JP2014202339A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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    • F16H29/00Gearings for conveying rotary motion with intermittently-driving members, e.g. with freewheel action
    • F16H29/02Gearings for conveying rotary motion with intermittently-driving members, e.g. with freewheel action between one of the shafts and an oscillating or reciprocating intermediate member, not rotating with either of the shafts
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Abstract

【課題】 クランク式の動力伝達ユニットに設けられたワンウェイクラッチのローラの外周面の面圧を軸方向に均一化する。
【解決手段】 クランク式の動力伝達ユニットUの出力軸12は、その軸方向両端部を支持する一対のベアリング41間で動力伝達ユニットUの数と同数に分割されて直列に接続された複数の軸要素12Bからなり、ワンウェイクラッチ21のローラ25は、それに対応する軸要素12Bの外周面12aに当接するので、ローラ25の軸方向両端部は軸要素12Bの軸方向両端部に近接することになる。ローラ25との接触による中央軸要素12Bの径方向の変形に対する剛性が、軸方向両端部から軸方向中央部にかけて均一化されるため、その軸方向両端部の近傍に当接するローラ25の軸方向両端部の面圧が低減し、ローラ25の外周面の面圧が軸方向に均一化される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、駆動源に接続された入力軸の回転を変速して出力軸に伝達する複数の動力伝達ユニットを軸方向に並置し、前記動力伝達ユニットの各々は、前記入力軸の軸線からの偏心量が可変であって該入力軸と共に回転する入力側支点と、前記出力軸に接続されたワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチの前記アウター部材に設けた出力側支点と、前記入力側支点および前記出力側支点を接続するコネクティングロッドとを備える車両用動力伝達装置に関する。
エンジンに接続された入力軸の回転をコネクティングロッドの往復運動に変換し、コネクティングロッドの往復運動をワンウェイクラッチによって出力軸の回転運動に変換する複数の動力伝達ユニットを軸方向に並置した無段変速機が、下記特許文献1により公知である。
特表2005−502543号公報
図11は、かかる無段変速機の動力伝達ユニットに設けられたワンウェイクラッチのローラの外周面に作用する面圧最大値の軸方向の分布を示すもので、実線で示す面圧最大値はローラの軸方向両端部がピーク値を持ち、そこから軸方向中央部に向かって緩やかに減少していることが分かる。無段変速機の軸方向寸法を小型化するには、ワンウェイクラッチのローラの軸方向寸法を短縮することが望ましいが、ローラの軸方向寸法を短縮すると面圧が増加するため、ローラの軸方向両端部の面圧が最初に許容限界値(鎖線参照)を超えてしまい、それ以上の短縮が不可能になる。従って、ローラの軸方向両端部に発生する面圧のピーク値を低減して軸方向の面圧分布を均一化すれば、ローラの軸方向寸法を極限まで短縮して無段変速機の小型化を図ることができる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、クランク式の動力伝達ユニットに設けられたワンウェイクラッチのローラの外周面の面圧を軸方向に均一化することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、駆動源に接続された入力軸の回転を変速して出力軸に伝達する複数の動力伝達ユニットを軸方向に並置し、前記動力伝達ユニットの各々は、前記入力軸の軸線からの偏心量が可変であって該入力軸と共に回転する入力側支点と、前記出力軸に接続されたワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチのアウター部材に設けられた出力側支点と、前記入力側支点および前記出力側支点を接続するコネクティングロッドとを備える車両用動力伝達装置であって、前記出力軸は、その軸方向両端部を支持する一対のベアリング間で前記動力伝達ユニットの数と同数に分割されて直列に接続された複数の軸要素からなり、前記ワンウェイクラッチのローラは、それに対応する前記軸要素の外周面に当接することを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記複数の軸要素の軸方向両端部は凹凸形状を有して相互に噛み合っており、前記ローラの軸方向の長さは、それに対応する前記軸要素の軸方向両端部に乗り上げない長さに設定されることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
尚、実施の形態の偏心ディスク18は本発明の入力側支点に対応し、実施の形態のピン19cは本発明の出力側支点に対応し、実施の形態のアンギュラボールベアリング41は本発明のベアリングに対応し、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応する。
請求項1の構成によれば、車両用動力伝達装置の複数の動力伝達ユニットは、入力軸の軸線からの偏心量が可変であって該入力軸と共に回転する入力側支点と、ワンウェイクラッチのアウター部材に設けた出力側支点とをコネクティングロッドで接続し、ワンウェイクラッチのインナー部材を出力軸で構成したので、入力軸が回転してコネクティングロッドが往復運動すると、ワンウェイクラッチが間欠的に係合して出力軸が回転することで駆動力が伝達される。
出力軸は、その軸方向両端部を支持する一対のベアリング間で動力伝達ユニットの数と同数に分割されて直列に接続された複数の軸要素からなり、ワンウェイクラッチのローラは、それに対応する軸要素の外周面に当接するので、ローラの軸方向両端部は軸要素の軸方向両端部に近接することになる。その結果、ローラとの接触による軸要素の径方向の変形に対する剛性が、軸方向両端部から軸方向中央部にかけて均一化され、その軸方向両端部の近傍に当接するローラの軸方向両端部の面圧が低減し、ローラの外周面の面圧が軸方向に均一化される。
また請求項2の構成によれば、複数の軸要素の軸方向両端部は凹凸形状を有して相互に噛み合っているので、出力軸の形状保持や軸要素間でのトルク伝達が容易であり、しかもローラの軸方向の長さは、それに対応する軸要素の軸方向両端部に乗り上げない長さに設定されるので、隣接する軸要素の連結部に段差が発生しても、ローラが前記段差に乗り上げて面圧が急増するのを防止することができる。
車両用動力伝達装置のスケルトン図。 図1の2部詳細図。 図2の3−3線断面図(TOP状態)。 図2の3−3線断面図(LOW状態)。 TOP状態での作用説明図。 LOW状態での作用説明図。 ワンウェイクラッチの分解斜視図。 図2の8部拡大図。 図8の9−9線断面図。 出力軸の構造を示す図。 ワンウェイクラッチのローラの面圧の軸方向分布を示すグラフ。
以下、図1〜図11に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、エンジンEの駆動力を左右の車軸10,10を介して駆動輪W,Wに伝達する車両用動力伝達装置は、クランク式の無段変速機TおよびディファレンシャルギヤDを備える。
次に、図2〜図6に基づいて無段変速機Tの構造を説明する。
図2および図3に示すように、本実施の形態の無段変速機Tは同一構造を有する複数個(実施の形態では4個)の動力伝達ユニットU…を軸方向に重ね合わせたもので、それらの動力伝達ユニットU…は平行に配置された共通の入力軸11および共通の出力軸12を備えており、入力軸11の回転が減速または増速されて出力軸12に伝達される。
以下、代表として一つの動力伝達ユニットUの構造を説明する。エンジンEに接続されて回転する入力軸11は、電動モータのような変速アクチュエータ14の中空の回転軸14aの内部を相対回転自在に貫通する。変速アクチュエータ14のロータ14bは回転軸14aに固定されており、ステータ14cはケーシングに固定される。変速アクチュエータ14の回転軸14aは、入力軸11と同速度で回転可能であり、かつ入力軸11に対して異なる速度で相対回転可能である。
変速アクチュエータ14の回転軸14aを貫通した入力軸11には第1ピニオン15が固定されており、この第1ピニオン15を跨ぐように変速アクチュエータ14の回転軸14aにクランク状のキャリヤ16が接続される。第1ピニオン15と同径の2個の第2ピニオン17,17が、第1ピニオン15と協働して正三角形を構成する位置にそれぞれピニオンピン16a,16aを介して支持されており、これら第1ピニオン15および第2ピニオン17,17に、円板形の偏心ディスク18の内部に偏心して形成されたリングギヤ18aが噛合する。偏心ディスク18の外周面に、コネクティングロッド19のロッド部19aの一端に設けたリング部19bがボールベアリング20を介して相対回転自在に嵌合する。
出力軸12の外周に設けられたワンウェイクラッチ21は、コネクティングロッド19のロッド部19aにピン19cを介して枢支されたリング状のアウター部材22と、アウター部材22の内部に配置された出力軸12よりなるインナー部材と、アウター部材22と出力軸12との間に形成された楔状の空間に配置されてエンゲージスプリング24…で付勢されたローラ25…とを備える。尚、ワンウェイクラッチ21の具体的な構造は後から詳述する。
図2から明らかなように、4個の動力伝達ユニットU…はクランク状のキャリヤ16を共有しているが、キャリヤ16に第2ピニオン17,17を介して支持される偏心ディスク18の位相は各々の動力伝達ユニットUで90°ずつ異なっている。例えば、図2において、左端の動力伝達ユニットUの偏心ディスク18は入力軸11に対して図中上方に変位し、左から3番目の動力伝達ユニットUの偏心ディスク18は入力軸11に対して図中下方に変位し、左から2番目および4番目の動力伝達ユニットU,Uの偏心ディスク18,18は上下方向中間に位置している。
次に、図7〜図9に基づいて、ワンウェイクラッチ21の構造を説明する。尚、図3〜図6においてワンウェイクラッチ21は模式的に図示されており、その実際の構造は図7〜図9に示されている。
本実施の形態のワンウェイクラッチ21は、基本的に環状のアウター部材22の円形の内周面22aと、インナー部材を構成する出力軸12の波状に屈曲する外周面12aとの間に12個のローラ25…を配置したものであり、アウター部材22の外周に設けた突出部22b,22bにピン19cおよびクリップ40,40を介してコネクティングロッド19が接続される。
ワンウェイクラッチ21は、ローラ25…を付勢するエンゲージスプリング24…を支持するためのケージ31を備える。ケージ31は円環状の板材からなる一対の環状部材32,32と、周方向に等間隔で配置されて一対の環状部32,32を相互に接続する12本のスプリング支持ロッド33…とで構成され、一対の環状部材32,32が12個のローラ25…の軸方向両側に配置され、12本のスプリング支持ロッド33…が12個のローラ25…間に配置される。環状部材32の内周部は波状に形成されており、それが出力軸12の波状の外周面12aに凹凸係合することで、ケージ31は出力軸12に相対回転不能に結合される。
エンゲージスプリング24は1枚の弾性板材を断面S字状に屈曲させたもので、その一端側がケージ31のスプリング支持ロッド33に溶接等で固定される。
またアウター部材22および出力軸12の間には、ローラ25…の軸方向両側に位置する一対のボールベアリング34,34が配置されており、このボールベアリング34,34によってアウター部材22および出力軸12が同芯状態を維持しながら相対回転可能に接続される。ボールベアリング34は外輪35および内輪36間に複数のボール37…を配置したものであり、外輪35はアウター部材22の軸方向端部に一体に形成され、内輪36は別部材で構成されて出力軸12の外周に固定される。尚、ボールベアリング34…には複列ものと単列のものとがあり、4個のワンウェイクラッチ21…の軸方向両端に位置する2個のボールベアリング34,34は単列であり、それ以外の3個ボールベアリング34…は隣接する2個のワンウェイクラッチ21,21に共有されるために複列となる。
一方のボールベアリング34と、ケージ31の一方の環状部材32との間にアキシャルスプリング38が配置されており、アキシャルスプリング38の内周から突出する複数の突起38a…が、前記環状部材32の内周の凹部32a…間を通過してローラ25…の端面に弾発的に当接する。またアウター部材22の内周面に形成した環状溝22cに環状のリングスプリング39が配置されており、このリングスプリング39はローラ25…の周面に当接して出力軸12の外周面12aに向けて付勢する。
図8および図10に示すように、両端部を一対のアンギュラボールベアリング41,41を介してミッションケースに回転自在に支持された出力軸12は、軸方向に分割された2個の端部軸要素12A,12Aと4個の中央軸要素12Bとを直列に結合して構成される。2個の端部軸要素12A,12Aおよび4個の中央軸要素12Bの端部は波形の凹凸部12b…が形成されており、それらの凹凸部12b…が相互に噛み合った状態で、軸方向両端に位置する2個の端部軸要素12A,12Aを一対のアンギュラボールベアリング41,41により軸方向に締め付けることで一体化される。
4個の中央軸要素12B…の外周面12a…には4個のワンウェイクラッチ21…のローラ25…がそれぞれ当接するが、各ローラ25の軸方向長さは、その軸方向端部が中央軸要素12B…の凹凸部12b…と干渉しない長さに設定される。つまり、各ローラ25は、二つの軸要素12A,12A,12B…に跨がるように当接することはなく、対応する一つの中央軸要素12Bの外周面12aだけに当接する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
先ず、無段変速機Tの一つの動力伝達ユニットUの作用を説明する。変速アクチュエータ14の回転軸14aを入力軸11に対して相対回転させると、入力軸11の軸線L1まわりにキャリヤ16が回転する。このとき、キャリヤ16の中心O、つまり第1ピニオン15および2個の第2ピニオン17,17が成す正三角形の中心は入力軸11の軸線L1まわりに回転する。
図3および図5は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して出力軸12と反対側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最大になって無段変速機TのレシオはTOP状態になる。図4および図6は、キャリヤ16の中心Oが第1ピニオン15(つまり入力軸11)に対して出力軸12と同じ側にある状態を示しており、このとき入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量が最小になって無段変速機TのレシオはLOW状態になる。
図5に示すTOP状態で、エンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17および偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5(A)から図5(B)を経て図5(C)の状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を反時計方向(矢印B参照)に回転させる。図5(A)および図5(C)は、アウター部材22の前記矢印B方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B方向に回転すると、ワンウェイクラッチ21のアウター部材22および出力軸12間の楔状の空間にローラ25…が噛み込み、アウター部材22の回転が出力軸12を介して出力軸12に伝達されるため、出力軸12は反時計方向(矢印C参照)に回転する。
入力軸11および第1ピニオン15が更に回転すると、第1ピニオン15および第2ピニオン17,17にリングギヤ18aを噛合させた偏心ディスク18が反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。図5(C)から図5(D)を経て図5(A)の状態へと回転する間に、偏心ディスク18の外周にリング部19bをボールベアリング20を介して相対回転自在に支持されたコネクティングロッド19は、そのロッド部19aの先端にピン19cで枢支されたアウター部材22を時計方向(矢印B′参照)に回転させる。図5(C)および図5(A)は、アウター部材22の前記矢印B′方向の回転の両端を示している。
このようにしてアウター部材22が矢印B′方向に回転すると、アウター部材22と出力軸12との間の楔状の空間からローラ25…がスプリング24…を圧縮しながら押し出されることで、アウター部材22が出力軸12に対してスリップして出力軸12は回転しない。
以上のように、アウター部材22が往復回転したとき、アウター部材22の回転方向が反時計方向(矢印B参照)のときだけ出力軸12が反時計方向(矢印C参照)に回転するため、出力軸12は間欠回転することになる。
図6は、LOW状態で無段変速機Tを運転するときの作用を示すものである。このとき、入力軸11の位置は偏心ディスク18の中心に一致しているので、入力軸11に対する偏心ディスク18の偏心量はゼロになる。この状態でエンジンEで入力軸11を回転させるとともに、入力軸11と同速度で変速アクチュエータ14の回転軸14aを回転させると、入力軸11、回転軸14a、キャリヤ16、第1ピニオン15、2個の第2ピニオン17,17および偏心ディスク18が一体になった状態で、入力軸11を中心に反時計方向(矢印A参照)に偏心回転する。しかしながら、偏心ディスク18の偏心量がゼロであるため、コネクティングロッド19の往復運動のストロークもゼロになり、出力軸12は回転しない。
従って、変速アクチュエータ14を駆動してキャリヤ16の位置を図3のTOP状態と図4のLOW状態との間に設定すれば、ゼロレシオおよび所定レシオ間の任意のレシオでの運転が可能になる。
無段変速機Tは、並置された4個の動力伝達ユニットU…の偏心ディスク18…の位相が相互に90°ずつずれているため、4個の動力伝達ユニットU…が交互に駆動力を伝達することで、つまり4個のワンウェイクラッチ21…の何れかが必ず係合状態にあることで、出力軸12を連続回転させることができる。
さて、図10に示すように、本実施の形態の出力軸12は、軸方向に分割された2個の端部軸要素12A,12Aと4個の中央軸要素12B…とを直列に結合して構成されており、4個の中央軸要素12B…の外周面12a…に4個のワンウェイクラッチ21…のローラ25…がそれぞれ当接する。ローラ25の軸方向端部が当接する中央軸要素12Bの軸方向端部は分断されているため、ローラ25との接触による中央軸要素12Bの径方向の変形に対する剛性が、軸方向両端部から軸方向中央部にかけて均一化される。そのためにローラ25の軸方向端部の面圧が低減し、図11に破線で示すように、ローラ25の外周面の面圧が軸方向に均一化されて面圧のピーク値が低下する。これにより、面圧のピーク値が鎖線で示す許容限界値を超えない範囲でローラ25の軸方向長さを短縮することが可能となり、無段変速機Tの軸方向寸法の短縮に寄与することができる。
また端部軸要素12A,12Aおよび中央軸要素12B…は波形の凹凸部12b…で相互に噛み合っているので、出力軸12の形状保持や軸要素12A,12A,12B…間でのトルク伝達が容易であり、しかもローラ25…の軸方向の長さは、それに対応する中央軸要素12B…の軸方向端部に乗り上げない長さに設定されるので、隣接する軸要素12A,12A,12B…の連結部に段差が発生しても、ローラ25…が前記段差に乗り上げて面圧が急増するのを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態の無段変速機Tは4個の動力伝達ユニットUを備えているが、動力伝達ユニットUの数は4個に限定されるものではない。
また本発明のベアリングは実施の形態のアンギュラギュラボールベアリング41に限定されず、ローラベアリングのような他種のベアリングであっても良い。
また本発明の駆動源は実施の形態のエンジンEに限定されず、モータ・ジェネレータのような他種の駆動源であっても良い。
11 入力軸
12 出力軸
12a 外周面
12B 中央軸要素(軸要素)
18 偏心ディスク(入力側支点)
19 コネクティングロッド
19c ピン(出力側支点)
21 ワンウェイクラッチ
22 アウター部材
25 ローラ
41 アンギュラボールベアリング(ベアリング)
E エンジン(駆動源)
U 動力伝達ユニット

Claims (2)

  1. 駆動源(E)に接続された入力軸(11)の回転を変速して出力軸(12)に伝達する複数の動力伝達ユニット(U)を軸方向に並置し、
    前記動力伝達ユニット(U)の各々は、前記入力軸(11)の軸線からの偏心量が可変であって該入力軸(11)と共に回転する入力側支点(18)と、前記出力軸(12)に接続されたワンウェイクラッチ(21)と、前記ワンウェイクラッチ(21)のアウター部材(22)に設けられた出力側支点(19c)と、前記入力側支点(18)および前記出力側支点(19c)を接続するコネクティングロッド(19)とを備える車両用動力伝達装置であって、
    前記出力軸(12)は、その軸方向両端部を支持する一対のベアリング(41)間で前記動力伝達ユニット(U)の数と同数に分割されて直列に接続された複数の軸要素(12B)からなり、前記ワンウェイクラッチ(21)のローラ(25)は、それに対応する前記軸要素(12B)の外周面(12a)に当接することを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記複数の軸要素(12B)の軸方向両端部は凹凸形状を有して相互に噛み合っており、前記ローラ(25)の軸方向の長さは、それに対応する前記軸要素(12B)の軸方向両端部に乗り上げない長さに設定されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
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