JP2014189472A - ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶及びその製造方法 - Google Patents

ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Pb量及びPt量の両方の含有量が少なく、結晶性に優れ、環境影響が少ないRIGが望まれている。
【解決手段】液相エピタキシャル法にて育成したビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶であって、組成式あたり0.010以上0.100以下のCa、組成式あたり0より大きく0.005以下のPb、及び組成式あたり0より大きく0.010未満のPtを含む、ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶。
【選択図】図1

Description

本発明は、光アイソレータや光サーキュレータなどのファラデー回転子に用いられる、ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶及びその製造方法に関する。
近年、光ファイバ通信や光計測の発展はめざましいものがある。この光ファイバ通信や光計測では多くの場合、信号源として半導体レーザが使用されている。しかし、半導体レーザは、光ファイバ端面などから反射し、再び半導体レーザ自身に戻る反射戻り光があると、発振が不安定になりやすい。そのため半導体レーザの出射側に光アイソレータを設けて、反射戻り光を遮断し、半導体レーザの発振を安定化させることが行われている。
光アイソレータは、主に、偏光子、検光子、ファラデー回転子、及びファラデー回転子を磁気的に飽和させるための永久磁石から構成される。光アイソレータの中心的な機能を担うファラデー回転子には、液相エピタキシャル(以下、LPEと略す)法で育成されるビスマス置換希土類鉄ガーネット(以下、RIGと適宜略す)単結晶が使われるのが一般的である。
LPE法を用いたRIG単結晶の育成においては、一般的に、PbO−B23−Bi23がフラックス成分として用いられ、このフラックスとRIG成分である希土類酸化物、酸化鉄(Fe23)等を混合し、Ptるつぼ中に溶かした融液が用いられる。
この融液を、飽和温度以上に昇温して撹拌し、RIG単結晶が析出する過飽和温度に冷却して、融液に浸漬させた単結晶基板を基点として、RIG単結晶を育成することができる。
酸化鉛(PbO)は融点が低く粘度も低いことから、フラックス成分として一般的に用いられている。しかしながら、PbOを含むフラックスを用いてRIG単結晶を育成すると、PbがRIG育成結晶中に不純物として取り込まれてしまう。
Pbは中枢神経系機能障害やガンを引き起こし得る物質であり、環境影響を有するため、例えば、RoHS指令「電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会および理事会指令」での指定物質であり、その最大許容量は0.1質量%と定められている。
これに対して、RIG中のPb混入量を少なく抑えるために、Pbの成分比が少ないフラックスを用いたり、別法では、酸化カルシウム(CaO)を融液に添加することによって、育成RIG単結晶への鉛(Pb)の混入を抑制する方法が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、Pb含有量を低減させるためには、CaOの融液組成への添加量が所定範囲で多いほど良いことが示されている。
また、LPE法によるRIG単結晶の育成において、白金(Pt)るつぼが一般的に用いられている。
特開2007−153696号公報
Ptは、融点が高く、また、Zrなどを微量添加することで強度を高くすることができるため、上記のように、LPE法にRIG単結晶の育成に用いられるるつぼの材料として、一般的に用いられている。
従来、Pbの成分比が多いフラックスであれば、フラックスに溶け込んだPtがRIGに取り込まれても、特に大きな問題にはならなかった。ところが、本発明者らの検討によれば、育成RIGへのPb混入量を減らすためにPb量が少ないフラックスを用いると、RIG育成結晶にピットと呼ばれる結晶欠陥が発生しやすいことが分かった。さらに、その原因について鋭意調査したところ、Ptるつぼの成分であるPtは融液中に溶け出してRIG育成結晶中に混入し得るが、Pb量が少ないフラックスを用いた場合に、この混入したPtがRIG育成結晶中のピット発生の原因となることが分かった。
ピットは、RIG結晶育成後に研磨を行っても、完全に除去することができない。特に、Ptが起点となるピットは、RIG結晶の育成初期の段階で発生しやすく、形状が大きいため、ピットが発生した部分は光学部品としての使用に適さない。
Ptるつぼに代えてAuるつぼを用いればPtによる影響をなくすことができるが、Pb量が少ないフラックスを用いた場合にAuるつぼを用いると、Auを起点としたピットが生じ易く、Ptよりも影響が大きいことが分かった。また、Auるつぼは、Ptるつぼに比べて強度が弱くて変形しやすいことや、融液をAuの融点である1064℃以上に上げることができず、実際、融液の飽和温度を融点よりもかなり低くしなければならないという制約等がある。そのため、Ptるつぼが一般的に用いられている。
一方で、RIG育成結晶中へのPbの混入量を減少させるために、RIG育成結晶のCa含有量を多くすると、RIG育成結晶中で4価のFe量が増加して、光吸収が増大し挿入損失が大きくなることも分かっている。
このように、LPE法で育成するRIG単結晶において、Pb量及びPt量の両方の含有量を安定して低減することが難しく、環境影響が少なく且つ結晶性に優れたRIG単結晶を得ることが困難であった。
本発明者らは、上記課題に鑑みて鋭意研究を行い、Pt及びPbの含有量がともに少なく、環境影響が少なく、且つ結晶性に優れたRIG単結晶を見いだした。
本発明は、液相エピタキシャル法にて育成したビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶であって、
組成式あたり0.010以上0.100以下のCa、組成式あたり0より大きく0.005以下のPb、及び組成式あたり0より大きく0.010未満のPtを含む、
ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶である。
本発明はまた、酸化鉛、酸化カルシウム、酸化ビスマス、及び酸化ホウ素を含むフラックス成分と、希土類酸化物及び酸化鉄を含むガーネット単結晶成分、とを含む融液原料をPtるつぼ内で加熱溶融させた融液に、単結晶基板を接触させて、液相エピタキシャル法により、単結晶基板上にビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を育成する方法であって、
酸化カルシウムの添加量が、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、0.007〜0.070質量%から選択される量であり、
酸化鉛の添加量が、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、7〜14質量%から選択される量であり、
860℃〜905℃の範囲から選択される融液温度にて、ビスマス置換希土類鉄磁性ガーネット単結晶を育成すること、
を含む、製造方法である。
本発明によれば、Pt及びPb含有量が少なく、環境影響が少なく且つ結晶性に優れたRIG単結晶を提供することができる。
実施例におけるRIG育成結晶の赤外顕微鏡観察写真である。 比較例におけるRIG育成結晶の赤外顕微鏡観察写真である。
本発明は、液相エピタキシャル法にて育成したビスマス置換希土類鉄ガーネット(RIG)単結晶であって、組成式あたり0.010以上0.100以下のCa、組成式あたり0より大きく0.005以下のPb、及び組成式あたり0より大きく0.010未満のPtを含む、RIG単結晶を対象とする。
本発明に係るRIG単結晶に含まれるPb量の上限は、組成式あたり0.010以下、好ましくは0.005以下、より好ましくは0.004以下である。Pb量の下限は組成式あたり0より大きい範囲であり、それ以外は特に限定されないが、例えば0.001以上、0.002以上、または0.003以上である。RIG単結晶中の含有Pb量が上記範囲にあることにより、結晶欠陥が少なく結晶性が良好で、環境負荷が小さいRIG単結晶を提供することができる。
本発明に係るRIG単結晶に含まれるPt量は、組成式あたり0.010未満、好ましくは0.006以下、より好ましくは0.005以下である。RIG単結晶中に含有されるPtが上記の微量範囲であることによって、結晶欠陥が少なく結晶性に優れたRIG単結晶を得ることができる。Pt量の下限は組成式あたり0より大きい範囲であり、それ以外は特に限定されないが、例えば0.001以上、0.002以上、または0.004以上である。
また、RIG単結晶に含まれるPt量が上記範囲内であることにより、光吸収が少なく挿入損失が小さいRIG単結晶を得ることができる。これは、RIG単結晶中の4価のPtの含有量を低減することにより、RIG単結晶中の2価のFe量が低減されるためである。
さらには、RIG単結晶に含まれるPt量が上記範囲であることにより、ファラデー回転角の温度変化を小さく抑えることができ、広い温度範囲でファラデー回転子を使った光部品の性能を維持することができる。これは、RIG単結晶中に混入するPt量が少ないため、Ptによる鉄イオンの置換量が抑えられ、ファラデー回転角の温度変化が小さくなるためと考えられる。
本発明に係るRIG単結晶はCaを含む。RIG単結晶がCaを含むことによって、RIG単結晶中に混入するPb量を低減することができる。また、RIG単結晶中にCaを含むことによって、2価のFeの発生を抑制して、RIG単結晶の光吸収を低減することができる。
RIG育成結晶中のCa含有量を多くするほど、RIG単結晶中に混入するPb量を低減することができるが、RIG育成結晶中のCa含有量が多すぎると、育成RIGの結晶性が低下しやすい。育成RIGの結晶性が低いと、結晶育成後の加工、例えば切断や鏡面研磨の際に、RIGがクラックを生じたり、割れることがある。
したがって、本発明に係るRIG単結晶に含まれるCa量は、好ましくは、組成式あたり0.010以上0.100以下、より好ましくは0.010以上0.050以下、さらに好ましくは0.015以上0.040以下、さらにより好ましくは0.015以上0.030以下である。
本発明に係るRIG単結晶はビスマス(Bi)を含む。RIG単結晶においてBiは希土類元素を置換し、ファラデー効果を大きくする効果がある。本発明に係るRIG単結晶において、組成式あたりのBi量は、好ましくは0.8以上である。ビスマス置換量が多いほどファラデー効果を高めることができ、必要な膜厚を薄くすることができるため上記範囲が好ましい。ただし、Bi量が大きすぎると、RIGを育成する単結晶基板との格子定数の差が大きくなり、育成RIGに加わる応力が大きくなるため、1.4以下が好ましい。
本発明に係るRIG単結晶は希土類元素を含む。希土類元素は、RIG単結晶の光学特性と磁気特性を考慮し、また育成基板との格子定数の適合性等を考慮して選択することができる。希土類元素は好ましくは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及びLuからなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含むことができ、より好ましくは、Gd、Tb、Ho、及びYbからなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含むことができる。本発明に係るRIG単結晶において、組成式あたりの希土類元素量は、好ましくは、組成式あたり3−(Bi量+Ca量+Pb量)である。
本発明に係るRIG単結晶は、所望によりFeサイトを置換する非磁性元素を含んでもよい。Feを置換する元素は、好ましくは、Ga、Al、Ge、及びSiからなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、より好ましくはGa及びAlから選択される少なくとも1種類の元素である。上記元素でFeを置換することによって、RIGの飽和磁界を下げることができるが、Fe置換元素量が1.0を超えるとファラデー回転の温度変化が大きくなりやすく、Fe置換元素量は1.0以下が好ましい。また、育成結晶中のピットを減らす観点では、Fe置換元素量は少ないほど好ましく、1.0以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.1以下がさらに好ましく、実質的に0であることがさらにより好ましい。
本発明に係るRIG単結晶は、Feを含む。RIG中に含まれるFeの量は、組成式あたり、好ましくは5−(Fe置換元素量+Pt量)である。
本発明に係るRIG単結晶は、好ましくは、一般式:
(R3-x-a-bBixCaaPbb)(Fe5-y-cyPtc)O12
(式中、Rは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及びLuから選択される少なくとも1種類の元素であり、Mは、Ga、Al、Ge、及びSiから選択される少なくとも1種類の元素であり、並びに0.8≦x≦1.4、0≦y≦1.0、0.010≦a≦0.100、0<b≦0.005、及び0<c<0.010である)で表される組成式を有することができる。
また、RIG単結晶の育成厚みが大きくなればなるほど、Ptによる結晶欠陥もその大きさが大きくなりやすく、結晶欠陥が、光学素子としての性能低下に及ぼす影響も大きくなる。特に、光通信波長用のファラデー回転子として必要な100μm以上の結晶を育成するときに、更に一般的な製品膜厚である約300μm〜600μm厚のRIG製品を製造する場合に、Ptによる結晶欠陥が問題になりやすいことが新たに判明した。
本発明に係るRIG単結晶の厚みは、好ましくは100μm以上、より好ましくは300μm以上、さらに好ましくは500μm以上の厚みを有する。本発明に係るRIG単結晶は上記範囲の厚みを有するため、光通信波長用のファラデー回転子として良好に機能することができる。RIG単結晶の厚みの上限は特に限定されないが、RIG単結晶を製品にしたときの光学素子としての必要性から、例えば1000μm以下、800μm以下、または600μm以下である。
本発明はまた、酸化鉛、酸化カルシウム、酸化ビスマス、及び酸化ホウ素を含むフラックス成分と、希土類酸化物及び酸化鉄を含むガーネット単結晶成分、とを含む融液原料をPtるつぼ内で加熱溶融させた融液に、単結晶基板を接触させて、液相エピタキシャル法により、単結晶基板上にビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を育成する方法であって、酸化カルシウムの添加量が、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、0.007〜0.070質量%から選択される量であり、酸化鉛の添加量が、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、7〜12質量%から選択される量であり、860℃〜905℃の範囲から選択される融液温度にて、ビスマス置換希土類鉄磁性ガーネット単結晶を育成すること、を含む、製造方法を対象とする。
本発明に係る方法に用いられる融液は、酸化鉛(PbO)、酸化ビスマス(Bi23)、酸化ほう素(B23)、酸化カルシウム(CaO)、酸化鉄(Fe23)、希土類酸化物を含む融液原料を用いて、Ptるつぼ内で調製することができる。
秤量した融液原料成分をPtるつぼに入れ、飽和温度以上、例えば1000℃以上に融液原料を加熱して融液を形成し、十分に撹拌して、融液を形成することができる。
酸化カルシウム(CaO)の添加量は、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、0.007〜0.070質量%、好ましくは0.007〜0.022質量%、より好ましくは0.007〜0.013質量%である。この範囲の量のCaOを融液原料に添加することによって、育成するRIG中に混入するPb量を良好に低減しつつ、結晶性が優れたRIGを得ることができ、また、RIG中にCaを含むことによって、2価のFeの発生を抑制して、RIGの光吸収を低減することができる。
酸化鉛(PbO)の添加量は、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、7〜14質量%、好ましくは7〜12質量%、より好ましくは8〜11質量%、さらに好ましくは8〜10質量%である。この範囲の量のPbOを融液原料に添加することによって、結晶欠陥が少なく結晶性が良好で、環境負荷が小さいRIG単結晶を育成することができる。
本発明に係る製造方法において、融液原料は、酸化ビスマス(Bi23)を含む。酸化ビスマス(Bi23)の添加量は、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、好ましくは41〜91質量%であり、例えば、育成RIGにおける組成式あたりのBi量が0.8以上1.4以下の範囲内に入るような量にすることができる。
本発明に係る製造方法において、融液原料は酸化ほう素(B23)を含む。酸化ほう素(B23)の添加量は、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、好ましくは0.5〜3.5質量%である。
本発明に係る製造方法において、融液原料は、希土類酸化物を含む。希土類酸化物は、好ましくは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及びLuから選択される少なくとも1種類の元素の酸化物である。希土類酸化物の添加量は、希土類酸化物の種類及び必要とされるRIGの特性に応じて適宜調整することができ、例えば、育成RIGにおける組成式あたりの希土類元素の量が3−(Bi量+Ca量+Pb量)となるような量にすることができる。
本発明に係る製造方法において、融液原料は、所望によりRIG単結晶の鉄サイトを置換する非磁性元素の酸化物を含んでもよい。非磁性元素酸化物の添加量は、非磁性元素酸化物の種類及び必要とされるRIGの特性に応じて適宜調整することができ、例えば、育成RIGにおける組成式あたりの非磁性元素量が0以上1.0以下の範囲内に入るような量にすることができる。
本発明に係る製造方法において、融液原料は、酸化鉄(Fe23)を含む。Fe23の添加量は、融液を構成する融液原料の全体量を基準として、好ましくは4.2〜8.4質量%であり、例えば、育成RIGにおける組成式あたりのFe量が5−(非磁性元素量+Pt量)となるような量にすることができる。
LPE法では、飽和温度より低い過冷却温度で結晶育成する。本発明に係る方法においては、理由は明確ではないが、結晶育成温度を高くすることによって、RIG中へのPt混入を抑制することができる。
したがって、結晶育成温度は、860℃以上、好ましくは865℃以上、より好ましくは880℃以上、さらに好ましくは890℃以上、さらにより好ましくは895℃以上である。一方で、単結晶基板と育成RIGとの熱膨張係数が異なるので、結晶育成温度が高いほど、また、育成RIGの厚みが厚いほど、室温に戻す過程で、単結晶基板と育成RIGとの熱膨張率差により育成結晶に応力がかかり割れやクラック等の欠陥等が発生し得るため、結晶育成温度は好ましくは905℃以下、より好ましくは900℃以下、さらに好ましくは895℃以下である。
上記温度範囲でRIG単結晶を育成することによって、RIG中へのPt混入を抑制しつつ、欠陥を低減することができる。
結晶育成温度とは、融液の表面の温度であり、R熱電対、放射温度計等を用いて測定することができる。
また、RIG単結晶を育成する過程では、融液中のRIGの成分が育成結晶に取り込まれ、融液の成分が変化することがあり、また、上記の特に割れやクラックを防ぐために、温度を下げながら結晶育成してもよい。
結晶育成温度に冷却した後、非磁性ガーネット単結晶を単結晶基板として、液面に接液して、RIG単結晶を育成することができる。
本発明に係る方法によれば、RIG中へのPt混入を抑制できるため結晶欠陥が発生しにくく、結晶育成速度を速くすることができる。
したがって、結晶育成速度は、好ましくは0.20μm/分以上、より好ましくは0.25μm/分以上、さらに好ましくは0.30μm/分以上、さらにより好ましくは0.35μm/分以上、さらにより好ましくは0.40μm/分以上である。結晶育成速度は大きいほどコスト面に有利なため好ましいが、大きすぎると結晶欠陥が発生しやすいため0.60μm/分以下が好ましく、0.50μm/分以下がより好ましい。
本発明の方法に用いることができる単結晶基板としては、公知のものが使用でき、例えば、SGGG基板と称して市販されている格子定数が1.2490nm〜1.2515nmの非磁性ガーネット〔(GdCa)3(GaMgZr)512〕基板等を用いることができる。
結晶育成中は、好ましくは単結晶基板を回転させ、より好ましくは40〜120rpmで回転させる。この回転速度で単結晶基板を回転させることによって、融液をより均一に拡散することができる。また、単結晶基板の回転方向を周期的に変えてもよい。
LPE法にてRIG単結晶を育成した後、室温に徐々に冷却して取り出すが、LPE法で用いる単結晶基板の熱膨張係数と、育成RIGとの熱膨張係数には違いがあり、この熱膨張係数の違いによって、育成RIGに反りや、内部応力が発生することがある。
そこで、RIG単結晶を育成した後、育成RIGを、所定の大きさ、例えば11mm角程度の大きさに切断して、単結晶基板を削り取り、必要な膜厚に鏡面研磨してもよい。
RIG育成結晶の両面を鏡面研磨した後、反射防止膜を配置してRIG製品を作製することができる。反射防止膜は、誘電多層膜であり、例えばTa25/SiO2、TiO2/SiO2、またはAl23/SiO2であることができる。
製造したRIG製品を所望の大きさに切断して、光アイソレータ等の光部品に組み込み使用することができる。
本発明に係る方法によって育成したRIG単結晶を、窒素、水素、またはその混合ガスの還元雰囲気下で熱処理をしてもよい。本発明に係る方法によって育成したRIG単結晶を還元雰囲気下で加熱することによって4価のFeをさらに低減し、RIG単結晶の挿入損失をさらに低減することができる。好ましくは、還元雰囲気は水素及び所望により窒素を含む。
(実施例1)
Ptるつぼ内で、融液原料の全体量基準で、80質量%の酸化ビスマス(Bi23)、0.9質量%の酸化ほう素(B23)、9.7質量%の酸化鉛(PbO)、0.013質量%の酸化カルシウム(CaO)、7.8質量%の酸化鉄(Fe23)、0.67質量%の酸化ガリウム(Ga23)、0.65質量%の酸化テルビウム(Tb47)、及び0.27質量%の酸化イッテリビウム(Yb23)を添加し、融液原料を調製した。
調製した融液原料を入れたPtるつぼを、精密縦型管状電気炉内に配置し、1000℃に加熱溶融し、十分に攪拌することで均一に混合してRIG育成融液を形成した。次いで、融液の温度を飽和温度(905℃)以下の890℃まで低下させ、融液表面に、円盤状で、3インチの直径、760μmの厚み、及び1.2497nmの格子定数を有する(111)ガーネット単結晶[(GdCa)3(CaMgZr)512]基板の片面を接触させた。
大気雰囲気中で、単結晶基板を60rpmで回転させ、2分間隔で周期的に回転方向を反転させながら、24時間、エピタキシャル成長を行い、RIG単結晶を育成した。育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び530μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.260μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、8個の結晶欠陥が確認されたが、RIGに割れ等の破損はみられなかった。結晶欠陥は、直径が100μm以上のものについて個数を記録した。以下同様である。
育成したRIG単結晶を11mm角に切断して、単結晶基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ450μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、結晶欠陥は認められなかった。赤外顕微鏡観察写真を図1に示す。
鏡面研磨したRIG単結晶を、蛍光X線分析装置(日本電子株式会社製、JXA−8100)を用いて蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb1.2Yb0.53Bi1.2Ca0.015Pb0.004Fe4.3Ga0.7Pt0.00512であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜(Ta25/SiO2)を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
(実施例2)
880℃でRIG単結晶を育成したこと以外は、実施例1と同様の条件で行った。
育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び530μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.260μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、9個の結晶欠陥が確認されたが、RIGに割れ等の破損はみられなかった。
育成したRIG単結晶を11mm角に切断して、基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ450μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、結晶欠陥は認められなかった。
鏡面研磨したRIG単結晶を蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb1.2Yb0.55Bi1.2Ca0.015Pb0.005Fe4.3Ga0.7Pt0.00512であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
(実施例3)
865℃でRIG単結晶を育成したこと以外は、実施例1と同様の条件で行った。
育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び530μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.260μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、10個の結晶欠陥が確認されたが、RIGに割れ等の破損はみられなかった。
育成したRIG単結晶を11mm角に切断して、基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ450μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、結晶欠陥は認められなかった。
鏡面研磨したRIG単結晶を蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb1.2Yb0.56Bi1.2Ca0.015Pb0.005Fe4.3Ga0.7Pt0.00512であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
(比較例1)
融液原料の全体量基準で0.022質量%の酸化カルシウム(CaO)を添加し、790℃でRIG単結晶を育成したこと以外は実施例1と同様の条件で行った。
育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び540μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.265μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、RIGに割れ等の破損はみられなかったが、75個の結晶欠陥が確認された。
育成したRIG単結晶を11mm角に切断して、基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ440μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、V字状のスワールが発生した3個の結晶欠陥が認められた。赤外顕微鏡観察写真を図2に示す。
鏡面研磨したRIG単結晶を蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb1.2Yb0.57Bi1.2Ca0.029Pb0.004Fe4.2Ga0.8Pt0.03012であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
(比較例2)
融液原料の全体量基準で38質量%の酸化鉛(PbO)を添加し、765℃でRIG単結晶を育成したこと以外は実施例1と同様の条件で行った。
育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び540μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.265μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、2個の結晶欠陥が確認されたが、RIGに割れ等の破損はみられなかった。
育成したRIGを11mm角に切断して、基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ450μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、結晶欠陥は認められなかった。
鏡面研磨したRIG単結晶を蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb1.2Yb0.46Bi1.2Ca0.019Pb0.037Fe4.2Ga0.8Pt0.06712であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
(比較例3)
融液原料にCaOを添加せず、800℃でRIG単結晶を育成したこと以外は、実施例1と同様の条件で行った。
育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び530μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.260μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、22個の結晶欠陥が確認されたが、RIGに割れ等の破損はみられなかった。
育成したRIG単結晶を11mm角に切断して、基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ450μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、1個の結晶欠陥が認められた。
鏡面研磨したRIG単結晶を蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb0.9Yb0.91Bi1.2Pb0.020Fe4.1Ga0.9Pt0.03812であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
(比較例4)
790℃でRIG単結晶を育成したこと以外は、実施例1と同様の条件で行った。
育成したRIG単結晶は、3インチの直径及び530μmの膜厚を有していた。結晶育成速度は0.260μm/分であった。育成したRIG単結晶の全体の表面について顕微鏡観察したところ、RIGに割れ等の破損はみられなかったが、49個の結晶欠陥が確認された。
育成したRIG単結晶を11mm角に切断して、基板を研削にて取り除き、化学機械研磨(CMP)法を用いて両面を鏡面研磨して、厚さ450μmのRIG単結晶を得た。
鏡面研磨した11mm角のRIG単結晶について赤外顕微鏡にて内部のピット(結晶欠陥)を観察したところ、2個の結晶欠陥が認められた。
鏡面研磨したRIG単結晶を蛍光X線分析法により組成分析した結果、組成はTb1.2Yb0.50Bi1.2Ca0.015Pb0.010Fe4.3Ga0.7Pt0.03612であった。
また、鏡面研磨したRIG単結晶に、両面対空気の反射防止膜を配置して、ファラデー回転角を測定した結果、1550nm波長にて45度であった。
実施例1〜3及び比較例1〜4で育成したRIG単結晶の組成式あたりのPt、Pb、及びCaの量、RIG表面の顕微鏡観察で観察した結晶欠陥の個数、及び赤外顕微鏡にて観察した内部のピットの個数を、表1に示す。

Claims (6)

  1. 液相エピタキシャル法にて育成したビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶であって、
    組成式あたり0.010以上0.100以下のCa、組成式あたり0より大きく0.005以下のPb、及び組成式あたり0より大きく0.010未満のPtを含む、
    ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶。
  2. 前記ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶が、一般式:
    (R3-x-a-bBixCaaPbb)(Fe5-y-cyPtc)O12
    (式中、Rは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及びLuから選択される少なくとも1種類の元素であり、Mは、Ga、Al、Ge、及びSiから選択される少なくとも1種類の元素であり、並びに0.8≦x≦1.4、0≦y≦1.0、0.010≦a≦0.100、0<b≦0.005、及び0<c<0.010である)で表される、請求項1に記載のビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶。
  3. 前記ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶が、100μm以上の厚みを有する、請求項1または2に記載のビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶。
  4. 酸化鉛、酸化カルシウム、酸化ビスマス、及び酸化ホウ素を含むフラックス成分と、希土類酸化物及び酸化鉄を含むガーネット単結晶成分、とを含む融液原料をPtるつぼ内で加熱溶融させた融液に、単結晶基板を接触させて、液相エピタキシャル法により、前記単結晶基板上にビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を育成する方法であって、
    前記酸化カルシウムの添加量が、前記融液を構成する融液原料の全体量を基準として、0.007〜0.070質量%から選択される量であり、
    前記酸化鉛の添加量が、前記融液を構成する融液原料の全体量を基準として、7〜14質量%から選択される量であり、
    860℃〜905℃の範囲から選択される融液温度にて、ビスマス置換希土類鉄磁性ガーネット単結晶を育成すること、
    を含む、製造方法。
  5. 前記ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を100μm以上の厚みに育成することを含む、請求項4に記載の製造方法。
  6. 0.25μm/分以上の育成速度でビスマス置換希土類鉄磁性ガーネット単結晶の育成を行うことを含む、請求項4または5に記載の製造方法。
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