JP6368846B1 - 紙管、及び紙管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着効果を維持しながら、消臭効果又は抗菌効果を高めることが可能になる、接着剤、紙管、及び紙管の製造方法を提供すること。
【解決手段】紙管20は、巻付対象を巻き付けるための紙管であって、管状の第1紙管本体21と、管状の第2紙管本体22であって、第1紙管本体21よりも紙管20の内側に位置する第2紙管本体22と、第1紙管本体21と第2紙管本体22とを接着するための接着部30であって、第1紙管本体21又は第2紙管本体22に対して請求項1から7のいずれか一項に記載の接着剤が塗布されることによって形成された接着部30と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙管、及び紙管の製造方法に関する。
従来、消臭機能を有するトイレットロールの紙管が提案されている。このような紙管は、概略的には、管状の外側紙管原紙と、外側紙管原紙よりも内側に位置する管状の内側紙管原紙と、外側紙管原紙と内側紙管原紙との相互間に位置する接着剤層とを備えている。また、この接着剤層は、ポリビニルアルコール樹脂系接着剤の如き中性の接着剤と、第一鉄アスコルビン酸混合物の如き吸着性物質とを備えている。このような構成により、紙管周辺に存在するアンモニアの如きにおい物質分子と接着剤層の吸着性物質との接触によって化学反応が生じると、錯体が生成されることから、このような作用によって紙管周辺を消臭することができる。
実開昭61−063991号公報
ここで、上記従来の紙管においては、吸着性物質の配合比率を高めることで、高い消臭効果又は抗菌効果を得ることができるものの、このような配合比率によって接着剤層の粘度が低下することにより、接着剤層の接着効果が低下するおそれがあった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、接着効果を維持しながら、消臭効果又は抗菌効果を高めることが可能になる、紙管、及び紙管の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の紙管は、巻付対象を巻き付けるための紙管であって、管状の第1紙管本体と、管状の第2紙管本体であって、前記第1紙管本体よりも前記紙管の内側に位置する第2紙管本体と、前記第1紙管本体と前記第2紙管本体とを接着するための接着部であって、前記第1紙管本体又は前記第2紙管本体に対して接着剤が塗布されることによって形成された接着部と、を備え、前記接着剤は、当該紙管を接着する接着剤であり、当該紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含み、前記酸性の接着材料は、酢酸ビニル樹脂系接着材料を含み、前記消臭剤は、クエン酸を含む。
請求項2に記載の紙管は、請求項1に記載の紙管において、前記接着部を、前記第1紙管本体における前記紙管の内側の側面に塗布し、前記第2紙管本体によって前記接着部全体が略覆われるように、前記第2紙管本体を配置した。
請求項3に記載の紙管は、請求項1又は2に記載の紙管において、前記接着剤のpHを、2以上4以下とした。
請求項4に記載の紙管は、請求項に記載の紙管において、前記酸性の接着材料のpHを、4以下とした。
請求項5に記載の紙管は、請求項1から4のいずれか一項に記載の紙管において、前記消臭剤を、前記酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合した。
請求項6に記載の紙管の製造方法は、第1紙管本体と第2紙管本体とを備えた紙管を製造するための製造方法であって、前記第1紙管本体における前記紙管の内側の側面に接着剤を塗布することにより、前記紙管を構成する接着部を形成する形成工程と、前記形成工程において形成された前記接着部全体が前記第2紙管本体によって略覆われるように、前記第1紙管本体と前記第2紙管本体とを巻き重ねる巻き工程と、を含み、前記接着剤は、前記紙管を接着する接着剤であり、前記紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含み、前記酸性の接着材料は、酢酸ビニル樹脂系接着材料を含み、前記消臭剤は、クエン酸を含む。
請求項1に記載の紙管によれば、第1紙管本体又は第2紙管本体に対して請求項1に記載の接着剤が塗布されることによって形成された接着部を備えたので、紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うことができる。よって、例えば、紙管の近傍領域に存在する不快臭を低減できたり、あるいは紙管又はその近傍領域において菌の発生や繁殖を抑制することができる。
また、接着剤が紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含むので、従来技術(中性の接着材料と消臭剤とを含む接着剤)に比べて、消臭剤の添加量を低減できる。よって、高い消臭効果又は抗菌効果を有しながら、接着剤の接着効果を維持することが可能になると共に、接着剤の製造コストを低減することが可能になる。
また、酸性の接着材料が、酢酸ビニル樹脂系接着材料を含むので、比較的安価な酸性の接着材料を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できる。
また、消臭剤が、クエン酸を含むので、他のカルボン酸に比べて取り扱いが容易であることから、接着剤の製造性を一層向上できる。
請求項2に記載の紙管によれば、第2紙管本体によって接着部全体が略覆われるように、第2紙管本体を配置したので、接着部を紙管の外側に露出することを回避でき、接着剤の消臭効果又は抗菌効果を徐々に発現することができることから、接着部を露出するように設けた場合に比べて、接着剤の消臭効果又は抗菌効果を持続させることが可能となる。
請求項3に記載の紙管によれば、接着剤のpHを、2以上4以下としたので、接着剤のpHを1未満に設定した場合に比べて、接着剤によって接着対象が損傷することを回避できると共に、接着剤を安全に取り扱うことができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上できる。
請求項4に記載の紙管によれば、酸性の接着材料のpHを、4以下としたので、多量の消臭剤又は特殊な薬剤を添加することなく、接着剤のpHを2以上4以下に容易に設定することができ、接着剤の製造性を一層向上させることができる。
請求項5に記載の紙管によれば、消臭剤を、酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合したので、他の配合比率に比べて、高い消臭効果又は抗菌効果を得ることができると共に、接着剤の接着効果を維持することができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上させることができる。
請求項6に記載の紙管の製造方法によれば、形成工程において形成された接着部全体が第2紙管本体によって略覆われるように、第1紙管本体と第2紙管本体とを巻き重ねる巻き工程を含むので、接着剤が消臭剤を含まない場合に比べて、消臭剤のみを第1紙管本体又は第2紙管本体に塗布する工程を省略することができ、紙管の製造性を向上させることが可能となる。
また、紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含むので、従来技術(中性の接着材料と消臭剤とを含む接着剤)に比べて、消臭剤の添加量を低減できる。よって、高い消臭効果又は抗菌効果を有しながら、接着剤の接着効果を維持することが可能になると共に、接着剤の製造コストを低減することが可能になる。
また、酸性の接着材料が、酢酸ビニル樹脂系接着材料を含むので、比較的安価な酸性の接着材料を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できる。
また、消臭剤が、クエン酸を含むので、他のカルボン酸に比べて取り扱いが容易であることから、接着剤の製造性を一層向上できる。
本発明の実施の形態に係るトイレットロールを概念的に示す斜視図である。 図1の紙管を示す斜視図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 紙管製造装置の要部を示す模式図である。 図5の領域C周辺の拡大図である(一部図示省略)。 試験体の特性を示す図である。 消臭試験の試験結果を示す図である。 接着強度試験の試験結果を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る紙管、及び紙管の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、接着対象を接着する接着剤であり、接着対象又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤、紙管、及び紙管の製造方法に関するものである。
ここで、「接着対象」とは、接着剤が接着される対象を意味し、例えば、トイレットロール用の紙管、キッチンペーパー用の紙管、キッチンペーパー用の紙器、ティッシュペーパー用の紙器等を含む概念であるが、実施の形態では、トイレットロール用の紙管として説明する。また、「紙管」とは、巻付対象を巻き付けるための管を意味する。また、「巻付対象」とは、紙管に巻き付けられる対象を意味し、例えば、トイレットロール用のトイレットペーパー、キッチンペーパー等を含む概念であるが、実施の形態では、トイレットロール用のトイレットペーパーとして説明する。また、「紙器」とは、収容対象を収容するための器を意味する。また、「収容対象」とは、紙器に収容される対象を意味し、例えば、キッチンペーパー等を含む概念である。また、「消臭」とは、紙管の近傍領域に存在する悪臭を消すことを意味する。また、「悪臭」とは、臭気のうち、人に対して不快感を与える臭いを意味する。また、「抗菌」とは、紙管及びその近傍領域において菌の発生や繁殖を抑制することを意味する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る紙管が適用されるトイレットロールの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るトイレットロールを概念的に示す斜視図である。以下の説明では、図1のX方向をトイレットロールの左右方向(−X方向をトイレットロールの左方向、+X方向をトイレットロールの右方向)、図1のY方向をトイレットロールの前後方向(+Y方向をトイレットロールの前方向、−Y方向をトイレットロールの後方向)、図1のZ方向をトイレットロールの上下方向(+Z方向をトイレットロールの上方向、−Z方向をトイレットロールの下方向)と称する。また、紙管における側面環状中心位置から当該紙管の各部に至る方向であってY−Z平面に沿った方向を「径方向」と称する。
図1に示すように、トイレットロール1は、後述する紙管20を用いて後述するトイレットペーパー10をロール状に巻き取ったものである。図1に示すように、このトイレットロール11は、トイレ内においてトイレの壁2に設置されたホルダ3(図1では想像線で示す)に対して着脱自在に設けられており、トイレットペーパー10及び紙管20を備えている。
(構成−トイレットペーパー)
まず、トイレットペーパー10の構成について説明する。このトイレットペーパー10は、例えば長尺な公知のトイレットペーパー(一例として、2枚重ねのトイレットペーパー等)を用いて構成され、図1に示すように、紙管20に対して紙管20の軸回り(例えば、図1のX軸回り)に巻き付けられている。
(構成−紙管)
次に、紙管20の構成について説明する。図2は、図1の紙管20を示す斜視図である。図3は、図2のA−A矢視断面図である。図4は、図2のB−B矢視断面図である。この紙管20は、図2から図4に示すように、第1紙管本体21、第2紙管本体22、及び接着部30を備えている。
(構成−紙管−第1紙管本体)
第1紙管本体21は、紙管20を構成する基本構造体の一部である。この第1紙管本体21は、例えば公知のトイレットロール用の紙管原紙(一例として、再生紙からなる紙管原紙等)を用いて構成されており、管状(図2では、円管状)に形成され、図1、図2に示すように、第1紙管本体21の外縁部分がトイレットペーパー10と当接するように設けられている。
また、第1紙管本体21の具体的な長さについては任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、第1紙管本体21の外径は、トイレットペーパー10の内径と略同一に設定されている。また、第1紙管本体21の左右方向の長さは、トイレットペーパー10の左右方向の長さと略同一に設定されている。また、第1紙管本体21の厚さは、紙管20の所望の強度を有する限り薄くすることが望ましいことから、実験結果等に基づいて設定されている。
(構成−紙管−第2紙管本体)
第2紙管本体22は、紙管20を構成する基本構造体の他の一部である。この第2紙管本体22は、例えば公知のトイレットロール用の紙管原紙を用いて構成されており、管状(図3では、円管状)に形成され、図2から図4に示すように、第1紙管本体21よりも径方向の内側に位置するように設けられている。
また、第2紙管本体22の具体的な長さについては任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、第2紙管本体22の外径は、第1紙管本体21の内径と略同一に設定されている。また、第2紙管本体22の左右方向の長さは、第1紙管本体21の左右方向の長さと略同一に設定されている。また、第2紙管本体22の厚さは、紙管20の所望の強度を有する限り薄くすることが望ましいことから、実験結果等に基づいて設定されている。
(構成−紙管−接着部)
接着部30は、第1紙管本体21と第2紙管本体22とを接着する接着手段である。この接着部30は、第1紙管本体21又は第2紙管本体22に対して接着剤が塗布されることによって形成されており、具体的には、図3、図4に示すように、第1紙管本体21の側面のうち径方向の内側の側面全体に接着剤が塗布されることによって形成されている。
(構成−紙管−接着部−接着剤)
ここで、接着剤の構成について説明する。接着剤は、紙管20を接着するものであり、紙管20の近傍領域の消臭を行うためのものであり、酸性の接着材料と、消臭剤とを含んで構成されている(いずれも図示省略)。
(構成−紙管−接着部−接着剤−酸性の接着材料)
酸性の接着材料は、接着剤を構成する基本成分であり、接着部30の厚さにムラが生じにくく、且つ、接着剤を塗布しやすい所望の粘度で調製されている。また、この酸性の接着材料は、実施の形態では、酢酸ビニル樹脂系接着材料、エチレン酢酸ビニル系接着材料、若しくはアクリル樹脂系接着材料のいずか1つのみを含んで構成されたり、又はこれらを組み合わせたものを含んで構成されている。一例として、酢酸ビニル樹脂系接着材料のみを含んで構成されてもよい。このような材質により、比較的安価な酸性の接着材料を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できる。
(構成−紙管−接着部−接着剤−消臭剤)
消臭剤は、紙管20の近傍領域の消臭を行うために添加されるものである。また、この消臭剤は、実施の形態では、カルボン酸(具体的には、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、又は安息香酸)、若しくはその塩のいずれか1つのみを含んで構成されたり、又はこれらを組み合わせたものを含んで構成されており、一例として、クエン酸のみを含んで構成されてもよい。このような材質により、比較的安価且つ取り扱いが容易な消臭剤を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できると共に、接着剤の製造性を向上できる。また特に、カルボン酸がクエン酸、リンゴ酸、乳酸、又は安息香酸を含むので、他のカルボン酸に比べて取り扱いが容易であることから、接着剤の製造性を一層向上できる。
また、消臭剤の配合方法については任意であるが、実施の形態では、消臭剤を酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合しており、一例として、酸性の接着材料に対して5重量%配合してもよい。このような配合により、後述する試験結果に示すように、他の配合比率に比べて、高い消臭効果又は抗菌効果を得ることができると共に、接着剤の接着効果を維持することができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上させることができる。
(構成−紙管−接着部−接着剤−その他の構成)
また、この他にも、上述した接着剤に対して追加的な構成や機能を設定してもよい。すなわち、接着剤の水素イオン濃度(以下、「pH」と称する)の設定方法については任意であるが、実施の形態では、2以上4以下に設定しており、特に2.4に設定することが望ましい。具体的には、酸性の接着材料のpHを4以下に設定すると共に、消臭剤のpHを2から3程度に設定することにより、接着剤のpHを2以上4以下に設定している。このような設定により、接着剤のpHを2未満に設定した場合に比べて、接着剤によって紙管20が損傷することを回避できると共に、接着剤を安全に取り扱うことができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上できる。特に、接着剤のpHを2.4以上に設定することで、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上させながら、後述する試験結果に示すように、接着剤の接着効果を維持することが可能となる。また、酸性の接着材料のpHを4以下に設定することで、多量の消臭剤又は特殊な薬剤を添加することなく、接着剤のpHを2以上4以下に容易に設定することができ、接着剤の製造性を一層向上させることができる。
また、この接着剤の製造方法については任意であるが、例えば、まず、粉状の消臭剤を公知の溶媒によって溶かし、次いでこの溶かした消臭剤を液体状(又は半ゲル状)の酸性の接着材料に入れて攪拌することにより製造すること等が該当する。
以上のような接着剤により、従来技術(中性の接着材料と消臭剤とを含む接着剤)に比べて、消臭剤の添加量を低減できる。よって、高い消臭効果又は抗菌効果を有しながら、接着剤の接着効果を維持することが可能になると共に、接着剤の製造コストを低減することが可能になる。
(構成−紙管−その他の構成)
図3に戻り、この他にも、上述した紙管20には、追加的な構造や機能を設けてもよい。すなわち、第1紙管本体21の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1紙管本体21によって接着部30全体が略覆われるように、第1紙管本体21を配置している。具体的には、図3、図4に示すように、第1紙管本体21の一部と第1紙管本体21の他の一部との境界部分21aに隙間が形成されないように、第1紙管本体21を配置している。これにより、接着部30を紙管20の外側(図4では、紙管20の径方向の外側)に露出することを回避でき、接着剤の消臭効果を徐々に発現することができることから、接着部30を露出するように設けた場合に比べて、接着剤の消臭効果を持続させることが可能となる。この場合において、第2紙管本体22の設置方法については任意であるが、例えば、図3、図4に示すように、第2紙管本体22の一部と第2紙管本体22の他の一部との境界部分22aに隙間が形成されないように、第2紙管本体22を配置することにより、接着剤の消臭効果を一層持続させてもよい。
以上のようなトイレットロール1により、紙管20の近傍領域の消臭を行うことができ、紙管20の近傍領域に存在する悪臭を低減することが可能となる。
(トイレットロールの作用)
図1に戻り、次に、このように構成されたトイレットロール1の作用について説明する。すなわち、例えば、図1に示すように、トイレットロール1がトイレの内部に設けられている場合に、人によるトイレの利用によってトイレ内に悪臭(一例として、アンモニアガス)が発生した場合には、悪臭とトイレットロール1の紙管20の接着部30に含まれる酸性の接着材料及び消臭剤の各々と化学反応する。そして、この化学反応によって悪臭が化学的に中和されることから、トイレ空間(紙管20の近傍領域)の消臭を行うことができ、トイレ空間に存在する悪臭を低減することが可能となる。
(トイレットロールの紙管の製造方法)
次に、トイレットロール1の紙管20の製造方法について説明する。図5は、紙管製造装置50の要部を示す模式図である。図6は、図5の領域C周辺の拡大図である。
(トイレットロールの紙管の製造方法−紙管製造装置の構成)
まず、紙管20の製造に用いられる紙管製造装置50の構成について説明する。この紙管製造装置50は、紙管20を製造するための装置であり、図5に示すように、第1紙管本体ロール51、第2紙管本体ロール52、第1支持ローラ部53、第2支持ローラ部54、接着剤塗布部55、滑剤塗布部56、巻き部57、切断部58、及び制御ユニット(図示省略)を備えている。
第1紙管本体ロール51は、連続状の第1紙管本体21がロール状に巻き取られたものである。この第1紙管本体ロール51は、この第1紙管本体ロール51から連続状の第1紙管本体21を巻き出すための駆動ローラ部51aと、この駆動ローラ部51aを駆動させるためのモータ部(図示省略)とを備えている。
第2紙管本体ロール52は、連続状の第2紙管本体22がロール状に巻き取られたものである。この第2紙管本体ロール52は、この第2紙管本体ロール52から連続状の第2紙管本体22を巻き出すための駆動ローラ部52aと、この駆動ローラ部52aを駆動させるためのモータ部(図示省略)とを備えている。
第1支持ローラ部53は、連続状の第1紙管本体21の張力を調整するための回転体であり、図5に示すように、第1紙管本体ロール51と接着剤塗布部55との相互間及び接着剤塗布部55と巻き部57との相互間において、第1紙管本体ロール51から巻き出された連続状の第1紙管本体21と当接するように設けられている。
第2支持ローラ部54は、連続状の第2紙管本体22の張力を調整するための回転体であり、図5に示すように、第2紙管本体ロール52と滑剤塗布部56との相互間、及び滑剤塗布部56と巻き部57との相互間において、第2紙管本体ロール52から巻き出された連続状の第2紙管本体22と当接するように設けられている。
接着剤塗布部55は、連続状の第1紙管本体21に対して接着剤を塗布するための接着剤塗布手段である。この接着剤塗布部55は、接着剤を収容する収容部55aと、収容部55aに収容された接着剤を連続状の第1紙管本体21の一方(図5では、連続状の第1紙管本体21の下側面)に塗布するための塗布ローラ部55bと、これら塗布ローラ部55bを駆動させるためのモータ部(図示省略)とを備えている。
滑剤塗布部56は、連続状の第2紙管本体22に対して滑剤を塗布するための接着剤塗布手段である。ここで、「滑剤」とは、後述する巻き部57のシャフト部57aと第2紙管本体22との摩擦を低減するためのものであり、例えば、流動パラフィン等を含む概念である。この滑剤塗布部56は、滑剤を収容する収容部56aと、収容部56aに収容された滑剤を連続状の第2紙管本体22の側面の他の一方(図5では、連続状の第2紙管本体22の下側面)に塗布するための塗布ローラ部56bと、塗布ローラ部56bを駆動させるためのモータ部(図示省略)とを備えている。
巻き部57は、連続状の第1紙管本体21と連続状の第2紙管本体22とを巻き重ねる巻き手段である。この巻き部57は、連続状の第1紙管本体21と連続状の第2紙管本体22とを巻き重ねるシャフト部57aと、シャフト部57aを回転させるためのモータ部57bとを備えている。
切断部58は、巻き部57のシャフト部57aによって巻き付けられた第1紙管本体21及び第2紙管本体22を切断する切断手段である。この切断部58は、切断部58の基本構造体である切断部本体58aと、切断部本体58aを駆動させるモータ部(図示省略)とを備えている。
制御ユニットは、紙管製造装置50を制御するためのユニットである。この制御ユニットは、紙管製造装置50を操作するための操作部と、紙管製造装置50の各部を制御する制御部(例えば、公知の内部メモリ等)と、紙管製造装置50の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録部(例えば、公知の不揮発性記録媒体等)とを備えている(いずれも図示省略)。
(トイレットロールの紙管の製造方法−製造方法の詳細)
次に、上述した紙管製造装置50を用いて紙管20を製造する製造方法の詳細について説明する。実施の形態に係る製造方法は、第1巻出工程、第2巻出工程、形成工程、塗布工程、巻き工程、及び切断工程を含んでいる。
ここで、「第1巻出工程」とは、第1紙管本体ロール51から第1紙管本体21を巻き出す工程である。また、「第2巻出工程」とは、第2紙管本体ロール52から第2紙管本体22を巻き出す工程である。また、「形成工程」とは、第1巻出工程において巻き出された第1紙管本体21における紙管20の内側の側面に接着剤を塗布することにより、接着部30を形成する工程である。また、「塗布工程」とは、第2巻出工程において巻き出された第2紙管本体22における紙管20の内側の側面に滑剤を塗布する工程である。また、「巻き工程」とは、形成工程において形成された接着部30全体が第1紙管本体21によって略覆われるように、第1紙管本体21と第2紙管本体22とを巻き重ねる工程である。また、「切断工程」とは、巻き工程において巻き重ねられた第1紙管本体21及び第2紙管本体22を切断する工程である。以下では、各工程の詳細な内容について説明する。
最初に、第1巻出工程において、制御ユニットの制御部によって第1紙管本体ロール51のモータ部を駆動させる。これにより、図5に示すように、第1紙管本体ロール51の駆動ローラ部51aの回転によって、第1紙管本体ロール51から連続状の第1紙管本体21が製造ラインの下流側に向けて巻き出される。
また、第2巻出工程において、第1巻出工程と略同一のタイミングで、制御ユニットの制御部によって第2紙管本体ロール52のモータ部を駆動させる。これにより、図5に示すように、第2紙管本体ロール52の駆動ローラ部52aの回転によって、第2紙管本体ロール52から連続状の第2紙管本体22が製造ラインの下流側に向けて巻き出される。
次に、形成工程において、制御ユニットの制御部によって接着剤塗布部55のモータ部を駆動させる。これにより、図5に示すように、接着剤塗布部55の塗布ローラ部55bの回転によって、第1巻出工程において巻き出された連続状の第1紙管本体21における紙管20の内側の側面に接着剤が塗布されることで、接着部30が形成される。
次いで、塗布工程において、制御ユニットの制御部によって滑剤塗布部56のモータ部を駆動させる。これにより、図5に示すように、接着剤塗布部55の塗布ローラ部55bに回転によって、第2巻出工程において巻き出された連続状の第2紙管本体22における紙管20の内側の側面に滑剤が塗布される。
次に、巻き工程において、制御ユニットの制御部によって巻き部57のモータ部57bを駆動させる。これにより、図5、図6に示すように、巻き部57のシャフト部57aの回転によって、形成工程において形成された接着部30全体が第2紙管本体22によって略覆われるように、形成工程において接着剤が塗布された連続状の第1紙管本体21と、且つ塗布工程において滑剤が塗布された連続状の第2紙管本体22とが巻き重ねられる。
続いて、切断工程において、制御ユニットの制御部によって切断部58のモータ部を駆動させる。これにより、切断部58の切断部本体58aの駆動によって、巻き部57のシャフト部57aによって巻き付けられた第1紙管本体21及び第2紙管本体22が切断される。
以上のような紙管20の製造方法により、接着剤が消臭剤を含まない場合に比べて、消臭剤のみを第1紙管本体21又は第2紙管本体22に塗布する工程を省略することができ、紙管20の製造性を向上させることが可能となる。
(試験結果)
次に、本件出願人が行った各種の試験結果について説明する。ここでは、本発明に係る接着剤の効果を確認するために行われた消臭試験及び接着強度試験の試験結果について説明する。
(試験結果−試験対象)
最初に、消臭試験及び接着強度試験の試験対象について説明する。図7は、試験体の特性を示す図である。この試験対象は、中性の接着材料を含む試験体と、酸性の接着材料(ここでは、酢酸ビニル樹脂系接着材料)を含む試験体との2つの種類に分けられる。さらに、中性の接着材料を含む試験体は、消臭剤の配合比率が異なる4つの種類に分けられる(以下、「第1中性試験体」、「第2中性試験体」、「第3中性試験体」、「第4中性試験体」と称する)。また、酸性の接着材料を含む試験体は、消臭剤の配合比率が異なる4つの種類に分けられる(以下、「第1酸性試験体」、「第2酸性試験体」、「第3酸性試験体」、「第4酸性試験体」と称する)。
ここで、第1中性試験体は、中性の接着材料を含んで構成されている。具体的には、図7に示すように、接着材料の種類=ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と称する)、消臭剤の種類=なし、接着材料における消臭剤の配合比率(以下、「配合比率」と称する)=0重量%、pH=6.5に設定している。また、第2中性試験体、第3中性試験体、及び第4中性試験体は、中性の接着材料及び消臭剤を含んで構成されている。具体的には、第2中性試験体については、接着材料の種類=PVA、消臭剤の種類=クエン酸、配合比率=3重量%、pH=5.6に設定している。また、第3中性試験体については、接着材料の種類=PVA、消臭剤の種類=クエン酸、配合比率=5重量%、pH=4.7に設定している。また、第4中性試験体については、接着材料の種類=PVA、消臭剤の種類=クエン酸、配合比率=7重量%、pH=4.1に設定している。
また、第1酸性試験体は、酸性の接着材料を含んで構成されている。具体的には、図7に示すように、接着材料の種類=酢酸ビニル、消臭剤の種類=なし、配合比率=0重量%、pH=3.9に設定している。また、第2酸性試験体、第3酸性試験体、及び第4酸性試験体は、酸性の接着材料及び消臭剤を含んで構成されている。具体的には、第2酸性試験体については、接着材料の種類=酢酸ビニル、消臭剤の種類=クエン酸、配合比率=3重量%、pH=2.8に設定している。また、第3酸性試験体については、接着材料の種類=酢酸ビニル、消臭剤の種類=クエン酸、配合比率=5重量%、pH=2.4に設定している。また、第4酸性試験体については、接着材料の種類=酢酸ビニル、消臭剤の種類=クエン酸、配合比率=7重量%、pH=2.1に設定している。
(試験結果−消臭試験)
次に、消臭試験について説明する。ここで、「消臭試験」とは、試験体の消臭性能を評価する試験である。この消臭試験の試験方法については任意であるが、例えば、100ppmのアンモニアガスが充填された試験容器(具体的には、テドラーバック)内に各試験体を用いて作成された紙管を所定温度下で収容し、試験容器内のアンモニアガス濃度を経時的に測定する。また、この紙管の形成方法については、140g/mの紙管原紙の表面に各試験体を塗布し、もう1つの同様の紙管原紙の表面を上記塗布された紙管原紙の表面に貼り合わせることで形成する。
次いで、消臭試験の試験結果の詳細について説明する。図8は、消臭試験の試験結果を示す図である。図8に示すように、第1中性試験体から第4中性試験体の試験結果については、時間が経過するにつれてアンモニアガス濃度が減少した。また、配合比率が高くなるについてアンモニアガス濃度の減少率(以下、「減少率」と称する)が高くなった。具体的には、経過時間=2時間後の第1中性試験体の減少率=73%であるのに対して、経過時間=2時間後の第4中性試験体の減少率=86%となり、13%程度高かった。
一方、第1酸性試験体から第4酸性試験体の試験結果については、時間が経過するにつれてアンモニアガス濃度が減少したが、第1中性試験体から第4中性試験体よりも減少率が高かった。具体的には、経過時間=2時間後の第4酸性試験体の減少率=94%となり、経過時間=2時間後の第4中性試験体の減少率に比べて8%程度高かった。また、配合比率が高くなるについて減少率が高くなった。具体的には、経過時間=2時間後の第1酸性試験体の減少率=87%となり、経過時間=2時間後の第4中性試験体の減少率の方が7%程度高かった。なお、第1酸性試験体の減少率と第2酸性試験体の減少率との差が3%程度であることから、配合比率=0重量%の消臭効果と配合比率=3重量%未満の消臭効果との差はほとんどないと考えられる。
この図8に示す試験結果より、各種酸性試験体の消臭性能が各種中性試験体の消臭性能よりも高いことが確認できた。また、配合率が高くなるほど、消臭性能を向上できることが確認できた。
(試験結果−接着強度試験)
次に、接着強度試験について説明する。ここで、「接着強度試験」とは、試験体の接着性能を評価する試験である。この接着強度試験の試験方法については任意であるが、例えば、公知の引張試験機(島津製作所製の引張試験機 オートグラフ AG−IS 500N)を用いて、各試験体に対応する試験片(具体的には、巾が25mmである試験片であって、140g/mの紙管原紙の表面に各試験体を塗布し、もう1つの同様の紙管原紙の表面を上記塗布された紙管原紙の表面に貼り合わせることで形成した試験片)の2つの紙管原紙のいずれか一方を剥離することにより、当該剥離時の接着強度を測定する。
次いで、接着強度試験の試験結果の詳細について説明する。図9は、接着強度試験の試験結果を示す図である。図9に示すように、第1中性試験体から第4中性試験体の試験結果については、配合比率が高くなるについて接着強度が低くなった。具体的には、第1中性試験体の接着強度=1.86Nであるのに対して、第4中性試験体の接着強度=1.68Nとなり、0.18N程度低かった。
一方、第1酸性試験体から第4酸性試験体の試験結果については、配合比率が高くなるについて接着強度が低くなったが、配合比率=0重量%〜5重量%までは第1中性試験体から第4中性試験体の接着強度よりも高かった。具体的には、第1酸性試験体の接着強度=3.12Nであるのに対して、第3酸性試験体の接着強度=2.54Nとなり、0.58N程度低かった。なお、第4酸性試験体の接着強度=1.43Nとなり、第1酸性試験体の接着強度の2分の1程度であることから、配合比率=7重量%を上回る比率に設定することは適切でないと考えられる。
この図9に示す試験結果より、配合比率=0重量%〜5重量%の酸性試験体の接着性能が各種中性試験体の接着性能を上回ることが確認できた。また、配合率が高くなるほど、接着性能を低下することが確認できた。
また、上記消臭試験及び上記接着強度試験の試験結果から、接着剤が酸性の接着材料及び消臭剤を含み、且つ配合比率を3重量%〜7重量%に設定することの有効性が確認できた。
(効果)
このように実施の形態によれば、接着対象又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含むので、従来技術(中性の接着材料と消臭剤とを含む接着剤)に比べて、消臭剤の添加量を低減できる。よって、高い消臭効果又は抗菌効果を有しながら、接着剤の接着効果を維持することが可能になると共に、接着剤の製造コストを低減することが可能になる。
また、接着剤のpHを、2以上4以下としたので、接着剤のpHを2未満に設定した場合に比べて、接着剤によって接着対象が損傷することを回避できると共に、接着剤を安全に取り扱うことができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上できる。
また、酸性の接着材料のpHを、4以下としたので、多量の消臭剤又は特殊な薬剤を添加することなく、接着剤のpHを2以上4以下に容易に設定することができ、接着剤の製造性を一層向上させることができる。
また、消臭剤を、酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合したので、他の配合比率に比べて、高い消臭効果又は抗菌効果を得ることができると共に、接着剤の接着効果を維持することができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上させることができる。
また、酸性の接着材料が、酢酸ビニル樹脂系接着材料、エチレン酢酸ビニル系接着材料、又はアクリル樹脂系接着材料を含むので、比較的安価な酸性の接着材料を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できる。
また、消臭剤が、カルボン酸又はその塩を含むので、比較的安価且つ取り扱いが容易な消臭剤を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できると共に、接着剤の製造性を向上できる。
また、カルボン酸が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、又は安息香酸を含むので、他のカルボン酸に比べて取り扱いが容易であることから、接着剤の製造性を一層向上できる。
また、紙管20が、第1紙管本体21又は第2紙管本体22に対して請求項1から7のいずれか一項に記載の接着剤が塗布されることによって形成された接着部30を備えたので、紙管20の近傍領域の消臭を行うことができ、例えば、紙管20の近傍領域に存在する不快臭を低減できる。
また、第2紙管本体22によって接着部30全体が略覆われるように、第2紙管本体22を配置したので、接着部30を紙管20の外側に露出することを回避でき、接着剤の消臭効果を徐々に発現することができることから、接着部30を露出するように設けた場合に比べて、接着剤の消臭効果を持続させることが可能となる。
また、紙管20の製造方法が、形成工程において形成された接着部30全体が第2紙管本体22によって略覆われるように、第1紙管本体21と第2紙管本体22とを巻き重ねる巻き工程を含むので、接着剤が消臭剤を含まない場合に比べて、消臭剤のみを第1紙管本体21又は第2紙管本体22に塗布する工程を省略することができ、紙管20の製造性を向上させることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(接着対象について)
上記実施の形態では、接着剤の接着対象が、トイレットロール用の紙管20であると説明したが、これに限らず、例えば、キッチンペーパー用の紙管、キッチンペーパー用の紙器、及びティッシュペーパー用の紙器であってもよい。これらに接着剤を塗布することにより、紙管(あるいは、紙器)又はその近傍領域の抗菌を行うことができ、紙管(あるいは、紙器)又はその近傍領域において菌の発生や繁殖を抑制することができる。
(紙管について)
上記実施の形態では、紙管20の接着部30が紙管20の第1紙管本体21の側面のうち径方向の内側の側面に塗布されていると説明したが、これに限らず、例えば、紙管20の接着部30が紙管20の第2紙管本体22の側面のうち径方向の外側の側面に塗布されてもよい。この場合には、例えば、第1紙管本体21によって接着部30全体が略覆われるように、第1紙管本体21を配置することが望ましい。これにより、接着部30を紙管20の外側に露出することを回避でき、接着剤の消臭効果を徐々に発現することができることから、接着部30を露出するように設けた場合に比べて、接着剤の消臭効果を持続させることが可能となる。
また、上記実施の形態では、紙管20の第1紙管本体21の一部と第1紙管本体21の他の一部との境界部分21aに隙間が形成されないように、第1紙管本体21を配置していると説明したが、これに限らず、例えば、この境界部分21aにおいて接着剤の消臭効果を持続できる程度の隙間(一例として、1mm未満の隙間)が形成されるように、第1紙管本体21を配置してもよい。
(接着剤について)
上記実施の形態では、接着剤のpHを2以上4以下に設定していると説明したが、これに限らず、例えば接着剤のpHを2未満に設定してもよい。
(消臭剤について)
上記実施の形態では、消臭剤がカルボン酸であると説明したが、これに限らず、例えば、カルボン酸以外の他の消臭剤であってもよく、一例として、ポリフェノール系消臭剤であってもよい。
また、上記実施の形態では、消臭剤を酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合すると説明したが、これに限らない。例えば、接着対象の種類や設置状況に応じて、消臭剤を酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%以外の他の比率(一例として、3重量%未満又は7重量%以上)で配合してもよい。
(付記)
付記1の接着剤は、接着対象を接着する接着剤であり、前記接着対象又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含む。
付記2の接着剤は、付記1に記載の接着剤において、当該接着剤のpHを、2以上4以下とした。
付記3の接着剤は、付記2に記載の接着剤において、前記酸性の接着材料のpHを、4以下とした。
付記4の接着剤は、付記1から3のいずれか一項に記載の接着剤において、前記消臭剤を、前記酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合した。
付記5の接着剤は、付記1から4のいずれか一項に記載の接着剤において、前記酸性の接着材料は、酢酸ビニル樹脂系接着材料、エチレン酢酸ビニル系接着材料、又はアクリル樹脂系接着材料を含む。
付記6の接着剤は、付記1から5のいずれか一項に記載の接着剤において、前記消臭剤は、カルボン酸又はその塩を含む。
付記7の接着剤は、付記6に記載の接着剤において、前記カルボン酸は、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、又は安息香酸を含む。
付記8の紙管は、管状の第1紙管本体と、管状の第2紙管本体であって、前記第1紙管本体よりも前記紙管の内側に位置する第2紙管本体と、前記第1紙管本体と前記第2紙管本体とを接着するための接着部であって、前記第1紙管本体又は前記第2紙管本体に対して請求項1から7のいずれか一項に記載の接着剤が塗布されることによって形成された接着部と、を備えた。
付記9の紙管は、付記8に記載の紙管において、前記接着部を、前記第1紙管本体における前記紙管の内側の側面に塗布し、前記第2紙管本体によって前記接着部全体が略覆われるように、前記第2紙管本体を配置した。
付記10の紙管の製造方法は、第1紙管本体と第2紙管本体とを備えた紙管を製造するための製造方法であって、前記第1紙管本体における前記紙管の内側の側面に請求項1から7のいずれか一項に記載の接着剤を塗布することにより、前記紙管を構成する接着部を形成する形成工程と、前記形成工程において形成された前記接着部全体が前記第2紙管本体によって略覆われるように、前記第1紙管本体と前記第2紙管本体とを巻き重ねる巻き工程と、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の接着剤によれば、接着対象又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含むので、従来技術(中性の接着材料と消臭剤とを含む接着剤)に比べて、消臭剤の添加量を低減できる。よって、高い消臭効果又は抗菌効果を有しながら、接着剤の接着効果を維持することが可能になると共に、接着剤の製造コストを低減することが可能になる。
付記2に記載の接着剤によれば、接着剤のpHを、2以上4以下としたので、接着剤のpHを1未満に設定した場合に比べて、接着剤によって接着対象が損傷することを回避できると共に、接着剤を安全に取り扱うことができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上できる。
付記3に記載の接着剤によれば、酸性の接着材料のpHを、4以下としたので、多量の消臭剤又は特殊な薬剤を添加することなく、接着剤のpHを2以上4以下に容易に設定することができ、接着剤の製造性を一層向上させることができる。
付記4に記載の接着剤によれば、消臭剤を、酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合したので、他の配合比率に比べて、高い消臭効果又は抗菌効果を得ることができると共に、接着剤の接着効果を維持することができ、接着剤の使用におけるユーザの利便性を向上させることができる。
付記5に記載の接着剤によれば、酸性の接着材料が、酢酸ビニル樹脂系接着材料、エチレン酢酸ビニル系接着材料、又はアクリル樹脂系接着材料を含むので、比較的安価な酸性の接着材料を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できる。
付記6に記載の接着剤によれば、消臭剤が、カルボン酸又はその塩を含むので、比較的安価且つ取り扱いが容易な消臭剤を用いて接着剤を製造することができ、接着剤の製造コストを低減できると共に、接着剤の製造性を向上できる。
付記7に記載の接着剤によれば、カルボン酸が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、又は安息香酸を含むので、他のカルボン酸に比べて取り扱いが容易であることから、接着剤の製造性を一層向上できる。
付記8に記載の紙管によれば、第1紙管本体又は第2紙管本体に対して請求項1から7のいずれか一項に記載の接着剤が塗布されることによって形成された接着部を備えたので、紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うことができる。よって、例えば、紙管の近傍領域に存在する不快臭を低減できたり、あるいは紙管又はその近傍領域において菌の発生や繁殖を抑制することができる。
付記9に記載の紙管によれば、第2紙管本体によって接着部全体が略覆われるように、第2紙管本体を配置したので、接着部を紙管の外側に露出することを回避でき、接着剤の消臭効果又は抗菌効果を徐々に発現することができることから、接着部を露出するように設けた場合に比べて、接着剤の消臭効果又は抗菌効果を持続させることが可能となる。
付記10に記載の紙管の製造方法によれば、形成工程において形成された接着部全体が第2紙管本体によって略覆われるように、第1紙管本体と第2紙管本体とを巻き重ねる巻き工程を含むので、接着剤が消臭剤を含まない場合に比べて、消臭剤のみを第1紙管本体又は第2紙管本体に塗布する工程を省略することができ、紙管の製造性を向上させることが可能となる。
1 トイレットロール
2 壁
3 ホルダ
10 トイレットペーパー
20 紙管
21 第1紙管本体
21a 境界部分
22 第2紙管本体
22a 境界部分
30 接着部
50 紙管製造装置
51 第1紙管本体ロール
51a 駆動ローラ部
52 第2紙管本体ロール
52a 駆動ローラ部
53 第1支持ローラ部
54 第2支持ローラ部
55 接着剤塗布部
55a 収容部
55b 塗布ローラ部
56 滑剤塗布部
56a 収容部
56b 塗布ローラ部
57 巻き部
57a シャフト部
57b モータ部
58 切断部
58a 切断部本体

Claims (6)

  1. 巻付対象を巻き付けるための紙管であって、
    管状の第1紙管本体と、
    管状の第2紙管本体であって、前記第1紙管本体よりも前記紙管の内側に位置する第2紙管本体と、
    前記第1紙管本体と前記第2紙管本体とを接着するための接着部であって、前記第1紙管本体又は前記第2紙管本体に対して接着剤が塗布されることによって形成された接着部と、を備え、
    前記接着剤は、当該紙管を接着する接着剤であり、当該紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含み、
    前記酸性の接着材料は、酢酸ビニル樹脂系接着材料を含み、
    前記消臭剤は、クエン酸を含む、
    紙管。
  2. 前記接着部を、前記第1紙管本体における前記紙管の内側の側面に塗布し、
    前記第2紙管本体によって前記接着部全体が略覆われるように、前記第2紙管本体を配置した、
    請求項1に記載の紙管。
  3. 前記接着剤のpHを、2以上4以下とした、
    請求項1又は2に記載の紙管。
  4. 前記酸性の接着材料のpHを、4以下とした、
    請求項に記載の紙管。
  5. 前記消臭剤を、前記酸性の接着材料に対して3重量%〜7重量%配合した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の紙管。
  6. 第1紙管本体と第2紙管本体とを備えた紙管を製造するための製造方法であって、
    前記第1紙管本体における前記紙管の内側の側面に接着剤を塗布することにより、前記紙管を構成する接着部を形成する形成工程と、
    前記形成工程において形成された前記接着部全体が前記第2紙管本体によって略覆われるように、前記第1紙管本体と前記第2紙管本体とを巻き重ねる巻き工程と、
    を含み、
    前記接着剤は、前記紙管を接着する接着剤であり、前記紙管又はその近傍領域の消臭又は抗菌を行うための接着剤であって、酸性の接着材料と、消臭剤とを含み、
    前記酸性の接着材料は、酢酸ビニル樹脂系接着材料を含み、
    前記消臭剤は、クエン酸を含む、
    紙管の製造方法。
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