JP2013046679A - トイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品 - Google Patents
トイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013046679A JP2013046679A JP2011186287A JP2011186287A JP2013046679A JP 2013046679 A JP2013046679 A JP 2013046679A JP 2011186287 A JP2011186287 A JP 2011186287A JP 2011186287 A JP2011186287 A JP 2011186287A JP 2013046679 A JP2013046679 A JP 2013046679A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet
- water
- toilet paper
- citric acid
- soluble adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Thin Papers (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】
複数のプライからなり水溶性接着剤を介して各プライを接着したトイレットペーパーを巻き取り筒状としたトイレットペーパー製品であり、その水溶性接着剤中にクエン酸を担持させ、かつ、そのクエン酸の担持量をトイレットペーパー単位面積当り0.3〜2.6g/m2とすることにより解決される。
【選択図】図1
Description
〔請求項1記載の発明〕
水解性のトイレットペーパー製品であって、前記トイレットペーパーを複数のプライからなり水溶性接着剤を介して各プライを接着したものとして、その水溶性接着剤中にクエン酸を担持させ、かつ、そのクエン酸の担持量をトイレットペーパー単位面積当り0.3〜2.6g/m2とし、たことを特徴とするトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
前記水溶性接着剤が、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、澱粉の何れか又はそれらの混合物を主成分とするものである請求項1記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
前記水溶性接着剤中に含まれるクエン酸量が固形分換算で10.0〜50.0重量%である請求項1又は2記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
前記水溶性接着剤中に、水溶性接着剤中の固形分に対して、固形分換算で5%〜400%の界面活性剤を含有させた請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
前記水溶性接着剤中に、クエン酸量の1〜30重量%の乳酸を含有させた請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
前記水溶性接着剤中に、クエン酸量の1〜60重量%のアスコルビン酸を含有させた請求項1〜5の何れか1項に記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
本発明は、水解性のトイレットペーパーを構成する水溶性接着剤中にクエン酸を担持させたことにより、排泄後にトイレットペーパーを使用し、その使用後のトイレットペーパーをトイレ内に投入することで、トイレ内のトラップのドレン水中にトイレットペーパー中のクエン酸が溶出する。そして、その際に、トイレのトラップ内に溜まった水を酸性にする。トイレの汚れは、尿石を含め多くが酸性溶液により洗浄することができ、上記クエン酸の溶出によりトイレのトラップ内の溜まり水を酸性にすることにより、トイレの汚れ、特に尿石の洗浄或いは分解の促進が図られる。
本発明に係るトイレットペーパー製品X1は、帯状の水解性のトイレットペーパーを巻き取り筒状にしたものであり、図1に示すとおり、紙管11にトイレットペーパーS3が巻かれたものが例示できる。その大きさ等は、トイレットペーパーの幅L1が100〜115mmであり、直径L2については100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管径が35〜50mmである。なお、本発明に係るトイレットペーパー製品は、紙管を有しない所謂コアレスであってもよい。
なお、実施例1〜実施例6は、本発明にかかるものであり、エンボスの凸部頭頂部に水溶性接着剤を付与してトイレットペーパー原紙を積層一体化し、その水溶性接着剤中にクエン酸を担持させたものである。
比較例1、7は、クエン酸保持量が少ないもの、比較例2、8は、クエン酸保持量が過多のものである。
比較例3は、エンボスの凸部頭頂部に水溶性接着剤を付与してトイレットペーパー原紙を積層一体化したものであるが、その水溶性接着剤中にクエン酸を含まないものである。
比較例4は、2プライの一般的な市販品であり、水溶性接着剤を用いず所謂プライエンボスによりトイレットペーパー原紙同士が積層一体化されたものである。
比較例5、比較例6は、水及びグリセリンを保湿主成分とする保湿液中にクエン酸を含有させて、2プライのトイレットペーパー原紙の積層内面に塗布して付与したものであり、積層一体化は実施例1と同様にプライエンボスにより行なったものである。また、特に比較例6については一過性湿潤紙力増強剤を含有せしめたトイレットペーパー原紙を用いたものである。
比較例9〜11は、接着剤中にクエン酸以外の成分(乳酸、ビタミンC等)のみを含有せしめたものである。
〔紙厚〕ダイヤルシックネスゲージ(ピーコック紙厚計)により測定した。
〔引張り強度〕JIS P 8113に基づいて測定した。
〔水解性試験〕JIS P 4501に基づいて測定した。
〔便器内の水のpH変化(2LのpH8水溶液に対する中和能力)〕水解性試験と同様の作業し、試験開始から5秒を経過した際、30秒を経過した際における水溶液のpHを測定した。なお、pH8への調整には、セスキ酸ソーダを用い、pH測定は、ポーターブルpHメーター(ラコムテスターpH計)を用いた。
〔便器上部の黒ずみ(洗浄・防汚性)〕各例における試料を実際に1週間使用することとし、1週間後の便器上部の黒ずみを目視にて評価した。なお、一週間におけるトイレの使用頻度はほぼ同等である。評価は、一般的な市販品である比較例2を「3」として基準とし、「1」非常に黒ずんだ、「2」やや黒ずんだ、「3」比較例2と変わらない、「4」あまり黒ずまなかった、「5」ほとんど黒ずまなかった、の5段階評価とすることとした。
〔使用中のプライ剥がれ〕使用中のプライ剥がれは、上記黒ずみ評価と同時に行い、1週間使用したトイレットペーパーについて、官能評価した。評価は、「1」非常に剥がれやすい、「2」やや剥がれやすい、「3」比較2と変わらない、「4」あまり剥がれない、「5」ほとんど剥がれない、の5段階評価することとした。
〔トイレの臭い(消臭性)〕トイレの臭いは、上記黒ずみ評価と同時に行い、1週間後のトイレの臭いについて、官能評価した。評価は、「1」非常に臭う、「2」やや臭う、「3」比較例2と変わらない、「4」あまり臭わない、「5」ほとんど臭わない、の5段階評価とすることとした。
なお、〔便器上部の黒ずみ(洗浄・防汚性)〕、〔使用中のプライ剥がれ〕、〔トイレの臭い(消臭性)〕に用いた各例に係るトイレットロールは、すべて同じ幅(114mm)、巻径(108.5mm)のものであり、試験において各例における1回の平均使用量は40〜240cmの範囲に収まり、すべて一般的な1回の使用量の範囲内であった。
Claims (6)
- 水解性のトイレットペーパー製品であって、前記トイレットペーパーを複数のプライからなり水溶性接着剤を介して各プライを接着したものとして、その水溶性接着剤中にクエン酸を担持させ、かつ、そのクエン酸の担持量をトイレットペーパー単位面積当り0.3〜2.6g/m2としたことを特徴とするトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
- 前記水溶性接着剤が、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、澱粉の何れか又はそれらの混合物を主成分とするものである請求項1記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
- 前記水溶性接着剤中に含まれるクエン酸量が固形分換算で10.0〜50.0重量%である請求項1又は2記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
- 前記水溶性接着剤中に、水溶性接着剤中の固形分に対して、固形分換算で5%〜400%の界面活性剤を含有させた請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
- 前記水溶性接着剤中に、クエン酸量の1〜30重量%の乳酸を含有させた請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
- 前記水溶性接着剤中に、クエン酸量の1〜60重量%のアスコルビン酸を含有させた請求項1〜5の何れか1項に記載のトイレの洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011186287A JP5912020B2 (ja) | 2011-08-29 | 2011-08-29 | トイレの便器の洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011186287A JP5912020B2 (ja) | 2011-08-29 | 2011-08-29 | トイレの便器の洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013046679A true JP2013046679A (ja) | 2013-03-07 |
JP5912020B2 JP5912020B2 (ja) | 2016-04-27 |
Family
ID=48010091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011186287A Active JP5912020B2 (ja) | 2011-08-29 | 2011-08-29 | トイレの便器の洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5912020B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015167736A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 王子ホールディングス株式会社 | トイレットロールおよびその製造方法 |
JP2018011967A (ja) * | 2013-03-26 | 2018-01-25 | 王子ホールディングス株式会社 | トイレットロール用衛生用紙およびその製造方法 |
JP2018104860A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | エステー株式会社 | 消臭効果を有する水分散シート |
JP6368846B1 (ja) * | 2017-12-18 | 2018-08-01 | カミ商事株式会社 | 紙管、及び紙管の製造方法 |
WO2022030393A1 (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-10 | 大王製紙株式会社 | 抗菌性を有する水解性トイレットペーパー及びトイレットロール |
KR20230013867A (ko) * | 2021-07-20 | 2023-01-27 | 최민기 | 절약형 물티슈 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02164535A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-06-25 | Nisshinbo Ind Inc | 積層パルプ状物及びその製造方法 |
JPH03190999A (ja) * | 1989-12-20 | 1991-08-20 | Mitsubishi Materials Corp | 洗浄剤組成物 |
US20050069665A1 (en) * | 2003-09-26 | 2005-03-31 | Butler George H. | Dispensing paper-roll core systems |
JP2009516034A (ja) * | 2005-11-14 | 2009-04-16 | ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン | 酸化剤含有芳香性消費財 |
-
2011
- 2011-08-29 JP JP2011186287A patent/JP5912020B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02164535A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-06-25 | Nisshinbo Ind Inc | 積層パルプ状物及びその製造方法 |
JPH03190999A (ja) * | 1989-12-20 | 1991-08-20 | Mitsubishi Materials Corp | 洗浄剤組成物 |
US20050069665A1 (en) * | 2003-09-26 | 2005-03-31 | Butler George H. | Dispensing paper-roll core systems |
JP2009516034A (ja) * | 2005-11-14 | 2009-04-16 | ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン | 酸化剤含有芳香性消費財 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018011967A (ja) * | 2013-03-26 | 2018-01-25 | 王子ホールディングス株式会社 | トイレットロール用衛生用紙およびその製造方法 |
JP2015167736A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 王子ホールディングス株式会社 | トイレットロールおよびその製造方法 |
JP2018104860A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | エステー株式会社 | 消臭効果を有する水分散シート |
JP6368846B1 (ja) * | 2017-12-18 | 2018-08-01 | カミ商事株式会社 | 紙管、及び紙管の製造方法 |
JP2019108463A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | カミ商事株式会社 | 紙管、及び紙管の製造方法 |
WO2022030393A1 (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-10 | 大王製紙株式会社 | 抗菌性を有する水解性トイレットペーパー及びトイレットロール |
JP2022031007A (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-18 | 大王製紙株式会社 | 抗菌性を有する水解性トイレットペーパー及びトイレットロール |
JP7287925B2 (ja) | 2020-08-07 | 2023-06-06 | 大王製紙株式会社 | 抗菌性を有する水解性トイレットロール |
KR20230013867A (ko) * | 2021-07-20 | 2023-01-27 | 최민기 | 절약형 물티슈 |
KR102625005B1 (ko) * | 2021-07-20 | 2024-01-15 | 최민기 | 절약형 물티슈 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5912020B2 (ja) | 2016-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5912020B2 (ja) | トイレの便器の洗浄及び防汚機能を有するトイレットペーパー製品 | |
JP4261194B2 (ja) | 多層構造体を有する分散可能な吸収性製品、並びに製造方法及び使用方法 | |
JP4753738B2 (ja) | 嵩高清掃物品及びその製造方法 | |
KR102498651B1 (ko) | 가정용 박엽지 및 수해성 시트 | |
MX2009010259A (es) | Rollo de producto basado en celulosa fibrosa. | |
JP6681335B2 (ja) | 衛生薄葉紙、及びそれを用いた吸収性物品 | |
KR20010095082A (ko) | 다중 구조의 수해성 닦아내기 시트 | |
NO170462B (no) | Hydraulisk momentnoekkel | |
JP5806060B2 (ja) | トイレットロール | |
JP2869096B2 (ja) | 水解性清掃物品 | |
JP5859238B2 (ja) | トイレットロール | |
JP2004518831A (ja) | 分散可能な吸収性製品、その製造法および使用法 | |
JP2008526336A (ja) | 手拭片の改良品 | |
JP2501534B2 (ja) | 水解紙 | |
JPH10273892A (ja) | 水解性シート及びその製造方法 | |
GB2538238A (en) | Cleaning implement and method | |
JP6829088B2 (ja) | ウェットワイパー | |
JP5938079B2 (ja) | プライ接着糊及び衛生薄葉紙の製造方法 | |
JP6622979B2 (ja) | トイレクリーナー | |
JP4703465B2 (ja) | 清掃用物品 | |
JP5258528B2 (ja) | 肛門又は陰部周辺清浄用シート | |
JP2010194255A (ja) | 肛門又は陰部周辺清浄用シート | |
US20190175419A1 (en) | Dissolving Hygienic Male Urine Wipe | |
US6717027B1 (en) | Personal hygiene | |
JP4799241B2 (ja) | 清掃用物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150612 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160331 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5912020 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |