JP6221754B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
各トラニオン7、7を前記各傾転軸8、8の軸方向に変位させる。この結果、前記各パワーローラ6、6の周面と前記各ディスク2、5の内側面との転がり接触部(トラクション部)に作用する、接線方向の力の向きが変化する(転がり接触部にサイドスリップが発生する)。そして、この力の向きの変化に伴って前記各トラニオン7、7が、自身の傾転軸8、8を中心に揺動し、前記各パワーローラ6、6の周面と前記各ディスク2、5の内側面との接触位置が変化する。これら各パワーローラ6、6の周面を、前記両入力ディスク2、2の内側面の径方向外寄り部分と、前記両出力ディスク5、5の内側面の径方向内寄り部分とに転がり接触させれば、前記入力回転軸1と前記出力歯車4との間の変速比が増速側になる。これに対して、前記各パワーローラ6、6の周面を、前記両入力ディスク2、2の内側面の径方向内寄り部分と、前記両出力ディスク5、5の内側面の径方向外寄り部分とに転がり接触させれば、前記入力回転軸1と前記出力歯車4との間の変速比が減速側になる。
即ち、トロイダル型無段変速機の運転時に、入力、出力各ディスク2、5、各パワーローラ6a等の弾性変形に基づき、これら各パワーローラ6aをこれら各ディスク2、5の軸方向に変位させる必要が生じると、これら各パワーローラ6aを回転自在に支持している前記スラスト玉軸受13aの外輪16aが、外側面に設けた部分円筒面状の凹部30と支持梁部29の円筒状凸面28との当接面を滑らせつつ、この円筒状凸面28の中心軸イを中心として揺動変位する。この揺動変位に基づき、前記各パワーローラ6aの周面のうちで、前記各ディスク2、5の軸方向片側面と転がり接触する部分が、これら各ディスク2、5の軸方向に変位し、前記接触状態を適正に維持する。
このうちの各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を可能に支持している。
又、前記各支持部材は、それぞれの両端部に互いに同心に設けられた1対の傾転軸を備える。そして、軸方向に関して前記各ディスクの軸方向側面同士の間位置の周方向に関して複数箇所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある前記各傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けている。
又、前記各ローラ支持軸は、前記各傾転軸の軸方向に関して、前記各支持部材の中間部から前記各ディスクの径方向に関して内方に向かう方向に突出する状態で設けている。
又、前記各パワーローラは、前記各支持部材の一部で前記各ローラ支持軸の周囲に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記各ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させている。
又、前記各ラジアルニードル軸受は、複数本のニードルとこれら各ニードルを保持する保持器とを備える。そして、これら各ニードルの転動面を、前記各パワーローラの内周面に設けた外輪軌道及び前記各ローラ支持軸の外周面に設けた内輪軌道に転がり接触させている。
又、前記各スラスト転がり軸受は、前記各支持部材の内側面に前記各ディスクの軸方向の変位を可能に支持された外輪の内側面に形成した外輪軌道と、前記各パワーローラの外側面に形成した内輪軌道との間に、複数個の転動体を転動可能に設けて成る。
更に、前記押圧装置は、前記各ディスクを互いに近づく方向に押圧する。
即ち、トロイダル型無段変速機により大きなトルクを伝達する場合には、押圧装置が大きな力で各ディスクを互いに近づく方向に押圧し、前記各パワーローラが、軸方向に見た形状が楕円形となる状態に弾性変形する。この場合でも、これら各パワーローラの中心孔に挿通された各ローラ支持軸は殆ど弾性変形する事はない。従って、前記各保持器が径方向にがたつくのを十分に抑えるべく、これら各保持器の内径と前記各ローラ支持軸の外径との差を僅少に抑えた場合でも、これら各保持器が振れ回ったり、これら各保持器の内周面とこれら各ローラ支持軸の外周面とが強く擦れ合う事を防止できる。
又、前記各保持器の径方向に関する位置決めの為に、これら各保持器の外周面と前記各パワーローラの中心孔の内周面とを近接させる必要がない。この為、大きなトルク伝達に伴ってこれら各パワーローラの中心孔が弾性変形しても、前記各保持器が振れ回ったり、これら各中心孔の内周面とこれら各保持器の外周面とが擦れ合う事を防止できる。この結果、上述の様に、各保持器の径方向に関する位置決めを十分に図れ、しかも、大きなトルクを伝達する際にもこれら各保持器の回転抵抗の増大を抑えられる。
即ち、トロイダル型無段変速機により大きなトルクを伝達する場合には、押圧装置26が大きな力で各ディスク2、5(図3参照)を互いに近づく方向に押圧する。この結果、前記各パワーローラ6の中心孔19の端面形状が、トルクの非伝達時には、図2の(A)に示す様な正円形であったのが、大きなトルク伝達時には、図2の(B)に示す様な楕円形に、弾性変形する。この場合でも、前記各パワーローラ6の中心孔19に挿通された前記各ローラ支持軸12は殆ど弾性変形する事はない。
又、前記各保持器24bの径方向に関する位置決めは、前記各保持器24bの内周面と前記各ローラ支持軸12の外周面とを近接対向させる事のみで図れ、これら各保持器24bの外周面と前記各パワーローラ6の中心孔19の内周面とを近接させる必要はない。この為、大きなトルク伝達に伴ってこれら各パワーローラ6の中心孔19が弾性変形しても、前記各保持器24bが振れ回ったり、これら各中心孔19の内周面と前記各保持器24bの外周面とが擦れ合う事はない。
この結果、上述の様に、これら各保持器24bの径方向に関する位置決めを十分に図れ、しかも、大きなトルクを伝達する際にもこれら各保持器24bの回転抵抗の増大を抑えられる。
2 入力ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5 出力ディスク
6、6a パワーローラ
7、7a、7b トラニオン
8、8a、8b 傾転軸
9 支持梁部
10 支持板
11、11a、11b ラジアル軸受
12、12a ローラ支持軸
13、13a スラスト玉軸受
14 スラストニードル軸受
15 内輪軌道
16、16a 外輪
17 外輪軌道
18 玉
19 中心孔
20、20a、20b ラジアルニードル軸受
21 内輪軌道
22 外輪軌道
23 ニードル
24、24a、24b 保持器
25 駆動軸
26 押圧装置
27 アクチュエータ
28 円筒状凸面
29 支持梁部
30 凹部
31 段差面
32、32a 微小隙間
Claims (3)
- 少なくとも1対のディスクと、複数の支持部材と、それぞれがこれら各支持部材と同数のローラ支持軸及びパワーローラと、同じく同数組のラジアルニードル軸受及びスラスト転がり軸受と、押圧装置とを備え、
このうちの各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を可能に支持されたものであり、
前記各支持部材は、それぞれの両端部に互いに同心に設けられた1対の傾転軸を備えたもので、軸方向に関して前記各ディスクの軸方向片側面同士の間位置の周方向に関して複数箇所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある前記各傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられており、
前記各ローラ支持軸は、前記各傾転軸の軸方向に関して、前記各支持部材の一部から前記各ディスクの径方向に突出する状態で設けられており、
前記各パワーローラは、円形の中心孔を有する環状に形成されたもので、前記各支持部材の一部で前記各ローラ支持軸の周囲に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記各ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させており、
前記各ラジアルニードル軸受は、複数本のニードルとこれら各ニードルを保持する保持器とを備えたもので、これら各ニードルの転動面を前記各パワーローラの内周面及び前記各ローラ支持軸の外周面に転がり接触させており、
前記各スラスト転がり軸受は、前記各支持部材の内側面に前記各ディスクの軸方向の変位を可能に支持された外輪の内側面に形成した外輪軌道と、前記各パワーローラの外側面に形成した内輪軌道との間に、複数個の転動体を転動可能に設けたものであり、
前記押圧装置は、前記各ディスクを互いに近づく方向に押圧するものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
前記各ラジアルニードル軸受を構成する前記各保持器が、それぞれの内周面と前記各ローラ支持軸の外周面とを近接対向させる内輪案内により、それぞれの径方向位置を規制しており、動力の非伝達状態での、前記各パワーローラの中心孔の内径と前記各保持器の外径との差が、動力伝達に基づくこれら各パワーローラの中心孔の変形量の最大値よりも大きい事を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記各ローラ支持軸が、基半部と先半部とを互いに偏心させた偏心軸であり、これら各ローラ支持軸の基半部が前記各支持部材であるトラニオンの中間部に形成された支持孔の内側に、揺動支持用ラジアル軸受を介して揺動変位可能に支持されており、前記各スラスト転がり軸受を構成する外輪が、前記各ローラ支持軸の先半部のうち基端側部分に外嵌支持されており、これら各外輪の外側面と前記各トラニオンの内側面との間に、前記各ディスクの軸方向に関するこれら各外輪の変位を許容する為の第二スラスト軸受が設けられている、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記各支持部材であるトラニオンが、これら各トラニオン毎に1対ずつ設けられた前記各傾転軸同士の間に存在し、少なくとも前記各ディスクの径方向に関する内側の側面を、前記両傾転軸の中心軸と平行でこれら両傾転軸の中心軸よりも前記各ディスクの径方向に関して外側に存在する中心軸を有する、円筒状凸面とした支持梁部を有するものであり、前記各スラスト転がり軸受を構成する前記各外輪の外側面に設けられた凹部と、前記各支持梁部の円筒状凸面とを係合させている、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
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JP2014003241A JP6221754B2 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | トロイダル型無段変速機 |
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JP2014003241A JP6221754B2 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | トロイダル型無段変速機 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014003241A Active JP6221754B2 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | トロイダル型無段変速機 |
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