JP2014193852A - アルキルエチレンアミン又はアルキルエチレンジアミンの分離方法 - Google Patents

アルキルエチレンアミン又はアルキルエチレンジアミンの分離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エチレン(ジ)アミンからのアルキルエチレン(ジ)アミンの分離する方法を提供する。
【解決手段】図に示す共沸蒸留分離プロセス。(i)エチレン(ジ)アミン、(ii)水及び(iii)アルキルエチレン(ジ)アミンを含む組成物を402から蒸留塔404に供給し、共沸混合物を形成するような条件に付して(iii)を414から分離する。塔底の留分は蒸留塔408に供給し、410から目的物(i)を回収する。
【選択図】図4

Description

優先権主張
本件非仮特許出願は、Do等により2008年10月6日に出願され、発明の名称が「エチレンオキサイド及びアンモニアからのエタノールアミン(単数又は複数)及びエチレンアミン(単数又は複数)の製造方法並びに関連方法(METHODS FOR MAKING ETHANOLAMINE(S) AND ETHYLENEAMINE(S) FROM ETHYYLENE OXIDE AND AMMONIA, AND RELATED METHODS)」である、出願番号第61/195,405号を有する米国仮特許出願(この特許出願は、その全部を参照して本明細書中に含められる)からの、35U.S.C.§119(e)に規定される優先権を主張する。
本発明はエチレン(ジ)アミンからアルキルエチレン(ジ)アミンを分離する方法に関する
エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンの生成物混合物を製造するマルチ反応プロセスは公知である。例えば特許文献1及び特許文献2を参照されたい。
特許文献1には、エチレンアミンの製造方法であって、第一の反応段階に於いて、エチレンオキサイド(EO)を、無水条件下に、不均一触媒としての無機イオン交換体(inorganic ion exchanges)上でアンモニアと連続的に反応させ(得られる反応生成物はモノエタノールアミン(MEOA)、ジエタノールアミン(DEOA)及びトリエタノールアミン(TEOA)をMEOA:DEOA:TEOA=80〜94:5.9〜15:0.1〜5の重量比で含有する)、次いで、第二の反応段階において、この反応生成物は、水素及び不均一水素化触媒の存在下にアンモニアと連続的に反応させる方法を開示している。
Gibson等は、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応の生成物からのエチレンジアミンの製造のための連続プロセス、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応の生成物へのモノエタノールアミンの連続循環流の供給、モノエタノールアミン循環と組み合わせたエチレンオキサイド及びアンモニアの反応のこのような生成物のアミノ化(ここで、アミノ化反応ゾーンへの供給物流は、少なくとも70重量%のモノエタノールアミン並びにジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含有し、アミノ化反応へ供給されるアンモニアのモル数は、アミノ化供給物中に存在するアルコール性ヒドロキシル基のモル濃度を超え、そしてアミノ化反応器への供給物は、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応からの反応生成物流中のモノエタノールアミンの濃度を超えるモノエタノールアミンの濃度における少なくとも5%の増加を含むことが開示されている。
資本コストを減少すること、エネルギーコストを減少すること/運転効率を改良すること、触媒選択率を改良すること、生成物品質を改良すること、生成物選択率を改良すること、これらの組合せ等により、このような公知のプロセスを改良するための継続している要望が存在している。
例えば最少量の単位操作(例えばアンモニア循環システム、水除去システム、これらの組合せ等)で、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造すること、更に、副生物としての不純物の生成を減少させることによって不純物レベルを最低に維持できること及び/又は副生物不純物を一層有効に除去できることが望ましい。
PCT公開第WO2006/114417号明細書 米国特許第4,400,539号明細書(Gibson等)
アルキルアミンは、エチレンアミンを生成するためのエタノールアミンとアンモニアとの還元的アミノ化において生成させることができる。このようなアルキルアミンは、一般的に、不純物であると考えられる。更に、還元的アミノ化反応の排出物からアンモニアを分離する場合、アルキルアミンの少なくとも一部が、分離されたアンモニアとの混合物中に存在する傾向がある。アンモニアとアルキルアミンとの混合物をエチレンオキサイドとアンモニアとの反応に循環させる場合、アルキルアミンは、都合の悪いことに、エトキシル化され、不純物の新しい種(species)(アルキルエタノールアミン)(これは、生成物品質、生成物選択率及びプロセス性能の1個又はそれ以上に、過度の程度まで影響を与え得る)を作るようになり得る。更に、これらのアルキルエタノールアミンは、還元的アミノ化プロセスに付したときアルキルエチレンアミンを生成し得る。アルキルエチレンアミンは、親アミンから分離することが厄介で有り得る。例えば、幾つかの応用に於いて、エチレンジアミン生成物は、アルキルエチレンジアミンの一定レベルを許容し得る。他の応用に於いて、エチレンジアミン生成物のアルキルエチレンジアミン含有量は、比較的非常に低くあるべきと特定される。
本発明は、エチレンアミンへのエタノールアミンとアンモニアとの還元的アミノ化によって発生し、アンモニアとの混合物中に存在するアルキルアミン不純物が、アンモニアがプロセスに循環される前に(例えばアンモニアがエチレンオキサイドとアンモニアとの反応に循環される前に)、アンモニアから分離されるような方式で、未反応のアンモニアを、エタノールアミン及びエチレンアミンを製造するプロセスに循環させることができる。本発明は、また、エチレンアミンへのエタノールアミンとアンモニアとの還元的アミノ化によって発生し、アンモニアとの混合物中に存在するアルキルアミン不純物が、還元的アミノ化反応に循環されるが、エチレンオキサイドとアンモニアとの反応には循環されないような方式で、未反応のアンモニアを、エタノールアミン及びエチレンアミンを製造するためのプロセスに循環させることができる。
有利には、本発明に従ってアルキルアミン不純物を取り扱うことによって、アンモニアを、プロセス全体中の1個又はそれ以上の点に循環させることができ、更に、エチレンオキサイドとアンモニアとの反応中の過度の量のアルキルアミンの存在が回避される。また、本発明に従ってアルキルアミン不純物を取り扱うことによって、エチレンオキサイドとアンモニアとの反応及び還元的アミノ化反応を、単位操作、例えばアンモニア循環、水除去、生成物精製、これらの組合せ等の全体数を最小にするような方式で統合させることができる。例えばエタノールアミン及びエチレンアミン製造運転を、それらの製造のために、単一プラント又は列を使用できるように、直接的に結合することができる。このようなプロセスは、装置の全体設置面積を減少することができ、従って、投下資本及び運転コストを減少させることができる。
本発明は、また、アルキルエチレンジアミンをエチレンジアミンから満足できるレベルまで分離することができるように、水とアルキルエチレンジアミンとの間に形成させることができる共沸混合物の利点を得ることができる。
有利には、アルキルエチレンジアミンのこのような共沸除去は、比較的穏和な条件でのアルキルエチレンジアミンの除去を可能にし、それによってエネルギーコストを節約することができる。
1種又はそれ以上のエタノールアミンを、アンモニアと、改良された還元的アミノ化触媒の存在下に、改良された運転条件下で反応させると、改良されたエチレンジアミン選択率を実現できることが見出された。エチレンオキサイドとアンモニアとによって既に製造されたものに追加のモノエタノールアミンを添加することを、所望により行うことができるが、必須ではない。
本発明の関連態様によれば、1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスは、a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程、b)エチレンオキサイドをアンモニアと、1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造するための方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、第一の反応工程は、i)未反応のアンモニア及びii)1種又はそれ以上のエタノールアミンを含有する第一の排出物を形成する、c)第一の排出物の少なくとも一部を、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程(ここで、この第二の反応工程は、i)未反応のアンモニア、ii)1種又はそれ以上のアルキルアミン,iii)1種又はそれ以上の未反応のエタノールアミン及びiv)1種又はそれ以上のエチレンアミンを含有する第二の排出物を形成する)、d)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンを、第二の排出物から分離する工程、e)未反応のアンモニアを1種又はそれ以上のアルキルアミンから分離する工程並びにf)未反応のアンモニアを、1種又はそれ以上のアルキルアミンから分離した後、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように、未反応のアンモニアを循環させる工程を含む。
本発明の別の関連態様によれば、1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスは、a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程、b)エチレンオキサイドをアンモニアと、1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造する方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、第一の反応工程は、i)未反応のアンモニア及びii)1種又はそれ以上のエタノールアミンを含有する第一の排出物を形成する)、c)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離する工程、d)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離した後、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように、未反応のアンモニアを循環させる工程、e)第一の反応工程内で製造された1種又はそれ以上のエタノールアミン及びアンモニアを、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程(ここで、第二の反応工程は、i)未反応のアンモニア、ii)1種又はそれ以上のアルキルアミン,iii)1種又はそれ以上の未反応のエタノールアミン及びiv)1種又はそれ以上のエチレンアミンを含有する第二の排出物を形成する)、f)未反応のアンモニアの少なくとも一部及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第二の排出物から分離する工程並びにg)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第二の排出物から分離した後、第二の反応工程内で、1種又はそれ以上のエタノールアミン及びアンモニアと一緒にされるように、未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を循環させる工程を含む。
本発明の別の関連態様によれば、1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスは、a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程、b)エチレンオキサイドをアンモニアと、1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造する方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、第一の反応工程は、i)未反応のアンモニア及びii)1種又はそれ以上のエタノールアミンを含有する第一の排出物を形成する)、c)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離して第二の排出物を形成する工程、d)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離した後、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように、未反応のアンモニアを循環させる工程、e)第二の排出物の少なくとも一部を、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程(ここで、第二の反応工程は、i)未反応のアンモニア、ii)1種又はそれ以上のアルキルアミン,iii)1種又はそれ以上の未反応のエタノールアミン及びiv)1種又はそれ以上のエチレンアミンを含有する第三の排出物を形成する)、f)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第三の排出物から分離する工程並びにg)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第三の排出物から分離した後、第二の排出物と一緒にされるように、未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を循環させる工程を含む。
本発明の別の態様によれば、1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスは、a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程、b)エチレンオキサイドをアンモニアと、少なくともモノエタノールアミンを含む1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造する方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、反応工程の後で、未反応のアンモニアが残っている)、c)第一の反応工程からのモノエタノールアミン及び未反応のアンモニアから本質的になる第一の反応剤流を形成する工程並びにd)第一の反応剤流を、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程を含む。
本発明の第一の面によれば、エチレンジアミンからの1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンの分離プロセスは、a)i)エチレンジアミン、ii)水及びiii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを含有する組成物を用意する工程、b)この組成物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程並びにc)この組成物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程を含む。
本発明の第二の面によれば、1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスは、a)モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造する工程(ここで、この反応は、また、副生物として水及び1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンを製造し、この反応工程は、i)1種又はそれ以上のエチレンアミン、ii)水及びiii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンを含有する排出物を形成する)、b)この排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程並びにc)この排出物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程を含む。
本発明の別の態様によれば、エチレンジアミンの製造プロセスは、a)モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、少なくともエチレンジアミンを製造する工程(ここで、この反応は、副生物として水及び1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを製造し、この反応工程は、i)エチレンジアミン、ii)水及びiii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを含有する排出物を形成する)、b)この排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程並びにc)この排出物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程を含む。
本発明の利点及びそれを達成するための手段は、添付される図面と関連させて得られる本発明の態様の以下の詳細な説明を参照することによって、一層明らかになり、発明自体がより良く理解されるであろう。
図1は、本発明の関連態様に従って、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造する一態様の模式的フロー図を示す。 図2は、本発明の関連態様に従って、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造する代替態様の模式的フロー図を示す。 図3は、本発明の関連態様に従って、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造する代替態様の模式的フロー図を示す。 図4は、本発明に従って、エチレンジアミンから1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを分離する一態様の模式的フロー図を示す。
以下の本発明の態様は、包括的であるように意図されず又は本発明を、以下の詳細な説明に開示された厳密な形に限定するように、意図するものではない。むしろ、これらの態様は、当業者が、本発明の原理及び実施を認識し、理解できるように、選択され、説明される。本発明は、1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造のためにエチレンオキサイド及びアンモニアを使用することに特に関連して記載するが、本発明の原理は、同様に1個又はそれ以上の他のプロセスと共に、一つのプロセスからの排出流の1種又はそれ以上の成分を共有することができる、他の化学品製造プロセスに応用可能であろう。
本明細書中に記載された全ての刊行物及び特許は、説明及び開示の目的のために、それらのそれぞれの全部、例えば、ここに説明する本発明と関連させて使用できる、刊行物中に記載されている構成及び方法を参照して、本明細書中に含められる。上記及び明細書中の刊行物は、本件特許出願の出願日よりも前のそれらの開示のために単独で提供される。これらの中にないものは、本発明者が、先行発明に基づくこのような開示に先行する権利を与えられないという承認として解釈されるべきではない。
1種又はそれ以上のエタノールアミンはエチレンオキサイドをアンモニアと反応させることによって製造することができる。エタノールアミンは、当該技術分野で公知であり、モノエタノールアミン(また、ETA、MEA又はMEOAとして参照される)、ジエタノールアミン(また、DEA又はDEOAとして参照される)及びトリエタノールアミン(また、TEA又はTEOAとして参照される)を含む。
エチレンオキサイド及びアンモニアの反応によるエタノールアミンの生成物流を得るために使用できるプロセスは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの混合物を製造するためのエチレンオキサイドとアンモニアとの反応を含む、先行技術に記載されたプロセスの任意のものであってよい。このようなプロセスの例示は、特許文献2及び特許文献1に記載されているものである。
エタノールアミンの製造に関して、少なくとも65重量%、好ましくは少なくとも70重量%のモノエタノールアミンの収率を得るように、この反応に於いて、エチレンオキサイドに対して大過剰のアンモニアを使用することが好ましい。これらの望ましいモノエタノールアミンの収率を得るための本発明の典型的な実施に於いて、エチレンオキサイドの各モルについて、約5〜約50モル、好ましくは約15〜30モルのアンモニアを使用することができる。
エチレンオキサイドと一緒にされるアンモニアは、新しく添加されたアンモニア、循環されたアンモニア又はこれらの組合せであってよい。新しいアンモニアは、反応器の中に直接供給することができ又はプロセス中の幾つかの他の点で(例えばアンモニア回収装置に)供給することができる。エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応のために適しているアンモニアは、無水であってよく又はアンモニアと水との溶液であってよい。
任意的に、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応混合物中の少量の水の存在は、エタノールアミンを形成するための反応速度への有利な触媒効果を有することができる。好ましい態様に於いて、この種の結果を得るための水の量は、比較的少量であってよい。一般的に、反応混合物の重量基準で、無水から約3重量%〜約5重量%までの水を使用して、この反応を触媒的に誘導することができる。上記の触媒反応を実施するために、より多量の水が望ましいか又は有用であるが、このような量は使用する必要はなく、実際に、好ましい場合に、比較的大量の水は、生成物混合物から水を分離するために必要なエネルギー必要量を制限するために回避され、エチレンオキサイドと水との間で起こり得る望ましくない反応のために回避される。
任意的に、反応の生成物に関して、色を改良し及び/又は不純物を減少させることを助けるために、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応混合物の中に、水素ガスを導入することができる。
エタノールアミン(単数又は複数)を製造するエチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応は接触的である。例えば、生成物混合物目的物に依存して、この反応に触媒作用するために、不均一触媒又は均一触媒を使用することができる。均一的及び自己触媒反応は、例えば温度、水及び/又はエタノールアミンの循環が、この反応に触媒作用し得る場合である。重要なことに、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の均一に触媒作用する反応は不純物を比較的減少させることができ、これは生成物品質及び収率に有利に影響する(を改良する)ことができる。
エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応は回分方式で又は連続的に運転することができる。
最も好ましい態様に於いて、少なくともアンモニア及びエチレンオキサイドを含有する流を、管型栓流(プラグフロー)型反応器の一端に供給し、所望のエタノールアミンを含有する排出物を、その他端から引き出すことにより、栓流型反応器内でこの反応を実施することが望ましい。また、本発明の実施に於いて、反応器の栓流特性を最大にすることが非常に望ましいであろう。この理由のために、反応器の形状は、好ましくは、不適切な設計又は不適切な流体速度の結果として生じ得る任意の逆混合(back mixing)又は内部循環(internal recycling)を最小にするようなものである。栓流型反応条件下で、栓流型反応器を通過する反応混合物の乱れた一方向流は、逆混合及び熱的層化の最少量を有する、反応器を通過する流の流れに、望ましくなることができる。これは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの間のような、反応速度及び生成物分布に過度の程度まで影響を与え得る、反応器内のホットスポットを本質的に除き、エチレンオキサイドと既に形成されたエタノールアミンとの反応を最小にする傾向がある。代替態様に於いて、組み合わさって、栓流型反応システムの結果を達成する、一連の反応器を使用することができる。
エタノールアミン(単数又は複数)を製造するエチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応は、管型断熱式反応器、等温式反応器又は固定床反応器内で実施することができる。
任意的に、1個又はそれ以上の補助装置運転を、エチレンオキサイドとアンモニアとの反応を実施する反応器(単数又は複数)と組み合わせて使用することができる。例えば、次のプロセス(例えば下記のような1種又はそれ以上エタノールアミンとアンモニアとの反応)への追加の制御が望まれる場合に、反応排出物を冷却することができる。このような冷却は、当該技術分野で公知である装置を使用して、例えば、一般的な冷却器、統合プロセス/プロセス熱交換器、これらの組合せ等により、実施することができる。
エタノールアミンを製造するプロセスは、エチレンオキサイド及びアンモニアの混合物の流体流(fluid stream)を反応させることを含む。この流体流は、高密度蒸気、液体又は超臨界流体であってよい。この流れは、好ましくは単一、均質、超臨界相に維持されている。この超臨界相は、好ましくは反応を完結まで進め、そうして所望の生成物混合物を形成することを可能にするために十分な時間、維持される。この流れは、このような相を作る温度及び圧力を選択することによって、単一、均質、超臨界相に維持することができる。その代わりに、反応剤を、二相流体流、単一相蒸気流又は単一相液体流中に存在させることができる。
エタノールアミンを製造するためのこの好ましいプロセスを実施する際に、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応を実施するために使用される温度は、好ましくは反応混合物の臨界温度よりも高い。このような温度で維持されるとき、圧力(後で説明する)と組み合わせて、その中で、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応が起こり得る単一超臨界相を達成できる。この反応は、反応混合物が、単一臨界相を達成するためのその臨界温度よりも高く維持されているとき、進行することができる。
従って、この温度は、好ましくは、超臨界相を達成するためのこの反応混合物についての臨界温度よりも高い。好ましくは、この温度は、130℃〜225℃の範囲内であるが、反応温度の上限は、反応混合物の臨界温度を超えない限り、より高くてもよい。なお更に好ましくは、この反応温度は、150℃〜210℃、なお更に好ましくは170℃〜190℃の範囲内であってよい。
エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応は等温又は断熱条件下で運転することができる。等温条件下で、この反応は強く発熱的であるので、温度をほぼ一定に維持するために、反応混合物から熱を引き出すことができる。好ましくは、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応は、断熱条件下で実施される。この反応を断熱条件下又はほぼ断熱条件下で実施すべき場合に、反応剤を、好ましくは、反応剤の間の相互作用を達成するために少なくとも十分な温度、例えば20℃及びそれ以上のように低い温度に予熱する。
好ましくは、反応剤混合物は、所望の反応速度を達成するように、単一相又は超臨界相を達成し、維持するのに十分な温度及び圧力にある。
温度と結び付けられた反応ゾーンの圧力は、好ましくは単一相又は超臨界状態を達成するようなものである。望ましくは、反応の経過を通した圧力は、単一相又は超臨界状態を維持することを助ける。エチレンオキサイドとのアンモニアの反応に於いて適用される圧力は、約2000ポンド/平方インチ絶対(psia)〜約5000ポンド/平方インチ絶対(psia)の範囲内であってよい。
一般的に、反応ゾーンの圧力が上昇する場合、反応速度に於いて結果が増加する傾向がある。圧力に於ける上昇は、超臨界材料の密度に於ける増加によって、反映され得る。典型的な場合に、単一相超臨界材料の密度は、少なくとも15ポンド/立方フート(240キログラム/立方メートル)であってよい。
本発明の観点からの望ましいプロセスはエタノールアミンの混合物を製造するもの(これによって、モノエタノールアミンは、エタノールアミンの全濃度の50重量%よりも多い量で存在する)である。一つの好ましい生成物混合物は、エタノールアミンの重量基準で少なくとも70%のモノエタノールアミン並びに相対的に少量のジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含有する。
エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応は、1種又はそれ以上のエタノールアミン、未反応のアンモニア、任意の他の未反応成分(例えば水その他)及び任意的に1種又はそれ以上の反応副生物を含有する。本発明に従って、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを生成する全体プロセスフローに於ける単位操作(例えばアンモニア回収装置、水除去装置等)の数を、エチレンオキサイド及びアンモニアからの排出物を、続いて取り扱う方法に依存して、有利に減少又は最小化することができる。この排出物は、後で説明する、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造するための1種又はそれ以上のエタノールアミンとアンモニアとの間の反応のための供給物の少なくとも一部を提供することができる。
エタノールアミンからエチレンアミンを形成する反応は、還元的アミノ化反応又は縮合反応によって起こり得る。好ましくは、この反応は、還元的アミノ化反応によって起こる。還元的アミノ化は、アンモニア又はアミンがアルデヒド又はケトンと縮合してイミンを生成し、このイミンが続いてアミンに還元されるプロセスである。エチレンアミンへのエタノールアミンのアミノ化は、エタノールアミンが最初に脱水素化を受けてアルデヒドを生成し、このアルデヒドが、続いてアンモニア又はアミンと反応してイミンを生成し、このイミンがアミンに還元されると信じられるので、一般的に、還元的アミノ化と見なされる。還元的アミノ化は、また、代理人ドケット番号第67685号(DOW0020/P1)を有し、本件特許出願と同日に出願された、Stephen W.Kingによる米国仮特許出願、発明の名称「環式N−アミノ官能性トリアミンの製造方法(METHODS OF MAKING CYCLIC, N-AMINO FUNCTIONAL TRIAMINES)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)中に開示されている。
還元的アミノ化に於いて、1種又はそれ以上のエタノールアミンをアンモニアと反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを生成させることができる。エチレンアミンは当該技術分野で公知であり、エチレンジアミン(EDA)、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、ピペラジン(PIP)、アミノエチルピペラジン(AEP)、アミノエチルエタノールアミン(AEEA)、重質ポリアミン(HPA)及びこれらの組合せを含む。HPAは、線状、枝分かれ及び/又は環式エチレンアミンの混合物であり、それらの構造はTETA及びTEPAに於いて存在する製造の化学及び構造の知識から推定することができる。HPAの主要成分の構造は、分子当たり6個又はそれ以上の窒素原子を含有することができる。
アンモニア及び1種又はそれ以上のエタノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及び/又はトリエタノールアミン)の反応混合物はアミノ化供給物流として参照することもできる。好ましくは、アミノ化反応のための供給物流は、均質な流体流である。
エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応からの排出物は、アミノ化供給物流の少なくとも一部として機能し得る。供給物流として機能するこのような排出物は、少なくとも1種又はそれ以上のエタノールアミン及び未反応のアンモニアを含有する。任意的に、この排出物は、アミノ化供給物流として機能するための1種又はそれ以上の追加の成分を含有することができ又はこの追加の成分と一緒にすることができる。このような任意の成分には、水素ガス、水、循環されたモノエタノールアミン、循環されたアンモニア、新しいアンモニア、これらの組合せ等が含まれる。或る態様に於いて、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応からの排出物全体を、エチレンアミンを生成する反応に供給することができる。
アミノ化供給物流を更に特徴付けることに於いて、その好ましいモノエタノールアミン含有量は、全エタノールアミン含有量基準で少なくとも70重量%、なお更に好ましくは全エタノールアミン含有量の重量の少なくとも99.5%のモノエタノールアミンである。好ましくは、アミノ化供給物流のジエタノールアミン含有量は、全エタノールアミン含有量の重量の少なくとも0.2%であるが、全エタノールアミン含有量の約30重量%以下である。好ましくは、アミノ化供給物流のトリエタノールアミン含有量は、全エタノールアミン含有量の15重量%又はそれ以下、なお更に好ましくは全エタノールアミン含有量の0.1重量%未満である。好ましくはジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの合計は、全エタノールアミン含有量の30重量%を超えない。
本発明のプロセスを実施する際に、アミノ化供給物流中のモノエタノールアミンは、エチレンオキサイド/アンモニア反応排出物、モノエタノールアミンの別個の導入(例えば下記のような循環流から)又はこれらの組合せから来てよい。モノエタノールアミンを、エチレンオキサイド/アンモニア反応からの排出物に添加する場合、このような追加のモノエタノールアミンは、好ましくはアミノ化供給物流との混合物でアミノ化ゾーンに供給され、従って、アミノ化供給物流をアミノ化ゾーンに供給する直前で又はアミノ化ゾーンの更に上流の幾つかの点で、それらの一部になり得る。
アミノ化供給物流は、好ましくはアミノ化供給物流中に存在するアルコール性ヒドロキシル基の化学量論的過剰にある量でアンモニアも含有する。好ましくはアンモニアのモル数のエタノールアミンのモル数に対する比は5〜60の範囲内である。好ましい場合に、アミノ化供給物流中に存在するエタノールアミンの各モル当たり、少なくとも10モルのアンモニアが含有されている。アミノ化反応のために存在するアンモニアの量は、エチレンオキサイドとの反応で使用されるアンモニアの量に支配され得る。典型的な場合に、使用されるであろうアンモニアの量は、エチレンアミンの生成物混合物を製造するための反応の化学量論の過剰で巨大であろう。従って、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応で使用される利用可能なアンモニアは、大部分で、続くエチレンアミンを製造するための続くアミノ化反応のために十分であろう。しかしながら、新しいアンモニア及び/又は再循環されたアンモニアを、所望により、アミノ化供給物流の中に導入することができる。
任意的に、アミノ化供給物流は一定量の水を含有することもできる。存在する水は、典型的には、エチレンオキサイド−アンモニア反応の結果として得られるものであろう。アミノ化供給物流中の水含有量は、アミノ化供給物流の全重量基準で0重量%〜10重量%の範囲であってよく、好ましくはこの水含有量はアミノ化供給物流の全重量基準で0〜5重量%に保持される。
任意的に、水素を、(後で説明する)アミノ化ゾーンの中への別の供給物流として又はアミノ化供給物流の成分として供給することができる。水素は、触媒活性度及び選択率を維持する目的を果たすことができる。反応ゾーン内に水素を供給せず、触媒が下記のようなニッケル−レニウム触媒であるとき、触媒寿命は大きく短縮され、アミン製造の速度は、著しく減少する。アミノ化ゾーンに水素を供給することによって、触媒は、所望のエチレンアミン生成物を製造するためのエタノールアミンのアミノ化を有効に起こすことを、連続的に促進されることができる。理論によって結び付けるものではないが、水素は、部分的に、アンモニアとエタノールアミンとの間の所望の反応のための触媒表面での利用可能な部位を保持し、エチレンアミン及び/若しくはアンモニアによる触媒部位の安定化並びに/又は金属窒化物の生成を排除する作用をすると思われる。
触媒のための助触媒として、水素は、好ましくは、アミノ化供給物流中に、アミノ化供給物流中の全モル数基準で約0.0001モル%〜約30モル%の範囲内の量で存在している。好ましくは、アミノ化供給物流中に供給される水素の量は、アミノ化供給物流中の全モル数基準で、約0.001〜約2モル%である。
任意的に、還元的アミノ化触媒に導入する前に、カラー前駆体不純物を減少させるために、水素化ゾーンを、還元的アミノ化反応器に追加することができる。更に、水素化ゾーンは、循環されるアンモニア中に存在するアルキルアミンが、還元的アミノ化プロセスに入ることを防止することができる。
任意的に、1種又はそれ以上の不活性成分を、また、アミノ化ゾーンに供給することができる。不活性ガスは、反応の経過の間に、反応温度を制御することを助け、所望の圧力条件を維持する際に助けになり得る。適切な不活性ガスには、窒素、ヘリウム、メタン等のようなガスが含まれる。不活性固体材料は、触媒床内の気体流動特性を制御すること及びアミノ化ゾーン内の温度の制御に於いて助けになることの目的のために、触媒床を適切に稀釈する目的を果たすことができる。触媒のための適切な不活性固体希釈剤は、触媒(後で説明する)の製造に於いて使用される触媒担体材料のいずれであってもよく、好ましくは、α−アルミナ、炭化ケイ素、シリカ、ガラスショット又はボール等の中から選択される。
アミノ化ゾーンには、アミノ化反応を実施し、アミノ化供給物流を、少なくとも1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンを含有する排出物流に転化させるための触媒材料が含有されている。このような材料は、エチレンアミンの生成物混合物をもたらす。
適切な触媒には、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ケイ素(Si)及びこれらの組合せからなる群から選択された担体上に、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)及びこれらの組合せからなる群から選択された1種又はそれ以上の金属を有する不均一触媒が含まれる。先行技術に於いて、アンモニア及びモノエタノールアミンの混合物を、エチレンジアミンに転化させることができるとして一般的に記載されている触媒を、本発明の実施に於いて使用できるが、一つの好ましい触媒は、担体上にニッケル及びレニウムを含有する固体材料である。このような触媒は、米国特許第4,123,462号明細書(Best)、米国特許第4,111,840号明細書(Best)及び米国特許第6,534,441号明細書(Bartley等)中に記載されている。
好ましい態様に於いて、還元的アミノ化は、エチレンジアミンの製造の方への反応の選択率に有利なような方式で実施される。これは、米国特許第4,123,462号明細書(Best)、米国特許第4,111,840号明細書(Best)及び米国特許第6,534,441号明細書(Bartley等)中に記載されている、公知のニッケル−レニウム触媒を使用することによって達成できる。
特に好ましい触媒は、Al−SiO担体上に担持されたニッケル/レニウム触媒を含有する、選択的で、安定な触媒である。このような触媒は、米国特許第6,534,441号明細書(Bartley等)中に記載されている。このような触媒は、活性金属としてニッケル及びレニウムを含有している。更に詳しくは、この触媒は、約2〜約75重量%のニッケルを含有し、約1:1〜約200:1のニッケル対レニウム重量%比を有してよい。この触媒は、好ましくは、約5〜約65重量%のシリカを含有し、好ましくは、約30〜約450m2/gのBET表面積を有する、アルミナ−シリカ担体上に担持されている。この触媒は、任意的に、ホウ素を含有し、好ましくは約1又はそれ以下のホウ素対ニッケル重量%比を有する。この触媒のニッケル含有量、ニッケル対レニウム及びホウ素対ニッケル重量%比、担体表面積並びに担体のシリカ含有量は、特定された活性を有する触媒組成物をもたらすように、そしてアミン生成物の特別の混合物をもたらすように選択することができる。
このような触媒は、エチレンジアミンへの著しく改良された選択率を示す。有利には、このような触媒は、比較的穏和な温度及び圧力条件下で、このような改良された選択率を達成することができる。例えば、このような触媒は、155℃〜160℃の範囲内の温度及び3000psig又はそれ以下の圧力で、所望の生成物選択率を達成することができる。
還元的アミノ化のための他の有用な触媒は、代理人ドケット番号第67688号(DOW0016/P1)を有し本件特許出願と同日に出願された、Stephen W.King等による出願係属中の米国仮特許出願、発明の名称「担体として酸性混合金属酸化物を含有する低金属触媒組成物(LOW METAL CATALYST COMPOSITIONS INCLUDING ACIDIC MIXED METAL OXIDE AS SUPPORT)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)中に記載されているような、ニッケル及びレニウム触媒を含有する。還元的アミノ化のための更に他の有用な触媒は、代理人ドケット番号第66049号(DOW0015/P1)を有し本件特許出願と同日に出願された、Stephen W.King等による出願係属中の米国仮特許出願、発明の名称「低金属含有、アルミナ担持触媒組成物及びアミノ化プロセス(LOW METAL LOADED, ALUMINA SUPPORTED, CATALYST COMPOSITIONS AND AMINATION PROCESS)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)中に記載されているように、ニッケル、コバルト若しくは銅又はこれらの組合せを含有する。
エチレンアミンを製造するためのアミノ化供給物流を含有する反応は、アミノ化ゾーン内で達成される。このゾーンは、好ましくは、固定床の形で固体触媒を含有し、アミノ化供給物流を反応させて、エチレンアミンを生成するために充分な温度及び圧力を有する。このアミノ化ゾーンは、前記のようなアミノ化反応のための適切な触媒及びアミノ化供給物流を含有している。
前記のように、この触媒は、好ましくは、粒子の床の形でアミノ化ゾーンに設けられる。典型的には、このような床は、床を通して気体又は他の流体の通過を可能にする整流板又はスクリーンの上に支持される。これに関して、このプロセスは、標準的流体−固体不均一触媒技術を利用して実施できる。
本発明のプロセスの好ましい運転に於いて、アミノ化供給物流は、単一相又は超臨界流としてアミノ化反応に供給される。超臨界アミノ化供給物流の圧力は、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応から除去される連続的均一流体流(排出物)の圧力に等しいか又はこれよりも低くてよい。従って、アミノ化反応ゾーンは、アミノ化反応ゾーンに導入されるとき、それが存在するときアミノ化供給物流の圧力に本質的に等しい圧力にある。典型的には、超臨界アミノ化供給物流の圧力は、アミノ化供給物流が、また、好ましくは単一相又は超臨界流であっても、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応から取り出される連続的均一流体流(排出物)の圧力よりも低い。その代わりに、アミノ化供給物流は、二相流体流としてアミノ化反応に供給することができる。
好ましくは、アミノ化ゾーン内の流は、超臨界又は液相条件下、好ましくは前記のように超臨界条件下にある。従って、反応ゾーン内の圧力は、超臨界条件、混合液体/蒸気相条件、蒸気相条件又は液相条件を達成するように、温度と関連させることができる。好ましい態様に於いて、液相又は超臨界条件が選択される。アミノ化反応プロセスを、米国特許第6,534,441号明細書(Bartley等)中に記載されているように、ホウ素も含有する好ましいニッケル−レニウム触媒で実施する場合、圧力は、好ましくは約1000〜4000psiaの範囲内、なお更に好ましくは1500〜3000psiaの範囲内である。このような圧力で運転するとき、温度は、好ましくは約150℃〜215℃の範囲内である。アミノ化ゾーンの温度は、また、アミノ化反応のために使用される触媒の温度特徴に基づいて選択することができる。前記のニッケル−レニウム触媒を使用するとき、この温度は、120℃〜約225℃の範囲内、好ましくは約150℃〜215℃の範囲内であってよい。反応器空間速度は、2〜50エタノールアミンのグラムモル/触媒キログラム/時の範囲内、好ましくは10〜20エタノールアミンのグラムモル/触媒キログラム/時の範囲内であってよい。
アミノ化ゾーンを提供するアミノ化反応器は、任意の反応器形状であってもよく、固定床栓流反応器が好ましい。還元的アミノ化反応器は、上昇流又は下降流であってよく、好ましくは逆混合を最小にするように設計されている。
還元的アミノ化反応によるエタノールアミンの転化率は、20%〜80%の範囲内、好ましくは30%〜50%の範囲内であってよい。或る態様に於いて、還元的アミノ化反応は、エチレンジアミンについて比較的高い選択率(例えば90%よりも高い選択率)を有する。
1種又はそれ以上のエタノールアミンとアンモニアとの反応からの排出物は、任意の所望の単位操作に供給することができる。好ましくは、下記のように、この排出物は、その中に含有されている種々の成分を除去する目的のために、種々の分離工程に付される。例えば、一つの態様に於いて、アミノ化ゾーンからの排出物流は水、アンモニア、エチレンジアミン、モノエタノールアミン(これはエタノールアミンを製造する反応器又はエチレンアミンを製造する反応器に戻し循環させることができる)、アミノエチルエタノールアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを除去するための幾つかの分離工程に付すことができる。「アミン重質物(amine heavies)」は、アミンが精製される圧力でTETAよりも高い沸点を有するエチレンアミンを指す。好ましい態様に於いて、この排出物は、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造するのに必要な単位操作の総数を相対的に減少させる方式で1個又はそれ以上の単位操作に供給される。例えば、図1〜3は、後で説明され、エチレンオキサイド及びアンモニアの最初の反応から、エタノールアミン及びエチレンアミンを製造するための単位操作の総数を最小にする助けになり得る、本発明に従ったプロセス図式を例示している。
エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造するプロセスに於いて、1個又はそれ以上のアンモニア回収システムを使用することができる。アンモニア回収システムは、流体流から、アンモニア及び任意的に1種又はそれ以上の追加の成分を分離する。アンモニア回収システムは、所望により、プロセス全体のどこかに配置することができる。好ましくは、1個又はそれ以上のアンモニア回収システムは、アンモニア回収システム、単位操作(例えば蒸留塔、ポンプ、熱交換器)及び/又は他のプロセス装置(例えば、後で説明する、アルキルアミン除去システム)の数を最小にする方式で使用される。回収されたアンモニアは、任意の所望の方式で使用することができる。例えば、回収されたアンモニアの純度レベルに依存して、回収されたアンモニアを、プロセス内の他の地点、例えば1個又はそれ以上の反応器の入口へ循環させることができる。有利には、このような回収されたアンモニアは、反応に於いてアンモニアが消費される反応器のための「補給」アンモニアとして使用することができる。
アンモニア回収システムは、当該技術分野に於いて公知の任意の形式のアンモニア回収システムであってもよい。例えばアンモニア回収システムは、蒸留塔、複数の一段分離器、圧縮機、冷却器(chillers)及び/又は吸収器等の多数の異なった組み合せを使用することができる。追加のアンモニアを添加すること又はアンモニアを除去することによって、アミノ化ゾーンに入るアンモニアの量を変えるための能力は、アミノ化反応器内のより大きい混合能力及び混合柔軟性をもたらす。
エチレンジアミンへの非常に高い選択率がアミノ化反応器内で望まれるとき、アミノ化供給物流中の好ましいモノエタノールアミン含有量は99.5%のアミノ化供給物のエタノールアミン含有量である。所望のモノエタノールアミン含有量を達成することを助けるために、エチレンオキサイド及びアンモニアの反応からの排出物は、好ましくは「反応器間分離器(interreactor separator)」アンモニア回収システム、好ましくは多段反応器間分離器の中に導入される。一般的に、多段反応器間分離器は、トレイ又は充填物を含有する、標準単一シェル又は分割壁(dividing wall)蒸留塔である。この蒸留塔は、好ましくは供給ゾーン、精留区画又は区画群、ストリッピング区画又は区画群、全又は部分凝縮器及びリボイラーを有する。反応器間分離器に於いて、均質エチレンオキサイド反応器排出物の圧力はエチレンオキサイド及びアンモニアの反応からの排出物の臨界点よりも十分下に低下され、この排出物は反応器間分離器の供給ゾーン内にフラッシュされ得る。任意的に、エチレンオキサイド反応器排出物は、反応器間分離器の中に導入する前に、(例えば加熱器を通過させて)加熱することができる。この排出物が、「反応器間分離器」の中に導入される前に加熱される場合には、好ましくは、この排出物は排出物の圧力を低下させた後に加熱される。精留区画内で、モノエタノールアミンよりも重い物質は、エチレンオキサイド反応器排出物から除去され、アンモニア及びモノエタノールアミンを含有する流は、精留区画から上方に出て、凝縮器に進むことができる。好ましくは、凝縮器は、本質的に純粋なアンモニア(>99%アンモニア)が蒸気流として除去されるように設定された条件を有する部分凝縮器である。有利には、このように高い純度を有する回収されたアンモニアは、エタノールアミン(ここで、このエタノールアミンは、エチレンオキサイド及びアンモニアから生成される)からエチレンアミンを形成するためのプロセス内の1個又はそれ以上の場所に循環させることができる。例えば、図2について後で説明するように、部分凝縮器を有する反応器間分離器270は、反応器208と反応器210との間に配置され、精製されたアンモニアは、反応器208(エチレンオキサイド及びアンモニアから1種又はそれ以上のエタノールアミンを生成する反応器)に循環される。このような部分凝縮器からの液体流は、好ましくは、所望の純度で所望量のアンモニア及び所望量のモノエタノールアミンを含有しており、次いで、アミノ化反応器(例えば図2に於ける反応器210)に供給されることができる。一つの態様に於いて、反応器間分離器は、少量のアンモニア、水及びモノエタノールアミン並びにエチレンオキサイド反応器排出物からのジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの全部を含有する「ボトム」流を形成することができる。好ましくは、反応器間分離器からのこのボトム流は、アミノ化反応器を迂回して、種々の成分を回収するためのプロセス内の適切な場所で生成物精製システムに供給することができる。例えばDEA及びTEAは、MEAから分離されて、DEA及びTEAがアミノ化反応器に供給されないようにすることができる。DEA及びTEAが、アミノ化反応器に入るのを防止することによって、EDAについての選択率を有利に改良することができる。任意的に、上記の反応器間分離器は、1個又はそれ以上の追加の「サイドドロー(side-draw)」を含むことができる。追加のサイドドローによって、異なった組成の流の生成が可能になり、これは、下流生成物回収システムの最適化及び更なる単純化を許容できる。
一般的に、反応器間分離器は5〜50の理論分離段数を有し、好ましい段数は15〜25である。この反応器間分離器は、50psi〜700psi、好ましくは200〜400psiの圧力で運転できる。反応器間分離器のリボイラー温度は、150℃〜225℃、好ましくは170℃〜190℃の範囲内である。
任意的に、アンモニア回収システムを、水除去システム(後で説明する)、生成物分離システム(後で説明する)及びこれらの組合せと結合させることができる。
ここに記載した1種又はそれ以上の生成物流中に、アルキルアミンが存在してよい。アルキルアミンは公知であり、メチルアミン、エチルアミン及びこれらの組合せを含有する。例えばアルキルアミンは、モノエタノールアミンの還元的アミノ化に於いて副生物として生じ得る。アルキルアミンを含有する排出物流からアンモニアを回収する場合、アルキルアミンの少なくとも一部は、アンモニアと共に分離される傾向がある。不都合なことに、このアンモニアを、本明細書に記載されたプロセスの中に戻し循環させる場合、このアルキルアミンは、生成物純度及び生成物混合物の一つ又はそれ以上に影響を与え得る。例えば、アルキルアミンを、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミンを製造する反応器(図1に於ける反応器108)の中に、アンモニアと共に循環返送させる場合、アルキルアミンはエトキシル化されるようになり、それによって、除去しなくてはならない不純物の新しい種(species)を作ることができる。エチレンオキサイド及びアンモニア反応器に供給するアンモニア中のアルキルアミン含有量は、下流の運転に於ける生成物品質又は分離問題を回避することを助けるために、好ましくは、100重量ppm未満、好ましくは50重量ppm未満である。本発明に従って、アルキルアミンは、生成物純度及び/又は生成物混合物へのそれらの影響を最小にする方式で取り扱うことができる。例えばアンモニア回収システム(例えば一般的な蒸留塔)をアルキルアミン除去システムに結合することによって、アルキルアミンを、アンモニア循環流から除去することができる。アルキルアミン除去システムは、膜、水素化分解、抽出、選択的吸着、選択的吸収、沈殿、蒸留、これらの組合せ等によって、アンモニアからアルキルアミンを分離することができる。好ましいアルキルアミン除去システムには、蒸留が含まれる。アンモニアから分離されるアルキルアミンは、例えば販売する、廃物処理へ送る又は還元的アミノ化反応器へ循環することができる。生成物純度及び/又は生成物混合物へのそれらの影響を最小にする方式でアルキルアミンを処理する他の例として、アルキルアミンが、エタノールアミンを製造する反応器(例えば図2中の反応器208及び図3中の反応器308)の中に循環されることを防止しながら、アンモニアが所望の目的地(例えば図2中の反応器208及び210並びに図3中の反応器308及び310)に循環され得るように、適切なアンモニア循環図式を選択することができる。
前記のように、本明細書中に記載された1種又はそれ以上の生成物流中に、水が存在していてよい。例えば水はモノエタノールアミンの還元的アミノ化によりエチレンアミンを製造するために使用されるプロセスの通常の共生成物である。従って、本発明に従ったプロセスは、1種又はそれ以上の生成物から水を除去して、生成物流を更に精製できるようにするために、水除去システムを有することができる。典型的には、水は、アミン富化流から除去され、次いでこの水は、廃水処理システムに送られる。水除去システムは、所望によりプロセス全体内のどこに配置されていてもよい。好ましくは、1個又はそれ以上の水除去システムが、このようなシステムの数を最小にする方式で使用される。好ましい水除去システムには、一般的な蒸留が含まれる。しかしながら、図4及びアルキルエチレンアミンに関連して後で説明するように、本発明に従った水塔(water column)を使用して、水に加えて、アルキルエチレンアミンを除去することができる。
本明細書中に記載された1種又はそれ以上の生成物流中に、アルキルエチレンアミンが存在していてよい。例えば、水、N−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンは、モノエタノールアミンの還元的アミノ化によりエチレンアミンを製造するために使用されるプロセスの通常の共生成物である。好ましくは、エチレンジアミンは、最大0.3重量%の水仕様(スペック)を有する比較的純粋な生成物(最小99.5%純度)として販売され又は使用されている。或る種の応用仕様は、合計1000ppmよりも低いN−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミン含有量を有する。エチレンアミンプロセスに於ける水の生成のために、販売に適したエチレンジアミンを製造するために、水は好ましくは除去される。幾つかの例に於いて、N−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンの両方の一部は、また、好ましくは、生成物から除去される。
水及びエチレンジアミンは、共沸混合物を形成し得るので、精製による分離は困難であろう。典型的な工業的実施は、エチレンジアミン水共沸混合物を破壊するために圧力を使用することであり、高い十分な圧力で水塔を運転して、エチレンアミンを、水が本質的に存在しない塔の基底から出す。この方式で水塔を運転することによって、少量のアミン(主としてエチレンジアミン)を含有する水を上方に除去させる。少量の水を含有するエチレンアミン生成物流は、塔の基底から出る。水塔の基底からの物質は、次いで、第二塔の方に進み、そこで、エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン及び残留する水が上方に除去され、エチレンアミン生成物の残りは基底から出る。このような運転によって、殆どの応用のために適しているエチレンジアミン製品が製造されるが、典型的には、2000ppmよりも多いN−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンを含有しており、これは、工業的仕様に適合しているが、或る種の高純度応用のために許容できないであろう。しかしながら、N−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミン共生成物が、エチレンジアミン製品中に存在すると、これらは除去することが極めて困難であり、更なる精製は、典型的には実際的ではない。水、エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンの間の独特の共沸的相互作用によって、水塔内でオーバーヘッド水生成物により、N−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンを優先的に除去することが可能になり、一方、エチレンジアミンは基底から出ることが見出された。この分離を達成することを助けるために、水塔運転圧力、供給位置及び水塔内の段の数を、N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン及び水の共沸混合物を形成するように調節する。
一つの態様に於いて、エチレンジアミンからの1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンの分離プロセスは、a)i)エチレンジアミン、ii)水及びiii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを含有する組成物を用意する工程、b)この組成物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程並びにc)この組成物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程を含む。好ましくは、この組成物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程の後、この組成物中に存在するアルキルエチレンジアミンの量は、1000重量ppm未満である。或る態様に於いて、エチレンジアミンの製造プロセスは、a)モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、少なくともエチレンジアミンを製造する工程(ここで、この反応は、副生物として水及び1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを製造し、前記反応工程は、i)エチレンジアミン、ii)水及びiii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを含有する排出物を形成する)、b)この排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程並びにc)この排出物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程を含む。好ましくは、この排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程は、また、水とエチレンジアミンとの間で共沸混合物を形成させ、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンを分離した後、エチレンジアミンから水を分離する工程を更に含む。好ましくは、この排出物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程の後、この排出物中に存在するアルキルエチレンジアミンの量は1000重量ppm未満である。
別の態様に於いて、1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスは、a)モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造する工程(ここで、この反応は、また、副生物として水及び1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンを製造し、前記反応工程はi)1種又はそれ以上のエチレンアミン、ii)水及びiii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンを含有する排出物を形成する)、b)この排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程並びにc)この排出物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程を含む。好ましくは、モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下で反応させる工程は、エチレンジアミン及び1種又はそれ以上の追加のエチレンアミンを製造し、ここで、この排出物は、更に、該1種又はそれ以上の追加のエチレンアミンを含有し、更に、工程(b)の前に、この1種又はそれ以上の追加のエチレンアミンを、この排出物から分離する工程を含む。好ましくは、この排出物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程の後、この排出物中に存在するアルキルエチレンアミンの量は1000重量ppm未満である。
前記概念は、図4に示される代表的な模式的フロー図を参照することによって、更に示される。システム400は、水塔404、好ましくは蒸留塔及びエチレンジアミン塔408、好ましくは蒸留塔を有する。水塔供給物402は、水塔404の中に、好ましくは、段の約20%が精留段であり、80%がストリッピング段である位置に導入する。水塔供給物402は、好ましくはエタノールアミン及びエチレンアミンの混合物を含み、ここで、この混合物はアンモニアを実質的に含有していない。典型的には、供給物402は、アンモニア除去プロセスの下流(例えば図1に於けるアンモニア回収装置112の後、図2に於けるアンモニア回収装置212の後又は図3に於けるアンモニア回収装置384の後)であろう。好ましい態様において、水塔404は14.7〜30.7psiaの範囲内の圧力、なお更に好ましくは21.7〜28.7psiaの範囲内の圧力で運転される。運転圧力、塔404内の供給位置及び水塔404内の段の数が適切に選択されるので、N−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンは、水と共に共沸混合物を形成し、N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン及び水のかなりの部分が、エタノールアミン及びエチレンアミンから容易に分離され、流れ414を経て水と共に上に進む。エタノールアミン及びエチレンアミンは、流れ406を経て塔404から出る。水塔404運転圧力は、エチレンジアミンと水との間の共沸混合物を破壊するために必要な圧力よりも低いので、水塔404の底流406は、典型的には、エチレンジアミン生成物中に所望されるものよりも多くの水を含有している。次いで、この水の残りは、エチレンジアミン塔408内のエタノールアミン及びエチレンアミンから、水富化サイドドロー412を経て除去され、このサイドドローは、典型的には供給ゾーン内にある最適供給位置又は主水塔供給402よりも下で、水塔404に戻し循環される。比較的純粋なEDA生成物が分離され、流れ410を経て塔408から出、EDAよりも重い残留アミンは、流れ411を経て塔408から出る。
水塔404及びエチレンジアミン塔408内の運転圧力、供給位置、サイドドロー位置及び段の数は、最小のエネルギー及び資本投下でN−メチルエチレンジアミン及びN−エチルエチレンジアミンを除去するために、1個又はそれ以上の反応器からの排出物又は排出物群の組成に基づいて最適化することができる全ての変数である。
本発明に従ったプロセスによって製造された1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンは、当該技術分野で公知の任意の方法によって分離(精製)することができる。例えばエタノールアミン及びエチレンアミンは当該技術分野で公知の一般的な蒸留技術を使用して精製することができる。好ましくは、分割壁塔が使用される。
生成物精製からの1種又はそれ以上のエタノールアミン生成物は、追加の混合物柔軟性を与えることを助けるために、エタノールアミンを製造する反応器に循環させることができる。
生成物精製からの1種又はそれ以上のエチレンアミン生成物は、追加の混合物柔軟性を与えることを助けるために、エチレンアミンを製造する反応器に循環させることができる。
任意的に、エタノールアミン及びエチレンアミンを、生成物品質を改良するために、色処理プロセスに付すことができる。カラー(色)不純物を有する化合物の処理は公知である。一つのアプローチは、適切な触媒、例えばPd又はPtの存在下に、還元剤、例えばホウ水素化ナトリウム又は水素を使用することである。使用された他の化学品には、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン及びアミノアルコールが含まれる。カラー除去は、また、活性炭での処理により又は蒸留により実施された。イオン交換樹脂、珪藻土、クレイ及びゼオライト系材料が、カラー不純物を除去するのに使用された。水及び酸(二酸化炭素及び無機酸)の組合せが、色を除去するために報告された(米国特許第6,222,008号明細書参照)。更に、酸又は塩基を添加し、続いて蒸留によって、改良された色を得ることができる(米国特許第3,847,754号明細書参照)。これらの方法の組合せも、カラー不純物を除去するために使用された(米国特許公開第2006/0030726号明細書参照)。好ましくは、カラー処理は、空気及び金属不純物の厳重な排除によって実施される。任意的に、カラー処理システムは、生成物精製区画内に含まれてよい。
任意的に、廃水を処理するために、本発明に従ったプロセス内で、1個又はそれ以上の廃水処理装置運転を使用することができる。
任意的に、還元的アミノ化により1種又はそれ以上のエチレンアミンを形成する反応器からの排出物を、アミノ交換反応器と結合させて(例えばアミノ交換反応器に直接供給して)、所望によりエチレンアミンの生成物混合物を調整することができる。代理人ドケット番号第67686号(DOW0021/P1)を有し、本件特許出願と同日に出願された、David M.Petraitis等による出願係属中の米国仮特許出願、発明の名称「エチレンアミンの製造方法(METHOD OF MANUFACTURING ETHYLENEAMINES)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)参照。アミノ交換反応は、また、代理人ドケット番号第67685号(DOW0020/P1)を有し、本件特許出願と同日に出願された、Stephen W.Kingによる米国仮特許出願、発明の名称「環式N−アミノ官能性トリアミンの製造方法(METHODS OF MAKING CYCLIC, N-AMINO FUNCTIONAL TRIAMINES)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)中に開示されている。また、代理人ドケット番号第67687号(DOW0018P1)を有し、本件特許出願と同日に出願された、Ronald Gray Cook等による出願係属中の米国仮特許出願、発明の名称「不均一触媒系上でのエチレンジアミン(EDA)及び他のエチレンアミンの連続アミノ交換反応による、ジエチレントリアミン(DETA)又は他の望ましいエチレンアミンの選択的製造プロセス(A PROCESS TO SELECTIVELY MANUFACTURE DIETHYLENETRIAMINE(DETA) OR OTHER DESIRABLE ETHYLENAMINES VIA CONTINUOUS TRANSAMINATION OF ETHYLENEDIAMINE(EDA), AND OTHER ETHYLENEAMINES OVER A HETEROGENEOUS CATALYST SYSTEM)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)参照。前記アミノ交換反応器のための触媒は、代理人ドケット番号第67688号(DOW0016/P1)を有し、本件特許出願と同日に出願された、Stephen W.King等による出願係属中の米国仮特許出願、発明の名称「担体として酸性混合金属酸化物を含有する低金属触媒組成物(LOW METAL CATALYST COMPOSITIONS INCLUDING ACIDIC MIXED METAL OXIDE AS SUPPORT)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)中に記載されているように、ニッケル及びレニウムを含有する。そして前記アミノ交換反応器のための更に別の好ましい触媒は、代理人ドケット番号第66049号(DOW0015/P1)を有し、本件特許出願と同日に出願された、Stephen W.King等による出願係属中の米国仮特許出願、発明の名称「低金属含有、アルミナ担持触媒組成物及びアミノ化プロセス(LOW METAL LOADED, ALUMINA SUPPORTED, CATALYST COMPOSITIONS AND AMINATION PROCESS)」(この文献の全部を参照して本明細書中に含める)中に記載されているように、ニッケル、コバルト若しくは銅又はこれらの組合せを含有する。
或る態様に於いて、還元的アミノ化反応からの排出物をアミノ交換反応に直接供給することによって、DETA及びTETAに富んだ生成物混合物を製造することができる。
本発明を、図1〜3に示される3個の代表的な模式的フロー図を参照することによって、更に示す。図1〜3に於ける破線は任意的な流路を表すことが注目される。
図1は、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造するための、本発明に従ったプロセス100の模式的フロー図を示す。エチレンオキサイドの源泉104は、それぞれ、流れ124及び134を経て、循環されたアンモニア及び水と一緒にされ、均一的に触媒作用される反応器108に供給されて、未反応のアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの排出物136を形成する。反応器108は単一相運転を維持するように設定されている。任意的に、新しいアンモニアの源泉102及び水素ガスの源泉106は、それぞれ、流れ146及び148を経て、エチレンオキサイドと一緒にすることができる。反応器108からの排出物の全部は、流れ126を経て源泉106からの水素ガスと一緒にし、反応器110に供給して、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物及びアミノエチルエタノールアミンを形成する。任意的に、反応器110内の反応の追加の制御が望まれる場合には、反応器110に供給される前に、反応器108からの排出物を、一般的な冷却器又は統合プロセス/プロセス熱交換器(図示せず)によって冷却することができる。反応器110は、好ましくは不均一触媒を含有している固定床反応器である。反応器110内の圧力は、単一相運転を維持するように設定されている。反応器110からの排出物は、少なくともエタノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン)、エチレンアミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物及びアミノエチルエタノールアミン)、水、アンモニア及びアルキルアミンを含有している。反応器110からの排出物の全部は、流れ128を経て、アンモニア回収装置112に供給する。この特別の態様に於いて、源泉102からの新しいアンモニアも、流れ122を経て、アンモニア回収装置112(これは、好ましくは、一般的な蒸留システムである)に供給される。アンモニア及びアルキルアミンは、アンモニア回収装置112から上方に送り、流れ130を経てアルキルアミン回収装置114に供給する。アルキルアミン除去装置114は、好ましくはプロセス100からアルキルアミンの75%〜100%を除去する。有利には、他の場合に生じるかもしれないアルキルアミンとの、反応器108及び/又は110内での(例えば反応器110内でアルキルエチレンジアミンを製造するための)望ましくない反応は、除去装置114を使用することによって最小にされる。好ましくはアルキルアミン除去装置114は一般的な蒸留装置である。図示されるように、精製されたアンモニアは、流れ134によりエチレンオキサイドと一緒にされ、アルキルアミンは、流れ132を経て廃水処理システム118に送られる。アミン(エチレンアミン及びエタノールアミン)富化流は、アンモニア回収装置112の底から、流れ138を経て水除去システム116に送る。水は、好ましくは一般的な蒸留によってアミン富化流から除去される。この水は、流れ142を経て廃水処理システム118の方に上方に送られ、このアミンは流れ140を経て生成物精製システム120(好ましくは分割壁塔を使用する一般的な蒸留塔)の方に送られる。図示されるように、生成物精製システム120は、アミンを8種の製品、即ちモノエタノールアミン製品150、ジエタノールアミン製品152、トリエタノールアミン製品154、エチレンジアミン製品156、ピペラジン製品158、ジエチレントリアミン製品160、アミン重質物162及びアミノエチルエタノールアミン製品164に分離する。任意のアルキルエチレンアミンは流れ138中に存在しているので、前記アルキルエチレンアミンは、図4に関連して前記説明した共沸方法によって、システム116内で水と共に除去され、廃水処理システム118に送ることができるか又は該アルキルエチレンアミンは、生成物精製システム120に送ることができる。例えば、アルキルエチレンジアミンを生成物精製システム120に送る場合、前記アルキルエチレンジアミンは、典型的には、エチレンジアミン製品中で終わる。
図2は、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造するための、本発明に従ったプロセス200の代替の模式的フロー図を示す。エチレンオキサイドの源泉204は、流れ278を経て、循環されたアンモニア及び水と一緒にされ、均一的に触媒作用される反応器208に供給して、未反応のアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの排出物を形成する。反応器208は単一相運転を維持するように設定されている。任意的に、新しいアンモニアの源泉202は、流れ246を経て、エチレンオキサイドと一緒にすることができる。反応器208からの排出物の全部は、流れ276を経て反応器間分離器270(好ましくは汎用の蒸留塔又は分割壁塔)に供給される。更に、源泉202からの新しいアンモニアは、流れ222を経て、反応器間分離器270の中に供給される。反応器間分離器270は、反応器208からの排出物を、3個の流れに分離する。流れ278は、アンモニアを含有しており、流れ224中のエチレンオキサイドと一緒にされるように循環する。流れ274は、アンモニア及びモノエタノールアミンを含有しており、反応器210に供給する。流れ272は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含有しており、生成物精製システム220に供給する。任意的に、流れ272は水及び依存する少量のアンモニアも含有しており、流れ272は、アンモニア回収装置212に供給することができる。源泉206からの水素ガスは、流れ226を経て流れ274と一緒にされ、反応器210に供給して、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物及びアミノエチルエタノールアミンを形成する。反応器210は、好ましくは不均一触媒を含有している固定床反応器である。反応器210内の圧力は単一相運転を維持するように設定されている。反応器210からの排出物は少なくともエタノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン)、エチレンアミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物及びアミノエチルエタノールアミン)、水、アンモニア及びアルキルアミンを含有している。反応器210からの排出物の全部は、流れ228を経て、アンモニア回収装置212(好ましくは一般的な蒸留)に供給する。アンモニア及びアルキルアミンは、回収装置212から上方に送られ、流れ230を経て反応器210に循環される。有利には、他の場合に生じるかもしれないアルキルアミンとの、反応器208内での望ましくない反応(例えばアルキルアミンのエトキシル化)は、アルキルアミンは反応器210内で作られ、反応器208内で作られないので、反応器208のための循環流278及び反応器210のための循環流230を使用することによって回避される。アミン(エチレンアミン及びエタノールアミン)富化流は、アンモニア回収装置212の底部から、流れ238を経て水除去システム216に送られる。水は、好ましくは一般的な蒸留によってアミン富化流から除去することができる。この水は、流れ242を経て廃水処理システム218の方に上方に送り、このアミンは流れ240を経て生成物精製システム220(好ましくは分割壁塔を使用する汎用の蒸留塔)の方に送られる。図示されるように、生成物精製システム220は、アミンを、8種の製品、即ちモノエタノールアミン製品250、ジエタノールアミン製品252、トリエタノールアミン製品254、エチレンジアミン製品256、ピペラジン製品258、ジエチレントリアミン製品260、アミン重質物262及びアミノエチルエタノールアミン製品264に分離する。任意的に、アミノエチルエタノールアミンは、回収のための投資を正当化するために、充分な量で存在しないであろうし、従って、アミン重質物262と共に、回収されるであろう。任意のアルキルエチレンアミンは流れ238中に存在しているので、該アルキルエチレンアミンは、図4に関連して前記説明した共沸方法によって、システム216内で水と共に除去され、廃水処理システム218に送ることができるか又は該アルキルエチレンアミンは、生成物精製システム220に送ることができる。例えばアルキルエチレンジアミンを生成物精製システム220に送る場合、該アルキルエチレンジアミンは、典型的には、エチレンジアミン製品中で終わる。任意的に、精製システム220内で分離されたモノエタノールアミンの少なくとも一部は、循環し、反応器208の中に導入することができる。
図3は、エチレンオキサイド及びアンモニアからエタノールアミン及びエチレンアミンを製造するための、本発明に従ったプロセス300の代替の模式的フロー図を示す。エチレンオキサイドの源泉304は、流れ388を経て、循環されたアンモニア及び水と一緒にされ、均一的に触媒作用される反応器308に供給されて、未反応のアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンの排出物を形成する。反応器308は単一相運転を維持するように設定されている。任意的に、新しいアンモニアの源泉302は、流れ346を経て、エチレンオキサイドと一緒にすることができる。反応器308からの排出物の全部は、流れ386を経てアンモニア回収システム380(好ましくは汎用の蒸留塔又は分割壁塔)に供給される。更に、源泉302からの新しいアンモニアは、流れ322を経て、アンモニア回収システム380の中に供給する。アンモニア回収システム380は、反応器308からの排出物を、2個の流れに分離する。流れ388は、アンモニアを含有しており、流れ324中のエチレンオキサイドと一緒にされるように循環される。流れ390は、アンモニア、水、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含有しており、流れ394と一緒にされ、流れ396を経てアンモニア回収システム384に供給される。源泉306からの水素ガスは、流れ398及び399と一緒にされ、流れ326を経て反応器310に供給されて、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物及びアミノエチルエタノールアミンを形成する。流れ398は、アンモニア回収システム384からのアンモニアを含有し、流れ399は、生成物精製システム320からのモノエタノールアミンを含有している。反応器310は、好ましくは不均一触媒を含有している固定床反応器である。反応器310内の圧力は単一相運転を維持するように設定されている。反応器310からの排出物は少なくともモノエタノールアミン、エチレンアミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジン、アミン重質物及びアミノエチルエタノールアミン)、水、アンモニア及びアルキルアミンを含有している。反応器310からの排出物の全部は、流れ392を経て、アンモニア回収装置382(好ましくは汎用の蒸留)に供給される。アンモニア及びアルキルアミンは、回収装置382から上方に送り、流れ398を経て反応器310に循環される。有利には、他の場合に生じるかもしれないアルキルアミンとの、反応器308内での望ましくない反応(例えばアルキルアミンのエトキシル化)は、アルキルアミンは、反応器310内で作られ、反応器308内で作られないので、反応器308のための循環流388及び反応器310のための循環流398を使用することによって回避される。アンモニア回収装置382の底からのアミン(エチレンアミン及びエタノールアミン)富化流394は、アンモニア回収装置380のアミン富化流390と一緒にされ、流れ396を経て最終アンモニア回収装置384に送られる。アンモニア回収装置384からのアミン富化流は流れ338を経て水除去システム316に送られる。水は、好ましくは一般的な蒸留によってアミン富化流から除去することができる。この水は、流れ342を経て廃水処理システム318の方に上方に送り、このアミンは、流れ340を経て生成物精製システム320(好ましくは分割壁塔を使用する汎用の蒸留塔)の方に送られる。図示されるように、生成物精製システム320は、アミンを、8種の製品、即ちモノエタノールアミン製品350、ジエタノールアミン製品352、トリエタノールアミン製品354、エチレンジアミン製品356、ピペラジン製品358、ジエチレントリアミン製品360、アミン重質物362及びアミノエチルエタノールアミン製品364に分離する。任意的に、アミノエチルエタノールアミンは、回収のための投資を正当化するために十分な量で存在しないであろうし、従って、アミン重質物362と共に回収されるであろう。任意のアルキルエチレンアミンは流れ338中に存在しているので、該アルキルエチレンアミンは、図4に関連して前記説明した共沸方法によって、システム316内で水と共に除去され、廃水処理システム318に送ることができるか又は該アルキルエチレンアミンは、生成物精製システム320に送ることができる。例えばアルキルエチレンジアミンが生成物精製システム320に送られる場合、該アルキルエチレンジアミンは、典型的には、エチレンジアミン製品256中で終わる。任意的に、精製システム320内で分離されたモノエタノールアミンの少なくとも一部は循環され、流れ344を経て反応器308の中に導入することができる。
触媒調製
下記の例1及び2に於いて使用した触媒を、以下のようにして調製した。ニッケル(Ni)、レニウム(Re)及びホウ素(B)の前駆体塩を、70〜80℃の水中に溶解して、含浸溶液を形成した。この含浸溶液の最終体積を、担体が含浸される回数のために必要な吸着体積に等しくなるように調節し、前駆体塩の量は、例に於いて用意される金属組成物を与えるように計算されたものであった。それぞれの場合に、担体を、適切な量の含浸溶液の添加によって初期湿潤度まで含浸させ、全ての液体が吸着されるまでゆっくり撹拌した。次いで、このサンプルを、マッフル炉の中に置き、空気中で340℃で1時間焼成した。担体が冷却したとき、この溶液の全部が添加されるまで、追加の含浸を実施した。それぞれの含浸の後で、340℃での焼成工程を行った。使用する前に、この触媒組成物を、水素中で、温度を3℃/分で230℃まで上昇させ、230℃で1時間保持し、次いで3℃/分で340℃まで上昇させ、3時間保持することによって還元させた。この触媒組成物を、水素下で環境温度まで冷却し、その後、窒素ガス中1%酸素の流動流を、発熱が終了するまで添加することによって、これらを安定化させた。発熱が約70℃を超えることはなかった。
例1
例1は、エチレンオキサイドとアンモニアとの間の反応からの排出物が、還元的アミノ化反応器に供給される、還元的アミノ化プロセスからの生成物混合物を示す。このような排出物は、MEA、DEA、TEA及びアンモニアを含有している。従って、例1は前記の図1に於ける還元的アミノ化反応器から出てくる生成物混合物の表示である。
例1に於ける還元的反応は、前記のようにして調製したNi−Re−B触媒125g上で実施した。この供給物は、水17.9重量%、モノエタノールアミン59.3重量%、ジエタノールアミン17.1重量%及びトリエタノールアミン5.7重量%からなる液体からなっていた。18.9のアンモニア対モノエタノールアミンモル比を生じるために充分なアンモニアを、(全供給物基準で)1.4モル%の水素と共に添加した。反応を、165℃の温度及び3018psiaの圧力、924グラム/時の全供給物で実施した。反応生成物を、毛管ガスクロマトグラフィーによって分析した。モノエタノールアミン転化率は、23.3%であり、ジエタノールアミン転化率は12.1%であった。乾燥重量基準(即ち反応剤無し及び水無し基準)での選択率は、エチレンジアミンに対して74.2重量%、ピペラジンに対して1.7重量%、ジエチレントリアミンに対して2.3重量%、アミノエチルエタノールアミンに対して14.0重量%及び種々の重質物の方に7.8重量%であった。
例1に示すような完全に一体化されたエタノールアミン−エチレンアミンプロセスに於いて、エトキシル化反応器からの全モノエタノールアミン生産物は、通常、エチレンアミンを製造することに向けられないので、より低いモノエタノールアミン転化率が可能である。
例2
例2は、MEA及びアンモニアが還元的アミノ化反応器に供給される、還元的アミノ化プロセスからの生成物混合物を示す。従って、例2は、前記の図2又は3に於ける還元的アミノ化反応器から出てくる生成物混合物の表示である。
例2のための還元的アミノ化反応を、前記のようにして調製した、アルミナ/シリカ(80:20)担体上のニッケル/レニウム/ホウ素(8.0:2.0:1.7重量%)触媒上で行った。この触媒を、86.25インチの0.688インチ内径管型ステンレススチール断熱反応器の中に入れた。MEA及びアンモニアを、混合機の中に供給して、約10のアンモニア/MEAモル供給比を得た。また、水素を供給して、水素1〜2モル%であった供給物混合物を得た。この混合物を、3000psigの圧力及び10〜12g−モルMEA/kg触媒/時の空間速度(space velocity)で、165℃に予熱した反応器に供給した。液体サンプルを、環境温度で受器の中に集め、アンモニア及び水素をフラッシュ除去した。MEA転化率37.5%での反応の生成物混合物は、下記の通り、即ちEDA88.2重量%、PIP2.2重量%、DETA5.4重量%、AEEA3.3重量%及びその他0.9重量%であった。この生成物混合物は、乾燥生成物基準(即ち反応剤無し及び水無し基準)で、毛管ガスクロマトグラフィーによって決定した。
例3
例3は、アルキルエチレンジアミンを、図4に関して前記説明した共沸方法によって、エチレンジアミン(EDA)からどのようにして分離できるかを示す。N−エチルエチレンジアミン(EtEDA)0.115重量%、N−メチルエチレンジアミン(MeEDA)0.189重量%、エチレンジアミン(EDA)18.446重量%、水11.965重量%並びに他のエタノールアミン及びエチレンアミン69.285重量%を含有する流れ(システム400内の流れ402)を、水塔(402)に供給する。この水塔は、72個のトレイ(底又は最も下のトレイに1の番号を付けて、底から頂上に番号を付ける)を含み、水塔供給物を、トレイ59で導入する。この水塔を、23.7psiaの頭部圧力、115℃の頭部温度及び176℃の基部温度で運転して、全凝縮器から作られたオーバーヘッド水の組成は、水97.46%、EtEDA0.19%、MeEDA1.48%及びEDA0.16%である。水塔の基部内の条件で、水塔404からの底流406は、水1.5%を含有するであろう。次いで、流れ406を、46個のトレイ(底又は最も下のトレイに1の番号を付けて、底から頂上に番号を付ける)を含むEDA塔408の中に、供給物をトレイ13に進めて供給する。EDA塔は140mmHgの頭部圧力、66℃の頭部温度及び144℃の基部温度で運転する。EDA生成物流410は、塔408内で上方から除去され、EtEDA0.027重量%、MeEDA0.043重量%、EDA99.861重量%、水0.066重量%並びに他のエタノールアミン及びエチレンアミン0.004重量%の組成を有する。塔408に入る流れ406中に含有される水を、トレイ18にあるサイドドロー412から取り出し、水塔404のトレイ30に戻す。
得られるEDA生成物410は、700重量ppmのアルキルエチレンジアミンを含有している。本発明無しでは、EDA生成物中のアルキルエチレンジアミン含有量は、16,000重量ppmのアルキルエチレンジアミンで、EDA材料を多くの応用に於いて許容できなくするであろう。
本発明の他の態様は、本明細書を考察して又は本明細書中に開示された本発明の実施から、当業者に明らかであろう。本明細書中に記載された原理及び態様に対する種々の省略、修正及び変更を、本発明の真の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者によって行うことができる。
以下に、本発明又はその関連態様を列挙する。
態様1.1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスであって、
a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程;
b)エチレンオキサイドをアンモニアと、1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造する方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、第一の反応工程は、
i)未反応のアンモニア及び
ii)1種又はそれ以上のエタノールアミン
を含む第一の排出物を形成する);
c)第一の排出物の少なくとも一部を、還元的アミノ化触媒の存在下で反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程(ここで、第二の反応工程は、
i)未反応のアンモニア、
ii)1種又はそれ以上のアルキルアミン,
iii)1種又はそれ以上の未反応のエタノールアミン及び
iv)1種又はそれ以上のエチレンアミン
を含む第二の排出物を形成する);
d)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンを、第二の排出物から分離する工程、
e)未反応のアンモニアを1種又はそれ以上のアルキルアミンから分離する工程;並びに
f)未反応のアンモニアを、1種又はそれ以上のアルキルアミンから分離した後、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように、未反応のアンモニアを循環させる工程
を含んでなる製造プロセス。
態様2.前記第二の反応工程が、還元的アミノ化触媒の存在下に、第一の排出物の全部を反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む態様1に記載の製造プロセス。
態様3.1種又はそれ以上のエタノールアミンがモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びこれらの組合せからなる群から選択され、1種又はそれ以上のエチレンアミンがエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ピペラジン、アミノエチルピペラジン、アミノエチルエタノールアミン、重質ポリアミン及びこれらの組合せからなる群から選択される態様1に記載の製造プロセス。
態様4.エチレンオキサイドをアンモニアと反応させる工程に於けるアンモニアが水との溶液中に存在し、この水がアンモニア及び水の5重量%又はそれ以下の量で存在する態様1に記載の製造プロセス。
態様5.1種又はそれ以上のアルキルアミンから未反応のアンモニアを分離する工程の後、未反応のアンモニアの流中に存在するアルキルアミンの量が100重量ppmよりも少ない態様1に記載の製造プロセス。
態様6.1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスであって、
a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程;
b)エチレンオキサイドをアンモニアと、1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造する方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、第一の反応工程は、
i)未反応のアンモニア及び
ii)1種又はそれ以上のエタノールアミン
を含有する第一の排出物を形成する);
c)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離する工程;
d)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離した後、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように、未反応のアンモニアを循環させる工程;
e)第一の反応工程内で製造された1種又はそれ以上のエタノールアミン及びアンモニアを、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程(ここで、第二の反応工程は、
i)未反応のアンモニア、
ii)1種又はそれ以上のアルキルアミン,
iii)1種又はそれ以上の未反応のエタノールアミン及び
iv)1種又はそれ以上のエチレンアミンを含有する第二の排出物を形成する);
f)未反応のアンモニアの少なくとも一部及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第二の排出物から分離する工程;並びに
g)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第二の排出物から分離した後、第二の反応工程内で、1種又はそれ以上のエタノールアミン及びアンモニアと一緒にされるように、未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を循環させる工程
を含んでなる製造プロセス。
態様7.1種又はそれ以上のエタノールアミンが少なくとも1種のモノエタノールアミンを含む態様6に記載の製造プロセス。
態様8.a)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離した後、そして未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を第二の排出物から分離した後、第一の排出物及び第二の排出物を一緒にして第三の排出物を形成する工程、
b)未反応のアンモニアを、第三の排出物から分離する工程並びに
c)未反応のアンモニアを、第三の排出物から分離した後、第二の反応工程内のアンモニアと一緒にされるような方式で、未反応のアンモニアを循環させる工程
を更に含む態様6に記載の製造プロセス。
態様9.a)未反応のアンモニアを、第三の排出物から分離した後、第三の排出物から水を除去する工程、
b)水を第三の排出物から除去した後、
i)第三の排出物からの1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンを、個々の成分に分離し、そして
ii)モノエタノールアミンの少なくとも一部を、モノエタノールアミンを未反応のアンモニアの少なくとも一部と、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造する工程内で、モノエタノールアミンをアンモニアと一緒にするように循環させる工程
を更に含む態様8に記載の製造プロセス。
態様10.1種又はそれ以上のエタノールアミン及び1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスであって、
a)エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程;
b)エチレンオキサイドをアンモニアと、1種又はそれ以上のエタノールアミンを製造する方式で反応させることを含む第一の反応工程(ここで、第一の反応工程は、
i)未反応のアンモニア及び
ii)1種又はそれ以上のエタノールアミン
を含む第一の排出物を形成する);
c)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離して第二の排出物を形成する工程;
d)未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離した後、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように、未反応のアンモニアを循環させる工程;
e)第二の排出物の少なくとも一部を、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造することを含む第二の反応工程(ここで、第二の反応工程は、
i)未反応のアンモニア、
ii)1種又はそれ以上のアルキルアミン,
iii)1種又はそれ以上の未反応のエタノールアミン及び
iv)1種又はそれ以上のエチレンアミン
を含む第三の排出物を形成する);
f)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第三の排出物から分離する工程;並びに
g)未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を、第三の排出物から分離した後、第二の排出物と一緒にされるように、未反応のアンモニア及び1種又はそれ以上のアルキルアミンの少なくとも一部を循環させる工程
を含んでなる製造プロセス。
態様11.未反応のアンモニアの少なくとも一部を第一の排出物から分離する工程が、第一の排出物を、
a)未反応のアンモニアの少なくとも一部を含む第一の組成物(ここで、未反応のアンモニアは、エチレンオキサイドをアンモニアと一緒にする工程内で、エチレンオキサイドと一緒にされるように循環される);
b)未反応のアンモニアの少なくとも一部及びモノエタノールアミンを含む第二の組成物(ここで、モノエタノールアミン及びアンモニアは、還元的アミノ化触媒の存在下に反応して、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造する);並びに
c)モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含む第三の組成物
からなる少なくとも3個の組成物に分離することを含む態様10に記載の製造プロセス。
態様12.第一の排出物を3個の組成物に分離する工程が、第一の排出物を、少なくとも3個の組成物を形成するような方式で反応器間分離器の中に導入することを含む態様11に記載の製造プロセス。
態様13.エチレンジアミンからの1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンの分離プロセスであって、
a)i)エチレンジアミン、
ii)水及び
iii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン
を含有する組成物を用意する工程;
b)前記組成物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程;並びに
c)前記組成物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程
を含んでなる製造プロセス。
態様14.前記用意する工程が、モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に反応させて、組成物を製造することを含む態様13に記載の製造プロセス。
態様15.1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスであって、
a)モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に、反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造する工程(ここで、この反応は、副生物として水及び1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンを製造し、該反応工程は、
i)1種又はそれ以上のエチレンアミン、
ii)水及び
iii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン
を含有する排出物を形成する);
b)前記排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程;並びに
c)前記排出物から1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程
を含んでなる製造プロセス。

Claims (2)

  1. エチレンジアミンからの1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンの分離プロセスであって、
    a)i)エチレンジアミン、
    ii)水及び
    iii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン
    を含有する組成物を用意する工程;
    b)前記組成物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程;並びに
    c)前記組成物から、1種又はそれ以上のアルキルエチレンジアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程
    を含んでなる製造プロセス。
  2. 1種又はそれ以上のエチレンアミンの製造プロセスであって、
    a)モノエタノールアミンをアンモニアと、還元的アミノ化触媒の存在下に、反応させて、1種又はそれ以上のエチレンアミンを製造する工程(ここで、この反応は、副生物として水及び1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンを製造し、該反応工程は、
    i)1種又はそれ以上のエチレンアミン、
    ii)水及び
    iii)1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン
    を含有する排出物を形成する);
    b)前記排出物を、水と1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミンとの間で共沸混合物が形成するような条件に付す工程;並びに
    c)前記排出物から1種又はそれ以上のアルキルエチレンアミン及び共沸水の少なくとも一部を分離する工程
    を含んでなる製造プロセス。
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