JP2014198092A - トイレットペーパーの製造方法、トイレットロールの製造方法及びトイレットロール - Google Patents
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Abstract
Description
〔請求項1記載の発明〕
消臭剤が付与されたトイレットペーパーの製造方法であって、
表面に多数のエンボス付与凸部が配されているエンボスロールとこのエンボスロールと対をなす受けロールとの間に、トイレットペーパー原紙を通してエンボスを付与するにあたり、前記エンボスロールに対してトイレットペーパー原紙との接触に先立ち、ロール転写によってそのエンボス付与凸部の頂部のみに消臭剤を付与しておき、エンボス付与と同時にトイレットペーパー原紙に消臭剤を付与し、
前記エンボス及び消臭剤が付与されたトイレットペーパー原紙を、エンボスロールから離すとともに、そのエンボスロールに対面する面と反対の面を、別のトイレットペーパー原紙と対面させて積層して、トイレットペーパーとする、ことを特徴とするトイレットペーパーの製造方法。
前記別のトイレットペーパー原紙にもエンボスの付与と消臭剤の付与とを同様に行ない、各トイレットペーパー原紙のエンボスロールと対面する面と反対面同士を対面させて積層する請求項1記載のトイレットペーパーの製造方法。
消臭剤が、有効成分としてポリフェノールを含むポリフェノール系消臭剤であり、その有効成分を0.0001〜1.0g/m2付与する、請求項1又は2記載のトイレットペーパーの製造方法。
トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
ワインダーにて長尺の紙管にトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパーを巻いてログを形成する工程と、
ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有し、
前記ログ形成工程のワインダーにおいて;
原反ロールからトイレットペーパー原紙を繰り出し、表面に多数のエンボス付与凸部が配されているエンボスロールとこのエンボスロールと対をなす受けロールとの間に、トイレットペーパー原紙を通してエンボスを付与するにあたり、前記エンボスロールに対してトイレットペーパー原紙との接触に先立ち、ロール転写によってそのエンボス付与凸部の頂部のみに消臭剤を付与しておき、エンボス付与と同時にトイレットペーパー原紙に消臭剤を付与し、前記エンボス及び消臭剤が付与されたトイレットペーパー原紙を、そのエンボスロールに対面する面と反対の面を、別のトイレットペーパー原紙と対面させて積層してトイレットペーパーとする、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
前記別のトイレットペーパー原紙にもエンボスの付与と消臭剤の付与とを同様に行ない、各トイレットペーパー原紙のエンボスロールと対面する面と反対面同士を対面させて積層する請求項4記載のトイレットロールの製造方法。
消臭剤が、有効成分としてポリフェノールを含むポリフェノール系消臭剤であり、その有効成分を0.0001〜1.0g/m2付与する、請求項4又は5記載のトイレットロールの製造方法。
消臭剤が付与されたトイレットペーパーが紙管に巻かれたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーは、複数のトイレットペーパー原紙が積層されたものであり、
前記トイレットペーパー原紙にエンボスが付与され、そのエンボスの凸部が積層内面側に位置し、その凸部に対応する凹部が積層外面側に位置するようにして積層され、エンボスが付与されたトイレットペーパー原紙のエンボスの凹部底部にポリフェノールを有効成分とする消臭剤が付与され、かつ、その有効成分の付与量が0.0001〜1.0g/m2である、ことを特徴とするトイレットロール。
本発明の実施形態に係るトイレットロール及びトイレットペーパーの製造方法例を特に図1〜図5を参照しながら説明する。但し、本発明のトイレットロール及びトイレットペーパーの製造方法は、この方法に必ずしも限定されるわけではない。なお、トイレットペーパーの製造方法は、トイレットロールの製造方法を説明するなかで適宜に説明される。
本実施形態のトイレットロールの製造方法は、図1に示すように、長尺の紙管30を製造する紙管形成工程(A)と、その長尺の紙管にトイレットペーパーを巻いてログを製造するログ形成工程(B)と、ログを裁断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程(C)を有している。
本実施形態の紙管形成工程では、図1中(A)、図2に示すように、原反ロール31A,32Aから繰出された二枚の帯状の紙管原紙31,32のうち一方の紙管原紙31の一方面に糊付けロール51によって接着糊44を付与し、前記一方の紙管原紙31の糊付けされた面に他方の紙管原紙32を幅方向に一部重ね、前記他方の紙管原紙32の糊付け面と接しない面をマンドレルシャフト52に対向する面、すなわち紙管内面となる面にして、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に螺旋状に巻き付けて連続的に筒状部分3を形成し、その筒状部分3をトイレットロールの複数倍幅以上の幅でカッター58によりカットして長尺のスパイラル紙管30(スパイラル式紙管とも称される)を形成している。このスパイラル紙管は、一方の紙管原紙31が紙管外面側、他方の紙管原紙32が紙管内面側となる態様の二層積層構造となる。なお、本実施形態では、2枚の紙管原紙31,32をスパイラル巻きしているが、3枚以上の紙管原紙をスパイラル巻きして長尺の紙管を形成してもよい。また、本発明では、スパイラル紙管ではなく平巻き紙管とすることもできる。
上記の長尺の紙管30の製造と平行して又はその後において、ログ形成工程(図1中(B)でワインダーX2によりログ75を製造する。なお、ログ75とは、最終製品であるトイレットロールの直径と同径でありかつ幅が最終製品の複数倍幅以上ある中間製品である。
以上のように、積層内面に消臭剤が付与されたトイレットペーパー7が長尺紙管30に巻かれたログ75を製造したならば、図1に示すように、このログ75を既知のログアキュームレーターX3で複数本をストックしつつ後段のログカッター設備X4へと移動させる。そして、その後に特に図1中(C)に示すように、既知のログカッター91でログ75を製品幅に裁断し、図6に示すような、個々のトイレットロール10,10…とする。本実施形態に係るログ75は、その表面に消臭剤が露出されていないため、上記のとおり金属を傷めるおそれがある消臭剤を用いても、ログ形成後以降の工程においても消臭剤が製造設備を傷めるおそれがない。
次いで、本発明に係るトイレットロールの実施形態を図6及び図7を参照しながら説明する。本実施形態に係るトイレットロール10は、長尺のトイレットペーパー12が紙管11に巻かれたものであり、そのトイレットペーパー12に消臭剤が付与されているものである。この本実施形態に係るトイレットロール10は、上記トイレットロール及びトイレットペーパーの製造方法の欄で説明した製造方法により製造することができる。トイレットペーパー原紙の構成、トイレットペーパーの素材・物性、及び他のトイレットペーパーの構造例は、上記トイレットロール及びトイレットペーパーの製造方法の欄で説明したものと同様の構成とすることができる。
Claims (7)
- 消臭剤が付与されたトイレットペーパーの製造方法であって、
表面に多数のエンボス付与凸部が配されているエンボスロールとこのエンボスロールと対をなす受けロールとの間に、トイレットペーパー原紙を通してエンボスを付与するにあたり、前記エンボスロールに対してトイレットペーパー原紙との接触に先立ち、ロール転写によってそのエンボス付与凸部の頂部のみに消臭剤を付与しておき、エンボス付与と同時にトイレットペーパー原紙に消臭剤を付与し、
前記エンボス及び消臭剤が付与されたトイレットペーパー原紙を、エンボスロールから離すとともに、そのエンボスロールに対面する面と反対の面を、別のトイレットペーパー原紙と対面させて積層して、トイレットペーパーとする、ことを特徴とするトイレットペーパーの製造方法。 - 前記別のトイレットペーパー原紙にもエンボスの付与と消臭剤の付与とを同様に行ない、各トイレットペーパー原紙のエンボスロールと対面する面と反対面同士を対面させて積層する請求項1記載のトイレットペーパーの製造方法。
- 消臭剤が、有効成分としてポリフェノールを含むポリフェノール系消臭剤であり、その有効成分を0.0001〜1.0g/m2付与する、請求項1又は2記載のトイレットペーパーの製造方法。
- トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
ワインダーにて長尺の紙管にトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパーを巻いてログを形成する工程と、
ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有し、
前記ログ形成工程のワインダーにおいて;
原反ロールからトイレットペーパー原紙を繰り出し、表面に多数のエンボス付与凸部が配されているエンボスロールとこのエンボスロールと対をなす受けロールとの間に、トイレットペーパー原紙を通してエンボスを付与するにあたり、前記エンボスロールに対してトイレットペーパー原紙との接触に先立ち、ロール転写によってそのエンボス付与凸部の頂部のみに消臭剤を付与しておき、エンボス付与と同時にトイレットペーパー原紙に消臭剤を付与し、前記エンボス及び消臭剤が付与されたトイレットペーパー原紙を、そのエンボスロールに対面する面と反対の面を、別のトイレットペーパー原紙と対面させて積層してトイレットペーパーとする、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。 - 前記別のトイレットペーパー原紙にもエンボスの付与と消臭剤の付与とを同様に行ない、各トイレットペーパー原紙のエンボスロールと対面する面と反対面同士を対面させて積層する請求項4記載のトイレットロールの製造方法。
- 消臭剤が、有効成分としてポリフェノールを含むポリフェノール系消臭剤であり、その有効成分を0.0001〜1.0g/m2付与する、請求項4又は5記載のトイレットロールの製造方法。
- 消臭剤が付与されたトイレットペーパーが紙管に巻かれたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーは、複数のトイレットペーパー原紙が積層されたものであり、
前記トイレットペーパー原紙にエンボスが付与され、そのエンボスの凸部が積層内面側に位置し、その凸部に対応する凹部が積層外面側に位置するようにして積層され、エンボスが付与されたトイレットペーパー原紙のエンボスの凹部底部にポリフェノールを有効成分とする消臭剤が付与され、かつ、その有効成分の付与量が0.0001〜1.0g/m2である、ことを特徴とするトイレットロール。
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