JP5806060B2 - トイレットロール - Google Patents

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Description

本発明は、長尺のトイレットペーパーを紙管に巻取って成るトイレットロール関する。
トイレットロールでは、トイレットペーパーについては使用後にトイレに流して処分するが、トイレットペーパーをすべて使用した後にペーパーホルダーに残る紙管については、別途に一般ゴミとして廃棄処分している。
そして、この紙管の廃棄については、トイレ個室空間にあった紙管を他人と接触する別途の空間に持ち出すことに抵抗を感ずる、或いは紙管を別途の空間に持ち出して廃棄する手間自体が面倒である、との不満を抱える使用者も多い。
このような不満を解決すべく、紙管をトイレに流れるようにすべく水解性を持たせた商品が存在するが、トイレに廃棄できるという以上のメリットがないのが現状である。
紙管はトイレットペーパーを巻くため、及びトイレットロールをホルダーに取り付けるといった重要な役割を担うものであるが、使用者視点では、使用後においては廃棄物として残るだけの価値のないものとの認識もあり、紙管に有用な利用法を具備させることには意義がある。
ここで、紙管にトイレに流せる以上の利点を持たせた技術として下記特許文献1に開示されるように、紙管をトイレに流せるようにするとともに、紙管中にバクテリアを担持させ、浄化槽の水質改善が行えるようにしたものがある。
しかし、特許文献1のものは使用者が直接的に得られるメリットではないため、遡及力がなく普及するには至っていない。
また、紙管は、製造時にトイレットペーパーを巻く過程で歪みが生じないようにするととともに、ロール形状を維持する効果を得るべく、ある程度の強度が必要となる。このため、紙管に巻かれるトイレットペーパーと比較して強度のある坪量の高い紙によって構成する。したがって、トイレに投入しても迅速に水解させることが困難であり、紙管に特許文献1のようにバクテリア等を担持させても迅速に水中に分散させることが難しい。
特許第2705759号 実開昭54−147536号 特開昭62−211029号
そこで、本発明の主たる課題は、使用後に紙管をトイレに投入して処分でき、しかもその際に紙管が迅速に水解し、さらにトイレの洗浄・消臭・防汚・芳香効果などの付加価値効果を有する紙管を具備したトイレットロールを提供することにある。
上記課題を解決した本発明とその効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
帯状のトイレットペーパーを紙管に巻いたトイレットロールであって、
前記紙管が、水解性の紙管原紙を基材とし、かつ、外郭内に機能性薬剤を封入したマイクロカプセルと、前記外郭を溶解させるための水溶性の溶解成分とを含む、ことを特徴とするトイレットロール。
〔請求項2記載の発明〕
前記機能性薬剤が、トイレ洗浄剤、トイレ防汚剤、芳香剤及び消臭剤少なくとも一つを含むものである請求項1記載のトイレットロール。
〔請求項3記載の発明〕
前記マイクロカプセルは、外郭が所定のpH領域の溶液に溶解するpH感受性樹脂で形成され、かつ、前記溶解成分が水に溶出して当該水を前記外郭が溶解するpH領域とする酸又はアルカリである請求項1又は2記載のトイレットロール。
〔請求項4記載の発明〕
前記紙管は、マイクロカプセルが水溶性バインダーを介して付着されたマイクロカプセル担持層、溶解成分が塗布された溶解成分層と、を有する請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレットロール。
〔請求項5記載の発明〕
前記紙管は、水解性原紙を複数枚積層したものであり、前記マイクロカプセルが、それらの水解性原紙間に担持されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
〔請求項6記載の発明〕
前記紙管の外周面に、前記マイクロカプセルが担持されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
〔請求項7記載の発明〕
前記紙管の外周面に、溶解成分が担持されている請求項1〜6の何れか1項に記載のトイレットロール。
〔請求項8記載の発明〕
前記紙管が、複数枚の帯状の紙管原紙が幅方向に一部重ねられた状態で螺旋状に巻かれているとともに重ね合わせ部において糊により接着されて形成されたものである請求項1〜7の何れか1項に記載のトイレットロール。
(作用効果)
本発明のトイレットロールでは、紙管を水解性の紙管原紙とするとともに、外郭内に機能性薬剤を封入したマイクロカプセルと、前記外郭を溶解させるための水溶性の溶解成分とを含むこととしたので、トイレットペーパーを使用した後、紙管を水洗トイレの水溜部が形成されるトラップ部分に投入することによって、紙管が水解するとともに、担持された溶解成分がトラップ内の水に溶出し、その溶解成分によってマイクロカプセルの外郭が溶解して、マイクロカプセル内の機能性薬剤が流出し、機能性薬剤による効果が発揮される。よって、まず、本発明のトイレットロールでは、トイレットペーパー使用後に紙管をトイレ個室外に持ち出すことなく、トイレに流して簡単に処分できる。そのうえ、機能製薬剤による効果が発揮され、単に紙管を廃棄できだけでなく、機能性薬剤による付加価値のあるものとなる。
また、トイレットロールは、紙管に巻かれたトイレットペーパーを使いきるまでにある程度の期間を有する。このため紙管に機能性薬剤を直接的に塗布等させた場合、有効性分が揮発等によって、紙管をトイレ内に投入するまでの間にその効果が薄れるおそれがあるが、本発明ではマイクロカプセル化によりこのような有効性分の揮発等の影響はない。
ここで、機能性薬剤としては、トイレ洗浄剤、トイレ防汚剤、芳香剤及び消臭剤少なくとも一つを含むものが好適である。トイレ洗浄剤であればトイレ洗浄効果、トイレ防汚剤であればトイレ防汚効果、芳香剤であれば芳香効果、消臭剤であれば消臭効果がそれぞれ得られる。そして、これらの効果はトイレを使用する者が特に求められるものであり、訴求性のあるトイレットロールとなる。
他方、本発明においては、これら例示の機能性薬剤を外郭に封入したマイクロカプセルとして紙管に担持させることにより、機能性薬剤を直接的に紙管に担持させるのに比して、高濃度の状態で担持させることができる利点がある。すなわち、トイレットロールは、紙管に肌に直接に触れるトイレットペーパーを巻いたものであるため、紙管に直接的に各機能性薬剤を紙管に担持させると、それがトイレットペーパーに付着して、トイレットペーパーの使用時に肌に触れてしまうおそれもある。トイレ洗浄剤、トイレ防汚剤、芳香剤、消臭剤は、高濃度であるほうが洗浄効果等は高まるが、高濃度の機能性薬剤が肌に触れることは望ましくない場合が多く、また、芳香剤等の高濃度の機能性薬剤が肌に触れることは使用者に不快感を与えることがある。本発明では、上記のとおり機能性薬剤がマイクロカプセル化されているため、そのような使用者へ直接的な接触なく高濃度の機能性薬剤の紙管に担持させることができ、各機能性薬剤に係る効果を極めて高く発揮させることができる。
ここで、前記マイクロカプセルは、外郭が所定のpH領域の溶液に溶解するpH感受性樹脂で形成され、かつ、前記溶解成分が水に溶出して当該水を前記外郭が溶解するpH領域とする酸又はアルカリであると、紙管をトイレのトラップ内に投入した際に効果的に機能性薬剤の効果が発揮されるとともに、トイレットペーパーを使いきるまでの間は、安定的にマイクロカプセルの状態が維持され、意図しない機能性薬剤の流出が防止できる。
他方、マイクロカプセルを水溶性バインダーにより紙管に付着されるようにすれば、紙管をトイレのトラップの水溜まり部分に投入した際に、マイクロカプセルが上記水溜まり部分に分散し、機能性薬剤の効果が高まる。この点、機能性薬剤が芳香剤・消臭剤の場合には、トイレ空間内に迅速に芳香効果・消臭効果が発揮され、また、トイレ洗浄剤・トイレ防汚剤の場合には、トイレ洗浄効果・トイレ防汚効果が迅速に発揮されることになる。
ここで、紙管を、水解性原紙を複数枚積層したものとし、前記マイクロカプセルをそれらの水解性原紙間に担持すると、紙管をトイレの水溜まり部に投入した際に、紙管が各層にほぐれて迅速に水解し、層間のマイクロカプセルも迅速に分散する。
また、紙管の外周面は、紙管を投入した際にトラップ内の水と最も早く接触する部分であるため、当該部分にマイクロカプセルを担持させると、紙管を投入した際にマイクロカプセルがトラップ内に迅速に分散する。同様に、紙管の外周面に溶解成分を担持させると溶解成分が迅速にトラップ内に迅速に分解する。ここで、トイレットロールでは、紙管内にペーパーホルダーの支持部を挿入した状態で、トイレットペーパーを引き出して使用するのが一般的であり、紙管内周面は上記支持部と摺れることになる。よって、紙管外面にマイクロカプセル・溶解成分を担持させる場合、紙管内周面も紙管投入時にトラップ内の水と最も早く接触する部分であるが、当該紙管内周面よりも上述の紙管外周面に担持させるほうが、摺れによってマイクロカプセル等が剥離してしまうおそれがなく、確実にトイレットペーパーを使い切った後に使用した時に本発明の効果が得られるようになる。
ここで、特に、トイレにおける人の行動は、一般に、紙管やトイレットペーパー等を投入してから水を流すまでの時間はそう長くはないため、上述の迅速な紙管の水解及びマイクロカプセル、溶解成分の分散・拡散、機能性薬剤の流出は重要な作用である。
なお、本発明のトイレットロールは、紙管が、複数枚の帯状の紙管原紙が幅方向に一部重ねられた状態で螺旋状に巻かれているとともに重ね合わせ部において糊により接着されて形成されたものであると、製造が容易である。
以上のとおり本発明によれば、使用後に紙管をトイレに投入して処分でき、しかもその際に紙管が迅速に水解し、さらにトイレの洗浄・消臭・防汚・芳香効果などの付加価値効果を有する紙管を具備したトイレットロールが提供される。
本発明に係るトイレットペーパーの製造工程の説明図である。 本発明に係る紙管の製造方法を説明するための図である。 本発明に係るトイレットロールを説明するための図である。 本発明に係る紙管原紙の構造例を示す断面図である。 本発明に係る紙管の断面図である。 本発明に係る紙管の他の形態の断面図である。
本発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。
『本発明に係るトイレットロールの製造例』
まず、本発明に係るトイレットロールの製造例の概要を図1及び図2を参照して説明する。
本発明に係るトイレットロール10の製造方法は、長尺の紙管11Lを製造する工程(A)と、ログ製造工程(B)と、裁断工程(C)を含む。
長尺の紙管11Lを製造する工程(図1中(A))は、図2にも示すように、二枚の帯状の紙管原紙(板紙)12,12を原反ロール12A,12Aからそれぞれ繰り出しつつ、所定位置に糊付けロール13により糊30を付与し、当該糊付けされた部分を重ねつつコアワインダー14によりシャフト15に螺旋状に巻付けた後、シャフトを引き抜き、生産品種に合わせた規定長さにスリッター16にて切り揃えることで、円筒の長尺の紙管11Lを形成する。
なお、各紙管原紙12,12は、各々違う原反を使用してもよく、例えば、一方に印刷を施したり、各々の米坪を変えたりしてもよい。本発明においても、必ずしも紙管原紙1,1は、同様のものである必要はない。
次いで、この長尺紙管11Lの製造と平行して又はその後においては、ログ製造工程(図1中(B)にて、ログ10Rを製造する。なお、ログ10Rとは、業界においての一般用語であり、最終製品であるトイレットロール10の径と同径でありかつ幅が最終製品の複数個分ある中間製品である。
このログ10Rの製造は、連続的に又は段階的に、長尺紙管11Lと実質的に同幅のトイレットペーパー原紙S1,S1を、ジャンボロールJR,JRから繰り出すとともに巻き付けてログ10Rを形成する。この巻き付けは、既知のワインダー装置X2が利用できる。なお、図示例は、二つのジャンボロールJR,JRからトイレットペーパー原紙S1,S1を繰り出して、重ね合わせ部51にて積層連続シートS2とした後、既知のコンタクトエンボス付与装置54及びミシン目線形成装置70にてコンタクトエンボスCEの付与とミシン目線(図示しない)の形成を行なった後、巻き取り装置75にて巻き取り2プライ構造となるようにしている。
なお、図示の形態では、2つのジャンボロールから衛生薄葉紙を繰り出し、積層構造とした2プライ構造のトイレットペーパー原紙S2としているが、本発明においては、かかる2プライに限定されず、1プライ若しくは3プライ以上であってもよい。さらには、複数プライ構造とする場合には、各原紙の坪量や物性等は同じである必要はない。
次いで、このようにログ10Rを製造したならば、このログ10Rを既知のログアキュームレーターX3で複数本とストックしつつ後段のログカッター設備X4へと移動させる。そして、その後に図1中(C)に示すように、既知のログカッター76でログ10Rを製品幅に裁断し、個々のトイレットロール10とする。
『トイレットロールの構成・構造例』
次いで、本発明に係るトイレットロールの構成・構造例について説明する。
本発明に係るトイレットロールは、図3に示すとおり、紙管11にトイレットペーパーS3が巻かれたものである。その大きさ等は、限定はされないが、概ね、幅L1が100〜115mm、直径L2が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管径が35〜50mmである。
また、本発明に係るトイレットペーパーS3は、既知のものが使用できるが、JIS P 4501で規定される、ほぐれやすさの試験方法における水解性の結果が100秒以下のものとする。通常は100秒を超えると、水解性が遅く、例えば水洗トイレ等に廃棄したときに排水管に詰まるおそれがある。本発明では、紙管の水洗トイレへの廃棄を可能にすることを課題の一つとすることから、トイレットペーパーS3も水洗トイレに流せるものとする。
トイレットペーパーS3において上記水解性を達成するには、原料スラリーの叩解度の調整、湿潤紙力剤の不使用など既知の方法により達成することが可能である。
『紙管の構成・構造例』
本発明に係る紙管11は、特徴的に外郭内に機能性薬剤を封入したマイクロカプセルと、前記外郭を溶解させるための水溶性の溶解成分とが担持されているとともに、水解性の紙管原紙12が基材とされており、全体として水解性を有する。
前記紙管11全体としての水解性は、上記トイレットペーパーS3と同様にJIS P 4501で規定される、ほぐれやすさの試験方法における水解性の結果が100秒以下であるのが望ましい。100秒を超えると、トイレに流すのに適しないものとなる。
紙管11の水解性を良好にするためには、(1)紙管原紙12を抄造する際に、原料であるパルプスラリーの叩解度を低叩解度として繊維がほぐれやすいものとする、(2)紙管原紙12について撥水性を高めるサイズ剤や湿潤時の紙力を増加させる湿潤紙力剤を用いないか使用量を少量とする、(3)紙管原紙12全体としての坪量を100〜220g/m2程度とする、(4)上記トイレットロールの製造例において示した紙管原紙同士を接着する糊30を澱粉糊、PVA(ポリビニルアルコール)等の水溶性の高いものとする、等が挙げられる。
上記紙管原紙12の原料の叩解度については、概ね500〜600程度のCSF(カナディアンフリーネス)とするのが望ましい。CSFが、600を超えると、紙管11が強度不足となるおそれがあり、500未満だと水解性が悪化する。
また、紙管原紙12の坪量が100g/m2未満であると製造の際、トイレットペーパーの巻き取り時の強度が十分に確保できないおそれがあり、220g/m2を超えると水解性が極めて悪化する。サイズ剤、湿潤紙力剤の使用量については、上記CSF及び坪量との関係で適宜定めることができる。
他方、上記紙管原紙12同士を接着する糊30については、水解性を良好にするためには、0.1g/m2〜5.0g/m2程度の付与量とするのが望ましい。
なお、紙管11の水解性を良好にすべく、紙管原紙12を多数の孔を有するものとする、ミシン目線を付与して使用者がトイレットペーパーS3の使用後に紙管11を細かく裁断してトイレに流せる態様としてもよい。
他方、本発明に係る紙管11は、水解性をより優れたものとすべく、例えば、図4に示すように、前記紙管原紙12を、複数の水解性原紙22,22を積層し水溶性接着剤25により一体化したものとしてもよい。なお、図4中、(A)は2枚(2層)の水解性原紙22,22からなる紙管原紙12を例示し、(B)は、3枚(3層)の水解性原紙22,22,22からなる紙管原紙12を例示している。水解性原紙22の積層数は、図示例に限定されるわけではない。
このように紙管原紙12を複数の水解性原紙22を積層して構成する場合、積層数は2〜4層程度とし、その一層当たりの坪量は20〜50g/m2程度とするのが望ましい。このようにすると、紙管11をトイレに投入した際に各層に迅速に分離され、紙管の水解性が高まる。複数の水解性原紙22の積層一体化については、水溶性接着剤を、既知の各種塗工機、印刷機により塗布した後、それらを重ね合わせ適宜のニップロール等で加圧して製造するなどすればよい。また、水解性原紙22としては、既知の抄紙機により抄紙される板紙或いはクレープ紙等が使用できる。また、水解性原紙同士を接着する水溶性接着剤25については、水解性を確保すべく、0.1g/m2〜5.0g/m2程度の付与量とするのが望ましい。この範囲であると水溶性接着剤自体の水溶性が十分に発揮されるとともに、紙管11をトイレに投入した際に、紙管11を構成する紙管原紙12に迅速に分解され紙管11の水解性が良好なものとなる。
『マイクロカプセル・溶解成分』
他方、本発明に係るトイレットロール10では、上述のとおり特徴的に前記紙管11に、外郭内に機能性薬剤を封入したマイクロカプセルと、前記外郭を溶解させるための水溶性の溶解成分とが担持される。
本発明においては前記外郭及び溶解成分の組み合わせは限定されないが、好ましくは、前記マイクロカプセルを、その外郭が所定のpH領域の溶液に溶解するpH感受性樹脂で形成したものとして、前記溶解成分を水に溶出して当該水を前記外郭が溶解するpH領域とする酸又はアルカリとするのがよい。このように構成すると、紙管をトラップ内に投入した際に、トラップ内に溜まる水が溶解成分によって所定pH領域に変化させられ、その所定pH領域の多量の水溶液雰囲気化にマイクロカプセルが暴露された外郭が溶解し、もってマイクロカプセル内の機能性薬剤が流出して、各機能性薬剤の効果が発揮されるようになる。ここで、前記pH領域は、特に限定されないが、トラップ内の水を強酸性或いは強アルカリ性とするまでに強い酸或いはアルカリを紙管に担持させることは好ましくない。したがって、外郭を構成するpH感受性樹脂は、pH9〜7程度で溶解が開始し、pH7以下でほぼ溶解する中・酸性溶解型のpH感受性樹脂、pH4〜7程度で溶解が開始し、pH7以上でほぼ溶解する中・アルカリ性溶解型のpH感受性樹脂であるのが望ましい。特に好ましくは、pH5.0程度で脆くなり、pH7.0以上で完全に溶解する程度の中・アルカリ性溶解型のpH感受性樹脂であるのが望ましい。
上記pH感受性樹脂に対応する溶解成分としては、酸であればクエン酸、アルカリであれば重層が例示できる。これらの酸、アルカリは安全性が高く、かつトラップ内の水を上記pH感受性樹脂に対応するpHに迅速に変化させることができる。
なお、マイクロカプセルの具体的な厚さ、大きさ、溶解成分の濃度は、適宜選択すればよい。マイクロカプセルの具体的な例としては、外郭の厚さが0.1〜1.0μm程度である。
マイクロカプセルの外郭は、既知の樹脂材やゼラチン材を適宜採用できる。中・アルカリ性溶解型のpH感受性樹脂であれば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、アクリル酸/アクリル酸エステルコポリマー、メタアクリル酸/メタアクリル酸メチルコポリマー、メタアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー、メタアクリル酸コポリマー等を挙げることができる。中・酸性溶解型のpH感受性樹脂としては、メタアクリル酸メチル/メタアクリル酸ブチル/メタアクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることができる。
また、機能性薬剤をマイクロカプセル化する技術は、本発明では特に限定されない。ウェットプロセス、ドライプロセス、ゾル−ゲル法、スプレードライングマイクロカプセル化法、乳化重合法など外郭成分、機能性薬剤、溶解成分に応じて適宜既知の技術により形成すればよい。
他方、マイクロカプセルを紙管に担持させるには、紙管11或いは紙管原紙に、マイクロカプセルを水溶性接着剤に分散させた分散液を塗布してマイクロカプセル担持層を形成する、或いはマイクロカプセルを紙管原紙12に内添させるようにすればよい。但し、紙管原紙12はパルプ繊維を水に分散させたパルプスラリーを乾燥させて製造するため、紙管原紙12に内添させることは製造過程が複雑になるとともに歩留まりも悪い。よって、製造上の観点からマイクロカプセルは、紙管11或いは紙管原紙12にマイクロカプセル分散液を塗布してマイクロカプセル担持層を形成した態様とするのが望ましい。
マイクロカプセル分散液の塗布は、抄紙機における乾紙形成後の工程において当該乾紙に対して、或いは抄紙機で製造した紙管原紙、水解性原紙に対して、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター、ビルブレードコーター、カーテンコーター等の各種塗工機、フレキソ印刷機、グラビア印刷機、インクジェット印刷機等の印刷機、スプレー塗布装置により塗布することができる。
また、マイクロカプセル担持層を形成するにあたっては、マイクロカプセル分散液を塗布する態様のほか、水溶性バインダーを塗布した後、水溶性バインダーが乾燥する前にマイクロカプセルを散布して、紙管或いは紙管原紙の表面に付着させるようにしてもよい。
マイクロカプセル担持層を形成するための水溶性バインダーは、特に限定されない。PVA(ポリビニルアルコール)、澱粉、CMC(カルボキシメチルセルロース)が例示できる。但し、マイクロカプセルの外郭を溶解させるようなものは用いない。
他方、溶解成分を紙管に担持させるには、マイクロカプセルと同様に紙管11或いは紙管原紙に、溶解成分を分散させた溶解成分液、マイクロカプセルを水溶性接着剤に分散させた溶液を塗布して層を形成する、或いはマイクロカプセルや溶解成分を紙管原紙12に内添・含浸させることができる。但し、溶解成分もマイクロカプセルと同様に、紙管原紙12に内添、含浸させることは製造過程が複雑になるため、紙管11或いは紙管原紙12に塗布して層を形成した態様とするのが望ましい。なお、溶解成分も溶液を直接的に塗布する態様のほか、固体粉末を水溶性バインダーによって紙管或いは紙管原紙の表面に付着させる形態としてもよい。その場合における水溶性バインダーは、特に限定されない。
溶解成分を含む溶解成分液の塗布は、抄紙機における乾紙形成後の工程において当該乾紙に対して、或いは抄紙機で製造した紙管原紙、水解性原紙に対して、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター、ビルブレードコーター、カーテンコーター等の各種塗工機、フレキソ印刷機、グラビア印刷機、インクジェット印刷機等の印刷機、スプレー塗布装置により塗布することができる。
ここで、マイクロカプセルと溶解成分とを紙管に担持させる場合、図5に示すようにマイクロカプセル担持層31と、溶解成分層32とを紙管外周面に形成するのが望ましい。その場合、特に紙管外周面側からマイクロカプセル担持層31、溶解成分層32の順で形成するのがよい。このように形成すると、紙管11をトイレのトラップ内に投入すると、まず溶解成分層32から溶解成分がトラップ内の水に溶出してトラップ内の水を所定pH領域とするなどマイクロカプセルの外郭を溶解する雰囲気化とし、次いでその雰囲気化になった水にマイクロカプセル層32が接触してマイクロカプセルの外郭が溶解され、効果的にマイクロカプセル内の機能性薬剤を流出される。
また、マイクロカプセルと溶解成分とを紙管に担持させるに当って、図4に示すように紙管原紙12を、水解性原紙22,22を積層して層構造とする場合には、特に好ましい形態を採ることができる。すなわち、図6に示すように、マイクロカプセル担持層31を水解性原紙22,22間に担持させ、溶解成分層32を紙管外周面に担持させる形態である。水解性原紙の層間にマイクロカプセル担持層を形成する場合、水解性原紙同士を接着する水溶性接着剤中にマイクロカプセルを含むようにすればよい。この態様では、マイクロカプセルと溶解成分とが非接触状態となり、多量の水雰囲気化でマイクロカプセルが溶解成分の雰囲気化に暴露されるようになり、トラップ内に紙管を投入するまでマイクロカプセル内の機能性薬剤が意図せず流出するおそれが格段に小さくなる。
なお、マイクロカプセル及び溶解成分の少なくとも一方は、図2で示した紙管原紙12、12から紙管11を製造する際に用いる糊30に含有させてもよい。
ここで、本発明に係るトイレットロール10におけるマイクロカプセル及び溶解成分の紙管11に対する担持量は、適宜、設計すればよく、特に限定はされない。例示すれば、紙管全体として、マイクロカプセル及び溶解成分は、それぞれ0.05g以上の担持量となるようにするのがよい。0.05g未満であると溶解成分によってトラップ内の水を十分にマイクロカプセルの外郭溶解雰囲気化にすることができないおそれがあり、またマイクロカプセル内の機能性薬剤の効果が十分に得られないおそれがある。好適には、0.5〜5.0gである。
他方、前記マイクロカプセルに封入される機能性薬剤は、限定されないが、トイレ洗浄剤、トイレ防汚剤、芳香剤及び消臭剤がトイレ空間で求められる効果を発揮することができるため好適である。なお、これらの混合剤をマイクロカプセルに封入してもよい。さらに、各々別々にマイクロカプセルに封入して、それぞれ異なる機能性薬剤が封入された複数種のマイクロカプセルを紙管に担持させてもよい。
ここで、トイレ洗浄剤は、水溶性のものが好ましく、便器、便座等の清掃用途、清拭用途に用いられる既知の水溶性の洗浄剤が利用できる。好ましくは、安定性、安全性の高く、安定的に紙管に担持させることが可能であり、また洗浄効果が高い、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤の界面活性剤である。
トイレ防汚剤は、便器等をコーティングするように作用する既知の防汚剤が利用できる。好ましくは、安定性、安全性の高く、安定的に紙管に担持させることが可能であり、また防汚効果が高い、油性成分であり、特にシリコーンが例示できる。
また、芳香剤としては、トイレ空間の芳香に用いられる既知の芳香剤を適宜用いることができる。消臭剤としては、トイレ空間の消臭に用いられる既知の消臭剤を適宜用いればよく、具体的には、ポリフェノールを消臭成分として含むものが例示できる。
ここで、本発明における各機能性薬剤の紙管に対する含有量は、特に限定はされないが、紙管全体として0.05g以上の含有量となるようにするのがよい。0.05g未満であると機能性薬剤による得られないおそれがある。好適には、0.5〜5.0gである。
以上の本発明に係るトイレットロール10では、トイレットペーパーS3をすべて使いきった後に残る紙管11をトイレに投入することで、紙管が迅速に水解するとともに、マイクロカプセル及び溶解成分が分散・拡散し、上記マイクロカプセルの外郭が溶解成分に暴露された溶解して、機能性薬剤がトラップ内の水溜まりに流出して、トイレ空間に求められる洗浄効果・防汚効果・消臭効果・芳香効果などの種々の効果が発揮される。
X2…ワインダー装置、X3…ログアキュームレーター、X4…ログカッター設備、10…トイレットロール、10R…ログ、11L…長尺紙管、11…紙管、12…紙管原紙、12A…紙管用原紙原反、13…糊付けロール、14…コアワインダー、15…シャフト、16…スリッター、S1,S2…トイレットペーパー原紙、S3…トイレットペーパー、51…重ね合わせ部、54…コンタクトエンボス付与装置、70…ミシン目線形成装置、75…巻き取り装置、76…ログカッター、(A)…紙管製造工程、(B)…ログ製造工程。(C)…裁断工程、30…糊、31…マイクロカプセル担持層。32…溶解成分層、22…水解性原紙、25…水溶性接着剤。

Claims (8)

  1. 帯状のトイレットペーパーを紙管に巻いたトイレットロールであって、
    前記紙管が、水解性の紙管原紙を基材とし、かつ、外郭内に機能性薬剤を封入したマイクロカプセルと、前記外郭を溶解させるための水溶性の溶解成分とを含む、ことを特徴とするトイレットロール。
  2. 前記機能性薬剤が、トイレ洗浄剤、トイレ防汚剤、芳香剤及び消臭剤少なくとも一つを含むものである請求項1記載のトイレットロール。
  3. 前記マイクロカプセルは、外郭が所定のpH領域の溶液に溶解するpH感受性樹脂で形成され、かつ、前記溶解成分が水に溶出して当該水を前記外郭が溶解するpH領域とする酸又はアルカリである請求項1又は2記載のトイレットロール。
  4. 前記紙管は、マイクロカプセルが水溶性バインダーを介して付着されたマイクロカプセル担持層、溶解成分が塗布された溶解成分層と、を有する請求項1〜3の何れか1項に記載のトイレットロール。
  5. 前記紙管は、水解性原紙を複数枚積層したものであり、前記マイクロカプセルが、それらの水解性原紙間に担持されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
  6. 前記紙管の外周面に、前記マイクロカプセルが担持されている請求項1〜4の何れか1項に記載のトイレットロール。
  7. 前記紙管の外周面に、溶解成分が担持されている請求項1〜6の何れか1項に記載のトイレットロール。
  8. 前記紙管が、複数枚の帯状の紙管原紙が幅方向に一部重ねられた状態で螺旋状に巻かれているとともに重ね合わせ部において糊により接着されて形成されたものである請求項1〜7の何れか1項に記載のトイレットロール。
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