JP2014191041A - 抵抗発熱体、定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】局所的な過度の発熱を抑えた抵抗発熱体、定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】抵抗発熱体640は、通電によって発熱する通電部641と、通電部641を覆う保護層642とを備え、通電部641が、保護層642の幅方向に延び、その長手方向に配列される複数の線状部6411と、隣接する各線状部6411の一方の端部6412同士を接続する接続部6413と、各線状部6411および接続部6413の内部であって接続部が延びる方向に沿って形成され、通電時に電子の流れを分割させる分割部6410とを有している。
【選択図】図4
【解決手段】抵抗発熱体640は、通電によって発熱する通電部641と、通電部641を覆う保護層642とを備え、通電部641が、保護層642の幅方向に延び、その長手方向に配列される複数の線状部6411と、隣接する各線状部6411の一方の端部6412同士を接続する接続部6413と、各線状部6411および接続部6413の内部であって接続部が延びる方向に沿って形成され、通電時に電子の流れを分割させる分割部6410とを有している。
【選択図】図4
Description
本発明は、抵抗発熱体、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの画像形成装置においては、例えば、トナー像を記録媒体に転写し、転写されたトナー像を、定着装置によって加熱、加圧することで定着して画像形成している。加熱には、加熱源の一例として面状の発熱体が用いられる。
接続部を有する発熱パターンを構成し、接続部の体積抵抗率を低くした面状発熱体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
接続部を有する発熱パターンを構成し、接続部の体積抵抗率を低くした面状発熱体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、局所的な過度の発熱を抑えた抵抗発熱体、定着装置および画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、通電によって発熱する通電部と、前記通電部を覆う保護層とを備え、前記通電部が、前記保護層の幅方向に延び、その長手方向に配列される複数の線状部と、隣接する各線状部の一方の端部同士を接続する接続部と、各線状部および前記接続部の内部であって前記接続部が延びる方向に沿って形成され、通電時に電子の流れを分割させる分割部とを有することを特徴とする抵抗発熱体である。
請求項2に記載の発明は、前記分割部がスリットであることを特徴とする請求項1に記載の抵抗発熱体である。
請求項3に記載の発明は、前記分割部が各線状部の略中間の位置から前記接続部の略終端まで形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抵抗発熱体である。
請求項4に記載の発明は、前記分割部が各線状部および前記接続部の全長にわたって形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抵抗発熱体である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の前記抵抗発熱体を備えることを特徴とする定着装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の前記定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、局所的な過度の発熱を抑えた発熱体が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、定着むらを抑えた定着装置が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画質の低下を抑えた画像形成装置が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、定着むらを抑えた定着装置が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画質の低下を抑えた画像形成装置が得られる。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、いわゆるタンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ3や画像読取装置4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
<画像形成装置の説明>
図1は、定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、いわゆるタンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ3や画像読取装置4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
画像形成部10は、トナー像を形成するトナー像形成手段の一例であり、予め定められた間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kを備えている。これらは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。各画像形成ユニット11は、使用するトナーを除いて略同様に構成されている。以下、各色を区別しない場合は、画像形成ユニット11と称する。
各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12によって形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写する一次転写ロール21を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙Pに一括転写する二次転写ロール22、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着装置の一例としての定着ユニット60を備えている。なお、画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22によりトナー像を用紙Pに転写する転写手段が構成される。
画像形成装置1では、制御部31による動作制御の下で、次のようなプロセスによる画像形成処理が行われる。PC3やスキャナ4からの画像データは通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色の画像データとなって各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で一様に帯電され、画像処理部33から送信されたK色画像データに基づきLEDプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。それにより、感光体ドラム12上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成されたK色静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にK色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y,11M,11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次一次転写され、各色トナーが重畳されたトナー像が形成される。中間転写ベルト20上のトナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写部Tに搬送される。トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙保持部40から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙P上に一括して二次転写される。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上のトナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部45に搬送される。一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナーおよび二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの説明>
図10は、定着ユニット100の構成を示す断面図である。図10において、定着ユニット100は、用紙Pにトナー像を定着する定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置される加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。加圧ロール62は、定着ベルト61の外周面に圧接することで定着ベルト61との間に未定着トナー像を保持した用紙Pが通過するためのニップ部N(定着加圧部)を形成する。
図10は、定着ユニット100の構成を示す断面図である。図10において、定着ユニット100は、用紙Pにトナー像を定着する定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置される加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。加圧ロール62は、定着ベルト61の外周面に圧接することで定着ベルト61との間に未定着トナー像を保持した用紙Pが通過するためのニップ部N(定着加圧部)を形成する。
図10において、定着ユニット100は、押圧パッド63等の構成部材を支持するホルダ65、加熱体101を定着ベルトにバネで押し当てる支持体102、加熱体に電力を供給する電源103(図示せず)を備えている。図11は加熱体101の構成を説明する斜視図である。加熱体101は定着ベルトの形状に沿うように円弧状であり、抵抗発熱体640を温度均一板104と支持板105で挟み込んだ構成になっている。温度均一板104の外周は定着ベルトと接しており、抵抗発熱体から発生する熱を均一に定着ベルトに伝達する。熱を均一に早く伝達するため、温度均一板の材質はAl、SUSから選ばれる。温度均一板は10から100μmの厚さとすることができる。支持板105は抵抗発熱体640を温度均一板104に押し当てる。支持板は10から30μmの厚さとすることができるが、なくてもよい。
定着ベルト61は、C方向に周回する円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば、基材層、トナー像の定着性を向上させる弾性層、最上層に被覆された表面離型層からなる多層構造のベルト部材である。
押圧パッド63は、シリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成され、加圧ロール62と対向する位置にてホルダ65に支持される。そして、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される状態で配置され、加圧ロール62との間でニップ部N(定着加圧部)を形成する。また、押圧パッド63は、ニップ部Nの入口側(用紙Pの搬送方向上流側)のプレニップ領域63aと、ニップ部Nの出口側(用紙Pの搬送方向下流側)の剥離ニップ領域63bとで異なるニップ圧が設定されている。
プレニップ領域63aでは、加圧ロール62側の面がほぼ加圧ロール62の外周面に倣う円弧形状に形成され、より均一で幅の広いニップ部Nを形成する。また、剥離ニップ領域63bでは、剥離ニップ領域63bを通過する定着ベルト61の曲率半径が小さくなるように、加圧ロール62表面から局所的に大きなニップ圧で押圧されるように形成される。それにより、剥離ニップ領域63bを通過する用紙Pに定着ベルト61表面から離れる方向のカールを形成して、用紙Pに対する定着ベルト61表面からの剥離を促進させている。
押圧パッド63を支持するホルダ65は、押圧パッド63が加圧ロール62からの押圧力を受けた状態での撓み量が一定量以下となるように、剛性の高い材料で構成される。それにより、ニップ部Nにおける長手方向の圧力の均一性を維持している。
加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、図10の矢印D方向に回転する。そして、加圧ロール62と押圧パッド63とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで、熱および圧力を加えて未定着トナー像を用紙Pに定着する。
加圧ロール62の表面を構成する耐熱性弾性体層622と離型層623は、比較的柔らかい素材により形成されている。定着時以外においても加圧ロール62を、定着ベルト61を介して押圧パッド63に圧接する状態のまま放置すると、元の形状に復元することができなくなるおそれがある。
加圧ロール62を、定着ベルト61を介して押圧パッド63に圧接する状態のまま放置するのを防ぐため、加圧ロール62に移動機構200を設け、定着時以外は、加圧ロール62を、定着ベルト61から離間させる動作を行なう。即ち、加圧ロール62は、定着を行なうときには定着ベルト61の外周面に圧接することで定着ベルト61との間に未定着画像を保持した用紙Pを挿通するためのニップ部Nを形成し、定着を行なわないときには定着ベルト61から離間するように移動する。つまり実施形態では、移動機構200により加圧ロール62を移動させることで加圧ロール62が定着ベルト61の外周面へ圧接する状態と離間する状態とを変更可能としている。
以下に、抵抗発熱体について詳しく述べる。図4は、抵抗発熱体の一例である抵抗発熱体640を展開した概略展開平面図である。図4において、抵抗発熱体640は、通電によって発熱する通電部641と、通電部641を覆う保護層642とを備え、通電部641が、保護層642の幅方向に延び、その長手方向に配列される複数の線状部6411と、隣接する各線状部6411の一方の端部6412同士を接続する接続部6413と、各線状部6411および接続部6413の内部であってその延びる方向に沿って形成され、接続部6413に集中しないように電子の流れを分割させる分割部6410とを有している。分割部6410は、隙間を形成するスリットで形成することができるが、スリットに限らず、電子の流れを分割させるものであればよい。例えば、スリットに絶縁物質を埋め込んだものであってもよい。
分割部6410は、電子の流れる方向に沿って、電子の流れを分割させる。図4の例では、分割部6410は、各線状部6411の略中間位置から接続部6413の略終端まで形成されている。図4において、電流は接続部6412から線状部6411に流れる。したがって、電子は線状部6411から接続部6412に流れる。
図4において、抵抗発熱体640の保護層642および保護層643の形状は、矩形状である。保護層642および保護層643は、通電部641を挟んで覆うように配置されている。保護層642,643は、例えば、一例であるポリイミド等からなる絶縁性の樹脂フィルムが挙げられる。保護層642は、例えば、25μm〜50μmの厚さとすることができる。
通電部641は、矩形状の保護層642および保護層643の長手方向に設けられた一対の端子646に接続されている。端子646には、直流電源である補助電源71が接続される。補助電源71から端子646を介して通電部641に通電することで、通電部641がジュール発熱する。また、通電部641は、全体として保護層642および保護層643の長手方向にジグザグ状に形成されている。通電部641をジグザグ状に形成することによって、定着ベルトがより均一に加熱される。ここで、図4では、線状部6411が、保護層643の幅方向に対して傾けて形成されているが、保護層643の幅方向に平行な方向であってもよい。
通電部641を構成する材料の一例としては、通電により発熱するアルミニウム、ステンレス等の金属、ニッケル、クロム、鉄等の合金、カーボン含有樹脂等がある。通電部641を形成する方法としては、例えば、保護層642上に金属等の薄層を均一に形成し、この薄層をエッチング処理して通電部641を形成する方法、保護層642に銅メッキを施すことにより形成する方法、あるいは適宜パターン状の開口部を有するマスクを保護層642上に載置し、マスクを介し金属蒸着等を施して保護層642上に通電部641を形成する方法等があり、その形成方法はパターン形状に応じて適宜選択される。
また、通電部641としては、他に、例えば、ステンレス箔を利用することもできる。この場合、ステンレス箔を保護層642に貼り付けることで、通電部641を保護層642上に形成する。そしてこのときステンレス箔の厚さを30μmとし、35mmの幅のステンレス箔による帯を20ターンしてジグザグ状とする。これにより例えば、長尺方向の長さが310mmで、幅方向の長さが、50mmの通電部641を作製する。このとき、通電部641の抵抗値は約10Ωとなり、これに100Vの直流電圧を印加すると約1000Wの発熱量を得ることができる。
図5は、電子の流れの一例を示す概略図である。破線矢印が、電子の流れを示している。図5において、例えば、電子の流れに対して上流側の端部6412の内側6412a、上流側のスリット6413の終端付近から流れ出た電子の流れは、下流側のもう一方の端部6412の内側6412cに向かって、線状部6411の略対角線に沿って最短距離で進もうとする。ここで、分割部6410が、各線状部6411の略中間位置から形成されていると、分割部6410の端6410eが、線状部6411の略対角線に沿って最短距離を進む電子の流れを分割する。したがって、接続部6413の内側での電流密度が低減することにより、局所的な過度の発熱を抑えた抵抗発熱体640が得られる。
図6は、抵抗発熱体の他の一例である抵抗発熱体640Aを展開した概略展開平面図である。この例では、分割部6410Aが、各線状部6411および接続部6413の全長にわたって形成されている。先に示した例と同様の構成要素には、同じ符号を付している。
以下に、抵抗発熱体640Aの接続部6413における電流密度について詳しく述べる。図7は、接続部6413の内側の中心からの外側に向かう距離をパラメータとして、シミュレーションにより計算した電流密度を示す図である。
図7において、比較として分割部6410Aを設けない場合(図7中−◇−)の接続部6413の最も内側の中心(中心からの距離が0mm)の電流密度は、約2.1E+06(A/m)であったのに対し、分割部6410Aを設けた場合(図7中−△−)における接続部6413の内側の中心の電流密度は、約1.5E+06(A/m)であった。したがって、平均電流密度に対する接続部6413の内側の中心での割合としては、比較では、平均電流密度の1.9倍が流れるのに対し、本実施形態では、1.4倍程度に低減していることが分かった。
その結果、線状部6411および接続部6413の内部に分割部6410Aを設けることにより、接続部6413を通過する電子の流れが内側と外側に分割して内側での電流密度が低減した。内側での電流密度が低減することにより、局所的な過度の発熱を抑えた抵抗発熱体640Aが得られる。
以上に例示した抵抗発熱体640および抵抗発熱体640Aは、前述の定着装置および画像形成装置1のみならず、他の定着装置、画像形成装置に適用可能である。
例えば、図8は、他の例の定着ユニット60の構成を示す断面図である。図8において、定着ユニット60は、交流磁界を生成する磁界生成部材の一例としてのIH(Induction Heating)ヒータ80、IHヒータ80により電磁誘導加熱されて用紙Pにトナー像を定着する定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置される加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。加圧ロール62は、定着ベルト61の外周面に圧接することで定着ベルト61との間に未定着トナー像を保持した用紙Pが通過するためのニップ部N(定着加圧部)を形成する。
図8において、定着ユニット60は、押圧パッド63等の構成部材を支持するホルダ65、定着ベルト61を挟みIHヒータ80と対向して配されるとともに定着ベルト61と接触して配され、定着ベルト61から発生した熱を蓄える蓄熱部材64、磁路がホルダ65の側に漏洩するのを防止する磁路遮蔽部材66を備えている。そして定着ユニット60は、IHヒータ80に電力を供給する主電源70、蓄熱部材64に電力を供給する補助電源71に接続する。
定着ベルト61は、C方向に周回する円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば、基材層、基材層の上に積層された導電発熱層、トナー像の定着性を向上させる弾性層、最上層に被覆された表面離型層からなる多層構造のベルト部材である。
押圧パッド63は、シリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成され、加圧ロール62と対向する位置にてホルダ65に支持される。そして、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される状態で配置され、加圧ロール62との間でニップ部N(定着加圧部)を形成する。また、押圧パッド63は、ニップ部Nの入口側(用紙Pの搬送方向上流側)のプレニップ領域63aと、ニップ部Nの出口側(用紙Pの搬送方向下流側)の剥離ニップ領域63bとで異なるニップ圧が設定されている。
プレニップ領域63aでは、加圧ロール62側の面がほぼ加圧ロール62の外周面に倣う円弧形状に形成され、より均一で幅の広いニップ部Nを形成する。また、剥離ニップ領域63bでは、剥離ニップ領域63bを通過する定着ベルト61の曲率半径が小さくなるように、加圧ロール62表面から局所的に大きなニップ圧で押圧されるように形成される。それにより、剥離ニップ領域63bを通過する用紙Pに定着ベルト61表面から離れる方向のカールを形成して、用紙Pに対する定着ベルト61表面からの剥離を促進させている。
押圧パッド63を支持するホルダ65は、押圧パッド63が加圧ロール62からの押圧力を受けた状態での撓み量が一定量以下となるように、剛性の高い材料で構成される。それにより、ニップ部Nにおける長手方向の圧力の均一性を維持している。さらに、実施形態の定着ユニット60では、電磁誘導を用いて定着ベルト61を加熱する構成を採用していることから、ホルダ65は、誘導磁界に影響を与えないか、または与え難い材料であり、かつ、誘導磁界から影響を受けないか、または受け難い材料で構成される。例えば、ガラス混入PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂や、例えばAl,Cu,Ag等の非磁性金属材料等が用いられる。
加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、図8の矢印D方向に回転する。そして、加圧ロール62と押圧パッド63とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで、熱および圧力を加えて未定着トナー像を用紙Pに定着する。
加圧ロール62の表面を構成する耐熱性弾性体層622と離型層623は、比較的柔らかい素材により形成されている。定着時以外においても加圧ロール62を、定着ベルト61を介して押圧パッド63に圧接する状態のまま放置すると、元の形状に復元することができなくなるおそれがある。
加圧ロール62を、定着ベルト61を介して押圧パッド63に圧接する状態のまま放置するのを防ぐため、加圧ロール62に移動機構200を設け、定着時以外は、加圧ロール62を、定着ベルト61から離間させる動作を行なう。即ち、加圧ロール62は、定着を行なうときには定着ベルト61の外周面に圧接することで定着ベルト61との間に未定着画像を保持した用紙Pを挿通するためのニップ部Nを形成し、定着を行なわないときには定着ベルト61から離間するように移動する。つまり実施形態では、移動機構200により加圧ロール62を移動させることで加圧ロール62が定着ベルト61の外周面へ圧接する状態と離間する状態とを変更可能としている。
定着ベルト61の導電発熱層に交流磁界を作用させて電磁誘導加熱するIHヒータ80について説明する。図8において、IHヒータ80は、例えば耐熱性樹脂等の非磁性体から構成される支持体81、交流磁界を生成する励磁コイル82を備えている。また、励磁コイル82を支持体81上に固定する弾性体で構成された弾性支持部材83、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁路を形成する磁心84を備えている。さらには、磁界を遮蔽するシールド85、磁心84を支持体81側に加圧する加圧部材86、励磁コイル82に交流電流を供給する励磁回路88を備えている。
支持体81は、断面が定着ベルト61の表面形状に沿って湾曲した形状で形成され、励磁コイル82を支持する上部面(支持面)81aが定着ベルト61表面と予め定めた間隙を保つように形成されている。また、支持体81を構成する材質としては、例えば、耐熱ガラス、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂、またはこれらにガラス繊維を混合した耐熱性樹脂等の耐熱性のある非磁性材料が用いられる。
励磁コイル82は、相互に絶縁されたリッツ線が長円形状や楕円形状、長方形状等の中空きの閉ループ状に巻かれて構成される。そして、励磁コイル82に励磁回路88から予め定めた周波数の交流電流が供給されることにより、励磁コイル82の周囲には、閉ループ状に巻かれたリッツ線を中心とする交流磁界が生成される。励磁回路88から励磁コイル82に供給される交流電流の周波数は、一般に、上記した汎用電源により生成される20kHz〜100kHzが用いられる。
磁心84は、例えばソフトフェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)、やパーマロイ、感温磁性合金等の高透磁率の酸化物や合金材質で構成される強磁性体が用いられ、磁路形成手段として機能する。磁心84は、励磁コイル82にて生成された交流磁界による磁力線(磁束)を内部に誘導し、磁心84から定着ベルト61を横切って蓄熱部材64方向に向かい、蓄熱部材64の中を通過して磁心84に戻るといった磁力線の通路(磁路)を形成する。すなわち、励磁コイル82にて生成された交流磁界が磁心84の内部と蓄熱部材64の内部とを通過するように構成して、磁力線が定着ベルト61と励磁コイル82とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。それにより、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁力線が定着ベルト61の磁心84と対向する領域に集中される。
図9は、蓄熱部材64の構成を説明する斜視図である。図9において、蓄熱部材64は、抵抗発熱体640を備えている。蓄熱部材64は抵抗発熱体640の片側に、電磁誘導加熱層644と、定着ベルト61と接触する摺動層645とを備えている。
電磁誘導加熱層644は、IHヒータ80(図8参照)により生成された交流磁界によって電磁誘導が生じることにより発熱する。また電磁誘導加熱層644を設けることで、IHヒータ80により生成された交流磁界の磁力線は、定着ベルト61を透過した後、蓄熱部材64の内部に誘導される。
摺動層645は、蓄熱部材64と定着ベルト61との摺動抵抗を低減するための層である。そして摺動層645を設けることで、定着ベルト61が回転する際の抵抗を減少させるとともに定着ベルト61の内面側における摩耗を低減させることができる。摺動層645は、電磁誘導加熱層644に、例えば、窒化クロム(CrN、CrN2)テトラヘデラルアモルファスカーボン(ta-C:Tetrahedral Amorphous Carbon)、ダイヤモンドライクカーボン(DLC:Diamond Like Carbon)等によるコーティングを施すことで形成させることができる。
定着ベルト61は、定着を行なうことで熱を奪われるため、その温度が下がるが、電磁誘導加熱により定着ベルト61から発熱する熱と併せて、この蓄熱部材64により発生した熱により再加熱を行う。そのため定着ベルト61の温度変化を抑制するとともに定着ベルト61の温度をより均一化する。よって蓄熱部材64を設けることで、定着ユニット60による定着動作がより安定したものとなる。
また、定着ユニット60の起動時などは、定着ベルト61を定着可能温度まで上昇させる時間(ウォームアップタイム)が長くなることがある。つまり定着ユニット60の起動時は、蓄熱部材64は冷えた状態であるため、定着ベルト61において発生した熱が、蓄熱部材64に奪われ、そのため定着ベルト61の温度が上昇しにくい。
蓄熱部材64を以上のような構成とすることで、蓄熱部材64に熱を蓄える機能のみならず、発熱する機能が付与される。そして蓄熱部材64は、発熱することで定着ベルト61に熱を供給することができるため、特に定着を開始する前に蓄熱部材64に電力を供給し発熱させることで、定着ユニット60のウォームアップタイムが短くなる。
主電源70をIHヒータ80に接続し、補助電源71を蓄熱部材64の通電部641に接続している。そして主電源70は、定着ユニット60の電源投入から定着動作終了まで、ほぼ常時IHヒータ80に電力を供給する。一方、補助電源71,72は、定着ユニット60の電源投入から定着を開始する前に通電部641に電力を供給する。このためこの期間においては、主電源70と補助電源71,72の双方を使用して電力の供給が可能である。よってIHヒータ80に主電源70から電力を供給することで、定着ベルト61自身が発熱するとともに、通電部641に補助電源71,72から電力を供給することで、定着ベルト61の内面側から熱が更に供給される。そのため定着ユニット60のウォームアップタイムがより短くなる。
また例えば、ヒートローラを含む定着装置が挙げられる。定着装置は、ヒートローラと、ヒートローラに圧接されたゴム被覆の加圧ローラとからなる。用紙はヒートローラと加圧ローラとの間を搬送され、用紙に担持されるトナーがヒートローラの発生する熱によって溶融され、且つヒートローラと加圧ローラとの間で加圧されて定着される。
ここで、ヒートローラに抵抗発熱体を適用できる。抵抗発熱体は、平坦なシートとして作られ、丸められ且つシートの両端が接合されて円筒状の面状発熱体である。抵抗発熱体は、例えば、ヒートローラの内管と外管との間に配置される。
また、ヒートローラと定着ローラに掛け渡されたベルトを介して定着ローラに圧接された加圧ローラとを備えた定着装置にも適用可能である。ヒートローラには、抵抗発熱体が用いられる。この場合には、ヒートローラの発生する熱がベルトを介して用紙に伝達され、用紙に担持されるトナーがヒートローラの発生する熱によって溶融され、且つ加圧されて、定着される。加圧ローラの代わりに使用することもできる。
また、上記通電部のパターン形状はジグザグ状に限らず、均一に加熱できる形状なら任意であり、通電部への通電方法を考慮して適宜決定される。
1…画像形成装置、60…定着ユニット、60A,60B,60C…定着装置、61…定着ベルト、62…加圧ロール、64…蓄熱部材、70…主電源、71,72…補助電源、640,640A,640B,640C…抵抗発熱体、641,641A…通電部、642,643…保護層、644…電磁誘導発熱層、80…IHヒータ、6410,6410A…分割部、6411…線状部、6412…端部、6413…接続部、N…ニップ部、P…用紙。
Claims (6)
- 通電によって発熱する通電部と、
前記通電部を覆う保護層とを備え、
前記通電部が、
前記保護層の幅方向に延び、その長手方向に配列される複数の線状部と、
隣接する各線状部の一方の端部同士を接続する接続部と、
各線状部および前記接続部の内部であって前記接続部が延びる方向に沿って形成され、通電時に電子の流れを分割させる分割部とを有する
ことを特徴とする抵抗発熱体。 - 前記分割部がスリットである
ことを特徴とする請求項1に記載の抵抗発熱体。 - 前記分割部が各線状部の略中間の位置から前記接続部の略終端まで形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抵抗発熱体。 - 前記分割部が各線状部および前記接続部の全長にわたって形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の抵抗発熱体。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の前記抵抗発熱体を備える
ことを特徴とする定着装置。 - 請求項5に記載の前記定着装置を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
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- 2013-03-26 JP JP2013064057A patent/JP2014191041A/ja active Pending
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