JP2014182897A - コンセントの刃受構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、コンセントの刃受構造において、刃受の広がりを抑制して保持力を補強した単一部品で成る刃受を実現し、板バネ材を薄くして低コスト化を図る。
【解決手段】本刃受構造の刃受1は、対向する一対の板バネ部2と、板バネ部2の根元部分を橋渡しして繋ぐ接続部3と、板バネ部2の間隔が広がることを抑制する開防止部4とを有している。開防止部4は、一方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端Cの側部を起点Pとして板バネ部2の板材を他方の板バネ部2の背後まで橋渡し態様に延伸させ、その先端部をL字状にした係合部4aを他方の板バネ部2の自由端Dの裏面に引掛けて係合される。開防止部4は、栓刃9に対して接圧を発生させる接触部の外側の面が所定距離以上に外方に移動しないように一対の板バネ部2の相互の開限界を規定する。
【選択図】図1
【解決手段】本刃受構造の刃受1は、対向する一対の板バネ部2と、板バネ部2の根元部分を橋渡しして繋ぐ接続部3と、板バネ部2の間隔が広がることを抑制する開防止部4とを有している。開防止部4は、一方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端Cの側部を起点Pとして板バネ部2の板材を他方の板バネ部2の背後まで橋渡し態様に延伸させ、その先端部をL字状にした係合部4aを他方の板バネ部2の自由端Dの裏面に引掛けて係合される。開防止部4は、栓刃9に対して接圧を発生させる接触部の外側の面が所定距離以上に外方に移動しないように一対の板バネ部2の相互の開限界を規定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンセントの刃受構造に関する。
従来から、コンセントの刃受構造として、コンセントに挿入されるプラグの栓刃を挟持して保持する導電性の一対の板バネを有する刃受が知られており、その板バネによる保持力を補強することにより板バネ材を薄くして低コスト化等を図る工夫がなされている。この保持力は、栓刃と刃受との間の電気的接触抵抗を下げて導通させるために必要な接触圧力の発生源としても重要である。そこで、例えば、一対の板バネの外側に、板バネの広がりを抑制する付勢力を発生するU字形状の補助バネを備えるようにした刃受が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、一対の板バネの外側に、他の一対の板バネによる補助バネを外装して、部分的に二重バネ構造とした刃受が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、刃受を装着するハウジングと板バネとの干渉によって、板バネの広がりを抑制するようにした刃受が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、図12に示すように、板材を深い樋状に屈曲させ、その底部を切り開いて一対の板バネ91を形成し、その板バネ91に連続する樋底部による接続部92によって、一対の板バネ91を橋渡しした構造の刃受が知られている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、上述した特許文献1,2に示されるような刃受においては、刃受の板バネとは別部材の補助バネを用いるので、製造工程や部品管理が複雑になるので好ましくない。また、上述した特許文献3に示されるような刃受においては、ハウジングの構成によって保持力を補強するので、ハウジングと刃受との相互の寸法精度を管理する必要があり、設計自由度が制限される。また、上述した図12や特許文献4に示されるような刃受においては、刃受が1部品で構成されるものの、接続部92が広がるものであることに加え、接続部92が板バネ91から離れているので、効果的な保持力の補強と板バネ材の薄肉化を望むことができない。板バネ材の薄肉化は、銅を含有する金属材料コストを抑えて刃受の低コスト化を図るために要請されている。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、刃受の広がりを抑制して保持力を補強することにより板バネ材の金属使用量を削減して低コスト化を実現できる単一部品で成るコンセントの刃受構造を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明のコンセントの刃受構造は、プラグの栓刃が挿入されるコンセントの刃受構造において、挿入される栓刃を挟持し、該栓刃と導通する導電性の刃受を備え、刃受は、互いに対向して栓刃を挟持する一対の板バネ部と、それらの根元部分を繋ぐ接続部と、板バネ部の間隔が栓刃の挿入によって広がることを抑制する開防止部とを有し、開防止部は、一方の板バネ部の自由端が延伸されて他方の板バネ部の自由端に係合する構造を持つことを特徴とする。
このコンセントの刃受構造において、開防止部は、板バネ部の先端寄りの自由端が延伸された構造を持っていてもよい。
このコンセントの刃受構造において、開防止部は、両方の板バネ部の先端寄りの自由端が各々延伸された構造を持っていてもよい。
このコンセントの刃受構造において、開防止部は、一方の板バネ部の先端寄りの自由端の両側部が各々延伸されて輪を形成し、その輪を他方の板バネ部に引掛けた構造を持っていてもよい。
このコンセントの刃受構造において、開防止部は、両方の板バネ部の先端寄りの自由端が延伸されて互いに連結された構造を持っていてもよい。
このコンセントの刃受構造において、開防止部は、板バネ部の根元寄りの自由端が延伸された構造を持っていてもよい。
このコンセントの刃受構造において、開防止部は、両方の板バネ部の根元寄りの自由端が各々延伸された構造を持っていてもよい。
本発明のコンセントの刃受構造によれば、一方の板バネ部の自由端を延伸して他方の板バネ部の自由端に係合する開防止部を構成し、刃受の広がりを抑制するので、単一部品で保持力を補強して板バネ材を薄くでき、金属使用量を削減して低コスト化を実現できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係るコンセントの刃受構造について、図面を参照して説明する。図1乃至図3は、第1の実施形態に係るコンセントの刃受構造の刃受を示す。図1(a)(b)(c)に示すように、刃受1は、互いに対向する一対の板バネ部2と、左右の板バネ部2の根元部分を橋渡しした態様で繋ぐ接続部3と、板バネ部2の間隔が広がることを抑制する開防止部4とを有している。刃受1は、大略、先端の狭まったU字形状断面を有し、導電性の板材で形成される。刃受1は、コンセント(不図示)に備えられ、挿入方向xに沿って挿入される平刃形状の栓刃9を、一対の板バネ部2によって挟持し、栓刃9と導通する。
以下、本発明の実施形態に係るコンセントの刃受構造について、図面を参照して説明する。図1乃至図3は、第1の実施形態に係るコンセントの刃受構造の刃受を示す。図1(a)(b)(c)に示すように、刃受1は、互いに対向する一対の板バネ部2と、左右の板バネ部2の根元部分を橋渡しした態様で繋ぐ接続部3と、板バネ部2の間隔が広がることを抑制する開防止部4とを有している。刃受1は、大略、先端の狭まったU字形状断面を有し、導電性の板材で形成される。刃受1は、コンセント(不図示)に備えられ、挿入方向xに沿って挿入される平刃形状の栓刃9を、一対の板バネ部2によって挟持し、栓刃9と導通する。
板バネ部2は、挿入方向xに沿って、その先端2aから根元2bに至る部分が、栓刃9が挿入開始される先端2aを含むガイド部、栓刃9に接触する接触部、および接触部から接続部3に至る基部に大略区分される。両板バネ部2は、ガイド部では栓刃9の挿入が容易となるように互いに漏斗状に離反し、接触部では挟持する栓刃9に向けて突出するように屈曲されて栓刃9の板厚よりも狭い間隔で対向している。基部は、接触部から接続部3に連続するように互いに離間し、それぞれ根元2bを経て接続部3に繋がっている。この基部は、接続部3から立ち上がって栓刃9を挟持する板バネ部2の付勢力を発生する。接続部3は、両板バネ部2を構造的に接続し、両板バネ部2の根元2bの間隔を一定に保って固定点を形成し、付勢力発生に寄与する。また、接続部3は、その板材を延伸した端子部3aを有し、刃受1は、その端子部3aによって電力線に電気的に接続される。
開防止部4は、一方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端Cが延伸されて他方の板バネ部2の先端寄りの自由端Dに係合する構造を持っている。すなわち、開防止部4は、一方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端Cの側部を起点Pとして、その板バネ部2の板材を他方の板バネ部2の背後まで橋渡し態様に延伸させ、その先端部をL字状に延伸させてフック状の係合部4aを形成している。ここで、開防止部4の延伸方向は、一方の板バネ部2の起点Pから、起点Pに対面する他方の板バネ部2に向かう挿入方向xに直交する方向である。開防止部4の位置は、起点Pの位置によって決まる。係合部4aは、他方の板バネ部2の裏面に引掛けて係合される。これにより、開防止部4は、栓刃9に対して接圧を発生させる接触部の外側の面が所定距離以上に外方に移動しないように一対の板バネ部2の相互の開限界を規定する。
図1(d)に示すように、刃受1は、導電性の板バネ材、例えば、銅や銅合金の板金部材からプレス加工によって形成される。刃受1は、例えば、板バネ材から外形を打ち抜き成形された後、山折線a、谷折線bに沿って曲げ加工され、互いに対向する板バネ部2を互いに開防止部4によって係合した形状に組み立てられる。これらの加工は、例えば、板バネのフープ材に対して順送金型を用いて行われる。
刃受1の動作を説明する。栓刃9が、両板バネ部2間の隙間を広げつつ板バネ部2の付勢力に抗して挿入されると、板バネ部2が外側に広がるが、板バネ部2の外側への広がりは開防止部4による抗力によって規制される。そこで、板バネ部2は、栓刃9からの抗力と開防止部4からの抗力とを受けて変形し、板バネ部2がもとから有する付勢力、すなわち、接続部3から立ち上がった基部に基づく付勢力と、板バネ部2の変形に基づく力と、によって栓刃9に圧接され導通される。すなわち、開防止部4によって板バネ部2の先端2a部分が拘束されるので、板バネ部2が弾性変形または塑性変形によってある限界以上に開くということがなく、板バネ部2の剛性を向上させて保持力を高めることができる。
ところで、上記の場合、刃受1が開防止部4を備えることなく開防止部4からの抗力が得られないならば、板バネ部2は、栓刃9からの抗力に対して、接続部3から立ち上がった板バネ部2の基部が有する板バネ部2の付勢力のみによって対抗する必要がある。そして、板バネ部2の付勢力が弱ければ、板バネ部2は外方に移動して栓刃9に対する十分な接触圧力を得ることができないので、その付勢力を強めるために板バネ部2の板厚を増す必要がある。
これに対し、本実施形態の刃受1では、板バネ部2の板材の厚さを薄くして板バネ部2が持つ本来の付勢力が低下した場合であっても、開防止部4からの抗力に基づいて変形する板バネ部2からの力を栓刃9に対する接触圧力に付加して必要な接圧を確保できる。また、本実施形態の刃受構造の刃受1によれば、一方の板バネ部2の自由端が延伸されて他方の板バネ部2の自由端に係合するように開防止部4が構成されているので、刃受1を単一部品で構成できる。刃受1は、開防止部4によって保持力を補強できるので、板バネ材を薄肉化しても適切な保持力を発揮することができ、薄肉化に基づく金属使用量の削減によって低コスト化を実現できる。また、開防止部4が刃受1の板バネ部2の一体部品とされていることにより、部品点数を増やすことがなく、製造費用や組立費用を抑制することができる。
図2、図3は、それぞれ第1の実施形態の変形例を示す。図2(a)(b)に示す刃受1は、開防止部4が両方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端Cの側部を起点Pとして各々相互に延伸した構造を持っている。そして、図2(a)の刃受1は板バネ部2の両側部に各々1つの開防止部4を有し、図2(b)の刃受1は板バネ部2の片側の側部に2つの開防止部4を互いに交差するように二重に有している。これらのような刃受1は、複数の開防止部4を備えることによって頑強とされており、コンセントに対して斜めにプラグの挿抜が行われて刃受1に無理な力が加わるような状況においても、安定に動作することができる。
また、図3(a)(b)に示す刃受1は、開防止部4が一方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端Cの両側部を各々起点Pとして各々延伸した構造を持っている。そして、図3(a)の各開防止部4は、それぞれフック状の係合部4aを形成して他方の板バネ部2の裏面に係合部4aを引っ掛けて両手で抱き抱えるように係合している。また、図3(b)の各開防止部4は、互いの係合部4aを結合した構造の輪を形成し、その輪を他方の板バネ部2に引掛けて係合した構造を持っている。この図3(b)の刃受1は、開防止部4が切れ目のない一体ものの囲いで構成されているので、先端部分の開きをより確実に抑制でき、開防止のための安定した拘束をすることができる。このような輪の係合部4aを有する開防止部4は、刃受1をプレス成形によって形成する際に、板バネ部2の板材を輪状にパンチング加工して形成される。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態の刃受1を示す。この刃受構造の刃受1は、接続部3が、上述の第1の実施形態の刃受1の場合とは異なり、栓刃9の挿入方向xの前方位置ではなく板バネ部2の先端2aに隣接した位置にある。両板バネ部2は、逆さU字形状断面の底部に開口を設けてその開口を栓刃のガイド部とした構造を有している。接続部3は、逆さU字形状断面の樋状の構造を有している。刃受1は、これらの板バネ部2と接続部3とが、板バネ部2の根元2b部分の側部の領域Aで互いに繋がった形状を有している。刃受1の板材は、板バネ部2の先端2aから根元2bに至った後、側方に延伸されて領域Aを経て接続部3の領域に入り、領域Aに隣接した位置から挿入方向xとは逆方向に立上り、その後、橋渡し形状になって接続部3を形成している。
図4は、第2の実施形態の刃受1を示す。この刃受構造の刃受1は、接続部3が、上述の第1の実施形態の刃受1の場合とは異なり、栓刃9の挿入方向xの前方位置ではなく板バネ部2の先端2aに隣接した位置にある。両板バネ部2は、逆さU字形状断面の底部に開口を設けてその開口を栓刃のガイド部とした構造を有している。接続部3は、逆さU字形状断面の樋状の構造を有している。刃受1は、これらの板バネ部2と接続部3とが、板バネ部2の根元2b部分の側部の領域Aで互いに繋がった形状を有している。刃受1の板材は、板バネ部2の先端2aから根元2bに至った後、側方に延伸されて領域Aを経て接続部3の領域に入り、領域Aに隣接した位置から挿入方向xとは逆方向に立上り、その後、橋渡し形状になって接続部3を形成している。
開防止部4は、両方の板バネ部2の先端2a寄りの自由端C,Dの両側部をそれぞれ起点Pとして各々延伸し、両板バネ部2間で互いに連結した構造を持っている。このような刃受1は、長方形の板材に板バネ部2、接続部3、および開防止部4を作り込んで形成される。すなわち、刃受1は、長方形の板材に、板バネ部2と接続部3とを分離するスリットと栓刃を挿入する開口とを形成し、山折線a、谷折線bに沿って曲げ加工して形成される。この刃受1の開防止部4は、刃受1の製造時に両板バネ部2を係合した状態で形成されるので、第1の実施形態におけるフック構造の係合部4aや輪構造の係合部4aを有する開防止部4と異なり、開防止部4を係合するために引掛る手間が不要である。このような開防止部4によれば、板バネ部2の先端2a部分が拘束され、板バネ部2が弾性変形または塑性変形によってある限界以上に開くということがなく、板バネ部2の剛性を向上させて保持力を高めることができる。また、刃受1の板材におけるレイアウトすなわち展開図が材料取りに適した、例えば上述のような四角形のコンパクト形状を有しており、材料使用量を減らすことができる。
図5、図6は、それぞれ刃受1の変形例を示す。図5(a)(b)に示す刃受1は、図4(a)(b)に示した刃受1において、両板バネ部2間を互いに連結した開防止部4が、3つの屈曲部を有する波打ち形状とされ、弾力を増す構造とされたものである。図6(a)に示す刃受1は、図4(a)(b)に示した刃受1において、開防止部4を1つとし、その開防止部4を、板バネ部2の接続部3から離れた位置の側部であって、板バネ部2の先端2aと根元2bの中間位置付近の先端2a寄りに備えたものである。また、図6(b)に示す刃受1は、図6(a)の刃受1の開防止部4を、板バネ部2の先端2aと根元2bの中間位置付近の根元2b寄りに備えたものである。図6(a)(b)に示した開防止部4は、折りたたまれた形状とされている。図5、図6に示した刃受1の開防止部4の屈曲構造や折りたたみ構造は、開防止部4に求められる弾力機能や剛性機能に基づいて任意に設定できる。
(第3の実施形態)
図7、図8は、第3の実施形態の刃受1を示す。この刃受構造の刃受1は、接続部3が、上述の第1の実施形態や第2の実施形態の刃受1の場合とは異なり、板バネ部2の根元2bに隣接した位置にある。刃受1の板材は、板バネ部2の先端2aから根元2bに至った後、側方に延伸されて領域Aを経た後、挿入方向xの折り線に沿って直角に曲げられて橋渡し形状の接続部3を形成している。この刃受1の開防止部4は、板バネ部2の根元2b寄りの自由端Eが延伸された構造を持っている。すなわち、開防止部4は、一方の板バネ部2の根元2bにおける接続部3の位置とは反対位置の自由端Eの側部を、他方の板バネ部2に向けて橋渡し状に延伸し、その先端部を挿入方向xの折り線に沿って直角に曲げてフック状の係合部4aを形成している。係合部4aは、他方の板バネ部2の根元2bの自由端Fの裏面に引掛けて係合されている。このような開防止部4によれば、板バネ部2の根元2bの自由端E,F部分が拘束されるので、板バネ部2が弾性変形または塑性変形によってある限界以上に開くということがなく、板バネ部2の剛性を向上させて保持力を高めることができる。
図7、図8は、第3の実施形態の刃受1を示す。この刃受構造の刃受1は、接続部3が、上述の第1の実施形態や第2の実施形態の刃受1の場合とは異なり、板バネ部2の根元2bに隣接した位置にある。刃受1の板材は、板バネ部2の先端2aから根元2bに至った後、側方に延伸されて領域Aを経た後、挿入方向xの折り線に沿って直角に曲げられて橋渡し形状の接続部3を形成している。この刃受1の開防止部4は、板バネ部2の根元2b寄りの自由端Eが延伸された構造を持っている。すなわち、開防止部4は、一方の板バネ部2の根元2bにおける接続部3の位置とは反対位置の自由端Eの側部を、他方の板バネ部2に向けて橋渡し状に延伸し、その先端部を挿入方向xの折り線に沿って直角に曲げてフック状の係合部4aを形成している。係合部4aは、他方の板バネ部2の根元2bの自由端Fの裏面に引掛けて係合されている。このような開防止部4によれば、板バネ部2の根元2bの自由端E,F部分が拘束されるので、板バネ部2が弾性変形または塑性変形によってある限界以上に開くということがなく、板バネ部2の剛性を向上させて保持力を高めることができる。
図9は、刃受1の変形例を示す。この刃受1は、上述の図7、図8に示した刃受1において、両板バネ部2の各根元2bから側部の自由端E,Fを各々延伸して、開防止部4を二重に備えるものである。図10、図11は、刃受1の変形例を示す。この刃受1は、上述の図7、図8に示した刃受1において、開防止部4を形成するための曲げ方向を変えたものである。すなわち、図7、図8の開防止部4では、一方の板バネ部2から他方の板バネ部2に向けて橋渡し状に側部を延伸する際に、挿入方向xの折り線に沿って直角に曲げられている。これに対し、本例の図10、図11の開防止部4では、側部を橋渡し状に延伸する際に、挿入方向xに直交する方向の折り線に沿って直角に曲げられており、その板材の展開図がコンパクトなものとなっている。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態や変形例の構成を互いに組み合わせた構成とすることができる。また、上述した実施形態および変形例等における刃受1の開防止部4は、一般的に以下のように表現される。すなわち、開防止部4は、板バネ部2における接続部3への延伸開始位置から板バネ部2の幅方向または長さ方向に離れた自由端の位置を起点Pとして板バネ部2の板材が一方から他方に延伸され、その延伸された板材によって両板バネ部2を互いに係合している。ここで、自由端は板バネ部2における接続部3に連続していない縁部であり、延伸開始位置は遷移領域を示す領域Aであり、板バネ部2の長さ方向は挿入方向xである。また、開防止部4による係合には、第2の実施形態に示したように、板バネ部2の板材が連続的に一体に連結されている状態も含む。
1 刃受(コンセントの刃受構造)
2 板バネ部
2a 先端
2b 根元
3 接続部
4 開防止部
C,D,E,F 自由端
2 板バネ部
2a 先端
2b 根元
3 接続部
4 開防止部
C,D,E,F 自由端
Claims (7)
- プラグの栓刃が挿入されるコンセントの刃受構造において、
挿入される栓刃を挟持し、該栓刃と導通する導電性の刃受を備え、
前記刃受は、互いに対向して栓刃を挟持する一対の板バネ部と、それらの根元部分を繋ぐ接続部と、前記板バネ部の間隔が栓刃の挿入によって広がることを抑制する開防止部とを有し、
前記開防止部は、前記一方の板バネ部の自由端が延伸されて他方の板バネ部の自由端に係合する構造を持つことを特徴とするコンセントの刃受構造。 - 前記開防止部は、前記板バネ部の先端寄りの自由端が延伸された構造を持つことを特徴とする請求項1に記載のコンセントの刃受構造。
- 前記開防止部は、前記両方の板バネ部の前記先端寄りの自由端が各々延伸された構造を持つことを特徴とする請求項2に記載のコンセントの刃受構造。
- 前記開防止部は、前記一方の板バネ部の前記先端寄りの自由端の両側部が各々延伸されて輪を形成し、その輪を他方の板バネ部に引掛けた構造を持つことを特徴とする請求項2に記載のコンセントの刃受構造。
- 前記開防止部は、前記両方の板バネ部の前記先端寄りの自由端が延伸されて互いに連結された構造を持つことを特徴とする請求項2に記載のコンセントの刃受構造。
- 前記開防止部は、前記板バネ部の根元寄りの自由端が延伸された構造を持つことを特徴とする請求項1に記載のコンセントの刃受構造。
- 前記開防止部は、前記両方の板バネ部の前記根元寄りの自由端が各々延伸された構造を持つことを特徴とする請求項6に記載のコンセントの刃受構造。
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Cited By (2)
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WO2019187999A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | コンセント |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150312 |
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20150330 |