JP2016024219A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部材の内周面に加熱部材を接触させる構成を採用した場合に生じうる、加熱部材の熱膨張に伴う加熱部材と定着部材との密着性の低下を抑制する。
【解決手段】定着ユニットは、回転し、記録材にトナー像を定着する定着ベルト61と、定着ベルト61とともに、トナー像を保持した記録材が通過するニップ部を形成する加圧ロールと、定着ベルト61の回転軸方向に延び通電により発熱する発熱層を有し、回転軸方向に延びる非発熱領域81bで支持され、定着ベルト61の内周面に接触して弾性変形し弾性復元力により内周面に押し付けられるヒータ81と、ヒータ81の非発熱領域81cに作用し、ヒータ81を定着ベルト61の内周面に押し付ける弾性部材70とを備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
従来技術として、特許文献1および特許文献2には、無端ベルト状の定着部材と、定着部材の内周面に接触し定着部材を加熱する面状の加熱部材とを有する定着装置が開示されている。
特許文献1および特許文献2に記載される面状の加熱部材には発熱層が形成されており、加熱部材は、電力が供給されることで発熱層が発熱し、定着部材を加熱する。
特開2011−175168号公報 特開2011−197182号公報
ところで、発熱層を有する加熱部材は、発熱層の発熱により熱膨張し変形する場合がある。そして、加熱部材が熱膨張し変形した場合、加熱部材と定着部材の内周面との間に空隙が形成され、加熱部材と定着部材との密着性が低下する場合がある。
本発明は、定着部材の内周面に加熱部材を接触させる構成を採用した場合に生じうる、加熱部材の熱膨張に伴う加熱部材と定着部材との密着性の低下を抑制することを目的とする。
請求項1に係る発明は、回転し、記録材にトナー像を定着する定着部材と、前記定着部材とともに、トナー像を保持した記録材が通過する加圧部を形成する加圧部材と、前記定着部材の回転軸方向に延び通電により発熱する発熱層を有し、当該回転軸方向に延びる一端部で支持され、当該定着部材の内周面に接触して弾性変形し弾性復元力により当該内周面に押し付けられる加熱部材と、前記加熱部材の前記一端部に対向する他端部に作用し、当該加熱部材を前記定着部材の内周面に押し付ける押し付け部材とを備える定着装置である。
請求項2に係る発明は、前記押し付け部材は、弾性を有する部材からなり、前記加熱部材に押されて弾性変形することで生じる弾性復元力により当該加熱部材の前記他端部を押圧することを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に係る発明は、前記押し付け部材は、前記回転軸方向に複数設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
請求項4に係る発明は、前記押し付け部材は、前記回転軸方向の中央部には設けられないことを特徴とする請求項3に記載の定着装置である。
請求項5に係る発明は、前記押し付け部材による前記定着部材に対する前記加熱部材の押し付け力は、当該定着部材の前記回転軸方向の中央部と比較して、当該回転軸方向の両端部において大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置である。
請求項6に係る発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、トナー像を記録材に転写する転写手段と、回転し、記録材にトナー像を定着する定着部材と、前記定着部材とともに、トナー像を保持した記録材が通過する加圧部を形成する加圧部材と、前記定着部材の回転軸方向に延び通電により発熱する発熱層を有し、当該回転軸方向に延びる一端部で支持され、当該定着部材の内周面に接触して弾性変形し弾性復元力により当該内周面に押し付けられる加熱部材と、前記加熱部材の前記一端部に対向する他端部に作用し、当該加熱部材を前記定着部材の内周面に押し付ける押し付け部材とを備える画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、定着部材の内周面に加熱部材を接触させる構成を採用した場合に生じうる、加熱部材の熱膨張に伴う加熱部材と定着部材との密着性の低下を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、例えば押し付け部材が弾性を有しない場合と比較して、定着部材の変形量に応じた力で加熱部材を定着部材の内周面に押し付けることができる。
請求項3の発明によれば、例えば回転軸方向の位置により加熱部材の変形量が異なる場合であっても、定着部材と加熱部材との密着性の低下を抑制することができる。
請求項4の発明によれば、回転軸方向の中央部に押し付け部材を設ける場合と比較して、定着部材の回転軸方向中央部における変形量を低減することができる。
請求項5の発明によれば、例えば押し付け部材による押し付け力を回転軸方向に亘って等しくする場合と比較して、回転軸方向両端部における加熱部材と定着部材との密着性の低下を抑制できる。
請求項6の発明によれば、定着部材の内周面に加熱部材を接触させる構成を採用した場合に生じうる、加熱部材の熱膨張に伴う加熱部材と定着部材との密着性の低下を抑制することができる。
本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態の定着ユニットの構成を示す図である。 本実施の形態の定着ユニットの構成を示す図である。 (a)〜(b)は、本実施形態の定着ベルトの層構成の一例を示した断面図である。 本実施の形態のヒータユニットの構成を示す図である。 本実施の形態のヒータユニットの構成を示す図である。 (a)〜(b)は、ヒータの構造について説明した図である。 (a)〜(c)は、発熱層が描くパターンの一例を示した図である。 (a)〜(c)は、熱膨張によるヒータの変形の様子を説明するための図である。 (a)〜(b)は、従来の定着ユニットにおいて、ヒータが熱膨張により変形した場合の、定着ベルトとヒータとの関係を示した図である。 (a)〜(b)は、従来の定着ユニットにおいてヒータを発熱させた場合の定着ベルトの変形量を示した図である。 本実施の形態のヒータユニットを定着ベルトの内周に設置した状態を示す図である。 本実施の形態のヒータユニットを採用した定着ユニットについて測定した定着ベルトの変形量を示した図である。 実施の形態2が適用されるヒータユニットおよび定着ベルトを示した図である。 (a)〜(b)は、実施の形態2のヒータユニットに用いられるヒータの一例を示した図である。
<実施の形態1>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
画像形成部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置されるトナー像形成手段の一例である4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11K(「画像形成ユニット11」とも総称する)を備えている。各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収納されるトナーを除いてほぼ同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール22、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着装置の一例としての定着ユニット60を備えている。なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。
本実施の形態の画像形成装置1では、制御部31による動作制御の下で、次のようなプロセスによる画像形成処理が行われる。すなわち、PC3やスキャナ4からの画像データは、通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色毎の画像データとなって各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で帯電され、画像処理部33から送信されたK色画像データに基づきLEDプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。それにより、感光体ドラム12上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成されたK色静電潜像は、現像器15により現像され、感光体ドラム12上にK色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト20上の重畳トナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール22が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙保持部40から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上のトナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部45に搬送される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の定着ユニット60について説明する。
図2および図3は、本実施の形態の定着ユニット60の構成を示す図であり、図2は正面図、図3は図2におけるIII−III断面図である。
まず、断面図である図3に示すように、定着ユニット60は、加熱源としてのヒータユニット80と、ヒータユニット80により加熱されることでトナー像を定着する定着ベルト61と、定着ベルト61の外周に対向するように配置された加圧部材の一例としての加圧ロール62と、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63とを備えている。
さらに、定着ユニット60は、定着ベルト61からの用紙Pの剥離を補助する剥離補助部材66を備えている。
なお、以下の説明においては、図2、図3等に示すように、定着ユニット60における定着ベルト61の回転軸方向をX方向と定義し、後述するニップ部Nにおける定着ベルト61の移動方向(用紙の搬送方向)をY方向と定義し、X方向およびY方向の双方に直交する方向をZ方向と定義する。
<定着ベルトの説明>
図4(a)〜(b)は、本実施形態の定着ベルト61の層構成の一例を示した断面図である。
定着ベルト61は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向の長さが300mmに形成されている。
図4(a)に示す定着ベルト61は、基材層611と、基材層611の上に被覆された離型層612とからなる構造のベルト部材である。
基材層611は、定着ベルト61全体としての機械的強度を形成する耐熱性のシート状部材で構成される。
基材層611としては、例えば、ポリイミド樹脂からなる厚さ60μm〜200μmのシートが用いられる。また定着ベルト61の温度分布をより均一化するために酸化アルミニウム等からなる熱伝導フィラーをポリイミド樹脂シート中に含有させてもよい。
離型層612は、用紙P上に保持された未定着トナー像と直接接触するため、離型性の高い材質が使用される。例えば、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられる。離型層612の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト61の寿命を短くする。その一方で、厚すぎると、定着ベルト61の熱容量が大きくなりすぎ、ウォームアップタイムが長くなる。そこで、離型層612の厚さとして、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮し、1μm〜50μmが好適である。
図4(b)の定着ベルト61は、基材層611および離型層612に加えて、基材層611と離型層612との間にさらに弾性層613が積層された構造を有するベルト部材である。
弾性層613は、シリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で構成される。定着対象となる用紙Pに保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト61の表面が変形することが好ましい。そこで、弾性層613には、例えば厚みが100〜600μm、硬度が10°〜30°(JIS−A)のシリコーンゴムが好適に用いられる。
このように、弾性層613を有する定着ベルト61を用いた場合、例えば画像形成部10(図1参照)においてカラー画像の形成を行う際に、図4(a)に示した定着ベルト61を使用する場合と比較して、カラー画像の定着性を向上する。
なお、図4(b)に示した構造を有する定着ベルト61は、図4(a)に示した構造を有する定着ベルト61と比較して、剛性が高くなっている。
<定着ベルトの駆動機構の説明>
次に、定着ベルト61の駆動機構について説明する。
正面図である図2に示したように、ヒータユニット80の後述する支持フレーム82(図3参照)の軸方向両端部(X方向両端部)には、定着ベルト61の両端部の断面形状を円形に維持しながら定着ベルト61を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材67が固定されている。そして、定着ベルト61は、両端部からエンドキャップ部材67を介した回転駆動力を直接的に受けて、例えば140mm/sのプロセススピードで図3の矢印C方向に回転移動する。
エンドキャップ部材67を構成する材質としては、機械的強度や耐熱性の高い所謂エンジニアリングプラスチックスが用いられる。例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等が適する。
そして、図2に示すように、定着ユニット60では、駆動モータ90からの回転駆動力が伝達ギヤ91、92を介してシャフト93に伝達され、シャフト93に結合された伝達ギヤ94、95から両エンドキャップ部材67に伝達される。それによって、エンドキャップ部材67から定着ベルト61に回転駆動力が伝わり、エンドキャップ部材67と定着ベルト61とが一体となって回転駆動される。
このように、定着ベルト61が定着ベルト61の両端部から駆動力を直接受けて回転するので、定着ベルト61は安定して回転する。
<加圧ロールの説明>
図3に戻り、加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、定着ベルト61に従動して図3の矢印D方向に、例えば140mm/sのプロセススピードで回転する。そして、加圧ロール62と押圧パッド63とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで、熱および圧力を加えて未定着トナー像を用紙Pに定着する。
加圧ロール62は、例えば直径18mmの中実のアルミニウム製コア(円柱状芯金)621と、コア621の外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層622と、さらに例えば厚さ50μmのカーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層623とが積層されて構成される。そして、押圧バネ68(図2参照)により例えば25kgfの荷重で定着ベルト61を介して押圧パッド63を押圧している。
<押圧パッドの説明>
押圧パッド63は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の剛体で構成された、断面が円弧形状のブロック部材であり、定着ベルト61の内側において、ヒータユニット80の後述する支持フレーム82に支持されている。そして、加圧ロール62が定着ベルト61を圧接する領域にて、X方向全域に亘って固定配置されている。そして、押圧パッド63は、定着ベルト61を介して加圧ロール62を予め定められた幅領域に亘って予め定められた荷重(例えば、平均10kgf)で均一に押圧するように設置され、ニップ部Nを形成している。
<ヒータユニットの構成の説明>
図5および図6は、本実施の形態のヒータユニット80の構成を示す図である。
ここで、図5および図6では、定着ベルト61(図3参照)の内周から取り出した状態のヒータユニット80を示している。図5は、ヒータユニット80の斜視図であり、図6は、ヒータユニット80を図5におけるVI方向から見た図である。
ヒータユニット80は、熱発生源であるヒータ81と、ヒータユニット80が定着ベルト61の内周に設置された場合にヒータ81の自由端である非発熱領域81cを弾性支持する押し付け部材の一例としての弾性部材70と、ヒータ81および上述した押圧パッド63を支持する支持フレーム82と、支持フレーム82上に設けられ弾性部材70が取り付けられる取り付け部83とを備えている。
支持フレーム82は、ヒータ81の長手方向(X方向)に沿って配置される。支持フレーム82は、例えばステンレス板等を曲げ加工することにより形成される。支持フレーム82には、ヒータ81の非発熱領域81bがX方向に沿って固定支持される。
また、取り付け部83は、図5に示すように、X方向に沿って延び、支持フレーム82の上に設けられる。そして、取り付け部83には、複数の弾性部材70が、X方向に沿って支持される。具体的には、取り付け部83には、弾性部材70の後述する固定部71が取り付けられる。
弾性部材70は、取り付け部83に対してX方向に複数設けられ、後述する保持部74にてヒータ81の非発熱領域81cを支持するとともにヒータ81を定着ベルト61の内周面に対して押し付ける。なお、弾性部材70の詳細な構成については後述する。
ヒータ81は、定着ベルト61(図3参照)の内周側から定着ベルト61を加熱する加熱部材の一例として機能する。
図7(a)〜(b)は、ヒータ81の構造について説明した図である。
ヒータ81は、可撓性を有するシート状の形状を有している。そして、実際の使用状態においては、定着ベルト61(図3参照)の内周面に接触させるため、図5および図6で示すように定着ベルト61の内周面に沿うように円弧状に曲げられる。
ただし、説明を分かりやすくするため、図7(a)〜(b)では、円弧状に曲げられる前の平面状のヒータ81について図示している。
ここで、図7(a)は、ヒータ81の斜視図である。また、図7(b)は、ヒータ81のVIIB−VIIB断面図である。
図7(a)〜(b)に示すように、ヒータ81は、発熱層811が絶縁層812に挟み込まれた構造を有する。また、ヒータ81は、定着ベルト61の内周面と接触する側(図7(b)における上方)に、熱拡散層813を備える。
また、図7(a)に示すように、円弧状に曲げられる前のヒータ81は、全体として長方形状となっている。言い換えると、本実施の形態のヒータ81は、互いに対向する2つの長辺側端部と、長辺側端部と交差し互いに対向する2つの短辺側端部とを有している。なお、ヒータ81における長辺側端部に沿う方向(以下、長手方向と呼ぶことがある)が、定着ベルト61の回転軸方向(X方向)に対応している。
そして、本実施の形態のヒータ81は、図7(a)に示すように、発熱層811が設けられる発熱領域81aが長手方向に沿って形成されている。また、ヒータ81の長辺側端部には、発熱層811が設けられてない非発熱領域81b、81cが、発熱領域81aを挟んで対向するように形成されている。
発熱層811は、本実施の形態では、配線が予め定められたパターンを描く発熱部の一例として機能する。
発熱層811は、導電性の発熱材料からなり、通電することにより発熱する。本実施の形態では、発熱層811は、例えば、厚さ30μmのステンレス箔からなる。発熱層811を構成するステンレス箔としては、例えば、SUS430やSUS330等を用いることができる。また、発熱層811は、予め定められたパターンを描くことで、より均一に発熱を行うようにしている。なお、発熱層811の配線が描くパターンについては、後述する。
絶縁層812は、発熱層811を絶縁するとともに、発熱層811に折り曲がり等が生じないように保護するための層である。本実施の形態では、絶縁層812は、絶縁層812aと絶縁層812bとの二層構造を採る。そして、絶縁層812aと絶縁層812bとで発熱層811を挟み込み、熱圧着を行うことで絶縁層812内部に発熱層811が内包される構造としている。よって、絶縁層812aと絶縁層812bとは、この場合、接着し一体化している。
絶縁層812a、812bは、絶縁性を有するとともに、耐熱性に優れた材料からなることが必要である。本実施の形態では、絶縁層812aとして、例えば、厚さ25μm〜50μmの熱硬化性ポリイミドが使用される。そして絶縁層812bとして、例えば、厚さ25μm〜50μmの熱可塑性ポリイミドが使用される。
熱拡散層813は、発熱層811から発生した熱を拡散し、定着ベルト61に伝熱させるための層である。定着ベルト61は、熱拡散層813によってより均一に加熱され、定着ベルト61に温度分布のむらが生じることが抑制される。
熱拡散層813は、伝熱性に優れるとともに、耐熱性に優れた材料からなることが必要である。本実施の形態では、熱拡散層813として、例えば、厚さ30μm〜50μmのステンレス箔を使用する。熱拡散層813を構成するステンレス箔としては、例えば、SUS430やSUS330等を用いることができる。
熱拡散層813は、絶縁層812bと接合している。実際には、上述した絶縁層812aと絶縁層812bとで発熱層811を挟み込み、熱圧着を行うときに、併せて熱拡散層813と絶縁層812bとを接着させる。
図8(a)〜(c)は、発熱層811が描くパターンの一例を示した図である。
図8(a)および(b)に示す発熱層811のパターンは、円弧状の箇所と直線状の箇所からなるU字形状の基本パターンが連続して接続することにより形成されている。図8(a)に示すパターンは、大きさが互いに等しいU字形状の基本パターンが連続して接続することにより形成される。一方、図8(b)に示すパターンは、大きさが異なる複数のU字形状の基本パターンの組み合わせにより形成されている。
なお、図8(a)および(b)に示す発熱層811のパターンでは、U字形状の基本パターンを構成する辺部が、ヒータ81(図7(a)等参照)の短手方向に対して傾斜するように設けられている。これにより、ヒータ81の長手方向において発熱層811が存在しない領域が形成されることが抑制され、ヒータ81に加熱される定着ベルト61(図3等参照)における温度むらが生じることが抑制される。
図8(c)に示す発熱層811のパターンは、正六角形の一部からなる基本パターンが連続して接続することにより形成される。図8(c)に示す発熱層811では、基本パターンが、それぞれの辺部が鈍角をなすように連続的に接続している。発熱層811がこのようなパターンを描くことで、発熱層811において剛性の差異が生じることが抑制され、発熱層811において発熱分布のむらが抑制される。
なお、発熱層811が描くパターンは、定着ベルト61、ヒータ81等の材質や定着温度等に応じて選択することができ、図8(a)〜(c)に示したものに限られるものではない。
図5、図6に戻り、本実施の形態のヒータ81は、長手方向に沿って形成された2つの非発熱領域81b、81cのうちの一方の非発熱領域81bが支持フレーム82に対して長手方向に亘って取り付けられる。
また、本実施の形態のヒータ81は、定着ベルト61(図3参照)の内周面に倣って湾曲した形状を有している。この例では、定着ベルト61の内周から取り外した状態のヒータユニット80において、湾曲したヒータ81の曲率は、定着ベルト61の曲率よりも小さくなっている。言い換えると、湾曲したヒータ81の曲率半径は、定着ベルト61の内周面の半径よりも大きくなっている。
さらに、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周から取り外した状態では、ヒータ81のうち支持フレーム82に取り付けられない他方の非発熱領域81cは、図5、図6に示すように、支持フレーム82から離れて浮いた状態となっている。
そして、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した状態では、図3および後述する図12に示すように、ヒータ81は定着ベルト61の内周面に倣って曲率が大きくなるように(曲率半径が小さくなるように)弾性変形する。これにより、ヒータ81は、自身の弾性復元力により定着ベルト61の内周面に押し付けられるようになる。この結果、定着ベルト61の内周面とヒータ81の熱拡散層813(図7(a)参照)との接触状態を良好に保つことができる。
ここで、本実施の形態では、ヒータ81は、発熱層811が設けられていない非発熱領域81bにて支持フレーム82に取り付けられ、発熱層811が設けられる発熱領域81aでは、定着ベルト61以外の他の部材とは、接触がない。すなわち、図5(a)においてヒータ81の上面は、定着ベルト61と接触を行うが、ヒータ81の下面は、他の部材と接触がなく、ヒータ81の下方は空洞の状態となっている。これにより、ヒータ81から定着ベルト61以外の他の部材への熱伝導を抑制することができる。さらに、本実施の形態のヒータ81はシート状であるため、ヒータ81の熱容量を小さくすることができる。このため、画像形成装置1(図1参照)の電源がONとなり、定着ユニット60(図1参照)を立ち上げるときなどに、より速やかに定着ベルト61が昇温される。その結果、定着ベルト61を定着可能温度まで上昇させる時間(ウォームアップタイム)が短縮される。
ところで、長尺形状を有するシート状のヒータを、長手方向に沿って支持フレーム等に固定している定着ユニットでは、発熱層の発熱によりヒータが熱膨張して変形した場合、定着ベルトとヒータとの接触不良が生じる場合がある。
図9(a)〜(c)は、熱膨張によるヒータ81の変形の様子を説明するための図である。図9(a)は、ヒータ81をY方向から見た図であり、図9(b)は、図9(a)におけるIXB−IXB断面図であり、図9(c)は、図9(a)におけるIXC−IXC断面図である。なお、図9(a)において破線は、熱膨張により変形する前のヒータ81の形状を示しており、実線は、熱膨張により変形した後のヒータ81の形状を示している。
上述した図7(a)に示したように、ヒータ81は、定着ベルト61(図3参照)の軸方向(X方向)に長い長尺形状を有しており、これに伴って発熱領域81aも同様に定着ベルト61の軸方向(X方向)に長い長尺形状を有している。これにより、ヒータ81において発熱層811が発熱した場合、発熱領域81aは、Y方向と比較してX方向に、より熱膨張しやすくなっている。
また、上述したように、ヒータ81は、長辺側端部に沿って2つの非発熱領域81b、81cが形成されている。そして、一方の非発熱領域81bにて長手方向に亘って支持フレーム82(図5参照)に取り付けられ、他方の非発熱領域81cおよび発熱領域81aは、支持フレーム82から離間した状態となっている。
そして、支持フレーム82に取り付けられた一方の非発熱領域81bが長手方向に固定されていることにより、通電により発熱層811が発熱した場合、ヒータ81は、発熱領域81aが長手方向(X方向)に熱膨張し、ヒータ81の長手方向中央部(X方向中央部)が、定着ベルト61(図3参照)側(Z方向下流側)に突出するように変形する。
具体的には、ヒータ81の長手方向中央部(X方向中央部)では、図9(b)にて実線で示すように、発熱領域81aが外周側(Z方向下流側)に向かって膨張し、全体としてZ方向に長い形状に変形する。これに対し、ヒータ81の長手方向両端部(X方向両端部)では、図9(c)に示すように、発熱層811が発熱した場合であってもほとんど変形しない。
そして、ヒータ81全体としては、図9(a)に示すように、X方向中央部からX方向両端部に亘って連続的に変形することで、X方向中央部が定着ベルト61側(Z方向下流側)に向けて突出した凸形状となる。
続いて、ヒータが上述したように変形した場合の、定着ベルトとヒータとの関係について説明する。図10(a)〜(b)は、従来の定着ユニット260において、ヒータ81が熱膨張により変形した場合の、定着ベルト61とヒータ81との関係を示した図である。図10(a)は、ヒータ81が変形する前の非加熱時の定着ベルト61およびヒータ81を示しており、図10(b)は、加熱に伴う熱膨張によりヒータ81が変形した後の定着ベルト61およびヒータ81を示している。また、図10(a)〜(b)では、Y方向から見た定着ユニット260の概略図、X方向中央部およびX方向両端部での定着ベルト61およびヒータ81の断面形状を示している。
ここで、図10(a)〜(b)に示す従来の定着ユニット260は、弾性部材70を有していない以外は、図3等に示した本実施の形態の定着ユニット60と同様の構成を有している。また、以下の説明において、定着ベルト61のうち、ヒータ81に対向する領域を対向領域61a、ヒータ81および押圧パッド63に対向しない領域を非対向領域61bと呼ぶことがある。
図10(a)に示すように、ヒータ81の発熱層811(図7(a)参照)が発熱を行っていない非加熱時には、X方向両端部からX方向中央部に亘ってX方向の全域で、定着ベルト61の対向領域61aが、ヒータ81の外周面に接触した状態となっている。
一方、図10(b)に示すように、発熱層811の発熱によりヒータ81のX方向中央部が定着ベルト61側に向けて突出するように変形した場合、ヒータ81に押し上げられることで、定着ベルト61も変形する。
ここで、図10(a)に示すように、非加熱時における変形前の定着ベルト61は、X方向両端部からX方向中央部にかけて円形の断面形状を有し、全体として円筒形状を有している。そして、定着ベルト61は、ヒータ81によって押されることで変形した場合であっても、X方向両端部およびX方向両端部において、定着ベルト61の外周の長さはほとんど変化しない。
この結果、定着ベルト61のX方向中央部において、ヒータ81に対向する対向領域61aでは、図10(b)に示すように、ヒータ81によって内周側から外周側に向かって押し上げられることで、Z方向に延びるように変形する。一方、定着ベルト61のX方向中央部において、ヒータ81に対向しない非対向領域61bでは、対向領域61aがZ方向に変形するのに伴って、図10(b)に示すように、定着ベルト61の内周側に縮むように変形する。
これにより、定着ベルト61のX方向中央部では、定着ベルト61の断面形状が、Z方向に長い楕円形状に変形する。
また、上述したように、定着ベルト61はX方向に沿って延びる円筒状の原形を有しているため、定着ベルト61のX方向中央部がヒータ81に押されて変形するのに伴い、定着ベルト61のX方向両端部についても同様に変形する。
具体的には、図10(b)に示すように、定着ベルト61のX方向両端部では、ヒータ81に対向する対向領域61aがZ方向に延びるように変形するとともに、ヒータ81と対向しない非対向領域61bが定着ベルト61の内周側に縮むように変形する。なお、定着ベルト61のX方向両端部では、ヒータ81により定着ベルト61が押し上げられないため、定着ベルト61の変形量は、X方向中央部と比較して小さい。
そして、上述したように、ヒータ81のX方向両端部は、発熱層811が発熱した場合であってもほとんど変形しないため、定着ベルト61のX方向両端部において対向領域61aがZ方向に延びるように変形することで、定着ベルト61の対向領域61aはヒータ81から離れるようになる。
このように、従来の定着ユニット260では、ヒータ81および定着ベルト61が変形した結果、図10(b)に示すように、X方向両端部において、ヒータ81の表面と定着ベルト61との間に空隙Gが形成される。
そして、ヒータ81の表面と定着ベルト61の内周面との間に空隙Gが形成された場合、ヒータ81から定着ベルト61への熱の伝導が抑制されることになる。これにより、従来の定着ユニット260では、定着ベルト61とヒータ81とが接触するX方向中央部と、定着ベルト61とヒータ81との間に空隙Gが形成されるX方向両端部とで、定着ベルト61への伝熱量に差異が生じ、定着ベルト61に温度むら発生する場合がある。
ところで、図4(a)〜(b)に示したように、定着ベルト61としては、基材層611と離型層612とからなる定着ベルト61や、基材層611と離型層612との間にさらに弾性層613を有する定着ベルト61等を用いることができる。
定着ベルト61は、ヒータ81の変形に伴って上述したように変形するが、その変形量や変形の態様は、定着ベルト61の層構成や厚さ、材質等によって異なる場合がある。
図11(a)〜(b)は、従来の定着ユニット260(図10(a)〜(b)参照)においてヒータ81を発熱させた場合の定着ベルト61の変形量を示した図である。ここで、図11(a)は、図4(a)に示した層構造を有する定着ベルト61の変形量を示しており、図11(b)は、図4(b)に示した層構造を有する定着ベルト61の変形量を示している。なお、以下の説明において、図4(a)に示した定着ベルト61を第1構成の定着ベルト61と呼び、図4(b)に示した定着ベルト61を第2構成の定着ベルト61と呼ぶ。
図11(a)〜(b)では、定着ベルト61のうち、定着ベルト61の移動方向において、ヒータ81の発熱領域81aにおける上流部に対向する領域(図3のR1部)、発熱領域81aにおける中間部に対向する領域(図3のR2部)、および発熱領域81aにおける下流部に対向する領域(図3のR3部)の変形量を測定している。図11(a)〜(b)では、ヒータ81による加熱を行わない常温時の定着ベルト61の形状を変形量0とした場合の、定着ベルト61の変形量を示している。図11(a)〜(b)において、変位が+の場合は、定着ベルト61が外周側に向けて変形したことを表しており、変位が−の場合は、定着ベルト61が内周側に向けて変形したことを表している。
また、図11(a)〜(b)では、定着ベルト61の上流部R1、中間部R2および下流部R3のそれぞれにおいて、定着ベルト61の長手方向(X方向)の一端部(Front)から長手方向中央部(Center)までの変形量を示している。なお、通常、図11(a)〜(b)に示していない定着ベルト61の長手方向中央部から長手方向の他端部までの変形量は、図11(a)〜(b)に示した変形量のグラフを縦軸に対して反転したものと同じ傾向を示す。
図11(a)に示すように、弾性層613を有していない第1構成の定着ベルト61を用いた場合には、中間部R2において、ヒータ81を発熱させた場合の定着ベルト61の変形量が、長手方向一端部から長手方向中央部に向かうに従い大きくなっている。すなわち、中間部R2では、長手方向両端部と比較して長手方向中央部において定着ベルト61の変形量が大きくなっており、定着ベルト61は、長手方向中央部において中間部R2が定着ベルト61の外周側に膨らむように変形する。
そして、図11(a)に示すように、第1構成の定着ベルト61を用いた場合には、ヒータ81を発熱させた場合の中間部R2における変形量が、長手方向一端部と長手方向中央部とで大きく異なっている。
また、上流部R1および下流部R3では、ヒータ81が発熱した場合の定着ベルト61の変形量が、上述した中間部R2における変形量と比較して小さくなっている。特に下流部R3では、図11(a)に示すように、定着ベルト61の変形量が−の値となっており、定着ベルト61が内周側に向けて凹むように変形している。
この結果、第1構成の定着ベルト61を用いた場合、ヒータ81を発熱させた場合の定着ベルト61の変形量は、特に長手方向中央部において、上流部R1または下流部R3と中間部R2との差が大きくなっている。
これに対し、第2構成の定着ベルト61は第1構成の定着ベルト61と比較して剛性が高く、変形したヒータ81に押された場合であっても変形しにくい。このため、図11(b)に示すように、中間部R2において、長手方向中央部での変形量が第1構成の定着ベルト61を用いた場合と比較して小さくなっている。
一方、第2構成の定着ベルト61は、剛性が高いことで、長手方向一端部の形状が長手方向中央部の変形の影響を受け易くなっている。このため、図11(b)に示すように、中間部R2において、長手方向中央部と長手方向一端部との間の領域での変形量は、第1構成の定着ベルト61を用いた場合と比較して大きくなっている。
また、第2構成の定着ベルト61を用いた場合、上流部R1および下流部R3では、第1構成の定着ベルト61を用いた場合と比較して、長手方向一端部から長手方向中央部までの定着ベルト61の変形量が小さくなっている。
このように、定着ベルト61の層構造の違い等により、ヒータ81の変形に伴う定着ベルト61の変形量が異なる場合がある。そして、定着ベルト61とヒータ81との密着性を改善するために、例えば第1構成の定着ベルト61の変形量に対応させてヒータ81の形状を変形させた場合には、第1構成の定着ベルト61を用いた場合の密着性は改善するものの、第2構成の定着ベルト61を用いた場合には、定着ベルト61とヒータ81との間に空隙が生じるおそれがある。
これに対し、本実施の形態のヒータユニット80では、弾性部材70を設けることで、定着ベルト61の種類によらず、定着ベルト61の内周面とヒータ81との密着性が低下することを抑制している。
<弾性部材の構成の説明>
続いて、本実施形態のヒータユニット80における弾性部材70の構成について、より詳細に説明する。図12は、本実施の形態のヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した状態を示す図である。なお、図12においては、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周から取り外した状態におけるヒータ81および弾性部材70の位置を、破線で示している。
本実施の形態の弾性部材70は、例えば金属板を折り曲げることにより形成される板バネから構成され、一方の端部が取り付け部83に取り付けられるとともに、他方の端部が取り付け部83および支持フレーム82から離間した自由端となっている。具体的には、図12および上述した図6に示すように、弾性部材70は、取り付け部83に対して固定支持される固定部71と、固定部71の端部から湾曲部72aを介して取り付け部83から離れる方向に延びる第1延伸部72と、第1延伸部72の端部から湾曲部72aを介して取り付け部83から離れる方向に延びる第2延伸部73と、第2延伸部73の先端に設けられ、ヒータユニット80が定着ベルト61の内周に設置された際にヒータ81の非発熱領域81cを保持する保持部74と、を有している。
本実施の形態の定着ユニット60(図3参照)では、定着ベルト61の内周にヒータユニット80を設置するに際し、ヒータ81の自由端である非発熱領域81cを弾性部材70の保持部74に差し込んだ状態で、ヒータユニット80を定着ベルト61に挿入する。
ここで、上述したように、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した場合には、ヒータ81は、定着ベルト61に規制され定着ベルト61の内周面に沿った形状に変形する。そして、ヒータ81の変形に伴い、ヒータ81の自由端である非発熱領域81cが定着ベルト61の内周面に沿って移動する。
これにより、ヒータ81の非発熱領域81cが挿入された保持部74がヒータ81(非発熱領域81c)に押されることで、弾性部材70は、取り付け部83に固定された固定部71を支点として、図12において破線で示す形状から実線で示す形状へ変形する。
本実施の形態では、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した状態では、取り付け部83および取り付け部83に取り付けられる弾性部材70の固定部71が、円筒状の定着ベルト61における回転軸に隣接するように設けられる。これにより、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した場合には、図12において破線矢印で示すように、弾性部材70の保持部74は、定着ベルト61の内周面に沿うように移動し、定着ベルト61の内周面に沿う方向に向かう弾性復元力が生じる。
この結果、ヒータ81は、弾性部材70の弾性復元力により非発熱領域81cが定着ベルト61の内周面に沿って押され、図12に示すように、発熱領域81aが定着ベルト61の内周面に押し付けられるようになる。
すなわち、本実施の形態の定着ユニット60では、ヒータ81自身が有する弾性復元力に加えて、弾性部材70によって非発熱領域81cが押されることにより生じる押圧力により、ヒータ81が定着ベルト61の内周面に押し付けられるようになっている。
そして、ヒータ81を発熱させることによりヒータ81が変形した場合であっても、弾性部材70によりヒータ81が定着ベルト61の内周面に押し付けられることで、ヒータ81と定着ベルト61との密着性の低下が抑制される。
具体的には、上述したように、ヒータ81を発熱した場合、定着ユニット60における長手方向両端部(X方向両端部)において、定着ベルト61がヒータ81から離れるように変形する。これに対し、本実施の形態では、弾性部材70によりヒータ81が定着ベルト61の内周面に押し付けられることで、定着ベルト61が変形した場合であっても、変形した定着ベルト61の内周面にヒータ81が追従するようになる。言い換えると、ヒータ81の変形に伴って定着ベルト61の長手方向両端部が外周側に向けて変形した場合であっても、ヒータ81が定着ベルト61の内周面に接触した状態が維持される。
この結果、ヒータ81と定着ベルト61の内周面との間に空隙G(図10(b)参照)が形成されることが抑制され、ヒータ81と定着ベルト61との密着性の低下が抑制される。
そして、本実施の形態では、定着ベルト61とヒータ81との密着性の低下が抑制されることで、定着ベルト61への伝熱量に差異が生じることが抑制され、定着ベルト61における温度むら発生が抑制される。
ここで、本実施の形態のヒータユニット80では、弾性部材70を、長手方向に複数設けている。具体的には、図5に示すように、ヒータユニット80の長手方向の一端側および他端側に4個ずつ、合計8個の弾性部材70を、隣接する弾性部材70との間に間隙を設けて配置している。そして、ヒータユニット80の長手方向中央部には弾性部材70を設けていない。
上述したように、ヒータ81を発熱させた場合には、主にヒータ81の長手方向中央部が定着ベルト61側に向けて突出するように変形し、定着ベルト61を押し上げる。このため、ヒータユニット80の長手方向中央部では、弾性部材70を設けない場合であっても、ヒータ81と定着ベルト61の内周面との密着性の低下は起こりにくい。
さらに、本実施の形態では、弾性部材70をヒータユニット80の長手方向中央部には設けない構成とすることで、弾性部材70を設ける場合と比較して、ヒータ81を発熱させた場合に、ヒータユニット80の長手方向中央部においてヒータ81による定着ベルト61の押し上げ量が低減される。これにより、弾性部材70をヒータユニット80の長手方向中央部に設ける場合と比較して、ヒータ81が定着ベルト61を押し上げることによる定着ベルト61の変形量が小さくなり、ヒータ81と定着ベルト61の内周面との密着性の低下がより抑制される。
また、本実施の形態では、複数の弾性部材70を設けることで、定着ベルト61の変形量に応じて、それぞれの弾性部材70によって異なる押圧力でヒータ81を定着ベルト61に押圧することが可能になっている。すなわち、本実施の形態では、ヒータユニット80の長手方向の位置によって定着ベルト61の変形量が違う場合であっても、それぞれの弾性部材70により定着ベルト61の変形量に合わせてヒータ81が押圧される。これにより、長手方向の全域に亘って、定着ベルト61とヒータ81との密着性が低下することが抑制される。
さらに、本実施の形態のヒータユニット80では、弾性部材70は、ヒータ81のうち発熱層811が設けられていない非発熱領域81cに接触し、発熱領域81aには接触していない。これにより、例えば弾性部材70がヒータ81の発熱領域81aに接触するような場合と比較して、発熱層811にて発生した熱が弾性部材70に伝導することが抑制され、定着ベルト61がより速やかに昇温される。
また、本実施の形態のヒータユニット80では、上述したように、ヒータ81の変形に伴って変形した定着ベルト61の内周面に対して、弾性部材70によってヒータ81を押し付ける構成としている。
これにより、例えば変形したヒータ81に対して定着ベルト61を押し付けるような構成を採用する場合と比較して、長手方向両端部と長手方向中央部との定着ベルト61の変形量の差(定着ベルト61の外径の差)を小さくすることができる。
さらにまた、本実施の形態のヒータユニット80は、ヒータ81の変形に伴って変形した定着ベルト61の内周面に対してヒータ81を押し付ける構成を採用することで、定着ベルト61の変形の態様に応じて、ヒータ81が定着ベルト61の内周面に接触されるようになっている。
これにより、本実施の形態のヒータユニット80は、例えば図4(a)に示した第1構成の定着ベルト61や図4(b)に示した第2構成の定着ベルト61等の層構成が異なる定着ベルト61に適用した場合であっても、定着ベルト61とヒータ81との密着性の低下を抑制できる。
図13は、本実施の形態のヒータユニット80を採用した定着ユニット60について、上述した図11(a)〜(b)と同様にして測定した定着ベルト61の変形量を示した図である。
なお、図13では、定着ベルト61として弾性層613を有する第2構成の定着ベルト61(図4(b)参照)を用いた定着ユニット60について示している。
図13に示すように、弾性部材70を有する本実施の形態のヒータユニット80を採用することで、弾性部材70を有していないヒータユニット80を採用した場合(図11(b)参照)と比較して、定着ベルト61の長手方向両端部と長手方向中央部との定着ベルト61の変形量の差が小さくなることが確認される。
さらに、本実施の形態のヒータユニット80を採用した場合には、定着ベルト61の長手方向中央部における変形量が、図11(b)に示した例と比べて小さくなることが確認される。
以上説明したように、本実施の形態の定着ユニット60では、シート状のヒータ81を用いたヒータユニット80において発熱層811の発熱に伴う熱膨張によりヒータ81が変形したような場合であっても、弾性部材70がヒータ81の非発熱領域81cに作用することにより、ヒータ81の発熱領域81aが定着ベルト61の内周面に押し付けられる。これにより、ヒータユニット80が弾性部材70を有していない場合と比較して、ヒータ81と定着ベルト61との密着性の低下が抑制される。
この結果、ヒータユニット80が弾性部材70を有していない場合と比較して、ヒータ81の発熱により定着ベルト61やヒータ81が変形した場合であってもヒータ81から定着ベルト61への熱の伝導が良好に行われる。
なお、本実施の形態では、複数の弾性部材70を互いに同じ構成のものとしたが、例えばそれぞれの弾性部材70の形状や厚さ、材質、支持フレーム82における取り付け位置等を異ならせることで、それぞれの弾性部材70によるヒータ81の押圧力を異ならせてもよい。具体的には、長手方向両端部に設ける弾性部材70によるヒータ81の押圧力を、長手方向中央部に設ける弾性部材70による押圧力と比較して大きくすることが好ましい。これにより、ヒータ81が発熱した場合にヒータ81と定着ベルト61の内周面との間に空隙Gが生じやすいヒータユニット80の長手方向両端部において、定着ベルト61の内周面に対してヒータ81が強く押し付けられるようになり、ヒータ81と定着ベルト61の内周面との密着性の低下がより抑制される。
また、本実施の形態では、弾性部材70として板バネを用いたが、弾性復元力によりヒータ81の非発熱領域81cを押圧してヒータ81を定着ベルト61の内周面に押し付けるものであれば、弾性部材70として例えばコイルバネ等の他の部材を用いてもよい。
<実施の形態2>
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。図14は、実施の形態2が適用されるヒータユニット80および定着ベルト61を示した図である。なお、実施の形態2の説明において、実施の形態1と同様の構成については同様の符号を用い、ここでは詳細な説明は省略する。
実施の形態1では、弾性部材70によりヒータ81の自由端である非発熱領域81cを押すことで、定着ベルト61の内周面にヒータ81を押し付ける構成とした。これに対し、実施の形態2では、弾性が低く剛性が高い突き当て部材75に対してヒータ81の非発熱領域81cを突き当てることで、ヒータ81と定着ベルト61との密着性の低下を抑制している。以下、具体的に説明する。
実施の形態2のヒータユニット80は、図14に示すように、弾性部材70(図3参照)に代えて、支持フレーム82の側面に取り付けられた突き当て部材75を有している。突き当て部材75は、例えばステンレス等の剛性の高い材料からなり曲げ加工が施された板金により構成される。そして、突き当て部材75は、一方の端部が支持フレーム82に取り付けられるとともに、他方の端部が支持フレーム82から離れる方向(定着ベルト61側)に突出している。
続いて、実施の形態2のヒータユニット80に用いられるヒータ81について説明する。図15(a)〜(b)は、実施の形態2のヒータユニット80に用いられるヒータ81の一例を示した図である。なお、図15(a)〜(b)は、円弧状に曲げられる前の平面状のヒータ81について図示している。
図15(a)〜(b)に示すように、実施の形態2のヒータ81は、長手方向中央部と比較して長手方向両端部において、非発熱領域81cが外側に突出した形状となっている。言い換えると、実施の形態2のヒータ81は、支持フレーム82(図14参照)に固定される非発熱領域81bから自由端である非発熱領域81cまでの距離が、長手方向中央部と比較して長手方向両端部において長く形成されている。
そして、本実施の形態では、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した状態では、図14に示すように、ヒータ81が定着ベルト61の内周面に規制されることで、ヒータ81の自由端である非発熱領域81cが突き当て部材75に接触した状態となる。
ここで、上述したように、突き当て部材75は、剛性が高い部材で構成されるため、ヒータ81の非発熱領域81cが突き当て部材75に接触した場合であっても、突き当て部材75はほとんど変形しない。これにより、図14に示すように、ヒータユニット80を定着ベルト61の内周に設置した状態では、ヒータ81には突き当て部材75により矢印で示す方向に向かう力が加えられる。そして、ヒータ81は、発熱により変形する前の状態において、予め定着ベルト61の内周面に押し付けられた状態となっている。
さらに、実施の形態2のヒータ81は、上述したように、長手方向中央部と比較して長手方向両端部の非発熱領域81cが突出した形状を有している。これにより、本実施の形態では、長手方向中央部と比較して長手方向両端部において、ヒータ81の非発熱領域81cが突き当て部材75に強く突き当たるようになっている。そして、ヒータ81は、長手方向中央部と比較して長手方向両端部において、定着ベルト61の内周面により強く押し付けられた状態となっている。
ヒータ81が発熱され変形した場合には、突き当て部材75によりヒータ81が定着ベルト61の内周面に押し付けられることで、ヒータ81と定着ベルト61との密着性の低下が抑制される。
具体的には、上述したように、ヒータ81を発熱した場合、定着ユニット60における長手方向両端部において、定着ベルト61がヒータ81から離れるように変形する。これに対し、本実施の形態では、突き当て部材75によりヒータ81が予め定着ベルト61の内周面に押し付けられた状態となっていることで、定着ベルト61が変形した場合であっても、変形した定着ベルト61の内周面にヒータ81が追従するようになる。言い換えると、ヒータ81の変形に伴って定着ベルト61の長手方向両端部が外周側に向けて変形した場合であっても、ヒータ81が定着ベルト61の内周面に接触した状態が維持される。
なお、上述した実施の形態1では、ヒータ81として、湾曲される前の形状が長方形状のヒータ81を用いたが、例えば図15(a)〜(b)に示したような形状のヒータ81を用いてもよい。これにより、弾性部材70によりヒータ81が押されることで、ヒータユニット80の長手方向両端部において、定着ベルト61の内周面へのヒータ81の押圧力が大きくなり、ヒータ81と定着ベルト61の内周面との密着性の低下がより抑制される。
また、実施の形態1および実施の形態2のヒータユニット80では、発熱層811、絶縁層812および熱拡散層813が積層されたヒータ81を用いたが、ヒータ81は、通電により発熱層811を有し、全体として可撓性を有するとともに湾曲させた場合に弾性復元力により定着ベルト61の内周面に押し付けられる構成を有するものであれば、上述したものに限られない。例えば、絶縁層812aに金属箔等から構成される他の熱拡散層をさらに積層する構造としてもよい。
60…定着ユニット、61…定着ベルト、70…弾性部材、75…突き当て部材、80…ヒータユニット、81…ヒータ、81a…発熱領域、81b、81c…非発熱領域、82…支持フレーム、83…取り付け部、811…発熱層、812…絶縁層、813…熱拡散層

Claims (6)

  1. 回転し、記録材にトナー像を定着する定着部材と、
    前記定着部材とともに、トナー像を保持した記録材が通過する加圧部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材の回転軸方向に延び通電により発熱する発熱層を有し、当該回転軸方向に延びる一端部で支持され、当該定着部材の内周面に接触して弾性変形し弾性復元力により当該内周面に押し付けられる加熱部材と、
    前記加熱部材の前記一端部に対向する他端部に作用し、当該加熱部材を前記定着部材の内周面に押し付ける押し付け部材と
    を備える定着装置。
  2. 前記押し付け部材は、弾性を有する部材からなり、前記加熱部材に押されて弾性変形することで生じる弾性復元力により当該加熱部材の前記他端部を押圧することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押し付け部材は、前記回転軸方向に複数設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記押し付け部材は、前記回転軸方向の中央部には設けられないことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記押し付け部材による前記定着部材に対する前記加熱部材の押し付け力は、当該定着部材の前記回転軸方向の中央部と比較して、当該回転軸方向の両端部において大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    トナー像を記録材に転写する転写手段と、
    回転し、記録材にトナー像を定着する定着部材と、
    前記定着部材とともに、トナー像を保持した記録材が通過する加圧部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材の回転軸方向に延び通電により発熱する発熱層を有し、当該回転軸方向に延びる一端部で支持され、当該定着部材の内周面に接触して弾性変形し弾性復元力により当該内周面に押し付けられる加熱部材と、
    前記加熱部材の前記一端部に対向する他端部に作用し、当該加熱部材を前記定着部材の内周面に押し付ける押し付け部材と
    を備える画像形成装置。
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