JP2014190536A - ローディングカム装置及び摩擦ローラ式減速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記保持器36の軸方向両側面のうち、円周方向に関する位相が、前記各ポケット39、39から外れた部分の径方向外寄り部分に、ディスク38の基端面及びカム板37の片側面に向けて突出する突起40、40を設ける。又、これらディスク38の基端面及びカム板37の片側面のうちでこれら各突起40、40と対向する径方向外寄り部分に、軸方向に関する深さが、円周方向中央部で最も深く、同じく両端部に向かうに従って浅くなる凹部41、41を設ける。
【選択図】図1
Description
即ち、電動モータにより前記入力軸2を回転駆動すると、この入力軸2に外嵌した前記両カム板18、18が回転し、前記両太陽ローラ素子8、8が、前記各玉21、21と前記各カム面19、20との係合に基づき、互いに近づく方向に押圧されつつ、前記入力軸2と同方向に同じ速度で回転する。そして、前記両太陽ローラ素子8、8により構成される前記太陽ローラ3の回転が、前記各中間ローラ4、4を介して前記環状ローラ5に伝わり、前記出力軸6から取り出される。前記各トラクション部の面圧は、前記両部材8、18同士の間に設けられたばねに基づく、これら両部材8、18を互いに逆方向に相対変位させる弾力に基づいて発生するカム部押圧力により、前記摩擦ローラ式減速機1の起動の瞬間から或る程度確保される。従って、この起動の瞬間から、前記各トラクション部で過大な滑りを発生させる事なく、動力伝達が開始される。
このうちのカム板は、軸方向片側面を円周方向に関する凹凸である第一のカム面とし、円板状としている。
又、前記ディスクは、前記第一のカム面に対向する軸方向片側面を円周方向に関する凹凸である第二のカム面としている。
又、前記保持器は、前記第一のカム面と前記第二のカム面との間に装着され、円輪状としている。
又、前記各玉は、前記保持器に転動自在に保持された状態で、それぞれの転動面を前記第一、第二のカム面に接触させている。
又、請求項3に記載した発明の様に、前記凹部の円周方向両端部の傾斜角度をθとし、前記保持器の中心軸(ローディングカム装置の回転中心)とこの凹部の径方向中央部との間の距離をRとし、前記第一、第二の両カム面の傾斜角度φとし、前記ディスク及び前記カム板の中心軸(ローディングカム装置の回転中心)とこれら第一、第二の両カム面の径方向中央部との間の距離をrとした場合に、(不可避的な製造誤差等、実用上問題を生じない程度の誤差を除き、)Rtanθ=rtanφの関係を満たすものとする。
又、請求項4に記載した発明の様に、前記各突起の軸方向高さを、前記カム板と前記ディスクとの間の隙間の軸方向厚さの最大値と最小値との差の1/2よりも大きくする。
このうちの太陽ローラは軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に配置して成る。そして、前記両太陽ローラ素子の外周面を、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面とし、これら両傾斜面を転がり接触面としている。
又、前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置したもので、内周面を転がり接触面としている。
又、前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持した状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させている。
又、前記ローディングカム装置は、前記両太陽ローラ素子のうちの少なくとも一方の太陽ローラ素子であり、前記入力軸に対する相対回転を可能とされたディスクと、この入力軸に、この入力軸と同期した回転を可能に支持したカム板との間に設けている。そして、この入力軸の回転に伴って前記ディスクを、相手方の太陽ローラ素子に向けて軸方向に押圧しつつ回転させる。
更に、前記環状ローラと前記各自転軸を支持した支持フレームとのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態で支持し、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在としている。
特に、本発明の摩擦ローラ式減速機に於いては、前記ローディングカム装置を、上述の様な本発明のローディングカム装置としている。
押圧力の増大に伴うディスクとカム板との間の隙間の増大に拘らず、この隙間に設けた保持器が倒れたり、軸方向にがたつくのを防止すると共に、この保持器の強度及び剛性を確保できる。即ち、この保持器の軸方向両側面の円周方向複数箇所に突起を設けると共に、カム板及びディスクの軸方向片側面のうちでこれら各突起と対向する部分に、凹部を設けている。この為、これらカム板とディスクとの間の隙間が増大した場合にも、前記各突起と前記各凹部とを近接対向させる事ができて、前記保持器が倒れたり、軸方向にがたつくのを防止できる。又、前記各突起を、この保持器の軸方向両側面のうちで、それぞれ円周方向に関する位相がポケットから外れた部分である複数箇所に形成している。この為、これら各ポケットを形成した部分に、過度に応力が集中するのを防止でき、前記保持器の強度及び剛性を確保できる。
図4は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、突起40a、40aを、保持器36aの軸方向両側面のうちで円周方向に関する位相が、ポケット39、39から外れた部分の径方向内寄り部分に設けている。又、凹部41a、41aを、ディスク38aの基端面及びカム板37aの片側面のうちで前記各突起40a、40aと対向する径方向内寄り部分に、軸方向に関する深さが、円周方向中央部で最も深く、同じく両端部に向かうに従って浅くなる状態で設けている。この構成により、前記保持器36aの回転に伴って、前記各突起40a、40aを設けた部分に生じる遠心力を抑えている。
その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
2 入力軸
3 太陽ローラ
4 中間ローラ
5 環状ローラ
6 出力軸
7 自転軸
8 太陽ローラ素子
9 ローディングカム装置
10 ハウジング
11 入力側小径円筒部
12 入力側玉軸受ユニット
13 出力側小径円筒部
14 出力側玉軸受ユニット
15 円形凹部
16 ラジアル転がり軸受
17 連結部
18 カム板
19 被駆動側カム面
20 駆動側カム面
21 玉
22 環状空間
23 大径円筒部
24 端板
25 支持フレーム
26a、26b リム部
27 ステー
28 揺動フレーム
29 支持板部
30 基部
31 玉軸受
32 揺動軸
33 支持孔
34 鍔部
35 ローディングカム装置
36、36a 保持器
37、37a カム板
38、38a ディスク
39 ポケット
40、40a 突起
41、41a 凹部
Claims (5)
- 軸方向片側面を円周方向に関する凹凸である第一のカム面とした円板状のカム板と、この第一のカム面に対向する軸方向片側面を円周方向に関する凹凸である第二のカム面としたディスクと、前記第一のカム面とこの第二のカム面との間に装着された円輪状の保持器と、この保持器に転動自在に保持された状態で、それぞれの転動面を前記第一、第二の両カム面に接触させた複数の玉とから成るローディングカム装置に於いて、
前記保持器の軸方向両側面のうちで、円周方向に関する位相が前記各玉を保持する為のポケットから外れた部分の円周方向複数箇所に、前記カム板及び前記ディスクに向け突出した突起を設けると共に、これらカム板及びディスクの軸方向片側面のうち、これら各突起と対向する部分に、軸方向に関する深さが、円周方向中央部で最も深く、同じく両端部に向かうに従って浅くなる凹部を形成している事を特徴とするローディングカム装置。 - 前記各突起を、円周方向に関する位相が、隣り合う前記各ポケット同士の中間部となる部分に形成している、請求項1に記載したローディングカム装置。
- 前記各凹部の円周方向両端部の傾斜角度をθとし、前記保持器の中心軸とこれら各凹部の径方向中央部との距離をRとし、前記第一、第二の両カム面の傾斜角度をφとし、前記ディスク及び前記カム板の中心軸とこれら第一、第二の両カム面の径方向中央部との間の距離をrとした場合に、Rtanθ=rtanφの関係を満たす、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したローディングカム装置。
- 前記各突起の軸方向高さを、前記カム板と前記ディスクとの間の隙間の軸方向厚さの最大値と最小値との差の1/2よりも大きくしている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したローディングカム装置。
- 入力軸と、出力軸と、太陽ローラと、環状ローラと、複数個の中間ローラと、ローディングカム装置とを備え、
このうちの太陽ローラは、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に配置して成るもので、前記両太陽ローラ素子の外周面は、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面であって、これら両傾斜面を転がり接触面としており、
前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置されたもので、内周面を転がり接触面としており、
前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持された状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させており、
前記ローディングカム装置は、前記両太陽ローラ素子のうちの少なくとも一方の太陽ローラ素子であり、前記入力軸に対する相対回転を可能とされたディスクと、この入力軸に、この入力軸と同期した回転を可能に支持したカム板との間に設けられて、この入力軸の回転に伴って前記ディスクを相手方の太陽ローラ素子に向けて軸方向に押圧しつつ回転させるものであり、
前記環状ローラと前記各自転軸を支持した部材とのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態とし、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在とした摩擦ローラ式減速機に於いて、
前記ローディングカム装置が、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したローディングカム装置である事を特徴とする摩擦ローラ式減速機。
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