JP2014190611A - 加熱調理器 - Google Patents

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Sadayuki Matsumoto
貞行 松本
Ikuro Suga
郁朗 菅
Miyuki Takeshita
みゆき 竹下
Tadanobu Ito
匡薫 伊藤
Koichi Kinoshita
広一 木下
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】本発明に係る加熱調理器によれば、清掃作業性を改善し、加熱調理器の内部をより清潔に維持することができる。
【解決手段】本発明に係る加熱調理器は、上壁および開閉可能な前面扉を有する直方体形状の加熱庫と、前記加熱庫に対し着脱可能なヒータを固定部材により前記上壁に隣接して保持するヒータ保持部とを備え、前記ヒータ保持部は、前記加熱庫の前記上壁を覆う天井板を有し、前記ヒータとともに前記加熱庫内に取り付け、前記加熱庫から取り外しできることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器に関し、とりわけグリル、ロースタ、オーブンなどの加熱庫において誘導電流式ヒータを熱源に用いた加熱調理器に関する。
たとえば特許文献1において、加熱庫(箱状筐体)の内部に配置した無端ループ状の金属棒や金属パイプからなるヒータの一部に、高周波電源からの高周波電流が供給されたコイルが発生する高周波磁束を鎖交させて、ループ状のヒータに電磁誘導による誘導電流を流し、ヒータの電気抵抗に応じたジュール熱により加熱する加熱調理器が提案されている。このような加熱調理器において、ヒータは外部電源回路から有線の電源ラインを介して給電を受けるものではなく、高周波磁束を介してワイヤレスで電源供給するものであるので、ユーザは、加熱調理器を使用した後に、ヒータを加熱庫から自在に取り外し、ヒータおよび加熱庫の内部(加熱庫の上壁、下壁、後壁、および側壁)を容易に清掃して、再びヒータを取り付けることにより、加熱庫内を常に清潔に保つことができる。すなわち特許文献1の加熱調理器においては、熱源となるループ状のヒータに高周波磁束を介して(ワイヤレスで)給電できるように構成したことにより、加熱庫内部の清掃性を格段に改善することができる。
特開2011−187405号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された加熱調理器をたとえばIHクッキングヒータのロースタとして用いたとき、ヒータはIHクッキングヒータ本体(ロースタの加熱庫)から取り外して、流水等で丹念に洗浄できるものの、加熱庫そのものはロースタ本体に固定されるものであるため、加熱庫内部の洗浄については、流水等で洗浄することはできず、濡れ布巾等で汚れを拭い取ることにより洗浄せざるを得なかった。またIHクッキングヒータは、キッチンへの設置スペース(設置寸法)が概ね標準的な規格により決まっており、ロースタの加熱庫の高さは10cm〜15cmと狭小であるため、ユーザが加熱庫内に手を入れて濡れ布巾等で汚れを拭い取る作業は面倒なものであった。
また、一般的なIHクッキングヒータのロースタは、食材の下方に配置された受け皿を有し、たとえば魚焼き調理時に食材から生じる脂などの汚れは下方に落ちて、受け皿で受けることができる。よって調理後に、受け皿を加熱庫内から取り出して流水等で洗浄することができ、受け皿より下方に位置する加熱庫の下壁についてはほとんど清掃する必要がなかった。
一方、加熱庫の上壁は、油脂分が多い魚等(特に秋刀魚)をロースタで調理すると、魚から生じる油煙が付着して、汚れがひどく、最も清掃すべき部分であるにもかかわらず、ユーザが濡れ布巾等を用いて加熱庫の上壁の汚れを拭い取るためには、ユーザは腰をかがめ、下から上を見上げるようにしながら清掃する必要があり、清掃がきわめて困難であり、煩わしいものであった。またユーザは、加熱庫の上壁の清掃が困難であるために、加熱庫の上壁の汚れによる異臭が残り、ロースタが魚以外のさまざまな食材を調理する機能を有するものであっても、魚以外の食材に異臭が移ることを憂慮して他の食材を調理することを躊躇し、ロースタの本来の機能を十分に発揮させることができなかった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、加熱庫から上側のヒータを取り出して加熱庫内部の清掃性を向上するとともに、加熱庫の上壁を覆う着脱可能な天井板を設け、加熱庫から取り外した天井板を流水等で洗浄することにより、加熱庫の上壁を清潔に維持することができる加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、上壁および開閉可能な前面扉を有する直方体形状の加熱庫と、前記加熱庫に対し着脱可能なヒータを固定部材により前記上壁に隣接して保持するヒータ保持部とを備え、前記ヒータ保持部は、前記加熱庫の前記上壁を覆う天井板を有し、前記ヒータと一体で前記加熱庫内に取り付け、前記加熱庫から取り外しできることを特徴とするものである。
本発明に係る加熱調理器によれば、着脱可能なヒータを上壁に隣接して保持し、加熱庫の上壁を覆う天井板を有するヒータ保持部を採用し、ヒータ保持部とヒータとを一体で加熱庫内に取り付け、加熱庫から取り外しできるように構成することにより、清掃作業性を改善し、加熱調理器の内部をより清潔に維持することができる。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を示す断面図である。 コイルユニットのみを後方から見たときの斜視図である。 実施の形態1に係るヒータ保持部の下方斜視図である。 開閉可能な前面扉をユーザ手前側に引き出したときの加熱調理器を示す断面図である。 ヒータ保持部および着脱可能なヒータをユーザ手前側に引き出したときの加熱庫を示す下方斜視図である。 変形例1のヒータ保持部を示す図4と同様の断面図である。 変形例1のヒータ保持部を示す拡大斜視図である。 実施の形態2に係るヒータ保持部の下方斜視図である。 実施の形態2に係るヒータ保持部の拡大斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る加熱調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(たとえば、「上」、「下」、「右」、および「左」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものでない。また以下の添付図面において、同様の構成部品については同様の符号を用いて参照する。なお本発明に係る加熱調理器は、各実施の形態において、IHクッキングヒータに好適に用いられるロースタについて説明するが、他の形態を有するオーブンレンジやオーブントースタ等にも同様に採用することができる。すなわち、このIHクッキングヒータのロースタは、魚焼き調理に利用されることが多いが、オーブン調理やグリル調理等、他のさまざまな調理に利用することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の加熱調理器1を示す断面図である。図1の加熱調理器1は、概略、筐体3と、その上部に配設された強化ガラスなどからなるトッププレート4と、トッププレート4の下方に配設された誘導加熱コイル5a,5bとを有する。鍋やフライパンなどの被加熱体は、トッププレート4上に載置され、誘導加熱コイル5a,5bに高周波電流が供給されたときに発生する高周波磁束により渦電流が発生し、その渦電流によるジュール熱で加熱される。また、加熱調理器1は、筐体3に内蔵された加熱庫(箱状筐体)10と、加熱庫10の内部に配置された上側ヒータ20および下側ヒータ21と、上側ヒータ20および下側ヒータ21に誘導電流を流すコイルユニット30と、コイルユニット30に高周波電流を供給する電源回路(図示せず)とを有する。
加熱庫10は、上壁11、下壁12、開閉自在な前面扉13、後壁14、および一対の側壁(図示せず)を有し、直方体の箱型容器として構成されている。加熱庫10は、加熱調理時にその内部が高温になるため、上壁11、下壁12、および側壁は、たとえば鉄板(亜鉛めっき鋼板、炭素鋼板などの鋼板を含む)や、磁性または非磁性のステンレス鋼板などの金属板を2枚重ねて形成し、その間に空気層を挟んだ断熱壁として構成することが好ましい。
図2は、コイルユニット30のみを後方から見たときの下方斜視図である。コイルユニット30は、図1および図2に示すように、水平方向に延びる一対の溝部または凹部32を含むセラミックなどの非磁性絶縁物からなる断熱基板34を有し、この断熱基板34が加熱庫10の後壁14を構成する。またコイルユニット30は、加熱庫10の後壁14に平行な平面上に螺旋状に巻回されてなる平面コイル36と、平面コイル36の少なくとも一部を包囲し、断熱基板34の凹部32を覆うコ字状断面またはU字状断面の磁性体38,39とを有する。断熱基板34の凹部32は、図1に示すように、上側ヒータ20および下側ヒータ21の一部を収容するためのものである。平面コイル36は、リッツ線などの絶縁被膜導線を複数ターン巻回してなり、その外形が略長方形または略長楕円形となるように形成したものであってもよい。また図1に示すように、断熱基板34と平面コイル36との間に空気層または空気の流れを形成して加熱庫10から平面コイル36への熱を遮断するようにしてもよい。さらに断熱基板34と平面コイル36との間にセラミックウールなどからなる断熱材を設けてもよい(図示せず)。
コイルユニット30は、平面コイル36で発生した高周波磁束が筐体3または他の金属製の構成部品に漏れることにより電力損失を低減するために、磁性体38,39を覆うアルミカバー(キャンセルカバー)33を有する(図1)。またアルミカバー33は、平面コイル36および磁性体38,39に対向する空冷ファン35が設けられ(図1)、平面コイル36および磁性体38,39を効率的に空冷する冷却風を制御する風洞としても機能する。
上側ヒータ20および下側ヒータ21は、電気的に閉じた(無端ループ状の)金属棒や金属パイプ等の導電体からなり、その一部が断熱基板34の凹部32に挿入され、平面コイル36に電源回路から高周波電流が供給されると、磁性体38,39の周囲において形成された高周波磁場と鎖交することにより、誘導電流が流れ、電気抵抗に応じたジュール熱を生じ、食材を直接的に加熱するものである。このようなヒータの加熱原理については、前掲特許文献1に詳細に記載されているので、本明細書においては、その詳細な説明を省略する。なお、図2に示すコイルユニット30は、前掲特許文献1の図2に対応するものであるが、高周波磁束を介して上側ヒータ20および下側ヒータ21に誘導電流を供給するものであれば、任意の構成を有していてもよく、たとえば前掲特許文献1の図20に対応するコイルユニットであってもよく、その構成により本発明は限定されるものではない。
本願明細書においては、断熱基板34の凹部32に挿入される上側ヒータ20の一部は、高周波磁場と鎖交することにより電源供給されるものであるため、上側ヒータ20の「給電部」22ともいう。すなわち上側ヒータ20は、電源回路から有線の電源ラインを介して給電を受けるものではなく、給電部22から高周波磁束を介して給電されるものであるので、加熱庫10に対して着脱可能に取り付けることができ、清掃が必要な場合には、加熱庫10から容易に取り出して、流水等で十分に洗浄することができる。
実施の形態1に係る加熱調理器1は、上側ヒータ20を加熱庫10の上壁11に隣接して着脱自在に保持するためのヒータ保持部40を有する。図3は本発明に係るヒータ保持部40の下方斜視図である。実施の形態1に係るヒータ保持部40は、天井板42、先端板43、および支持板44a,44bを含む一対の側方板46a,46bを有する。ヒータ保持部40の天井板42は、筐体3の上壁11の全体を実質的に覆うように構成されている。また上側ヒータ20の加熱庫10内における前後方向の位置を規制する前後固定部材48がヒータ保持部40の天井板42に配置され、上側ヒータ20の加熱庫10内における左右方向の位置を規制する複数の左右固定部材50a〜50dがヒータ保持部40の一対の側方板46a,46bに配置されている。
ヒータ保持部40の天井板42、先端板43、および支持板44a,44bを含む一対の側方板46a,46bは、セラミックなどの高耐熱性絶縁材料を用いて一体成形してもよいが、製造コストを削減するために、鋼板などの金属平板をプレス加工、切削加工、および折り曲げ加工することにより形成してもよい。またヒータ保持部40は、清掃時に汚れを除去しやすくするために、フッ素樹脂などの防汚コーティング処理を行ってもよい。
ヒータ保持部40の天井板42に配置された前後固定部材48は、同様に高耐熱性絶縁材料で構成されることが好ましい。また前後固定部材48は、加熱前後に熱膨張収縮する上側ヒータ20の前後方向の位置を規制するものであることから、上側ヒータ20が前後方向に熱膨張収縮しても、上側ヒータ20の給電部22が断熱基板34の凹部32内の所定位置に保持されるように、可撓性を有するものであることが好ましい。したがって前後固定部材48は、金属製の板ばねであってもよい。ただし、天井板42および前後固定部材48をともに金属等の導電性材料で構成する場合には、天井板42と前後固定部材48との間に、セラミック、マイカシート、またはシリコーンゴム等の高耐熱性絶縁材料からなるスペーサ(図示せず)を介在させて、ヒータ保持部40の天井板42と前後固定部材48との間を電気的に絶縁させることが好ましい。絶縁性スペーサを設けることにより、上側ヒータ20に流れる高周波電流がヒータ保持部40の天井板42を介して他の導電性の構成部品に流れる可能性を排除することができる。
ヒータ保持部40の一対の側方板46a,46bに配置された各左右固定部材50a〜50dは、コ字状断面またはU字状断面を有し、上側ヒータ20を収容する開口部53を含むように成形されている。また各左右固定部材50a〜50dは、同様に高耐熱性絶縁材料で構成されることが好ましく、加熱前後に熱膨張収縮する上側ヒータ20の左右方向の位置を規制するものである。すなわち上側ヒータ20が左右方向に熱膨張収縮しても、各左右固定部材50a〜50dの間に安定的に保持されるように、上側ヒータ20の熱膨張収縮時の水平方向の最大寸法および最小寸法を考慮して、対向する一対の左右固定部材50a〜50dの開口部53の間の距離を設計することが必要である。あるいは、各左右固定部材50a〜50dは、前述の前後固定部材48のように金属で形成して、側方板46a、46bとの間に、セラミック、マイカシート、またはシリコーンゴム等の高耐熱性絶縁材料からなるスペーサを介在させて、側方板46a、46bと電気的に絶縁させて形成してもよい。
図4は、開閉可能な前面扉13をユーザ手前側に引き出したときの加熱調理器1を示す図1と同様の断面図である。なお図4においては、下側ヒータ21、ならびに脂受け皿18および焼き網19を省略している。加熱庫10は、図3に示すように、前面扉13と、これに連結されたスライドレール17と、スライドレール17に設けた支点17aで回転可能に支持されたプルダウンアーム15とを有し、前面扉13を手前側に引き出し、プルダウンアーム15を下方に下げることにより、ユーザがスライドレール17の上に支持された脂受け皿18および焼き網19(食材を含む)を視認して、これらを出し入れできるように構成されている。なお、前面扉13を手前側に引き出して、食材等を出し入れする構造は、これに限定されるものではなく、たとえば一般的なガスレンジの魚焼きロースタなどで採用されているように、前面扉を前方に引き出して加熱庫10から完全に取り外せるような構造を有していてもよく、前面扉等の構成により本発明が限定されるものではない。
一方、本発明に係る加熱調理器1において、食材を焼き網19の上に配置し、開閉可能な前面扉13を閉めるとき、すなわち前面扉13をユーザの奥手側に押し込むとき、図1に示すように、前面扉13の上端部13aがヒータ保持部40の先端板43に当接するように構成されている。すなわち本発明に係る加熱調理器1によれば、着脱可能なヒータ保持部40を清掃して、再び加熱庫10内に設置するとき、ヒータ保持部40を十分に奥手側へ押し込むことにより、上側ヒータ20の給電部22を断熱基板34の凹部32内の所定位置に確実に挿入することができる。
図5は、ヒータ保持部40および着脱可能な上側ヒータ20をユーザ手前側に引き出したときの加熱庫10を示す下方斜視図である。なお図5においては開閉可能な前面扉13およびプルダウンアーム15を省略している。ヒータ保持部40の支持板44a,44bが、加熱庫10の一対の側壁に設けた棚部16a,16bに載置されることにより、ヒータ保持部40とともに上側ヒータ20を加熱庫10の上壁11に隣接して保持するように構成されている。
以上説明したように、実施の形態1の加熱調理器1によれば、ヒータ保持部40の天井板42が加熱庫10の上壁11を実質的に覆うように構成し、ヒータ保持部40を加熱庫10に対して着脱自在とすることにより、食材から生じる油煙等の汚れが付着したヒータ保持部40の天井板42を流水等で洗浄することを可能にし、加熱庫10の上壁11を清潔に維持することができる。すなわち実施の形態1の天井板42は、加熱庫10の上壁11を清潔に維持するための上方防汚板としての機能を有する。
なお、下側ヒータ21については、上記のように、上側ヒータ20と同様に高周波磁束を介して電源供給を受けるものであってもよいが、従来式の有線の電源ラインを介して電源供給を受けるシーズヒータ等であってもよい。また本発明に係る加熱調理器1は、筐体3内の下側ヒータ21を省略したものであってもよい。
変形例1.
図3に示すヒータ保持部40の一対の側方板46a,46bは、加熱庫10の側壁に比して実質的に短いため、加熱庫10の側壁が、食材から生じる油煙等が付着しやすく、清掃が煩わしい場合がある。そこで変形例1に係るヒータ保持部40の一対の側方板46a,46bは、加熱庫10の側壁に沿ってスライドレール17付近まで延びるように構成することにより(図示せず)、食材からの油煙等が加熱庫10の一対の側壁に付着しないようにしてもよい。すなわち実施の形態1の側方板46a,46bを、加熱庫10の側壁を清潔に維持するための側方防汚板としての機能させるようにしてもよい。
同様に、変形例1のヒータ保持部40は、図6に示すように、加熱庫10の後壁14に沿ってスライドレール17付近まで延びるように構成された後方防汚板52を有していてもよく、加熱庫10の後壁14を清潔に維持することができる。
変形例2.
図3に示すヒータ保持部40の左右固定部材50a〜50dは、コ字状断面またはU字状断面を有し、上側ヒータ20を収容する開口部53を含むように成形されているが、その他の形態を有するものであってもよい。たとえば図7に示すように、左右固定部材50a〜50dは、平坦部54から鉤状(Jフック状)に折り曲げ加工されたフック部55に上側ヒータ20が着脱可能に取り付けられるように構成してもよい。図7の左右固定部材50a〜50dが導電性材料からなる場合には、ヒータ保持部40の側方板46a,46bと左右固定部材50a〜50dの平坦部54との間にセラミック、マイカシート、またはシリコーンゴム等の絶縁板58を介在させた上で、ねじ56を用いて固定することが好ましい。ねじ56が導電性材料からなるとき、同様に、ねじ56と側方板46a,46bとの間にも絶縁板58を介在させることが好ましい。このようにヒータ保持部40の側方板46a,46bと左右固定部材50a〜50dの平坦部54との間に、耐熱性絶縁板58を介在させることにより、上側ヒータ20に流れる高周波電流がヒータ保持部40の側方板46a,46bおよび天井板42を介して、または加熱庫10を介して流れる可能性を排除することができる。
実施の形態2.
図8および図9を参照しながら、本発明に係る加熱調理器の実施の形態2について以下詳細に説明する。実施の形態1に係る上側ヒータ20がヒータ保持部40に対して着脱可能に取り付けられるのに対し、実施の形態2に係る加熱調理器1は、上側ヒータ20がヒータ保持部40から分離されることなく、ヒータ保持部40に固定される点を除き、実施の形態1に係る加熱調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図8は、実施の形態2に係るヒータ保持部40の下方斜視図であって、実施の形態1の図3に対応するものである。また図9は、左右固定部材50a〜50cの拡大下方斜視図であって、変形例2の図7に対応するものである。実施の形態2に係る加熱調理器1は、図8に示すように上側ヒータ20が金属製の左右固定部材50a〜50cによりヒータ保持部40の天井板42に固定されている。左右固定部材50a〜50cは、厚さ2mm程度の鉤状(Jフック状)の金属部材に上側ヒータ20を引っ掛けて天井板42に固定する構造を有するものであってもよい。左右固定部材50a〜50cは金属製であるので、上側ヒータ20に接することで、上側ヒータ20と各左右固定部材50a〜50cとが電気的に接続される。天井板42が金属で形成されている場合には、各左右固定部材50a〜50cと天井板42とが電気的に接続されると、上側ヒータ20に流れる誘導電流が、上側ヒータ20から各左右固定部材50a〜50cおよび天井板42を介して流れてしまう。そこで、図9に示すように各左右固定部材50a〜50cと天井板42との間にセラミックやマイカシートあるいはシリコーンゴム等の耐熱性絶縁板58を挟んで各左右固定部材50a〜50cと天井板42との電気的絶縁を確保している。そして各左右固定部材50a〜50cは鉤状の部分に上側ヒータ20を挿入し、天井板42にねじ56などで固定される。なお、ねじ56はセラミックス製のねじであってもよいが、ねじ56が金属製の場合は、ねじ56と天井板42との電気絶縁を確保するために、図9では側方板46a,46bの裏側に隠れて見えないが、セラミックなどの絶縁材料で形成されたワッシャなどによりねじ56と側方板46a,46bとの間の電気的絶縁が確保される。
実施の形態1で述べたように上側ヒータ20は加熱時の温度変化により熱膨張するが、左右固定部材50a〜50cの鉤状の部分に上側ヒータ20が挿入されているだけであるので、上側ヒータ20が熱膨張したときでも、上側ヒータ20が左右固定部材50a〜50cの鉤状部分の内部を多少移動することにより、熱膨張により上側ヒータ20に加わる過剰な力(ストレス)を緩和することができる。なお、上側ヒータ20は加熱庫10の前後方向にも熱膨張するが、上側ヒータ20の給電部は後壁14に設けられた給電部22の奥まで正しく挿入されている必要がある。そこで図8においても板ばね60を用いて上側ヒータ20が前後方向に熱膨張しても、上側ヒータ20の給電部22が後壁14の所定位置まで挿入されるように構成されている。
このような構成の加熱調理器1においても実施の形態1に記したように、ユーザは調理後に加熱庫10から、天井板42とともに上側ヒータ20を取り出し清掃することができる。実施の形態1に係るヒータ保持部40は加熱調理器1から着脱可能であるが、実施の形態2に係る上側ヒータ20は、上述のようにヒータ保持部40に対して固定されるので、ヒータ保持部40を加熱調理器1から取り外した後は、ヒータ保持部40は、これに取り付けられた上側ヒータ20と一体に清掃を行う。すなわち上側ヒータ20は天井板42に固定されており、ユーザが自由に着脱することはできないが、加熱庫10から取り出して洗浄するので、天井板42と上側ヒータ20を一体として容易に洗浄を行うことができる。
なお、上側ヒータ20を天井板42に固定するための左右固定部材50a〜50cの構造や材質、個数は上述したものに限らず他の構成であってもよい。すなわち本実施の形態では上側ヒータ20が天井板42に固定されていても、上側ヒータ20は加熱調理器1に対して電気的接点を有さないために、加熱庫10から自在に着脱することができ、加熱庫10から取り出した天井板42と上側ヒータ20を容易に清掃することができ、天井板42を取り出した後の加熱庫10の内部の清掃も容易に行える加熱調理器を得ることができる。また、加熱庫10の上壁11は、ヒータ保持部40の天井板42により全体的に覆われているので、清潔に維持することができる。
1…加熱調理器、3…筐体、4…トッププレート、5a,5b…誘導加熱コイル、
10…加熱庫(箱状筐体)、11…上壁、12…下壁、13…前面扉、13a…上端部、14…後壁、15…プルダウンアーム、16a,16b…棚部、17…スライドレール、17a…支点、18…脂受け皿、19…焼き網、
20…上側ヒータ、21…下側ヒータ、22…給電部、
30…コイルユニット、32…凹部、33…アルミカバー(キャンセルカバー)、
34…断熱基板、35…空冷ファン、36…平面コイル、38,39…磁性体、
40…ヒータ保持部、42…天井板(上方防汚板)、43…先端板、
44a,44b…支持板、46a,46b…側方板(側方防汚板)、
48…前後固定部材、50…左右固定部材、52…後方防汚板、53…開口部、
54…平坦部、55…フック部、56…ねじ、58…耐熱性絶縁板。

Claims (9)

  1. 上壁および開閉可能な前面扉を有する直方体形状の加熱庫と、
    前記加熱庫に対し着脱可能なヒータを固定部材により前記上壁に隣接して保持するヒータ保持部とを備え、
    前記ヒータ保持部は、前記加熱庫の前記上壁を覆う天井板を有し、前記ヒータとともに前記加熱庫内に取り付け、前記加熱庫から取り外しできることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記加熱庫の外部に配置されたコイルと、
    前記コイルに高周波電流を供給する電源回路と、
    前記コイルから生じる高周波磁束が前記ヒータと鎖交するように配置された磁性体とを備え、
    前記ヒータは、無端状ヒータであり、前記コイルから生じる高周波磁束が前記ヒータと鎖交したときに加熱されることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記ヒータは前記ヒータ保持部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記ヒータは前記ヒータ保持部に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  5. 前記ヒータ保持部は、前記加熱庫の一対の側壁に設けた棚部により支持される支持板を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の加熱調理器。
  6. 前記ヒータ保持部は、前記前面扉が閉じたときに該前面扉に当接する先端板を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の加熱調理器。
  7. 前記固定部材は、絶縁材料からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の加熱調理器。
  8. 前記固定部材は金属材料からなり、
    前記ヒータ保持部は、前記固定部材との間に絶縁材料からなるスペーサを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の加熱調理器。
  9. 前記加熱庫は一対の側壁および後面壁を有し、
    前記ヒータ保持部は、前記加熱庫の前記側壁を覆う側方防汚板、および前記加熱庫の前記後面壁を覆う後方防汚板を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載の加熱調理器。
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