴い圧縮機がハンチング動作を引き起こすようなことがなくなり、保護装置の作動による異常停止を防止できる。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4a 第1膨張弁、4b 第2膨張弁、4c 第3膨張弁、5 室内熱交換器、6 レシーバ、7 第1内部熱交換器、8 ガス管、9 液管、10 第2内部熱交換器、11 インジェクション回路、21、22、23、24、25、26、27、28、29 温度センサー、31 制御装置。

Claims (4)

  1. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器が順に冷媒配管により接続された冷媒回路と、
    前記圧縮機の外殻を構成するケースの温度を検出する温度センサーと、
    室内温度が設定温度になるように、前記圧縮機の容量を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記温度センサーにより検出される前記ケースの温度の変化から当該温度が予め設定された上限値を超えると予測したときに、前記温度が前記上限値以下となるように、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記膨張弁は、第1膨張弁及び第2膨張弁を有し、
    前記第1膨張弁と前記第2膨張弁との間の冷媒配管上に、内部に前記四方弁と前記圧縮機とを接続する第1内部熱交換器が設置されたレシーバが設けられ、
    前記制御装置は、前記温度が前記上限値以下となるようにする際、冷房又は暖房運転に応じて、前記第1膨張弁あるいは前記第2膨張弁の何れかの開度を制御することを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記室外熱交換器と前記レシーバとの間の冷媒配管上に設けられた第2内部熱交換器と、
    前記レシーバと前記第2内部熱交換器との間の冷媒配管から分岐し、当該第2内部熱交換器を介して前記圧縮機に接続されて構成されたインジェクション回路とを備え、
    前記制御装置は、前記温度が前記上限値以下となるようにする際、冷房又は暖房運転に応じて、前記第1膨張弁あるいは前記第2膨張弁の何れかの開度を制御することを特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記冷媒回路を循環する冷媒にR32が使用されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の冷凍サイクル装置。
JP2013077051A 2013-04-02 2013-04-02 冷凍サイクル装置 Active JP6110187B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013077051A JP6110187B2 (ja) 2013-04-02 2013-04-02 冷凍サイクル装置
CN201420151674.7U CN203824153U (zh) 2013-04-02 2014-03-31 制冷循环装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013077051A JP6110187B2 (ja) 2013-04-02 2013-04-02 冷凍サイクル装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017044895A Division JP6381712B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 冷凍サイクル装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014202385A true JP2014202385A (ja) 2014-10-27
JP2014202385A5 JP2014202385A5 (ja) 2015-09-10
JP6110187B2 JP6110187B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=51479639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013077051A Active JP6110187B2 (ja) 2013-04-02 2013-04-02 冷凍サイクル装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6110187B2 (ja)
CN (1) CN203824153U (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11371743B2 (en) * 2017-07-20 2022-06-28 Daikin Industries, Ltd. Air conditioning system
EP3702696A4 (en) 2017-10-27 2020-11-18 Mitsubishi Electric Corporation REFRIGERATION CYCLE DEVICE
JP2019156354A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 本田技研工業株式会社 車両用空調装置
CN109757910B (zh) * 2019-01-09 2022-06-24 重庆海尔空调器有限公司 能源系统、能源系统的控制方法及装置、存储介质
CN109764557A (zh) * 2019-01-09 2019-05-17 青岛海尔空调器有限总公司 能源系统、能源系统的控制方法及装置、存储介质

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735421A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Sanyo Electric Co Ltd 蒸気圧縮式冷凍機
JPH07198187A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JPH09159284A (ja) * 1995-12-05 1997-06-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の膨張弁制御装置
JPH10132392A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JPH10281568A (ja) * 1997-04-09 1998-10-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2001174075A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2004156858A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクル装置の制御方法
JP2004317004A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒サイクル装置
US20090071177A1 (en) * 2006-03-27 2009-03-19 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerant Air Conditioner
JP2009270822A (ja) * 2009-08-21 2009-11-19 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735421A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Sanyo Electric Co Ltd 蒸気圧縮式冷凍機
JPH07198187A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JPH09159284A (ja) * 1995-12-05 1997-06-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の膨張弁制御装置
JPH10132392A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JPH10281568A (ja) * 1997-04-09 1998-10-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2001174075A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2004156858A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクル装置の制御方法
JP2004317004A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒サイクル装置
US20090071177A1 (en) * 2006-03-27 2009-03-19 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerant Air Conditioner
JP2009270822A (ja) * 2009-08-21 2009-11-19 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6110187B2 (ja) 2017-04-05
CN203824153U (zh) 2014-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5042058B2 (ja) ヒートポンプ式給湯用室外機及びヒートポンプ式給湯装置
JP4799347B2 (ja) 給湯、冷温水空気調和装置
JP5992089B2 (ja) 空気調和装置
JP5452138B2 (ja) 冷凍空調装置
JP5318099B2 (ja) 冷凍サイクル装置、並びにその制御方法
JP5871959B2 (ja) 空気調和装置
JP6005255B2 (ja) 空気調和装置
JP4069947B2 (ja) 冷凍装置
JP2017142039A (ja) 空気調和装置
JP2019074222A (ja) 冷凍装置
JPWO2014141375A1 (ja) 空気調和装置
JPWO2014068967A1 (ja) 冷凍装置
JP5908183B1 (ja) 空気調和装置
JP2017142038A (ja) 冷凍サイクル装置
JP6110187B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP5734031B2 (ja) 冷凍空調装置
JP2015148406A (ja) 冷凍装置
GB2566381A (en) Refrigeration cycle system
JP6038382B2 (ja) 空気調和装置
JP2015064169A (ja) 温水生成装置
JP5659908B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP6758506B2 (ja) 空気調和装置
JPWO2015029220A1 (ja) 空気調和装置
JP6723375B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2008275249A (ja) 冷凍サイクル

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150722

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6110187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250