JPH10132392A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10132392A
JPH10132392A JP8284368A JP28436896A JPH10132392A JP H10132392 A JPH10132392 A JP H10132392A JP 8284368 A JP8284368 A JP 8284368A JP 28436896 A JP28436896 A JP 28436896A JP H10132392 A JPH10132392 A JP H10132392A
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JP
Japan
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opening
expansion valve
motor
driving
degree
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Application number
JP8284368A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Isobe
知典 礒部
Tomohide Funakoshi
智英 船越
Kazuhiko Shimogawara
和彦 下川原
Mitsuru Toyoda
満 豊田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストのモータを用いて電動膨張弁の精密
な制御を行う。 【解決手段】 マイコン98の開度設定部126では、
コンプレッサ温度及び冷媒温度に基づいて電動膨張弁の
開度を設定する。また、駆動制御部128では、設定さ
れた開度に基づいて、電動膨張弁のモータ120のステ
ップ数に合わせた駆動ステップを設定し、この駆動ステ
ップに応じた制御信号を出力する。開度調整部132で
は、設定された開度と設定された駆動ステップの開度か
ら駆動信号の変更が必要なときには、1ステップ上下さ
せた駆動ステップに基づいた制御信号を出力し、電動膨
張弁の開度を時間経過にあわせて変化させ、電動膨張弁
の平均開度が設定された開度となるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルによ
って室内の空気調和を図る空気調和装置に係り、詳細に
は冷凍サイクル中に設けられている膨張弁の開閉によっ
て冷媒圧力を制御する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機(以下「エアコン」と
いう)は、コンプレッサの能力を制御することにより、
効率的に被空調室内の冷房ないし暖房を行うと共に、省
エネを図ることができるようになっている。また、エア
コンには、電動膨張弁によって冷媒圧力を調整して、運
転能力(冷暖房能力)を制御するようにしたものがあ
る。コンプレッサの運転能力及び膨張弁の開度を制御す
ることにより、より効率的な空気調和が可能となる。
【0003】ところで、電動膨張弁を開閉駆動するモー
タには、ステッピングモータが用いられることがある。
ステッピングモータを用いることにより、電動膨張弁の
開閉角度を正確に制御することができると共に、容易に
所望の開度に維持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電動膨張弁に用いられステッピングモータは、ステ
ップ数が粗く(少なく)、膨張弁の開閉角度の微調整が
困難となっている。また、膨張弁の開閉角度の微調整を
行うために、ステップ数の多い高分解能のステッピング
モータを用いると電動膨張弁が高価となってしまうとい
う問題がある。
【0005】本発明は上記事実を鑑みてなされたもので
あり、低コストのモータを用いて、膨張弁の開閉角度を
微妙な調整を可能とし、これによって、運転能力の適切
な制御が可能となる空気調和機を提案することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
冷凍サイクルによって運転されて室内の空気調和を図る
ときに、冷凍サイクル中に設けている膨張弁の開度によ
って冷媒圧力を調整する空気調和機であって、入力され
る駆動パルスの周期に応じて段階的に回転駆動して前記
膨張弁の開度を全閉から全開の間を段階的に変化させる
モータと、入力される制御信号に基づいた周期の駆動パ
ルスを前記モータへ出力する駆動回路と、前記膨張弁の
必要開度を設定する設定手段と、前記設定手段によって
設定された必要開度に基づいて前記モータの駆動段階を
設定して、設定した駆動段階に応じた制御信号を出力す
る駆動制御手段と、前記制御信号に応じた前記膨張弁の
開度と前記必要開度とに応じて前記制御信号を段階的に
変化させて前記駆動手段へ出力する開度調整手段と、を
含むことを特徴とする。
【0007】この発明によれば、モータとして例えばス
テッピングモータを用いて、膨張弁の開度を段階的に変
化させる。膨張弁の開度は、モータの駆動段階(駆動ス
テップ)に応じて定まる。このモータの駆動ステップ
は、設定された開度に近い開度となるように設定され、
この駆動ステップに応じた制御信号が出力されることに
より、モータが駆動されて膨張弁が開かれる。
【0008】一方、モータの駆動ステップに応じて定ま
る膨張弁の開度が、設定された開度と一致しないときに
は、モータの駆動ステップを上下に変化させるように駆
動信号を出力する。膨張弁の開度が所定の範囲で変化さ
せることにより、膨張弁の平均開度を設定された開度に
することができる。
【0009】このように、モータの駆動ステップを変化
させることにより、ステップ数が少ない(粗い)モータ
を用いても、ステップ数の多い高精度のモータを用いた
のと同様に膨張弁の緻密な制御を行うことができる。
【0010】請求項2に係る発明は、前記膨張弁の開度
を所定の開度に維持するときに前記駆動回路から出力す
る駆動パルスのデューテー比を変化させることを特徴と
する。
【0011】この発明によれば、モータを駆動するとき
の駆動パルスのパルス幅(デューテー比)を変化させ
る。デューテー比を小さく(パルス幅を狭く)すること
により、モータを駆動するための電力の供給時間が短縮
されので電力消費量が抑えられる。
【0012】例えば直流モータにおいて、開度を一定に
維持するために相固定を行うときに、一定電圧を印加す
るのではなく、所定のデューテー比の電圧を印加する。
これによって、電力消費量を抑えることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を説
明する。
【0014】図1には本実施の形態に適用した空気調和
機(以下「エアコン10」という)の冷凍サイクルを示
している。このエアコン10は、被調和室に設置される
室内ユニット12と例えば室外に設置される室外ユニッ
ト14によって構成されており、図示しないリモコンス
イッチから室内ユニット12へ操作信号を送出すること
により、エアコン10の運転モード、運転条件等の設定
が行われると共に、運転/停止操作が可能となってい
る。
【0015】室内ユニット12と室外ユニット14と
は、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16Aと、細管の
冷媒配管16Bとで接続され、冷媒配管16A、16B
のそれぞれの一端刃、室内ユニット12に設けられてい
る熱交換器18に接続されている。
【0016】冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット1
4のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20A
は、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されてい
る。この四方弁24には、それぞれがコンプレッサ26
に接続されているアキュムレータ26とマフラー22B
が接続されている。さらに、室外ユニット14には、熱
交換器30が設けられている。この熱交換器30は、一
方が四方弁24に接続され、他方が冷暖房用のキャピラ
リチューブ32、ストレーナ34、モジュレータ38を
介してバルブ20Bに接続されている。また、ストレー
ナ34とモジュレータ38の間には、電動膨張弁36が
設けられている。
【0017】バルブ20Bには、冷媒配管16Bの他端
が接続されており、これによって、室内ユニット12と
室外ユニット14の間に冷凍サイクルを形成する冷媒の
密閉された循環路が構成され、コンプレッサの26の運
転により冷媒が循環され、冷凍サイクルによる運転が行
われる。
【0018】エアコン10では、四方弁24の切り換え
によって、運転モードが冷房モード(含むドライモー
ド)と暖房モードが切り換えられる。また、電動膨張弁
36の弁開度を制御することにより、冷媒の蒸発温度が
調整される。なお、図1では、矢印で冷房モード(冷房
運転)と暖房モード(暖房運転)におけるそれぞれの冷
媒の流れを示している。
【0019】図2には、室内ユニット12の概略断面を
示している。この室内ユニット12には、図示しない室
内の壁面に固定された取付ベース40の上下(図2の紙
面上下)に係止されるケーシング42によって内部が覆
われている。このケーシング42内には、中央部にクロ
スフローファン44が配置されている。熱交換器18
は、クロスフローファン44の前面側から上面側に渡っ
て配置されていおり、熱交換器18とケーシング42の
前面側から上面側に形成されている吸込み口46との間
には、フィルタ48が配置されている。また、ケーシン
グ42の下部には、吹出し口50が形成されている。
【0020】これにより、室内ユニット12では、クロ
スフローファン44の回転によって、吸込み口46から
室内の空気が吸込まれフィルタ48及び熱交換器18を
通過した後、吹出し口50から室内へ向けて吹き出され
る。また、室内ユニット12では、冷凍サイクルによっ
て熱交換器18が冷却(蒸発器として作用)または加熱
(凝縮器として作用)されており、室内から吸込んだ空
気刃熱交換器18を通過するときに、熱交換器18によ
って所定の温度に冷却または加熱される。この空気を室
内へ吹出すことにより室内の空気調和を図っている。
【0021】吹出し口50内には、左右フラップ52及
び上下フラップ54が設けられており、左右フラップ5
2及び上下フラップ52によって、吹き出される空調風
の向きが変えられるようになっている。
【0022】図3に示されるように、室内ユニット12
には、電源基板56、コントロール基板58及びパワー
リレー基板60が設けられている。エアコン10を運転
するための電力が供給される電源基板56には、モータ
電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆
動回路68が設けられている。また、コントロール基板
58には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコ
ン74が設けられている。
【0023】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファン44を駆動するファンモータ76(例えば
DCブラシレスモータ)が接続されており、コントロー
ル基板58に設けられているマイコン74からの制御信
号に応じてモータ電源62から駆動電力を供給する。こ
のとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧
を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させる
ように制御する。
【0024】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60及び上下フラップ54を操作
する上下フラップモータ78が接続されている。パワー
リレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ
等が設けられており、マイコン74からの信号によっ
て、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電
力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン1
0は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニッ
ト14へ電力が供給されて運転される。
【0025】また、上下フラップモータ78は、マイコ
ン74の制御信号に応じて制御されて、上下フラップ5
4を操作する。上下フラップ54が、上下方向へスイン
グされることにより、室内ユニット12の吹出し口50
から吹き出される空気の吹出し方向が上下方向へ変えら
れる。この上下フラップ54の操作は、吹出し風が任意
の方向へ向けられるように固定できるが、自動モードで
は、風向がランダムに変化するようになっている。
【0026】このように、エアコン10の室内ユニット
12では、クロスフローファン44の回転と、上下フラ
ップ54の操作が制御されることにより、所望の風量及
び風向または室内を快適にするために制御された風量及
び風向で空調された空気を室内へ吹出すことができるよ
うになっている。
【0027】マイコン74及び電源回路56のシリアル
電源66に接続されているシリアル回路70は、室外ユ
ニット14へ接続されており、マイコン74は、このシ
リアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリ
アル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御するよ
うになっている。
【0028】また、室内ユニット12には、図示しない
リモコンスイッチからの操作信号を受信する受信回路及
び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板82が設
けられており、この表示基板82がマイコン74に接続
されている。これにより、リモコンスイッチからの操作
信号がマイコン74に入力される。
【0029】さらに、マイコン74には、室内温度を検
出する室温センサ84及び熱交換器18のコイル温度を
検出する熱交温度センサ86が接続され、さらに、コン
トロール基板58に設けられているサービスLED及び
運転切換スイッチ88が接続されている。運転切換スイ
ッチ88は、通常運転とメンテナンス時等に行う試験運
転との切換用であると共に、電源スイッチ88Aの接点
を開放してエアコン10への運転電力の供給を遮断でき
るようになっている。通常、この運転切換スイッチ88
は、通常運転に設定されている。なお、サービスLED
は、メンテナンス時に点灯操作することにより、サービ
スマンに自己診断結果を知らせるようになっている。
【0030】この室内ユニット12は、端子板90のタ
ーミナル90A、90B、90Cを介して室外ユニット
14に接続されている。
【0031】一方、図4に示されるように、室外ユニッ
ト14には、端子板92が設けられ、この端子板92の
ターミナル92A、92B、92Cがそれぞれ、室内ユ
ニット12の端子板90のターミナル90A、90B、
90Cに接続されている。これにより、室外ユニット1
4には、室内ユニット12から運転電力が供給されると
共に、室内ユニット12との間でシリアル通信が可能と
なっている。
【0032】この室外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98、ノイズフィルタ10
0A、100B、100C、シリアル回路102及びス
イッチング電源104等が設けられている。
【0033】整流基板94には、ノイズフィルタ100
Aを介して供給される電力を整流し、ノイズフィルタ1
00B、100Cを介して平滑化してスイッチング電源
104へ出力する。スイッチング電源104は、マイコ
ン98と共にインバータ回路106に接続されている。
これにより、マイコン98から出力される制御信号に応
じた周波数の電力がインバータ回路106からコンプレ
ッサモータ108へ出力され、コンプレッサ26を回転
駆動される。
【0034】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz
以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるよう
に制御しており、これによって、コンプレッサモータ1
08、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、
コンプレッサ26の運転能力(エアコン10の冷暖房能
力)が制御される。
【0035】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための図示しないファン
を駆動するファンモータ110、ファンモータコンデン
サ110Aが接続されている。また、室外ユニット14
には、外気温度を検出する外気温度センサ112、熱交
換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル温度セン
サ114及びコンプレッサ26の温度を検出するコンプ
レッサ温度センサ116が設けられており、これらがマ
イコン98に接続されている。
【0036】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えると共に、室内ユニット12からの制
御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッ
サモータ108の運転周波数(コンプレッサ26の能
力)等を制御するようになっている。
【0037】一方、マイコン98には、電動膨張弁36
を開閉駆動するモータ120が接続されている。このモ
ータ120としては、ステッピングモータを用いてお
り、ステッピングモータのうちでもステップ数が50ス
テップ程度の比較的低コストで得られるステッピングモ
ータを用いている。
【0038】図5に示されるように、マイコン98に
は、モータ120を駆動するIC122が接続されてお
り、このIC122にコネクタ124を介してモータ1
20が接続されている。また、このIC120には、四
方弁24をオン/オフするリレー及びファンモータ11
0をオン/オフするリレー(何れも図示省略)が接続さ
れており、マイコン98からの制御信号に基づいて、四
方弁24の切換及びファンモータ110のオン/オフを
制御するようになっている。
【0039】図6に示されるように、マイコン98に
は、コンプレッサ温度センサ116及びコイル温度セン
サ114の検出結果に基づいて電動膨張弁36の開度を
設定する開度設定部126と、開度設定部126で設定
された開度に基づいてモータ120を作動させるための
制御信号を出力する駆動制御部128が設けられてお
り、この駆動制御部128から出力される制御信号に基
づいて、IC122に設けられている駆動回路130か
らモータ120を駆動する駆動パルスが出力される。こ
の駆動パルスの周期は、制御信号に応じて段階的に変化
される。
【0040】駆動制御部128では、モータ120の駆
動ステップから電動膨張弁36の開度を求めるためのマ
ップが記憶されており、このマップから駆動ステップを
設定する。設定した駆動ステップに応じた制御信号が駆
動回路130へ入力されることにより、駆動回路130
は、設定した駆動ステップに応じた周波数の駆動パルス
をモータ120へ出力する。これによって、モータ12
0は、電動膨張弁36を開閉する。
【0041】一方、マイコン98には、開度調整部13
2が設けられており、前記した駆動回路120への制御
信号は、この開度調整部132を介して入力される。こ
の開度調整部132では、設定した電動膨張弁36の開
度と、モータ120の駆動ステップに応じた開度とに差
が生じているときには、この差に応じて駆動ステップを
変化させるようになっている。
【0042】モータ120の駆動によって電動膨張弁3
6は、段階的に開度が変化する。このため、設定開度が
一致しないことがある。この場合には、例えば、所定の
時間間隔で駆動ステップを1段階(1ステップ)上げる
か1段階下げるかして、電動膨張弁36の開度を段階的
に変化させるように駆動ステップを変更する。この駆動
ステップを変化することにより開度が変化する電動膨張
弁36の平均開度が設定した開度となるようにしてい
る。
【0043】すなわち、マイコン98では、電動膨張弁
36の開度をモータ120の駆動ステップ数より多いス
テップ数に分割して設定できるようになっており、設定
開度がこの開度ステップによって設定される。駆動制御
部128は、この開度ステップに最も近い開度が得られ
る駆動ステップを設定し、開度調整部132では、開度
ステップと駆動ステップから、駆動回路130へ出力す
る駆動ステップを変更し、電動膨張弁36の開度(平均
開度)が、開度ステップによって設定した開度となるよ
うにしている。なお、駆動ステップを変更するタイミン
グは、電動膨張弁36の開度の変化によって冷凍サイク
ル中の冷媒に脈流が生じないように設定している。
【0044】また、駆動回路130では、モータ120
を駆動する駆動パルスのデューテー比を変更できるよう
になっており、これによって、モータ120を駆動する
電力を抑えるようになっている。
【0045】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0046】エアコン10では、冷房運転、暖房運転及
びドライ運転に加えて空気清浄運転等が設定可能であ
り、設定された運転モードに基づいた運転を開始する。
このとき、自動運転が設定されると、外気温度または室
内温度と設定温度に基づいて運転モードが選択されて空
調運転を行う。
【0047】エアコン10は運転操作がなされて空調運
転を開始すると、設定温度と室内温度を測定し、この測
定結果に基づいて、コンプレッサ26の運転周波数、風
量(クロスフローファン44の回転数)等を設定子、こ
の設定結果に基づいて空調運転を行う。これにより、室
内ユニット12が設けられているいる被調和室内は、効
率的に所望の空調状態とされ、さらにこの空調状態が維
持される。
【0048】ところで、エアコン10では、冷凍サイク
ル中に設けている電動膨張弁36の開度を制御すること
により、冷媒圧力を調整して、空調能力の適切な制御を
行うようにしている。
【0049】ここで、図7乃至図10を参照しながら、
電動膨張弁36の制御を説明する。エアコン10の室外
ユニット14に設けられているマイコン98は、コンプ
レッサ26の温度及び熱交換器30の冷媒温度をコンプ
レッサ温度センサ116及びコイル温度センサ114に
よって検出すると、この検出結果に基づいて開度設定部
126で電動膨張弁36の開度θ(設定開度θN )を設
定する。これによって、電動膨張弁36を設定開度θN
とするための開度ステップが設定される。また、駆動制
御部128では、この開度ステップ又は、設定開度θN
に基づいて、モータ120を駆動する駆動ステップを設
定する。
【0050】一方、開度調整部132では、駆動ステッ
プと開度ステップに基づいて、駆動ステップの変更の要
否及び変更するときのタイミングを設定し、この設定結
果に基づいて、駆動回路130へモータ120を駆動す
るための制御信号を出力する。駆動回路130は、制御
信号が入力されることにより、制御信号に応じた周波数
の駆動パルスを出力してモータ120を駆動する。
【0051】図7を例に説明すると、設定開度θN に基
づいて開度ステップがN(以下開度ステップNとする)
に設定され、また駆動ステップがn(以下開度ステップ
nとする)に設定される。なお、開度θN は、駆動ステ
ップnの開度θn と駆動ステップnを1ステップ下げた
駆動ステップ(n−1)の開度θn-1 の中間であり、こ
のため、開度ステップNは、駆動ステップnの開度θn
と駆動ステップ(n−1)の開度θn-1 の中間となる。
また、設定開度θN に対する駆動ステップをステップ
(n−1)としても良い。
【0052】開度調整部132では、駆動制御部128
で設定された駆動ステップnに基づく制御信号を出力し
て、電動膨張弁36を開度θn となるまで開く。ここ
で、駆動回路130では、制御信号に基づいて、モータ
120を駆動する駆動パルスを出力するときに、この駆
動パルスのデューテー比を変更するようになっている。
なお、このデューテー比の変更は、マイコン98からの
信号に応じて行われる。すなわち、図9に示されるよう
に、モータ130を駆動する駆動パルスの周期T(周波
数1/T)のときには、モータ120のコイルへの励磁
時間は時間T/4となっているのに対して、駆動回路1
30では、コイルへの励磁時間を時間T/4から時間t
(t<T/4)に変更する。なお、図9では、モータ1
20を1相励磁方式で駆動する例を図示している。
【0053】これによって、モータ120のコイルへの
通電時間が時間Tから時間4tに短縮される。したがっ
て、モータ120を駆動するための電力の消費を抑える
ことができ、省エネを図ることができる。なお、デュー
テー比の変更は必要に応じて行われるようにし、また、
このときの比率は、モータ120の必要トルク、駆動周
波数等を考慮して設定すれば良い。
【0054】この後電動膨張弁36が開度θn 迄開く
と、開度調整部132では、駆動ステップnとこの駆動
ステップnより1段階低い駆動ステップ(n−1)とな
る制御信号を一定時間間隔で駆動回路130へ出力す
る。
【0055】すなわち、図8(A)に示されるように、
駆動回路130へは、マイコン98から駆動ステップn
に対応する制御信号と、駆動ステップ(n−1)に対応
する駆動信号がそれぞれ所定の時間tm 、tn で交互に
出力される。時間tm 、tnとしては、例えば、駆動ス
テップn、(n−1)の間隔に対する開度ステップNの
位置に応じた比率とするか、駆動ステップn、(n−
1)の間隔を開度ステップによって複数に分割している
ときには、開度ステップごとに予め決められているもの
であってもよい。
【0056】時間tm 、tn をそれぞれ、5秒としたと
きには、10秒を1サイクルとして駆動ステップnと駆
動ステップ(n−1)が5秒ずつ繰り返される。これに
より、図8(B)に示されるように、電動膨張弁36
は、開度θn と開度θn-1 が順次繰り替えされ、電動膨
張弁36の平均開度が設定開度θN (二点鎖線で示す)
となる。
【0057】このように電動膨張弁36の開度をステッ
プ数の低いステッピングモータを用いて行うときにも、
このモータ120を駆動するための制御信号を所定のタ
イミングで変化させることにより、実質的に実際のステ
ップ数を増加させることができ、高分解能のステッピン
グモータを用いたのと同等の制御を行うことができる。
また、電動膨張弁36の開度を高精度に制御できるた
め、冷凍サイクル中の冷媒圧力のきめこまかな制御を行
うことができ、効率的に冷凍サイクルの運転を行って室
内を適切に空調することができる。
【0058】一方、図10(A)に示されるように、駆
動回路130は、電動膨張弁36を所定の開度(開度θ
n 又は開度θn-1 )に維持するときに、所定のデューテ
ー比で駆動パルスを任意の一相(例えばA相)へ出力す
る。すなわち、図10(B)に示されるように、一相固
定方式によってステッピングモータの駆動軸を所定の回
転位置に保って電動膨張弁36の開度を所定の開度に維
持するときには、任意の一相のみをオン状態として、一
定の駆動電圧を印加している(全通電状態)。これに対
して、本実施の形態では、図10(A)に示されるよう
に、任意の一相が、所定のデューテー比となるようにオ
ン・オフした駆動パルスを出力する。
【0059】これによって、モータ120へ通電を続け
て電動膨張弁36を所定の開度に保つときに省電力をは
かり、エアコン10のランニングコストの上昇を抑えて
いる。
【0060】以上の説明は、本発明の一例を示すもので
あり、本発明の構成を限定するものではない。本発明
は、冷凍サイクルによって室内の空調を行う種々の構成
の空気調和機に適用でき、電力消費量の上昇を抑えるこ
とができると共に、冷媒圧力を緻密に制御し、室内が快
適となるように空調運転を行うことができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、高
分解能のステッピングモータを用いることなく、電動膨
張弁36の高精度の制御が可能となる。また、モータを
駆動するための電力の消費を抑えることができるため、
電動膨張弁の開度を一定又は所定範囲の開度に保つため
に、モータへ通電し続けても、電力消費量を上昇させて
しまうことがなく、効率的に省エネを図ることができる
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略図である。
【図2】室内ユニットを示す概略断面図である。
【図3】室内ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図4】室外ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図5】室外ユニットのコントロール基板の一部を示す
回路図である。
【図6】電動膨張弁のモータの制御のための一例を示す
機能ブロック図である。
【図7】駆動ステップと開度ステップに対する電動膨張
弁の開度を示す線図である。
【図8】(A)は時間に対する駆動ステップの変化の一
例を示す線図、(B)は図8(A)に基づく時間に対す
る電動膨張弁の開度の変化を示す線図である。
【図9】駆動回路から出力する時間に対するモータの駆
動パルスの変化の一例を示す線図である。
【図10】(A)は本実施の形態で電動膨張弁を所定の
開度に維持するための印加電圧をを示す線図、(B)は
従来方式によって電動膨張弁の開度を維持するための印
加電圧を示す線図である。
【符号の説明】
10 エアコン 12 室内ユニット 14 室外ユニット 18 熱交換器 26 コンプレッサ 36 電動膨張弁 74 マイコン 98 マイコン(設定手段、駆動制御手段、角度調整
手段) 120 モータ 126 開度設定部(設定手段) 128 駆動制御部(駆動制御手段) 130 駆動回路 132 開度調整部(開度調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 満 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルによって運転されて室内の
    空気調和を図るときに、冷凍サイクル中に設けている膨
    張弁の開度によって冷媒圧力を調整する空気調和機であ
    って、 入力される駆動パルスの周期に応じて段階的に回転駆動
    して前記膨張弁の開度を全閉から全開の間を段階的に変
    化させるモータと、 入力される制御信号に基づいた周期の駆動パルスを前記
    モータへ出力する駆動回路と、 前記膨張弁の必要開度を設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された必要開度に基づいて前
    記モータの駆動段階を設定して、設定した駆動段階に応
    じた制御信号を出力する駆動制御手段と、 前記制御信号に応じた前記膨張弁の開度と前記必要開度
    とに応じて前記制御信号を段階的に変化させて前記駆動
    手段へ出力する開度調整手段と、 を含む空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記膨張弁の開度を所定の開度に維持す
    るときに前記駆動回路から出力する駆動パルスのデュー
    テー比を変化させることを特徴とする請求項1に記載の
    空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006071178A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP2013185720A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Fuji Electric Co Ltd 冷却装置
JP2014202385A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

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