JP2014201708A - スチレン系共重合樹脂組成物、押出発泡シートおよび容器 - Google Patents
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Abstract
Description
この押出発泡シートを真空成形して、本発明に係る容器としての発泡容器を製造できる。
共重合樹脂中のメタアクリル酸単位含有率は以下の方法によって測定した。すなわち試料0.5gを秤量し、25mlのジメチルホルムアミドに溶解し、溶液を0.1規定の水酸化ナトリウム水溶液でフェノールフタレインを指示薬として一定の速度で連続的に滴下し、溶液の色が淡赤色に変化した時点を終点とした。水酸化ナトリウム水溶液の使用量よりメタアクリル酸のカルボキシル基のモル数量が計算され、得られた数値にメタアクリル酸単量体の分子量を乗ずることよりメタアクリル酸単位の質量を算出した。これを共重合樹脂質量で除して、メタアクリル酸単位含有率を得た。
共重合樹脂の重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnはゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定した。測定条件を下記に示す。使用装置:東ソー製HLC8220、分別カラム:東ソー製superHZM−H、測定溶媒:テトラヒドロフラン、試料濃度:共重合樹脂5mgを10mlの溶媒に溶解。測定温度:40℃、流速:0.35ml/分。ポリスチレン換算分子量として算出した。
(3)溶融張力
使用装置:東洋精機製作所(株)製メルトテンションテスターを用いて以下の条件で測定した。温度:190℃、押出速度:20mm/分、オリフィスL/D=8mm/2.095mm、引き取り速度:3140mm/分。
(4)耐衝撃性
東洋精機製作所(株)製フィルムインパクトテスターを用い、ASTM D 3420にしたがって押出発泡シートの面衝撃強度を測定した。
(5)粉発生量
押出発泡シートから東洋精機製作所(株)製レバー式プレスカッターでダンベル片を打ち抜き、刃に粉付着の少ないものを○、多いものを×とした。
(6)耐熱性
容器の耐熱性試験として100℃のオーブンに5分間放置した後の変形有無を目視評価し、変形のないものを○、変形の見られるものを×とした。
「スチレン−メタアクリル酸共重合樹脂の製造」スチレン86.8質量部、メタアクリル酸3.2質量部、エチルベンゼン10.0質量部の混合液100質量部に対し、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン0.025質量部を添加して成る重合液を、5.4リットルの完全混合型反応器を有する重合装置に0.83リットル/hrで連続的に仕込んだ。完全混合型反応器の温度を133℃に調整した。その後イソステアリルアルコール0.8質量部を添加してから、重合反応器より連続して排出される重合体溶液を常圧で190℃に加熱された脱気機に導入し、さらに20〜30mmHgに減圧されたベント口を持ち240℃に加熱された押出機に導入して揮発後ペレタイズした。得られた共重合樹脂中のメタアクリル酸含有率は4.2質量%であった。共重合樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量は27万、数平均分子量は9.1万であった。また共重合樹脂中、分子量100万以上の成分の割合は2.3質量%であった。また190℃で測定したときの共重合樹脂の溶融張力は68グラムであった。
スチレン84.0質量部、メタアクリル酸5.0質量部、エチルベンゼン11.0質量部の混合液100質量部を用い、完全混合型反応器の温度を134℃にした以外は実施例1と同様に行った。共重合樹脂中のメタクリル酸含有率は6.0質量%であった。結果を表1に示す。
スチレン88.7質量部、メタアクリル酸2.3質量部、エチルベンゼン9.0質量部の混合液100質量部を用いた以外は実施例1と同様に行った。共重合樹脂中のメタクリル酸含有率は3.0質量%であった。結果を表1に示す。
完全混合型反応器の温度を129℃に調整した以外は実施例1と同様に実施した。共重合樹脂の重量平均分子量は30万であった。結果を表1に示す。
スチレン80.3質量部、メタアクリル酸5.9質量部、エチルベンゼン13.8質量部の混合液100質量部に対し、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン0.01質量部を添加して成る重合液を用い、完全混合型反応器の温度を135℃に調整した以外は実施例1と同様に行った。共重合樹脂中のメタクリル酸含有率は9.0質量%であった。結果を表1に示す。
スチレン81.6質量部、メタアクリル酸3.4質量部、エチルベンゼン15.0質量部の混合液100質量部を用い、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの添加量を0.02質量部とし、重合温度を125℃とした以外は実施例1と同様に行った。共重合樹脂中のメタクリル酸含有率は5.6質量%であった。結果を表1に示す。
スチレン88.6質量部、メタアクリル酸1.4質量部、エチルベンゼン10.0質量部の混合液100質量部を用いた以外は実施例1と同様に行った。共重合樹脂中のメタクリル酸含有率は1.8質量%であった。結果を表1に示す。
Claims (4)
- スチレンとメタアクリル酸との共重合樹脂を含むスチレン系共重合樹脂組成物であって、
該共重合樹脂が、スチレン単位とメタアクリル酸単位との合計100質量%基準で、スチレン単位93.5〜98.0質量%及びメタアクリル酸単位2.0〜6.5質量%を含有し、
該共重合樹脂の重量平均分子量が24万〜40万であり、
該共重合樹脂が分子量100万以上の成分を1.5〜3.0質量%含み、
190℃で測定したときの該共重合樹脂の溶融張力が60〜80グラムであるスチレン系共重合樹脂組成物。 - 前記重量平均分子量をMとし、前記共重合体樹脂中のスチレン単位とメタアクリル酸単位との合計100質量%基準でのメタアクリル酸単位含有率をW(%)とするとき、29≦(M/10000)+W≦35である請求項1に記載のスチレン系共重合樹脂組成物。
- 請求項1または2に記載のスチレン系共重合樹脂組成物を用いて形成された押出発泡シート。
- 請求項3に記載の押出発泡シートを熱成形して得られる容器。
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