JP6168594B2 - トイレットロールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、紙管に消臭剤と香料が付与されたトイレットロールとその製造方法に関する。
トイレットロールの紙管に消臭剤や香料を付与して、トイレ空間の消臭や芳香を行えるようにしたものが提案されている。しかし、消臭剤と香料の双方が紙管に付与され、しかもその消臭剤と香料の効果がともに優れたものを効率よく生産することは難しかった。その理由としては、まず、生産効率を高めるべく、消臭剤と香料とを混合して紙管に付与しようとすると、使用可能な消臭剤と香料との組み合わせが限られるため、それぞれを単独で用いるよりも効果が劣ることになる。また、消臭剤と香料の双方を紙管に付与するにあたって、それぞれを別工程で付与するようにすると、作業効率が悪化し、トイレットロールの生産性を悪化させる。
また、紙管形成前の紙管原紙に消臭剤や香料を予め付与しておくことも考えられるが、このようにすると紙管原紙の段階からトイレットロールが生産されるまで長期間にわたって消臭剤や香料が暴露されつづけるため、その間に消臭効果や芳香効果が低下するおそれがある。
また、紙管原紙に香料や消臭剤を付与しておくと、消臭剤や香料が紙管製造装置を汚したりするおそれがある。例えば、消臭剤の中にはポリフェノール系消臭剤など鉄を酸化させるものなどがあり、このような消臭剤を用いると紙管製造装置の構成するガイドロールやマンドレルシャフト等の多くの鉄部材を酸化により変色させてしまうおそれがある。また、同じ紙管製造装置で香料や消臭剤を付与しない紙管を生産しようとする際に、紙管製造装置における紙管原紙の搬送過程全体を洗浄する必要が生じ、手間が煩雑となりランニングコストも高くなる。
このように、消臭剤と香料の双方が紙管に付与され、しかも消臭剤と香料の効果に優れたものを効率よく生産することは難しかった。
特許第2684366号 特開2005−87788号公報 特許第3538588号 登録実用第3007526号
そこで、本発明の主たる課題は、消臭剤と香料とが紙管に付与されたトイレットロール及び、そのトイレットロールを効率よく製造する製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
(請求項1記載の発明)
トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
前記長尺紙管をワインダーにセットして、長尺紙管の軸心方向と直交する方向からトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を送り込み、長尺紙管に巻き付けて、ログを形成するログ形成工程と、
ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有するトイレットロールの製造方法において、
前記紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある長尺紙管を軸心方向に向かって移動させる移動経路に、移動する長尺紙管の紙管外周面に向けて消臭剤付与装置と香料付与装置と配し、前記移動経路を長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、前記消臭剤付与装置から紙管外周面に消臭剤を供給し、香料付与装置から紙管外周面に香料を供給して、紙管外周面に長尺紙管の軸心方向に沿って連続的に香料及び消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
(請求項2記載の発明)
紙管外面への消臭剤の供給と香料との供給を同時に行なう、請求項1記載のトイレットロールの製造方法。
(請求項3記載の発明)
消臭剤の供給位置と香料の供給位置を、紙管外周の周方向で異なる位置にする、請求項1又は2記載のトイレットロールの製造方法。
(請求項4記載の発明)
ワインダーに長尺紙管をセットする際に、長尺紙管を、ワインダーにおけるトイレットペーパー原紙の流れ方向と直行する方向から供給し、その供給過程で、消臭剤と香料とを紙管外周面に付与する、請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレットロールの製造方法。
(請求項5記載の発明)
トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
前記長尺紙管をワインダーにセットして、長尺紙管の軸心方向と直交する方向からトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を送り込み、長尺紙管に巻き付けて、ログを形成するログ形成工程と、
ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有するトイレットロールの製造方法において、
前記紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある、長尺紙管を軸心方向に向かって所定距離移動させかつその直後に移動停止させる経路に、移動する長尺紙管の紙管外周面に向けて香料付与装置を配し、停止した長尺紙管の筒端開口から紙管内周面に向けて消臭剤付与装置を配し、前記長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、前記香料付与装置から紙管外周面に香料を供給して、紙管外周面に長尺紙管の軸心方向に沿って連続的に香料を付与し、停止した長尺紙管に対して前記消臭剤付与装置から紙管内周面に消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
(請求項6記載の発明)
ワインダーに長尺紙管をセットする際に、長尺紙管を、ワインダーにおけるトイレットペーパー原紙の流れ方向と直行する方向から供給し、その供給過程で、香料を紙管外周面に付与し、セット位置で移動停止した長尺紙管に対して消臭剤付与装置から紙管内周面に消臭剤を付与する、請求項5記載のトイレットロールの製造方法。
(請求項7記載の発明)
トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
前記長尺紙管をワインダーにセットして、長尺紙管の軸心方向と直交する方向からトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を送り込み、長尺紙管に巻き付けて、ログを形成するログ形成工程と、
ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有するトイレットロールの製造方法において、
前記紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある、長尺紙管を軸心方向に向かって所定距離移動させかつその直後に移動停止させる経路に、移動する長尺紙管の紙管外周面に向けて香料付与装置を配し、移動する長尺紙管又は停止した長尺紙管の筒端開口から紙管筒内に挿入される内外に連通する多数の消臭剤付与口を有する消臭剤付与シャフトを配し、前記長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、前記香料付与装置から紙管外周面に香料を供給して、紙管外周面に長尺紙管の軸心方向に沿って連続的に香料を付与し、長尺紙管の筒端開口から紙管筒内に挿入された消臭剤付与シャフトから紙管内周面に消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
(請求項8記載の発明)
ワインダーに長尺紙管をセットする際に、長尺紙管を、ワインダーにおけるトイレットペーパー原紙の流れ方向と直行する方向から供給し、その供給過程で、香料を紙管外周面に付与し、前記供給過程又はセット位置で移動停止した長尺紙管に対して消臭剤付与シャフトを挿入し、紙管内周面に消臭剤を付与する、請求項7記載のトイレットロールの製造方法。
(請求項9記載の発明)
消臭剤がポリフェノール系消臭剤である請求項1〜8の何れか1項に記載のトイレットロールの製造方法
(参考発明1)
帯状のトイレットペーパーが紙管に巻かれているトイレットロールであって、
紙管外周面に消臭剤と香料とが、紙管外周面の周方向の異なる位置で軸心方向に沿って線状に付与されている、ことを特徴とするトイレットロール。
(参考発明2)
帯状のトイレットペーパーが紙管に巻かれているトイレットロールであって、
消臭剤が紙管内周面に付与され、香料が紙管外周面に軸心方向に沿って線状に付与されている、ことを特徴とするトイレットロール。
(参考発明3)
消臭剤がポリフェノール系消臭剤である上記参考発明1又は参考発明2のトイレットロール。
以上の本発明によれば、消臭剤と香料とが紙管に付与されたトイレットロール及び、そのトイレットロールを効率よく製造する製造方法が提供される。
本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る長尺紙管の製造方法を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る香料及び消臭剤の付与態様を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る香料及び消臭剤の付与態様を示す別の図である。 本発明の第1実施形態に係るトイレットロールの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る紙管の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る香料及び消臭剤の付与態様を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る紙管の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る香料及び消臭剤の付与態様を示す図である。
本発明の実施形態を図1〜9を参照しながら以下に説明する。但し、本発明は、この実施形態に限られない。
[第1実施形態]
(トイレットロールの製造方法)
本発明の実施形態に係るトイレットロール10の製造方法例を特に図1〜図4を参照しながら説明する。但し、本発明のトイレットロールの製造方法は、この方法に必ずしも限定されるわけではない。
本実施形態のロールペーパーの製造方法は、図1に示すように、長尺のスパイラル紙管30を製造する紙管形成工程(A)と、その長尺のスパイラル紙管を用いてログを製造するログ形成工程(B)と、ログを裁断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程(C)を有している。
<紙管形成工程(A)>
本実施形態の紙管形成工程では、図1中(A)、図2に示すように、原反ロール31A,32Aから繰出された二枚の帯状の紙管原紙31,32のうち一方の紙管原紙31の一方面に糊付けロール51によって接着糊44を付与し、前記一方の紙管原紙31の糊付けされた面に他方の紙管原紙32を幅方向に一部重ね、前記他方の紙管原紙32の糊付け面と接しない面をマンドレルシャフト52に対向する面、すなわち紙管内面となる面にして、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に螺旋状に巻き付けて連続的に筒状部分29を形成し、その筒状部分29をトイレットロールの複数倍幅以上の幅でカッター58によりカットして長尺のスパイラル紙管30(スパイラル式紙管とも称される)を形成している。このスパイラル紙管は、一方の紙管原紙31が紙管外面側、他方の紙管原紙32が紙管内面側となる態様の二層積層構造となる。なお、本実施形態では、2枚の紙管原紙31,32をスパイラル巻きしているが、3枚以上の紙管原紙をスパイラル巻きして長尺の紙管を形成してもよい。また、スパイラル紙管ではなく平巻き紙管とすることもできる。
紙管原紙31に対する接着糊44の付与量は特に限定されないが、付与直後で8.0〜80.0g/m2、乾燥後で4.0〜10.0g/m2程度である。また、接着糊44は、本発明の効果を妨げない範囲で既知の紙管用のものを用いることができ、アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤、澱粉糊、PVA(ポリビニルアルコール)等が例示できる。
図示の形態では、各紙管原紙31,32のマンドレルシャフト52への巻き付けは、一対のプーリー53,53間に巻き掛けられた平ベルト54により、マンドレルシャフト52上の所定部分に位置する筒状部分29に回転力を与え、その回転により紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52の軸心に対して所定角度で引き込んで、螺旋状に巻くようにしている。図示例では、一対のプーリー53,53を二機配置して二つの平ベルト54,54により、筒状部分29に回転力を与えているが、一機の一対のプーリーと平ベルトにより筒状部分に回転力を与えるようにしてもよい。また、図示しないが、筒状部分29に平ベルト54ではなくロールを当接させて回転力を与えるようにしても、各紙管原紙31,32をマンドレルシャフト52に巻き付けることができる。
このようにして長尺紙管30を形成した後には、この長尺紙管30をコンベア手段55に供給して適宜の搬送経路で連続的又は断続的に次段のログ形成工程(B)におけるワインダーX2に供給していく。
<ログ形成工程(B)>
上記の長尺のスパイラル紙管30の製造と平行して又はその後において、ログ形成工程(図1中(B)にて、ログ70を製造する。なお、ログ70とは、最終製品であるトイレットロールの直径と同径でありかつ幅が最終製品の複数倍幅以上ある中間製品である。
図示の形態では、ログ70の形成は、紙管形成工程(A)で製造した長尺のスパイラル紙管30をワインダーX2の所定位置にセットし、これと実質的に同幅又はそれよりも若干幅狭のペーパーシート原紙71,71を、ロール71A,71Aから繰り出すとともに巻き付けてログ70を形成している。図示のワインダーは、二つのロール71A,71Aからトイレットペーパー原紙71,71を繰り出して、重ね合わせ部81にて2プライのトイレットペーパー原紙72とした後、ミシン目線形成装置82にてミシン目線の形成を行なった後、巻き取りロール83,83,85によって長尺紙管30に巻き付けて2プライのログを形成するようにしている。長尺紙管30へのトイレットペーパー原紙71の巻き付けに際しては、巻き付けを安定して行なうために、コアシャフトとも称される長尺紙管30の内径よりやや径の小さいシャフトを長尺紙管内に挿入して行なってもよい。
図示の形態では、2つのロール71A、71Aからトイレットペーパー原紙71、71を繰り出し、積層して2プライ構造のトイレットペーパー原紙72とした後に長尺紙管30に巻き付けるようにしているが、本発明に係るトイレットペーパー原紙は、この2プライに限定されず、1プライ若しくは3プライ以上であってもよい。さらには、複数プライ構造とする場合には、各原紙の米坪や物性等は同じである必要もない。また、予め積層されたシートを巻き取ったロールから積層シートを繰出して長尺紙管30に巻き付けてログ70を形成すようにしてもよい。
なお、図示の形態では、ミシン目線形成装置82を設けてミシン目線を付与する形態を示しているが、本発明では必ずしもミシン目線形成装置及びミシン目線の付与は必須ではない。また、本実施形態において、図示はしないが、ミシン目線付与装置82の前段に既知のコンタクトエンボス付与装置を設けてコンタクトエンボスを付与してもよいし、重ね合わせ部81の前段で各トイレットペーパー原紙71,71にエンボスロールでエンボスを付与するようにしてもよいし、その付与したエンボスの凸部頭頂に接着剤を付与して係る接着剤でシート同士を積層一体化するようにしてもよい。
<消臭剤及び香料の付与工程>
第1実施形態に係るトイレットロールの製造方法では、上記紙管形成工程(A)で形成した長尺紙管30をログ形成工程(B)のワインダーX2の所定位置にセットするまでの間において、長尺紙管30をその軸心方向に向かって移動させる際に、消臭剤と香料とを付与する。第1実施形態では、長尺紙管30を形成した後に消臭剤と香料とを付与するため、紙管原紙に対して香料や消臭剤を付与する場合よりも、後段で消臭剤及び香料を付与することになるため、消臭剤や香料の暴露時間が短くなり、消臭剤や香料の劣化が少ない。
長尺紙管30への消臭剤及び香料の付与は、図3(a)〜(b)に示すように、長尺紙管30がその軸心方向に移動する移動経路Pに設けられた消臭剤付与装置41と香料付与装置42から行なう。消臭剤付与装置41及び香料付与装置42としては、塗布ガン、二流体式ノズル式噴霧装置等のスプレー塗布装置が例示できる。
第1実施形態では、各付与装置41,42が、移動経路Pを通る長尺紙管30の紙管外周面30Aに塗布口を向けるようにして固定設置し、前記移動経路Pを通る長尺紙管30の外周面30Aに消臭剤と香料とをそれぞれ供給する(各図において、消臭剤が付与された部分は符号21,香料が付与された部分は符号22で示す)。このようにすると、上記移動経路Pを長尺紙管30が移動する際に、各付与装置41,42が、相対的に紙管外周面30Aを長尺紙管30の軸心方向に沿って走査することになり、長尺紙管30の外周面に軸心方向に沿って連続的に消臭剤と香料とを付与することができる。図示の形態は、好ましい形態として、消臭剤付与装置41と香料付与装置42とを近隣配置して、香料と消臭剤とを長尺紙管に同時に付与しているが、本発明では、必ずしも同時に付与しなくてもよい。長尺紙管の移動経路P中に消臭剤付与装置41と香料付与装置42とを別位置に設けて消臭剤と香料とを移動経路P中の別位置で長尺紙管30に消臭剤と香料とが塗布されるようにしてもよい。なお、本実施形態における同時とは、完全に同時の場合も含め、少なくとも一つの長尺紙管に対して香料、消臭剤の何れか一方を先に塗布し初めても、それが完全に終わらないうちに、他方が塗布され始めればよいことを意味する。
本実施形態では、このように消臭剤と香料とを長尺紙管30の移動経路で付与するようにしたので、別工程で付与する場合と比べて、生産効率に優れる。
特に、消臭剤付与装置41と香料付与装置42とから消臭剤及び香料を供給するにあたって、図示例のように、消臭剤付与装置41と香料付与装置42の設置位置、塗布口の角度や絞り等を調整し、紙管外周面30Aにおける消臭剤の供給位置と香料の供給位置とを周方向で異なる位置となるようにすると、消臭剤と香料とが混ざり合うことなく、図示例の如く、紙管外周面30Aの異なる位置に線状に付与することができ、紙管周面30Aに付与された状態でも両者が混合されないようにすることができる。このようにすれば、混合が難しい消臭剤と香料とを使用することができ、また、そのような混合が難しい消臭剤と香料とを同時に付与することができるようになる。
他方、第1実施形態において、長尺紙管30をその軸心方向に向かって移動させる移動経路の具体的な位置や、そのように移動させる方法は限定されるものではない。長尺紙管30の搬送経路においては、マンドレルシャフト52に紙管原紙31,32を巻き付けて筒状部分29を形成し、これを切り出して長尺紙管30とした後、この長尺紙管30を次段のワインダーX2に送るためのコンベア手段55に載せる際、及びワインダーX2に長尺紙管30を供給する際は、長尺紙管30を軸心方向に向かって移動させることがよく行なわれる。したがって、製造ラインにそのような移動経路が存在する場合には、その位置で消臭剤と香料とを付与すれば、既存の製造ラインを大幅に改変することなく消臭剤及び香料を長尺紙管30に付与することができる。但し、本発明は、長尺紙管をその軸心方向に向かって移動させる移動経路を新たに設けることを否定しない。
第1実施形態において、特に好ましい移動経路は、上述のワインダーX2に長尺紙管30を供給する際である。図4にワインダーX2の巻き取りロール近傍を示すように、ワインダーX2への長尺紙管30のセットは通常は巻き取りロール83,83上に長尺紙管を位置せしめるようにするが、その際にワインダーX2におけるトイレットペーパー原紙72の流れ方向と直行する方向から長尺紙管30を供給するようにすれば、その供給の際に長尺紙管30の移動方向が軸心方向になる(なお、図4中(X)は(Y)x−x断面図である)。
そして、このワインダーX2に長尺紙管30を供給する供給過程で、消臭剤と香料とを付与するようにすると、付与直後にトイレットペーパー原紙72によって消臭剤付与部分21と香料付与部分22とが巻かれて被覆されることになるため、消臭剤や香料の揮散が抑えられる。また、消臭剤と香料とが製造ラインに接触することが最低限に抑えられるため、トイレットロールの製造装置を構成する金属部材を酸化させるような消臭剤を使用しやすくなる。また、香料の装置への付着も最低限に抑えられる。背景技術の欄で述べたような、紙管原紙に香料や消臭剤を予め付与しておく場合が抱える問題点は本実施形態によれば解決される。
ここで、本発明に係る消臭剤は限定されないが、ポリフェノール系消臭剤、両性界面活性剤、クエン酸、グラフト重合体系消臭剤、ベタイン化合物系消臭剤、スギ、ヒノキ等から抽出された精油類、二酸化チタン、二酸化アルミニウム、天然ゼオライト、合成ゼオライト、活性白土、モレキュラーシーブ、シリカゲル、大谷石、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、麦飯石、活性炭、シクロデキストリン、ジルコニウム化合物、銅化合物、イオン交換樹脂などが例示できる。これらは、一種又は二種以上を混合して使用することができる。塗布するにあたって適宜のバインダーを用いてもよい。
上記消臭剤の中でも特に望ましい消臭剤は、ポリフェノール系消臭剤である。ポリフェノール系消臭剤は、茶 柿、ブドウ等の植物及び植物の加工品から抽出されるポリフェノール、及びそのポリフェノールの誘導体であり、フェノール系水酸基による反応性により、悪臭成分の一つであるアンモニアに対して高い消臭機能を有する。ポリフェノール系消臭剤のなかには、アンモニアに加えて、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンに対して反応性を有して消臭機能を有するものも存在するが、もちろん本発明に用いるポリフェノール系消臭剤はそのようなものであってもよい。なお、ポリフェノール系消臭剤は、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体の何れか一方に限定されるわけではなく、双方が含まれていてもよい。また、数種のポリフェノール、ポリフェノール誘導体の混合物でもよい。また、ポリフェノール系消臭剤のなかでも、特にタンニン及びその誘導体が望ましい。タンニン及びタンニン誘導体は、分子量が大きくフェノール系水酸基を多く有するため消臭機能に優れる。また、タンニンのなかでも、柿由来の柿タンニンは、分子量が非常に大きく、消臭効果に極めて優れるため、ポリフェノール系消臭剤としては、この柿タンニン及び柿タンニン誘導体の少なくとも一方を含むようにするのがよい。
特に、消臭剤がポリフェノール系消臭剤である場合には、塗布に際して、ポリフェノール系消臭剤を25〜37%、メタノール、エタノール、プロパノールの群から選ばれる少なくとも一つの低級アルコールを3〜25%を体積比で混合した消臭液として塗布すると、ポリフェノール系消臭剤を紙管原紙32に迅速に浸透させることができる。したがって、ワインダーに供給する際に塗布して、直ぐにトイレットペーパー原紙の巻き付けを行なうことができる。なお、上記消臭液は、その他の非有効成分として水を体積比で38〜72%含有させることができる。
一方、本発明に係る香料としては、酢酸イソブチル、リモネン、メントール、レモン油、グレープフルーツ油、ローズマリー油、ペパーミント油、マンダリン油、ライム油、ユズ油、カモミール油、ラベンダー油、ローズ油、スペアミント油等の天然香料類;リナロール、シトロネロール、メントール、ゲラニオール等のアルコール類等の合成香料などが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を組み合わせて調合香料として用いてもよい。香料の選択は、所望の香調によって決定すればよい。また、これらの香料は、アルコール等の揮発性溶媒や水に混合して使用することができる。
また、上記消臭剤やバインダー、香料は、適宜の溶媒により、塗布に適した粘度に調整することができる。
第1実施形態において、長尺紙管30に塗布する消臭剤や香料の塗布量は特に限定されない。消臭剤や香料の効力を考慮して適宜の付与量とすることができる。
<ログ裁断工程(C)>
以上のように、消臭剤及び香料を付与した長尺紙管を用いてログ70を製造したならば、このログ70を既知のログアキュームレーターX3で複数本をストックしつつ後段のログカッター設備X4へと移動させる。そして、その後に図1中(C)に示すように、既知のログカッター91でログ70を製品幅に裁断し、図5に示すような、個々のトイレットロール10,10…とする。このログの切断と同時に、長尺の紙管も裁断され、長尺の紙管も個々の紙管となる。
本発明に係るトイレットロールの製造方法により製造されるトイレットロールの好ましい例は、図5に示すとおり、その大きさ等は、幅L1が100〜115mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管内径L3が35〜50mmであるのが望ましい。この大きさであれば一般的なトイレットロール用のペーパーホルダーが利用でき、トイレットペーパー12の長さも十分である。
本発明に係るトイレットペーパー12は、微細な凹凸であるクレープを有する家庭用薄葉紙である。但し、その具体的な組成・構成は限定されない。好ましくは、1プライから3プライのプライ構造を有し、トイレットペーパーでの紙厚が、100〜350μm、1プライ当り米坪が11.0〜25.0g/m2である。この範囲であれば使用時の柔らかさや吸水性を確保できる。なお、本発明に係る米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて5回測定した平均値をいう。測定は、製品として1プライのものは1プライ、2プライのものは2プライ、3プライのものは3プライで実施する。
第1実施形態に係るロールペーパー10では、特徴的に、図6に紙管11の斜視図を示すように、前記紙管11の外周面に消臭剤21と香料22とが紙管の軸心方向に沿って線状に付与されたものとなる。
[第2実施形態]
次いで、第2実施形態のロールペーパーの製造方法を、特に、図1、7、8を参照しながら説明する。第2実施形態は、<ログ形成工程(B)>、<ログ切断工程(C)>は第1実施形態と同様であるが、<消臭剤及び香料の付与工程>が一部異なる。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、その異なる第2実施形態に特有の事項を主に説明する。
第2実施形態では、図7に示すように、長尺紙管30を軸心方向に向かって所定距離移動しかつその直後に移動停止する経路で、消臭剤の付与と香料の付与とを行なう。なお、図7(c)が長尺紙管の移動時、図7(d)が長尺紙管の停止時を示している。係る経路としては、第1実施形態で述べたのと同様に、マンドレルシャフト52に紙管原紙31,32を巻き付けて筒状部分29を形成し、これを切り出して長尺紙管30とした後、この長尺紙管30を次段のワインダーX2に送るためのコンベア手段55に載せる際、及びワインダーX2に長尺紙管30を供給する際は、長尺紙管30を軸心方向に向かって移動させ、その後に移動が停止させることが行なわれる。例えば、ワインダーX2に長尺紙管30を供給する際は、第1実施形態において図4を参照して説明したとおり、長尺紙管30を巻き取りロール83,83上に供給する際に紙管30を軸心方向に向かって移動するようにして供給するが、セット位置ではその移動が停止させられる。第2実施形態は、このような長尺紙管30の移動、停止が行なわれる際に消臭剤と香料とを付与する。
第2実施形態では、特に図7(c)〜(d)に示すように、移動する長尺紙管30の紙管外周面30Aに向けて香料付与装置42を配し、停止した長尺紙管30に筒端開口30Cから紙管内周面30Bに付与口が向くようにして消臭剤付与装置41a,41bを配し、長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、香料付与装置42から紙管外周面30Aに香料を供給して、紙管外周面30Aに長尺紙管30の軸心方向に沿って連続的に香料を付与する。そして、移動が停止した長尺紙管30に対して消臭剤付与装置41a,41bから紙管内周面30Bに筒端開口部30Cから消臭剤を付与する。したがって、消臭剤付与装置41a,41bは、長尺紙管30に筒端開口30Cから紙管内周面30Bの全体に消臭剤を付与できるようにスプレー塗布装置を用いるのが望ましい。筒端開口30Cから紙管内周面30Bに向けて消臭剤をスプレー塗布して、紙管筒奥まで消臭剤を付与するにあたっては、例えば、スプレー塗布装置の絞りを動的に変更するようにして、スプレーの拡散範囲を変更するようにすればよい。
また、第2実施形態では、消臭剤付与装置は一機ではなく、図示例の如く、二機として長尺紙管30の両筒端開口30C,30Cから紙管内面30Bに消臭剤を塗布するようにするのが望ましい。長尺の紙管の内周面全体に消臭剤を付与しやすくなる。この場合には、長尺紙管30の移動経路Pの上流側に位置する消臭剤付与装置41aは、長尺紙管30の移動の妨げになることから、図示の形態では、上流側の消臭剤付与装置41aに昇降機能を設けて、長尺紙管30の移動時には、消臭剤付与装置41aを降下させておき、長尺紙管30が停止位置に到達した際に上昇させて消臭剤付与装置41aの付与口を長尺紙管紙管30の筒端開口30Cに向けるようにしている。もちろん、下流側の消臭剤付与装置30bも昇降可能に構成してもよい。さらに、昇降ではなく左右移動するように構成してもよい。
上述のワインダーX2への長尺紙管30を供給するに際して消臭剤及び香料を付与する例においては、ワインダーX2がログ70を形成した後、そのログ70を長尺紙管30の軸心方向と直行する方向(トイレットペーパー原紙の流れ方向)に排出するものであれば、図示例のように上流側の消臭剤付与装置41aを昇降可能にし、下流側の消臭剤付与装置41bは固定式にすることができる。
第2実施形態でも、紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある、長尺紙管30を搬送する経路で消臭剤と香料とを付与するようにしたので、別工程で付与する場合と比べて、生産効率に優れる。
また、第2実施形態でも、消臭剤と香料とが製造ラインに接触することが最低限に抑えられる。第2実施形態において、トイレットロールの製造装置において紙管内面に付与した消臭剤と接触する可能性がある部材は、ログ巻き取りの際にコアシャフトを使用する場合のそのコアシャフト程度であるため、このコアシャフトをクロムメッキ等で被覆するなどして防さび対応をとったり、洗浄をするだけでよく、その手間やコストは背景技術の欄で述べたような、紙管製造装置全体の洗浄の手間と比べれば容易であり、第2実施形態においても構成する金属部材を酸化させるような消臭剤を使用しやすくなる。
以上の第2実施形態に係るトイレットロールの製造方法により製造されるトイレットロールは、特徴的に、図8に紙管11の斜視図を示すように、前記紙管11の外周面に香料22が紙管の軸心方向に沿って線状に付与され、消臭剤21が紙管内周面に付与されたものとなる。
[第3実施形態]
次いで、第3実施形態のロールペーパーの製造方法を、特に、図1、9を参照しながら説明する。第3実施形態は、第2実施形態と消臭剤付与装置の態様が異なっている。<ログ形成工程(B)>、<ログ切断工程(C)>は第1実施形態と同様である。第1実施形態及び第2実施形態と共通する部分は説明を省略し、その異なる第3実施形態に特有の事項を主に説明する。
第3実施形態は、第2実施形態と同様に長尺紙管を軸心方向に向かって所定距離移動させかつその後に移動停止させる経路で、消臭剤の付与と香料の付与とを行なう。
第3実施形態では、香料の付与態様は第2実施形態と同様であるが、消臭剤付与する消臭剤付与装置が、図9に示すように、内外に連通する多数の消臭剤付与口45,45…を周面に有する中空の消臭剤付与シャフト41cとなっている。第3実施形態では、図9(e)〜(h)に示すように、この消臭剤付与シャフト41cを、移動する長尺紙管又は停止した長尺紙管30の紙管筒内に筒端開口30Cから挿入し、この消臭剤付与シャフト41c内に消臭剤Rを送り込んで、消臭剤付与口45,45…を介して紙管内周面30Bに消臭剤を付与する。消臭剤を紙管内周面30Bに付与した後には、消臭剤付与シャフト41cを紙管から引き抜いて消臭剤の付与を完了する。
第3実施形態に係る消臭剤付与シャフト41cは、長尺紙管30の長さに合わせて適宜の長さとし、また、紙管内径に応じて適宜の直径とする。また、長尺紙管30の移動の妨げとならないように、移動の下流側に位置する筒端開口から紙管筒内に挿入するようにするのが望ましい。
消臭剤付与シャフト41cに形成する多数の付与口45,45…の大きさや数は、付与する消臭剤の性状や量によって適宜設計すればよい。また、付与口の大きさは、全て同じにする必要はなく、消臭剤付与シャフト内の圧力分散等を考慮して適宜設計することができる。消臭剤付与シャフトへの消臭剤の供給は適宜にポンプ手段によって送り込めばよい。
第3実施形態でも、紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある、長尺紙管30を搬送する経路で消臭剤と香料とを付与するようにしたので、別工程で付与する場合と比べて、生産効率に優れる。
また、第3実施形態でも、消臭剤と香料とが製造ラインに接触することが最低限に抑えられる。また、第3実施形態においても、トイレットロールの製造装置において紙管内面に付与した消臭剤と接触する可能性がある部材は、ログ巻き取りの際にコアシャフトを使用する場合のそのコアシャフト程度であり、このコアシャフトをクロムメッキ等で被覆するなどして防さび対応をとったり、洗浄をするだけでよく、その手間やコストは第3実施形態においても構成する金属部材を酸化させるような消臭剤を使用しやすくなる。
この第3実施形態に係るトイレットロールの製造方法により製造されるトイレットロールは、第2実施形態と同様に、図8に示される、紙管11の外周面に香料22が紙管の軸心方向に沿って線状に付与され、消臭剤21が紙管内周面に付与されたものとなる。
29…筒状部分、31A,32A…原反ロール、31,32…紙管原紙、30…長尺のスパイラル紙管、44…接着糊、51…糊付けロール、52…マンドレルシャフト、53…プーリー、54…平ベルト、55…コンベア手段、58…カッター、X2…ワインダー、70…ログ、71…トイレットペーパー原紙、71A…ロール、72…2プライのトイレットペーパー原紙、81…重ね合わせ部、82…ミシン目線形成装置、83,85…巻き取りロール、91…ログカッター、X4…ログカッター設備、41,41a,41b,41c…消臭剤付与装置、42…香料付与装置、45…消臭剤付与口、21…消臭剤付与部分、22…香料付与部分、30A…紙管外周面、30B…紙管内周面、30C…紙管筒端開口部、10…トイレットロール、11…紙管、11A…紙管内面、12…トイレットペーパー、L1…ロールペーパーの幅、L2…ロールペーパーの直径、L3…紙管内径。X3…ログアキュームレーター。

Claims (9)

  1. トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
    前記長尺紙管をワインダーにセットして、長尺紙管の軸心方向と直交する方向からトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を送り込み、長尺紙管に巻き付けて、ログを形成するログ形成工程と、
    ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有するトイレットロールの製造方法において、
    前記紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある長尺紙管を軸心方向に向かって移動させる移動経路に、移動する長尺紙管の紙管外周面に向けて消臭剤付与装置と香料付与装置と配し、前記移動経路を長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、前記消臭剤付与装置から紙管外周面に消臭剤を供給し、香料付与装置から紙管外周面に香料を供給して、紙管外周面に長尺紙管の軸心方向に沿って連続的に香料及び消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
  2. 紙管外面への消臭剤の供給と香料との供給を同時に行なう、請求項1記載のトイレットロールの製造方法。
  3. 消臭剤の供給位置と香料の供給位置を、紙管外周の周方向で異なる位置にする、請求項1又は2記載のトイレットロールの製造方法。
  4. ワインダーに長尺紙管をセットする際に、長尺紙管を、ワインダーにおけるトイレットペーパー原紙の流れ方向と直行する方向から供給し、その供給過程で、消臭剤と香料とを紙管外周面に付与する、請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレットロールの製造方法。
  5. トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
    前記長尺紙管をワインダーにセットして、長尺紙管の軸心方向と直交する方向からトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を送り込み、長尺紙管に巻き付けて、ログを形成するログ形成工程と、
    ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有するトイレットロールの製造方法において、
    前記紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある、長尺紙管を軸心方向に向かって所定距離移動させかつその直後に移動停止させる経路に、移動する長尺紙管の紙管外周面に向けて香料付与装置を配し、停止した長尺紙管の筒端開口から紙管内周面に向けて消臭剤付与装置を配し、前記長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、前記香料付与装置から紙管外周面に香料を供給して、紙管外周面に長尺紙管の軸心方向に沿って連続的に香料を付与し、停止した長尺紙管に対して前記消臭剤付与装置から紙管内周面に消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
  6. ワインダーに長尺紙管をセットする際に、長尺紙管を、ワインダーにおけるトイレットペーパー原紙の流れ方向と直行する方向から供給し、その供給過程で、香料を紙管外周面に付与し、セット位置で移動停止した長尺紙管に対して消臭剤付与装置から紙管内周面に消臭剤を付与する、請求項5記載のトイレットロールの製造方法。
  7. トイレットロールの複数倍幅以上の幅の長尺の紙管を形成する紙管形成工程と、
    前記長尺紙管をワインダーにセットして、長尺紙管の軸心方向と直交する方向からトイレットロールの複数倍幅以上の幅のトイレットペーパー原紙を送り込み、長尺紙管に巻き付けて、ログを形成するログ形成工程と、
    ログを切断して個々のトイレットロールにするログ裁断工程と、を有するトイレットロールの製造方法において、
    前記紙管形成工程で形成した長尺紙管をログ形成工程のワインダーにセットするまでの間にある、長尺紙管を軸心方向に向かって所定距離移動させかつその直後に移動停止させる経路に、移動する長尺紙管の紙管外周面に向けて香料付与装置を配し、移動する長尺紙管又は停止した長尺紙管の筒端開口から紙管筒内に挿入される内外に連通する多数の消臭剤付与口を有する消臭剤付与シャフトを配し、前記長尺紙管が軸心方向に向かって移動する際に、前記香料付与装置から紙管外周面に香料を供給して、紙管外周面に長尺紙管の軸心方向に沿って連続的に香料を付与し、長尺紙管の筒端開口から紙管筒内に挿入された消臭剤付与シャフトから紙管内周面に消臭剤を付与する、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
  8. ワインダーに長尺紙管をセットする際に、長尺紙管を、ワインダーにおけるトイレットペーパー原紙の流れ方向と直行する方向から供給し、その供給過程で、香料を紙管外周面に付与し、前記供給過程又はセット位置で移動停止した長尺紙管に対して消臭剤付与シャフトを挿入し、紙管内周面に消臭剤を付与する、請求項7記載のトイレットロールの製造方法。
  9. 消臭剤がポリフェノール系消臭剤である請求項1〜8の何れか1項に記載のトイレットロールの製造方法
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