JP2010231094A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動機構を有する定着加圧部材を備える誘導加熱方式の定着装置において、定着部材の損傷を生じにくくすることを目的とする。
【解決手段】導電層を有し導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着ベルト61と、定着ベルト61を回転駆動させる駆動部と、定着ベルト61の導電層と交差する交流磁界を生成するIHヒータ80と、定着ベルト61の内周面と接触して配設されIHヒータ80で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで定着ベルト61に熱を伝導する感温磁性部材64と、感温磁性部材64の内周面と接触して配設され感温磁性部材64を通過した磁力線を誘導すると共に感温磁性部材64にて発生した熱を拡散させる誘導部材66と、感温磁性部材64および誘導部材66を定着ベルト61の内周面に押圧する方向の力を発生する弾性部材74と、を備えることを特徴とする定着ユニット60。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置、および画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置に搭載する定着装置として、電磁誘導加熱方式を用いたものが知られている。
例えば特許文献1には、発熱層を有する定着ベルトを介して磁界発生装置と対向して配置して、キュリー点を持つ感温磁性金属材料を含んで構成される発熱制御部材を設け、この発熱制御部材を構成する感温磁性金属材料のキュリー点を境とする磁性・非磁性化を利用し、発熱層の発熱を制御する定着装置が記載されている。
また特許文献2には、定着ベルトの内周側に、磁界の作用により発熱する発熱体であって、磁界発生装置に対し定着ベルトを介して対向すると共に定着ベルトの内周面に接触して発熱体を設け、この発熱体を厚みが表皮深さを超え且つ磁性金属材料を含んで構成させる定着装置が記載されている。
特開2008−152247号公報 特開2008−129517号公報
ここで一般に、電磁誘導コイルにより加熱される定着部材を熱容量の小さいベルト部材で構成することにより、定着部材を定着可能温度まで上昇させる時間(ウォームアップタイム)が短縮される。ところが、定着を行なうときには記録材を定着部材に圧設し、定着を行なわないときには定着部材から離間する移動機構を有する定着加圧部材を備える定着装置においては、圧設と離間を繰り返すうちに定着部材に損傷が生じる場合があった。
本発明は、移動機構を有する定着加圧部材を備える誘導加熱方式の定着装置において、定着部材の損傷を生じにくくすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、前記定着部材を回転駆動させる駆動部と、前記定着部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する磁界生成部材と、前記定着部材の内周面と接触して配設され、前記磁界生成部材で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する磁路形成部材と、前記磁路形成部材の内周面と接触して配設され、当該磁路形成部材を通過した磁力線を誘導すると共に当該磁路形成部材にて発生した熱を拡散させる誘導部材と、前記磁路形成部材および前記誘導部材を前記定着部材の内周面に押圧する方向の力を発生する弾性部材と、を備えることを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記弾性部材は、前記磁路形成部材の端部または当該端部に隣接する位置であって前記定着部材の回転方向に対し下流側に配設することを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記弾性部材は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記コイルスプリングは、両端部の少なくとも一方が絞り形状を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記磁路形成部材および前記誘導部材は、前記誘導部材の回転方向の上流側の端部が固定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項6に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、導電層を有し当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、当該定着部材を回転駆動させる駆動部と、定着を行なうときには当該定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着画像を保持した記録材を挿通するための定着ニップ部を形成して当該定着部材を圧接し、定着を行なわないときには当該定着部材から離間するように移動する定着加圧部材と、当該定着部材の当該導電層と交差する交流磁界を生成する磁界生成部材と、当該定着部材の内周面と接触して配設され当該磁界生成部材で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する磁路形成部材と、当該磁路形成部材の内周面と接触して配設され当該磁路形成部材を通過した磁力線を誘導すると共に当該磁路形成部材にて発生した熱を拡散させる誘導部材と、当該磁路形成部材および当該誘導部材を当該定着部材の内周面に押圧する方向の力を発生する弾性部材と、を備える定着手段と、前記定着手段の前記定着加圧部材の移動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記弾性部材は、前記定着加圧部材の移動による前記定着部材の変形を抑制することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、誘導加熱方式の定着装置において移動機構を有する定着加圧部材を備えていても定着部材の損傷を生じにくくすることができる。
請求項2の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、定着加圧部材の移動による定着部材の変形をより抑制することができ、定着部材の損傷をより生じにくくすることができる。
請求項3の発明によれば、本構成を構成しない場合に比べ、磁路形成部材と誘導部材を押圧する弾性部材の設計に対し、より大きな自由度が生じる。
請求項4の発明によれば、本構成を構成しない場合に比べ、定着装置の組み立てにおいて弾性部材をより容易に配設することができる。
請求項5の発明によれば、本構成を構成しない場合に比べ、より組み立て容易な定着装置を提供することができる。
請求項6の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、より良好な画質を維持できる画像形成装置が提供できる。
請求項7の発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、定着加圧部材の変形の抑制と、定着部材の損傷の抑制を両立させることができる。
本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態の定着ユニットの構成を示す正面図である。 図2における定着装置のXX断面図である。 定着ベルトの断面層構成図である。 (a)がエンドキャップ部材の側面図であり、(b)がZ方向から見たエンドキャップ部材の平面図である。 IHヒータの構成を説明する断面図である。 定着ベルトの温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合の磁力線(H)の状態を説明する図である。 移動機構により加圧ロールを定着ベルトから離間させた状態を説明した図である。 弾性部材ホルダおよび弾性部材の部分を図3および図8におけるX方向から見た図である。 (a)〜(b)は、弾性部材としてのコイルスプリングを更に詳しく説明した断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
画像形成部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置されるトナー像形成手段の一例である4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(「画像形成ユニット11」とも総称する)を備えている。各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収納されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール22、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着手段(定着装置)の一例としての定着ユニット60を備えている。なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。
本実施の形態の画像形成装置1では、制御部31による動作制御の下で、次のようなプロセスによる画像形成処理が行われる。すなわち、PC3やスキャナ4からの画像データは通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色毎の画像データとなって各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で一様に帯電され、画像処理部33から送信されたK色画像データに基づきLEDプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。それにより、感光体ドラム12上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成されたK色静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にK色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y,11M,11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト20上の重畳トナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール22が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙保持部40から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上のトナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部45に搬送される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の定着ユニット60について説明する。
図2および図3は本実施の形態の定着ユニット60の構成を示す図であり、図2は正面図、図3は図2におけるXX断面図である。
まず、断面図である図3に示すように、定着ユニット60は、交流磁界を生成する磁界生成部材の一例としてのIH(Induction Heating)ヒータ80、IHヒータ80により電磁誘導加熱されてトナー像を定着する定着部材の一例としての定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置された定着加圧部材の一例としての加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。
さらに、定着ユニット60は、押圧パッド63等の構成部材を支持するフレーム65、IHヒータ80にて生成された交流磁界を誘導して磁路を形成する感温磁性部材64、感温磁性部材64を通過した磁力線を誘導する誘導部材66、磁路がフレーム65の側に漏洩するのを防止する磁路遮蔽部材73、定着ベルト61からの用紙Pの剥離を補助する剥離補助部材70を備えている。
<定着ベルトの説明>
定着ベルト61は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向長が370mmに形成されている。また、図4(定着ベルト61の断面層構成図)に示したように、定着ベルト61は、基材層611、基材層611の上に積層された導電発熱層612、トナー像の定着性を向上させる弾性層613、最上層に被覆された表面離型層614からなる多層構造のベルト部材である。
基材層611は、薄層の導電発熱層612を支持するとともに、定着ベルト61全体としての機械的強度を形成する耐熱性のシート状部材で構成される。また、基材層611は、IHヒータ80にて生成された交流磁界が感温磁性部材64まで作用するように、磁界を通過させる物性(比透磁率、固有抵抗)を持った材質、厚さで形成される。一方、基材層611自身は、磁界の作用により発熱しないか、または発熱し難く構成される。
具体的には、基材層611として、例えば、厚さ30〜200μm(好ましくは50〜150μm)の非磁性ステンレススチール等の非磁性金属や、厚さ60〜200μmの樹脂材料等が用いられる。
導電発熱層612は、導電層の一例であって、IHヒータ80にて生成される交流磁界によって電磁誘導加熱される電磁誘導発熱体層である。すなわち、導電発熱層612は、IHヒータ80からの交流磁界が厚さ方向に通過することにより、渦電流を発生させる層である。
通常、IHヒータ80に交流電流を供給する励磁回路(後段の図6も参照)の電源として、安価に製造できる汎用電源が使用される。そのため、IHヒータ80により生成される交流磁界の周波数は、一般に、汎用電源による20kHz〜100kHzとなる。それにより、導電発熱層612は、周波数20kHz〜100kHzの交流磁界が侵入し通過するように構成される。
導電発熱層612に交流磁界が侵入できる領域は、交流磁界が1/eに減衰する領域である「表皮深さ(δ)」として規定され、次の(1)式から導かれる。(1)式において、fは交流磁界の周波数(例えば、20kHz)、ρは固有抵抗値(Ω・m)、μは比透磁率である。
そのため、導電発熱層612の厚さは、周波数20kHz〜100kHzの交流磁界が導電発熱層612を侵入し通過するように、(1)式で規定される導電発熱層612の表皮深さ(δ)よりも薄層に構成される。また、導電発熱層612を構成する材料として、例えば、Au,Ag,Al,Cu,Zn,Sn,Pb,Bi,Be,Sb等の金属や、これらの金属合金が用いられる。
Figure 2010231094
具体的には、導電発熱層612として、厚さ2〜20μm、固有抵抗2.7×10−8Ω・m以下の例えばCu等の非磁性金属(比透磁率が概ね1の常磁性体)が用いられる。
また、定着ベルト61が定着設定温度まで加熱されるまでに要する時間(以下、「ウォームアップタイム」)を短縮する観点からも、導電発熱層612は、薄層に構成するのが好ましい。
次に、弾性層613は、シリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で構成される。定着対象となる用紙Pに保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト61表面が変形することが好ましい。そこで、弾性層613には、例えば厚みが100〜600μm、硬度が10°〜30°(JIS−A)のシリコーンゴムが好適である。
表面離型層614は、用紙P上に保持された未定着トナー像と直接接触するため、離型性の高い材質が使用される。例えば、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられる。表面離型層614の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト61の寿命を短くする。その一方で、厚すぎると、定着ベルト61の熱容量が大きくなりすぎ、ウォームアップタイムが長くなる。そこで、表面離型層614の厚さとして、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮し、1〜50μmが好適である。
<押圧パッドの説明>
押圧パッド63は、シリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成され、加圧ロール62と対向する位置にてフレーム65に支持される。そして、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される状態で配置され、加圧ロール62との間でニップ部Nを形成する。
また、押圧パッド63は、ニップ部Nの入口側(用紙Pの搬送方向上流側)のプレニップ領域63aと、ニップ部Nの出口側(用紙Pの搬送方向下流側)の剥離ニップ領域63bとで異なるニップ圧が設定されている。すなわち、プレニップ領域63aでは、加圧ロール62側の面がほぼ加圧ロール62の外周面に倣う円弧形状に形成され、均一で幅の広いニップ部Nを形成する。また、剥離ニップ領域63bでは、剥離ニップ領域63bを通過する定着ベルト61の曲率半径が小さくなるように、加圧ロール62表面から局所的に大きなニップ圧で押圧されるように形成される。それにより、剥離ニップ領域63bを通過する用紙Pに定着ベルト61表面から離れる方向のカール(ダウンカール)を形成して、用紙Pに対する定着ベルト61表面からの剥離を促進させている。
なお、本実施の形態では、押圧パッド63による剥離の補助手段として、ニップ部Nの下流側に、剥離補助部材70を配置している。剥離補助部材70は、剥離バッフル71が定着ベルト61の回転移動方向と対向する向き(所謂カウンタ方向)に定着ベルト61と近接する状態でフレーム72によって支持される。そして、押圧パッド63の出口にて用紙Pに形成されたカール部分を剥離バッフル71により支持することで、用紙Pが定着ベルト61方向に向かうことを抑制する。
<感温磁性部材の説明>
本実施の形態において、透磁率変化開始温度以下の温度範囲において感温磁性部材64は、強磁性体である。そのため電磁誘導加熱により自己発熱する。ここで定着ベルト61は、定着を行なうことで熱を奪われるため、その温度が下がるが、同様に電磁誘導加熱により定着ベルト61から発熱する熱と併せて、この感温磁性部材64により発生した熱により再加熱を行うことができる。そのため定着ベルト61の温度を定着設定温度まで速やかに昇温させることが可能である。
感温磁性部材64は、定着ベルト61の内周面に倣った円弧形状で形成され、定着ベルト61の内周面と接触して配置される。感温磁性部材64を定着ベルト61と接触させて配置するのは、電磁誘導加熱により感温磁性部材64から発生した熱を定着ベルト61に供給しやすくするためである。また感温磁性部材64は、定着ベルト61に熱を供給するため、定着ベルト61に対し、20℃〜30℃高い温度に保持される。
また、感温磁性部材64は、その磁気特性の透磁率が急変する温度である「透磁率変化開始温度」(後段参照)が各色トナー像が溶融する定着設定温度以上であって、定着ベルト61の弾性層613や表面離型層614の耐熱温度よりも低い温度範囲内に設定された材質で構成される。すなわち、感温磁性部材64は、定着設定温度を含む温度領域において強磁性と非磁性(常磁性)との間を可逆的に変化する特性(「感温磁性」)を有する材質で構成される。そして、感温磁性部材64は、強磁性を呈する透磁率変化開始温度以下の温度範囲において磁路形成部材として機能し、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線を内部に誘導して、感温磁性部材64の内部を通過する交流磁界(磁力線)の磁路を形成する。それにより、感温磁性部材64は、定着ベルト61とIHヒータ80の励磁コイル82(後段の図6参照)とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。一方、透磁率変化開始温度を超える温度範囲においては、感温磁性部材64は、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線を、感温磁性部材64の厚さ方向に横切るように透過させる。それにより、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線は、感温磁性部材64を透過し、誘導部材66の内部を通過してIHヒータ80に戻る磁路を形成する。
なお、ここでの「透磁率変化開始温度」とは、透磁率(例えば、JIS C2531で測定される透磁率)が連続的に低下を開始する温度であり、例えば感温磁性部材64等の部材を透過する磁束量(磁力線の数)が変化し始める温度点をいう。したがって、透磁率変化開始温度は、物質の磁性が消失する温度であるキュリー点に近い温度となるが、キュリー点とは異なる概念を有するものである。
感温磁性部材64に用いる材質としては、透磁率変化開始温度が例えば140(定着設定温度)〜240℃の範囲内に設定された例えばFe−Ni合金(パーマロイ)等の二元系整磁鋼やFe−Ni−Cr合金等の三元系の整磁鋼等が用いられる。例えば、Fe−Niの二元系整磁鋼においては約Fe64%、Ni36%(原子数比)とすることで225℃前後に透磁率変化開始温度を設定することができる。このようなパーマロイや整磁鋼等の金属合金等は、成型性や加工性に優れ、伝熱性も高く安価である等の理由から、感温磁性部材64に適する。その他の材質としては、Fe,Ni,Si,B,Nb,Cu,Zr,Co,Cr,V,Mn,Mo等からなる金属合金が用いられる。
また、感温磁性部材64は、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)に対する表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも薄い厚さで形成される。具体的には、例えばFe−Ni合金を用いた場合には50〜300μm程度に設定される。
<フレームの説明>
押圧パッド63を支持するフレーム65は、押圧パッド63が加圧ロール62からの押圧力を受けた状態での撓み量が一定量以下となるように、剛性の高い材料で構成される。それにより、ニップ部Nにおける長手方向の圧力(ニップ圧)の均一性を維持している。さらに、本実施の形態の定着ユニット60では、電磁誘導を用いて定着ベルト61を加熱する構成を採用していることから、フレーム65は、誘導磁界に影響を与えないか、または与え難い材料であり、かつ、誘導磁界から影響を受けないか、または受け難い材料で構成される。例えば、ガラス混入PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂や、例えばAl,Cu,Ag等の常磁性金属材料等が用いられる。
<誘導部材の説明>
本実施の形態において、誘導部材66は、感温磁性部材64の内周面に倣った円弧形状で形成され、感温磁性部材64の内周面と接触して配置される。そして、感温磁性部材64が透磁率変化開始温度以上の温度に上昇した際に、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)を内部に誘導して、定着ベルト61の導電発熱層612よりも渦電流Iが発生し易い状態を形成する。
感温磁性部材64を通過した後の磁力線Hは、誘導部材66に到達してこの内部に誘導される。その際に、誘導部材66が励磁コイル82からの磁力線Hの殆どを誘導して定着ユニット60からの磁力線Hの漏洩を抑えるように、誘導部材66の厚さ、材質、および形状が選定される。具体的には、誘導部材66を渦電流Iが流れ易いように、表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも充分に厚い予め定められた厚さ(例えば、1.0mm)で形成すればよい。それにより、誘導部材66に渦電流Iが流れても発熱量も極力小さくなる。本実施の形態では、誘導部材66を感温磁性部材64に沿う略円形形状の厚さ1mmのAl(アルミニウム)で構成し、感温磁性部材64の内周面と接触して配置している。その他の材料としては、AgやCuが好適である。
また、誘導部材66は、上述したように感温磁性部材64を通過した磁力線を誘導する機能を有するが、それと共に感温磁性部材64にて発生した熱を拡散させる機能を有する。実際の定着動作においては、定着ユニット60を通過する用紙Pは様々な大きさを有する。そのため定着ベルト61の用紙Pが通過した部分については、定着のために熱が奪われ温度が低下するが、用紙Pが通過しなかった部分については定着ベルト61の温度低下はあまり生じない。そのため定着ベルト61の温度分布に不均一が生じる。そのため誘導部材66により、この温度分布の不均一を速やかに解消し、均一化させる必要がある。
<IHヒータの説明>
続いて、定着ベルト61の導電発熱層612に交流磁界を作用させて電磁誘導加熱するIHヒータ80について説明する。
図6は、本実施の形態のIHヒータ80の構成を説明する断面図である。図6に示したように、IHヒータ80は、例えば耐熱性樹脂等の非磁性体から構成される支持体81、交流磁界を生成する励磁コイル82を備えている。また、励磁コイル82を支持体81上に固定する弾性体で構成された弾性支持部材83、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁路を形成する磁心84を備えている。さらには、磁界を遮蔽するシールド85、磁心84を支持体81側に加圧する加圧部材86、励磁コイル82に交流電流を供給する励磁回路88を備えている。
支持体81は、断面が定着ベルト61の表面形状に沿って湾曲した形状で形成され、励磁コイル82を支持する上部面(支持面)81aが定着ベルト61表面と予め定めた間隙(例えば、0.5〜2mm)を保つように形成されている。また、支持体81を構成する材質としては、例えば、耐熱ガラス、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂、またはこれらにガラス繊維を混合した耐熱性樹脂等の耐熱性のある非磁性材料が用いられる。
励磁コイル82は、相互に絶縁された例えば直径0.17mmの銅線材を例えば90本束ねたリッツ線が長円形状や楕円形状、長方形状等の中空きの閉ループ状に巻かれて構成される。そして、励磁コイル82に励磁回路88から予め定めた周波数の交流電流が供給されることにより、励磁コイル82の周囲には、閉ループ状に巻かれたリッツ線を中心とする交流磁界が生成される。励磁回路88から励磁コイル82に供給される交流電流の周波数は、一般に、上記した汎用電源により生成される20kHz〜100kHzが用いられる。
磁心84は、例えばソフトフェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)、やパーマロイ、整磁鋼等の高透磁率の酸化物や合金材質で構成される強磁性体が用いられ、磁路形成手段として機能する。磁心84は、励磁コイル82にて生成された交流磁界による磁力線(磁束)を内部に誘導し、磁心84から定着ベルト61を横切って感温磁性部材64方向に向かい、感温磁性部材64の中を通過して磁心84に戻るといった磁力線の通路(磁路)を形成する。すなわち、励磁コイル82にて生成された交流磁界が磁心84の内部と感温磁性部材64の内部とを通過するように構成して、磁力線が定着ベルト61と励磁コイル82とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。それにより、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁力線が定着ベルト61の磁心84と対向する領域に集中される。
ここで、磁心84は磁路形成による損失が小さい材料が望ましい。具体的には、磁心84は渦電流損を小さくする形態(スリット等による電流経路遮断や分断化、薄板束ね等)での使用が望ましく、ヒステリシス損の小さい材料で形成されることが望ましい。
また、定着ベルト61の回転方向に沿った磁心84の長さは、感温磁性部材64の定着ベルト61の回転方向に沿った長さよりも小さく構成される。それにより、磁力線のIHヒータ80周辺への漏洩が減り、力率が向上する。さらには、定着ユニット60を構成する金属製部材への電磁誘導を抑え、定着ベルト61(導電発熱層612)での発熱効率を高める。
<定着ベルトが発熱する状態の説明>
引き続いて、IHヒータ80により生成された交流磁界によって定着ベルト61が発熱する状態を説明する。
まず、上記したように、感温磁性部材64の透磁率変化開始温度は、各色トナー像を定着する定着設定温度以上であって定着ベルト61の耐熱温度以下となる温度範囲内(例えば、140〜240℃)に設定されている。そして、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の状態にある場合には、定着ベルト61に近接する感温磁性部材64の温度も定着ベルト61の温度に対応して、透磁率変化開始温度以下となる。そのため、感温磁性部材64は強磁性を呈するので、IHヒータ80により生成された交流磁界の磁力線Hは、定着ベルト61を透過した後、感温磁性部材64の内部を広がり方向に沿って通過する磁路を形成する。ここでの「広がり方向」とは、感温磁性部材64の厚さ方向と直交する方向を意味する。
図7は、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合の磁力線(H)の状態を説明する図である。図7に示したように、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合には、IHヒータ80により生成された交流磁界の磁力線Hは、定着ベルト61を交差して透過し、感温磁性部材64の内部を広がり方向(厚さ方向と直交する方向)に沿って通過する磁路を形成する。そのため、定着ベルト61の導電発熱層612を横切る領域での単位面積あたりの磁力線Hの数(磁束密度)は多くなる。
すなわち、IHヒータ80の磁心84から磁力線Hが放射されて定着ベルト61の導電発熱層612を横切る領域R1,R2を通過した後、磁力線Hは強磁性体である感温磁性部材64の内部に誘導される。そのため、定着ベルト61の導電発熱層612を厚さ方向に横切る磁力線Hは感温磁性部材64の内部に進入するように集中し、領域R1,R2での磁束密度は高くなる。また、感温磁性部材64の内部を広がり方向に沿って通過した磁力線Hが再び磁心84に戻るに際しても、導電発熱層612を厚さ方向に横切る領域R3では、感温磁性部材64内の磁位の低い部分から集中して磁心84に向けて発生する。そのため、定着ベルト61の導電発熱層612を厚さ方向に横切る磁力線Hは、感温磁性部材64から集中して磁心84に向かうこととなり、領域R3での磁束密度も高くなる。
磁力線Hが厚さ方向に横切る定着ベルト61の導電発熱層612では、単位面積当たりの磁力線Hの数(磁束密度)の変化量に比例した渦電流Iが発生する。それにより、図7に示したように、磁束密度の変化量が大きい領域R1,R2および領域R3では、大きな渦電流Iが発生する。導電発熱層612に生じた渦電流Iは、導電発熱層612の固有抵抗値Rと渦電流Iの二乗の積であるジュール熱W(W=IR)を発生させる。それにより、大きな渦電流Iが発生した導電発熱層612では、大きなジュール熱Wが発生する。
このように、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合には、磁力線Hが導電発熱層612を横切る領域R1,R2や領域R3において大きな熱が発生する。それにより、定着ベルト61は加熱される。
ところで、本実施の形態の定着ユニット60では、定着ベルト61の内周面側において定着ベルト61に接触させて感温磁性部材64を配置している。それにより、励磁コイル82にて生成された磁力線Hを内部に誘導する磁心84と、定着ベルト61を厚さ方向に横切って透過した磁力線Hを内部に誘導する感温磁性部材64とが近接した構成を実現している。そのため、IHヒータ80(励磁コイル82)により生成された交流磁界は、磁路が短いループを形成するので、磁路内での磁束密度や磁気結合度は高まる。それにより、定着ベルト61の温度が透磁率変化開始温度以下の温度範囲にある場合、定着ベルト61にはさらに効率的に熱が発生する。
<定着ベルトの駆動機構の説明>
次に、定着ベルト61の駆動機構について説明する。
正面図である図2に示したように、フレーム65(図3参照)の軸方向両端部には、定着ベルト61の両端部の断面形状を円形に維持しながら定着ベルト61を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材67が固定されている。そして、定着ベルト61は、両端部からエンドキャップ部材67を介した回転駆動力を直接的に受けて、例えば140mm/sのプロセススピードで図3の矢印C方向に回転移動する。
ここで図5は、(a)がエンドキャップ部材67の側面図であり、(b)がZ方向から見たエンドキャップ部材67の平面図である。図5に示したように、エンドキャップ部材67は、定着ベルト61の両端部内側に嵌合される固定部67a、固定部67aより外径が大きく形成され、定着ベルト61に装着された際に定着ベルト61よりも半径方向に張り出すように形成されたフランジ部67d、回転駆動力が伝達されるギヤ部67b、フレーム65の両端部に形成された支持部65aと結合部材166を介して回転自在に結合されたベアリング軸受部67cを備える。そして、上記図2に示したように、フレーム65の両端部の支持部65aが定着ユニット60の筐体69の両端部に固定されることで、エンドキャップ部材67は、支持部65aに結合されたベアリング軸受部67cを介して回転自在に支持される。
エンドキャップ部材67を構成する材質としては、機械的強度や耐熱性の高い所謂エンジニアリングプラスチックスが用いられる。例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等が適する。
そして、図2に示すように、定着ユニット60では、駆動部の一例としての駆動モータ90からの回転駆動力が伝達ギヤ91,92を介してシャフト93に伝達され、シャフト93に結合された伝達ギヤ94,95から両エンドキャップ部材67のギヤ部67b(図5参照)に伝達される。それによって、エンドキャップ部材67から定着ベルト61に回転駆動力が伝わり、エンドキャップ部材67と定着ベルト61とが一体となって回転駆動される。
このように、定着ベルト61が定着ベルト61の両端部から駆動力を直接受けて回転するので、定着ベルト61は安定して回転する。
ここで、定着ベルト61が両端部のエンドキャップ部材67から駆動力を直接受けて回転する場合には、一般に、0.1〜0.5N・m程度のトルクが作用する。ところが、本実施の形態の定着ベルト61では、基材層611を機械的強度の高い例えば非磁性ステンレススチール等で構成している。そのため、定着ベルト61全体に0.1〜0.5N・m程度のねじりトルクが作用した場合でも、定着ベルト61には座屈等が生じ難い。
また、エンドキャップ部材67のフランジ部67dにより定着ベルト61の片寄りを抑えているが、その際の定着ベルト61には、一般に、端部(フランジ部67d)側から軸方向に向けて1〜5N程度の圧縮力が働く。しかし、定着ベルト61がこのような圧縮力を受けた場合においても、定着ベルト61の基材層611が非磁性ステンレススチール等で構成されていることから、座屈等の発生が抑制される。
上記のように、本実施の形態の定着ベルト61においては、定着ベルト61の両端部から駆動力を直接受けて回転するので、安定した回転が行われる。また、その際に、定着ベルト61の基材層611を機械的強度の高い例えば非磁性ステンレススチール等で構成することで、ねじりトルクや圧縮力に対して座屈等が発生し難い構成を実現している。さらには、基材層611および導電発熱層612を薄層に形成して、定着ベルト61全体としての柔軟性・フレキシブル性を確保しているので、ニップ部Nに倣った変形と形状復元とが行われる。
図3に戻り、加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、定着ベルト61に従動して図3の矢印D方向に、例えば140mm/sのプロセススピードで回転する。そして、加圧ロール62と押圧パッド63とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで、熱および圧力を加えて未定着トナー像を用紙Pに定着する。
加圧ロール62は、例えば直径18mmの中実のアルミニウム製コア(円柱状芯金)621と、コア621の外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層622と、さらに例えば厚さ50μmのカーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層623とが積層されて構成される。そして、押圧バネ68(図2参照)により例えば25kgfの荷重で定着ベルト61を介して押圧パッド63を押圧している。
一方、加圧ロール62のコア621以外の耐熱性弾性体層622、離型層623は上述した通り比較的柔らかい素材により形成される。そのため、定着時以外においても図3の状態で加圧ロール62を定着ベルト61を介して押圧パッド63を押圧する状態のまま放置すると、元の形状に復元することができなくなるおそれがある。即ち、加圧ロール62は、ニップ部Nにより形成される形状のまま変形してしまう。その場合、ニップ部Nに押圧する圧力が設計通りとはならないため、定着を規定通りに行なうことができなくなり、定着ユニット60そのものの性能を損なうことになる。
<加圧ロールの移動機構の説明>
よって、以上の事を抑制するため、加圧ロール62に図示しない移動機構を設け、定着時以外の時間帯は、加圧ロール62を、定着ベルト61から離間させる動作を行なう。即ち、加圧ロール62は、定着を行なうときには定着ベルト61の外周面に圧接することで定着ベルト61との間に未定着画像を保持した記録材を挿通するためのニップ部Nを形成して定着ベルト61を圧接し、定着を行なわないときには定着ベルト61から離間するように移動する。
図8は移動機構により加圧ロール62を定着ベルト61から離間させた状態を説明した図である。
図8に示すように加圧ロール62と定着ベルト61とは離間した状態にある。その結果、加圧ロール62は、元の円形形状に形状復元がなされるため、加圧ロール62が変形し元の形状に戻らなくなるおそれが少なくなる。
なお定着を行なう際には、移動機構により再び加圧ロール62を図3で説明したように定着ベルト61と接触し、ニップ部Nを形成する位置に戻すことが可能である。これらの移動動作は、図示しない制御手段が、定着ユニット60の状態を監視し、定着を行なうときであるか否かを判断することにより行なっている。
ここで、図8のような加圧ロール62が離間した状態においては、通常は定着ベルト61の形状は楕円形状となる。一方、図3で説明を行なった定着ベルト61は略円形形状である。即ち、移動機構により加圧ロール62と定着ベルト61とが接触、離間を繰り返すので、定着ベルト61の形状は楕円形状と略円形形状とで形状の変化を繰り返すことになる。そしてこの場合、感温磁性部材64の定着ベルト61の回転方向に対し下流側の端部75が定着ベルト61と接触、非接触を繰り返す。その結果、定着ベルト61の内面が傷つけるおそれがある。そして定着ベルト61の内面が傷ついた場合、その傷が更に拡大し、導電発熱層612(図4参照)にクラックを生じさせることがある。このように定着ベルト61が破損すると、定着ベルト61が設計通りの発熱を生じなくなる。更に定着ベルト61の熱分布が不均一なものとなる。
このような定着ベルト61の破損を防止するため、例えば、感温磁性部材64の位置を図3および図8における下方向に移動させて配置することが考えられる。この場合、定着ベルト61と感温磁性部材64の端部75が接触することを抑制できる。しかしながらこの場合、感温磁性部材64と定着ベルト61との接触状態も弱くなり、感温磁性部材64で発生した熱が定着ベルト61に伝導しにくくなる。そのため定着ベルト61の温度の維持や、温度分布の均一性を保つのが難しくなる。
そこで、本実施の形態では、弾性部材74を設け、この弾性部材74の押圧作用により、感温磁性部材64を定着ベルト61に押圧することで感温磁性部材64と定着ベルト61との接触状態を保つことでこの問題を解決する。
<弾性部材の説明>
以下この弾性部材74と、その作用により更に詳しく説明を行なう。
図3および図8に示すように弾性部材74は弾性部材ホルダ76と磁路遮蔽部材73の間に配置される。また磁路遮蔽部材73の一方の端部77は、フレーム65に取付けられた固定ホルダ79により固定されている。また固定ホルダ79は、感温磁性部材64および誘導部材66の定着ベルト61の回転方向の上流側の端部も同様に固定する。そして、磁路遮蔽部材73の他の端部78は、感温磁性部材64および誘導部材66と結合されている。
この構成において、磁路遮蔽部材73はアルミニウム等により形成され、弾性を有するため端部78は端部77を支点として上下方向に移動が可能である。また弾性部材74は、図3および図8で見て上方向、即ちY方向の力を発生する。そしてこの力により磁路遮蔽部材73の端部78側がY方向に押し上げられる。磁路遮蔽部材73と感温磁性部材64および誘導部材66とは磁路遮蔽部材73の端部78の部分で結合されているため、弾性部材74により発生した力は感温磁性部材64および誘導部材66を定着ベルト61に押圧する方向の力として作用する。この結果、感温磁性部材64は定着ベルト61に押しつけられる状態となる。即ち、上述したように移動機構により加圧ロール62が定着ベルト61と接触、離間を繰り返しても感温磁性部材64は定着ベルト61に押しつけられたままの状態を保つ。そのため定着ベルト61の形状の変化はわずかとなり、略円形形状を保つ。即ち定着ベルト61の変形を抑制することができる。その結果、定着ベルト61と感温磁性部材64との接触状態に変化が生じにくい。よって、感温磁性部材64の端部75において定着ベルト61の内面を傷つけ、損傷させることが生じにくくなる。
更に、誘導部材66も感温磁性部材64に押圧される方向に移動し、感温磁性部材64と誘導部材66との接触状態にも変化が生じにくい。そのため磁路形成の状態に変化が生じにくく、また誘導部材66による熱拡散効果にも変化が生じにくい。そのため、移動機構により加圧ロール62が定着ベルト61と離間している状態でも、接触している状態でも、定着ベルト61、感温磁性部材64、誘導部材66相互の接触状態が保たれる。その結果、定着動作を行なうため移動機構により加圧ロール62が定着ベルト61と接触する状態に戻った際にも、感温磁性部材64で発生した熱の定着ベルト61への供給の状態に変化が生じにくく、速やかに定着動作を開始することが可能となる。
更に、定着ベルト61、感温磁性部材64、誘導部材66相互の接触状態が保たれることにより熱が外部に拡散しにくくなり、定着動作を行なっていないときでも定着ベルト61、感温磁性部材64、誘導部材66の温度変化が生じにくい。そのためこの点でも定着動作を速やかに開始することができるばかりでなく、電力を節約することも可能である。更に、定着ユニット60の動作の安定化にも寄与するため、より良好な画像を安定して維持することができる画像形成装置1(図1参照)が実現できる。
なお弾性部材74は、特に限定されることはなく、板ばね、コイルスプリング等が使用可能である。ただし、組み立てが容易であり、設計の自由度が高いという観点からコイルスプリングを使用することが好ましい。また弾性部材74の取り付け位置については感温磁性部材64および誘導部材66を定着ベルト61に押圧することができる位置であれば特に限定されることはない。ただし上述した移動機構により加圧ロール62が離間したときに定着ベルト61の形状に変化が生じやすいのは、定着ベルト61の回転方向下流側である。また、上述した感温磁性部材64の下流側の端部75による定着ベルト61の破損防止の観点から、感温磁性部材64の端部75または端部75に隣接する箇所であって定着ベルト61の回転方向に対し下流側に配設することが好ましい。
また上述した例では、磁路遮蔽部材73の一方の端部77は、固定されているとしたが、本実施の形態では、接着、溶接、ネジ止め等により完全に固定する場合に限らず、例えば、はめ込み等により多少の自由度を持たして、固定する場合も含む。そしてこの場合、組み立てが容易になりやすい。
図9は、上述した弾性部材ホルダ76および弾性部材74の部分を図3および図8におけるX方向から見た図である。ここでは、説明を簡単にするため感温磁性部材64、誘導部材66等は図示していない。なお図3および図8で図示した弾性部材ホルダ76および弾性部材74は、図9におけるYY断面において見た場合を示している。
図9に示した例では、弾性部材74としてコイルスプリングを使用している。そしてこのコイルスプリングは、弾性部材ホルダ76に定着ベルト61の回転軸方向に複数配置されている。図9に挙げた例では、弾性部材74としてのコイルスプリングは6個設けられ、大体等間隔で配置されている。このようにコイルスプリングを複数設けることで、設置スペースの関係で小さなコイルスプリングを使用しなければならない場合でも、小さな変位量で大きな力を発生させることができる。またコイルスプリングをこのように分散して配置することで、より均等に力を発生させることができる。そのためより円滑に感温磁性部材64および誘導部材66を定着ベルト61へ押圧する方向に移動させることができる。
図10(a)〜(b)は、弾性部材74としてのコイルスプリングを更に詳しく説明した断面図である。
コイルスプリングは、両端部の少なくとも一方が絞り形状を有することが好ましい。そして、図10(a)に挙げたコイルスプリング741は、両端部の一方だけに絞り形状を設けた例である。また、図10(b)に挙げたコイルスプリング742は、両端部の双方に絞り形状を設けた例である。なおここで絞り形状とは、コイルスプリングを形成するコイルの径を他の部分より小さくした形状のことをいう。コイルスプリング741の場合は絞り形状はコイル743の部分に形成されており、コイルスプリング742の場合は絞り形状はコイル744a,744bの部分に形成されている。
このようにコイルスプリングは、両端部の少なくとも一方を絞り形状にすることにより、コイルスプリングの配設を容易にすることができる。即ち、例えば磁路遮蔽部材73に孔部を形成し、組立ての際にこの孔部に絞り形状を施したコイルスプリングの先端部を挿入する。この孔部は絞り形状となっている先端部は通すことができるが、絞り形状となっていない中央部は通さない大きさとする。これによりコイルスプリングは、この孔部にはめ込まれる形で固定されることになる。よってコイルスプリングとして上述したように小さいものしか使用できない場合でも、コイルスプリングと磁路遮蔽部材73との位置決めがより簡単となり、容易に組み立てを行なうことができる。
なおコイルスプリングの両端部の一方だけを絞り形状とすることもできるが、両端部の双方を絞り形状とすることがより好ましい。即ち、両端部の一方だけを絞り形状とした場合は、上述した組立ての際に、絞り形状が施された先端部を磁路遮蔽部材73側になるような向きで設置する必要がある。一方、両側を絞り形状とした場合は、コイルスプリングの設置の際にコイルスプリングの向きを考慮せずにすむ。
コイルスプリングの直径としては、絞りを行なっていない中央部の直径は、例えば2mm〜5mmとすることができる。また絞り部分の直径は例えば、1mm〜4mmとすることができる。また長さとしては例えば、5mm〜10mmとすることができる。更に巻数としては、5巻〜10巻程度であることが好ましい。またばね定数は、例えば、0.1N/mm〜1N/mmの力を発生するものを使用することができる。以上の値は、コイルスプリングに要求される押圧力、変位量の制限、設置する個数等を考慮し、選択することができる。
1…画像形成装置、60…定着ユニット、61…定着ベルト、62…加圧ロール、64…感温磁性部材、66…誘導部材、73…磁路遮蔽部材、74…弾性部材、80…IHヒータ、82…励磁コイル、84…磁心、90…駆動モータ、611…基材層、612…導電発熱層

Claims (7)

  1. 導電層を有し、当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、
    前記定着部材を回転駆動させる駆動部と、
    前記定着部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する磁界生成部材と、
    前記定着部材の内周面と接触して配設され、前記磁界生成部材で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する磁路形成部材と、
    前記磁路形成部材の内周面と接触して配設され、当該磁路形成部材を通過した磁力線を誘導すると共に当該磁路形成部材にて発生した熱を拡散させる誘導部材と、
    前記磁路形成部材および前記誘導部材を前記定着部材の内周面に押圧する方向の力を発生する弾性部材と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記弾性部材は、前記磁路形成部材の端部または当該端部に隣接する位置であって前記定着部材の回転方向に対し下流側に配設することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記弾性部材は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記コイルスプリングは、両端部の少なくとも一方が絞り形状を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記磁路形成部材および前記誘導部材は、前記誘導部材の回転方向の上流側の端部が固定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、
    導電層を有し当該導電層が電磁誘導加熱されることで記録材にトナーを定着する定着部材と、当該定着部材を回転駆動させる駆動部と、定着を行なうときには当該定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着画像を保持した記録材を挿通するための定着ニップ部を形成して当該定着部材を圧接し、定着を行なわないときには当該定着部材から離間するように移動する定着加圧部材と、当該定着部材の当該導電層と交差する交流磁界を生成する磁界生成部材と、当該定着部材の内周面と接触して配設され当該磁界生成部材で生成された交流磁界の磁路を形成すると共に電磁誘導加熱されることで当該定着部材に熱を伝導する磁路形成部材と、当該磁路形成部材の内周面と接触して配設され当該磁路形成部材を通過した磁力線を誘導すると共に当該磁路形成部材にて発生した熱を拡散させる誘導部材と、当該磁路形成部材および当該誘導部材を当該定着部材の内周面に押圧する方向の力を発生する弾性部材と、を備える定着手段と、
    前記定着手段の前記定着加圧部材の移動を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記弾性部材は、前記定着加圧部材の移動による前記定着部材の変形を抑制することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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