JP6170319B2 - トイレットロール及びトイレットロールの製造方法 - Google Patents

トイレットロール及びトイレットロールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙管に消臭剤が付与された消臭機能を有するトイレットロール及びその製造方法に関する。
トイレットロールに用いる紙管は、複数の紙管原紙をスパイラル状に巻いたスパイラル紙管が一般的であり、このスパイラル紙管は、ペーパーコアマシンとも称される紙管製造設備において、紙管原紙を巻き取った各原反ロールからそれぞれ紙管原紙を繰出すとともに、各紙管原紙を金属製のマンドレルシャフトにスパイラル状に巻き付けて製造される。
トイレットロールの紙管内面に消臭剤を付与するには、紙管製造設備において、原反ロールから紙管原紙を繰出してマンドレルシャフトに巻き付けるまでの間に、消臭剤を塗工する方法がある。
しかし、マンドレルシャフトに紙管原紙を巻き付けてスパイラル紙管を製造する方法では、紙管の内面となる部分がマンドレルシャフトと摺れつつ移動することになるため、紙管原紙への消臭剤の塗布から巻き付けまでの時間が短時間となる上記方法では、消臭剤が紙管原紙に完全に定着する前にマンドレルシャフト等と物理的に接触し、その際に塗布した消臭剤が擦り落ちてしまうおそれがある。
特開2009−242065
そこで、本発明の主たる課題は、消臭剤がマンドレルシャフトに接触することなく製造でき、しかも紙管内面に消臭剤が露出するトイレットロール、及びそのトイレットロールの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明とその効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
帯状のトイレットペーパーが紙管に巻かれているトイレットロールであって、
前記紙管が紙管内面側に位置される内側紙管原紙と紙管外面側に位置される外側紙管原紙とがともに螺旋状に巻かれた二層積層構造をなし、かつ、その内側紙管原紙が、幅方向の縁部が離間幅1〜7mmで離間するように巻かれて、外側紙管原紙の紙管内面側に向く面の一部が、前記内側紙管原紙の縁部離間部分から露出されており、その露出部分に消臭剤が付与されている、ことを特徴とするトイレットロール。
〔請求項記載の発明〕
内側紙管原紙と外側紙管原紙とが対面する部分の間にも消臭剤が付与されている請求項記載のトイレットロール。
〔請求項記載の発明〕
一対の原反ロールから繰出された、紙管内面側に位置される内側紙管原紙と紙管外面側に位置される外側紙管原紙とを、マンドレルシャフトに螺旋状に巻いて二層積層構造の筒状部分を形成し、その筒状に形成された部分をトイレットロールの複数倍幅以上の幅でカットして長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
長尺の紙管にトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を巻いてログを形成する工程と、
ログを切断して個々のトイレットロールにする工程と、を有し、
前記紙管形成工程において、前記内側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける際にその幅方向の縁部が離間幅1〜7mmで離間するように巻きつけて、前記外側紙管原紙の紙管内面側に向く面の一部が前記内側紙管原紙の縁部離間部分から露出するようにし、
かつ、前記外側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける前に、少なくとも露出する部分に消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
〔請求項記載の発明〕
前記紙管形成工程において、
前記外側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける前に、その外側紙管原紙の紙管内面側に向く面に、消臭剤を含有させた接着剤を塗布し、
前記内側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける際にその幅方向の縁部が離間するように巻きつけて、前記接着剤によって外側紙管原紙と積層接着するとともに、前記内側紙管原紙の縁部離間部分から外側紙管原紙に塗布した消臭剤を含む接着剤が紙管内面に露出するようにする、請求項記載のトイレットロールの製造方法。
〔請求項記載の発明〕
前記紙管形成工程において、
マンドレルシャフトに巻き付ける前に外側紙管原紙の紙管内面側に向く面に消臭剤を塗布し、
前記内側紙管原紙の紙管外面側に向く面に接着剤を塗布し、
前記内側紙管原紙及び外側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける際に、前記内側紙管原紙をその幅方向の縁部が離間するように巻きつけて、前記接着剤によって外側紙管原紙と積層接着するとともに、前記内側紙管原紙の縁部離間部分から外側紙管原紙に塗布した消臭剤が紙管内面に露出するようにする、請求項記載のトイレットロールの製造方法。
〔請求項記載の発明〕
前記紙管形成工程に、
外側紙管原紙の紙管内面側に向く面に、接着剤をその幅方向の所定の位置が連続方向に非塗布部分が形成されるように塗布する工程と、その接着剤の塗布前後において前記非塗布部分に消臭剤を塗布する工程と、を有する請求項記載のトイレットロールの製造方法。
以上の本発明によれば、消臭剤がマンドレルシャフトに接触することなく製造でき、しかも紙管内面に消臭剤が露出する、紙管に消臭剤が付与されたトイレットロールと、そのトイレットロールの製造方法が提供される。
本発明の実施形態に係るトイレットロールの斜視図である。 本発明の実施形態に係る紙管の斜視図であるである。 図2の紙管のC-C断面の例を示す断面図である。 図2の紙管のC-C断面の他の例を示す断面図である。 図2の紙管のC-C断面の別の例を示す断面図である。 図2の紙管のC-C断面のさらに別の例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造方法の第1実施形態を説明するための図である。 第1実施形態に係る紙管の形成過程を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る長尺紙管の製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る筒状部分とマンドレルシャフトとの関係を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造方法の第2実施形態を説明するための図である。 第2実施形態に係る紙管の形成過程を説明するための図である。 第2実施形態に係る他の紙管の形成過程を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造方法の第3実施形態を説明するための図である。 第3実施形態に係る紙管の形成過程を説明するための図である。
本発明の実施形態を図1〜15を参照しながら以下に説明する。但し、本発明は、この実施形態に限られない。
「トイレットロール」
本発明の実施形態に係るトイレットロール10のを特に図1〜図6を参照しながら説明する。但し、本発明のトイレットロールは、この実施形態に必ずしも限定されるわけではない。本実施形態に係るトイレットロールは、図1に示すとおり、紙管11に帯状の家庭用薄葉紙であるトイレットペーパー12が巻かれたものである。トイレットロール10の大きさ等は、幅L1が100〜115mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管内径L3が35〜50mmであるのが望ましい。この大きさであれば一般的なトイレットロール用のペーパーホルダーが利用でき、トイレットペーパーの長さも十分である。
トイレットペーパー12は、微細な凹凸であるクレープを有する家庭用薄葉紙である。その具体的な組成・構成は限定されないが、1プライから3プライが望ましく、そのプライ数での紙厚が100〜350μmであるのが望ましく、また、1プライ当り米坪が、11.0〜25.0g/m2であるのが望ましい。この範囲であれば使用時の柔らかさや吸水性を確保できる。測定は製品として1プライのものは1プライ、2プライのものは2プライ、3プライのものは3プライとして行なう。
なお、本発明に係る米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて5回測定した平均値をいう。
本実施形態のトイレットロール10の紙管11は、二枚の紙管原紙21,22がともに螺旋状に巻かれて筒状をなしているものであり、その一方の紙管原紙21が紙管外面側に、他方の紙管原紙22が紙管内面側に位置し、それらが接着剤により積層一体化された二層積層のスパイラル構造となっている。
紙管原紙が螺旋状に巻かれて筒状にされた紙管はスパイラル紙管或いはスパイラル式紙管とも称され、本実施形態の紙管は係るスパイラル紙管の構造を基本構造とする。
そして、本実施形態の紙管は、図3〜図6に示すように、特徴的に、紙管内面側に位置する内側紙管原紙22が、その幅方向の縁部22eが離間するように巻かれ、その一方、紙管外側側に位置する外側紙管原紙21は縁部を離間させずに巻かれている。したがって、外側紙管原紙21の紙管内面側に向く面の一部が前記内側紙管原紙22の縁部離間部分25から露出される巻き構造となっている。
本実施形態に係る紙管11は、上記巻き構造をとり、その内側紙管原紙22の縁部離間部分25に消臭剤が付与されている。したがって、消臭剤は、その縁部間25において紙管内面側に向かって露出されているものの概ね内側紙管原紙22の厚みの分だけ奥まったところに位置している。その結果、消臭剤の付与部分が内側紙管原紙21によって保護された態様となっている。
図3〜6に示される紙管11の層構造では、図3では、内側紙管原紙22と外側紙管原紙21とを接着する接着糊24中に消臭剤が混合され、その接着糊24が外側紙管原紙21の紙管内面側全体に塗工された態様となっており、消臭剤が内側紙管原紙22の縁部離間部分25に接着糊24とともに露出されている構造となっている。
図4に示す例は、外側紙管原紙21の紙管内面側表面全体に消臭剤が付与されているとともに(図中、消臭剤付与部分を符号23で示す)、内側紙管原紙22と外側紙管原紙21とが対面する部分にのみ両者を接着する接着糊24が設けられて、外側紙管原紙21に付与された消臭剤が内側紙管原紙22の縁部離間部分25に露出されている構造となっている。
図5に示す例は、図2の形態において、外側紙管原紙21の紙管内面側表面全体に消臭剤が付与されているが、その付与された消臭剤が外側紙管原紙21に浸透している態様となっているものである。本発明では、このように紙管原紙内に消臭剤が一部又は全部浸透している形態であってもよい。
図6に示す例は、内側紙管原紙22と外側紙管原紙21とが対面する部分にのみ両者を接着する接着糊24が設けられ、内側紙管原紙22の縁部離間部分25には接着糊が設けられておらず、その接着糊24が設けられていない部分に消臭剤が付与されているものである。
このような本実施形態に係る紙管11においては、内側紙管原紙22の縁部22eの離間距離L4は、1〜7mmとするのが望ましい。特に好ましくは3〜7mmである。1mm未満であると消臭剤が露出する部分が少なく、7mmを超えると紙管が強度不足となるおそれがある。
また、本実施形態に係る紙管原紙21,22は、米坪が120〜220g/m2、紙厚が150〜500μmであるのが望ましい。この範囲であれば強度の確保と消臭剤の保護が可能である。なお、紙管原紙21,22は、内側紙管原紙22と外側紙管原紙21の坪量、厚みは同様である必要はない。例えば、外側紙管原紙21を高米坪かつより厚さのあるものとして、内側紙管原紙22の縁部離間部分25を形成することによる紙管強度の低下を補うようにしてもよい。
図示例のようにして内側紙管原紙22の縁部離間部分25に付与される消臭剤としては、ポリフェノール系消臭剤、両性界面活性剤、クエン酸、天然ゼオライト、合成ゼオライト、活性白土、モレキュラーシーブ、シリカゲル、大谷石、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、麦飯石、活性炭、シクロデキストリンなどが例示できる。これらは、一種又は二種以上を混合して使用することができる。
消臭剤の中でも、望ましい消臭剤は、ポリフェノール系消臭剤及び固体消臭剤である。ポリフェノール系消臭剤は、茶 柿、ブドウ等の植物及び植物の加工品から抽出されるポリフェノール、及びそのポリフェノールの誘導体であり、フェノール系水酸基による反応性により、悪臭成分の一つであるアンモニアに対する消臭機能を有する。もちろん、アンモニアに加えて、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンに対して反応性を有して消臭機能を有するものも存在し、用いるポリフェノール系消臭剤はそのようなものであってもよい。例えば、ポリフェノール誘導体の中には、特許3919729号のように人為的に分子量の高いポリフェノールに対して適宜の官能基を持たせて、特定の成分に対する消臭機能を付加或いは高めたものが知られているが、そのようなものであってもよい。なお、ポリフェノール系消臭剤は、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体の何れか一方に限定されるわけではなく、双方が含まれていてもよい。また、数種のポリフェノール、ポリフェノール誘導体の混合物でもよい。
また、ポリフェノール系消臭剤のなかでも、特にタンニン及びその誘導体が望ましい。タンニン及びタンニン誘導体は、分子量が大きくフェノール系水酸基を多く有するため消臭機能に優れる。なお、タンニンは、縮合型タンニン、加水分解型タンニンのいずれでよい。また、タンニンのなかでも、柿由来の柿タンニンは、分子量が非常に大きく、消臭効果に極めて優れるため、ポリフェノール系消臭剤としては、この柿タンニン及び柿タンニン誘導体の少なくとも一方を含むようにするのがよい。
ポリフェノール系消臭剤のより具体的な製品としては、リリース科学工業株式会社製のPancil COS-15、Pancil COS-17、Pancil CL-10、Pancil AS-10、Pancil AS-20、Pancil BA-210-1、Pancil COS-5、Pancil FG-22、Pancil FG-25、Pancil FG-30、Pancil FG-60、Pancil FG-70、Pancil FG-99、Pancil FX-10、Pancil PO -10、Pancil BA-200E-1があり、本実施形態では、これらを用いることができる。
他方、本実施形態に係るトイレットロール10では、内側紙管原紙22の縁部離間部分25に消臭剤を付与するためにバインダーが用いられていてもよい。バインダーとしては、消臭剤の効果を妨げないものであれば特に限定されない。例えば、空気中の悪臭成分を化学的に中和したり分解したり補足したりする消臭剤であれば、消臭剤の揮散を過度に妨げないバインダー、多くの固体消臭剤など吸着を利用するものであれば消臭剤と外気との接触機会を過度の遮断しないバインダーを用いる。係るバインダーとしては、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールが例示できる。
他方、本実施形態に係るトイレットロール10では、内側紙管原紙22の縁部離間部分25に消臭剤とともに、消臭剤の効果を妨げない範囲で、適宜の香料が付与されていてもよい。香料は、例えば、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類;リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。
本実施形態に係るトイレットロールでは、内側紙管原紙22の縁部離間部分25に付与される消臭剤の具体的な量は限定はされない。用いる消臭剤の種類や所望の消臭効果、さらには内側紙管原紙22の幅方向の縁部離間距離L4、すなわち消臭剤付与部分の露出面積に応じて、適宜調整することができる。
以上説明の本実施形態に係るトイレットロール10は、ペーパーホルダーにセットして使用する一般的使用態様においてもメリットがある。すなわち、トイレットロール10のペーパーホルダーを利用した使用態様は、ペーパーホルダーの支持部をトイレットロールの紙管内に緩挿するようにしてセットして、トイレットペーパーを引き出すようにして使用する。その際に、その支持部は、紙管内面11Aと摺接することになる。本実施形態に係るトイレットロール10では、その支持部と内側紙管原紙22の紙管内面側の表面は接触するものの、それよりも奥まった位置にある消臭剤付与部分とは接触しない。そのため、トイレットペーパー10の使用時に消臭剤がペーパーホルダーの支持部と摺れて脱落するということが防止される。
また、本実施形態に係る紙管構造のトイレットロール10は、このような使用時の利点以外にも、特に、以下のトイレットロールの製造方法の欄で述べるとおり、特に製造上の利点を有する。
「トイレットロールの製造方法」
次に、本発明の実施形態に係るトイレットロール10の製造方法例を特に図7〜図14を参照しながら説明する。但し、本発明のトイレットロール10の製造方法は、この方法に必ずしも限定されるわけではない。
(第1実施形態)
第1実施形態のトイレットロールの製造方法は、図7に示すように、長尺のスパイラル紙管30を製造する紙管形成工程(A)と、その長尺のスパイラル紙管を用いてログを製造するログ製造工程(B)と、ログを裁断して個々のトイレットロールにする裁断工程(C)を有している。
〔紙管製造工程(A)〕
第1実施形態の紙管製造工程は、図7中(A)、図8〜図10に示すように、原反ロール31A,32Aから繰出された二枚の帯状の紙管原紙31,32のうち一方の紙管原紙31の一方面に糊付けロール51により消臭剤が混合された接着糊44を付与し、前記一方の紙管原紙31の糊付けされた面に他方の紙管原紙32を幅方向に一部重ね、前記他方の紙管原紙32の糊付け面と接しない面をマンドレルシャフト52に対向する面、すなわち紙管内面となる面にして、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に螺旋状に巻き付けて連続的に筒状部分29を形成し、その筒状部分29をトイレットロール10の複数倍幅以上の幅でカッター58によりカットして長尺のスパイラル紙管30を形成する。
この形態のスパイラル紙管30は、一方の紙管原紙31が紙管外面側、他方の紙管原紙32が紙管内面側となる態様の二層積層構造となる(以下、紙管外面側に位置する一方の紙管原紙31を外側紙管原紙31といい、紙管内面側に位置する他方の紙管原紙32を内側紙管原紙32という)。したがって、この第1実施形態では、紙管外面側に位置される外側紙管原紙31の紙管内面側に向く面に消臭剤を含有する接着糊44が塗布される。
接着剤中に含有させる消臭剤は、上記「トイレットロール」の欄で述べたとおりであり、ポリフェノール系消臭剤、両性界面活性剤、クエン酸、天然ゼオライト、合成ゼオライト、活性白土、モレキュラーシーブ、シリカゲル、大谷石、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、麦飯石、活性炭、シクロデキストリンなどが例示できる。これらは、一種又は二種以上を混合して使用することができ、接着剤の種類との関係で適宜選択することができる。本実施形態で好ましい消臭剤は、付与するのにバインダーを必要とする粉体状の消臭剤である。接着剤に含有させることで係る固体粉体状の消臭剤を効率よく紙管に付与することができる。
一方、接着糊44は、消臭剤の効果を妨げない範囲で既知の紙管用のものを用いることができる。すなわち、空気中の悪臭成分を化学的に中和したり分解したり補足したりする消臭剤を用いるのであれば、消臭剤の揮散を過度に妨げないもの、多くの固体消臭剤など吸着を利用するものであれば消臭剤と外気との接触機会を過度の遮断しないものを用いる。第1実施形態の接着剤の具体例は、上記「トイレットロール」の欄で述べたバインダーと同様であり、澱粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールが例示できる。
外側紙管原紙31に対する接着糊44の付与量は、消臭剤の含有量、消臭効果、接着糊の接着性に応じて適宜変更することができる。限定はされないが、概ね塗布直後で8.0〜80.0g/m2程度である。なお、バインダーと消臭剤との混合割合は、消臭剤の効力や接着性への影響を考慮して適宜調整すればよい。
外側紙管原紙31に対して接着糊44を付与するには、既知の塗工機、印刷機を用いることができる。例えば、ブレードコーター、ロッドコーター、フレキソコーター、グラビアコーターが例示できる。これらのなかから、消臭剤を混合した接着剤の性状に応じて適宜選択することができる。
一方、各紙管原紙31,32のマンドレルシャフト52への巻き付けは、特に図9に示すように、一対のプーリー53,53間に巻き掛けられた平ベルト54により、マンドレルシャフト52上の所定部分に位置する筒状部分29に回転力を与え、その回転により紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52の軸心に対して所定角度で引き込んで、螺旋状に巻くようにして行なうことができる。図示例では、一対のプーリー53,53を二機配置して二つの平ベルト54,54により、筒状部分29に回転力を与えているが、一機の一対のプーリーと平ベルトにより筒状部分に回転力を与えるようにしてもよい。また、図示しないが、筒状部分29に平ベルト54ではなくロールを当接させて回転力を与えるようにしても、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に巻き付けることができる。
本実施形態では、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に巻き付けてスパイラル紙管の形成するにあたって、外側紙管原紙31については幅方向の縁部が離間しないようにして巻き付け、内側紙管原紙32については幅方向縁部が離間するようにして巻き付ける。内側紙管原紙32をその幅方向縁部が離間するように好適に巻き付けるにあたっては、内側紙管原紙32を外側紙管原紙31よりも幅狭のものとしたり、マンドレルシャフト52の軸心に対して内側紙管原紙32と外側紙管原紙31を異なる角度で送り込むようにすればよい。
このときの内側紙管原紙32の縁部間の離間距離は、1〜7mmとするのが望ましい。1mm未満であると縁部離間部分に露出される消臭剤量が少なくなり、7mmを超えると紙管の強度が過度に低下するおそれが高まる。
ここで、図示例からも理解されるように、マンドレルシャフト52を用いるスパイラル紙管の形成では、紙管原紙31,32が連続的にマンドレルシャフト52に送り込まれることにより筒状部分29が長くなり、その筒状部分29が連続的に形成されてマンドレルシャフト52の先端方向に伸びていく。そして、その過程では、図11に示すように、筒状部分29の内面29Aがマンドレルシャフト52の周面に摺接しながら、マンドレルシャフト52の先端方向に向かって移動していくことになる。
本実施形態に係るトイレットロール10の製造方法では、図11に示されるように、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフトに巻き付けた態様では、外側紙管原紙31に塗工した消臭剤を含む接着剤44が紙管内面に向かって露出してはいるものの、内側紙管原紙32の縁部間35の奥まった位置にあるため、マンドレルシャフト52に接することがない。よって、紙管内面がマンドレルシャフト52と摺接しても、接着剤44及びそれに含まれる消臭剤がその摩擦によって傷められたり、剥がれ落ちたりすることがない。また、マンドレルシャフト52は、内側紙管原紙との摺接の際の摩擦熱によって80〜100℃と高温になることもあるが、本実施形態では消臭剤と高温のマンドレルシャフト52が接することがなく、消臭剤の熱による劣化や変性も防止される。
なお、この第1実施形態に係る紙管形成工程(A)で製造される紙管構造は、図3に示したものとなる。したがって、図3に示す構造の紙管を有する本発明に係るトイレットロールは、上記の製造上の利点を有している。
また、図示の形態では、図7に示すとおり、内側紙管原紙32のマンドレルシャフトと対面する面に、ロール転写装置65によって滑剤を塗工するようにしている。滑剤は、マンドレルシャフト52と紙管原紙との摩擦を低減するためにスパイラル紙管を形成する際によく塗工されるものであり、図示の形態でもこのようにしている。なお、滑剤としては流動パラフィンが例示できる。
〔ログ製造工程(B)〕
上記の長尺のスパイラル紙管30の製造と平行して又はその後において、ログ製造工程(図7中(B)にて、ログ70を製造する。なお、ログ70とは、最終製品であるトイレットロール10の直径と同径でありかつ幅が最終製品の複数倍幅以上ある中間製品である。
このログ70の製造は、連続的に又は段階的に、上記紙管形成工程(A)で製造した長尺のスパイラル紙管30に対して、これと実質的に同幅又はそれよりも若干幅狭のトイレットペーパー原紙71,71を、ロール71A,71Aから繰り出すとともに巻き付けてログ70を形成する。この巻き付けは、既知のワインダー装置X2が利用できる。なお、図示例は、二つのロール71A,71Aからトイレットペーパー原紙71,71を繰り出して、重ね合わせ部81にて2プライのトイレットペーパー原紙72とした後、ミシン目線形成装置82にてミシン目線の形成を行なった後、巻き取り装置83にて巻き取り2プライ構造となるようにしている。なお、図示の形態では、2つのロール71A、71Aからトイレットペーパー原紙71、71を繰り出し、積層構造とした2プライ構造のトイレットペーパー原紙72としているが、本発明に係るトイレットペーパー原紙は、この2プライに限定されず、1プライ若しくは3プライ以上であってもよい。さらには、複数プライ構造とする場合には、各原紙の米坪や物性等は同じである必要もない。また、予め積層されたシートを巻き取ったロールから積層シートを繰出して長尺紙管30に巻き付けてログ70を形成すようにしてもよい。
なお、図示の本実施形態では、ミシン目線形成装置82を設けてミシン目線を付与する形態を示しているが、本発明では必ずしもミシン目線形成装置及びミシン目線の付与は必須ではない。また、本実施形態において、図示はしないが、ミシン目線付与装置82の前段に既知のコンタクトエンボス付与装置を設けてコンタクトエンボスを付与してもよいし、重ね合わせ部81の前段で各トイレットペーパー原紙71,71にエンボスロールでエンボスを付与するようにしてもよいし、その付与したエンボスの凸部頭頂に接着剤を付与して係る接着剤でシート同士を積層一体化するようにしてもよい。
〔ログ切断工程(C)〕
以上のように、ログ70を製造したならば、このログ70を既知のログアキュームレーターX3で複数本をストックしつつ後段のログカッター設備X4へと移動させる。そして、その後に図7中(C)に示すように、既知のログカッター91でログ70を製品幅に裁断し、図5に示すような、個々のトイレットロール10,10…とする。このログの切断と同時に、長尺の紙管も裁断され、長尺の紙管30も個々の紙管11となる。
(第2実施形態)
次いで、第2実施形態のトイレットロールの製造方法を、図7、図9及び図11〜図13を参照しながら説明する。第2実施形態は、第1実施形態と紙管形成工程が一部異なっている。〔ログ製造工程(B)〕、〔ログ切断工程(C)〕は第1実施形態と同様である。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、その異なる第2実施形態に特有の事項を説明する。
第2実施形態の紙管形成工程(A’)は、図9、図11及び図12に示すように、原反ロール31A,32Aから繰出された二枚の帯状の紙管原紙31,32のうち外側紙管原紙31の紙管内面側に向く面に消臭剤を付与し(図中、消臭剤の付与部分を符号41で示す)、内側紙管原紙32の外側紙管原紙31に対面する面に糊付けロール51により接着糊44を付与し、前記外側紙管原紙31に内側紙管原紙32の糊付けされた面を幅方向に一部重ね、内側紙管原紙32の糊付け面と接しない面をマンドレルシャフト52に対向する面、すなわち紙管内面となる面にして、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に螺旋状に巻き付けて連続的に筒状部分29を形成し、その筒状部分29をトイレットロールの複数倍幅以上の幅でカッター58によりカットして長尺のスパイラル紙管30を形成する。
第2実施形態では、各紙管原紙31,32を接着する接着糊44と消臭剤を別途に付与するため接着糊44は、消臭剤を考慮せずに選択することができる。したがって、接着糊44として第1実施形態で例示したバインダーのほか、アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤等を使用することができる。
外側紙管原紙31に対する消臭剤の付与量は特に限定されない。消臭剤の性状や効力、露出面積を考慮して適宜定めればよい。
第2実施形態において外側紙管原紙31に消臭剤を付与するには、塗工機61により行なうことができる。塗工機は、既知の塗工機のなかから、消臭剤の性状に応じて適宜選択することができる。なかでも、特にロッドコーターは、バインダーを用いた粉体状消臭剤の塗工に適し、グラビアコーター、フレキソコーターは、ポリフェノール系消臭剤等の液体状態の消臭剤の塗工に適する。グラビアコーター、フレキソコーターを用いる場合の線数や面積率は、消臭剤の性状、消臭剤の効力等を考慮して適宜さだめればよい。
また、外側紙管原紙31に消臭剤を付与する態様としては、図13に示すように、上記バインダーを用いて外側紙管原紙31に消臭剤層41を形成する態様で付与してもよいし、図14に示すように、外側紙管原紙31に消臭剤を浸透させるようにして付与してもよい。例えば、消臭剤がポリフェノール系消臭剤である場合には、消臭液の組成を、ポリフェノール系消臭剤を含む消臭剤を25〜50%、メタノール、エタノール、プロパノールの群から選ばれる少なくとも一つの低級アルコールを3〜25%、体積比で混合したものとすると、消臭剤41を紙管原紙32に好適に浸透させることができる。なお、係る消臭液は、その他の非有効成分として水を体積比で38〜72%含有させることができる。
内側紙管原紙32及び外側紙管原紙31のマンドレルシャフト52に対する巻き付け態様は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態でも外側紙管原紙31に付与した消臭剤が紙管内面に向かって露出してはいるものの、内側紙管原紙32の縁部間35の奥まった位置となるため、巻き付け時にマンドレルシャフト52に接することがない。よって、筒状部分29の内面がマンドレルシャフト52と摺接しても、外側紙管原紙31の消臭剤付与部分41が摩擦によって傷められたり、剥がれ落ちたりすることがない。また、マンドレルシャフト52の熱によって消臭剤の劣化や変性も防止される。
なお、この第2実施形態に係る紙管形成工程(A’)で製造される紙管構造は、図4又は図5に示すものとなる。したがって、図4及び図5に示す構造の紙管を有する本発明に係るトイレットロールは、上記の製造上の利点を有している。
(第3実施形態)
次いで、第3実施形態のトイレットロールの製造方法を、図7、図9、図14及び図15を参照しながら説明する。第3実施形態も第2実施形態と同様に、第1実施形態と紙管形成工程が一部異なっている。〔ログ製造工程(B)〕、〔ログ切断工程(C)〕は第1実施形態と同様である。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、その異なる第3実施形態に特有の事項を説明する。
第3実施形態の紙管形成工程(A”)は、図14及び図15に示すように、原反ロール31A,32Aから繰出された二枚の帯状の紙管原紙31,32のうち外側紙管原紙31の紙管内面側に向く面に接着糊と消臭剤とを連続方向に沿って排他的に付与し、その外側紙管原紙31の糊付けされた部分に内側紙管原紙32を幅方向重ね、内側紙管原紙32の糊付け面と接しない面をマンドレルシャフト52に対向する面、すなわち紙管内面となる面にして、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に螺旋状に巻き付けて連続的に筒状部分29を形成し、その筒状部分29をトイレットロールの複数倍幅以上の幅でカッター58によりカットして長尺のスパイラル紙管30を形成する。なお、図15は、図14のX,X’位置における外側紙管原紙32の流れ方向に直行する方向の断面を示している。
外側紙管原紙31に接着糊44と消臭剤とを排他的に付与するには、例えば、図15の(i)のように外側紙管原紙31に、連続方向(長手方向)に沿って所定幅で消臭剤を付与し、その後にその消臭材付与部分を除いた部分に接着糊44を付与すればよい。また、図15(ii)のように、外側紙管原紙31に、先に連続方向(長手方向)に沿って所定幅で抜き部分が形成されるようにして接着糊44を付与し、その後にその抜き部分に消臭剤41を付与してくようにしてもよい。さらに、図示はしないが、外側紙管原紙31に、連続方向に沿って接着糊44と消臭剤41とを同時に付与してくようにしてもよい。上記のように外側紙管原紙31に接着糊と消臭剤とを排他的に付与するには、図14に示すように、接着剤と消臭剤とを別途の糊付けロール51と印刷機61を用いて、それぞれパターン塗工するようにすればよい。また、多色刷り印刷装置を用いれば同時に付与することができる。
第3実施形態も、各側紙管原紙31,41を接着する接着糊44と消臭剤が別途に付与するため接着糊44は、消臭剤を考慮せずに選択することができる。したがって、第2実施形態と同様に、第1実施形態で例示したバインダーのほか、アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤を利用することもできる。
この第3実施形態では、外側紙管原紙31に予め所定幅で連続方向に消臭剤付与部分が形成されているため、マンドレルシャフト52に各紙管原紙31,32を巻き付ける際には、内側紙管原紙32の縁部離間部分25が、上記消臭剤付与部分に位置するように位置合わせして、巻き付けていく。
第3実施形態でも外側紙管原紙31に付与した消臭剤が紙管内面に向かって露出してはいるものの、内側紙管原紙32,32の縁部間35の奥まった位置となるため、マンドレルシャフト52に接することがない。よって、筒状部分29の内面がマンドレルシャフト52と摺接しても、外側紙管原紙31の消臭剤付与部分が摩擦によって傷められたり、剥がれ落ちたりすることがない。また、マンドレルシャフト52の熱によって消臭剤の劣化や変性も防止される。
なお、この第3実施形態に係る紙管形成工程で製造される紙管構造は、図6に示すものとなる。したがって、図6に示す構造の紙管を有する本発明に係るトイレットロールは、上記の製造上の利点を有している。
10…ペーパーロール、11…紙管、11A…紙管内面、12…トイレットペーパー、L1…トイレットロールの幅、L2…トイレットロールの直径、L3…紙管内径、21…外側紙管原紙、22…内側紙管原紙、23…消臭剤付与部分、24…接着糊、25…内側紙管原紙の縁部離間部分、29…筒状部分、29A…筒状部分の内面、30…長尺のスパイラル紙管、31,32…長尺の紙管原紙、31A,32A…原反ロール、35…内側紙管原紙の縁部離間部分、51…糊付けロール、52…マンドレルシャフト、53…プーリー、54…平ベルト、41…消臭剤付与部分、44…接着糊(接着剤層)、61…印刷機、58…カッター、70…ログ、71…トイレットペーパー原紙、71A…ロール、72…2プライのトイレットペーパー原紙、81…重ね合わせ部、82…ミシン目線形成装置、83…巻き取り装置、91…ログカッター。

Claims (6)

  1. 帯状のトイレットペーパーが紙管に巻かれているトイレットロールであって、
    前記紙管が紙管内面側に位置される内側紙管原紙と紙管外面側に位置される外側紙管原紙とがともに螺旋状に巻かれた二層積層構造をなし、かつ、その内側紙管原紙が、幅方向の縁部が離間幅1〜7mmで離間するように巻かれて、外側紙管原紙の紙管内面側に向く面の一部が、前記内側紙管原紙の縁部離間部分から露出されており、その露出部分に消臭剤が付与されている、ことを特徴とするトイレットロール。
  2. 内側紙管原紙と外側紙管原紙とが対面する部分の間にも消臭剤が付与されている請求項記載のトイレットロール。
  3. 一対の原反ロールから繰出された、紙管内面側に位置される内側紙管原紙と紙管外面側に位置される外側紙管原紙とを、マンドレルシャフトに螺旋状に巻いて二層積層構造の筒状部分を形成し、その筒状に形成された部分をトイレットロールの複数倍幅以上の幅でカットして長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
    長尺の紙管にトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を巻いてログを形成する工程と、
    ログを切断して個々のトイレットロールにする工程と、を有し、
    前記紙管形成工程において、前記内側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける際にその幅方向の縁部が離間幅1〜7mmで離間するように巻きつけて、前記外側紙管原紙の紙管内面側に向く面の一部が前記内側紙管原紙の縁部離間部分から露出するようにし、
    かつ、前記外側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける前に、少なくとも露出する部分に消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
  4. 前記紙管形成工程において、
    前記外側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける前に、その外側紙管原紙の紙管内面側に向く面に、消臭剤を含有させた接着剤を塗布し、
    前記内側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける際にその幅方向の縁部が離間するように巻きつけて、前記接着剤によって外側紙管原紙と積層接着するとともに、前記内側紙管原紙の縁部離間部分から外側紙管原紙に塗布した消臭剤を含む接着剤が紙管内面に露出するようにする、請求項記載のトイレットロールの製造方法。
  5. 前記紙管形成工程において、
    マンドレルシャフトに巻き付ける前に外側紙管原紙の紙管内面側に向く面に消臭剤を塗布し、
    前記内側紙管原紙の紙管外面側に向く面に接着剤を塗布し、
    前記内側紙管原紙及び外側紙管原紙をマンドレルシャフトに巻き付ける際に、前記内側紙管原紙をその幅方向の縁部が離間するように巻きつけて、前記接着剤によって外側紙管原紙と積層接着するとともに、前記内側紙管原紙の縁部離間部分から外側紙管原紙に塗布した消臭剤が紙管内面に露出するようにする、請求項記載のトイレットロールの製造方法。
  6. 前記紙管形成工程に、
    外側紙管原紙の紙管内面側に向く面に、接着剤をその幅方向の所定の位置が連続方向に非塗布部分が形成されるように塗布する工程と、その接着剤の塗布前後において前記非塗布部分に消臭剤を塗布する工程と、を有する請求項記載のトイレットロールの製造方法。
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