JP5848178B2 - キッチンペーパーの製造方法 - Google Patents

キッチンペーパーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5848178B2
JP5848178B2 JP2012074963A JP2012074963A JP5848178B2 JP 5848178 B2 JP5848178 B2 JP 5848178B2 JP 2012074963 A JP2012074963 A JP 2012074963A JP 2012074963 A JP2012074963 A JP 2012074963A JP 5848178 B2 JP5848178 B2 JP 5848178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
water
crepe
crepe paper
soluble adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012074963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013202951A (ja
Inventor
稔 岩崎
稔 岩崎
貴久 興梠
貴久 興梠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2012074963A priority Critical patent/JP5848178B2/ja
Publication of JP2013202951A publication Critical patent/JP2013202951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5848178B2 publication Critical patent/JP5848178B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、紙製のキッチンペーパーの製造方法に関し、特に2枚のクレープ紙が積層一体化された、エンボスを有するキッチンペーパーの製造方法に関する。
紙製のキッチンペーパーは、クレープ紙にエンボスを付与し、そのエンボス凸部の頂部に接着剤を付与し、その頂部を介して通常2枚を接着して積層一体化(ラミネートともいう)して製造される。
キッチンペーパーは、調理、清掃、清拭、油濾しなどの種々の場面で用いられ、その用途は多岐にわたるが、特に食材の水切り、食器に付着した水分の拭取り、キッチンの汚れの拭取りには、頻繁に用いられるため、優れた液吸収性が要求される。このため、キッチンペーパーにおいては、液保持性や液保持量を高めるために、積層する各クレープ紙間の空隙を増加させるように製造時に付与するエンボスの高さや密度を改良してきた。
しかしながら、エンボス高さを高くすると空隙が潰れ易くなるためエンボス高さによる空隙増加には限界がある。エンボス密度を増加させて空隙の潰れを防止する策も考えられてきたが、エンボス密度を増加させるには、エンボスを付与するための金属製のエンボスロールを製造する際の彫刻に高い精度が要求されるようになるうえに、金属製エンボスロールのエンボス凸部も磨耗しやすくなる。また、クレープ紙同士を接着するための接着位置を合せることが難しくなるなど操業上の問題が顕著となる。
このように、従来のエンボスの改良による空隙増加が困難になってきており、それによるキッチンペーパーの液吸収性の向上も難しくなってきている。
特開2011−74518号公報 特許第3705781号
そこで、本発明の主たる課題は、キッチンペーパーを構成するクレープ紙間の空隙をより一層に増加させることが可能であり、キッチンペーパーの液吸収性をより向上させることができるキッチンペーパーの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
二枚のクレープ紙を積層一体化した紙製のキッチンペーパーの製造方法であって、
一方のクレープ紙にエンボスを付与する工程と、
その一方のクレープ紙に付与したエンボスの凸部の頂部に有機酸を含む水溶性接着剤を付与する工程と、
その一方のクレープ紙の水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部を有する面に他方のクレープ紙を積層する工程と、
その他方のクレープ紙を前記一方のクレープ紙と積層する前に、その他方のクレープ紙の少なくとも前記一方のクレープ紙のエンボス凸部頂部が接する部分に、炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与する工程と、を有し、
前記一方のクレープ紙の水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部を有する面に他方のクレープ紙を積層する工程において、一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤と他方のクレープ紙の炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤とを接触させることにより、前記有機酸と前記炭酸水素ナトリウムとを反応させて接着部分を発泡させる、ことを特徴とするキッチンペーパーの製造方法。
〔請求項2記載の発明〕
他方のクレープ紙にエンボスを付与し、そのエンボス凸部の頂部に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与し、その他方のクレープ紙のエンボス凸部の頂部と、前記一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを、接触させて接着する、請求項1記載のキッチンペーパーの製造方法。
〔請求項3記載の発明〕
他方のクレープ紙の一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与した後、他方のクレープ紙にエンボスを付与し、その他方のクレープ紙のエンボス凸部以外の水溶性接着剤付与部分と、前記一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを、接触させて接着する、請求項1記載のキッチンペーパーの製造方法。
〔請求項4記載の発明〕
他方のクレープ紙の一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与した後、その他方のクレープ紙にエンボスを付与せずに、その他方のクレープ紙の水溶性接着剤付与部分と、前記一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを、接触させて接着する、請求項1記載のキッチンペーパーの製造方法。
(作用効果)
本発明の紙製のキッチンペーパーの製造方法は、少なくとも一方のクレープ紙にエンボスを付与し、そのエンボスの凸部の頂部に有機酸を含む水溶性接着剤を付与する一方で、他方のクレープ紙のそのエンボス凸部の頂部が接する部分に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与し、両クレープ紙の接着剤同士が接触するようにして両クレープ紙を積層して一体化する。
本発明のキッチンペーパーの製造方法では、その有機酸を含む水溶性接着剤と炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤が接触する過程で、有機酸と炭酸水素ナトリウムとが反応して炭酸ガス(二酸化炭素ガス)が発生し、水溶性接着剤が発泡する。その結果、接着部分に係る接着剤の厚さが発泡により増加する。
すなわち一方のクレープ紙のエンボス凸部頂部と他方のクレープ紙との間に存在する接着剤部分が発泡によってその厚みが増加するようになり、クレープ紙間の空隙が高まることとなる。なお、発泡した水溶性接着剤に係る接着剤部分はポーラスな状態で固化する。
このような作用により、本発明のキッチンペーパーの製造方法では、エンボス高さを高くすることなく両クレープ紙間の空隙が増加することができる。また、発生した炭酸ガスが両クレープ紙の間に充填されるため、後段のニップの際のエンボスが崩れ難くなる。
ここで、炭酸水素ナトリウムを含む水溶接着剤を付与するクレープ紙についてもエンボスを付与し、そのエンボス凸部の頂部に当該炭酸水素ナトリウムを含む水溶接着剤を付与するようにして、両クレープ紙のエンボス凸部頂部同士を接触して接着するようにすれば、いわゆる「Tip to Tip」の形態の嵩高さに優れるキッチンペーパーとなる。
また、一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与したクレープ紙にエンボスを付与し、有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたクレープ紙のエンボス凸部の頂部とを接触させて接着するといわゆる「Nested」の形態のエンボスが潰れ難いキッチンペーパーとなる。さらに、他方の一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与したクレープ紙をエンボスを付与せずに、有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを接触させて接着すると一方面のみにエンボスが存在するキッチンペーパーとなる。
特に、上記「Nested」の形態と、一方面のみにエンボスが付与されたキッチンペーパーに係る製造方法は、炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を全面に付与し、その面が積層内面となる。炭酸水素ナトリウムは重曹とも称され、その洗浄効果が高まることが知られている。よって、本発明に係るキッチンペーパーの製造方法では、キッチンペーパーの洗浄性も向上される。
以上のとおり本発明によれば、キッチンペーパーを構成するクレープ紙間の空隙をより一層に増加させることが可能であり、キッチンペーパーの液吸収性をより向上させることができるキッチンペーパーの製造方法が提供される。
本発明の第1の実施形態のキッチンペーパーの製造方法に係る製造装置を示す図である。 本発明の第1の実施形態のキッチンペーパーの製造方法を説明するためのキッチンペーパーの断面図である。 本発明の第1の実施形態のキッチンペーパーのエンボス付与例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態のキッチンペーパーのエンボス付与例を示す平面図である。 図4のV−V断面図である。 本発明の第2の実施形態のキッチンペーパーの製造方法を説明するためのキッチンペーパーの断面図である。 本発明の第2の実施形態のキッチンペーパーの製造方法に係る製造装置を示す図である。 本発明の第3の実施形態のキッチンペーパーの製造方法を説明するためのキッチンペーパーの断面図である。 本発明の第3の実施形態のキッチンペーパーの製造方法に係る製造装置を示す図である。
次いで、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら以下に詳述する。
『第1の実施形態』
第1の実施形態を図1〜5を参照しながら説明する。
(第1の実施形態の概要)
本実施形態は「Tip to Tip」の形態のキッチンペーパーの製造方法である。
本実施形態に係るキッチンペーパー1の製造方法は、図1、図2に示すように、クレープ紙11A,11Bを巻き取った原反ロール10A,10Bを二本用い、各原反ロール10A,10Bからクレープ紙11A,11Bを適宜の速度で繰り出し、各クレープ紙11A,11Bをそれぞれ別途に表面にエンボス形状に対応する多数のエンボス付与凸部が形成された金属製エンボスロール21A,21Bと、この金属製エンボスロール21A,21Bを受ける弾性ロール22A,22Bとで構成されるエンボス付与装置20A,20Bに導いて、各々のクレープ紙11A,11Bに別途にエンボスを付与する。
本実施形態では、このエンボス付与を行なう際に、まずクレープ紙11A,11Bを弾性ロール22A,22Bに巻き掛け、その弾性ロール22A,22B上を搬送する過程で金属製エンボスロール21A,21Bとの間に通してエンボスを付与するようにし、そのエンボス付与後からクレープ紙が金属製エンボスロールに巻き掛けられた状態で下流へ搬送するようにしている。
本実施形態では、クレープ紙11A,11Bが金属製エンボスロール21A,21B上を搬送されている際に、この金属製エンボスロール21A,21Bに接するように配置した刷版ロール31A,31Bを有する印刷装置30A,30Bによってクレープ紙11A,11Bの表面に接着剤を付与する。クレープ紙11A,11Bは、エンボス付与時における押圧によって金属製エンボスロール21A,21Bの表面凹凸形状に応じた形状に変形され表面に密着しているため、このようにするとクレープ紙11A,11Bのエンボス凸部頂部のみに接着剤が好適に付与される。
本実施形態では、各クレープ紙11A,11Bが別の金属製エンボスロール21A、21B上を搬送されるため、各金属エンボスロール21A,21Bで別々に水溶性接着剤の転写付与を行なう。この際一方の金属製エンボスロール21A上のクレープ紙11Aに対しては有機酸を含有する水溶性接着剤40Aを付与し、他方の金属製エンボスロール21B上のクレープ紙に対しては、炭酸水素ナトリウムを含有する水溶性接着剤40Bを付与する。
各クレープ紙11A,11Bに水溶性接着剤を付与した後には、図2に示すように、各クレープ紙11A、11Bの水溶性接着剤付与面を付き合わせて積層一体化する。本実施形態では、各クレープ紙11A,11Bを搬送する金属製エンボスロール21A,21B同士をその周面が対面するように配置し、各金属製エンボスロール21A,21Bの周面が対面する位置において各クレープ紙11A,11Bの接着剤塗布面が付き合わせられて積層一体化されるようにしている。本実施形態では、特に、各周面が対面する位置において、各金属製エンボスロール21A,21Bの周面に形成されたエンボス付与凸部の頂部同士が対面一致するようにロール径、回転速度等を調整し、各クレープ紙11A,11Bに付与されたエンボス凸部頂部12a,12b同士が接触するように突き合わせて、各クレープ紙11A,11Bのエンボス凸部頂部12a,12b同士が接着する所謂「Tip to Tip」の形態で積層するようにしている。
本実施形態では、上述のとおり一方のクレープ紙11Aのエンボス凸部頂部12aに有機酸を含有する水溶性接着剤40Aが付与され、他方のクレープ紙11Bのエンボス凸部頂部12bに炭酸水素ナトリウムを含有する水溶性接着剤40Bが付与されていることから、両接着剤が接触した際に有機酸と炭酸水素ナトリウムが反応して水溶性接着剤が発泡する。この発泡反応を好適にするために、本実施形態では、各クレープ紙11A,11Bの水溶性接着剤が共に乾燥しない状態で接触するように、接触の直前で各水溶性接着剤40A,40Bをクレープ紙11A,11Bに付与するようにしている。但し、何れか一方の水溶性接着剤が乾燥しても乾燥していない方の水溶性接着剤は発泡可能であり、そのようにしても本発明の効果が得られる。
各クレープ紙11A,11Bの接着剤付与面が突き合わせられ、各クレープ紙の水溶性接着剤同士を接触させた積層のクレープ紙11Cは金属製エンボスロール21A,21Bの間から開放する。金属製エンボスロール21A,21B間から開放されることにより、図2(c)に示すように、発泡反応する水溶性接着剤40により各クレープ紙11A,11Bの間の間隙が広がり、積層クレープ紙11Cの厚さが増加する。この厚み増加と接着剤の乾燥を十分が行なわれるように、積層クレープ紙11Cは、金属製エンボスロール21A,21Bから開放した後、次段のニップロールに通したり巻き取ったりするまでに、少なくとも1.0秒以上を確保するのが望ましい。この秒数を少なくするために適宜の加熱による乾燥手段を用いてもよい。
このようにして製造された積層のクレープ紙は、その後に公知の適宜の工程により加工してキッチンペーパーに係る製品とする。
(原反ロール)
本実施形態に係る原反ロール10A,10Bは、抄紙設備で抄造したクレープ紙を巻き取った所謂一次原反ロール、その一次原反ロールを適宜の直径に巻き直したり、適宜の幅(長さ)に裁断したりして製造した所謂二次原反ロールを用いることができる。
(クレープ紙)
本実施形態に係るクレープ紙11A,11Bは、キッチンペーパーに用いられる既知のものが利用できる。好適な坪量は15〜25g/m2、好ましくは18〜22g/m2である。クレープ紙の坪量が15g/m2未満であると破れ易く、また、吸収性が悪化する。25g/m2を超えると固くなり、使用する際に使い勝手が悪くなる。なお坪量はJIS P 8124に基づいて測定した値である。
また、本実施形態に係るクレープ紙は、パルプ繊維を90%以上含むものであり、好ましくは98%以上、より好ましくは100%である。パルプ繊維としては、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)が最も好ましく、特にLBKPとNBKPとから構成され、NBKPの配合割合が50%以上、好適には70%以上であるのがよい。NBKPはLBKPと比較すると繊維が長く、しっかりとしているため、NBKPが多いとキッチンペーパーに必要な所望の強度を発現させやすく、また、エンボスがしっかりと付与されやすくなる。
(エンボス付与)
本実施形態に係るエンボス付与装置20A,20Bは、一方をエンボス付与凸部が表面に形成された金属エンボスロール21A,21Bとし、他方を前記金属製エンボスロール21A,21Bを受ける表面がゴムなどからなる弾性ロール22A,22Aとしたものであり、所謂スチールラバー方式のものである。金属製エンボスロール21A,21Bと弾性ロール22A,22Bの組み合わせが好ましいのは、ロールのクリアランス調整の問題や、ロールに紙粉等が詰まるなどの不具合が生じないためである。
一対のロール間の線圧は5〜30kg/cm、好ましくは10〜25kg/cm、より好ましくは15〜20kg/cmである。線圧が低すぎると、エンボスが鮮明になるとの効果が、十分に発揮されないおそれがある。他方、エンボス圧が高すぎると、クレープ紙が破断するおそれが高まる。
また、弾性ロール22A,22Bは、その表面のショア硬度(Shore hardness)が、40〜70であるのが好ましい。ショア硬度が低すぎると、つまり弾性ロール表面がやわらかすぎると、シート又はシート地が破断するおそれがある。他方、ショア硬度が高すぎると、つまり弾性ロール表面が硬すぎると、エンボスが入らなくなるおそれがある。
なお、エンボスを付与するにあたって、金属製エンボスロール21A,21Bを加熱してもよい。エンボスの形状に対応した形で、クレープ紙11A,11Bに熱が与えられ、付与されるエンボスがより鮮明・明瞭になる。ロールを加熱する場合に40〜140℃、好ましくは60〜120℃、より好ましくは80〜100℃である。加熱温度が低すぎると、エンボスが鮮明になるとの効果が、十分に発揮されないおそれがある。他方、加熱温度が高すぎると、エネルギーロス、シート又はシート地が焼き付くおそれや、製造されるシート又はシート地が固くなるおそれがある。さらに、水溶性接着剤が金属製エンボスロール上で乾燥してしまい発泡反応が生じなくなるおそれがある。
なお、本実施形態では、金属エンボスロール同士を組み合わせたスチールマッチエンボス装置とも称されるエンボス付与装置を用いることも可能である。
(エンボス形状等)
本実施形態に係るキッチンペーパーは、一つのエンボス12の平面視の具体的形状やそのエンボス12の多数により描かれるエンボスパターンは限定されないが、好ましいエンボス12の形状は、水溶性接着剤40A,40Bの付与とクレープ紙11A,11B相互の接着性のために頂部12a,12bが平坦なものである。その場合、特に頂部12a,12bの面積が0.1〜40.0mm2、より好適には0.25〜4.0mm2、最も望ましくは0.5〜2.0mm2であるのがよい。
また、好適なエンボス12の深さは、1.2〜1.6mmである。1.2mm未満では水溶性接着剤の発泡効果による嵩高効果を発現させる意義に乏しく、1.6mmを超えるとエンボスが潰れやすくなる。
また、好適な単位面積あたりのエンボス12の個数(エンボス密度)は2〜20個/cm2である。2個未満では、エンボスが潰れやすく、プライ離れも発生しやすい。20個を超えるとエンボスが入りづらくエンボスによる嵩の効果が減ってしまう。
本実施形態における特に好ましいエンボスパターンは、図3〜5に示すように、エンボス12,12…が規則的に多数形成されたエンボスセクションX,X…と、このエンボスセクションX,X…間にエンボスが形成されていない、直線状に交差する格子状の抜き柄セクションYが形成されたエンボスパターンである。抜き柄セクションYにおいてはクレープ紙11A,11Bは接着されない。
このエンボスセクションXと抜き柄セクションYを設けたエンボスパターンは、エンボスセクションXでZ方向(深さ方向、紙層方向でもある)に水分が拡散しやすく、抜き柄セクションYで平面方向へ水分が拡散しやすくなり、Z方向と平面方向とにおける水分の拡散性のバランスがよく、吸水速度と保水性に優れたものとなる。
なお、抜き柄セクションYは、格子状である限り、正四角形の格子であるほか、長方形の格子や斜め格子形状であってもよい。格子の一辺の長さは1.731〜50.0mm、好適には15.0〜50.0mmで、幅が0.824〜20.0mm、好適には1.2〜5.0mmが望ましい。この格子長さが過度に短いと、エンボスセクションXによる十分な吸収力が得られない。反対に、格子長さが過度に長いと、抜柄セクションYによる平面方向への拡散が十分得られない。また、格子幅が過度に短いと、抜柄の空間が小さく拡散前に抜き空間が液体により飽和してしまうため、吸収速度が得られない。反対に、格子幅が過度に長いと、抜柄部のクレープ紙自体が貼りつくことで抜柄の空間が維持されず、拡散につながらない。
なお、抜き柄セクションYの面積はエンボスセクションXの面積の10.0〜50.0%、特に20.0〜30.0%が望ましい。
なお、クレープ紙に形成されるエンボス及びエンボスパターンは、金属製エンボスロールの表面に形成されたエンボス及びエンボスパターンと同様となるため、上記エンボス形状を付与するには金属性エンボスロールとして、当該エンボス形状に対応するエンボス付与凸部のパターンを有するものを用いればよい。
(水溶性接着剤及びその塗布)
本実施形態に係る水溶性接着剤40A,40Bは、有機酸を含有するものと、炭酸水素ナトリウムを含有するものであるが、有機酸を含有するもの40Aについて特にその有機酸の種類は限定されない。但し、キッチンペーパーの用途からして人体に与える影響は考慮する必要がある。有機酸は、酢酸、クエン酸、リンゴ酸が例示でき、特にクエン酸が望ましい。
他方、水溶性接着剤40A、40Bの基剤は、PVA(ポリビニルアルコール)、CMC(カルボキシメチルセルロール)、アクリル系エマルジョンが例示できる。有機酸を含有する水溶性接着剤と炭酸水素ナトリウムを含有する水溶性接着剤の基剤は必ずしも同一である必要はない。他方、水溶性接着剤中における有機酸の濃度は、2〜15%、望ましくは3〜8%である。2%未満であると発泡反応が好適に発現しないおそれがあり、15%を超えると酸性度が強く取り扱いが難しくなる。
水溶性接着剤40Bにおける炭酸水素ナトリウムの濃度は、発泡反応を好適に発現させる観点で有機酸の濃度を考慮して適宜定めればよく、好ましく飽和以上に含有されているのがよい。特に、炭酸水素ナトリウムは、粉末状として担持される形態であってもよい。
他方、水溶性接着剤の付与は、図示例では、ドクターチャンバー式のフレキソ印刷機を用いているが、グラビア印刷、既知の塗工機、ロール転写以外のスプレー手段等としてもよい。但し、フレキソ印刷機は刷版ロールが樹脂製で表面に弾性があるため、金属エンボスロール上のクレープ紙のエンボス凸部頂部に対して水溶性接着剤をロール転写するのに特に適する。
水溶性接着剤による接着部分の総面積は、全面積(平面視における一方面の面積)の5.0〜30.0%、好適には9.0〜25.0%、最も望ましくは10.0〜14.5%である。5.0%未満では発泡による紙厚増加が十分ではなく、25.0%を超えると接着剤によってキッチンペーパー全体が硬くなりすぎるおそれがある。
(積層一体化工程の後段の工程等)
本実施形態では積層されたクレープ紙11Cは、その後に紙管に巻き取って製品径でかつ製品の複数倍幅の中間製品(ログとも称される)とした後、これを裁断してキッチンペーパーが巻かれたロール状の製品とすることができる。また、積層されたクレープ紙を巻き取ったロールを用いてインターフォルダーとも称される折り機で折り畳積層して束としたのち収納箱に収納したり、フィルム包装したりして、所謂ポップアップ式の製品とすることができる。
なお、上記のロール状の製品の好適な形態は、紙管径30〜50mm、幅100〜250mm、キッチンペーパーの巻長さ8.8〜30m、キッチンペーパー製品の外径90〜130mmである。また、キッチンペーパーに、裁断用のミシン目線が、キッチンペーパー長手方向の48〜250mm間隔でシート幅方向に亘って設けられているのがよい。
『第2の実施形態』
第2の実施形態を図6〜7を参照しながら説明する。第1の実施形態は、炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bをクレープ紙11Bのエンボス凸部頂部12bに付与するとともに、各クレープ紙11A,11Bのエンボス凸部頂部12a,12b同士を接着させた「Tip to Tip」の形態であるが、本実施形態は、一方のクレープ紙11Bの一方面全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bを付与して、「Nested」の形態としたものである。上記(原反ロール)(クレープ紙)(エンボス付与)(エンボス形状等)(水溶性接着剤及びその塗布)(積層一体化工程の後段の工程等)については第1の実施形態とほぼ同様である。以下、第1の実施形態と相違する部分を特に説明する。
本実施形態に係るキッチンペーパーの製造方法は、図6、図7に示すように、一方の金属製エンボスロール上を搬送されるクレープ紙11Bに対して炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bをスプレー装置35でスプレー塗布して付与する。スプレー塗布とすることで、エンボス凸部頂部12bのみだけでなく、エンボス凸部12b,12b間に至るまでクレープ紙11Bの一方面の全体に水溶性接着剤40Bが付与される。
他方、本実施形態では、各クレープ紙11A,11Bに水溶性接着剤40A,40Bを付与した後、各クレープ紙11A,11Bの水溶性接着剤付与面を付き合わせて積層一体化するにあたり、各金属製エンボスロール21A,21Bの周面が対面する位置において、一方の金属製エンボスロール21A(21B)の周面に形成されたエンボス付与凸部の頂部12a(12b)と、他方の金属製エンボスロール21B(21A)に形成されたエンボス付与凸部12b,12b(12a,12a)の間の凹部が対面一致するようにロール径、回転速度等を調整し、各クレープ紙11A,11Bに付与されたエンボス凸部頂部同士が接触するように突き合わせて、各クレープ紙のエンボス凸部頂部同士が接着する所謂「Nested」の形態で積層するようにしている。
本実施形態では、他方のクレープ紙11Bの突き合わせ面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bを付与したので、一方のクレープ紙11Aのエンボス凸部頂部12aがどこに接触しても発泡反応が生ずる。よって「Nested」の形態とすることが可能である。
なお、「Nested」とは、一方のクレープ紙のエンボス凸部頂部が、他方のクレープ紙のエンボス凸部頂部間(エンボス凹部とも言われる)に位置する形態である。
ここで、本実施形態における水溶性接着剤の付与方法は、必ずしも図示例のスプレー塗布に限定されるものではない。また、本実施形態では、エンボス付与装置20Bの前段でクレープ紙の一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bを付与するようにしてもよい。このエンボス付与装置20Bの前で水溶性接着剤40Bを付与するのであれば、ロール転写手段も好適な付与手段となる。さらに、本実施形態においては、予め一方面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bを塗布したクレープ紙11Bを巻き取った原反ロールを用いてもよい。
本実施形態では、クレープ紙11Bの積層内面の一方面に未反応の炭酸水素ナトリウムが担持されているため、炭酸水素ナトリウムによる洗浄効果が発揮される。
なお、各金属製エンボスロール21A,21Bに形成されたエンボス付与凸部同士が対面一致するようにロール径、回転速度等を調整すれば、クレープ紙の積層内面の一方面に未反応の炭酸水素ナトリウムが担持されている所謂「Tip to Tip」の形態とすることができる。
『第3の実施形態』
第3の実施形態を図8〜9を参照しながら説明する。第3の実施形態は、炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤40Bをクレープ紙11Bに付与するが、そのクレープ紙11Bにエンボスを付与しない形態である。第3の実施形態においても上記(原反ロール)(クレープ紙)(エンボス付与)(エンボス形状等)(水溶性接着剤及びその塗布)(積層一体化工程の後段の工程等)については第1の実施形態とほぼ同様である。以下、第1、第2の実施形態と相違する部分を特に説明する。
本実施形態では、第1の実施形態、第2の実施形態において金属製エンボスロール21Bであったものが表面平滑なロール21xとなっており、当該ロール上をクレープ紙が搬送される過程でロール転写によって、水溶性接着剤40Bを付与している。本実施形態では印刷機30Bをフレキソ印刷機としており刷版ロール31Bが樹脂製で弾性を有するため、当該ロール21xは金属製の版胴ロールであるのが望ましい。なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、予め一方面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を塗布したクレープ紙を巻き取った原反ロールを用いてもよい。
本実施形態の製造方法によるキッチンペーパーは、エンボスを有する面と、エンボスを有さない面の使い分けができるキッチンペーパーとなる。
以上、第1〜第3の実施形態を例に説明したように、本発明のキッチンペーパーの製造方法によれば、炭酸水素ナトリウムと有機酸による発泡反応によって、2枚の積層されるクレープ紙間の空隙を増加させることができる。
1…キッチンペーパー、10A,10B…原反ロール、11A,11B…クレープ紙、11C…積層のクレープ紙、12…エンボス、12a,12b…エンボス凸部頂部、20A,20B…エンボス付与装置、21A,21B…金属製エンボスロール、21x…ロール、22A,22B…弾性ロール(受けロール)、30A,30B…ドクターチャンバー式フレキソ印刷機、35…スプレー塗布装置、31A,31B…刷版ロール、40…発泡済みの接着剤部分、40A…有機酸を含む水溶性接着剤、40B…炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤、X…エンボスセクション、Y…抜き柄セクション。

Claims (4)

  1. 二枚のクレープ紙を積層一体化した紙製のキッチンペーパーの製造方法であって、
    一方のクレープ紙にエンボスを付与する工程と、
    その一方のクレープ紙に付与したエンボスの凸部の頂部に有機酸を含む水溶性接着剤を付与する工程と、
    その一方のクレープ紙の水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部を有する面に他方のクレープ紙を積層する工程と、
    その他方のクレープ紙を前記一方のクレープ紙と積層する前に、その他方のクレープ紙の少なくとも前記一方のクレープ紙のエンボス凸部頂部が接する部分に、炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与する工程と、を有し、
    前記一方のクレープ紙の水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部を有する面に他方のクレープ紙を積層する工程において、一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤と他方のクレープ紙の炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤とを接触させることにより、前記有機酸と前記炭酸水素ナトリウムとを反応させて接着部分を発泡させる、ことを特徴とするキッチンペーパーの製造方法。
  2. 他方のクレープ紙にエンボスを付与し、そのエンボス凸部の頂部に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与し、その他方のクレープ紙のエンボス凸部の頂部と、前記一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを、接触させて接着する、請求項1記載のキッチンペーパーの製造方法。
  3. 他方のクレープ紙の一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与した後、他方のクレープ紙にエンボスを付与し、その他方のクレープ紙のエンボス凸部以外の水溶性接着剤付与部分と、前記一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを、接触させて接着する、請求項1記載のキッチンペーパーの製造方法。
  4. 他方のクレープ紙の一方面の全面に炭酸水素ナトリウムを含む水溶性接着剤を付与した後、その他方のクレープ紙にエンボスを付与せずに、その他方のクレープ紙の水溶性接着剤付与部分と、前記一方のクレープ紙の有機酸を含む水溶性接着剤が付与されたエンボス凸部の頂部とを、接触させて接着する、請求項1記載のキッチンペーパーの製造方法。
JP2012074963A 2012-03-28 2012-03-28 キッチンペーパーの製造方法 Active JP5848178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074963A JP5848178B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 キッチンペーパーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074963A JP5848178B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 キッチンペーパーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013202951A JP2013202951A (ja) 2013-10-07
JP5848178B2 true JP5848178B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=49522578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012074963A Active JP5848178B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 キッチンペーパーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5848178B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9841265B2 (en) * 2014-04-16 2017-12-12 The Procter & Gamble Company Method and apparatus of measuring a gap between a first and second roll
JP6780940B2 (ja) * 2016-01-29 2020-11-04 日本製紙クレシア株式会社 衛生紙ロール
JP6745669B2 (ja) * 2016-07-29 2020-08-26 大王製紙株式会社 家庭用薄葉紙の製造方法
JP6182251B1 (ja) * 2016-09-28 2017-08-16 大王製紙株式会社 キッチンペーパー
JP6182252B1 (ja) * 2016-09-29 2017-08-16 大王製紙株式会社 キッチンペーパー
JP7056265B2 (ja) * 2018-03-16 2022-04-19 王子ホールディングス株式会社 衛生用紙
JP6764508B2 (ja) * 2019-06-28 2020-09-30 大王製紙株式会社 キッチンペーパー

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK1095114T3 (da) * 1998-06-22 2004-09-06 Akzo Nobel Nv Fremgangsmåde til påföring af et ekspanderbart klæbesystem
US7201815B2 (en) * 2003-09-02 2007-04-10 H.B. Fuller Licensing & Financing Inc. Paper laminates manufactured using foamed adhesive systems
JP5351690B2 (ja) * 2009-09-30 2013-11-27 大王製紙株式会社 キッチンペーパー
JP5490479B2 (ja) * 2009-09-30 2014-05-14 大王製紙株式会社 キッチンペーパー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013202951A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5848178B2 (ja) キッチンペーパーの製造方法
JP6120304B2 (ja) キッチンペーパーロールの製造方法
JP2013208298A5 (ja)
TW448102B (en) Process for manufacturing a laminate having two or more plies joined in face-to-face relationship, and a laminate made thereby
JP2007075510A (ja) 水解性衛生薄葉紙及びその製造方法
JP6077796B2 (ja) キッチンペーパーロールの製造方法
JP6383139B2 (ja) トイレットペーパーの製造方法及びトイレットロールの製造方法
JP6462929B2 (ja) キッチンペーパー及びその製造方法
JP5859362B2 (ja) トイレットペーパー及びトイレットペーパーの製造方法
JP5755697B2 (ja) トイレットロール
JP6334593B2 (ja) キッチンペーパー及びその製造方法
JP6213947B2 (ja) トイレットペーパーの製造方法、トイレットロールの製造方法及びトイレットロール
JP2017104499A (ja) キッチンペーパーロール
JP5919064B2 (ja) キッチンペーパー及びその製造方法
JP6383157B2 (ja) 二枚重ねのトイレットペーパーの製造方法及びトイレットロール
JP2013209778A5 (ja)
CN113306826B (zh) 一种裱糊开槽式瓦楞精品盒及其生产方法
JP5999956B2 (ja) キッチンペーパー及びその製造方法
EP4324367A1 (en) Method for producing toilet paper roll
JP2013208299A5 (ja)
JP7286688B2 (ja) 衛生薄葉紙及びその製造方法
JP6166415B2 (ja) トイレットロール
JP6872934B2 (ja) 衛生薄葉紙及びその製造方法
JP7403371B2 (ja) トイレットロール
JP7276933B1 (ja) トイレットペーパーロールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5848178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250