JP2017156620A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017156620A
JP2017156620A JP2016041043A JP2016041043A JP2017156620A JP 2017156620 A JP2017156620 A JP 2017156620A JP 2016041043 A JP2016041043 A JP 2016041043A JP 2016041043 A JP2016041043 A JP 2016041043A JP 2017156620 A JP2017156620 A JP 2017156620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
fixing member
fixing
fixing device
heating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016041043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6617611B2 (ja
Inventor
坪田 浩和
Hirokazu Tsubota
浩和 坪田
上原 康博
Yasuhiro Uehara
康博 上原
曳地 丈人
Taketo Hikiji
丈人 曳地
弘志 萱嶋
Hiroshi Kayashima
弘志 萱嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2016041043A priority Critical patent/JP6617611B2/ja
Publication of JP2017156620A publication Critical patent/JP2017156620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6617611B2 publication Critical patent/JP6617611B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

【課題】周回する無端ベルト状の定着部材を加熱するシート状の加熱部材における定着部材の回転軸方向一端部側に電極部が形成される構成に比べて、装置自体を小型化できる定着装置を得る。【解決手段】周回する無端ベルト状の定着部材の回転軸方向にシート状の発熱体64が偶数枚並べられて構成され、定着部材の内周面に接触して定着部材を加熱する加熱部材60と、加熱部材60の一端部に形成され、発熱体64の半数に給電する電極部66及び発熱体64の残りの半数に対して共通化された単一の接地部68と、加熱部材60の他端部に形成され、電極部66から接地部68まで通電させるように発熱体64の半数と発熱体64の残りの半数とをそれぞれ電気的に接続する接続部67と、定着部材の内周面側に設けられ、定着部材を加圧部材へ押圧するとともに加熱部材60の一端部が取り付けられた押圧部材と、を備えた定着装置とする。【選択図】図5

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
平板状の基板からなる加熱ヒータを有する加熱部材と、加熱ヒータとフィルムを挟んで圧接して加熱ニップを形成する加圧部材と、を備え、加熱部材の回転軸方向一端部側に電極部が設けられた定着装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−106265号公報
本発明は、周回する無端ベルト状の定着部材を加熱するシート状の加熱部材における定着部材の回転軸方向一端部側に電極部が形成される構成に比べて、装置自体を小型化できる定着装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の定着装置は、周回又は回転する加圧部材と接触して周回する無端ベルト状の定着部材の回転軸方向にシート状の発熱体が偶数枚並べられて構成され、前記定着部材の内周面に接触して、該定着部材を加熱する加熱部材と、前記定着部材の周方向における前記加熱部材の一端部に形成され、前記発熱体の半数にそれぞれ独立して又は少なくとも一部が共通化されて給電するための電極部と、前記定着部材の周方向における前記加熱部材の一端部に形成され、前記発熱体の残りの半数に対してそれぞれ独立して又は少なくとも一部が共通化されて接地するための接地部と、前記定着部材の周方向における前記加熱部材の他端部に形成され、前記電極部から前記接地部まで通電させるように、前記発熱体の半数と前記発熱体の残りの半数とをそれぞれ電気的に接続する接続部と、前記定着部材の内周面側に設けられ、該定着部材を前記加圧部材へ押圧するとともに、前記加熱部材の一端部が取り付けられた押圧部材と、を備えている。
また、請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置であって、前記発熱体は、前記定着部材の周方向に対して斜めに配置されるとともに、前記半数の発熱体と前記残りの半数の発熱体とが直列に接続されている。
また、請求項3に記載の定着装置は、請求項2に記載の定着装置であって、前記発熱体の半数及び残りの半数において、それぞれ隣接する前記発熱体の前記回転軸方向の長さが互いに異なる長さとされている。
また、請求項4に記載の定着装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の定着装置であって、前記加熱部材又は前記定着部材は、前記定着部材の内周面に前記加熱部材が接触する方向へ付勢手段によって付勢されている。
また、請求項5に記載の定着装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の定着装置であって、前記加熱部材は、前記押圧部材と前記定着部材との間に配置されている。
また、請求項6に記載の定着装置は、請求項5に記載の定着装置であって、前記加熱部材の一端部は、前記押圧部材における記録媒体の搬送方向上流側に設けられている。
また、請求項7に記載の定着装置は、請求項5に記載の定着装置であって、前記加熱部材の一端部は、前記押圧部材における記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記加熱部材の他端部は、前記定着部材の回転中心側へ折り返されている。
また、本発明に係る請求項8に記載の画像形成装置は、記録媒体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体に形成されたトナー画像を該記録媒体に定着させる請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の定着装置と、を備えている。
請求項1に係る発明によれば、周回する無端ベルト状の定着部材を加熱するシート状の加熱部材における定着部材の回転軸方向一端部側に電極部が形成される構成に比べて、定着装置の装置自体を小型化することができる。
請求項2に係る発明によれば、発熱体が、定着部材の周方向に沿って配置されている構成に比べて、定着部材の回転軸方向において、加熱されない部位を形成することがない。
請求項3に係る発明によれば、各発熱体において、定着部材の回転軸方向の長さが同一とされている構成に比べて、加熱部材の発熱量を調整することができる。
請求項4に係る発明によれば、加熱部材又は定着部材が、定着部材の内周面に加熱部材が接触する方向へ付勢手段によって付勢されていない構成に比べて、定着部材を効率よく加熱することができる。
請求項5に係る発明によれば、加熱部材が、押圧部材と定着部材との間に配置されていない構成に比べて、定着部材における記録媒体が搬送される部位を効率よく加熱することができる。
請求項6に係る発明によれば、加熱部材の一端部が、押圧部材における記録媒体の搬送方向下流側に設けられている構成に比べて、加熱部材を押圧部材に固定し易い。
請求項7に係る発明によれば、加熱部材の一端部が、押圧部材における記録媒体の搬送方向上流側に設けられている構成に比べて、加熱部材を定着部材の内周面に密着させることができる。
請求項8に係る発明によれば、装置自体を小型化できる定着装置を備えていない構成に比べて、画像形成装置本体を小型化することができる。
本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る定着装置を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る定着装置の加熱部材を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る定着装置の加熱部材を示す概略斜視図である。 第1実施形態に係る定着装置の加熱部材の構成を示す概略平面図である。 第1実施形態に係る定着装置の加熱部材に対する付勢手段を示す概略断面図である。 第2実施形態に係る定着装置の定着部材側の構成を示す概略断面図である。 第2実施形態に係る定着装置の定着部材側の構成を示す概略断面図である。 第3実施形態に係る定着装置の定着部材側の構成を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図に適宜示される矢印UPを画像形成装置10の上方向とし、矢印RHを画像形成装置10の右方向とする。また、図1における紙面手前方向を画像形成装置10の前方向とする。更に、記録媒体の一例としての記録用紙Pの搬送方向を単に「搬送方向」と言い、その搬送方向上流側及び搬送方向下流側を、それぞれ単に「上流側」、「下流側」と言う場合がある。
図1に示されるように、画像形成装置10は、装置本体12内にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する画像形成部の一例としての電子写真方式の画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kを備えている。なお、以下において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色を区別せずに説明する場合には、Y、M、C、Kの英字を適宜省略する。
各画像形成ユニット20は、左右方向に並べられて設けられており、表面に静電潜像が形成されて像保持体として機能する感光体ドラム22を有している。感光体ドラム22の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム22の表面を帯電する帯電装置24と、感光体ドラム22上に形成された静電潜像にトナーを転移させてトナー像を形成する現像装置26と、後述する中間転写ベルト40にトナー像を転写した後の感光体ドラム22上に残留したトナーを除去するクリーニング装置28と、が配置されている。
また、各画像形成ユニット20の下方側には、露光装置30が設けられている。この露光装置30から、画像信号に基づいたレーザー光が各感光体ドラム22の表面に照射されることにより、帯電された各感光体ドラム22の表面に静電潜像が形成されるようになっている。また、各画像形成ユニット20の上方側には、中間転写ベルト40が設けられている。
中間転写ベルト40は、無端状とされており、回転駆動される駆動ロール32と、中間転写ベルト40の幅方向(駆動ロール32の回転軸方向)への偏りを調整する調整ロール34と、2個の支持ロール36、38と、に張架されている。そして、中間転写ベルト40は、駆動ロール32が回転駆動されることによって、図示の矢印A方向に周回駆動されるようになっている。
また、中間転写ベルト40を挟んで各感光体ドラム22と上下方向で対向する位置には、中間転写ベルト40上にトナー像を一次転写するための一次転写ロール42が設けられている。そして、中間転写ベルト40を挟んで駆動ロール32と左右方向で対向する位置には、中間転写ベルト40上に一次(多重)転写されたトナー像を記録用紙Pに二次転写するための二次転写ロール44が設けられている。
なお、二次転写ロール44は、中間転写ベルト40に常時接触しており、中間転写ベルト40の周回駆動によって従動回転するように構成されている。また、二次転写ロール44の周面が中間転写ベルト40の周面と接触する位置が、二次転写位置Tとなっている。
また、露光装置30の下方側には、記録用紙Pが収容される用紙収容部14が設けられている。図示の用紙収容部14は、複数設けられており、異なるサイズの記録用紙Pがそれぞれ収容されるようになっている。用紙収容部14の下流側には、記録用紙Pを搬送路Hへ送り出す送出ロール16が設けられており、二次転写ロール44までの搬送路Hには、複数の搬送ロール18が配置されている。
二次転写位置Tよりも下流側には、記録用紙P上に転写されたトナー像を加熱及び加圧して記録用紙P上に定着する定着装置50が設けられている。なお、定着装置50については、後で詳述する。そして、定着装置50よりも下流側における搬送路Hには、トナー像が定着された記録用紙Pを装置本体12の上部に形成された排紙部48へ排出する排出ロール46が設けられている。
ここで、画像形成装置10による画像形成工程について簡単に説明する。
まず、図示しない画像処理部から露光装置30に各色の階調データが順次出力され、露光装置30から各色の階調データに応じて出射された各レーザー光が、帯電装置24によって帯電された各感光体ドラム22の表面に走査露光される。これにより、各感光体ドラム22の表面に静電潜像が形成される。
各感光体ドラム22上に形成された静電潜像は、各現像装置26によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像として可視化される。そして、画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kの上方に配置された各一次転写ロール42により、感光体ドラム22上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像が、周回する中間転写ベルト40上に多重に一次転写される。
一方、記録用紙Pが、用紙収容部14から送出ロール16によって搬送路Hに搬送され、搬送ロール18によって予め決められた転写タイミングで二次転写位置Tへ搬送される。そして、周回する中間転写ベルト40上に多重に一次転写された各色のトナー画像が、その二次転写位置Tにて、記録用紙Pに二次転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着装置50へ搬送され、記録用紙Pに転写されたトナー画像が、その記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、装置本体12の上部に形成された排紙部48へ排出ロール46によって排出される。
<第1実施形態>
次に、第1実施形態に係る定着装置50について詳細に説明する。
図2に示されるように、定着装置50は、無端ベルト状に形成されて周回する定着部材52と、定着部材52の外周面と接触するように配置されたロール状の加圧部材54と、定着部材52の内周面側で加圧部材54と対向するように配置され、加圧部材54の外周面との間に定着部材52を挟み込む押圧部材56と、加圧部材54とは反対側の定着部材52の内周面に接触するように配置され、定着部材52を加熱するシート状の加熱部材60と、を備えている。
定着部材52は、ポリイミド等の耐熱性樹脂からなる基層と、基層上に積層されたフッ素樹脂からなる表層と、を有するフィルム状の部材が、表層を外側にして無端ベルト状に形成されて構成されている。なお、基層の厚さは、例えば80μmとされ、表層の厚さは、例えば30μmとされている。そして、定着部材52は、加圧部材54が回転駆動されることによって周回(従動回転)するように構成されている。
また、定着部材52は、加圧部材54と押圧部材56との間に挟み込まれた部位が接触部52Aとされ、その接触部52Aは、柔軟に変形可能になっている。なお、定着部材52は、外力が作用しない状態で支持されたときには、フィルム状の部材の剛性によって断面が略円形の筒状となる構成であり、このときの外径は、例えば30mmとされている。また、定着部材52の幅(前後方向に延びる回転軸方向の長さ)は、記録用紙Pの幅よりも大きい寸法とされており、例えば320mmとされている。
加圧部材54は、金属製の芯材54Aの外周面に弾性層54Bが形成され、その弾性層54Bの外周面に表層54Cが積層されて構成されている。弾性層54Bは、例えば厚さが5mmのシリコンスポンジ層とされ、表層54Cは、例えば厚さが30μmのフッ素樹脂層とされている。そして、この加圧部材54の外径は、例えば28mmとされている。
押圧部材56は、定着部材52の内周面を押圧する押圧パッド57と、押圧パッド57を支持する支持部58と、を有している。押圧パッド57は、定着部材52の接触部52Aに、その幅方向(定着部材52の回転軸方向)全体に連続して接触する構成とされており、弾性的に変形して定着部材52の接触部52Aを加圧部材54に押し付ける構成になっている。なお、押圧パッド57には、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有する弾性材料が用いられている。
支持部58は、断面略「L」字状に折り曲げ加工された2枚の金属板が組み合わされることによって四角筒状に形成されており、筒状となった定着部材52の内部に挿入されて、その回転軸方向で押圧パッド57を支持する構成になっている。なお、支持部58は、定着部材52の回転軸方向両端部に押圧力が付与されることにより、押圧パッド57を加圧部材54側に押し付けるようになっている。なお、支持部58が押圧パッド57を加圧部材54側に押し付ける力は、例えば30kgとされている。
加熱部材60は、定着部材52の回転軸方向が長手方向として形成された弾性変形可能なシート状の部材であり、上記したように、加圧部材54とは反対側における定着部材52の内周面に配置されている。そして、加熱部材60は、記録用紙Pの搬送方向下流側に位置する端部(一端部)が、押圧部材56の支持部58に固定支持されている。なお、以下において、その端部を「固定端部60B」とする。
一方、記録用紙Pの搬送方向上流側に位置する加熱部材60の端縁60A(他端部)は、自由端とされており、その端縁60A付近の加熱部材60は、定着部材52の回転中心へ向かうように折り返されている。これにより、その端縁60A付近における定着部材52の回転軸方向における曲げ剛性が高められる構成になっている。
また、図5に示されるように、定着部材52の内周面に沿って接触する加熱部材60のシート本体62は、例えば厚さが50μmとされたステンレススチール板で形成されている。これにより、加熱部材60の曲げ剛性が確保されるとともに、加熱部材60に曲げ変形が生じたときには、その加熱部材60に対して弾性反発力を生じさせる構成になっている。
すなわち、図3、図4に示されるように、加熱部材60は、定着部材52によって形状が拘束されないときには、定着部材52よりも外側へ張り出す形状とされており、定着部材52の内側に装着されたときには、図3の一点鎖線で示されるように、弾性的に変形し、その形状が定着部材52に拘束されるようになっている。つまり、加熱部材60は、このときの弾性反発力によって、定着部材52の内周面に押し付けられ、周方向に接触した状態が確保される構成になっている。
なお、加熱部材60は、定着部材52が周回することにより定着部材52の内周面に擦り付けられるため、その加熱部材60には、摩擦力が作用する。また、押圧パッド57も定着部材52の内周面に押し付けられるため、押圧パッド57と定着部材52との間にも摩擦力が作用する。
しかしながら、定着部材52と加熱部材60との間の摩擦力及び定着部材52と押圧パッド57との間の摩擦力の合計は、定着部材52の内周面に潤滑油が塗布されることなどにより、回転駆動される加圧部材54に従動して周回する定着部材52の接触部52Aに対する摩擦力よりも小さくなっている。
加熱部材60のシート本体62の内面(定着部材52の内周面と接触しない面)には、耐熱性樹脂からなる絶縁層(図示省略)が形成されており、その上に薄いシート(箔)状の発熱体64が幅方向(定着部材52の回転軸方向)に偶数枚並べられて、加熱部材60が構成されている。なお、絶縁層は、厚さが25μm程度の耐熱性樹脂、例えばポリイミドで形成されており、絶縁層の上に積層される発熱体64とシート本体62との間を電気的に絶縁するようになっている。
発熱体64は、記録用紙P上におけるトナー像の形成可能領域と対向するように、定着部材52の回転軸方向に偶数枚に分割されて並べられており、搬送方向に対して斜めに配置されている(図5参照)。つまり、隣り合う発熱体64の周方向一端部側及び他端部側が、それぞれ幅方向(定着部材52の回転軸方向)にオーバーラップするように配置されている。なお、発熱体64は、加熱部材60の周縁部を除いて設けられており、耐熱性樹脂からなる被覆層(図示省略)によって被覆されて保護されている。
また、各発熱体64は、例えば厚さが30μm程度のステンレススチール箔で構成されており、熱容量が小さく、電気抵抗を増加させるために、例えばミアンダ状で、かつ矩形状に形成されている。したがって、各発熱体64は、通電により急速に発熱するようになっている。なお、図5では、図示を簡略化するため、各発熱体64を矩形状として表している。
加熱部材60の自由端となっている端縁60A側におけるシート本体62には、偶数枚の発熱体64の幅方向(定着部材52の回転軸方向)における内側同士から外側同士までを2枚1組として互いに電気的に直列に接続する接続部67が、銅箔をエッチングするなどの方法によってパターン化されて形成されている。
一方、加熱部材60の固定端部60B側におけるシート本体62には、偶数枚の発熱体64の幅方向一方側の半数に給電するための電極部66が、銅箔をエッチングするなどの方法によってパターン化されて形成されている。そして、偶数枚の発熱体64の幅方向他方側の残りの半数には、共通となる接地部68が、銅箔をエッチングするなどの方法によってパターン化されて形成されている。
更に、加熱部材60の固定端部60Bがネジ止め等によって支持部58に取り付けられている。これにより、各電極部66及び接地部68が電気的に配線され、各電極部66から、半数の各発熱体64、各接続部67、残り半数の各発熱体64、接地部68まで電気的に直列に接続される構成になっている。
つまり、各電極部66に給電することにより接地部68まで通電され、偶数枚の発熱体64がそれぞれ発熱される構成になっている。また、定着部材52の接触部52Aと加圧部材54との間に送り込まれる記録用紙Pのサイズに応じて、発熱される発熱体64の範囲が決定されて通電される構成になっている。
すなわち、記録用紙Pは、定着部材52の回転軸方向中央部を通って搬送されるため、給電される電極部66が内側から順次選択されて発熱されることにより、記録用紙Pのサイズに対応可能になっている。つまり、記録用紙Pが通過しない発熱体64へは、給電する必要がないため、電力の省エネルギー化が図れる構成になっている。
なお、偶数枚の発熱体64の幅方向一方側の半数及び幅方向他方側の残りの半数において、それぞれ隣接する発熱体64の幅方向(定着部材52の回転軸方向)の長さが互いに異なる長さとされていてもよい。例えば、各発熱体64の幅方向外側に配置されているものが、各発熱体64の幅方向内側に配置されているものよりも、その幅方向の長さが順次狭くなるように構成されていてもよい。
また、電極部66は、偶数枚の発熱体64の幅方向一方側の半数に、それぞれ独立して設けられる構成に限定されるものではなく、その少なくとも一部が共通化されて設けられる構成とされていてもよい。更に、接地部68は、偶数枚の発熱体64の幅方向他方側の残りの半数が全て共通化されて設けられる構成に限定されるものではなく、それぞれ独立して設けられる構成とされていてもよいし、一部のみが共通化されて設けられる構成とされていてもよい。
また、発熱体64としては、上記したステンレススチールに限定されるものではなく、カーボンナノチューブ、グラフェン、カーボンブラックなどであってもよい。特に、カーボンナノチューブは、フレキシブル性が高く、ステンレススチールに比べて金属疲労現象が発生しない利点がある。カーボンナノチューブの発熱体64は、カーボンナノチューブの粉体を水又は有機溶媒に分散させてなるカーボンナノチューブ分散液を、例えばポリイミドのような耐熱性を有する基材上に塗布して加熱処理することで構成される。
また、発熱体64の周方向(定着部材52の周方向)における長さは決まっているため、発熱体64の電気抵抗は、その幅方向(定着部材52の回転軸方向)の長さを適宜設定することによって調整される。なお、カーボンナノチューブの発熱体64の場合には、そのカーボンナノチューブ分散液の濃度や塗布回数を適宜変更することにより、各発熱体64の電気抵抗が調整される。
また、シート本体62の厚さを調整することにより、加熱部材60における弾性反発力、即ち定着部材52との接触圧が調整されるが、図6に示される付勢手段70によって、その接触圧を調整する(高める)ようにしてもよい。詳細に説明すると、まず、この場合の加熱部材60は、その周方向の長さが、図2に示される場合よりも短くされる。具体的には、この加熱部材60は、定着部材52における記録用紙Pの搬送方向下流側の略半分に配置され、搬送方向上流側の略半分には配置されない長さとされている。
また、付勢手段70は、定着部材52の回転軸方向に1つ又は複数設けられている。付勢手段70は、支持部58の右方を向く側面に設けられた支柱72と、一端部74Aが支柱72の先端部72Aの近傍に支持され、他端部74Bに加熱部材60の端縁60Aがネジ止め等によって取り付けられた正面視略「L」字状のアーム部材74と、支柱72の先端部72Aとアーム部材74の他端部74Bとを連結する引張コイルバネ76と、を有している。
支柱72は、支持部58の側面から右方へ向かって延びており、支柱72の前面(又は後面でもよい)における先端部72Aの近傍には、定着部材52の回転軸方向へ突出された2つの円柱状の突起73が、搬送方向(上下方向)に並んで形成されている。
アーム部材74は、支柱72の先端部72Aから、加熱部材60が配置されていない側となる搬送方向上流側へ延びており、アーム部材74の一端部74Aには、その延びる方向(長手方向)に沿った長孔部75が形成されている。そして、その長孔部75には、2つの突起73が挿入されている。
したがって、アーム部材74の他端部74Bに取り付けられた加熱部材60の端縁60Aは、長孔部75に挿入された2つの突起73に案内されつつ、引張コイルバネ76の付勢力によって、加熱部材60が配置されている側となる搬送方向下流側へ引っ張られる構成になっている。
これにより、加熱部材60の定着部材52に対する接触圧が補助的に高められる(加熱部材60を定着部材52の内周面に密着させる)構成になっている。なお、引張コイルバネ76の付勢力を調整する(バネ定数の異なる引張コイルバネ76に交換する)ことにより、加熱部材60の定着部材52に対する接触圧が調整可能となっている。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る定着装置50において、次にその作用について詳細に説明する。
二次転写位置Tにおいてトナー像が転写された記録用紙Pは、回転しつつ互いに接触する定着部材52の接触部52Aと加圧部材54との間に送り込まれ、定着部材52の接触部52A及び加圧部材54によって加熱及び加圧されることにより、そのトナー像が記録用紙P上に定着される。
ここで、上記したように、加熱部材60における各発熱体64は、厚さが薄くされて熱容量が小さくされている。したがって、加熱部材60は、通電によって急速かつ効率よく均一に加熱され、定着部材52は、急速に定着可能状態に移行される。よって、画像形成装置10における印刷開始までの待機時間の消費電力量が低減される。
また、そのための電極部66及び接地部68は、加熱部材60の固定端部60B側のみに、加熱部材60を支持部58に取り付けることで配線され、かつ、その電極部66は、偶数枚の発熱体64の半数のみに形成されている。したがって、加熱部材60における定着部材52の回転軸方向一端部側に発熱体毎の電極部が形成される構成に比べて、電極数が低減されるとともに、定着装置50の装置自体の大きさ、特に幅方向(定着部材52の回転軸方向)の大きさが小型化される。よって、画像形成装置10の装置本体12における前後方向の大きさも小型化される。
更に、加熱部材60における各発熱体64は、上記の通り、定着部材52の周方向に対して斜めに配置されている(隣り合う発熱体64の周方向一端部側及び他端部側が、それぞれ定着部材52の回転軸方向にオーバーラップしている)。そのため、各発熱体64が定着部材52の周方向に沿って配置されている構成に比べて、定着部材52の回転軸方向において、加熱されない部位を形成することがない。
また、偶数枚の発熱体64の幅方向一方側の半数及び幅方向他方側の残りの半数において、それぞれ隣接する発熱体64の幅方向の長さが互いに異なる長さとされていると(各発熱体64の幅方向内側に配置されているものと、各発熱体64の幅方向外側に配置されているものとで、その幅方向の長さが異なっていると)、その幅方向の長さが同一とされている構成に比べて、各発熱体64の電気抵抗が調整されるため、加熱部材60の発熱量が調整される。
また、加熱部材60は、定着部材52の内周面に沿った形状に拘束され、周回する定着部材52の内周面に接触している。つまり、定着部材52の内周面側で弾性的に変形した状態で拘束された加熱部材60は、その弾性反発力によって定着部材52の内周面に押し付けられている。したがって、加熱部材60の固定端部60B側から端縁60A側までの広い範囲における接触圧が、定着部材52の回転軸方向で不均等となる(テンション歪みが発生する)のが抑制され、定着部材52全体が効率よく、かつ安定して加熱される。
更に、図6に示される加熱部材60は、シート本体62の弾性反発力だけではなく、端縁60A付近における引張コイルバネ76の付勢力によって、定着部材52の内周面に対する接触圧が補助的に高められている。したがって、加熱部材60と定着部材52との間の摩擦により振動が発生しても、その加熱部材60において、定着部材52に対して非接触となる部位(テンション歪み)が発生するのが低減され、部分的に温度が上昇し過ぎる部位が発生するのが抑制される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る定着装置50について詳細に説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図7に示されるように、第2実施形態に係る定着装置50では、加熱部材60が、金属製の押圧部材88と定着部材52との間に配置されている。詳細に説明すると、押圧部材88は、上流側の第1押圧部材88Aと下流側の第2押圧部材88Bとに分割されており、それらが断面略逆「U」字状とされた金属製の支持部78によって連結されている。
定着部材52の接触部52Aにおいて、第1押圧部材88Aと第2押圧部材88Bとの間に搬送方向に沿った隙間Sが形成されることにより、定着部材52の接触部52Aが柔軟に変形可能になる構成になっている。そして、第1押圧部材88Aの右方を向く側面に、加熱部材60の固定端部60B、即ち電極部66と接地部68とが、ネジ止め等によって取り付けられている。
これにより、加熱部材60の各電極部66及び接地部68が、第1押圧部材88A及び支持部78を介して電気的に配線される構成になっている。そして、加熱部材60は、第1押圧部材88A及び第2押圧部材88Bと定着部材52との間に、上流側から下流側へ延びて配置されている。
また、第1押圧部材88Aの左方を向く側面には、記録用紙Pの入口付近で加熱部材60を定着部材52の内周面に押し付ける(定着部材52の内周面に対する加熱部材60の接触圧を補助的に高める)付勢手段70の一例としての第1付勢部80が配置されている。なお、記録用紙Pの入口付近で加熱部材60と定着部材52との接触圧が高められることにより、記録用紙Pが、その入口付近から効率よく加熱される構成になっている。
第1付勢部80は、定着部材52の回転軸方向に延びるとともに円弧状の曲面が加熱部材60に接触する耐熱性樹脂からなる付勢部本体82と、付勢部本体82を左方へ向けて付勢する複数の圧縮コイルバネ84と、を有している。各圧縮コイルバネ84は、その一端部が、付勢部本体82の平面82Aに取り付けられており、その他端部が、第1押圧部材88Aに形成された溝部86内における底面86Aに取り付けられている。
また、支持部78の右方を向く側面78Aには、加圧部材54とは反対側の定着部材52の一部を、その内周面側から押圧することにより、加熱部材60に対する定着部材52の内周面の接触圧を補助的に高める付勢手段70の一例としての第2付勢部90が配置されている。
第2付勢部90は、定着部材52の回転軸方向に延びるとともに円弧状の曲面が定着部材52に接触する金属(又は耐熱性樹脂)からなる付勢部本体92と、付勢部本体92を右方へ向けて付勢する断面略「V」字状の板バネ94と、を有している。板バネ94は、その一端部が、付勢部本体92の平面92Aに取り付けられており、その他端部が、支持部78の側面78Aに取り付けられている。
なお、互いに反対方向へ定着部材52を内周面側から押圧する第1付勢部80と第2付勢部90において、第2付勢部90の付勢部本体92の方が、第1付勢部80の付勢部本体82よりも大きく形成されている。そして、第2付勢部90の板バネ94の方が、第1付勢部80の圧縮コイルバネ84よりも、その付勢力が強くされている。
これにより、加熱部材60に対する定着部材52の接触部52Aにおける接触圧が更に向上される構成になっている。なお、第1付勢部80及び第2付勢部90は、それぞれ半球状とされた付勢部本体82、92が、定着部材52の回転軸方向に複数設けられて構成されていてもよい。また、加熱部材60の端縁60Aは、第2押圧部材88Bに接合されることはなく、上記第1実施形態と同様に自由端とされている。
以上のような構成とされた第2実施形態に係る定着装置50において、次にその作用について詳細に説明する。なお、上記第1実施形態と共通する作用については適宜省略する。
この第2実施形態における加熱部材60は、第1押圧部材88A及び第2押圧部材88B(押圧部材88)と定着部材52の接触部52Aとの間に配置されている。したがって、加熱部材60が、第1押圧部材88A及び第2押圧部材88B(押圧部材88)と定着部材52の接触部52Aとの間に配置されていない構成に比べて、定着部材52の接触部52Aが効率よく加熱される。
また、この第2実施形態における加熱部材60は、その電極部66及び接地部68(固定端部60B)が、上流側、即ち第1押圧部材88Aに取り付けられている。したがって、加熱部材60の電極部66及び接地部68(固定端部60B)が、下流側、即ち第2押圧部材88Bに取り付けられる構成に比べて、その電極部66及び接地部68(固定端部60B)を取り付けるためのスペースを確保し易く、その電極部66及び接地部68(固定端部60B)を固定し易い。
また、加熱部材60の端縁60Aは、第2押圧部材88Bに接合されていないため、加熱部材60の熱膨張が第2押圧部材88Bによって阻害されるおそれがない。なお、第2押圧部材88Bの形状及び支持部78の形状は、図7に示される形状に限定されるものではなく、例えば図8に示される形状とされていてもよい。
すなわち、図8に示されるように、第2押圧部材88Bを右方へ延ばすとともに、支持部78の上部側を第2押圧部材88Bの上方側へ配置する構成にしてもよい。つまり、支持部78の内側に第2押圧部材88Bを配置するとともに、第2押圧部材88Bの右側面を支持部78の内面に接触させる構成にしてもよい。
これによれば、支持部78により、第2押圧部材88Bが左方側へより効果的に位置規制されるため、図7に示される第2押圧部材88Bに比べて、定着部材52の接触部52Aに対する加熱部材60の接触圧が向上され、定着部材52の接触部52Aが更に効率よく加熱される。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る定着装置50について詳細に説明する。なお、上記第2実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図9に示されるように、第3実施形態に係る定着装置50では、第2押圧部材88Bの上面に、加熱部材60の固定端部60B、即ち電極部66と接地部68とがネジ止め等によって取り付けられており、加熱部材60は、第1押圧部材88A及び第2押圧部材88Bと定着部材52との間に下流側から上流側へ延びて配置されている。そして、上流側に配置された加熱部材60の自由端である端縁60Aは、定着部材52の回転中心側へ向かうように折り返されている。
以上のような構成とされた第3実施形態に係る定着装置50において、次にその作用について詳細に説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と共通する作用については適宜省略する。
この第3実施形態における加熱部材60では、その電極部66及び接地部68(固定端部60B)が、下流側、即ち第2押圧部材88Bに取り付けられている。したがって、定着部材52と加熱部材60との間の摩擦により、加熱部材60には、定着部材52の周面に沿って固定端部60B側へ圧縮力が作用する。
よって、加熱部材60の電極部66及び接地部68(固定端部60B)が、上流側、即ち第1押圧部材88Aに取り付けられている構成に比べて、加熱部材60が、定着部材52の内周面に密着され易い。なお、上記圧縮力により、加熱部材60が座屈したり、固定端部60B付近で大きな変形が生じたりしないように、定着部材52と加熱部材60との間の摩擦力は適宜設定(小さく)されている。
また、上流側に配置された加熱部材60の端縁60Aが、定着部材52の回転中心側へ向かうように折り返されている。そのため、加熱部材60の端縁60Aが定着部材52の周回方向と反対方向に延びていても、定着部材52の内周面に塗布されている潤滑油が、その端縁60Aによって掻き取られるおそれはない。
以上、本実施形態に係る定着装置50について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る定着装置50は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、加圧部材54は、ロール状に形成される構成に限定されるものではなく、定着部材52と同様に無端ベルト状に形成されて周回駆動するように構成されていてもよい。
また、加熱部材60は、定着部材52によって拘束されていないときの断面形状が、中心点からの距離が角度に比例して拡大する渦巻き形状とされているが、拘束されていないときの断面形状は、これに限定されるものではなく、定着部材52と周方向の広い範囲で接触することが可能な形状とされていればよい。
また、発熱体64の枚数は、偶数枚であればよく、図示の8枚に限定されるものではない。更に、加熱部材60は、平板状に形成して、図示しない液滴吐出装置に適用するようにしてもよい。すなわち、加熱部材60を液滴吐出ヘッドと対向する用紙搬送路の下面側に配置し、液滴吐出ヘッドから記録用紙P上に吐出されたインク中の水分をすばやく蒸発させる構成にしてもよい。
10 画像形成装置
20 画像形成ユニット(画像形成部の一例)
50 定着装置
52 定着部材
54 加圧部材
56 押圧部材
60 加熱部材
64 発熱体
66 電極部
67 接続部
68 接地部
70 付勢手段
80 第1付勢部(付勢手段の一例)
90 第2付勢部(付勢手段の一例)
P 記録用紙(記録媒体の一例)

Claims (8)

  1. 周回又は回転する加圧部材と接触して周回する無端ベルト状の定着部材の回転軸方向にシート状の発熱体が偶数枚並べられて構成され、前記定着部材の内周面に接触して、該定着部材を加熱する加熱部材と、
    前記定着部材の周方向における前記加熱部材の一端部に形成され、前記発熱体の半数にそれぞれ独立して又は少なくとも一部が共通化されて給電するための電極部と、
    前記定着部材の周方向における前記加熱部材の一端部に形成され、前記発熱体の残りの半数に対してそれぞれ独立して又は少なくとも一部が共通化されて接地するための接地部と、
    前記定着部材の周方向における前記加熱部材の他端部に形成され、前記電極部から前記接地部まで通電させるように、前記発熱体の半数と前記発熱体の残りの半数とをそれぞれ電気的に接続する接続部と、
    前記定着部材の内周面側に設けられ、該定着部材を前記加圧部材へ押圧するとともに、前記加熱部材の一端部が取り付けられた押圧部材と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記発熱体は、前記定着部材の周方向に対して斜めに配置されるとともに、前記半数の発熱体と前記残りの半数の発熱体とが直列に接続されている請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記発熱体の半数及び残りの半数において、それぞれ隣接する前記発熱体の前記回転軸方向の長さが互いに異なる長さとされている請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱部材又は前記定着部材は、前記定着部材の内周面に前記加熱部材が接触する方向へ付勢手段によって付勢されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記加熱部材は、前記押圧部材と前記定着部材との間に配置されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 前記加熱部材の一端部は、前記押圧部材における記録媒体の搬送方向上流側に設けられている請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記加熱部材の一端部は、前記押圧部材における記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記加熱部材の他端部は、前記定着部材の回転中心側へ折り返されている請求項5に記載の定着装置。
  8. 記録媒体にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体に形成されたトナー画像を該記録媒体に定着させる請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
JP2016041043A 2016-03-03 2016-03-03 定着装置及び画像形成装置 Active JP6617611B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016041043A JP6617611B2 (ja) 2016-03-03 2016-03-03 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016041043A JP6617611B2 (ja) 2016-03-03 2016-03-03 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017156620A true JP2017156620A (ja) 2017-09-07
JP6617611B2 JP6617611B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=59809691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016041043A Active JP6617611B2 (ja) 2016-03-03 2016-03-03 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6617611B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019136647A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 凸版印刷株式会社 噴霧器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040149709A1 (en) * 2002-06-03 2004-08-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Heat roller
JP2013061608A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2014191041A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 抵抗発熱体、定着装置および画像形成装置
JP2015135528A (ja) * 2015-04-30 2015-07-27 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040149709A1 (en) * 2002-06-03 2004-08-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Heat roller
JP2013061608A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2014191041A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 抵抗発熱体、定着装置および画像形成装置
JP2015135528A (ja) * 2015-04-30 2015-07-27 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019136647A (ja) * 2018-02-09 2019-08-22 凸版印刷株式会社 噴霧器
JP7031342B2 (ja) 2018-02-09 2022-03-08 凸版印刷株式会社 噴霧器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6617611B2 (ja) 2019-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8447220B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including same
US8437675B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same having a laminated heater with a flexible heat generation sheet
JP5488879B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5031477B2 (ja) 定着装置
JP5045069B2 (ja) 定着装置
JP2009168909A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2011033768A (ja) 加熱回転体、及びその加熱回転体を用いた像加熱装置
JP2015079140A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4611664B2 (ja) 電子写真装置
JP6617611B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
CN101510067B (zh) 定影装置和使用定影装置的成像设备
JP2016180825A (ja) 加熱部材、定着装置及び画像形成装置
JP2013024895A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6015808B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5730595B2 (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5336430B2 (ja) 印刷に有用な装置
JP2018155958A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6303668B2 (ja) ロール状回転体、定着装置及び画像形成装置
US20140205335A1 (en) Fixing member, fixing device, and image forming apparatus
JP2014194456A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5195080B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018169417A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5550244B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7062450B2 (ja) 定着装置およびこれに用いられる加熱部材
US20190168978A1 (en) Rotary member support structure, transport device, charging device, and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6617611

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350