JP6363142B2 - トイレットロール、及びトイレットロールを包装した製品 - Google Patents

トイレットロール、及びトイレットロールを包装した製品 Download PDF

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Description

本発明は、帯状のトイレットペーパーを紙管に巻いたトイレットロール、及びそのトイレットロールを包装した製品に関する。
トイレ空間で発生する臭いを緩和したり消したりするために、下記特許文献1のようにトイレ空間に常備されるトイレットロールの紙管内面に消臭剤等をコーティングして担持させる技術が知られる。
しかし、係る従来技術による紙管内面に消臭剤をバインダーや接着剤などのコーティング剤によって消臭剤を担持させた消臭機能付きのトイレットロールは、紙管内表面という限られた部位に消臭剤を薄く付着させたものであるため消臭剤の担持量が少なく、また、バインダーとなる接着剤成分により消臭剤が少なからず覆われてマスキングされるため、トイレ空間における消臭剤製品として広く普及している、プラスチック製の容器等に消臭剤や芳香剤を収めた据え置き型の消臭剤製品と比較して、その消臭機能が低い。
また、トイレットロールは、多くの場合トイレットロールの紙管内に支持部を緩く挿入してトイレットロールを回動可能に支持するトイレットロールホルダーにセットして用いられる。トイレットロールホルダーにセットしたトイレットロールからトイレットペーパーを引き出す際には、トイレットロールホルダーの支持部と紙管内表面が摺れることになるため、上記の従来技術による紙管内面に消臭剤をバインダーや接着剤などのコーティング剤によって消臭剤を担持させた消臭機能付きのトイレットロールでは、トイレットペーパー引き出し時に紙管内表面のコーティングが離脱して飛散してしまうという使用上好ましくない問題が発生するおそれがある。特に、トイレットロールの紙管内表面への消臭剤の担持量を増加させるべく、コーター設備等により紙管原紙の紙管内面となる面にバインダー中に消臭剤を分散させたものを厚く塗工するようにすると、この問題が顕著となる。
他方、特許文献1に記載される紙管内表面以外の例えば紙管の外周面側に消臭剤を付与すれば、トイレットロールホルダー使用時における消臭剤の離脱の問題は解決されるが、紙管外面側に消臭剤を付与してもトイレットロールは、紙管外周面側に帯状のトイレットペーパーが幾重にも巻かれた構造であるため、紙管外周面に消臭剤を付与しても消臭剤と外気との接触が十分ではなく消臭機能を高めることは難しく、消臭機能を高める根本的な解決策とはならない。
このように従来技術に係るトイレットロールでは、消臭機能が低い等の問題があり、広く普及するに至っていない。
実開昭56−111890
そこで、本発明の主たる課題は、消臭剤が紙管に付与されたトイレットロールにおいて、その消臭効果を高めるとともに、ホルダーにセットして使用しても消臭剤の離脱がないようにすることにある。
上記課題を解決した本発明とその効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
紙管に帯状のトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであって、
前記紙管が紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙を用いたものであり、その紙管の内面から外周面側に向かって厚み方向に、ポリフェノール系消臭剤を含む消臭剤が含浸されて紙層内に保持され、その消臭剤の含侵量が0.5〜5g/m 2 でであるとともに、紙管の紙厚が前記紙管原紙と同じである、
ことを特徴とするトイレットロール。
<請求項2記載の発明>
前記紙管原紙が、密度0.2〜1.8g/cm3、ベック平滑度10〜80秒である請求項1記載のトイレットロール。
<請求項3記載の発明>
前記ポリフェノール系消臭剤が、タンニン又はタンニン誘導体である請求項1又は2記載のトイレットロール。
<請求項4記載の発明>
前記タンニン又はタンニン誘導体が、柿タンニン又は柿タンニン誘導体である請求項3記載のトイレットロール。
<請求項5記載の発明>
請求項1に記載のトイレットロールが、酸素透過度0.1〜50ml/m2・day・atmのガスバリア性を有する樹脂製フィルムによって包装されていることを特徴とするトイレットロール製品。
(作用効果)
本発明のトイレットロールは、従来技術のように紙管の内表面に消臭剤を付着させるのではなく、紙管を構成する紙管原紙に消臭剤を含浸させて紙管そのものに消臭剤を保持させるようにした。したがって、トイレットロールをトイレットホルダーにセットして使用した際に、トイレットロールの紙管内面とトイレットロールホルダーの支持部が摺れても、消臭剤が離脱して飛散することがない。
また、本発明のトイレットロールでは、特に紙管の内面側から外周面側に向かって厚み方向に消臭剤が含浸されているので、紙管内表面からトイレ空間内に揮発する臭い成分との接触が確保され、消臭機能が十分に発揮される。
特に、本発明のトイレットロールは、消臭剤としてポリフェノール系消臭剤を用いることとして、アンモニア成分などのトイレ空間内の臭いの原因物質と選択的に化学反応して消臭するようにしたため、例えば、ゼオライト等の多孔性物質に種々の揮散成分を吸着する消臭剤を担持させたようなものと比較すると、消臭効率に非常に優れる。そのうえ、香料などの悪臭成分以外の成分と反応しないようにすることが可能となり、例えば、異臭成分をマスキングする香料との併用性にも優れる。
また、本発明に係るトイレットロールでは、紙管を紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙を用いることとした。これらの紙厚、米坪の紙管原紙では、適度な密度となり、十分な量のポリフェノール系消臭剤を含浸して保持することができるとともに、紙層内に浸透させたポリフェノール系消臭剤に対して、紙管内表面を介して異臭成分と効果的に接触させることができ、優れた消臭機能を発揮できる。
さらに、紙管原紙が密度0.2〜1.8g/cm3、引張強度(縦)4.0〜12.0kN/m、引張強度(横)1.0〜7.0kN/m、ベック平滑度10〜80秒であると、製造時に消臭剤を含浸させやすく、また、消臭剤の保持とトイレ空間内に揮散する異臭成分と消臭剤との接触を確実なものとすることができる。
なお、本発明のトイレットロールにおいては、ポリフェノール系消臭剤として、タンニン又はタンニン誘導体が好適である。タンニン及びタンニン誘導体は、分子量が大きく、消臭機能を発揮するフェノール系水酸基を分子内に多く保持するため、トイレ空間における臭いの主たる成分の一つであるアンモニアとの反応性に優れトイレ空間内において優れた消臭機能を発揮するとともに、タンニンは植物由来のものであるため、使用者に安心感を与える。そのなかでも、柿由来の柿タンニン及び柿タンニン誘導体は、特に分子量が大きく消臭機能に優れる。
以上のように本発明に係るトイレットロールは、トイレットロールが使用されかつ臭いの原因物質がある程度限定される環境であるトイレ空間において、効率よく優れた消臭機能を発揮する。
他方、本発明に係るトイレットロールを製造するにあたっては、ポリフェノール系消臭剤を含む消臭剤を25〜37%、メタノール、エタノール、プロパノールの群から選ばれる少なくとも一つの低級アルコールを3〜15%、水を48〜72%の体積比で混合した消臭剤薬液を、紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙に20〜50g/m2で塗工することにより、紙管原紙に前記消臭剤を含浸させるようにする。
消臭剤に低級アルコールと水とを上記の体積割合で混合した消臭剤薬液は、植物由来のパルプ繊維とのなじみがよく、これを紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙に20〜50g/m2で塗工すると、紙管の適切な密度と相まって消臭剤薬液が紙管原紙内に効果的に浸透し、その後に低級アルコール及び水が揮発して、消臭剤が紙管原紙に含浸されたものとなる。
また、紙管原紙を密度0.2〜1.8g/cm3、ベック平滑度10〜80秒のものとすると消臭剤薬液の浸透性がより確実なものとなり、また、消臭剤薬液を塗布しやすくなる。
また、特にイソプロピルアルコールを95重量%以上含む低級アルコールを消臭剤薬液に用いると、上記紙管原紙に対する浸透性に優れるものとなり望ましい。
本製造方法においても、ポリフェノール消臭剤としてタンニン及びタンニン誘導体の少なくとも一方を用いることができ、優れた消臭機能を発揮するトイレットロールを製造することができる。また、柿由来の柿タンニン及び柿タンニン誘導体を含むものが問題なく利用できる。
以上のように本発明に係るトイレットロールの製造方法によれば、優れた消臭効果を有し、また、ホルダーにセットして使用しても消臭剤の離脱がない、消臭剤が紙管に付与されたトイレットロールを効率よく製造することができる。
他方、本発明のトイレットロールは、トイレ空間で使用するまでの間、例えば、製造後に店舗へ輸送する間や店舗で商品として陳列されている間に、異臭成分と消臭剤とが接触したり、消臭剤が意図せず揮散したりして、消臭機能が低下しないように、酸素透過度0.1〜50ml/m2・dayのガスバリア性を有する樹脂製フィルムによって包装した製品形態とするのが望ましい。
以上のとおり本発明によれば、優れた消臭効果を有し、また、ホルダーにセットして使用しても消臭剤の離脱がない、消臭剤が紙管に付与されたトイレットロールが提供される。
本発明に係るトイレットロールを説明するための図である。 本発明に係る紙管の断面を模式的に示した図である。 本発明に係るトイレットロールの製造工程例の説明図である。 本発明に係る紙管の製造方法例を説明するための図である。 本発明に係る紙管原紙の構造例を示す断面図である。 本発明に係るトイレットロールをフィルム包装したトイレットロール製品の例である。
本発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。
「トイレットロール」
本発明に係るトイレットロールは、図1に示すとおり、紙管11に帯状のトイレットペーパーS3が巻かれたものである。その大きさ等は、限定はされないが、概ね、幅L1が100〜115mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管径が35〜50mmである。
本発明においてはトイレットペーパーS3は、特に限定されない。1プライ当り米坪11.0〜25.0g/m2 、紙厚100〜180μm、1プライから4プライ程度の公知のものとすることができる。
なお、本発明及び本明細書における米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて5回測定した平均値をいう。
本発明に係るトイレットロールでは、単に紙管中に消臭剤を含浸させるのではなく、図2に示すように、紙管の内面側から外周面側に向かって厚み方向に、ポリフェノール系消臭剤が含浸され保持されている。このため、紙管内表面を介してトイレ空間内に漂う悪臭成分との接触が十分に確保され、優れた消臭機能を発揮する。
特に、本発明に係るトイレットロールにおける消臭剤は、トイレ空間内における悪臭成分との化学反応により消臭効果を奏するポリフェノール系消臭剤であるため、極めて優れた消臭効果を奏する。このポリフェノール系消臭剤は、植物及び植物の加工品から抽出されるポリフェノール、及びそのポリフェノールの誘導体であり、フェノール系水酸基による反応性により、少なくともトイレ空間に存在する主たる悪臭成分の一つであるアンモニアに対する消臭機能を有する。もちろん、アンモニアに加えて、トイレ空間の悪臭成分として知られる、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンに対して反応性を有して消臭機能を有するものも存在し、本発明に係るポリフェノール系消臭剤はそのようなものであってもよい。例えば、ポリフェノール誘導体の中には、特許3919729号のように人為的に分子量の高いポリフェノールに対して適宜の官能基を持たせて、特定の成分に対する消臭機能を付加或いは高めたものが知られているが、本発明に係るポリフェノール系消臭剤は、そのようなものであってもよい。なお、本発明に係るポリフェノール系消臭剤は、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体の何れか一方に限定されるわけではなく、双方が含まれていてもよい。また、数種のポリフェノール、ポリフェノール誘導体の混合物でもよい。
本発明に係るポリフェノール系消臭剤のより好ましい具体例としては、タンニン及びその誘導体である。タンニン及びタンニン誘導体は、分子量が大きくフェノール系水酸基を多く有するため消臭機能に優れる。なお、タンニンは、縮合型タンニン、加水分解型タンニンのいずれでよい。また、タンニンのなかでも、柿由来の柿タンニンは、分子量が非常に大きく、消臭効果に極めて優れるため、本発明に係るポリフェノール系消臭剤として、この柿タンニン及び柿タンニン誘導体の少なくとも一方を含むようにするのがよい。
他方、本発明に係るトイレットロールの紙管は、紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙を用いたものとする。この紙厚及び米坪の範囲とすることで、適切な密度となり、ポリフェノール系消臭剤を十分に含浸することができ、ポリフェノール系消臭剤を紙管に保持させることができるとともに、トイレ空間を漂う悪臭成分との接触が確保されて、優れた消臭機能を発揮するようになる。
さらに、本発明に係るトイレットロールでは、紙管原紙は、さらに密度0.2〜1.8g/cm3、ベック平滑度10〜80秒であるのが望ましい。密度0.2〜1.8g/cm3、ベック平滑度10〜80秒の紙管原紙では、含浸された消臭剤が確実に保持され、また、含浸された消臭剤とトイレ空間内に漂うアンモニア等の悪臭成分との接触が十分に確保される。
なお、紙管原紙については、製造時にトイレットペーパーを巻き取る作業、さらにトイレットロールとして使用する際や輸送時に潰れない十分な強度が求められる。この観点から、紙管原紙は、引張強度(縦)4.0〜12.0kN/m、引張強度(横)1.0〜7.0kN/mであるのが望ましい。
ここで、本発明及び本明細書における密度の測定方法は、JIS P 8118(1998)の記載の方法によるものである。また、ベック平滑度はJIS P 8119(1998)、引張強度はJIS P 8113(2006)の記載の方法によるものである。
「トイレットロールの製造方法及びトイレットロール製品」
次に、上記の本発明に係るトイレットロールの製造方法例及びトイレットロール製品について特に図3〜図6を参照しながら説明する。但し、本発明のトイレットロールの製造方法は、この方法に必ずしも限定されるわけではない。
本実施形態のトイレットロール10の製造方法は、長尺の紙管11Lを製造する工程(A)と、ログ製造工程(B)と、裁断工程(C)を含む。
長尺の紙管11Lを製造する工程(図3中(A))は、図4にも示すように、二枚の帯状の紙管原紙12,12を原反ロール12A,12Aからそれぞれ繰り出しつつ、所定位置に糊付けロール13により糊30を付与し、当該糊付けされた部分を重ねつつコアワインダー14によりシャフト15に螺旋状に巻付けた後、シャフトを引き抜き、生産品種に合わせた規定長さにスリッター16にて切り揃えることで、円筒の長尺の紙管11Lを形成する。糊の付与量は特に限定されないが、概ね0.1〜5.0g/m2程度である。また、糊30は、本発明の効果を妨げない範囲で既知の紙管用のものを用いることができ、アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤、澱粉糊、PVA(ポリビニルアルコール)等が例示できる。
なお、各紙管原紙12,12は、各々違う原反を使用してもよく、例えば、一方に印刷を施したり、各々の米坪を変えたりしてもよい。本発明においても、必ずしも紙管原紙12,12は、同様のものである必要はない。
次いで、この長尺紙管11Lの製造と平行して又はその後においては、ログ製造工程(図3中(B)にて、ログ10Rを製造する。なお、ログ10Rとは、業界においての一般用語であり、最終製品であるトイレットロール10の径と同径でありかつ幅が最終製品の複数個分ある中間製品である。
このログ10Rの製造は、連続的に又は段階的に、長尺紙管11Lと実質的に同幅のトイレットペーパー原紙S1,S1を、ジャンボロールJR,JRから繰り出すとともに巻き付けてログ10Rを形成する。この巻き付けは、既知のワインダー装置X2が利用できる。なお、図示例は、二つのジャンボロールJR,JRからトイレットペーパー原紙S1,S1を繰り出して、重ね合わせ部51にて2プライ構造のトイレットペーパー原紙S2とした後、既知のコンタクトエンボス付与装置54及びミシン目線形成装置70にてコンタクトエンボスCEの付与とミシン目線(図示しない)の形成を行なった後、巻き取り装置75にて巻き取り2プライ構造となるようにしている。
なお、図示の形態では、2つのジャンボロールから衛生薄葉紙を繰り出し、積層構造とした2プライ構造のトイレットペーパー原紙S2としているが、本発明においては、かかる2プライに限定されず、1プライ若しくは3プライ以上であってもよい。さらには、複数プライ構造とする場合には、各原紙の米坪や物性等は同じである必要はない。
次いで、このようにログ10Rを製造したならば、このログ10Rを既知のログアキュームレーターX3で複数本とストックしつつ後段のログカッター設備X4へと移動させる。そして、その後に図3中(C)に示すように、既知のログカッター76でログ10Rを製品幅に裁断し、個々のトイレットロール10とする。
得られた個々のトイレットロール10は、図6に示すように、複数個をまとめて樹脂製フィルムによって包装して、トイレットロール製品とされる。
ここで、本発明に係るトイレットロールの製造方法では、後に紙管を構成する紙管原紙に対して、消臭剤薬液を塗工して含浸させる。紙管原紙に対する消臭剤薬液の塗工は、例えば、既知の各種塗工機、フレキソ印刷機、グラビア印刷機、インクジェット印刷機等の印刷機、スプレー塗布装置により行なうことができる。
紙管原紙に対して消臭剤薬液を塗工する位置は、図4に示されるコアワインダーの前段において行なえばよく、具体的に限定されるものではない。本発明に係るトイレットロールの製造方法においては、図5に示すように消臭剤が紙管原紙に含浸させられるため、接着剤で消臭剤を担持させる場合と異なり、紙管原紙に消臭剤を付与した後にこれを輸送などしても、消臭剤が紙管原紙から離脱することがないため、コアワインダーの直前で消臭剤薬液を塗工しなければならないということはない。したがって、例えば、抄紙機で紙管原紙を抄紙して原反ロールとして巻き取るまでの間に行なってもよいし、抄紙機で巻き取った原反ロールから紙管原紙を繰出して印刷機等で消臭剤薬液を塗工したのち再度巻き取って原反ロールに再加工するようにしてもよい。紙管原紙に対する加工が、紙管形成工程と別工程で行えることは、本発明の製造方法の一つの利点である。もちろん、本発明に係るトイレットロールの製造方法では、原反ロールからコアワインダーに至る経路の途中に適宜の消臭剤の塗工設備を設けてコアワインダーの直前で消臭剤薬液を塗工してもよい。
また、本発明に係る消臭剤薬液は、ポリフェノール系消臭剤を含む消臭剤を25〜37%、メタノール、エタノール、プロパノールの群から選ばれる少なくとも一つの低級アルコールを3〜15%、さらに非有効成分として水を48〜72%、体積比で混合したものである。この体積比とすることで、ポリフェノール系消臭剤を紙管原紙に対して含浸させることができる。
特に、消臭剤薬液中に、低級アルコールを体積比で3〜15%で混合することが重要である。上記消臭剤のみ、さらにこれに水を配合しただけでは、紙管原紙に消臭剤等が殆ど浸透しない。したがって、塗工しても紙管原紙上で所謂弾いた状態となる。低級アルコールを配合することで、紙管原紙に対する浸透性が発現し、上記消臭剤を塗工ムラ無く紙管原紙中に含浸させることができるようになる。
但し、消臭剤薬液中における低級アルコールの配合割合が3%未満では、浸透性が十分に発現せず、紙管原紙へ浸透時間が極めて長時間となったり、弾きによる塗工ムラが発生するなど実用的ではない。また、反対に15%を超えると、浸透性が過度に高まり、消臭剤薬液の塗工量が過度に増加してコスト高となる。また、塗工量に対して消臭効果が低くなる。なお、低級アルコールを配合することによる浸透性向上のメカニズムは定かではないが、紙管原紙を構成するパルプ繊維との親和性などが関係するものと思われる。
また、低級アルコールのなかでも特にイソプロピルアルコールが紙管原紙に対する消臭剤薬液の浸透性向上効果に優れる。従って、低級アルコールは、イソプロピルアルコールを含むもの、好ましくはイソプロピルアルコールを95重量%以上含むもの、特に好ましくはイソプロピルアルコール100重量%であるものを用いるのがよい。
他方、消臭剤の配合割合については消臭剤薬液中の25%未満であると消臭効果を得るのが難しくなり、37%を超えると紙管原紙への浸透が困難となる。消臭剤中の主たる成分となるポリフェノール系消臭剤については、上記トイレットロールの欄で説明したとおりであり、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体であり、タンニン、タンニン誘導体が好ましく、柿タンニン、柿タンニン誘導体が特に消臭機能の点で好ましい。もちろん、これらのポリフェノール系消臭剤は、低級アルコールとの混合によって、本発明に係る紙管原紙への浸透性発現の効果が十分に観られる。
また、本発明にかかる消臭剤中には、ポリフェノール系消臭剤の他に、pH調整、消臭剤の安定性、ポリフェノール系消臭剤への官能基の付与、自身の反応性による消臭剤全体としての消臭効果の向上の観点等から、有機酸、有機酸塩を配合することができる。但し、有機酸、有機酸塩は、トイレットロールを構成するトイレットペーパーが、人体に直接触れるものであることを考慮して、人体に対する安全性の高いものであるのが望ましい。例えば、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、クエン酸、グルタル酸、アミノ酸、アジピン酸、アスコルビン酸、又はこれらの無機塩もしくは有機塩が例示できる。塩を形成する無機塩基としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムのようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等が例示できる。また、有機塩基としては、窒素含有塩基、例えば一級、二級又は三級アミン、イミノ基、グアニジノ基、イミダゾリノ基、イミダゾリル基、ピリジル基等の基を有する化合物が例示できる。
本発明に係るトイレットロールの製造方法における消臭剤のより具体的な例としては、リリース科学工業株式会社製のPancil COS-15、Pancil COS-17、Pancil CL-10、Pancil AS-10、Pancil AS-20、Pancil BA-210-1、Pancil COS-5、Pancil FG-22、Pancil FG-25、Pancil FG-30、Pancil FG-60、Pancil FG-70、Pancil FG-99、Pancil FX-10、Pancil PO -10、Pancil BA-200E-1が例示できる。
他方、本発明に係るトイレットロールの製造方法においては、紙管原紙については、紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2のものを用いる。係る紙管原紙を用いることにより、前記消臭剤薬液を塗工した際にムラ無く塗工でき、また、上記消臭剤薬液が十分に浸透する。特に、紙管原紙を密度0.2〜1.8g/cm3、ベック平滑度10〜80秒のものとすると消臭剤薬液の浸透性がより迅速かつ確実なものとなり、また、消臭剤薬液の塗工性が向上する。
他方、紙管原紙に対する消臭剤薬液の塗工量としては、20〜50g/m2とする20g/m2未満では紙管原紙内に消臭剤薬液をムラ無く塗工することが難しく、また十分に浸透させることも困難となる。また、50g/m2を超えると低級アルコールを配合しても紙管原紙に浸透するまでに時間がかかり、生産速度の過度の低下を招くとともに、消臭効果の向上もさほどなくコスト高となるだけである。なお、本発明に係るトイレットロールの製造方法によれば、消臭剤薬液を塗工した後、低級アルコール等の揮発によって、紙管の坪量(紙管原紙などの貼り合せのための接着糊を除いた紙管原紙相当部分の坪量)が、0.5〜5g/ 2 程度の増加し、厚みは変わらない。
本発明は、消臭剤薬液に対する低級アルコールの配合と紙管原紙の適切な密度、さらに適切な塗工量と相まって、消臭剤薬液をムラ無く紙管原紙に塗工可能となるとともに、製造上問題ない短時間で迅速に紙管原紙内に消臭剤薬液を効果的に含浸されるようになるのである。そして、紙管原紙に消臭剤薬液が含浸した後に、低級アルコール及び水が揮発して、ポリフェノール系消臭剤が紙管原紙に含浸・保持されたものとなる。
そして、本発明に係るトイレットロールの製造方法では、上記紙管原紙の消臭剤薬液の塗工面が紙管内面となるようにして、長尺紙管原紙を製造することで、上記の紙管が紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙を用いたものであり、かつ、その紙管の内面側から外周面側に向かって厚み方向に、ポリフェノール系消臭剤が含浸されている、トイレ空間内における消臭効果に特に優れるトイレットロールが製造されるのである。
なお、本発明に係るトイレットロールの製造方法では、上記紙管原紙に対する消臭剤薬液の塗工は、片面に限らず、両面であってもよい。また、紙管原紙の消臭剤薬液の塗工面が紙管内面となるようにするには、上記図2のコアワインダーに向かう紙管原紙の表裏を調整すればよい。
他方、トイレットロールは、通常は、上述のとおり図6に示される形態例のように、フィルム包装して製品とされる。本発明に係るトイレットロールは、製造後に店舗へ輸送する間や店舗で商品として陳列されている間に、異臭成分と消臭剤とが接触したり、消臭剤が意図せず揮散したりして、消臭機能が低下しないように、酸素透過度0.1〜50ml/m2・day・atmのガスバリア性を有する樹脂製フィルムによって包装するのが望ましい。
係る樹脂製フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム等が例示できる。
ここで、本発明及び本明細書における酸素透過度の測定方法は、JIS K 7126(2006)(等圧法:モコン法/23℃×65%RH)の記載の方法に準拠したものである。
(試験例1)
本発明の効果を確認すべく、実施例、比較例を用いてトイレ空間内における主たる悪臭成分の一つであるアンモニアに対する消臭効果を確認した。
実施例及び比較例に係るトイレットロールに係る紙管原紙の組成・物性、消臭剤薬液の配合割合、塗工量等は下記表1に示すとおりである。なお、消臭剤は、リリース科学工業株式会社製のPancil FG-25を用いた。各例に係るトイレットロールは、消臭剤を紙管原紙に塗工し、その後にその紙管原紙を用いて上記説明の図1に示す態様でトイレットロールを製造したものを用いた。なお、トイレットロールの幅は114mm、紙管の内径は41mmφとした。
効果の確認は、ろ紙(アドバンテック社 100CIRCLES)に25%アンモニア水を1ml含ませたものを封じたPVDF製匂い袋(10L)を空気で満たし、匂い袋内の空気を注射器を用いて適当に吸い取り、別途用意した各例に係るトイレットロールを収めたPVDF製匂い袋(10L)に注入して、直ちにこのPVDF製匂い袋内のアンモニア濃度を100ppmとなるよう調整する。そして、その1時間後のアンモニア濃度を測定し、その測定値からのアンモニア濃度の減少率を算出することにより行った。
なお、アンモニア濃度の100ppmへの調整及び1時間後のアンモニア濃度の測定に関しては、ガス検知管(ガステック社 3La)を用いた。
また、下記表中のIPAは、イソプロピルアルコールの略である。
まず、本願発明の実施例1〜3は、操業上の問題なく、消臭効果も非常に高い。特に、実施例2は、消臭効果及び操業性の点で極めて優れるものであった。
他方、比較例1は、イソプロピルアルコールの配合量が少なく、紙管原紙上に塗工した消臭薬剤の乾燥に非常に時間がかかり、紙管製造に係る操業性が極めて悪いことが確認された。
比較例2は、紙管外面に消臭薬剤を塗工したものであり、紙管外面からトイレットペーパーが巻かれているため、紙管内面と比べ空気との接触機会が少なく消臭効果が低いと推測される。
比較例3は、紙管原紙上に塗工した消臭薬剤の乾燥に非常に時間がかかり、操業性が悪いうえに消臭効果も低い。均一に塗工されず、部分的にしか消臭剤が存在しないものとなったためと考えられる。
以上のことから、本発明に係る実施例1〜3の配合割合とすることで、ムラ無く、かつ、紙管原紙に対して消臭剤を含浸させることができ、もって優れた操業性と消臭性を発揮するようになることが知見された。
X2…ワインダー装置、X3…ログアキュームレーター、X4…ログカッター設備、10…トイレットロール、10R…ログ、11L…長尺紙管、11…紙管、12…紙管原紙、12A…紙管用原紙原反、13…糊付けロール、14…コアワインダー、15…シャフト、16…スリッター、S1,S2…トイレットペーパー原紙、S3…トイレットペーパー、51…重ね合わせ部、54…コンタクトエンボス付与装置、70…ミシン目線形成装置、75…巻き取り装置、76…ログカッター、(A)…紙管製造工程、(B)…ログ製造工程。(C)…裁断工程、30…糊、40…ポリフェノール系消臭剤。

Claims (5)

  1. 紙管に帯状のトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであって、
    前記紙管が紙厚100〜400μm、米坪130〜200g/m2の紙管原紙を用いたものであり、その紙管の内面から外周面側に向かって厚み方向に、ポリフェノール系消臭剤を含む消臭剤が含浸されて紙層内に保持され、その消臭剤の含浸量が0.5〜5g/m 2 でであるとともに、紙管の紙厚が前記紙管原紙と同じである、
    ことを特徴とするトイレットロール。
  2. 前記紙管原紙が、密度0.2〜1.8g/cm3、ベック平滑度10〜80秒である請求項1記載のトイレットロール。
  3. 前記ポリフェノール系消臭剤が、タンニン又はタンニン誘導体である含む請求項1又は2記載のトイレットロール。
  4. 前記タンニン又はタンニン誘導体が、柿タンニン又は柿タンニン誘導体である請求項3記載のトイレットロール。
  5. 請求項1に記載のトイレットロールが、酸素透過度0.1〜50ml/m2・day・atmのガスバリア性を有する樹脂製フィルムによって包装されていることを特徴とするトイレットロール製品。
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