JP2014184592A - グロスコントロールテーブル追加方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の光沢度の画像を印刷するためのグロスコントロールテーブルを追加するグロスコントロールテーブル追加方法を提供する。
【解決手段】記憶部に、第1基材に対する第1グロスコントロールテーブル、及び、第1基材に形成した測定パターンの第1パターン測定値が対応付けられてなる第1基材情報B510と、第2基材に対する第2グロスコントロールテーブル、及び第2基材に形成した測定パターンの第2パターン測定値が対応付けられてなる第2基材情報B520と、が記憶され、新たな記録媒体の基材に対して所定量のインクを用いて形成した測定パターンを測定する新たな基材のパターン測定工程と、第1基材情報、及び第2基材情報に基づいて、所定の測定値補間方法を用いて新たな基材に対する新たなグロスコントロールテーブルを求めるグロスコントロールテーブル補間工程とを有することを特徴とするグロスコントロールテーブル追加方法。
【選択図】図8

Description

本発明は、所望の光沢度の画像を印刷するためのグロスコントロールテーブル追加方法に関する。
ヘッド部からインク等の液体を吐出して記録媒体上に液滴(ドット)を着弾させることで画像の印刷を行う印刷装置が知られている。印刷装置として、例えば、紫外線(UV)などの光を照射することによって硬化する光硬化型インク(例えば、UVインク)を吐出するインクジェットプリンターがある。このようなインクジェットプリンターを用いて、ノズルから記録媒体上にUVインクを吐出した後、記録媒体に形成されたUVインクドットに光を照射して硬化させることにより、該UVインクドットを記録媒体に定着させる方法が広く知られている。(例えば、特許文献1)。
特許文献1の方法では、記録媒体上に吐出されたUVインクドットを光で硬化させることによってUVインクドット同士に生ずるブリード(滲み)の発生を抑制し、良好な画質の画像を形成しやすくなる。
しかし、インクジェットプリンターでUVインクを用いて印刷された画像では、光沢度にムラが発生するという問題がある。光沢度のムラが発生する要因の一つとして、記録媒体上に吐出される単位領域あたりのインクの量(DUTYとも言う)の違いが考えられる。すなわち、印刷画像の階調値が高い部分と低い部分との間で光沢差が生じ、この光沢差がムラとなる。例えば、人の顔の画像を印刷する場合、肌の色など階調値が低くインクの量が少ない(低DUTY)部分では光沢度が低くなることがある。その逆に、瞳など、階調値が高くインクの量が多い(高DUTY)部分では光沢度が高くなることがある。その結果、顔の部位によって光沢度にムラが生じ、良好な画質の画像を形成することが難しくなる。
上記したような光沢度のムラを改善する印刷方法として、例えば特許文献2に、カラーインクのDUTYとクリアインクのDUTYとを調整することで所望の画像光沢値を得る技術が知られている。特許文献2の印刷方法では、所定の光沢値を得るために必要なカラーインクのDUTYとクリアインクのDUTYとの関係を定めたグロスコントロールテーブルをあらかじめ実験により作成しておき、このグロスコントロールテーブルと画像データにより定められるカラーインクのDUTYから必要なクリアインクのDUTYを求める。
特開2000−158793号公報 特開2009−218563号公報
しかしながら、グロスコントロールテーブルにおけるカラーインクのDUTYとクリアインクのDUTYの関係は、記録媒体の材質が変わると変化するため、対応する記録媒体の種類の数だけグロスコントロールテーブルが必要であった。つまり、特許文献2に記載の印刷方法では、印刷装置(インクジェットプリンター)は、画像を印刷する各種の記録媒体の数だけグロスコントロールテーブルをあらかじめ保有していなければならず、印刷装置がグロスコントロールテーブルを保持していない記録媒体に対して印刷する画像のグロスコントロールを行なうためには、その新たな記録媒体の基材に対してカラーインク及びクリアインクを用いて多数のテスト印刷やテストパターンの測定を行なって、新たな基材に対応するグロスコントロールテーブルを求めて印刷装置に記録させておく必要があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るグロスコントロールテーブル追加方法は、カラーインクを吐出する第1吐出ヘッドと、クリアインクを吐出する第2吐出ヘッドと、記録媒体の画像形成面の単位領域あたりに吐出される前記カラーインクの量であるカラーDUTYと、前記単位領域あたりに吐出される前記クリアインクの量であるクリアDUTYと、前記単位領域に対して吐出された前記カラーDUTY及び前記クリアDUTYによって形成される画像の光沢度と、の関係を定めたグロスコントロールテーブルを記憶した記憶部と、制御部と、を備え、形成する前記画像の光沢度が所定の値となるように、前記グロスコントロールテーブルに基づいて、前記画像中の前記単位領域における前記カラーDUTYに応じて前記単位領域におけるクリアDUTYを決定する印刷装置を用いて、新たな基材に対する前記グロスコントロールテーブルを追加するグロスコントロールテーブル追加方法を含む印刷方法であって、前記記憶部には、第1の記録媒体の基材である第1基材、前記第1基材に対する前記グロスコントロールテーブルである第1グロスコントロールテーブル、及び、前記第1基材に対して所定のインクを所定量用いて測定パターンを印刷し、前記測定パターンを測定して得られたパターン測定値である第1パターン測定値が対応付けられてなる第1基材情報と、第2の記録媒体の基材である第2基材、前記第2基材に対する前記グロスコントロールテーブルである第2グロスコントロールテーブル、及び、前記第2基材に対して前記所定のインクを前記所定量用いて前記測定パターンを印刷し、前記測定パターンを測定して得られたパターン測定値である第2パターン測定値が対応付けられてなる第2基材情報と、が記憶されており、画像を印刷する新たな記録媒体の基材である新たな基材に対して前記所定のインクを前記所定量用いて前記測定パターンを印刷し、前記測定パターンを測定してパターン測定値を測定する新たな基材のパターン測定工程と、前記印刷装置に前記新たな基材のパターン測定値を入力する工程と、前記制御部において、前記第1基材情報、及び、前記第2基材情報に基づいて、所定の測定値補間方法を用いて、前記新たな基材に対する前記グロスコントロールテーブルである新たなグロスコントロールテーブルを求めるグロスコントロールテーブル補間工程と、前記グロスコントロールテーブル補間工程で求めた前記新たなグロスコントロールテーブルを前記新たな基材に対応付けて前記記憶部に記録する新たなグロスコントロールテーブル記録工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、新たな記録媒体の基材(新たな基材)に形成する画像に対して所望の光沢度の調整をするグロスコントロールを行うときに、既に印刷装置に登録されている第1グロスコントロールテーブルと第2グロスコントロールテーブルとの関係を用いて、新たな記録媒体に対する新たなグロスコントロールテーブルを作成することで対応可能にした。具体的には、グロスコントロールテーブルは、カラーDUTYに対して光沢度が所定の光沢度になるクリアDUTYを定めたものであり、登録済みの第1及び第2グロスコントロールテーブルの各々には、第1基材及び第2基材における各グロスコントロールテーブルとともに、第1基材(第1の記録媒体)と第2基材(第2の記録媒体)に対して所定のインクを所定量用いて吐出させて形成した測定パターンである第1測定パターン及び第2測定パターンの例えば線幅などのパターン形状の測定値である第1及び第2パターン測定値が記録されており、画像を形成する新たな記録媒体を使用する場合は、その記録媒体の基材(新たな基材)に所定のインクを所定量用いて吐出させて形成した測定パターンの形状の測定値(例えば線幅)である新たな基材のパターン測定値を求め、この新たな基材のパターン測定値に近いパターン測定値を有する登録済みのグロスコントロールテーブル(第1および第2グロスコントロールテーブル)の基材情報に基づいて、所定の測定値補間方法を用いることによって、新たな基材に対応する新たなグロスコントロールテーブルを作成することができる。(なお、登録済みのグロスコントロールテーブルが複数ある場合は、この新たな基材のパターン測定値に近いパターン測定値を有する2つのグロスコントロールテーブルを用いる。)
したがって、従来のように、新たな記録媒体の基材(新たな基材)に対してカラーインクとクリアインクとを用いて多数のテスト印刷やテストパターンの測定を行なうことなく、最低一回のテスト印刷及びテストパターンの測定により、新たな記録媒体に対して形成する画像に所望のグロスコントロールを施すために必要なグロスコントロールテーブルを得ることができる。
また、本適用例のグロスコントロールテーブル追加方法によって得られた新たなグロスコントロールテーブルを記憶部に記録することにより、記録された新たなグロスコントロールテーブルを含む新たな基材情報が既知の基材情報として追加登録されるので、今後新たに画像を印刷する新たな基材に対するグロスコントロールテーブルを生成するときに、精度の高いグロスコントロールテーブルの作成に寄与することができる。
[適用例2]上記適用例に記載のグロスコントロールテーブル追加方法において、前記新たなグロスコントロールテーブルを用いて、テスト画像を印刷する第1テスト印刷工程と、前記新たなグロスコントロールテーブル補間工程の後に、前記第1パターン測定値、前記第2パターン測定値、及び前記新たな基材のパターン測定値を比較して、前記第1パターン測定値と前記第2パターン測定値とのうち、前記新たな基材のパターン測定値に近い方の前記パターン測定値を求めるパターン測定値比較工程と、前記記憶部に、前記パターン測定値比較工程で求められた前記新たな基材のパターン測定値に近い方の前記パターン測定値と対応付けられて記憶されている前記グロスコントロールテーブルを用いて、前記テスト画像を印刷する第2テスト印刷工程と、前記第1テスト印刷工程によって得られた前記テスト画像である第1テスト画像と前記第2テスト印刷工程によって得られた前記テスト画像である第2テスト画像とを所望の光沢度を含む画質に対して比較するテスト画像比較工程と、を有し、前記テスト画像比較工程において、前記第2テスト画像の方が優れていると判断された場合に、前記グロスコントロールテーブル記録工程において、前記新たな基材のグロスコントロールテーブルに代えて、前記第2テスト印刷工程で用いた前記グロスコントロールテーブルを前記新たな基材に対応付けて前記記憶部に記録することを特徴とする。
本適用例によれば、従来よりも少ない回数のテスト印刷工程によって、所望の光沢度により近い画像を形成することが可能なグロスコントロールテーブルを新たな基材に対応づけて記録して、新たな基材(記録媒体)への画像の印刷方法に用いることができる。したがって、効率的に、所望の光沢度に調整された品質の高い画像を形成することができる。
[適用例3]上記適用例に記載のグロスコントロールテーブル追加方法において、前記カラーインク及び前記クリアインクは、光の照射により硬化する光硬化性のインクであることを特徴とする。
光硬化性のインクは、例えば、吐出ヘッドの近傍に光照射部を配置した印刷装置を用いて画像を印刷する場合に、記録媒体に着弾したインクが過度に濡れ広がったり染み込んだりしないうちに硬化させることができる。したがって、カラーインクにより形成した画像に、クリアインクにより所望の光沢度となるようにグロスコントロールする本発明において、精緻な光沢度の調整を可能にする顕著な効果を奏する。
光硬化型インクを用いたインクジェットプリンターによって印刷された画像における光沢度ムラについての模式図。 記録媒体上のインクの密度と光沢度との関係を表す図。 プリンターの全体構成を示すブロック図。 プリンターの構成を表した概略側面図。 図5Aは、ヘッドユニットのカラーインクヘッド、及びクリアインクヘッドにおける複数の短尺ヘッドの配置を説明する図、図5Bは、各ヘッドの下面に配置されるノズル列の様子を説明する図。 カラーDUTYと光沢度との関係の一例を表す図。 図6でカラーDUTYとクリアDUTYを変化させた場合における画像の光沢度を表す図。 第1実施形態の印刷方法に係るグロスコントロールテーブル追加方法を示すフローチャート。 第1実施形態に係る各種基材毎のグロスコントロールテーブルを含む基材情報を示す説明図。 第1実施形態の印刷工程の全体のフローを表すフローチャート。 カラー画像処理においてプリンタードライバーによって行われる処理のフローチャート。 クリア画像処理においてプリンタードライバーによって行われる処理のフローを表すフローチャート。 第2実施形態の印刷方法に係るグロスコントロールテーブル追加方法を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
===概要===
<画像の光沢度について>
はじめに、印刷された画像の光沢度について説明する。画像の光沢度は、外光に対する記録媒体からの反射光の状態によって左右される。例えば、反射光が散乱状態であれば、光沢度が低く、所謂「マット調」となる。逆に、正反射に近ければ高い光沢度が得られ、所謂「グロス調」となる。そして、上述したように、光硬化型インクを用いたインクジェットプリンターでは、印刷画像の光沢度にムラが生じる。概略的には、記録媒体上における単位領域あたりに吐出されるインクの量、すなわち、インクの液滴の打ち込み量によって光沢度が左右される。本明細書では、この単位領域あたりに吐出されるインクの量を「インクDUTY」とも言う。
図1に、光硬化型インクを用いたインクジェットプリンターによって印刷された画像における光沢度ムラについて、その模式図を示す。例えば、人物の顔を画像として印刷する場合、頬などの部位は、人肌の淡い色である。そして、その淡い色の印刷領域では、インクの液滴(インク滴)dの撃ち込み量が少ない。そして、図1Aに示したように、各インク滴dが紫外線(UV)などの光によって硬化されるため、記録媒体S上の各インク滴dが滲まず、半球に近似した形状を有する独立した島状となる。すなわち、インク滴dの密度が「疎」となる。そのため、記録媒体Sの表面に入射した光(図中白抜き矢印)が、島状のインク滴dの表面で様々な方向に反射する(図中、実線矢印)。すなわち、拡散反射となる。
一方、図1Bに示したように、瞳などの濃色部分は、その画像領域をべた塗りすることで表現する。すなわち、その画像領域では隣接するインク滴d同士が密に配置され、個々のインク滴dが半球状であっても、膜状のインクが記録媒体S上を覆うのと同様の状態となる。そのため、入射光は、その膜状のインク表面でほぼ正反射し、光沢度が高くなる。したがって、人物の顔などでは、頬などの肌の部分がマット調で、瞳の部分がグロス調となり、光沢度に統一性が無く、不自然な画像となってしまう。
以上が、光沢度ムラの発生原因の概略である。しかし、図1に模式的に示した光沢度ムラの発生メカニズムは、ある程度単純化されたモデルであって、実際には、光沢度ムラは、インク滴dの密度のみに単純に依存するわけではない。図2に、記録媒体S上のインクの密度と光沢度との関係を示す。この図では、記録媒体S上の単位面積当たりのインク量(体積)と、周知の光沢計(グロスチェッカー)を用いて測定した光沢度との関係を示している。インク量が極めて少ない場合は記録媒体Sの光沢度が反映され、インク量が増加していくと、疎に配置されたインク滴dによる拡散反射成分が増加し、光沢度が低下する。単位面積当たりのインク量が所定量を超えると正反射成分が相対的に増加し光沢度が増加に転じる。
また、記録媒体S自体もその種類に応じて光沢度が異なっているため、異なる種類の記録媒体Sを使い分けるような用途では、インク量と光沢度との関係は、さらに複雑なものとなる。
<本実施形態の概要>
上述したように、光硬化型インクを用いたプリンターでは、記録媒体上のインク滴の密度に由来して光沢ムラが生じる。しかも、インク滴の密度と光沢度とが単純な比例関係にないので、光沢紙やマット紙などの表面処理された記録媒体を用いても、画像の全体に亘って光沢度が一律に変化するだけで、同一記録媒体上での光沢度ムラについては解消することができない。インクを改質することも考えられるが、ブリードを抑制できる、という光硬化型インク本来の特徴を損なうことなく、そのインク自体の光沢度に関わる物性を最適化することが必要となる。さらに、その物性に適合したインクの吐出方法なども最適化する必要がある。そのため、インク自体、及び吐出制御などの周辺技術の開発や研究や開発に多大な時間とコストが掛かる。
このような課題を解決する印刷方法として、画像を印刷するインク(カラーインクとする)と、画像の光沢度を調節するインク(クリアインクとする)とを用いて印刷画像を形成し、光沢ムラの発生を抑制する方法が考えられる。具体的には、画像を印刷する際のカラーインクの吐出量(カラーインクのDUTY)に応じて、クリアインクの吐出量(クリアインクのDUTY)を適宜変更することにより、記録媒体上に形成される画像の所定の領域における光沢度の大きさを調整する。即ち、この方法で作成される画像において所望の光沢値を得るためには、それに必要なカラーインクの単位面積当たりのカラーインク量であるカラーDUTYと、単位面積当たりのクリアインク量であるクリアDUTYとの関係を定めたグロスコントロールテーブルをあらかじめ実験により作成しておき、このグロスコントロールテーブルと画像データにより定められるカラーDUTYから必要なクリアDUTYを求めていた。
しかしながら、このグロスコントロールテーブルにおけるカラーDUTYとクリアDUTYとの関係は、記録媒体の基材の材質が変わると変化するため、適用する記録媒体の種類の数だけグロスコントロールテーブルが必要であった。このため、印刷装置に予め登録済みのグロスコントロールテーブルに対応しない新たな記録媒体に対して形成する画像のグロスコントロールを可能にしたい場合は、新たな記録媒体におけるグロスコントロールテーブルを実験により求めて、印刷装置に記録させる必要があった。
そこで、本実施形態では、画像を印刷するカラーインクと、画像の光沢度を調節するクリアインクとを用いて印刷画像を形成して形成する画像に所望の光沢度を付与する方法において、印刷装置に予め登録されているグロスコントロールテーブルに対応しない新たな記録媒体に画像を形成するときに、最小限のテスト印刷及びその測定を行なうことで、形成する画像の所定の領域における光沢度の大きさを調整する。各インクの吐出量や、実際に印刷を行う際の画像処理方法の詳細については後で説明する。
===印刷装置の基本的構成===
本実施形態において用いられる印刷装置の形態として、ラインプリンター(プリンター1)を例に挙げて説明する。
<プリンター1の構成>
プリンター1は、紙、布、フィルムシート等の記録媒体に向けて、インク等の液体を吐出することで画像を記録する印刷装置である。プリンター1は、インクジェット方式のプリンターであるが、かかるインクジェット方式プリンターは、インクを吐出して印刷可能な印刷装置であれば、いかなる吐出方法を採用した装置でも良い。
プリンター1では、紫外線(以下、UV)等の光を照射することによって硬化するインク、例えば紫外線硬化型インク(以下、UVインク)を吐出することにより、記録媒体に画像を印刷する。UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。UVインクを用いた印刷では、UVの照射量や照射タイミングを制御することによって、記録媒体上に形成されるインクドットの硬化度やインクドットの形状をコントロールしやすい。したがって、前述したように、UVインクドット同士に生ずるブリード(滲み)の発生を抑制することで、良好な画質の画像を形成すること等が可能となる。また、UVインクを硬化させてドットを形成することによって、インク受容層を持たずインク吸収性の無い記録媒体に対しても印刷を行うことができる。
なお、本実施形態のプリンター1は、UVインクとして、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の4色のカラーインク、及び、無色透明なクリアインク(CL)を用いて画像の記録を行う。
図3は、プリンター1の全体構造を示すブロック図である。プリンター1は、搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。コントローラー60は、外部装置であるコンピューター110から受信した印刷データに基づいてヘッドユニット30や照射ユニット40等の各ユニットを制御する制御部である。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は検出器群50から出力された検出結果に基づいて各ユニットを制御する。
<コンピューター110>
プリンター1は、外部装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている。コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、表示装置にユーザーインターフェイスを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピューターが読み取り可能な記録媒体)に記録されている。また、プリンタードライバーはインターネットを介してコンピューター110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
コンピューター110はプリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。印刷データは、プリンター1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと、画素データとを有する。コマンドデータとは、プリンター1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。このコマンドデータには、例えば、記録媒体供給を指示するコマンドデータ、記録媒体の搬送量を示すコマンドデータ、記録媒体排出を指示するコマンドデータがある。また、画素データは、印刷される画像の画素に関するデータである。
ここで、画素とは画像を構成する単位要素であり、この画素が2次元的に並ぶことにより画像が構成される。印刷データにおける画素データは、記録媒体S(例えば紙など)上に形成されるドットに関するデータ(例えば、階調値)である。画素データは画素毎に、例えば2ビットのデータによって構成される。この2ビットの画素データは1つの画素を4階調で表現できるデータである。
<搬送ユニット20>
図4に、本実施形態のプリンター1の構成を表した概略側面図を示す。
搬送ユニット20は、記録媒体を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、搬送方向上流側の搬送ローラー23A及び搬送方向下流側の搬送ローラー23Bと、ベルト24とを有する(図4)。不図示の搬送モーターが回転すると、上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー23Bが回転し、ベルト24が回転する。記録媒体供給ローラー(不図示)によって供給された記録媒体は、ベルト24によって印刷可能な領域(後述するヘッドユニット30と対向する領域)まで搬送される。印刷可能な領域を通過した記録媒体はベルト24によって外部へ排出される。なお、搬送中の記録媒体はベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
<ヘッドユニット30>
ヘッドユニット30は、記録媒体にUVインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット30は搬送中の記録媒体に対してカラー(KCMY)及びクリア(CL)の各色インクを吐出することによってインクドットを形成し、記録媒体上に画像を印刷する。本実施形態のプリンター1はラインプリンターであり、ヘッドユニット30の各ヘッドは記録媒体幅分の多数のドットを一度に形成することができる。
図4に示されるプリンター1では、搬送方向の上流側から順にカラーインクを吐出するカラーインクヘッド31〜34が設けられている。カラーインクヘッドは、第1カラーインクヘッド31(以下、第1ヘッド31とも呼ぶ)と、第2カラーインクヘッド32(以下、第2ヘッド32とも呼ぶ)と、第3カラーインクヘッド33(以下、第3ヘッド33とも呼ぶ)と、第4カラーインクヘッド34(以下、第4ヘッド34とも呼ぶ)と、から構成される。本実施形態では、第1ヘッド31からブラックインク(K)を、第2ヘッド32からシアンインク(C)を、第3ヘッド33からマゼンタインク(M)を、第4ヘッド34からイエローインク(Y)をそれぞれ吐出する。ただし、カラーインクヘッド31〜34がそれぞれどの色のインクを吐出するかは任意であり、例えば、第1ヘッド31がイエローインク(Y)を吐出し、第2ヘッド32がブラックインク(B)を吐出するようにしてもよい。また、カラーインクヘッド31〜34の他に、上述のKCMY以外の色のインク(例えばライトシアンやメタリック色等)を吐出するカラーインクヘッドが設けられていてもよい。また、第1ヘッド31と第2ヘッド32とが同じ色のインクを吐出するようにしてもよい。例えば、第1ヘッド31と第2ヘッド32とが共にシアンインク(C)を吐出してもよい。
第4カラーインクヘッド34の搬送方向下流側には、無色透明なクリア(CL)のUVインクを吐出するクリアインクヘッド35が設けられている。ここで、クリア(CL)のインクとは、色材を含まないか含んでいても少量の、一般的に「クリアインク」と呼ばれるインクである。以下、クリアインクヘッド35を第5ヘッド35とも呼ぶ。
各ヘッドは各々、複数の短尺ヘッドから構成され、各短尺ヘッドはUVインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数備えている。
図5Aは、ヘッドユニット30のカラーインクヘッド31〜34、及びクリアインクヘッド35における複数の短尺ヘッドの配置を説明する図である。図5Bは、各短尺ヘッドの下面に配置されるノズル列の様子を説明する図である。なお、図5A及び図5Bはノズルを上面から仮想的に見た図である。
第1ヘッド31では、記録媒体の搬送方向と交差する方向である記録媒体の幅方向に沿って31A〜31Hの8個の短尺ヘッドが千鳥列状に並んでいる。同様に、第2ヘッド32では、幅方向に沿って8個の短尺ヘッド32A〜32Hが千鳥列状に並んでいる。また、第3ヘッド33、第4ヘッド34、及び、第5ヘッド35についても同様である(図5A)。図5Aの例では、各ヘッドは8個の短尺ヘッドから構成されているが、各ヘッドを構成する短尺ヘッドの数は8個より多くてもよいし、少なくてもよい。
各短尺ヘッドには複数のノズル列が形成されている(図5B)。ノズル列は、インクを吐出するノズルをそれぞれ180個ずつ備えており、該ノズルは記録媒体の幅方向に沿って#1〜#180まで一定のノズルピッチ(例えば360dpi)で並んでいる。図5Bの場合は2列のノズル列が平行に並んでおり、各ノズル列のノズル同士は記録媒体の幅方向に720dpiずつずれた位置に設けられている。なお、1列のノズル数は180個には限られない。例えば、1列に360個のノズルを備えていても良いし、90個のノズルを備えていてもよい。また、各短尺ヘッドに設けられるノズル列の数も2列には限られない。
各ノズルには、それぞれインクチャンバー及び圧電素子であるピエゾ素子(共に不図示)が設けられている。ピエゾ素子はユニット制御回路64により生成される駆動信号COMにより駆動される。そして、ピエゾ素子の駆動によりインクチャンバーが伸縮・膨張することにより、インクチャンバーに満たされたインクがノズルから吐出される。
プリンター1では、駆動信号COMに従ってピエゾ素子に印加されるパルスの大きさによって、大きさの異なる(インク量の異なる)複数種類のインク液滴を各ノズルから吐出することができる。例えば、各ノズルからは、大ドットを形成し得る量の大インク滴、中ドットを形成し得る量の中インク滴、及び小ドットを形成し得る量の小インク滴からなる3種類のインクを吐出させることができる。そして、搬送中の記録媒体に対して各ノズルから断続的にインク滴が吐出されることによって、各ノズルは、記録媒体の搬送方向に沿ったドットライン(ラスタライン)を形成する。
<照射ユニット40>
照射ユニット40は、記録媒体に着弾したUVインクドットに向けてUVを照射するものである。記録媒体上に形成されたドットは、照射ユニット40からのUVの照射を受けることにより、硬化する。本実施形態の照射ユニット40は、照射部41を備えている。
照射部41は、クリアインクヘッド35の搬送方向の下流側に設けられ(図4)、カラーインクヘッド31〜34及びクリアインクヘッド35によって記録媒体上に形成されたUVインクドットを硬化させるためのUVを照射する。照射部41の記録媒体幅方向の長さは記録媒体幅以上である。
本実施形態において、照射部41は、UV照射の光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を備える。LEDは入力電流の大きさを制御することによって、照射エネルギーを容易に変更することが可能である。また、照射部41としてメタルハライドランプ等LED以外の光源を用いても良い。照射部41の光源は、照射部41内に収容されることによりクリアインクヘッド35(及びカラーインクヘッド31〜34)から隔離されている。これにより、光源から照射されるUVがクリアインクヘッド35の下面へ漏れるのを防ぎ、以って、当該下面に形成された各ノズルの開口付近でUVインクが硬化することによってノズルの目詰まり等が発生することを抑制している。
なお、図4では照射ユニット40として、搬送方向の最下流側に照射部41を一つだけ備えているが、各色インクヘッドの下流にそれぞれ照射部41を備える構成としてもよい。その際、搬送方向の最下流側にさらに照射部42(不図示)を備える構成とし、照射部41及び照射部42からUVを照射することで、UVインクドットを2段階の工程で硬化させるようにしてもよい。例えば、照射部41からUVインクドットの表面を硬化(仮硬化)させる程度のエネルギーでUVを照射し、記録媒体搬送の最終段階で照射部42からUVインクドットの全体を硬化(完全硬化)させる程度のエネルギーでUVを照射する。これにより、UVインクドットの硬化度を調整し、各ヘッドからUVインクドットを吐出する際に、硬化度の高いUVインクドット同士が弾きあうことによってドットの着弾位置がずれるというような問題を生じにくくすることもできる。
<検出器群>
検出器群50には、ロータリー式エンコーダー(不図示)や、記録媒体検出センサー(不図示)などが含まれる。ロータリー式エンコーダーは上流側搬送ローラー23Aや下流側搬送ローラー23Bの回転量を検出する。ロータリー式エンコーダーの検出結果に基づいて記録媒体の搬送量を検出することができる。記録媒体検出センサーは記録媒体供給中の記録媒体の先端の位置を検出する。
<コントローラー>
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、記憶部としてのメモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。
インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1の全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子によって構成される。また、メモリー63には、複数種類の基材に対してテスト印刷することにより予め生成された各基材ごとのグロスコントロールテーブルを含む複数の基材情報が記憶されている。この基材情報は、プリンター1を用いた画像の印刷工程において、所望の光沢度を有する画像を形成するために、画像を形成する新たな記録媒体の基材に対してのグロスコントロールテーブルを作成する際に用いるためのデータであり、詳細については後述する。そして、CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して搬送ユニット20等の各ユニットを制御する。
<画像印刷動作について>
プリンター1による画像印刷動作について簡単に説明する。
プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー60は、まず、搬送ユニット20によって記録媒体供給ローラー(不図示)を回転させ、印刷すべき記録媒体をベルト24上に送る。記録媒体はベルト24上を一定速度で停まることなく搬送され、ヘッドユニット30、照射ユニット40の各ユニットの下を通過する。
この間に、カラーインクヘッド31〜34の各ノズルからカラーインク(KCMY)を断続的に吐出させることによって、カラーインクドットからなる文字や画像を、記録媒体上に形成する。また、クリアインクヘッド35の各ノズルからクリアインク(CL)を断続的に吐出させることによって、所定の画素にクリアインクドットを形成する。そして、照射ユニット40の照射部41からUVを照射してカラーインクドット及びクリアインクドットを硬化させる。こうして記録媒体に画像が印刷される。
最後に、コントローラー60は、画像の印刷が終了した記録媒体を排出する。
===インクDUTYと光沢度との関係===
<カラーDUTYとクリアDUTYとの関係>
画像を形成するカラーインクの単位領域あたりの吐出量(以下、カラーDUTYとも呼ぶ)と、光沢度を調整するクリアインクの単位領域あたりの吐出量(以下、クリアDUTYとも呼ぶ)との関係によって、画像の光沢度がどのように変化するかについて説明する。
図6は、カラーDUTYと光沢度との関係の一例を表す図である。図の横軸はカラーインクの単位領域あたりの吐出量(カラーDUTY)を表し、図の縦軸は、該カラーインク(及びクリアインク)によって形成される画像の光沢度の大きさを表す。
まず、図6の太実線で描かれる線は、画像を形成するためのインク(ここではカラーインク)のみを用いて単位領域あたりの吐出量(カラーDUTY)を変更しながら画像を印刷した場合における、当該画像の光沢度を表す。図6では、カラーDUTYの大きさを(X)としたときに、印刷画像の光沢度がG(X)で表されるものとする。カラーインクのみを用いて印刷を行う場合、カラーDUTYと画像の光沢度との関係は前述の図2で説明したものと同様の関係を示す。例えば、X=0%(カラーDUTYがゼロ)の時は、記録媒体自体の光沢度の値がG(0)=55として示される。そして、カラーDUTY(X)の増加にしたがって徐々に光沢度G(X)が小さくなっていき、所定のカラーDUTY値=XO%のときに光沢度G(XO)が最小となる。その後、カラーDUTY(X)の増加にしたがって徐々に光沢度G(X)が大きくなる。このようにカラーインクのみを用いた場合、画像中の或る部分におけるカラーDUTY値(=X%)によって当該部分の光沢度G(X)の大きさが定まる。言い換えると、画像を構成する部分(画素)におけるカラーの階調値によって光沢度が決まるため、形成された画像では階調が異なる部分毎に光沢度に差が生じる。
そこで、画像の領域(部分)毎にカラーインクに加えて所定量のクリアインクをさらに吐出することによって画像全体の光沢度を調整する。なお、クリアDUTYの大きさを(Y)、カラーDUTYの大きさを(X)としたときに、印刷画像の光沢度はG(X,Y)で表されるものとする。
例えば、X=0の時の画像の光沢度はG(0)=55であったが、クリアインクを吐出することによって該光沢度を変更することができる。図6では、クリアDUTY(Y)を0〜100%の範囲で変化させることにより、画像の光沢度G(0,Y)を30〜85の範囲で変化させることができる。同様に、所定の大きさのカラーDUTY(X)に対して、クリアDUTY(Y)を変化させることで、画像の光沢度G(X,Y)を所定の範囲で変化させることができる。
図6において、破線で囲まれる着色された領域が、カラーインク及びクリアインクによって形成される画像から測定される光沢度の大きさの範囲を表している。図の上側の破線は、所定のカラーDUTY値(X)に対して、クリアDUTY値(Y)を変化させることで再現可能な光沢度の上限値Gmax(X,Y)を表す。また、図の下側の破線は、所定のカラーDUTY値(X)に対して、クリアDUTY値(Y)を変化させることで再現可能な光沢度の下限値Gmin(X,Y)を表す。つまり、カラーDUTY(X)及びクリアDUTY(Y)の値をそれぞれ適当に調節することによって、図6の着色された領域内であれば画像の光沢度を自由に調整することができる。そして、図6の場合、カラーDUTY(X)の大きさがいかなる値であっても、クリアDUTY(Y)の大きさを調整することで、光沢度30〜70の範囲で画像を形成することができる。
図7は、図6でカラーDUTYとクリアDUTYを変化させた場合における画像の光沢度を表す図である。図の縦軸はクリアDUTYを表し、横軸はカラーDUTYを表す。そして、図中で等高線のように描かれる曲線はそれぞれ光沢度の大きさを表している。つまり、図7は、単位領域あたりのカラーインク吐出量と単位領域あたりのクリアインク吐出量の合計量と、それによって形成される画像の光沢度との関係を表している。例えば、画像を印刷する際にカラーDUTYが(X1)となるようにカラーインクを吐出させる場合、光沢度の大きさが30となる画像を印刷するためには、クリアDUTYが(Y1)または(Y2)となるようにクリアインクを吐出させればよい。逆に、クリアDUTYを(Y1)とした場合、光沢度の大きさが30となる画像を印刷するために必要なカラーDUTYは(X1)または(X2)となる。
図7のような関係が明らかとなっていれば、カラーDUTY(X)に対するクリアDUTY(Y)の大きさを適当に選択することで、所望の光沢度を有する画像を印刷することができる。本発明は、新たな記録媒体の基材に対して形成する画像の光沢度を、最小限のテスト印刷と測定により所望の光沢度に調整するグロスコントロールを実現するグロスコントロールテーブル追加方法を含む印刷方法を提供するものである。
===第1実施形態===
次に、本発明の印刷方法の第1実施形態について図面に沿って説明する。第1実施形態では、画像を印刷する際に、画像を印刷する記録媒体に対しての前述の図7に相当する関係をあらかじめ求めておき、当該関係に基づいてカラーDUTYの大きさに応じてクリアDUTYの大きさを変更することで、印刷画像全体の光沢度を調整する。
本実施形態ではグロスコントロールテーブル追加工程と印刷工程との2つの工程を実施し、カラーDUTYに対するクリアDUTYの大きさを調整しつつ画像を印刷する。はじめにグロスコントロールテーブル追加工程で、画像を印刷する新たな記録媒体に対しての図7に相当する関係を求め、プリンター1に記憶させる。具体的には、予めプリンター1に記録されている複数の記録媒体の基材に対するカラーDUTY及びクリアDUTYの合計量と画像の光沢度との関係を用いて、画像を印刷しようとしている新たな記録媒体の基材に対するカラーDUTY及びクリアDUTYの合計量と画像の光沢度との関係を求め、保存する。そして、グロスコントロールテーブル追加工程で求められた関係に基づいて、印刷工程において所望の光沢度になるようにカラー画像処理とクリア画像処理を行い、カラーインクに対するクリアインクの吐出量を調整して画像を印刷する。以下、各工程の詳細について説明する。
図8は、第1実施形態の印刷方法に係るグロスコントロールテーブル追加方法を示すフローチャートである。また、図9は、第1実施形態に係る各種基材毎のグロスコントロールテーブルを含む基材情報を示す説明図である。
本実施形態の印刷方法において、図8に示すグロスコントロールテーブル追加方法では、まず、ステップS101に示すように、これから追加する新たな記録媒体の基材(新たな基材)に対して所定のインクを所定量用いて測定パターンを印刷する。本実施形態では、ヘッドユニット30のクリアインクヘッド35から所定量のクリアインクを吐出させて、新たな基材に着弾したインクパターンに照射ユニット40の照射部41からUV照射を行って固化させることにより、所定の形状の測定パターンを形成する。
次に、ステップS102に示すように、ステップS101で形成した測定パターンの所定の形状部分(例えば線幅)を測定する(パターン測定工程)。パターン測定工程で得られたパターン測定値(新たなパターン測定値)は、プリンター1の例えばメモリー63に入力して一時的に保存する。なお、本実施形態では、ステップS102で得られた新たな基材に対する新たなパターン測定値(例えば線幅)が80μmだったこととする。
次に、制御部としてのコントローラー60において、ステップS102でメモリー63に入力された新たなパターン測定値を、メモリー63に予め登録されている基材情報に含まれる第1パターン測定値や第2パターン測定値などの複数の既知のパターン測定値と照合し、所定の補間方法を用いて、新たな基材に対する新たなグロスコントロールテーブルを求めるグロスコントロールテーブル補間を行なう。以下、グロスコントロールテーブル補間工程について詳細に説明する。
<基材情報について>
まず、グロスコントロールテーブル補間工程で用いる基材情報について説明する。
基材情報は、本実施形態のプリンター1において、記憶部としてのメモリー63に予め登録された、異なる基材からなる複数種類の記録媒体の画像形成面の単位領域あたりに吐出されるカラーインクの量であるカラーDUTYと、単位領域あたりに吐出されるクリアインクの量であるクリアDUTYと、単位領域に対して吐出されたカラーDUTY及びクリアDUTYによって形成される画像の光沢度と、の関係を定めたグロスコントロールテーブルと、各記録媒体に所定量のインクの吐出で形成された測定パターンの所定の形状(例えば線幅)のパターン測定値が対応づけられたものである。本実施形態では、図9に示すように、第1基材情報B510、第2基材情報B520、及び第3基材情報B530の三種類の基材情報がメモリー63に予め記憶されているが、既知の基材情報は複数有していればよく、四種類、またはそれ以上の種類の基材にたいする基材情報を有していてもよい。
図9における各基材情報について詳述すると、第1基材情報B510は、第1の記録媒体の基材である第1基材に対するグロスコントロールテーブルである第1グロスコントロールテーブル、及び、第1基材に対して所定のインクを所定量用いて測定パターンを印刷し、その測定パターンの所定の形状部分(例えば線幅)を測定して得られたパターン測定値である第1パターン測定値が対応付けられてなるものであり、第1パターン測定値は70μmであったものとする。
また、第2基材情報B520は、第1基材とは異なる第2の記録媒体の基材である第2基材に対するグロスコントロールテーブルである第2グロスコントロールテーブル、及び、第2基材に対して所定のインクを所定量用いて測定パターンを印刷し、その測定パターンの所定の形状部分(例えば線幅)を測定した得られたパターン測定値である第2パターン測定値が対応付けられてなるものであり、第2パターン測定値は100μmであったものとする。
また、第3基材情報B530は、第1基材及び第2基材のいずれとも異なる第3の記録媒体の基材である第3基材に対するグロスコントロールテーブル、及び、この基材に対して所定のインクを所定量用いて測定パターンを印刷し、その測定パターンの所定の形状部分(例えば線幅)を測定した得られたパターン測定値が対応付けられてなるものであり、そのパターン測定値は130μmであったものとする。
このように、異なる基材に所定のインクを所定量吐出させて評価パターンを形成して、その評価パターンの所定の形状部分を測定すると、各基材の表面のインクに対する接触角や表面粗度などの表面状態の違いにより、所定の形状部分の測定値に差異が生じることが知られている。
なお、図9に示す第1基材情報B510、第2基材情報B520、及び第3基材情報B530の各々におけるグロスコントロールテーブル(第1、第2、第3のグロスコントロールテーブル)は、カラーインク量(カラーDUTY)に対して光沢度が最小となるクリアインク量(クリアDUTY)を定めたものである。
ただし、これに限らず、各基材情報におけるグロスコントロールテーブルは、カラーインク量(カラーDUTY)に対して光沢度が最小ではなく、所定の光沢度となるクリアインク量(クリアDUTY)を定めたものであってもよい。
図8に戻り、グロスコントロールテーブル追加工程において、グロスコントロールテーブル補間工程では、まず、ステップS103に示すように、ステップS102で得られた新たなパターン測定値(本実施形態では線幅80μm)と同じか、または許容範囲内で近似な値のパターン測定値を有する既知の(プリンター1に登録済みの)基材情報があるか否かを判定する。
新たなパターン測定値と同じか、または許容範囲内で近い値のパターン測定値を有する基材情報があった場合(ステップS103でYES)は、その基材情報のグロスコントロールテーブルを、新たな基材(記録媒体)に対して用いるグロスコントロールテーブルとしてメモリー63に保存する(ステップS105)。
上述したように、本実施形態では、図9に示す既知の基材情報が有するパターン測定値は、第1基材情報B510が70μm、第2基材情報B520が100μm、第3基材情報B530が130μmであり、新たなパターン測定値80μmに対して10μm以上の差異がある。このように、ステップS103において、新たなパターン測定値と同じか、または許容範囲内で近いパターン測定値を有するグロスコントロールテーブルが無い場合(ステップS103でNO)には、ステップS104に進む。
ステップS104では、コントローラー60において、第1基材情報B510、第2基材情報B520、及び、第3基材情報B530に基づいて、所定の測定値補間方法を用いて、新たな基材(第4基材)に対する新たなグロスコントロールテーブルを求めるグロスコントロールテーブル補間工程を実行する。ここで、所定の測定値補間方法としては、周知の補間方法、例えば、4面体補間、変数関数フィッティング(2変数関数最小二乗法)、二次元パデ近似保管法(有限項数の二次元テーラー展開を多項式分数関数近似した補間法)、あるいは比例計算などを用いることができる。より詳細に説明すると、第1基材情報B510、第2基材情報B520、及び、第3基材情報B530のうち、新たな基材の新たなパターン測定値と近い基材情報を有する2つの基材情報を選択する。ここで、第1基材情報B510が70μm、第2基材情報B520が100μm、第3基材情報B530が130μmであり、新たなパターン測定値80μmであるため、2つの基材情報として第1基材情報B510および第2基材情報B520が選択される。次に第1基材情報B510が有する第1グロスコントロールテーブルおよび第2基材情報B520が有する第2グロスコントロールテーブルを用いて、上述の測定値補完方法を採用して、新たな基材に対する新たなグロスコントロールテーブルを得る。
このようにして、ステップS104の測定値補間方法により、図9に破線で示す新たな基材(記録媒体)に対応する新たなグロスコントールデーブルを含む基材情報BN550が得られる。
次に、ステップS105に示すように、グロスコントロールテーブル補間工程で求めた新たな基材情報BN550のグロスコントロールテーブルを、新たな基材に対応付けてメモリー63に記録する。
そして、この新たな基材情報BN550は、第1基材情報B510、第2基材情報B520、及び第3基材情報B530とともに、既知の基材情報としてメモリー63に登録して(ステップS106)、これから画像を形成する新たな記録媒体の基材(新たな基材)に対応するグロスコントロールテーブル追加方法を終了する。
以上、説明したグロスコントロールテーブルの追加工程によって、新たな記録媒体に画像を印刷する際に、目標とする光沢度の画像を印刷するためのカラーDUTYとクリアDUTYとの関係が明らかとなる。
<印刷工程>
次に、印刷を実行する際に、プリンター1において実際に行われる処理について説明する。
印刷工程では、ユーザーのもとでプリンター1を用いて、所望の光沢度となるように(光沢ムラが小さくなるように)画像の印刷が行われる。印刷画像は所定の領域毎にカラーインクを吐出することによって形成される。そして、当該カラーインクの単位領域あたりの吐出量(カラーDUTY)に対して、上述したグロスコントロールテーブル追加工程で求められた関係に基づいて決定される量のクリアインクが吐出されることにより、印刷画像の光沢度が所望の度合いに調整される。
図10に、本実施形態の印刷工程の全体のフローを示す。印刷工程は、光沢度の設定工程(ステップS200)と、カラーインクを吐出して画像を印刷するための処理を行うカラー画像処理工程(ステップS210)と、当該カラーインクの吐出量に応じて領域毎にクリアインクの吐出量を定めるクリア画像処理工程(ステップS250)と、実際にカラーインク及びクリアインクを吐出して画像を形成する画像形成処理工程(ステップS280)とからなる。
(ステップS200:光沢度の設定)
まず、ユーザーは印刷したい画像の光沢度(目標光沢度)を設定する(ステップS200)。例えば、ユーザーインターフェイス上(不図示)でマット調(光沢度:約30)、セミグロス調(光沢度:約50)、グロス調(光沢度:約70)等の項目を表示させ、選択できるようにしておく。また、光沢度を数値として入力できるようにしてもよい。
なお、光沢度の設定(ステップS200)は、後述のカラー画像処理(ステップS210)より後で行われてもよい。
(ステップS210:カラー画像処理)
プリンター1のユーザーが、アプリケーションプログラム上で描画した画像の印刷を指示すると、コンピューター110のプリンタードライバーが起動する。プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プリンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンター1に出力する。アプリケーションプログラムからの画像データを印刷データに変換する際に、プリンタードライバーは、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理などを行う。図11に、カラー画像処理においてプリンタードライバーによって行われる処理のフローを表すフローチャートを示す。
はじめに、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、記録媒体に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する処理(解像度変換処理)が行なわれる(ステップS211)。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。
なお、解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される各階調(例えば256階調)のRGBデータである。
次に、RGBデータをCMYK色空間のデータに変換する色変換処理が行なわれる(ステップS212)。CMYK色空間の画像データは、プリンターが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて行われる。
なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調の8ビットCMYKデータである。当該データは後述のクリア画像処理(ステップS250)でも用いられるため、コピーされメモリー63等に一時的に保存される。
次に、高階調数のデータを、プリンターが形成可能な階調数のデータに変換するハーフトーン処理が行なわれる(ステップS213)。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや、4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理されたデータは、印刷解像度(例えば720×720dpi)と同等の解像度である。ハーフトーン処理後の画像データでは、画素ごと1ビット又は2ビットの画素データが対応しており、この画素データは各画素でのドット形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示すデータになる。
その後、マトリクス状に並ぶ画素データを、プリンター1に転送すべきデータ順に、画素データごとに並び替えるラスタライズ処理が行なわれる(ステップS214)。例えば、各ノズル列のノズルの並び順に応じて、画素データを並び替える。
ラスタライズ処理されたデータに、印刷方法に応じたコマンドデータを付加するコマンド付加処理が行なわれる(ステップS215)。コマンドデータとしては、例えば記録媒体の搬送速度を示す搬送データなどがある。
(ステップS250:クリア画像処理)
続いて、画像の光沢度を調整するクリアインクを吐出するためのクリア画像処理が行なわれる。図12に、クリア画像処理においてプリンタードライバーによって行われる処理のフローを表すフローチャートを示す。
まず、プリンタードライバーは、カラー画像処理工程の色変換処理(ステップS212)後のカラー画像印刷データをコピーして、クリア画像処理用のデータとして取得する(ステップS251)。クリア画像処理では、当該データに基づいて、クリアインクを吐出するためのデータが生成される。
次に、取得したカラー画像データを用いて、画像を形成する領域(画素)毎にクリアインクの階調値が設定される(ステップS252)。言い換えると、画像中の所定領域毎にクリアの階調値を設定することにより、当該領域に吐出されるクリアインクの量(クリアDUTY)が定められる。ここでは、説明のため、単位領域が1画素であるものとして考える。
前述のように、色変換処理後の画像データは、各画素について各色0〜255の256階調で示される8ビットCMYKデータである。プリンタードライバーは、画像中の或る画素Aを選択して、当該画素AにおけるカラーDUTYを算出する。カラーDUTYはKCMY4色の階調値の合計値から算出される。例えば、画素AについてKの階調値が128、Cの階調値が64、Mの階調値が128、Yの階調値が64の場合、カラーDUTYは(128+64+128+64)/(255+255+255+255)×100=37.6%と算出される。
ここで、階調値と実際のインク吐出量は厳密には異なる量であるが、以下の点を鑑みて、階調値とインクDUTYとを対応させて扱うものとする。すなわち、前述のハーフトーン処理において、各色について256階調の階調値が4階調(または2階調)の階調値に変換され、4階調のデータに基づいてインクが吐出されることになる。その際、ハーフトーン処理前の階調値が大きければ(例えば階調値が255)ハーフトーン処理後の階調値も大きくなりやすく(例えば階調値が3)、インク吐出量は大きくなる可能性が高い。逆に、ハーフトーン処理前の階調値が小さければ(例えば階調値が1)ハーフトーン処理後の階調値も小さくなりやすく(例えば階調値が0)、インク吐出量は小さくなる可能性が高い。したがって、単位領域あたりに吐出されるカラーインクの量(カラーDUTY)は、256階調の階調値の大きさに対応するものとして考えることができる。
そして、グロスコントロールテーブル追加工程においてメモリー63に保存されている新たな基材情報BN550の新たな基材(記録媒体)に対応するグロスコントロールテーブルを読み出し、光沢度の設定工程(ステップS200)で設定された光沢度となるように、画素AにおけるクリアDUTYを決定する。これにより、画素Aにおけるクリアの階調値(吐出量)が決定される。
その後、カラー画像処理の場合と同様に、ハーフトーン処理(ステップS253)、ラスタライズ処理(ステップS254)、コマンド付加処理(ステップS255)が実行され。クリア画像処理が終了する。
(ステップS280:画像形成処理)
上述の各処理にて生成されたカラー画像及びクリア画像の印刷データにしたがって、実際に各色インクの吐出が行われる。すなわち、カラー画像の印刷データに応じてカラーインクを記録媒体上に吐出することにより、カラー画像が形成される。そして、設定されたクリアDUTYにしたがって、該カラー画像の上に重ねて単位領域毎に所定量のクリアインクを吐出することにより、所望の光沢度を有し、また、光沢度のムラが少ない画像を印刷することができる。
<第1実施形態のまとめ>
第1実施形態では、新たな記録媒体の基材(新たな基材)に形成する画像に対して所望の光沢度の調整をする際に、最低一回の測定パターン印刷を実施して新たな基材のパターン測定値を取得し、既に印刷装置に登録されている第1基材の第1パターン測定値を含む第1グロスコントロールテーブルと、第2基材の第2パターン測定値を含む第2グロスコントロールテーブルとの関係に基づいて、新たな記録媒体に対応する新たなグロスコントロールテーブルを作成することで対応可能にした。
したがって、従来のように、新たな記録媒体の基材(新たな基材)に対してカラーインクとクリアインクとを用いて多数のテスト印刷やテストパターンの測定を行なうことなく、新たな記録媒体に対して形成する画像に所望のグロスコントロールを施して、印刷画像全体に渡って光沢度のムラが少なく良好な画質の画像を形成することができる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、新たな基材のグロスコントロールテーブルを用いて第1テスト画像を印刷し、その第1テスト画像のパターン測定値と、プリンター1に既に登録済みの基材情報におけるパターン測定値とを比較して選定したグロスコントロールテーブルを用いて第2テスト画像を印刷して、第1テスト画像と第2テスト画像とを比較し、所望の光沢度を含む画質が優れたほうのグロスコントロールテーブルを新たな基材に対応づけて記録する。即ち、上記第1実施形態のグロスコントロールテーブル補間工程で得られた新たなグロスコントロールテーブルを用いて第1テスト画像を形成するテスト印刷を行い、さらに、プリンター1に登録済みの既知のグロスコントロールテーブルのうちから第1テスト画像と比較して選んだグロスコントロールテーブルを用いて第2テスト画像を形成する第2テスト印刷を行い、第1テスト画像と第2テスト画像とを比較することによって、より所望の光沢度を含む画質に近い画像を形成し得るグロスコントロールテーブルを見い出すグロスコントロールテーブル追加工程を含む印刷方法である。
なお、本第2実施形態のグロスコントロールテーブル追加工程においてカラーDUTY及びクリアDUTYと光沢度との関係を求める動作などは第1実施形態と同様であり、本実施形態でも前述の図7及び図9に相当する関係が得られているものとして説明を行なう。また、印刷装置自体の構成は第1実施形態で説明した印刷装置(プリンター1)と同様である。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
<第2実施形態のグロスコントロールテーブル追加方法>
図13に、第2実施形態の印刷方法に係るグロスコントロールテーブル追加方法を示すフローチャートを示す。本実施形態では、グロスコントロールテーブル追加工程で作成された新たなグロスコントロールテーブルをメモリー63に記録(図8のステップS105)した後に、さらにテスト印刷工程及びテスト印刷工程で形成した画像の比較工程を有する。
第2実施形態の印刷方法に係るグロスコントロールテーブル追加方法では、第1実施形態のグロスコントロールテーブル追加方法において、新たなグロスコントロールテーブル補間工程で求められ記憶部としてのメモリー63に記録された新たなグロスコントロールテーブル(図8のステップS101〜ステップS105)を用いて、所定のテスト画像を新たな基材に印刷して第1テスト画像を形成する第1テスト印刷を行なう(ステップS301)。
次に、ステップS302において、プリンター1に登録済みの第1基材情報B510の第1パターン測定値、第2基材情報B520の第2パターン測定値、及び第3基材情報B530の第3パターン測定値と、新たな基材のパターン測定値とを比較して、第1パターン測定値、第2パターン測定値、及び第3パターン測定値のうち、新たな基材のパターン測定値に最も近いパターン測定値を求める。図9において、新たな基材のパターン測定値である線幅80μmに最も近いのは、第1基材情報B510の第1パターン測定値である線幅70μmである。
次に、ステップS303において、メモリー63にステップS302のパターン測定値比較工程で求められた新たな基材のパターン測定値に最も近い第1パターン測定値と対応付けられて記憶されている第1基材情報B510のグロスコントロールテーブルを用いて新たな基材に所定のテスト画像を印刷する第2テスト印刷工程を実施して第2テスト画像を形成する。
次に、ステップS304において、ステップS301の第1テスト印刷工程によって得られた第1テスト画像と、ステップS303の第2テスト印刷工程によって得られた第2テスト画像とを、所望の光沢度を含む画質に対して比較する。
このテスト画像比較工程において、所望の画質に対して、第1実施形態で説明した新たなグロスコントロールテーブル補間工程により求められメモリー63に記録された新たなグロスコントロールテーブルを用いて印刷して形成した第1テスト画像よりも、第2テスト画像の方が優れていると判断された場合(ステップS304でYES)には、第1実施形態のステップS105のグロスコントロールテーブル記録工程で記録された新たな基材のグロスコントロールテーブルに代えて、第2テスト印刷工程で用いたグロスコントロールテーブル(本実施形態では、第1基材情報B510のグロスコントロールテーブル)を新たなグロスコントロールテーブルとし(ステップS305)、新たな基材に対応付けてメモリー63に記録して(ステップS306)、新たな記録媒体の基材(新たな基材)に対応するグロスコントロールテーブルとして用いる。
テスト画像比較工程において、第1テスト画像の方が第2テスト画像よりも優れていると判断された場合(ステップS304でNO)は、第1実施形態のグロスコントロールテーブル追加工程のステップS105でメモリー63に記録された新たなグロスコントロールテーブルをそのまま使用して新たな基材への画像の印刷に用いるので、第2実施形態のグロスコントロールテーブル追加工程を終了する。
第2実施形態のグロスコントロールテーブル追加方法によれば、所望の光沢度により近い画像を形成することが可能なグロスコントロールテーブルを新たな基材に対応づけて生成して、新たな基材(記録媒体)への画像の印刷方法に用いることができる。したがって、効率的に、光沢度を含む所望の画質により近づけた品質の高い画像を形成することができる。
また、第2実施形態のグロスコントロールテーブル追加方法では、上記第1実施形態のグロスコントロールテーブル追加方法よりも工程数は増すことになるが、従来のカラーインクとクリアインクとを用いて多数のテスト印刷やテストパターンの測定を行なうことにより新たな記録媒体の基材(新たな基材)に対応するグロスコントロールテーブルを求める方法よりも少ない回数のテスト印刷工程によって、光沢度などの画質に優れた画像の印刷に寄与するグロスコントロールテーブルを求めることができる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<印刷装置について>
前述の各実施形態では、印刷装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルター製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造型機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の印刷装置に、本実施形態と同様の技術を適用してもよい。
<インクジェットプリンターについて>
前述の実施形態では、印刷装置としてのインクジェットプリンターとしてヘッドが固定されたラインヘッドタイプのプリンターを例に挙げて説明したが、プリンターはヘッドをキャリッジとともに移動させる、所謂シリアルプリンターであってもよい。
<ノズル列について>
前述の実施形態では、KCMYの4色、及び、クリアインクを使用して画像を形成する例が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト等、KCMY、及びCL以外の色のインクを用いて画像の記録を行ってもよい。
また、ヘッド部のノズル列の配列順も任意である。例えば、KとCのノズル列の順番が入れ替わっていてもよいし、Kインクのノズル列数が他のインクのノズル列数より多い構成などであってもよい。
<ピエゾ素子について>
前述の各実施形態では、液体を吐出させるための動作を行う素子としてピエゾ素子PZTを例示したが、他の素子であってもよい。例えば、発熱素子や静電アクチュエーターを用いてもよい。
1…印刷装置としてのプリンター、20…搬送ユニット、30…ヘッドユニット、31〜34…カラーインク吐出ヘッドとしての第1〜第4カラーヘッド(第1〜第4ヘッド)、35…クリアインクヘッド(第5ヘッド)、40…照射ユニット、41,42…照射部、50…検出器群、60…制御部としてのコントローラー、61…インターフェイス部、
62…CPU、63…記憶部としてのメモリー、64…ユニット制御回路、110…コンピューター、B510…第1基材情報、B520…第2基材情報、B530…第3基材情報、BN550…新たな基材情報。

Claims (3)

  1. カラーインクを吐出する第1吐出ヘッドと、
    クリアインクを吐出する第2吐出ヘッドと、
    記録媒体の画像形成面の単位領域あたりに吐出される前記カラーインクの量であるカラーDUTYと、前記単位領域あたりに吐出される前記クリアインクの量であるクリアDUTYと、前記単位領域に対して吐出された前記カラーDUTY及び前記クリアDUTYによって形成される画像の光沢度と、の関係を定めたグロスコントロールテーブルを記憶した記憶部と、
    制御部と、を備え、
    形成する前記画像の光沢度が所定の値となるように、前記グロスコントロールテーブルに基づいて、前記画像中の前記単位領域における前記カラーDUTYに応じて前記単位領域におけるクリアDUTYを決定する印刷装置を用いて、
    新たな基材に対する前記グロスコントロールテーブルを追加するグロスコントロールテーブル追加方法であって、
    前記記憶部には、
    第1の記録媒体の基材である第1基材、前記第1基材に対する前記グロスコントロールテーブルである第1グロスコントロールテーブル、及び、前記第1基材に対して所定のインクを所定量用いて測定パターンを印刷し、前記測定パターンを測定して得られたパターン測定値である第1パターン測定値が対応付けられてなる第1基材情報と、
    第2の記録媒体の基材である第2基材、前記第2基材に対する前記グロスコントロールテーブルである第2グロスコントロールテーブル、及び、前記第2基材に対して前記所定のインクを前記所定量用いて前記測定パターンを印刷し、前記測定パターンを測定して得られたパターン測定値である第2パターン測定値が対応付けられてなる第2基材情報と、が記憶されており、
    画像を印刷する新たな記録媒体の基材である新たな基材に対して前記所定のインクを前記所定量用いて前記測定パターンを印刷し、前記測定パターンを測定してパターン測定値を測定する新たな基材のパターン測定工程と、
    前記印刷装置に前記新たな基材のパターン測定値を入力する工程と、
    前記制御部において、前記第1基材情報、及び、前記第2基材情報に基づいて、所定の測定値補間方法を用いて、前記新たな基材に対する前記グロスコントロールテーブルである新たなグロスコントロールテーブルを求めるグロスコントロールテーブル補間工程と、
    前記グロスコントロールテーブル補間工程で求めた前記新たなグロスコントロールテーブルを前記新たな基材に対応付けて前記記憶部に記録する新たなグロスコントロールテーブル記録工程と、
    を有することを特徴とするグロスコントロールテーブル追加方法。
  2. 請求項1に記載のグロスコントロールテーブル追加方法において、
    前記新たなグロスコントロールテーブルを用いて、テスト画像を印刷する第1テスト印刷工程と、
    前記新たなグロスコントロールテーブル補間工程の後に、前記第1パターン測定値、前記第2パターン測定値、及び前記新たな基材のパターン測定値を比較して、前記第1パターン測定値と前記第2パターン測定値とのうち、前記新たな基材のパターン測定値に近い方の前記パターン測定値を求めるパターン測定値比較工程と、
    前記記憶部に、前記パターン測定値比較工程で求められた前記新たな基材のパターン測定値に近い方の前記パターン測定値と対応付けられて記憶されている前記グロスコントロールテーブルを用いて、前記テスト画像を印刷する第2テスト印刷工程と、
    前記第1テスト印刷工程によって得られた前記テスト画像である第1テスト画像と前記第2テスト印刷工程によって得られた前記テスト画像である第2テスト画像とを所望の光沢度を含む画質に対して比較するテスト画像比較工程と、を有し、
    前記テスト画像比較工程において、前記第2テスト画像の方が優れていると判断された場合に、前記グロスコントロールテーブル記録工程において、前記新たな基材のグロスコントロールテーブルに代えて、前記第2テスト印刷工程で用いた前記グロスコントロールテーブルを前記新たな基材に対応付けて前記記憶部に記録することを特徴とするグロスコントロールテーブル追加方法。
  3. 請求項1または2に記載のグロスコントロールテーブル方法において、
    前記カラーインク及び前記クリアインクは、光の照射により硬化する光硬化性のインクであることを特徴とするグロスコントロールテーブル追加方法。
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