JP2014183194A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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真 三浦
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Abstract

【課題】Butt−Joint型の受光素子または発光素子、或いは歪みSi−MOSFETに代表される、Si中にGeまたはSiGeが埋め込まれた光デバイス及び電子デバイスにおいて、製造工程数の増加や熱負荷の増大といった課題がある。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板上に、第1の絶縁膜を形成し、第1の絶縁膜に第1の開口部を形成する工程と、(b)半導体基板の主成分を成す元素とは異なる元素をその一部に含む半導体犠牲層を第1の開口部内に選択的にエピタキシャル成長する工程と、(c)半導体犠牲層と半導体犠牲層直下の半導体基板の一部をエッチングガスによる気相エッチングにて除去し、第1の開口部に第1の絶縁膜からなる庇を有する第1の溝を形成する工程を有し、工程(b)および工程(c)が同一装置内で連続して行われる。
【選択図】図1E

Description

本開示は、半導体装置の製造法に関し、例えば、ゲルマニウムを用いた光素子または電子デバイスに適用可能である。
現代の情報化社会の根幹を成すインターネットのブロード・バンド・ネットワークには、データ通信速度の一層の高速化に加え、低消費電力化や通信機器の小型化が求められている。上記要求を満たす為には、通信システムを構成するLSIにおいて、高速性能向上、低消費電力化、小型化を達成する必要がある。シリコン(Si)を主材料とするLSIでは、これまでトランジスタ等の素子を小型化することで高速化、高性能化が実現されてきた。しかしながら、素子の小型化が進み、集積規模が膨大になるにつれ、素子間を繋ぐ金属配線の発熱や消費電力の増大が問題となりつつあり、上記課題を解決する技術革新が強く求められている。上記課題を解決する為の技術として、LSIチップ内またはチップ間の信号伝送を電気から光に置き換える光インターコネクト技術、或いはトランジスタ等の各素子の高速化を実現することで素子の小型化や高集積化の限界を打破する超高速トランジスタ技術が着目されている。
光インターコネクト技術では、シリコンチップ上に受光素子、発光素子、光変調器、光導波路等のデバイスを集積させる研究が近年盛んになっている。信号伝送を光によって行うことで、金属配線抵抗に起因する発熱や信号遅延の問題が解消されるというポテンシャルを有している。また、集積回路と光デバイスを1チップ上に集積することが出来、LSIの高機能化・高付加価値化もたらすことも期待される。Si上に受光素子を混載する方法として、化合物半導体のSi基板上への貼り付け技術またはSi基板上への化合物半導体結晶成長方法が考えられるが、いずれも化合物半導体とSiの間に存在する熱膨張係数と格子定数の大きな差、また化合物半導体の持つ電気的極性が化合物半導体の結晶性を劣化させるため、技術的バリアは高い。SiまたはSi系IV族半導体が受光機能及び発光機能を持てばプロセスバリアは格段に下がり、光デバイス/電子デバイスの融合を容易に行うことが可能である。
しかし、Siは受光特性、発光特性共に化合物半導体に比べて著しく悪い。受光特性で見ると、Siの禁制帯幅は室温で約1.1eVであり、1100nm以上の波長の光を殆ど吸収しない。850nmの光においても吸収率は悪く、吸収される光の量が1/eに減衰するまでの距離で定義される吸収長は20μmより大きくなり、実用デバイスとしての使用が困難である。また、Siは間接遷移型半導体である為、化合物半導体に比べて発光効率は極めて低い。
このような材料的な不利を解決する手段として、Siと同じIV族半導体のゲルマニウム(Ge)の利用が考えられる。Geは禁制帯幅が室温で約0.6eVと小さく、800nm〜1600nmの波長範囲に対して吸収長が2μm以下であり、実用的な受光素子が形成可能である。また、GeはSi同様間接遷移型半導体であるものの、伝導体の底であるL点と直接遷移のエネルギーであるΓ点のエネルギー差が0.136eVと小さい為、高密度のキャリア注入により容易にΓ点に電子を導入することが出来、電子と正孔が直接遷移型の再結合を行うことが出来る。更に、GeはSiと同じIV族半導体であることから、Siプロセスとの整合性も良い。従って、Geにより作製した受光素子または発光素子をSi基板上に作製出来れば、光デバイス/電子デバイスの融合を妨げる物性上/プロセス上の技術バリアを克服することが可能となる。
Geを用いた受光素子の例は、非特許文献1に開示されている。図2は、非特許文献1に基づいて本願発明者らが作成したもの(背景技術1)ではあるが、非特許文献1に開示された図面そのものではない。図2に、背景技術1によるSi基板上へのGe受光素子の光入射方向に対して垂直方向の構造例を示す。図2はPIN型受光器構造となっており、Si401上に埋め込み二酸化シリコン(SiO)層402とSi膜403を有するSOI(Silicon on Insulator)基板上に、高抵抗のGe膜404が形成されており、p型Si層406とn型Ge層405が金属電極408に接続された構造を有している。SOI層403はSiの光導波路と接続されており、上記光導波路を通して入射された光はGe層404に入射して吸収される。Ge層404は光導波路と接続されたSOI層403の上部に存在するが、GeとSiの光屈折率差により、光はGe層404に入射される。本構造を所謂エバネッセント結合型受光素子という。Ge層404に入射された光はGe層404にて吸収されて電子と正孔が生じ、p型Si層406にマイナス、n型Ge層405にプラスの電極を印加すると上記電子と正孔が加速されてそれぞれn型Ge層405とp型Si層406に吸収され、光電流が流れる。上記電圧印加はpinダイオードにとって逆バイアスである為、光が入射されていない場合に流れる電流が極めて小さく、光信号のon/offによりそれに追随した電流への信号変換が成される。
Geを用いた発光素子の例が非特許文献2に開示されている。図3は、非特許文献2に基づいて本願発明者らが作成したもの(背景技術2)ではあるが、非特許文献2に開示された図面そのものではない。図3に背景技術2におけるGe発光素子の断面図を示す。SiO層502で囲まれたp型Si基板501上にn型Ge発光層503が形成され、n型Ge発光層503とSiO層502上には高濃度n型多結晶Si層504が形成されてn型電極を成し、高濃度n型多結晶Si層504上に金属層505,506が形成された構造を有している。p型Si基板501と高濃度n型多結晶Si層504に順方向の電圧を印加することでn型Ge発光層503中に電子と正孔が注入され、再結合することで発光する機構を有している。Geは間接遷移型半導体であるが、n型とすることで、伝導体のL点を介してΓ点に電子が注入されるため、直接遷移性の発光効率を増大させている。
Si基板上に光素子を集積する技術においては、LSIの高集積性を活かすことが求められるため、各光素子の小型化も重要な開発要素となる。このような素子の小型化を可能にするバット・ジョイント(Butt−Joint)型の受光素子が、非特許文献3に開示されている。図4Aおよび図4Bは、非特許文献3に基づいて本願発明者らが作成したもの(背景技術3)ではあるが、非特許文献3に開示された図面そのものではない。図4Aと図4Bに背景技術3のそれぞれ光入射方向と光入射方向に垂直方向の受光素子断面構造を示す。背景技術3は、Si光導波路603が掘り込まれた領域に高抵抗Ge光吸収層604が形成され、Si光導波路603と高抵抗Ge光吸収層604が端面結合した構造を有している。この為、Si光導波路603から入射した光は進路を変えることなく高抵抗Ge光吸収層604に直接入射される。従って、エバネッセント結合型受光素子に比べて受光効率が高く、素子の小型化が可能になる。背景技術3では高抵抗Ge光吸収層604の水平方向の幅を縮小し、Si光導波路603と同一幅としている。背景技術3はp型Ge層606と、高抵抗Ge光吸収層604と、n型Ge層607がシリコン基板601に対して水平方向に配列した横型pin(lateral−pin)構造を有している為、p型Ge層606とn型Ge層607の距離を短縮して高速特性の向上を可能にしている。
Butt−Joint型受光素子の他の例が、特許文献1に開示されている。図5は、特許文献1に基づいて本願発明者らが作成したもの(背景技術4)ではあるが、特許文献1に開示された図面そのものではない。図5に背景技術4の光入射方向の受光素子断面構造を示す。背景技術4は、Si層703とシリコン・ゲルマニウム(SiGe)バッファ層704とGe光吸収層705がSi導波路701中に埋め込まれた構造を有しており、受光層の下部と上部にそれぞれp型Si層702とn型Si層706を配置した縦型pin構造となっている。背景技術4も受光効率が高いという利点を活かし、受光断面積を小さく出来ることを特徴としている。受光断面積を縮小する為、Ge光吸収層705の幅をSi導波路701に合わせて短縮するとpinダイオードの容量を小さくすることが出来、低電圧での高周波特性が向上する。
超高速トランジスタ技術としては、Geを用いてSiの物性を変化させ、高速性を向上させる歪Siトランジスタ技術が非特許文献4に開示されている。図6は、非特許文献4に基づいて本願発明者らが作成したもの(背景技術5)ではあるが、非特許文献4に開示された図面そのものではない。図6に示した背景技術5は、金属酸化膜半導体電圧効果型トランジスタ(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect−Transistor :MOSFET)において、ソース領域とドレイン領域にそれぞれSiGe層808、809を埋め込み、ゲート酸化膜804直下のSiチャネル領域803に圧縮性の応力をかけることを特徴とするトランジスタである。上記圧縮応力により、Siチャネル領域803における正孔の移動度が向上し、この為、トランジスタの高速化が実現される。
背景技術4のGeを用いた受光素子及び背景技術5のGeを用いたトランジスタは、Si基板中にGeまたはSiGeを埋め込むことを特徴としている。Si基板中への溝の形成方法は、例えば非特許文献5に開示されている。Si上にSiO層を堆積し、SiO層を一部開口し、Si表面を露出させた後にアルカリ性の水溶液を用いてSiをウェットエッチングし、Si中に溝を形成する手法が開示されている。アルカリ性水溶液の例として、アンモニア水溶液(NHOH)、水酸化カリウム水溶液(KOH)、ヒドラジン一水和物水溶液(HNNH・HO)、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH:(CHNOH)が挙げられている。非特許文献5ではTMAH水溶液を用いてSiのエッチングを行い、(111)面から成る側壁と(100)面から成る底面を有する溝の形成を行っており、エッチングダメージの無い、平坦なSi面を得た結果が開示されている。
非特許文献6には、塩化水素(HCL)ガスを用いた気相エッチングによりSiをエッチングする方法が開示されている。Si上にSiO層を堆積し、SiO層を一部開口し、Si表面を露出させた後に化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)装置内にて約900℃の温度でHCLガスを流入することで、SiをSiO層に対して選択的にエッチング除去することが出来る結果が開示されている。
Si基板に形成した溝中に、Ge光吸収層を選択成長させて埋め込む手法は、例えば非特許文献3に開示されている。非特許文献3では、上部表面にSiO層を有し、SiOの開口部内に溝を有するSi光導波路に、CVD法によりGeをSiOに対して選択成長する受光素子の製造方法例が開示されている。Ge光吸収層の膜厚の最も薄い部分が溝の深さよりも厚くなるまでGeを成膜し、その後化学機械研磨(Chemical Mechanical Poloshing:CMP)によりGe光吸収層の表面を平坦化してGe光吸収層をSi光導波路の溝中に埋め込む手法が開示されている。
トランジスタのソース・ドレイン領域にGeまたはSiGeを埋め込む手法は、例えば非特許文献4に開示されている。図7Aおよび図7Bは、非特許文献4に基づいて本願発明者らが作成したもの(背景技術5)ではあるが、非特許文献4に開示された図面そのものではない。図7A〜図7Bに、背景技術5におけるGeまたはSiGeの埋め込み工程を示す。SiOゲート酸化膜804及び絶縁膜側壁806で覆われた多結晶Siゲート805が形成されたSOI基板において、露出したSOI層803表面上にSiGe層808a,809aを選択的にエピタキシャル成長し、図7Aに示す構造を得る。次いで、950℃程度の温度にてSiGe層808a,809aの表面を酸化する。上記酸化により、SiGe層808a,809a中のSiが選択的に酸化され、Ge原子はSi原子と置換してSOI層803の内部に入り込み、SiGe層808a,809aよりも高いGe組成を有するSiGe層808b,809bがSOI層803中に形成され、最後にSiGe表面上に形成したSiO層を除去して図7Bに示す構造を得る。上記手法は酸化濃縮法という酸化工程におけるSiとGeの振る舞いの違いを用いた技術であり、Si中に溝を形成する為のエッチングを行うことなく埋め込みSiGe層を形成することが出来るという利点を有している。
国際公開2009/110632号 特開2001−189523号公報
A. Ramaswamy, M. Piels, N. Nunoya, T.Yin and J.E.Bowers, トランズアクションズ・オン・マイクロウェーブ・セオリー・アンド・テクニクス (IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques), 2010年, 58巻, pp. 3336〜3343. R. E. Camacho−Aguilera, Y. Cai, N. Patel, J. T. Bessette, M. Romagnoli, L. C. Kimerling and J. Michel, 第9回グループ・フォー・フォトニクス国際会議予稿 (Proceedings of The 9th International Conference on Group IV Photonics (GFP)), 2012年, pp. 323〜324. L. Vivien, A. Polzer, D. M. Morini, J. Osmond, J. M. Hartmann, P. Crozat, E. Cassan, C. Kopp, H. Zimmermann and J. M. Fedeli, オプティクス・エクスプレス (OPTICS EXPRESS), 2012年, 20巻, pp. 1096〜1101. K−W. Ang, K−J. Chui, A. Madan, L−Y. Wong, C−H. Tung, N. Balasubramanian, M.−F. Li, G. S. Samudra and Y−C. Yeo, エレクトロン・デバイス・レターズ (Electron Device Letters), 2007年, 28巻, pp. 509〜512. O. Tabata, R. Asahl, H. Funabashi, K. Shimaoka and S. Sugfyama, センサーズ・アンド・アクチュエーターズ(Sensors and Actuators), 1992年, A34巻, pp. 51〜57. Y. Bogumilowicz, J. M. Hartmann, R. Truche, Y. Campidelli, G. Rolland and T. Billon, セミコンダクター・サイエンス・アンド・テクノロジー(Semiconductor Science and Technology), 2005年, 20巻, pp. 127〜134.
しかしながら、非特許文献3のSi中にGe層を埋め込む技術を用いて作製したButt−Joint型のGe受光素子および非特許文献4のSi中にSiGe層を埋め込んだ歪Si−MOSFETには、下記に示す課題がある。
溝を形成した半導体層上に、異種材料を含む半導体層を選択成長させる際の問題点が特許文献2に開示されている。Si溝中へのGeの選択成長に関しても、非特許文献3に特許文献2と同様の現象が開示されている。非特許文献3に開示された結果に基づき、上部表面にSiO層を有し、上記SiO層の開口部内に溝を有するSi基板にGeを選択成長した場合に想定される断面図を図8に示す。図8は、非特許文献3に基づいて本願発明者らが作成したものではあるが、非特許文献3に開示された図面そのものではない。Si基板901の溝内に選択成長したGe層903は、開口部端において側壁(ファセット)を形成しながら成長し、溝の周辺部で凸形状を有する。この為、溝の周辺部と中心部で膜厚差が発生し、表面を平坦化する処理が必要となる。特許文献1には表面平坦化処理を行う記載が無いが、SiO層902とSi基板901の側壁との位置関係等を規定しない限り同様の現象が起こり得ると考えられる。従って、従来のButt−Joint型のGe受光素子の製造方法は、エバネッセント結合型受光素子に比べてSi光導波路に溝を形成する為のエッチング工程と、Ge光吸収層を成膜した後に表面平坦化を行う為のCMP処理が追加される為、工程数が増大するという問題を有していた。発光素子をButt−Jointにする場合も同様の課題が発生する。
特許文献2には、溝を形成した半導体基板上に、異種材料を含む半導体層を選択成長させる際、表面平坦性を保ったまま成長し、溝を埋め込む手法が開示されている。特許文献2は、溝を形成する工程において上記半導体基板を水平方向にもサイドエッチングすることで溝上部の周辺に絶縁膜の庇を形成し、更に上記溝の側壁が(111)面となるようにエッチングを行っている。溝の側壁から成長した半導体層は絶縁膜の庇により半導体基板に垂直方向の成長が妨げられ、溝の周辺部における凸形状の発生が抑制される。また、溝側壁を(111)面とすることで、側壁上の成長速度を溝底部の(100)表面よりも遅くすることが出来、絶縁膜で囲まれた開口部内においても半導体層が溝を埋め込むように成長することを可能にしている。
しかし、Si基板を用いて溝を形成する場合は、上記溝の庇を形成するようにエッチングを行うことは極めて困難である。特許文献2では、半導体基板に化合物半導体であるインジウム燐(InP)に溝を形成する場合のエッチングは酸性エッチング液を用いたウェットエッチングにより行っているが、Si基板に溝を形成する場合のエッチングでは、非特許文献5に開示されているように、溝の側壁は(111)面となるものの、Si基板の水平方向へのサイドエッチングは見られておらず、SiO層の庇の形成は見られていない。発明者らがTMAH水溶液を用いて行ったSi基板のエッチング実験においても、SiO層の庇の水平方向の長さは、Si基板に形成した溝の深さの1/10以下であり、溝の周辺部におけるGe層の凸形状の発生を抑制する為には不十分であることが判った。従って、非特許文献3ではSi光導波路中にGe光吸収層を埋め込む際はCMPによる表面平坦化が不可避である。
Si光導波路に溝を形成するエッチング工程が追加されることによる工程数の増大を回避する為の解決方法としては、Ge光吸収層を成膜する為のCVD装置内でGe層の成長前に気相エッチングによりSiをエッチングする手法が考えられる。しかし、非特許文献6に開示されているように、HCL等のエッチングガスを用いてSi基板をエッチングする際、十分なエッチング速度を得る為には約900℃程度の温度でエッチングを行う必要があり、プロセス熱負荷の増大が不純物拡散の増大等を引き起こし、受光素子の高速性を劣化させるといった問題が生じる。また、受光素子を他の光デバイスまたはトランジスタ等のSi電子デバイスと集積する場合、上記熱負荷が上記デバイスの特性を劣化させる問題も懸念される。更に、非特許文献6に開示された断面構造ではSi基板の水平方向へのサイドエッチングが見られておらず、SiO層の庇の形成は困難である。
歪Si−MOSFETの埋め込みSiGe層を形成する酸化濃縮法においては、非特許文献4に記載されているように、酸化工程において少なくとも950℃、40分の熱処理が必要となる。この為、他の素子と集積した場合に各素子の特性を劣化させる懸念を伴う。更に、上記酸化濃縮法では、SiGe層のエピタキシャル成長時に不純物をドーピングすることが出来ない。これは、不純物をドーピングしたSiGe層に酸化濃縮を行った場合、高い熱負荷により不純物が大きく拡散してしまい、ソース・ドレイン領域の制御が困難になることに因る。従って、不純物はSiGe層の酸化濃縮後にイオン注入によって行う必要があり、900℃程度の不純物の活性化アニールを行う必要が生じる。なお、酸化濃縮法は、ソース/ドレイン層のように比較的薄い層の形成に適しているが、光吸収層のように比較的厚い層の形成には適さない。
従って、非特許文献3に開示されるようなSi中にGeが埋め込まれた光デバイスでは、製造工程の複雑化という課題がある。非特許文献4に開示されるようなSi中にSiGeが埋め込まれた電子デバイスでは、熱負荷の増大といった課題がある。具体的な例としては、Butt−Joint型のGe受光素子においてはエバネッセント結合型受光素子の製造方法に比べて製造工程が大幅に増加し、歪みSi−MOSFETでは高い熱処理工程が他の素子との集積化を大きく制限することが挙げられる。
本発明の目的はButt−Joint型の受光素子または発光素子、或いは歪みSi−MOSFETに代表される、Si中にGeまたはSiGeが埋め込まれた光デバイス及び電子デバイスにおいて、製造工程数の増加や熱負荷の増大といった課題を解消する半導体装置の製造方法を提供することにある。
本開示のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、第1の絶縁膜を形成し、第1の絶縁膜に第1の開口部を形成する工程と、半導体基板の主成分を成す元素とは異なる元素をその一部に含む半導体犠牲層を第1の開口部内に選択的にエピタキシャル成長する工程と、半導体犠牲層と半導体犠牲層直下の前記半導体基板の一部をエッチングガスによる気相エッチングにて除去し、第1の開口部に第1の絶縁膜からなる庇を有する第1の溝を形成する工程を有する。
上記半導体装置の製造方法によれば、シリコン基板中にゲルマニウムを埋め込む工程の削減または熱負荷の削減をすることができる。
第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を順に示す断面図である。 第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を順に示す断面図である。 第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を順に示す断面図である。 第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を順に示す断面図である。 第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を順に示す断面図である。 背景技術1の受光素子構造を示す断面図である。 背景技術2の発光素子構造を示す断面図である。 背景技術3のButt−Joint型受光素子構造を示す断面図である。 背景技術3のButt−Joint型受光素子構造を示す断面図である。 背景技術4のButt−Joint型受光素子構造を示す断面図である。 背景技術5の歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造を示す断面図である。 背景技術5の歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造の製造方法の一部を順に示す断面図である。 背景技術5の歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造の製造方法の一部を順に示す断面図である。 背景技術6の埋め込み成長を行ったGeの形状を示す断面図である。 第1の実施例に係る半導体装置の製造方法に従い、Si基板に溝を形成した断面を示す走査型電子顕微鏡(SEM)像である。 第1の実施例に係る半導体装置の製造方法に従い、Si基板に形成した溝内にGeを埋め込み成長した断面を示す走査型電子顕微鏡(SEM)像である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法と完成後の半導体受光素子構造を示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法と完成後の半導体受光素子構造を示す断面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法を順に示す平面図である。 第2の実施例における半導体受光素子の製造方法と完成後の半導体受光素子構造を示す平面図である。 第3の実施例に係る半導体装置における半導体発光素子を示す断面図である。 第4の実施例における歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造の製造方法を順に示す断面図である。 第4の実施例における歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造の製造方法を順に示す断面図である。 第4の実施例における歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造の製造方法を順に示す断面図である。 第4の実施例における歪みシリコン金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ構造の製造方法と完成後のトランジスタ構造を示す断面図である。 第5の実施例に係る半導体装置を示す断面概略図である。
以下に、実施の形態を説明する。
(A)実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板(1、104、204、303)を準備する工程と、(b)半導体基板(1、104、204、303)上に、第1の絶縁膜(2、107、206、307)を形成し、第1の絶縁膜(2,107、206、307)に第1の開口部(5,115)を形成する工程と、(c)半導体基板(1、104、204、303)の主成分を成す元素とは異なる元素をその一部に含む半導体犠牲層(3)を第1の開口部(5,115)内に選択的にエピタキシャル成長する工程と、(d)半導体犠牲層(3)と半導体犠牲層(3)直下の半導体基板(1、104、204、303)の一部をエッチングガスによる気相エッチングにて除去し、第1の開口部(5,115)に第1の絶縁膜(2、107、206、307)からなる庇(2a)を有する第1の溝(6)を形成する工程と、を有し、工程(c)および工程(d)が同一装置内で連続して行われる。
(B)上記(A)において、第1の溝(6)の底部には半導体基板(1,104、204、303)の(100)面が露出し、第1の溝(6)の側壁は半導体基板(1、104、204、303)の(111)面を含む面で構成されているとより好適である。
(C)上記(A)または(B)において、第1の絶縁膜(2,107、206、307)から成る庇(2a)の水平方向の長さは、第1の溝(6)の深さに対して10分の1倍以上且つ1倍以下であることが望ましい。
(D)より好適な例として、上記(A)、(B)および(C)のいずれか1つは、さらに、(e)第1の溝(6)内に、半導体基板(1、104、204、303)の主成分を成す元素とは異なる元素をその一部に含む第1の半導体層(4、108、207、309、310)を選択的にエピタキシャル成長する工程を有し、第1の半導体層(4、108、207、309,310)は第1の溝(6)の内部において半導体基板(1、104、204、303)の側壁の全面と第1の絶縁膜(2、107、206、307)の下部表面の少なくとも一部を覆うように成膜条件が調整され、工程(c)、工程(d)および工程(e)が同一装置内で連続して行われる。
(E)上記(D)は、さらに、(f)工程(e)の後に、第1の開口部(115)をマスクとして不純物のイオン注入を行い第1の半導体層(4)の上部に第2導電型の第2の電極領域(109)を形成する工程と、(g)第2導電型の第2の電極領域(109)上に金属層(110)を堆積し、第1の開口部(115)内に第2導電型の第2の電極領域(109)と金属層(110)の接合を形成する工程と、を有し、工程(a)は、第1の溝形成時に溝底部に露出した表面が第1導電型となるように不純物を添加して第1導電型の第1の電極領域(106)を形成する工程を含む。
(F)上記(E)において、第1の半導体層(108)が受光機能を有し、半導体装置がフォトダイオードとなる。
(G)上記(D)は、さらに、(h)第2導電型の第1の半導体層(207)上に第2導電型の第1の半導体多結晶層(208)を堆積する工程と、(i)第1の開口部内の第1の半導体多結晶層(208)上に金属電極(209)を形成する工程と、を有し、前記工程(a)は、第1の溝を取り囲む部分が第1導電型となるように不純物を添加して第1導電型の第1の電極領域(204)を形成する工程を含み、工程(e)において、不純物を添加し、第1の半導体層(207)を第2導電型とする。
(H)上記(G)において、第1の半導体層(207)が発光機能を有し、半導体装置が発光ダイオードとなる。
(I)上記(D)は、さらに、(j)第1の溝を形成する領域以外の領域において、第2の絶縁膜(304)を半導体基板(303)上に形成する工程と、(k)第2の半導体多結晶層(306)を第2の絶縁膜(304)上に形成する工程と、を有し、工程(e)において、不純物を添加し、第1の半導体層(309,310)を第1導電型とし、第2の半導体多結晶層(305)が金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのゲートを成し、第1の半導体層(309,310)が電界効果型トランジスタのソース及びドレインとしての機能を有する。
(J)半導体犠牲層(3)は単結晶ゲルマニウムまたは単結晶シリコン・ゲルマニウムから成り、第1の半導体層(4、108、207、309、310)は単結晶ゲルマニウムまたは単結晶シリコン・ゲルマニウムから成ると望ましい。
(K)半導体基板(1、104、204、303)は、シリコン支持基板(101)と、前記シリコン支持基板(101、201、301)上に形成された二酸化シリコン層(103,203、302)と、二酸化シリコン(103、203、302)上に形成されたシリコン層(104、204、303)またはゲルマニウム層(303)からなる。
実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、開口部を有するSiO層が堆積されたSi基板上に選択的に形成されたGe犠牲層と共にSi基板を気相エッチングすることで、従来に比べて低温でSi基板中に溝を形成することが出来、更に溝周辺部にSiO層から成る庇を形成することが出来る。これにより、溝を埋め込むようにGe層を選択成長することが可能となり、例えばButt−Joint型Ge受光素子を作製する際に、Si光導波路への溝形成からGe光吸収層までを同一装置にて連続して行うことが出来る。
また、Ge光吸収層上部へのイオン注入及び金属電極の形成をGe光吸収層に対して自己整合的に形成することが出来る為、従来のButt−Joint型Ge受光素子の作製工程に対して溝形成の為のエッチング工程とGeの表面平坦化処理工程とイオン注入の為のパターニング工程と電極形成の為のパターニング工程が不要となり、工程数の削減が可能となる。Geを用いた発光素子に関しても、上記受光素子と同様の効果が期待出来る。
また、歪みSi−MOSFETのSiGeソース・ドレイン領域の形成に本手法を適用すると、濃縮酸化法で上記領域を形成する場合に比べて熱負荷を大幅に低減することが可能であり、他の素子との集積化を容易にすることが出来る。また、SiGeソース・ドレイン領域を埋め込み形成する際に不純物を添加してエピタキシャル成長することが出来る為、ソース・ドレイン領域を精度良く規定することが可能となり、トランジスタの高性能化・高速化を実現出来る。
従って、Butt−Joint型の受光素子と発光素子、或いは歪みSi−MOSFETに代表される、Si中にGeまたはSiGeが埋め込まれた光デバイス及び電子デバイスにおいて、製造工程数の増加や熱負荷の増大といった課題を解消し、他の素子との集積化を容易にすると共に、上記埋め込み型デバイスが持つ小型性・高性能性をより向上することが可能となる。
以下、実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施例で紹介する方法以外にも、材料や製造工程の組合せを変える等、多くの変更が可能である事は言うまでもない。
以下に具体的な実施例について述べる。図面記載された図は、必ずしも正確に縮尺を合せているわけではなく、論理が明確になるように重要な部分を強調して模式的に描画してある。
本実施例では、Si基板の一部に溝を形成し、同一装置内にて連続してGeを選択成長して上記溝を埋め込む半導体装置の製造方法について記載する。
図1A〜図1Eは第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。以下、順を追って具体的な製造方法について説明する。
(a)SiO層の形成
まず、(100)面を表面に持つSi基板1を準備し、Si基板1上にSiO層2を堆積する。図1AはSi基板上にSiO層を堆積した後の断面図である。SiO層2は熱CVD、またはプラズマCVD法により堆積しても良いし、熱酸化法にて形成しても良い。SiO層2の膜厚は10nm〜1μmの範囲に設定すると良い。
(b)SiO層の開口の形成
次に、レジストを用いてSiO層2上にパターニングを行い、ドライエッチングまたはフッ化水素酸(HF)水溶液を用いたウェットエッチングによってSiO層2を加工し、Si基板1が一部開口された図1Bの構造を得る。本実施例では、開口部5の平面形状は矩形形状を有しており、上記矩形の一辺が[110]方向に配向することとした。
(c)Ge層の形成
上記開口部内のSi基板1上にGe単結晶層3を選択的に成長し、図1Cの構造を得る。Ge層3の形成は、露出したSi基板1の表面をフッ化水素酸(HF)水溶液によって洗浄し、Si基板1の表面の自然酸化膜及びSiと結合したOH基を除去し、Si基板1の表面のダングリングボンドを水素終端させた後、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法等を用いたエピタキシャル成長により行う。エピタキシャル成長前には成膜装置にて800℃〜900℃のアニールを水素雰囲気下で行い、装置導入までの間にSi基板1の表面に形成された自然酸化膜を除去する。Ge層3の原料ガスにはモノゲルマン(GeH)を用いる。成膜時の温度及び圧力を調整することで、Ge層3をSi基板1の表面上のみに選択的に成膜することが出来る。本実施例では成長圧力を5Torr〜100Torr、成長温度を350℃〜700℃に設定することで、約10nm〜1000nmの膜厚を有するGe層3を開口内のSi基板1表面のみに選択的に成膜することを確認した。上記選択成長の際、Ge層3は(111)面を有するファセットを形成する。
(d)溝の形成
Ge層3の成膜後、その成膜を行った装置と同一装置内で連続してGe層3とSi基板1を気相エッチングし、図1Dに示す構造を得る。本構造はSi基板1内に形成された溝6から成り、溝6は(111)面を有する側壁と、(100)面を有する底部を持ち、またSiO層2は溝6の周辺部において庇構造を成している。SiO層2の下に溝6が存在する部分を庇2aという。本実施例では、上記気相エッチングの具体的な条件として、エッチングガスに塩化水素(HCl)を用い、エッチング圧力を5Torr〜100Torr、エッチング温度を600℃〜800℃に設定した。図9に上記条件で溝を形成したSi基板断面の走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscopy:SEM)像を示す。SiO層から成る庇を有し、約600nmの深さを持つ溝の形成が確認された。Ge層を形成せず、SiO層の開口部にSi基板を露出させた場合と、SiO層の開口部のSi基板上にSiを選択成長した場合には、図9の場合と同一条件のエッチングを施してもSiはエッチングされなかった。従って、Si基板のエッチングには選択成長したGe層が寄与していることが判った。Ge選択成長層を有するSi基板の想定されるエッチング機構は下記の通りである。まず、HClガスを用いた気相エッチングにおいて、Geのエッチング速度はSiのエッチング速度よりも早い為、GeはSiがエッチングされない低温領域においてもエッチングされる。本実施例では、Siがエッチングされない低温領域でGeをエッチングした。図1Cにおいて、Ge層3をHClガスで気相エッチングする場合、Ge層3の(111)面から成る側壁は、Ge層3の上部表面である(100)面よりもエッチング速度が速く、Ge層3のエッチングは側壁部から進行する。従って、エッチングの進行に伴い、まずSiO層2の開口部端近傍のSi基板1の表面が露出する。上記開口部端近傍のSi基板1の表面が露出した後は、Ge層3とSi基板1の界面がHClガスに曝される為、Ge原子がHClガスとの反応によりSi原子と相互拡散しながらSi基板1中に拡散し、SiGe層を形成する。SiGe層もHClガスに対するエッチング速度が速い為、低温においてもエッチング除去される。また、上記GeとSiの相互拡散は[110]方向にも進行する為、Si基板1は[110]方向にサイドエッチングされ、SiO層2からなる庇2aが形成される。このようにしてSi基板1はエッチング除去され、図1Dに示す溝構造を得ることが出来る。エッチングは上記メカニズムを有している為、Siがエッチングされない低温領域にてエッチングする場合はGe原子が無くなると同時にエッチングが止まる。発明者らは溝6の深さの制御をGe層3の膜厚によって行うことが出来ることを確認した。また、庇2aの水平方向の長さは、発明者らが行ったエッチング条件の範囲内では、少なくとも溝深さの10分の1以上になることを確認した。発明者らは、本エッチング手法の名称を、ゲルマニウム・ファセット・アシステッド・エッチング(Germanium Facet Assisted Etching:GFAE)とし、Ge層3をその役割からGe犠牲層と呼ぶことにする。
(e)SiGe層の形成
上記気相エッチングを行った後、そのエッチングを行った装置と同一装置内で連続してSiGe層4の選択成長を行い、図1Eに示す構造を得る。本実施例では、SiとGeの原料ガスにはそれぞれモノシラン(SiH)とGeHを用い、成長時の圧力を5Torr〜80Torrに設定し、下記に示す手順によりSiGe層4の選択成長を行った。まず、SiGe層4を受光素子の光吸収層とする場合、及び発光素子の発光層とする場合について、特にGe組成が100%の場合を例にとって説明する。Geを350℃程度の低温で約50nmエピタキシャル成長し、次いで550℃〜700℃に温度を上昇させた後、庇2aの下部表面と同等となるまでGe層4を成膜する。低温で成膜したGe層4は結晶に不完全性を有している為、歪緩和の際に発生する欠陥は上記低温成膜層内に優先的に発生し、上部の高温成長層の結晶性は良好に保たれる。Ge層4の成膜後には800℃〜900℃程度の熱処理を1分〜10分行うことでGe層4内に存在する欠陥を修復し、結晶性を回復させた。上記成膜条件下では(111)面におけるGeの成長速度は(100)表面の成長速度に比べて遅い為、GeはSi基板1に形成された溝6を埋めるように成長する。この際、SiO層2から成る庇2aが存在する為、溝6の側壁から成長したGeは庇2aの下部表面で成長が止められ、溝6の周辺部において凸形状が出現することは無い。また、庇2aの下部表面が全てGeにて覆われた段階では、Ge層4の側壁は既に(111)面よりも浅いファセット面を有し、より(100)表面に近い表面を有している為、SiO層2の開口部端においても凸形状の形成は抑制される。発明者らは、上記成長条件を用い、且つ庇2aの水平方向の長さを溝5の深さの10分の1倍以上且つ1倍以下とすることで、溝6をGe層4でほぼ平坦に埋め込むことが出来ることを確認した。図9に上記条件で溝を埋め込んだGe層の断面SEM像を示す。Ge層の表面の高さがSiO層の庇下部表面の高さとほぼ一致しており、またGe層の表面が平坦な(100)面を示していることから、Ge層がSi基板の溝内に理想的に埋め込まれていることが確認された。歪みSi−MOSFETのソース・ドレイン領域を形成する為のSiGe層4の選択成長を行う際は、例えば550℃〜700℃の成長温度にて成膜し、ガス流量比を調整してGe組成を10%〜50%に設計する。Si基板1中に形成する溝6の深さは10nm〜50nmの範囲とし、SiGe層4は溝6を埋め込むか、或いは溝6を埋め込んだ後に10nm〜50nm連続して成膜しても良い。尚、溝6の深さは、前述のようにGe犠牲層3の膜厚を合わせ込むことで調整する。SiGe層4はSiチャネルに歪みを印加する目的の為、Si層1に格子整合させた状態で成膜することが望ましい。従って、歪み緩和を起こさないよう、Ge組成と膜厚を調整する。
本実施例の製造方法を用いると、例えばGe受光素子または発光素子を作製する場合には、Si基板への溝形成の為のエッチングからGe層の成長までを同一装置内で一括で行うことが出来、また、Ge層によって溝を埋め込むことが出来る為、例えばGe受光素子の製造工程において、ウェットエッチング等のエッチング工程と、CMP等の表面平坦化工程を省くことが出来、製造工程数の大幅な削減が可能になる。
また、本実施例の製造方法を歪みSi−MOSFETに適用した場合は、酸化濃縮法を用いた場合に必要となる高温の熱処理が不要となる為、他の素子と集積化した場合に各素子に与える熱負荷による特性の劣化を避けることが可能となる。
本実施例では、受光素子の光吸収層または発光素子の発光層にGeを用いた例を説明したが、SiGe層を用いても差し支えない。この場合、SiGe層のGeの組成比は受光または発光させる光の波長によって決定する。波長1550nmの光を利用する場合は、Ge組成を90%〜100%に設計し、波長1300nmの光を利用する場合は、Ge組成を70%〜90%に設計すると長波長の光通信でも受光感度を保つことが出来、好適である。更に、歪みSi−MOSFETへの適用例は10%〜50%のGe組成を持つSiGe層を例に説明したが、Ge組成は0%〜100%の範囲で変えても良い。また、上記SiGe層は不純物を添加して成膜しても良い。更に、本実施例では溝を形成する下地基板または半導体層がSiの場合を示したが、Ge層またはSiGe層に溝を形成することも可能である。
また、本実施例では受光素子と発光素子、及び歪みSi−MOSFETへの応用を念頭に置いた例を示したが、ここで開示したSiGe層の埋め込み構造は、SiGe層を用いた光変調器等にも応用が可能であり、また、チャネル層にSiGeまたはGeを用いたMOSFET等、想定し得るデバイス全てに適用することが出来る。
また、本実施例では犠牲層にGe層を用いたが、SiGe層を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
第2の実施例に関わる半導体装置の製造装置及び半導体装置を下記に示す。本実施例は、実施例1で示したSi基板中への溝形成及びGe層埋め込み成長技術を用いた、具体的な受光素子構造の製造方法及びその構造に関して記す。
図11A〜図11H、図12A〜図12H、図13A〜図13Hを用いて、実施例2における半導体装置の具体的な製造方法について、詳細に説明する。尚、図11A〜図11Hは光の入射方向に対して垂直な断面の構造であり、図12A〜図12Hは光の入射方向に対して平行な方向の断面構造を示し、図13A〜図13Hは平面図である。図13A〜図13Hに示したAA’線及びBB’線で断面を見た図がそれぞれ図11A〜図11H、図12A〜図12Hに対応する。
(a)SOI基板の準備
本実施例では、基板にSOI(Silicon on Insulator)基板を用いた。図11A、図12A、図13Aは受光素子の作製前におけるSOI基板である。Si基板101の表面上及び裏面に約1μm〜3μmの膜厚を有するそれぞれ埋め込みSiO層103及び裏面SiO層102が形成されており、埋め込みSiO層103上にSOI層104が約200nm形成されている。ここで、SOI層104は光導波路にもなる為、SOI層104の膜厚及び埋め込みSiO膜103の膜厚は光を効率的に閉じ込められるように光の波長に応じて設計する。
(b)光導波路形状の形成
次に、レジストを用いてSOI層104上にパターニングを行い、ウェットエッチングまたはドライエッチングによってSOI層104をエッチングし、光導波路状に加工し、図11B、図12B、図13Bの構造を得る。
(c)p型不純物領域の形成
次いで、レジストを用いたパターニングによりSOI層104上の一部領域を開口し、上記領域のみに高濃度のp型不純物をイオン注入し、高濃度p型Si電極105を形成する。更に再度レジストを用いたパターニングを施す事により受光部下部領域に低濃度のp型不純物をイオン注入し、低濃度p型Si領域106を形成し、図11C、図12C、図13Cの構造を得る。ここで、p型不純物にはIII族の元素を用いる。本実施例ではボロン(B)のイオン注入を行ったが、二フッ化ボロン(BF)をイオン注入しても良い。高濃度p型Si電極105中へのイオン注入量は、高濃度p型Si電極105中の不純物濃度が1×1020cm−3程度とすれば低抵抗のコンタクトを得ることが可能となる。低濃度p型Si領域106中へのイオン注入条件は、下記に記すように設計する。低濃度p型Si領域106は、Si光導波路となるSOI層104に埋め込むGe光吸収層108の底部と接合を形成する為、Ge光吸収層108の底部付近で十分な不純物濃度を得られるようにイオン注入深さを設定する。本実施例では、Ge光吸収層108底部での不純物濃度が5×1018cm−3から5×1019cm−3程度となるようにイオン注入量を設定した。ここで、本実施例における低濃度p型Si領域106へのイオン注入量は、従来のButt−Joint型受光素子に比べて高く設定することが可能になっている。これは、下記理由に因る。Si光導波路中への溝形成をドライエッチングまたはウェットエッチングで行っていた特許文献1および非特許文献3においては、p型Si領域106の表面が露出する為、Ge光吸収層をエピタキシャル成長する前にHF水溶液を用いて洗浄する必要があるが、上記Si領域106中のp型不純物濃度が高い場合、HF水溶液による洗浄を行ってもSi表面に存在するOH基を十分に除去することが出来ず、良好な結晶性を有するGe光吸収層をエピタキシャル成長することが困難になる。実施例1で示したGFAE法を用いることにより、溝形成の為のエッチングとGe光吸収層の成長を連続して行うことが可能となる為、Si表面へのOH基の介在を伴うこと無くGe光吸収層をエピタキシャル成長することが出来る為、特許文献1に比べて低濃度p型Si領域106の不純物濃度を高くすることが可能となる。高濃度p型Si電極105と低濃度p型Si領域106へのイオン注入後は、1000℃程度の温度で約1秒〜10秒程度のアニールを施すことで不純物の活性化を行う。
(d)受光部形成領域の形成
次いで、全面にSiO層107を堆積する。更にレジストを用いて受光部形成領域をパターニングし、ウェットエッチングまたはドライエッチングによってGe光吸収層形成領域を開口して図11D、図12D、図13Dの構造を得る。
(e)Ge光吸収層の形成
次に、CVD装置を用い、実施例1で示したGFAE法にて、Si光導波路104中への溝形成とGe光吸収層108の埋め込み選択成長を同一装置内で連続して行い、図11E、図12E、図13Eの構造を得る。本実施例では、溝の深さを約200nm〜700nmの範囲で設計した。溝の深さは実施例1で述べたように、Ge犠牲層の膜厚を調整することによって制御した。Ge光吸収層108の選択成長は、実施例1と同様の条件を用いた。成長工程も実施例1同様、低温でGeを約50nm成長した後、550℃〜700℃に昇温させて再びGeを成膜し、欠陥低減の為の熱処理を800℃〜900℃程度で1分〜10分行った。
(f)n型Ge領域の形成
Ge光吸収層108の成長後、SiO層107で囲まれた開口パターンをそのままマスクとして、n型不純物をイオン注入する。その後不純物の活性化アニールを行うことによりGe光吸収層108中にn型Ge領域109を形成して、図11F、図12F、図13Fの構造を得る。上記イオン注入を行うn型不純物にはヒ素(As)、燐(P)またはその他のV族元素を用いる。イオン注入条件は、打込み量を5×1014cm−3〜5×1015cm−3とし、イオン注入エネルギーを10KeV〜30KeVの範囲に設定すると良い。活性化アニールは、500℃〜700℃の温度範囲で約10秒間の条件で行う。
(g)電極領域の開口
上記埋め込み成長工程に続いては、高濃度p型Si領域105上にレジストを用いたパターニングを行い上記領域上のSiO層107をドライエッチングまたはウェットエッチングによりエッチング除去してp型Si領域105を露出させ、図11G、図12G、図13Gの構造を得る。
(h)電極の形成
最後にTiN層110とAl層111の積層金属膜を堆積し、レジストを用いてパターニングを施した後にウェットエッチングまたはドライエッチングを行い、電極を形成して図11H、図12H、図13Hに示す受光素子構造を得る。
このようにして作製されたButt−Joint型Ge受光素子は、以下の特長を有する。まず、GFAE法を用いることにより、Si光導波路104中への溝形成からGe光吸収層108の選択成長までを同一CVD装置内で一括して行うことが出来、更にGe光吸収層108を上記溝内に平坦に埋め込む成長を可能にすることで、特許文献1のButt−Joint構造を作製する際に行っていたドライエッチングまたはウェットエッチング工程と表面平坦化の為のCMP工程を省略することが出来る。更に、イオン注入領域とn型Ge領域109上の金属電極領域をSi中への溝形成の為のSiO開口領域と一致させることで、上記イオン注入領域と金属電極領域を形成する為のパターニング工程も削減することが出来る為、製造工程の大幅な削減が可能になる。また、n型Ge層領域109とn型Ge層領域109上の金属電極領域はいずれもGe光吸収層108の領域を規定するSiO層107に形成した開口領域に自己整合するように規定される為、それぞれの領域をパターニングしていた特許文献1のButt−Joint型受光素子に比べてパターニングの際の合わせずれを見込む必要が無く、素子の小型化が可能になる。特許文献1と本実施例の具体的な素子サイズを比較すると、特許文献1では、上記合わせずれに対するマージンを確保する為、Ge光吸収層の幅は金属電極領域の幅に比べて少なくとも1μm広く設計する必要があったが、本実施例ではGe光吸収層108の膜厚を約300nmに設定した場合、庇部の長さは約150nmとなり、Ge光吸収層108の幅と金属電極領域の幅の差は約300nmに抑制することが出来た。
上述したように、本実施例によれば、Butt−Joint型の受光素子において、製造工程数の大幅な削減と素子の更なる小型化を同時に実現出来る。また、Ge光吸収層108直下の低濃度p型Si領域106の不純物濃度も上述のように従来例に比べて高くすることが出来、抵抗の低減と、それに伴う受光素子動作の高速化が可能になる。
本実施例では、光吸収層にGeを用いたが、Siとの混晶であるシリコン・ゲルマニウム(SiGe)を用いても良い。光吸収層にはSiを結晶に多少含ませることで、Si光導波路層104との格子不整合量を軽減することが出来、結晶欠陥密度低減の観点で多少有利となる。この場合、光吸収層のGeの組成比は受光素子に入射する光の波長によって決定する。波長1550nmの光を利用する場合は、Ge組成を90%〜100%に設計し、波長1300nmの光を利用する場合は、Ge組成を70%〜90%に設計すると長波長の光通信でも感度を保つことが出来、好適である。また、本実施例では絶縁膜としてSiO膜を用いたが、他の絶縁膜を使用しても良い。
さらに、本実施例では、受光素子下層をp型、上層をn型としたが、受光素子下層をn型、上層をp型としてもなんら問題はない。
第3の実施例に関わる半導体装置の製造方法及び半導体装置を下記に示す。本実施例は、実施例1で示したSi基板中への溝形成及びGe層埋め込み成長技術を用いた発光素子構造の具体的な製造方法及びその構造に関して記す。本実施例において、発光素子構造は実施例2に示した受光素子構造に近い構造を有している為、ここでは実施例2に示した受光素子構造との違いに特化して発光素子の製造方法とその構造の特徴について述べる。
図14に実施例3における発光素子構造を示す。本実施例における発光素子構造は、下記3点において、実施例2に示した受光素子構造と異なる特徴を有している。まず、導波路状に加工されたSOI層204の全体がp型にドーピングされており、Ge発光層207はn型不純物がドーピングされている。また、Ge発光層207上にはSiO層206に囲まれた開口内にn型多結晶Si層208が形成されていることを特徴としている。SOI層204全体をドーピングすることにより、溝の底部のみをp型とする場合に比べて正孔を効率的にGe発光層207中に注入することが出来る。また、Ge発光層207をn型とすることで、伝導体のL点を介してΓ点に電子が注入されるため、直接遷移性の発光効率を増大させている。SiO層206に囲まれた開口内に形成されたn型多結晶Si層208は、下記の役割を有する。上記開口内において、Ge発光層207に直接金属電極を形成すると、Ge発光層207で発生した光が上記金属層によって吸収されてしまい、発光効率が著しく低下する。n型多結晶Si層208をGe発光層207と金属電極層209の間に形成することで、n型多結晶Si層208は電極の働きを有すると共に、上記光吸収を抑制する働きを持つ。
本実施例におけるGe発光素子の製造方法について、実施例2と異なる点に特化して以下詳細に述べる。まず、SOI層204中へのイオン注入条件は、BまたはBFを用いてSOI層204全体の不純物濃度が5×1018cm−3から5×1019cm−3程度になるように、イオン注入量及び注入エネルギーを設定する。例えばSOI層204の膜厚が約200nmの場合、Bのイオン注入を10KeV〜40KeVの注入エネルギーとし、注入量を1×1014cm−2〜5×1014cm−2の範囲で設定すると良い。また、SOI層204中の不純物分布を一様にする為、イオン注入を10〜20KeVのエネルギーによる注入と30KeV〜40KeVのエネルギーによる注入の2回行っても良い。Ge発光層207の成膜は、実施例1に示したGFAE法により、SOI層204中への溝の形成からGe発光層207のエピタキシャル成長までを同一CVD装置内で一括して行う。成膜条件は実施例1と同一条件を用いることが出来る。但し、Ge発光層207は高濃度のn型となるよう、n型不純物を添加してエピタキシャル成長を行う。n型不純物のドーピングには、原料ガスとして水素希釈されたアルシン(AH)またはホスフィン(PH)を用い、Geの原料ガスであるGeHと同時にCVD装置内に流入する。ガス流量比を調整し、Ge発光層207中のn型不純物濃度が少なくとも1×1019cm−3以上となるように、ガス流量を調整する。n型多結晶Si層208はGFAE法によるGe発光層207の埋め込み選択成長後に全面に堆積し、その後パターニングを行って図14に示す構造となる。n型多結晶Si層208にドーピングされる不純物にはAsまたはPを用いると良く、これらはイオン注入によってドーピングされても良いし、CVD装置によるn型多結晶Si層208の成膜時にドーピングされても良い。
本実施例では、GFAE法を用いて作製したGe受光素子と同様、溝を形成する為のエッチングと、Ge表面の凸構造を解消する為のCMP処理、及び電極形成の為のパターニングが不要となり、工程数の大幅な削減が可能になる。また、Ge発光層207がSi光導波路204と端面接合を形成しているため、Ge発光層207で発生した光を高効率でSi光導波路204中に入射することが可能となる。
本実施例では、発光層207にGeを用いたが、Siとの混晶であるSiGeを用いても良い。発光層にはSiを結晶に多少含ませることで、Si光導波路層204との格子不整合量を軽減することが出来、結晶欠陥密度低減の観点で多少有利となる。この場合、発光層のGeの組成比は用いる光の波長によって決定する。波長1550nmの光を利用する場合は、Ge組成を90%〜100%に設計し、波長1300nmの光を利用する場合は、Ge組成を70%〜90%に設計すると長波長の光通信でも発光強度を保つことが出来る。また、本実施例では絶縁膜としてSiO膜を用いたが、他の絶縁膜を使用しても良い。
さらに、本実施例では、発光素子下層をp型、上層をn型としたが、発光素子下層をn型、上層をp型としてもなんら問題はない。
第4の実施例に関わる半導体装置の製造方法及び半導体装置を下記に示す。本実施例は、実施例1で示したSi基板中への溝形成及びSiGe層埋め込み成長技術を用いた、歪みSi−MOSFETの具体的な素子構造の製造方法及びその構造に関して記す。
図15〜図18は、本実施例における歪みSi−MOSFETの製造方法を示す断面図である。上記図を用いて、本実施例における半導体装置の具体的な製造方法を説明する。
(a)ゲート電極の形成
Si支持基板301上に埋め込みSiO層302とSOI層303を有するSOI基板上に、ゲート絶縁膜304と多結晶Si層305とSiO層306を順に堆積し、レジストを用いたパターニングを行った後にドライエッチングを行ってSOI層303を露出することで、図15に示す構造を得る。ここで、SOI基板はSOI層303の膜厚が10nm〜50nm程度である基板を用いる。本実施例では、ゲート絶縁膜304として熱酸化或いはCVD法を用いて堆積したSiOとする例を示すが、酸化ハフニウム(HfO)等の高誘電率膜を用いても良い。
(b)側壁絶縁膜(サイドウォール)の形成
次いで、図15に示す構造上に全面にSiO層307と酸窒化シリコン(SiON)等の絶縁膜308を堆積し、異方性のドライエッチングを行い、SOI層303の表面を露出させる。上記工程により、多結晶Si層305の側壁絶縁膜が形成され、図16の構造を得る。
(c)SiGe層の形成
次に、CVD装置を用い、実施例1で示したGFAE法にて、SOI層303中への溝形成とSiGe層309,310の埋め込み選択成長を同一装置内で連続して行い、図17の構造を得る。ここで、SiGe層309,310の成長時にp型不純物のドーピングを行い、SiGe層309,310がそれぞれソース領域とドレイン領域を形成するようにする。SiGe層309,310の成長条件は、実施例1に示した条件と同様、例えば550℃〜700℃の成長温度にて成膜し、ガス流量比を調整してGe組成を10%〜50%に設計する。Si中に形成する溝の深さは10nm〜50nmの範囲となるようにGe犠牲層の膜厚を調整する。本実施例では、溝底でのSOI層303の残膜が少なくとも5nm以上残るように溝深さの調整を行った。尚、この場合のSiO側壁307下部における水平方向のサイドエッチング量は溝深さに対して少なくとも10分の1倍以上かつ1倍以下となることを確認した。本実施例では、SiGe層309,310は溝を平坦に埋め込んだ場合を図17に示したが、溝を埋め込んだ後にSiGe層を10nm〜50nm連続して成膜しても良い。p型不純物のドーピングは水素希釈されたジボラン(B)を用い、SiGe層の原料ガスであるSiHとGeHと同時に装置内に流入した。p型不純物であるボロン(B)の濃度は約1×1019cm−3〜1×1020cm−3となるようにガス流量を調整する。
上記埋め込みソース・ドレイン領域を形成した後は、非特許文献4に開示された歪みSi−MOSFETの製造方法と同様、HF水溶液を用いたウェットエッチングにより多結晶Si層305上のSiO層306を除去し、ソース領域SiGe層309上、ドレイン領域SiGe層310上、及び多結晶Si層305上に金属混晶層311,312を形成する。その後、絶縁膜313を堆積して電極領域を開口した後、金属層315,314を形成して図18に示す歪みSi−MOSFET構造が完成する。
本実施例では、GFAE法によりSiGe埋め込み層309,310を形成している為、上記SiGe埋め込み領域を酸化濃縮法により形成していた非特許文献4に比べて、上記領域を形成する為の熱負荷を大幅に減らす事が出来る。即ち、非特許文献4の酸化濃縮法では上記SiGe埋め込み領域の形成には少なくとも950℃、40分の熱処理が必要だったのに対し、本手法は約650℃〜700℃の温度条件下で熱処理時間5分〜10分で上記埋め込み領域を形成することが出来る。また、ソース・ドレイン領域はSiGe層309,310をエピタキシャル成長する際に不純物をドーピングすることで形成することが出来る為、イオン注入法にてソース・ドレイン領域を形成していた非特許文献4に比べて不純物分布をより厳密に制御することが出来、トランジスタの高性能化が可能になる。また、イオン注入法を用いる従来例に比べて活性化アニールが不要となり、熱負荷を更に軽減することが出来る。本実施例におけるSiGe埋め込みソース・ドレイン領域の形成方法を、非特許文献4から類推出来る別の手法、即ちドライエッチング等で溝を形成した後に不純物を添加したSiGe層を埋め込み成長する手法を比較をした場合、下記の利点を見出すことが出来る。歪みSi−MOSFETはトランジスタの高速性及び低容量性を可能にする為、SOI層303の膜厚は10nm〜100nmと薄い。この為、ドライエッチングまたはアルカリ系エッチング液を用いたウェットエッチングでは溝深さの制御が困難である。一方、GFAE法によりSOI層303に溝を形成する場合は、溝深さはGe犠牲層の膜厚で調整出来、上記Ge犠牲層の膜厚はnmオーダーでの制御が可能な為、溝の深さを高精度に制御することが出来る。
上述したように、本実施例によれば、歪みSi−MOSFETにおいて、従来手法に比べて熱負荷を大幅に低減した製造方法の提供が可能となる。また、埋め込みSiGe層へのドーピングはエピタキシャル成長時の不純物添加により行う為、ソース・ドレイン領域の不純物分布を高精度に規定することが出来、トランジスタの高性能化をもたらす事が可能となる。
尚、本実施例では、p型Si−MOSFETの例を示したが、n型Si−MOSFETを製造する場合にも同様の効果を得ることが出来る。この場合、n型SiGe中に添加する不純物はAsまたはPを用い、ドーピングガスには水素またはヘリウムで希釈されたAHまたはPHを用いると良い。
また、本実施例では、SOI層303中にSiGe層から成るソース・ドレイン領域を形成する例を開示したが、溝を形成する下地はGe基板またはGe層がSiO層を介してSi支持基板上に形成されたGOI(Germanium on Silicon)基板、またはSi基板上に形成されたSiGe層であっても良く、Ge層またはSiGe層中に溝を形成しても良い。
第5の実施例では、これまでの実施例で開示したGe受光素子及びGe発光素子を、Siを用いた光導波路及び光変調器と共にSi基板上に集積し、更に各素子の電極にLSIを接続して、LSIに搭載した回路により各光素子を駆動する、光・電子集積チップの例を開示する。
図19に第5の実施例に係る光・電子集積チップの概略図を示す。
SOI基板1001上に、実施例2に示したGe受光素子1002と、Siからなる光変調器1003と、実施例3で開示したGe発光素子1004が形成され、それぞれがSOI層からなる光導波路1005で結合されている。光導波路1005には光ファイバ1006が結合しており、SOI基板1001外部との光信号の送受信が可能な構造を成している。また、SOI基板1001上には、LSIチップ1008が搭載されている。LSIチップ1008はGe受光素子1002と光変調器1003、更にGe発光素子1004上の金属電極1007と接続されており、Ge発光素子1004と光変調器1003を駆動するドライバ回路、及びGe受光素子1002の信号を受ける増幅回路等が組み込まれている。
本実施例は、成熟した微細化技術を有し、且つ汎用性に優れるSiのLSIを光の送受信が可能なSi基板に集積することで、大容量の情報通信を可能にする光通信機器の小型化及び低価格化を実現可能である。また、情報量の増加とともに増大する消費電力が問題となっている、サーバ等の大容量の情報機器のボード間通信等に適用することにより、大幅な低消費電力化が可能となる。
また、図19に示したSOI層1005上に、実施例4で示した歪みSi−MOSFETを搭載することも出来る。この場合、歪みSi−MOSFETを用いたドライバ回路等を光デバイスと同一チップ上に積層することが出来、光・電子集積チップの一層の小型化及び低消費電力化を実現することが出来る。
尚、図19で示した実施例はあくまで概略図であり、図19に示す素子間の結合、光ファイバとの結合等は、本実施例を適用するシステム等に応じて広範な自由度を以て適宜設計可能なものとする。また、本実施例ではGe受光素子1002とGe発光素子1004を同時にSOI基板上1001に搭載しているが、Ge受光素子1002のみをSOI基板上1001に搭載し、発光素子は化合物半導体のレーザ等を用いても良い。
1…シリコン基板
2…二酸化シリコン層
2a…庇
3…単結晶ゲルマニウム層
4…単結晶シリコン・ゲルマニウム層
5…開口部
6…溝
101…シリコン基板
102…二酸化シリコン層
103…二酸化シリコン層
104…単結晶シリコン層
105…高濃度p型単結晶シリコン領域
106…低濃度p型単結晶シリコン領域
107…二酸化シリコン層
108…単結晶ゲルマニウム層
109…n型単結晶ゲルマニウム層
110…窒化チタン層
111…アルミニウム層
201…シリコン基板
202…二酸化シリコン層
203…二酸化シリコン層
204…p型単結晶シリコン層
205…高濃度p型単結晶シリコン領域
206…二酸化シリコン層
207…n型単結晶ゲルマニウム層
208…n型多結晶シリコン層
209…窒化チタン層
210…アルミニウム層
301…シリコン基板
302…二酸化シリコン層
303…単結晶シリコン層
304…二酸化シリコン層
305…多結晶シリコン層
306…二酸化シリコン層
307…二酸化シリコン層
308…酸窒化シリコン層
309…p型単結晶シリコン・ゲルマニウム層
310…p型単結晶シリコン・ゲルマニウム層
311…シリコン・ゲルマニウム/金属混晶層
312…多結晶シリコン/金属混晶層
313…二酸化シリコン層
314…金属電極
401…シリコン基板
402…二酸化シリコン層
403…単結晶シリコン層
404…単結晶ゲルマニウム層
405…n型単結晶ゲルマニウム層
406…高濃度p型単結晶シリコン領域
407…二酸化シリコン層
408…金属電極
501…p型シリコン基板
502…二酸化シリコン層
503…n型単結晶ゲルマニウム層
504…高濃度n型多結晶シリコン層
505…チタン層
506…アルミニウム層
601…シリコン基板
602…二酸化シリコン層
603…単結晶シリコン層
604…単結晶ゲルマニウム層
605…二酸化シリコン層
606…p型単結晶ゲルマニウム領域
607…n型単結晶ゲルマニウム領域
608…金属電極
701…シリコン基板
702…p型単結晶シリコン領域
703…単結晶シリコン層
704…単結晶シリコン・ゲルマニウム層
705…単結晶ゲルマニウム層
706…n型単結晶シリコン層
707…二酸化シリコン層
708…二酸化シリコン層
709…n型多結晶シリコン層
710…金属電極
801…シリコン基板
802…二酸化シリコン層
803…単結晶シリコン層
804…二酸化シリコン層
805…多結晶シリコン層
806…二酸化シリコン層
807…酸窒化シリコン層
808…p型単結晶シリコン・ゲルマニウム層
809…p型単結晶シリコン・ゲルマニウム層
810…シリコン・ゲルマニウム/金属混晶層
811…多結晶シリコン/金属混晶層
812…二酸化シリコン層
813…金属電極
814…二酸化シリコン層
901…シリコン基板
902…二酸化シリコン層
903…単結晶ゲルマニウム層
1001…SOI(Silicon on Insulator)基板
1002…ゲルマニウム受光素子
1003…シリコン光変調器
1004…ゲルマニウム発光素子
1005…シリコン光導波路
1006…光ファイバ
1007…金属電極
1008…LSIチップ

Claims (12)

  1. 半導体装置の製造方法は、
    (a)半導体基板を準備する工程と、
    (b)前記半導体基板上に、第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜に第1の開口部を形成する工程と、
    (c)前記半導体基板の主成分を成す元素とは異なる元素をその一部に含む半導体犠牲層を前記第1の開口部内に選択的にエピタキシャル成長する工程と、
    (d)前記半導体犠牲層と前記半導体犠牲層直下の前記半導体基板の一部をエッチングガスによる気相エッチングにて除去し、前記第1の開口部に前記第1の絶縁膜からなる庇を有する第1の溝を形成する工程と、
    を有し、
    前記工程(c)および前記工程(d)が同一装置内で連続して行われる。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の溝の底部には前記半導体基板の(100)面が露出し、前記第1の溝の側壁は前記半導体基板の(111)面を含む面で構成されている、。
  3. 請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の絶縁膜から成る庇の水平方向の長さは、前記第1の溝の深さに対して10分の1倍以上且つ1倍以下である。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法は、さらに、
    (e)前記第1の溝内に、前記半導体基板の主成分を成す元素とは異なる元素をその一部に含む第1の半導体層を選択的にエピタキシャル成長する工程
    を有し、
    前記第1の半導体層は前記第1の溝の内部において前記半導体基板の側壁の全面と前記第1の絶縁膜の下部表面の少なくとも一部を覆うように成膜条件が調整され、
    前記工程(c)、前記工程(d)および前記工程(e)が同一装置内で連続して行われる。
  5. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法は、さらに、
    (f)前記工程(e)の後に、前記第1の開口部をマスクとして不純物のイオン注入を行い前記第1の半導体層の上部に第2導電型の第2の電極領域を形成する工程と、
    (g)前記第2導電型の第2の電極領域上に金属層を堆積し、前記第1の開口部内に前記第2導電型の第2の電極領域と金属領域の接合を形成する工程と、
    を有し、
    前記工程(a)は、前記第1の溝形成時に溝底部に露出した表面が第1導電型となるように不純物を添加して第1導電型の第1の電極領域を形成する工程を含む。
  6. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の半導体層が受光機能を有し、前記半導体装置がフォトダイオードとなる。
  7. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法は、さらに、
    (h)前記第2導電型の第1の半導体層上に第2導電型の第1の半導体多結晶層を堆積する工程と、
    (i)前記第1の開口部内の第1の半導体多結晶層上に金属電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記工程(a)は、前記第1の溝を取り囲む部分が第1導電型となるように不純物を添加して第1導電型の第1の電極領域を形成する工程を含み、
    前記工程(e)において、不純物を添加し、前記第1の半導体層を第2導電型とする。
  8. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の半導体層が発光機能を有し、前記半導体装置が発光ダイオードとなる。
  9. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法は、さらに、
    (j)前記第1の溝を形成する領域以外の領域において、第2の絶縁膜を前記半導体基板上に形成する工程と、
    (k)第2の半導体多結晶層を前記第2の絶縁膜上に形成する工程と、
    を有し、
    前記工程(e)において、不純物を添加し、前記第1の半導体層を第1導電型とし、
    前記第2の半導体多結晶層が金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのゲートを成し、
    前記第1の半導体層が電界効果型トランジスタのソース及びドレインとしての機能を有する。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体犠牲層は単結晶ゲルマニウムまたは単結晶シリコン・ゲルマニウムから成り、前記第1の半導体層は単結晶ゲルマニウムまたは単結晶シリコン・ゲルマニウムから成る。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板は、シリコン支持基板と、前記シリコン支持基板上に形成された二酸化シリコン層と、前記二酸化シリコン上に形成されたシリコン層からなる。
  12. 請求項1から請求項3および請求項9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板は、シリコン支持基板と、前記シリコン支持基板上に形成された二酸化シリコン層と、前記二酸化シリコン上に形成されたゲルマニウム層からなる。
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