JP2014195559A - 消化管ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】ステント端部が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくし、ステントの末端による管壁の損傷や穿孔を防ぐことができる消化管ステントを提供する。【解決手段】消化管ステント40においては、軸方向の末端領域11cを径方向内側に曲げて形成する。消化管ステント40の末端の尖鋭な端部11dに対して、端部ワイヤ43aを形成し、複数の端部ワイヤ43aを接続した端部ワイヤ43bをさらに形成し、その末端にボール34を固定し、これら端部ワイヤ43a、43b及びボール34を径方向内側に曲げる。これにより、消化管ステント40の端部が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を低くできる。また接触しても損傷や穿孔を防ぐことができる。【選択図】 図5

Description

本発明は、生体内の管状器官の管腔部の狭窄部等に挿入されて狭窄の改善等に供されるステントに関し、特に、消化器系体内管腔の管壁の穿孔を適切に防止することのできる消化管ステントに関する。
生体内の胆管、食道、十二指腸、大腸等の消化器系体内管腔の管腔に、例えば癌細胞等により狭窄部分や閉塞部分が生じた場合、ステントをその狭窄部分あるいは閉塞部分に挿入して留置し、狭窄の改善、管腔の確保あるいは管腔の径の維持等を図ることが医療現場において行われている(例えば特許文献1参照)。
この種のステントとしては種々の形態のものが使用されているが、金属製で網目の周面を有する円筒状のステントが一般的である。また、そのようなステントとしては、製造方法に起因する主なものとして、線材(フィラメント)を織り込み又は編み込みして形成される編み込みタイプのものと、円筒状素材をレーザー切断して網目状筒体を形成するレーザーカットタイプのものとを挙げることができる。レーザーカットタイプのステントは、ショートニングが少なく、また設計の自由度が高く、近年広く普及している(例えば特許文献2参照)。
特開2011−156083号公報 特開2007−014675号公報
ところで、レーザーカットタイプのステントは、線状材料を網み込んで製造する編み込みタイプのステントと比較して、そのステントの線状部分の周縁が鋭利になり易い傾向にある。また、一方で、ステントは、導入し留置する体内管腔の径よりも若干径の太いものを導入し留置する場合が多い。また、消化管ステントは、血管用のステント等と比較して太径の場合が多い。このような理由に起因して、消化管ステントをレーザーカットタイプで製造した場合には、消化器系体内管腔の管腔を損傷したり穿孔を生じさせてしまう可能性がある。
例えば、図7に示すような従来のステント90においては、その端部91が尖鋭な端部(末端部)となる可能性があり、これが体内管腔の管壁に接触すると、管壁を損傷したり穿孔を生じさせてしまう可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ステントの端部が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性や頻度を少なくすることができ、ステントの末端による管壁の損傷や穿孔を適切に防ぐことができる消化管ステントを提供することにある。
前記課題を解決するために、本願発明の消化管ステントは、径方向に拡張可能な環状の単位パターンが相互に接続部により接続されて軸方向に配列された円筒状のステントであって、消化器系体内管腔に留置されるステントであり、軸方向端部が径方向内側に曲がっていることを特徴とするものである。
好適には、本願発明の消化管ステントは、当該消化管ステントの前記軸方向端部の端部には端部ワイヤが形成されており、当該端部ワイヤが径方向内側に曲がっていることを特徴とする。
また好適には、本願発明の消化管ステントは、前記消化管ステントの前記軸方向端部に対して形成された前記端部ワイヤが複数接続されて新たな端部を形成し、当該新たな端部が径方向内側に曲がっていることを特徴とする。
また好適には、本願発明の消化管ステントは、前記軸方向端部、前記端部ワイヤの末端、あるいは前記新たな端部の末端には、球状体が設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ステントの端部が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくすることができ、ステントの末端による管壁の損傷や穿孔を適切に防ぐことができる消化管ステントを提供することができる。
図1は、本発明の第一実施形態の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、図1(A)は一方の端部付近の斜視図であり、図1(B)は当該端部付近の側面図である。 図2は、本発明の第二実施形態の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、図2(A)は一方の端部付近の斜視図であり、図2(B)は当該端部付近の側面図である。 図3は、本発明の第三実施形態の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、図3(A)は一方の端部付近の斜視図であり、図3(B)は当該端部付近の側面図である。 図4は、図3に示した本発明の第三実施形態の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、前記端部付近の展開図である。 図5は、本発明の第四実施形態の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、図5(A)は一方の端部付近の斜視図であり、図5(B)は当該端部付近の側面図である。 図6は、図5に示した本発明の第四実施形態の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、前記端部付近の展開図である。 図7は、従来の消化管ステントの構造を概略的に示す図であり、図7(A)は一方の端部付近の斜視図であり、図7(B)は当該端部付近の側面図である。
第一実施形態
本発明の第一実施形態について図1を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る消化管ステント10の概略図であって、図1(A)は斜視図であり、図1(B)は側面図である。なお、図1に示す消化管ステント10は、消化管ステント10が拡張した状態を示す図である。
図1に示すように、消化管ステント10は管状の外形状を有しており、胆管、食道、十二指腸、大腸等の消化器系体内管腔に留置され、主として管腔を確保する目的で使用される。本実施形態の消化管ステント10は、その外周面側を樹脂フィルム等で被覆したいわゆるカバードステントではなく、フィルム等で被覆されないベアステントである。
消化管ステント10は、径方向に拡張可能な環状単位パターン11を軸方向に複数配列し接続した構造である。環状単位パターン11は、図示のごとく、軸方向の所定の幅内を周方向に沿って形成されたジグザグな線状部材のパターンからなる部分である。環状単位パターン11は、隣接した環状単位パターン11同士で順次ジグザグパターンの位相が反対となるように、換言すれば位相が反対となる環状単位パターン11a,11bが軸方向に交互に配置されるように、複数が順次配列されている。その結果、図示のように、各環状単位パターン11の軸方向両側に配置されるジグザグパターンの折れ曲がり部分は、隣接する環状単位パターン11同士で近接した配置となる。
このように配置された環状単位パターン11は、隣接する環状単位パターン11間で、近接して配置される折れ曲がり部分のうち3箇所が接続部12として接続され、隣接する環状単位パターン11同士が接続される。そして、複数の環状単位パターン11が順次このような接続部12により接続されることにより、全体として円筒状の消化管ステント10が構成される。
このような構成の消化管ステント10において、その両側の末端領域11cにおいては、その線状部材のパターンが径方向内側に曲げられた形態に構成されている。本実施形態の消化管ステント10においては、末端領域11cの環状単位パターン11について、末端の外径が消化管ステント10の本体(中央部の末端領域11c以外の領域)の外径の60%以上100%未満の範囲となるように、好ましくは60%以上95%以下の範囲となるように内側に曲げられている。これにより、消化管ステント10の両側末端の尖鋭な端部11dが、消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくすることができ、消化管ステント10の末端による管壁の損傷や穿孔を防ぐことができる。
また消化管ステント10には、単数または複数の図示せぬマーカーが設置されている。マーカーは、例えば、X線造影性材料(X線不透過材料)によって構成され、消化管ステント10を体内管腔に留置した場合、X線造影下でマーカーの位置を確認することによって、消化管ステント10の留置部位を把握することができる。
消化管ステント10(環状単位パターン11)の網目状パターンを構成する線状部分の線径は、0.05〜1mm程度であることが好ましい。また、線状部分が断面長方形の帯状体である場合には、例えば長辺方向の長さが0.1〜1mmであって短辺方向の長さが0.05〜0.5mm程度であることが好ましい。
また、消化管ステント10の外形寸法は、消化管ステント10が留置される体内管腔の大きさによって異なるが、例えば、外径が2〜30mm、内径が1〜29mm、長さが5〜200mmである。また、胆管ステントとして用いられる消化管ステント10の場合、その外形寸法は、外径が5〜20mm、内径が4〜19mm、長さが10〜100mmとすることが好ましい。また、消化管ステント10の外径は、消化管ステント10がステントデリバリー装置などによって留置部位まで搬送される際には、上述の値の数分の1程度に縮径されて搬送される。
本実施形態の消化管ステント10の材料は、ニッケルチタン(Ni−Ti)合金、ステンレス鋼、タンタル、チタン、コバルトクロム合金、マグネシウム合金等の金属である。その中でも特に、Ni−Ti合金のような超弾性合金が好ましい。
また、マーカーに使用されるX線造影性材料としては、例えば、金、プラチナ、プラチナイリジウム合金、白金、銀、ステンレス等が挙げられる。また、マーカーは、X線造影性材料の粉末を含有する樹脂成形物によって構成されていてもよい。マーカーに用いられるX線造影性材料の粉末としては、硫酸バリウム粉末、次炭酸ビスマス粉末、タングステン粉末および上述した金属の粉末等を使用できる。
このような構成の消化管ステント10を製造する場合、まず、消化管ステント10を形成するための材料で形成された円筒体(パイプ)に対して、例えば、YAGレーザー等を用いたレーザー加工(レーザーカット)をすることによって、図示のようなパターンの成形を行う。次に、所定の熱処理を行って形状付け(形状記憶)を行う。末端の内側への湾曲、屈曲も、この際に形状付けする。その後、電界研磨等の研磨を行い、マーカー付けを行い、消化管ステント10が製造される。
また、このような消化管ステント10は、いわゆるステントデリバリー装置により消化器系体内管腔内の狭窄部等に留置される。ステントデリバリー装置は、内管と、内管がスライド可能に挿通された外管とを有するカテーテル部を有し、内管の遠位端近傍に設けられたステント配置部にステントを配置して外管の遠位端近傍の内側でステントを縮径させた状態で保持し、カテーテル部の遠位端を目的とする留置部位に導く。この際、カテーテル部は、内管内に挿通され先行して管腔内に挿入されたガイドワイヤーに沿って進行され、その遠位端がステントを留置する部位まで導入される。そして、ステント配置部がその留置部位に達したら、カテーテル部の近位端側において外管を内管に対して近位端側にスライドさせることにより、ステントが外管から露出し、その場で拡径され、留置される。
前述したように、本実施形態の消化管ステント10においては、両側の末端領域11cにおいてステント本体が径方向内側に曲げられた形態となっている。その結果、両側末端が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくすることができ、消化管ステント10の末端による管壁の損傷や穿孔を適切に防ぐことができる。
第二実施形態
本発明の第ニ実施形態について図2を参照して説明する。
図2は、本発明の第二実施形態に係る消化管ステント20の概略図であって、図2(A)は斜視図であり、図2(B)は側面図である。なお、図2に示す消化管ステント20は、消化管ステント20が拡張した状態を示す図である。
第二実施形態の消化管ステント20の基本的な構成は前述した第一実施形態の消化管ステント10と同じである。従って、ここでは、第一実施形態の消化管ステント10と同じ構成については同一の参照符号を用いるとともにその説明は省略する。また、消化管ステント20の各部の材料、製造方法、消化器系体内管腔内への導入方法等も第一実施形態と同じである。したがって、ここでは、これらの説明についても省略する。
第二実施形態の消化管ステント20が第一実施形態の消化管ステント10と異なる点は、その両側の末端領域11cにおける消化管ステント20の構造である。消化管ステント20においては、ステント両側の末端領域11cに、環状単位パターン11(11a,11b)とは異なる端部ワイヤ23が別途形成されており、その端部ワイヤ23が径方向内側に曲げられた形態に構成されている。
端部ワイヤ23は、消化管ステント20の端部の環状単位パターン11の尖鋭な端部11dの各々に対して第1の端部ワイヤ23aが接続され、2箇所の端部11dからの2本の第1の端部ワイヤ23aがさらに1本の第2の端部ワイヤ23bに接続された構成である。そして、これらの第1及び第2の端部ワイヤ23a、23bを含む端部ワイヤ23の全体が、径方向内側に曲げられた構成とされている。端部ワイヤ23は、例えば1〜15mmの長さに形成され、その末端の外径は本体の外径の60%以上100%未満の範囲となるように、好ましくは60%以上95%以下の範囲となるように、内側に曲げられた形態に構成される。
本実施形態においては、この端部ワイヤ23も、消化管ステント20の本体と同じ材料で、レーザーカット工程を含む同じ製造方法により製造されたものである。ただし、端部ワイヤ23を、後に消化管ステント20の本体に接続するような製造方法であってもよい。
このように、第二実施形態の消化管ステント20においても、その両側の末端の領域11cにおいては消化管ステント20の末端が径方向内側に曲げられた形態となっている。従って、消化管ステント20の両側末端が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくすることができ、消化管ステント20の末端による管壁の損傷や穿孔を適切に防ぐことができる
第三実施形態
本発明の第三実施形態について図3及び図4を参照して説明する。
図3及び図4は、本発明の第三実施形態に係る消化管ステント30の概略図であって、図3(A)は斜視図であり、図3(B)は側面図であり、図4は、その展開図である。なお、図3に示す消化管ステント30は、消化管ステント30が拡張した状態を示す図である。
第三実施形態の消化管ステント30の基本的な構成、各部の材料、製造方法、消化器系体内管腔内への導入方法等は、前述した第一実施形態の消化管ステント10あるいは第二実施形態の消化管ステント20と同じなので、ここではそれらと同じ構成については同一の参照符号を用いるとともに、その説明は省略する。
第三実施形態の消化管ステント30においては、ステント両側の末端領域11cに、環状単位パターン11とは異なる端部ワイヤ33が形成されており、さらにその端部にボール(球状体)34が別途形成されており、これら端部ワイヤ33及びボール34の全体が径方向内側に曲げられた形態に構成されている。
端部ワイヤ33は、消化管ステント30の端部の環状単位パターン11の尖鋭な端部11dの各々に対して一方の端部が接続されたワイヤである。そして3箇所の端部11dからの3本の端部ワイヤ33が、その他方の端部において接続されており、その接続箇所にボール34が設置されている。
ボール34は、ステンレス、タンタリウム、金、白金、タングステン、セラミック、樹脂等の生体に適合する材料で形成された球状体である。なお、ボール34をX線造影性材料で形成した場合には、ボール34は、X線造影下で位置を確認するためのマーカーとしての機能をも果たすことができる。ボール34は、放電加工や変形等による機械的方法により、また、レーザー融着などにより、あるいは、接着剤等を使用して、端部ワイヤ33の他方の端部であって3本の端部ワイヤ33が接続された箇所に固定される。なお、端部ワイヤ33は、消化管ステント30の本体と同じ材料で、レーザーカット工程を含む消化管ステント30と同じ製造方法により製造されたものである。
そして、消化管ステント30においては、これら端部ワイヤ33とボール34とを含む全体が、消化管ステント30の末端において径方向内側に曲げられた構成とされている。これらは、第二実施形態と同様に、例えば1〜15mmの長さに形成され、その末端の外径は本体の外径の60%以上100%未満となる範囲で、好ましくは60%以上95%以下となる範囲で、内側に曲げられた形態に構成される。
このように、第三実施形態の消化管ステント30においても、その両側の末端の領域11cにおいては消化管ステント30の末端が径方向内側に曲げられた形態となっている。従って、消化管ステント30の両側末端が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくすることができる。また、特に第三実施形態の消化管ステント30においては、その末端にボール34が設置されているので、仮にボール34が消化器系体内管腔の管壁に接触しても管壁を損傷させる可能性は低く、消化管ステント30の末端による管壁の損傷や穿孔を一層適切に防ぐことができる。
第四実施形態
本発明の第四実施形態について図5及び図6を参照して説明する。
図5及び図6は、本発明の第四実施形態に係る消化管ステント40の概略図であって、図5(A)は斜視図であり、図5(B)は側面図であり、図6は、その展開図である。なお、図5に示す消化管ステント40は、消化管ステント40が拡張した状態を示す図である。
第四実施形態の消化管ステント40の基本的な構成、各部の材料、製造方法、消化器系体内管腔内への導入方法等も、前述した第一実施形態の消化管ステント10あるいは第二実施形態の消化管ステント20と同じなので、ここではそれらと同じ構成については同一の参照符号を用いるとともに、その説明は省略する。
第四実施形態の消化管ステント40は、第2実施形態の消化管ステント20の端部ワイヤ23の第2の端部ワイヤ23bの長さを不統一にするとともに、その第2の端部ワイヤ23bの末端にボール(球状体)34を設置したものと言うことができる。すなわち、消化管ステント40においては、ステント両側の末端領域11cに、環状単位パターン11(11a,11b)とは異なる端部ワイヤ43が別途形成されており、その端部ワイヤ43のさらにその末端にボール34が設置されており、その端部ワイヤ43及びボール34を含む末端部の全体が径方向内側に曲げられた形態に構成されている。
端部ワイヤ43は、消化管ステント20の端部の環状単位パターン11の尖鋭な端部11dの各々に対して第1の端部ワイヤ43aが形成され、2箇所の端部11dからの2本の第1の端部ワイヤ43aがさらに1本の第2の端部ワイヤ43bに接続された構成である。第2の端部ワイヤ43bの長さは、統一されておらず、積極的に異なるように設計される。そしてこの端部ワイヤ43bの末端に、第三実施形態の消化管ステント30と同様のボール34が固定される。
消化管ステント40においては、これら第1及び第2の端部ワイヤ43a、43b及びボール34を含む消化管ステント40の末端の全体が、径方向内側に曲げられた構成とされている。ワイヤ43a、43b及びボール34を含むこれら消化管ステント40の端部の全体は、例えば1〜15mmの長さに形成され、その末端の外径は本体の外径の60%以上100%未満となる範囲で内側に曲げられた形態に構成される。
端部ワイヤ43も、消化管ステント40の本体と同じ材料で、レーザーカット工程を含む同じ製造方法により製造されたものである。ただし、端部ワイヤ43を、後に消化管ステント40の本体に接続するような製造方法であってもよい。
このように、第四実施形態の消化管ステント40においても、その両側の末端領域11cにおいては消化管ステント40の末端が径方向内側に曲げられた形態となっている。従って、消化管ステント40の両側末端が消化器系体内管腔の管壁に接触する可能性を小さくすることができる。また、特に第四実施形態の消化管ステント40においては、その末端にボール34が設置されているので、仮にボール34が消化器系体内管腔の管壁に接触しても管壁を損傷させる可能性は低く、消化管ステント40の末端による管壁の損傷や穿孔を一層適切に防ぐことができる。
さらにまた、第四実施形態の消化管ステント40においては、各々の端部ワイヤ43のワイヤ43bの長さが、周方向に隣り合う端部ワイヤ43のワイヤ43bの長さと異なる長さとされている。従って、端部ワイヤ43の末端に固定されるボール34の位置も周方向に隣り合う端部ワイヤ43のボール34の位置とは、軸方向において異なる位置となる。第一実施形態の消化管ステント10の説明において前述したように、消化管ステント40は、ステントデリバリー装置において、内管と外管との間に縮径された状態で保持された状態で、留置部位に導かれる。この際、周方向に隣り合うボール34の位置が軸方向において異なる消化管ステント40においては、ボール34の存在がステントデリバリー装置の外管内において邪魔になり難く、ボール34を具備する消化管ステント40であっても、従来のステントデリバリー装置を用いて適切に留置部位に導入することができる。従って、極めて操作性のよい消化管ステント40を提供することができる。
変形例
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、前述した各実施形態において、消化管ステントを構成する環状単位パターンは、周方向に沿ったジグザグパターンとした。しかしながら、消化管ステントを構成するパターンの形状はこれに限られるものではなく、拡径可能、変形可能で適度な柔軟性を発揮できるパターンであれば任意の形状でよい。
また、前述した各実施形態において、消化管ステントを構成する環状単位パターンは、3箇所の接続部で順次接続されているものとした。しかしながら、この接続部の数や構成もこれに限られるものではなく、消化管ステント全体としての特に軸方向の柔軟性や追従性を適度に発揮できるものであれば、任意の数、構成でよい。
また、前述した各実施形態においては、消化管ステントの両側の末端領域11cについて同様の構成により末端が内側に曲げられるものとした。しかしながら、消化管ステントの両側で、異なる形態の構成により、各々末端が内側に曲げられた構成とされていてもよい。例えば、消化管ステントの一方の端部は前述した第二実施形態のように末端領域11cに端部ワイヤ23が形成された形態であり、他方の端部は前述した第三実施形態のように末端領域11cにボール34が形成された形態というように、両側で異なる形態を具備するようにしてもよい。
また、前述した第二実施形態において、端部ワイヤ23は、消化管ステント20の両側の末端領域11cの2箇所の尖鋭な端部11dに対して1本の第2の端部ワイヤ23bを形成していた。しかし、第2の端部ワイヤ23bの構成はこれに限られるものではなく、例えば3箇所以上の尖鋭な端部11dに対して1本の第2の端部ワイヤ23bを設置するような構成でもよい。第四実施形態の端部ワイヤ43についても同様の変形が可能である。
10,20,30,40,90…消化管ステント
11…環状単位パターン
12…接続部
23,33,43…端部ワイヤ
34…ボール
91…尖鋭な端部

Claims (4)

  1. 径方向に拡張可能な環状の単位パターンが相互に接続部により接続されて軸方向に配列された円筒状のステントであって、
    消化器系体内管腔に留置されるステントであり、軸方向端部が径方向内側に曲がっていることを特徴とする消化管ステント。
  2. 当該消化管ステントの前記軸方向端部の端部に対して端部ワイヤが形成されており、当該端部ワイヤが径方向内側に曲がっていることを特徴とする請求項1に記載の消化管ステント。
  3. 前記消化管ステントの前記軸方向端部の前記端部に対して形成された前記端部ワイヤが複数接続されて新たな端部を形成し、当該新たな端部が径方向内側に曲がっていることを特徴とする請求項2に記載の消化管ステント。
  4. 前記軸方向端部、前記端部ワイヤの末端、あるいは前記新たな端部の末端には、球状体が設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の消化管ステント。
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