JP2014173647A - 摩擦ローラ式減速機 - Google Patents

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一宇 田中
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靖之 松田
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Abstract

【課題】中間ローラ4aを回転自在に支持する揺動フレーム28bを構成する1対の支持腕35a、35bの剛性を向上させられ、しかも前記中間ローラ4aのアキシアル支持剛性を高くできる構造を実現する。
【解決手段】前記中間ローラ4aを支持する為の自転軸を、ボルト38とする。前記両支持腕部35a、35bの先端部に円形の通孔36とねじ孔37とを、互いに同心に設ける。このうちの通孔36に前記ボルト38の中間部を構成する円柱部39を挿通すると共に、前記ねじ孔37にこのボルト38の先端部を構成する雄ねじ部40を螺合し更に締め付ける。更に、前記ボルト38の周囲に前記中間ローラ4aを、背面組み合わせ型の接触角と共に与圧を付与した、1対の玉軸受50、50により、回転自在に支持する。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば電気自動車の駆動系に組み込んだ状態で、電動モータから駆動輪にトルクを伝達する、摩擦ローラ式減速機の改良に関する。
[公知の従来技術に就いて]
例えば特許文献1、2には、電気自動車の駆動源となる電動モータの効率を向上させて充電1回当りの走行可能距離を長くすべく、高速回転する小型の電動モータの出力軸の回転を減速してから駆動輪に伝達する為に、摩擦ローラ式減速機を使用する事が記載されている。図4〜9は、前記特許文献2に記載された摩擦ローラ式減速機を示している。
この摩擦ローラ式減速機1は、入力軸2により太陽ローラ3を回転駆動し、この太陽ローラ3の回転を、複数個の中間ローラ4、4を介して環状ローラ5に伝達し、この環状ローラ5の回転を出力軸6から取り出す様にしている。前記各中間ローラ4、4は、それぞれの中心部に設けた自転軸7、7を中心として自転するのみで、前記太陽ローラ3の周囲で公転する事はない。この太陽ローラ3は、互いに同じ形状を有する1対の太陽ローラ素子8、8を互いに同心に組み合わせて成り、これら両太陽ローラ素子8、8を軸方向両側から挟む位置に、1対のローディングカム装置9、9を設置している。これら各部は、軸方向中間部の径が大きく、両端部の径が小さくなった、段付円筒状のハウジング10内に収納している。
前記入力軸2の基半部(図4の右半部)は前記ハウジング10の入力側小径円筒部11の内側に、入力側玉軸受ユニット12により、前記出力軸6は同じく出力側小径円筒部13の内側に出力側玉軸受ユニット14により、それぞれ回転自在に支持している。前記入力軸2と前記出力軸6とは互いに同心に配置しており、このうちの入力軸2の先端部を、この出力軸6の基端面中央部に形成した円形凹部15の内側に、ラジアル転がり軸受16により支持している。又、前記出力軸6の基端部は、断面L字形の連結部17により、前記環状ローラ5と連結している。
前記両太陽ローラ素子8、8は、前記入力軸2の先半部の周囲に、この入力軸2と同心に、この入力軸2に対する相対回転を可能に、且つ、互いの先端面(互いに対向する面)同士の間に隙間を介在させた状態で配置している。又、前記両ローディングカム装置9、9を構成する1対のカム板18、18は、前記入力軸2の中間部と先端部との2箇所位置で、前記両太陽ローラ素子8、8を軸方向両側から挟む位置に外嵌固定して、前記入力軸2と同期して回転する様にしている。そして、互いに対向する、前記両太陽ローラ素子8、8の基端面と前記両カム板18、18の片側面との、それぞれ円周方向複数箇所ずつに、被駆動側カム面19、19と駆動側カム面20、20とを設け、これら各カム面19、20同士の間にそれぞれ玉21、21を挟持して、前記両ローディングカム装置9、9を構成している。前記各カム面19、20は、軸方向に関する深さが円周方向に関して漸次変化するもので、円周方向中央部で最も深く、同じく両端部に向かうに従って浅くなる。
前記入力軸2にトルクが入力されると、次の様にして、前記各ローラ3〜5の周面同士の転がり接触部である、各トラクション部の面圧を上昇させる。先ず、前記入力軸2にトルクが入力されていない状態では、図5の(A)に示す様に、前記両ローディングカム装置9、9を構成する前記各玉21、21が、前記各カム面19、20の底部若しくは底部に近い側に存在する。この状態では、前記両ローディングカム装置9、9の厚さ寸法が小さく、前記両太陽ローラ素子8、8同士の間隔が拡がっている。そして、前記各中間ローラ4、4が、前記太陽ローラ3及び前記環状ローラ5の径方向に関して外方に押される事はないか、仮に予圧ばねの弾力等により押されたとしても、押される力は小さい。
この状態から、前記入力軸2にトルクが入力される(前記摩擦ローラ式減速機1が起動する)と、前記各玉21、21と前記各カム面19、20との係合に基づき、図5の(B)に示す様に、前記両ローディングカム装置9、9の軸方向厚さが増大する。そして、前記両太陽ローラ素子8、8が、前記摩擦ローラ式減速機1の径方向に関して、前記各中間ローラ4の内側に食い込み、これら各中間ローラ4を、この径方向に関して外方に押す。この結果、前記各トラクション部の面圧が上昇して、これら各トラクション部に過大な滑りを発生させる事なく、前記太陽ローラ3から前記環状ローラ5に動力を伝達できる。尚、前記摩擦ローラ式減速機1に組み込む、前記両ローディングカム装置9、9は、それぞれを構成する太陽ローラ素子8とカム板18との間に、これら両部材8、18を周方向に相対変位させる方向の弾力を付与するばねを設けている。これら両部材8、18がこのばねの弾力に基づいて周方向に相対変位する事で、前記各玉21、21が、前記各カム面19、20の浅い側に乗り上げる傾向になり、前記両ローディングカム装置9、9により前記各トラクション部に予圧を付与できる。
前記摩擦ローラ式減速機1の運転時に前記各中間ローラ4、4は、それぞれの自転軸7、7を中心として回転すると同時に、伝達トルクの変動に伴って前記摩擦ローラ式減速機1の径方向に変位する。この理由は、前記両ローディングカム装置9、9が発生する押圧力が大きくなる程、これら両ローディングカム装置9、9が前記各中間ローラ4、4を、前記環状ローラ5の内周面に向けて押圧する力が大きくなる為である。この様な、前記各中間ローラ4、4の自転及び径方向変位を円滑に行わせる為、前記摩擦ローラ式減速機1では、次の様な構造によりこれら各中間ローラ4、4を、前記環状ローラ5の内周面と前記太陽ローラ3との間の環状空間22内に設置している。前記各中間ローラ4、4を支持する為に、前記ハウジング10の大径円筒部23の軸方向片側を塞ぐ端板24の内側面に、図6〜7に示す様な支持フレーム25を支持固定している。この支持フレーム25は遊星歯車機構を構成するキャリアの如き構造を有するもので、それぞれが円環状として互いに同心に配置した1対のリム部26a、26bの円周方向等間隔複数箇所同士を、ステー27、27により結合固定して成る。この様な支持フレーム25は、前記リム部26aを前記端板24の内面にねじ止めする事により、前記大径円筒部23の内側に、前記太陽ローラ3と同心に支持固定している。
一方、前記各中間ローラ4、4は、それぞれ揺動フレーム28、28の先端部に、回転自在に支持している。これら各揺動フレーム28、28はそれぞれ、互いに平行な1対の支持板部29、29の基端縁同士を基部30で連結する事により、径方向に見た形状をコ字形としている。前記各中間ローラ4、4の自転軸7、7の端部は、それぞれ前記各揺動フレーム28、28の支持板部29、29の先端部に、玉軸受31、31により、回転自在に支持している。又、前記各揺動フレーム28、28の基端部両側面に互いに同心に突設した揺動軸32、32を、前記両リム部26a、26bの互いに整合する部分に形成した支持孔33、33にがたつきなく挿入している。
前記各揺動軸32、32と前記各自転軸7、7とは、互いに平行で、前記支持フレーム25の円周方向に関する位相が大きくずれている。具体的には、前記各揺動軸32、32と前記各自転軸7、7との円周方向に関するずれを可能な限り大きくすべく、これら各揺動軸32、32とこれら各自転軸7、7とを結ぶ仮想直線の方向を、前記支持フレーム25の中心をその中心とする仮想円弧に関する接線の方向に近くしている。この様な構成により前記各揺動フレーム28、28を前記支持フレーム25に対し、それぞれ揺動軸32、32を中心とする揺動変位を可能にして、前記各中間ローラ4、4を前記支持フレーム25に対し、ほぼこの支持フレーム25の径方向に、円滑に変位できる様に支持している。
前記各中間ローラ4、4の外周面は、軸方向中間部を単なる円筒面とし、両側部分を、前記両太陽ローラ素子8、8の外周面と同方向に同一角度傾斜した、部分円すい凸面状の傾斜面としている。従って、前記各ローラ3〜5の周面同士は互いに線接触し、前記各トラクション部の接触面積を確保できる。又、前記両ローディングカム装置9、9が発生する押圧力の差等に起因して前記各中間ローラ4、4が軸方向に変位する場合に、この変位が円滑に行われる様にしている。
更に、前記両太陽ローラ素子8、8の基端部外周面に、それぞれ外向フランジ状の鍔部34、34を設けている。即ち、これら両太陽ローラ素子8、8の外周面のうち、前記各中間ローラ4、4の外周面と転がり接触する部分は、先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面となっており、前記両鍔部34、34は、この傾斜面の基端部から、全周に亙り径方向外方に突出している。そして、これら両鍔部34、34を含む、前記両太陽ローラ素子8、8の基端面に、それぞれ前記各被駆動側カム面19、19を形成している。
上述の様に構成する従来の摩擦ローラ式減速機1は、次の様に作用して、前記入力軸2から前記出力軸6に動力を、減速すると同時にトルクを増大させつつ伝達する。
即ち、電動モータにより前記入力軸2を回転駆動すると、この入力軸2に外嵌した前記両カム板18、18が回転し、前記両太陽ローラ素子8、8が、前記各玉21、21と前記各カム面19、20との係合に基づき、互いに近づく方向に押圧されつつ、前記入力軸2と同方向に同じ速度で回転する。そして、前記両太陽ローラ素子8、8により構成される前記太陽ローラ3の回転が、前記各中間ローラ4、4を介して前記環状ローラ5に伝わり、前記出力軸6から取り出される。前記各トラクション部の面圧は、前記両部材8、18同士の間に設けられたばねに基づく、これら両部材8、18を互いに逆方向に相対変位させる弾力に基づいて発生するカム部押圧力により、前記摩擦ローラ式減速機1の起動の瞬間から或る程度確保される。従って、この起動の瞬間から、前記各トラクション部で過大な滑りを発生させる事なく、動力伝達が開始される。
前記入力軸2に加わるトルクが増大すると、前記両ローディングカム装置9、9を構成する前記各玉21、21の、前記各カム面19、20への乗り上げ量が増大し、これら両ローディングカム装置9、9の軸方向厚さがより一層増大する。この結果、前記各トラクション部の面圧がより一層増大し、これら各トラクション部で、過大な滑りを発生する事なく、大きなトルクの伝達が行われる。これら各トラクション部の面圧は、前記入力軸2と前記出力軸6との間で伝達すべきトルクに応じた適正な値、具体的には必要最小限の値に適切な安全率を乗じた値に、自動的に調整される。この結果、前記両軸2、6同士の間で伝達されるトルクの変動に拘らず、前記各トラクション部で過大な滑りが発生したり、逆に、これら各トラクション部の転がり抵抗が徒に大きくなる事を防止できて、前記摩擦ローラ式減速機1の伝達効率を良好にできる。
しかも、前記各揺動フレーム28、28の揺動変位に基づいて前記各中間ローラ4、4が、前記太陽ローラ3及び前記環状ローラ5の径方向外方に、円滑に変位する。従って、前記各トラクション部の面圧が不均一になる事を防止できて、前記各トラクション部の面圧を適正にし、前記摩擦ローラ式減速機1の伝達効率を、より一層良好にできる。
上述の様な摩擦ローラ式減速機1の構造で、大きなトルクを安定して伝達可能にする為には、前記各揺動フレーム28、28を構成する、これら各揺動フレーム28、28毎に1対ずつ設けた支持板部29、29の剛性を向上させる事が好ましい。この理由に就いて、以下に説明する。上述した従来構造の場合、例えば図7〜9を見れば明らかな様に、前記各揺動フレーム28、28を構成する前記両支持板部29、29は、それぞれの基端部を前記基部30に接続固定し、それぞれの中間部乃至先端部を、何れの部分にも固定していない。要するに、前記両支持板部29、29の先端部は、何れの部分にも支持されない、自由端としている。
一方、前記摩擦ローラ減速機2bの運転時に前記各中間ローラ4には、軸方向に変位する、アキシアル方向の力が加わる可能性がある。この様な力が発生する原因は、前記各ローラ3〜5の周面の性状(形状精度、表面粗さ等)が不正規である場合等、種々考えられる。又、例えば、前記各中間ローラ4の回転中心軸(自転軸7)と、前記太陽ローラ3又は前記環状ローラ5の中心軸とが傾斜した状態のまま前記各中間ローラ4が回転した(スキューが発生した)場合にも、前記アキシアル方向の力が発生する。何れにしても、このアキシアル方向の力が発生すると、前記各中間ローラ4が前記両支持板部29、29のうちの何れか一方の支持板部29の内側面を押し、当該支持板部29を外方に向け変形させる可能性がある。そして、この変形の結果、当該支持板部29の外側面と、前記支持フレーム25を構成する前記両リム部26a、26bの内側面とが強く擦れ合い、この支持フレーム25に対する前記各揺動フレーム28、28の揺動変位が円滑に行われなくなる可能性がある。
[未公知の先発明構造に就いて]
上述の様な事情に鑑みて、それぞれが中間ローラを回転自在に支持する揺動フレームを構成する1対の支持腕の剛性を向上させる為の構造として、特願2011−254816には、図10〜18に示す様な構造に関する発明が開示されている。本発明は、この先発明の構造を改良したものであるから、次に、この先発明の構造に就いて説明する。
図10〜12は、この先発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて先発明の特徴は、二股状の揺動フレームを構成する1対の支持腕の先端部同士の間隔が拡がらない様に、これら両支持腕の剛性を向上させる為の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図4〜9に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の構造に組み込む揺動フレーム28aは、金属製の素材に削り加工或いは鍛造加工を施す事で一体に構成しており、基部30aと、1対の支持腕35a、35bとを備える。これら両支持腕35a、35bはそれぞれが平板状で、互いに平行に設けられている。そして、一方(図10、12の右方)の支持腕35aの先端部に円形の通孔36を、他方(図10、12の左方)の支持腕35bにねじ孔37を、互いに同心に形成している。このねじ孔37の歯底円の直径は、前記通孔36の内径よりも小さい。そして、これら通孔36及びねじ孔37を利用して、前記両支持腕35a、35bの先端部同士の間に、自転軸として機能するボルト38を掛け渡している。
このボルト38は、軸方向中間部に円柱部39を、先端部(図12の左端部)にこの円柱部39よりも小径の雄ねじ部40を、基端部(図12の右端部)にこの円柱部39よりも大径の頭部41を、それぞれ備えている。又、この円柱部39の外径は、前記通孔36の内径よりも僅かに小さく、前記雄ねじ部40の歯先円の直径は前記円柱部39の外径よりも小さい。更に、これら円柱部39と雄ねじ部40との境界部分を先端側段差面43とし、この円柱部39と前記頭部41との境界部分を基端側段差面44としている。これら両段差面43、44は、それぞれ前記ボルト38の中心軸に対し直交する方向に形成しており、且つ、互いの軸方向距離を、前記一方の支持腕35aの外側面と前記他方の支持腕35bの内側面との適正距離に一致させている。
上述の様なボルト38は、前記円柱部39を前記通孔36に挿通すると共に、前記雄ねじ部40を前記ねじ孔37に螺合し更に締め付ける事により、前記両支持腕35a、35bの先端部同士の間に掛け渡すと共に、これら両支持腕35a、35bの先端部同士を結合固定する。この様に、前記ボルト38をこれら両支持腕35a、35bの先端部同士の間に掛け渡す際に、これら両支持腕35a、35b同士の間に中間ローラ4aとラジアルニードル軸受42とを配置しておく。前記ボルト38は、このラジアルニードル軸受42の内径側を挿通した状態で、前記両支持腕35a、35bの先端部同士の間に掛け渡す。従って、前記ボルト38の雄ねじ部40を前記ねじ孔37に螺合し更に締め付けた状態では、前記中間ローラ4aが、前記両支持腕35a、35b同士の間に、回転自在に支持される。
更に、前記基部30aに貫通孔45を、この基部30aの両端面同士を連通させる状態で、前記ボルト38と平行に形成している。そして、前記貫通孔45に、揺動軸32aを挿通している。この状態でこの揺動軸32aの両端部は、前記揺動フレーム28aの左右両外側面から突出する。摩擦ローラ式減速機を組み立てた状態で、前記揺動軸32aの両端部は、支持フレーム25に形成した支持孔33、33(図6、7参照)に内嵌する。尚、前記貫通孔45と前記揺動軸32aの中間部との嵌合部と、この揺動軸32aの両端部と前記各支持孔33、33との嵌合部との、一方の嵌合部を隙間嵌とし、他方の嵌合部を締り嵌めとする。この構成により、前記揺動軸32aの抜け止めを図ると同時に、前記支持フレーム25に対して前記揺動フレーム28aを、前記揺動軸32aを中心とする揺動変位を可能に支持する。尚、この揺動フレーム28aの揺動に伴って、前記ボルト38の頭部41と前記支持フレーム25のリム部26a(図6、7参照)とが干渉する可能性がある場合には、例えば、このリム部26aに、干渉防止用の凹部(図示省略)を形成する。或いは、ボルトとして、頭部の軸方向厚さが小さい、低頭ボルトを使用すると共に、リム部26aの外側面でボルト挿通用の通孔の開口を囲む部分に円形凹部(座ぐり部)を設け、前記頭部が前記リム部26aの外側面から突出しない様にしても良い。
上述の様に構成する先発明の構造によれば、それぞれが前記中間ローラ4aを回転自在に支持する前記揺動フレーム28aを構成する前記両支持腕35a、35bの剛性を向上させられる。即ち、これら両支持腕35a、35bは、このうちの一方の支持腕35aの外側面と前記基端側段差面44との係合部と、前記ねじ孔37と前記雄ねじ部40との螺合部とにより、互いに離れる方向への変位を阻止された状態となる。従って、前記中間ローラ4aがスキューする等により、この中間ローラ4aの軸方向側面によって前記両支持腕35a、35bの内側面が押された場合にも、これら両支持腕35a、35b同士の間隔が拡がる事はない。この為、これら両支持腕35a、35bの外側面と、前記支持フレーム25等の他の部材とが擦れ合うのを防止して、前記揺動フレーム28aの揺動変位が損なわれるのを防止できる。この結果、この揺動フレーム28aに支持された前記中間ローラ4aの外周面と、太陽ローラ3の外周面及び環状ローラ5(図4参照)の内周面との接触状態を良好に保って、摩擦ローラ式減速機の伝達効率を確保できる。
図13〜15は先発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、揺動フレーム28bを、第一素子46と第二素子47とを第二ボルト48で結合固定する事により構成している。このうちの第一素子46は、金属製の素材に削り加工或いは鍛造加工を施して成るもので、基部30bと一方の支持腕35aとを一体としている。又、前記第二素子47は、金属材により平板状としており、前記基部30bの軸方向端面に突き合わされる結合板部49と他方の支持腕35bとを備える。それぞれが上述の様な構成を有する、前記第一、第二両素子46、47は、揺動軸32aよりも前記揺動フレーム28bの先端寄りで前記基部30bに挿通した、前記第二ボルト48により結合固定して、この揺動フレーム28bとしている。
図16〜18は、先発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合も、上述した第2例の場合と同様に、揺動フレーム28cを、第一素子46aと第二素子47aとを第二ボルト48aにより結合固定する事で構成している。特に、本例の構造の場合には、この第二ボルト48aとして、中空円管状のものを使用している。そして、この第二ボルト48aを、揺動軸32aの周囲に設けている。
上述の様な先発明の各構造によれば、それぞれが中間ローラ4aを回転自在に支持する各揺動フレーム28a〜28cを構成する1対の支持腕35a、35bの剛性を向上させて、前記中間ローラ4aがこれら各支持腕35a、35bの内側面を押しても、当該支持腕35a(35b)が外方に変形する事を防止できる。そして、当該支持腕35a(35b)の外側面と支持フレーム25を構成するリム部26a(26b)の内側面とが強く擦れ合う事を防止でき、この支持フレーム25に対する前記揺動フレーム28a〜28cの揺動変位を円滑に行わせて、摩擦ローラ式減速機の伝達効率を確保する面から有利になる。
但し、上述の先発明の構造でも、摩擦ローラ式減速機の伝達効率向上の面から、未だ改良の余地がある。具体的には、前記中間ローラ4aを前記ボルト38の周囲に、前記ラジアルニードル軸受42により支持しているので、この中間ローラ4aの、アキシアル方向の支持剛性が低い。この為、この中間ローラ4aにアキシアル方向の力が加わると、この中間ローラ4aの軸方向両端面のうちの何れかの端面が、前記両支持腕35a、35bのうちの何れかの支持腕35a(35b)の内側面と当接する。この状態では、前記中間ローラ4aが回転する事に対する抵抗(動トルク)が大きくなり、前記摩擦ローラ式減速機の伝達効率が低下する。
特開2012−197930号公報 特開2012−207778号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、前述した先発明の構造が有する利点を保持しつつ、中間ローラのアキシアル方向の支持剛性を向上させ、この中間ローラの軸方向端面と揺動フレームの支持腕の内側面とが擦れ合う事を防止して、より伝達効率の高い摩擦ローラ式減速機を実現すべく発明したものである。
本発明の摩擦ローラ式減速機は、前述の図4〜9に示した従来構造、或いは前述の図10〜18に示した先発明構造と同様に、入力軸と、出力軸と、太陽ローラと、環状ローラと、複数個の中間ローラと、ローディングカム装置とを備える。
そして、このうちの太陽ローラは、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に、且つ、この入力軸に対する相対回転を可能に配置して成るもので、前記両太陽ローラ素子の外周面は、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面であって、これら両傾斜面を転がり接触面としている。
又、前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置されたもので、内周面を転がり接触面としている。
又、前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持された状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させている。
又、前記ローディングカム装置は、前記両太陽ローラ素子のうちの少なくとも一方の太陽ローラ素子である可動太陽ローラ素子と前記入力軸との間に設けられて、この入力軸の回転に伴ってこの可動太陽ローラ素子を相手方の太陽ローラ素子に向け軸方向に押圧しつつ回転させるものであって、この可動太陽ローラ素子の基端面の円周方向複数箇所に設けられた被駆動側カム面と、前記入力軸の一部に固定されてこの入力軸と共に回転するカム板のうちで前記可動太陽ローラ素子の基端面に対向する片側面の円周方向複数箇所に設けられた駆動側カム面との間に転動体を挟持して成り、これら各駆動側カム面及び前記各被駆動側カム面はそれぞれ、軸方向に関する深さが円周方向に関して漸次変化して、端部に向かうに従って浅くなる形状を有する。
更に、前記環状ローラと前記各自転軸を支持した部材とのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態で支持し、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在としている。
特に、本発明の摩擦ローラ式減速機に於いては、前記先発明構造と同様に、前記各中間ローラの自転軸の軸方向両端部を、これら各中間ローラ毎に独立して設けた揺動フレームの先端部に支持すると共に、これら各揺動フレームを支持フレームに対し、前記各自転軸と平行で、前記太陽ローラの回転方向に関する位相がこれら各自転軸から外れた部分に存在する揺動軸を中心とする揺動変位を可能に支持して、前記各自転軸を前記太陽ローラ及び前記環状ローラの径方向の変位を可能に支持している。
又、前記各揺動フレームは、それぞれ、基部と、この基部の軸方向両端部から互いに同方向に且つ実質的に平行に延出した1対の支持腕とを備えた二股構造である。
又、前記自転軸は、軸方向中間部に円柱部を、先端部にこの円柱部よりも小径の雄ねじ部を、基端部にこの円柱部よりも大径の頭部を、それぞれ備えたボルトであり、このボルトを、前記各揺動フレームを構成する1対ずつの支持腕の先端部に互いに同心に配置した円形の通孔とねじ孔とのうちの通孔に前記円柱部を挿通すると共に、前記雄ねじ部をこのねじ孔に螺合し更に締め付けて、前記1対ずつの支持腕同士の間に支持固定すると共に、これら1対ずつの支持腕同士の間隔が拡がるのを防止している。
更に、本発明の摩擦ローラ式減速機の場合には、前記各中間ローラを前記自転軸の周囲に、それぞれこの自転軸の周囲に、軸方向に離隔した状態で配置された1対ずつの玉軸受により回転自在に支持している。
この様な本発明の摩擦ローラ式減速機を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記両玉軸受を構成する外輪の軸方向両端面のうちで互いに対向する軸方向内端面を、前記各中間ローラの内周面の軸方向中央部に設けられた、軸方向両端部に比較して内径が小さくなった小径部の軸方向両端面に突き当てる。又、前記両玉軸受を構成する内輪を、前記ボルトに緩く外嵌する。更に、このボルトを締め付けた状態で前記両玉軸受に、背面接触型の接触角と共に予圧を付与する。
上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式減速機によれば、前述した先発明の構造の場合と同様に、それぞれが中間ローラを回転自在に支持する各揺動フレームを構成する1対の支持腕の剛性を向上させられる。この為、これら両支持腕同士の間隔が拡がる事を抑えて、これら両支持腕の外側面と支持フレーム等の他の部材とが擦れ合うのを防止し、前記各揺動フレームの揺動変位が損なわれるのを防止できる。そして、これら各揺動フレームに支持された前記各中間ローラの外周面と、太陽ローラの外周面及び環状ローラの内周面との接触状態を良好に保って、摩擦ローラ式減速機の伝達効率を確保できる。
更に、本発明の摩擦ローラ式減速機の場合には、前記各揺動フレームに対して前記各中間ローラを、それぞれ1対ずつの玉軸受により回転自在に支持しているので、これら各中間ローラの、アキシアル方向に関する支持剛性を十分に高くできる。従って、これら各中間ローラにアキシアル方向の力が作用した場合でも、これら各中間ローラの軸方向端面と、前記各支持腕の内側面とが擦れ合う事を防止できる。この為、これら軸方向端面と内側面との擦れ合いに伴って、前記各中間ローラの動トルクが大きくなる事を防止できて、前記摩擦ローラ式減速機の伝達効率をより一層向上させられる。しかも、玉軸受は、ニードル軸受に比べて動トルクを低く抑えられるので、この面からも、前記摩擦ローラ式減速機の伝達効率を向上させられる。
本発明の実施の形態の1例を示す、図8と同様の図。 図1の右方から見た正投影図。 図2のa−a断面図。 従来構造の1例を示す断面図。 予圧付与の為の機構を説明する為の模式図。 中間ローラの自転軸を、太陽ローラ及び環状ローラの径方向に変位可能に支持する部分の構造を示す斜視図。 同じく分解斜視図。 揺動フレームと中間ローラとを組み合わせたユニットを1個だけ取り出して示す斜視図。 更にこのユニットを揺動フレームと中間ローラとに分けた状態で示す分解斜視図。 先発明の実施の形態の第1例を示す、図8と同様の図。 図10の右方から見た正投影図。 図11のb−b断面図。 先発明の実施の形態の第2例を示す、図8と同様の図。 図13の右方から見た正投影図。 図14のc−c断面図 先発明の実施の形態の第3例を示す、図8と同様の図。 図16の右方から見た正投影図。 図17のd−d断面図。
図1〜3は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、揺動フレーム28bを構成する1対の支持腕35a、35b同士の間に掛け渡したボルト38の周囲に中間ローラ4aを、回転自在に支持する部分の構造にある。その他の部分の構造及び作用に就いては、前述の図13〜15に示した、先発明の構造の第2例と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の構造では、前記中間ローラ4aを、自転軸である前記ボルト38の周囲に、それぞれが単列深溝型或いはアンギュラ型である1対の玉軸受50、50により、回転自在に支持している。これら両玉軸受50、50には、背面接触型の接触角と共に予圧を付与している。この為に、前記中間ローラ4aの内周面の軸方向中央部に、軸方向両端部に比較して内径が小さくなった小径部51を設けている。そして、前記両玉軸受50、50を構成する外輪52、52を、前記中間ローラ4aの両端部にがたつきなく(軽い締り嵌めで)内嵌すると共に、これら両外輪52、52の互いに対向する軸方向端面を、前記小径部51の軸方向端面に突き当てている。
又、前記両支持腕35a、35bの先端部内側面で、それぞれ通孔36又はねじ孔37を囲む部分に、それぞれ環状凸部53a、53bを設けている。そして、これら両環状凸部53a、53bの先端面に、前記両玉軸受50、50を構成する内輪54、54の互いに反対側の軸方向端面を突き当てている。これら各内輪54、54は、前記ボルト38に外嵌している。又、このボルト38を前記支持腕35aの先端部に形成した通孔36に挿通し、更にこのボルト38の先端部に設けた雄ねじ部40を前記支持腕35bの先端部に形成したねじ孔37に螺合し、更に所定のトルクで締め付けている。そして、この状態で前記両玉軸受50、50に、背面接触型の接触角と共に所定の予圧を付与している。
上述の様に構成する本例の摩擦ローラ式減速機の場合には、前記揺動フレーム28bに対して前記中間ローラ4aを、背面接触型の接触角と共に予圧を付与した1対の玉軸受50、50により回転自在に支持しているので、この中間ローラ4aの、アキシアル方向に関する支持剛性を十分に高くできる。具体的には、この中間ローラ4aに対し、図3で右向きのアキシアル荷重が加わった場合には、同図で右側の玉軸受50が、同じく左向きのアキシアル荷重が加わった場合には、同図で左側の玉軸受50が、それぞれこのアキシアル荷重を支承する。この為、前記中間ローラ4aにアキシアル方向の力が作用した場合でも、この中間ローラ4aの軸方向端面と、前記各支持腕35a、35bの内側面とが擦れ合う事を防止できる。従って、これら軸方向端面と内側面との擦れ合いに伴って、前記中間ローラ4aの動トルクが大きくなる事を防止でき、摩擦ローラ式減速機の伝達効率をより一層向上させられる。しかも、前記両玉軸受50、50は、前述の先発明構造に組み込まれたラジアルニードル軸受42(例えば図15参照)に比べて同トルクを低く抑えられるので、この面からも、前記摩擦ローラ式減速機の伝達効率を向上させられる。
上述の図1〜3に示した本発明の実施の形態は、本発明を、前述の図13〜15に示した、先発明の実施の形態の第2例に適用した場合に就いて示している。但し、本発明は、前述の図10〜12に示した先発明の実施の形態の第1例、或いは、図16〜18に示した先発明の実施の形態の第3例の構造に適用する事もできる。
1 摩擦ローラ式減速機
2 入力軸
3 太陽ローラ
4、4a 中間ローラ
5 環状ローラ
6 出力軸
7 自転軸
8 太陽ローラ素子
9 ローディングカム装置
10 ハウジング
11 入力側小径円筒部
12 入力側玉軸受ユニット
13 出力側小径円筒部
14 出力側玉軸受ユニット
15 円形凹部
16 ラジアル転がり軸受
17 連結部
18 カム板
19 被駆動側カム面
20 駆動側カム面
21 玉
22 環状空間
23 大径円筒部
24 端板
25 支持フレーム
26a、26b リム部
27 ステー
28、28a、28b、28c 揺動フレーム
29 支持板部
30、30a、30b 基部
31 玉軸受
32、32a 揺動軸
33 支持孔
34 鍔部
35a、35b 支持腕
36 通孔
37 ねじ孔
38 ボルト
39 円柱部
40 雄ねじ部
41 頭部
42 ラジアルニードル軸受
43 先端側段差面
44 基端部側段差面
45 貫通孔
46、46a 第一素子
47、47a 第二素子
48、48a 第二ボルト
49 結合板部
50 玉軸受
51 小径部
52 外輪
53a、53b 環状凸部
54 内輪

Claims (2)

  1. 入力軸と、出力軸と、太陽ローラと、環状ローラと、複数個の中間ローラと、ローディングカム装置とを備え、
    このうちの太陽ローラは、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に、且つ、この入力軸に対する相対回転を可能に配置して成るもので、前記両太陽ローラ素子の外周面は、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面であって、これら両傾斜面を転がり接触面としており、
    前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置されたもので、内周面を転がり接触面としており、
    前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持された状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させており、
    前記ローディングカム装置は、前記両太陽ローラ素子のうちの少なくとも一方の太陽ローラ素子である可動太陽ローラ素子と前記入力軸との間に設けられて、この入力軸の回転に伴ってこの可動太陽ローラ素子を相手方の太陽ローラ素子に向け軸方向に押圧しつつ回転させるものであって、この可動太陽ローラ素子の基端面の円周方向複数箇所に設けられた被駆動側カム面と、前記入力軸の一部に固定されてこの入力軸と共に回転するカム板のうちで前記可動太陽ローラ素子の基端面に対向する片側面の円周方向複数箇所に設けられた駆動側カム面との間に転動体を挟持して成り、これら各駆動側カム面及び前記各被駆動側カム面はそれぞれ、軸方向に関する深さが円周方向に関して漸次変化して端部に向かうに従って浅くなる形状を有するものであり、
    前記環状ローラと前記各自転軸を支持した部材とのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態で支持し、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在とした摩擦ローラ式減速機に於いて、
    前記各中間ローラの自転軸の軸方向両端部を、これら各中間ローラ毎に独立して設けた揺動フレームの先端部に支持すると共に、これら各揺動フレームを支持フレームに対し、前記各自転軸と平行で、前記太陽ローラの回転方向に関する位相がこれら各自転軸から外れた部分に存在する揺動軸を中心とする揺動変位を可能に支持して、前記各自転軸を前記太陽ローラ及び前記環状ローラの径方向の変位を可能に支持しており、
    前記各揺動フレームは、それぞれ、基部と、この基部の軸方向両端部から互いに同方向に且つ実質的に平行に延出した1対の支持腕とを備えた二股構造であり、
    前記自転軸は、軸方向中間部に円柱部を、先端部にこの円柱部よりも小径の雄ねじ部を、基端部にこの円柱部よりも大径の頭部を、それぞれ備えたボルトであり、このボルトを、前記各揺動フレームを構成する1対ずつの支持腕の先端部に互いに同心に配置した円形の通孔とねじ孔とのうちの通孔に前記円柱部を挿通すると共に、前記雄ねじ部をこのねじ孔に螺合し更に締め付けて、前記1対ずつの支持腕同士の間に支持固定すると共に、これら1対ずつの支持腕同士の間隔が拡がるのを防止しており、
    前記各中間ローラは前記自転軸の周囲に、それぞれがこの自転軸の周囲に、軸方向に離隔した状態で配置された1対ずつの玉軸受により回転自在に支持されている事を特徴とする摩擦ローラ式減速機。
  2. 前記両玉軸受を構成する外輪の軸方向両端面のうちで互いに対向する軸方向内端面が、前記各中間ローラの内周面の軸方向中央部に設けられた、軸方向両端部に比較して内径が小さくなった小径部の軸方向両端面に突き当てられており、前記両玉軸受を構成する内輪が、前記ボルトに緩く外嵌されており、このボルトを締め付けた状態で前記両玉軸受に、背面接触型の接触角と共に予圧を付与している、請求項1に記載した摩擦ローラ式減速機。
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