JP2014180881A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの自動停止時に、エアミックスダンパ11、12(駆動用モータ11A、12A)の駆動に伴うノイズを防止あるいは抑制する。
【解決手段】エバポレータ5を通過した後のエアのうち、ヒータコア10を通過されるエアの割合が、エアミックスダンパ11、12の開度を変更することにより変更される。エアミックスダンパ11、12の開度が、目標開度となるように制御される。エンジンの自動停止時にはエンジン作動時に比して、目標開度とするための駆動周期が長くされ、また目標開度をオーバシュートするように駆動制御される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、車両用空調制御装置に関するものである。
車両用空調制御装置にあっては、コンプレッサ、コンデンサおよびエバポレータを含む冷風生成器と、エンジン冷却水を熱源とする温風生成器とを有して、冷風と温風との混合比率をエアミックスダンパによって変更して、所望温度の空調風を得るようにしている。そして、空調風は、ブロアによって車室内に送風されることになり、ブロアの回転数変更によって送風量が変更される。上記コンプレッサは、エンジンにより駆動され、また冷却水の循環を行うウオータポンプもエンジンにより駆動されるのが一般的である。したがって、エンジンが停止したときには、コンプレッサおよびウオータポンプが停止されて、冷風生成機能および温風生成機能が停止されることになる。
また、車両用空調制御装置にあっては、目標室内温度となるように実際の室内温度を自動制御するオートエアコンが主流となっている。空調の自動制御は、車室内の環境条件、車室外の環境条件、乗員による空調操作状態(特に目標室内温度の設定)を表すパラメータに応じて行われて、空調吹出温度、空調風の吹き出し口、空調風の吹出量等が自動設定されることになる。
一方、最近の車両では、燃費向上のために、車両停止時や停止直前の極低速時にエンジンを自動停止させるいわゆるアイドルストップを行うものが多くなっている。このアイドルストップは、あらかじめ設定された開始条件が成立しているを条件に実行され、この開始条件としては、例えば、車速が零であること(車両停止であること)、ブレーキ操作されていること、アクセル操作されていないこと、変速機がD位置にある等の全ての条件を満足するものとして設定されることが一般的である。
エンジンの自動停止時には、前述の冷風生成器および温風生成器がそれぞれ停止されるが、エンジン自動停止中でも極力空調制御を続行することが望まれる。このため、特許文献1では、エンジンの自動停止時にあっても、エアミックスダンパの目標開度を決定して、この目標開度となるようにエアミックスダンパを駆動制御することが開示されている。
特開2010−143552号公報
ところで、エンジンの自動停止時に、空調装置の自動制御を続行すると、ノイズ(騒音)の問題を生じるということが判明した。この点を説明すると、エンジン停止により、冷風生成器は冷たい状態から徐々に高温化され、また温風生成器は暖かい状態から徐々に冷温化されることになる。このため周囲の環境が同じでも、エンジンの自動停止時にはエンジン作動時に比して目標開度が頻繁に変更されて、エアミックスダンパ駆動用のアクチュエータが頻繁に駆動と駆動停止とを繰り返すことになる。そして、乗員は、アクチュエータが駆動される毎にノイズの発生を感じることになる。特に、エンジンの自動停止時であることから、エンジン作動時に比して周囲の音量が小さくなっているため、乗員はアクチュエータの駆動音に対して敏感になる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、エンジンの自動停止時におけるエアミックスダンパの開度変更に伴うノイズを防止あるいは抑制できるようにした車両用空調制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
冷風生成機器により生成された冷風と温風生成機器により生成された温風との混合比率を変更して所望温度の空調風を生成するエアミックスダンパを備え、あらかじめ設定された所定の条件に基づいてエンジンの自動停止と自動再始動とが行われるようにされた車両用空調制御装置において、
前記エアミックスダンパを駆動するアクチュエータと、
前記エアミックスダンパの目標開度を決定する目標開度決定手段と、
エンジンの自動停止時に、エンジン作動時に比して、前記アクチュエータの駆動頻度を低減する駆動頻度低減手段と、
エンジンの自動停止時に、前記目標開度決定手段で決定される今回の目標開度が前回決定された前回目標開度よりも大きいときは、今回の目標開度に所定開度分だけ増大させた補正目標開度を決定する一方、該今回の目標開度が該前回目標開度よりも小さいときは、今回の目標開度に所定開度分だけ減少させた補正目標開度を決定する目標開度補正手段と、
エンジン作動時には、前記エアミックスダンパが前記目標開度決定手段で決定された目標開度となるように前記アクチュエータを駆動制御する一方、エンジンの自動停止時には、該エアミックスダンパが前記目標開度補正手段で補正された補正目標開度となるように該アクチュエータを駆動制御する駆動制御手段と、
を備えているようにしてある。
上記解決手法によれば、エンジンの自動停止時には、エアミックスダンパの開度が変更される頻度が低減されることになり、この分ノイズを防止あるいは抑制することができる。また、目標開度をオーバシュートするようにエアミックスダンパの開度が変更されるので、オーバシュートしないように制御する場合に比して、目標開度(つまり所望空調温度)への追従性を高めることが可能になる。ちなみに、通常の目標開度に向けての制御を実行した場合は、冷風生成器および温風生成器のいずれもがその機能を低下しているために、目標開度からかなりずれてしまう時間が長くなってしまうことになる(目標開度への追従性悪化)。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記駆動頻度低減手段は、エンジンの自動停止時にはエンジン作動時に比して、前記アクチュエータの駆動周期を延長する、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、アクチュエータの駆動周期を長くするという簡単な手法でもって、アクチュエータの駆動頻度を低減することができる。
前記エアミックスダンパの実際の開度を検出する実開度検出手段を備え、
前記駆動制御手段による前記アクチュエータの駆動制御が、前記実開度検出手段により検出される実際の開度と前記目標開度との偏差が所定しきい値以上であることを条件として実行されるようにされ、
前記駆動頻度低減手段が、エンジンの自動停止時にはエンジン作動時に比して、前記所定しきい値を大きい値に変更する、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、所定しきい値の変更という簡単な手法によりアクチュエータの駆動頻度を低減することができる。
前記駆動頻度低減手段は、前記目標開度が所定値以上大きく変動したときには、次回のエンジン再始動まで駆動頻度の低減を実行しないようにされている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、オーバシュートを加味した制御実行は、実際に必要なエアミックスダンパの開度よりも増幅されることとなるが、これは、エンジンの自動停止が終了してエンジンが再始動されて通常の制御に復帰した際の応答性が悪化してしまう事態を生じやすくなるが、この復帰応答性を悪化させないようにする上で好ましいものとなる。
前記目標開度決定手段は、前記目標開度が所定値以上大きく変動したときには、次回のエンジン再始動まで目標開度の変更を行わないようにされている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、請求項4に対応した効果と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、エンジンの自動停止時において、エアミックスダンパの開度変更に伴うノイズを防止あるいは抑制することができる。
空調システムの一例を示す系統図。 冷風生成器と温風生成器との一例を示す図。 空調の操作パネル部分の一例を示す図。 空調システムの制御系統例を示す図。 エンジン自動停止の制御系統例を示す図。 暖房時でかつエンジン作動時におけるエアミックスダンパの駆動制御例を示すタイムチャート。 暖房時でかつエンジンの自動停止時におけるエアミックスダンパの開度変更をオーバシュートなしで行った場合の参考制御例を示すタイムチャート。 暖房時でかつエンジンの自動停止時におけるエアミックスダンパの開度変更をオーバシュート有りで行った場合の制御例を示すタイムチャート。 冷房時でかつエンジン作動時におけるエアミックスダンパの駆動制御例を示すタイムチャート。 冷房時でかつエンジンの自動停止時におけるエアミックスダンパの開度変更をオーバシュートなしで行った場合の参考制御例を示すタイムチャート。 冷房時でかつエンジンの自動停止時におけるエアミックスダンパの開度変更をオーバシュート有りで行った場合の制御例を示すタイムチャート。 本発明の第1の制御例を示すフローチャート。 本発明の第2の制御例を示すフローチャート。 本発明の第3の制御例を示すフローチャート。 第3の制御例を示すタイムチャート。
図1は、空調システムKにおける通路構成例を示すものである。空調システムKは、既知のものなので簡単に説明すると、流入口1を有する通路部2には、その上流側(流入口1)から下流側に向かって順次、切換ダンパ3、ブロア4、エバポレータ5が配設されている。通路部2のうちエバポレータ5の下流側部分が、隔壁6によって互いに並列に2つの独立通路7、8に区画され、この独立通路7、8の下流側は互いに合流された共通室9とされている。
前記隔壁6には、2つの独立通路7、8に突出するようにして、ヒータコア10が保持されている。独立通路7には、ヒータコア10の直上流側においてエアミックスダンパ11が配設されている。同様に、独立通路8には、ヒータコア10の直上流側においてエアミックスダンパ12が配設されている。通路部2には、前記共通室9よりも上流側の独立通路7に臨ませて運転席用のエア通路13が開口されている。また、通路部2には、前記共通室9よりも上流側の独立通路8に臨ませて助手席用のエア通路14が開口されている。さらに、共通室9に臨ませて、複数のエア通路15〜17が開口されている。エア通路15は例えばデフロスタ用とされ、エア通路16、17は例えばサイドベント用とされている。各エア通路13〜17には、開度調整用のダンパ13A〜17Aが配設されている。
エアミックスダンパ11の開度(位置)変更により、エバポレータ5を通過した冷却エアがヒータコア10を経由する割合が変更されて、独立通路7を通過した直後のエアの温度および湿度が調整される。この独立通路7を通過した直後のエアが、運転席に供給されることになる。なお、エアミックスダンパ11は、電気式のモータ(アクチュエータ)11Aによって駆動されて、開度0%〜100%の範囲で任意の開度をとり得るようになっている。
エアミックスダンパ12の開度(位置)変更により、エバポレータ5を通過した冷却エアがヒータコア10を経由する割合が変更されて、独立通路8を通過した後のエアの温度および湿度が調整される。この独立通路8を通過した直後のエアが、助手席に供給されることになる。なお、エアミックスダンパ12は、電気式のモータ(アクチュエータ)12Aによって駆動されて、開度0%〜100%の範囲で任意の開度をとり得るようになっている。
前述の説明から明らかなように、実施形態では、運転席用と助手席用との空調が個別に制御可能となっている。そして、エアミックスダンパ11、12の開度を図中実線で示す100%としたときに、運転席および助手席に対する空調温度がもっとも高くされる。逆に、エアミックスダンパ11、12の開度を図中破線で示す0%としたときに、運転席および助手席に対する空調温度がもっとも低くされる。なお、エア通路15〜17へは、独立通路7と8とを通過した空調エアが混合された混合エアが供給されることになる。
図中18は、流入口1近傍に設けられた内気導入口であり、前述した切換ダンパ1により外気導入と内気循環とが切換えられる。
図2は、エバポレータ5に対する冷媒の循環経路と、ヒータコア10に対するエンジン冷却水の循環経路を示すものである。この図2において、コンプレッサ50の回転軸に取付けたプーリ51と、エンジンEG(のクランク軸)に取付けたプーリ52との間にベルト53が巻回されて、エンジンEGによってコンプレッサ50が回転駆動される。コンプレッサ50によって圧縮された冷媒が、配管54、コンデンサ55、配管56を経てエバポレータ5に供給される。エバポレータ5に供給された冷媒は、空調風と熱交換された後に、配管57を経てコンプレッサ50に戻される。上記コンプレッサ50,コンデンサ55,エバポレータ5が、冷風生成器の主要構成要素となる。なお、プーリ51にはクラッチ51Aが組み込まれて、エンジンEGが作動しているときでも、適宜コンプレッサ50の駆動を停止可能とされている。
一方、エンジンEGによって駆動されるウオータポンプ60からの冷却水は、配管61を経てヒータコア10に供給されて、ヒータコア10によって空調風と熱交換される。そして、ヒータコア10内の冷却水は、配管62を経てウオータポンプ60へ戻される。このウオータポンプ60とヒータコア10とが、温風生成器の主要構成要素となる。
図3は、乗員により操作される空調用パネル部KPの一例を示すものであり、インストルメントパネルにセットされている。実施形態では、運転席と助手席とで左右独立して温度制御するものに対応しており、乗員により操作されるスイッチとして、次のように設定されている。
まず、スイッチ21は、オートエアコンをONするメインスイッチであり、プッシュ式とされている。スイッチ22は、運転席の温度設定スイッチであり、ダイアル式とされている。スイッチ23は、オートエアコンのOFFスイッチであり、プッシュ式とされている。スイッチ24は、風量調整用スイッチであり、ダイアル式とされている。スイッチ25は、助手席用の温度を個別に選択する際に操作されるもので、プッシュ式とされている。スイッチ26は、助手席用の温度調整用であり、ダイアル式とされている。
スイッチ31は、エアコンをOFFするスイッチである。スイッチ32は、フロントデフロスタ作動用のスイッチである。スイッチ33は、リアデフロスタ作動用スイッチである。スイッチ34,35は、空調風の吹出口選択用スイッチである。スイッチ36は、外気導入選択用のスイッチである。スイッチ37は、内気循環選択用のスイッチである。各スイッチ31〜37は、それぞれプッシュ式とされている。
図4は、空調システムKの制御系統例が示される。この図4中、UKは、マイクロコンピュータを利用して構成された空調システム用のコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUKには、前述した各種スイッチからの信号が入力される他、温度センサS0で検出されたヒータコア10の温度、外気温センサS1で検出された外気温度、内気温センサS2で検出された室内温度、日射センサS3で検出された車室内への日射状態、温度センサS4で検出されたエバポレータ8の温度に関する信号、エアミックスダンパ11、12の実際の開度を検出する開度センサ11B、12Bからの信号が入力される。また、コントローラUKは、前述した各ダンパ等の機器類1、4、11(11A)、12(12A)、13A〜17A、18の他、エンジンと冷媒圧縮用コンプレッサとの動力伝達経路に介在されたコンプレッサクラッチ51A(図2をも参照)を制御するようになっている。コントローラUKと、上記センサ、スイッチ、機器類とは、低速通信系でもって接続されている。
コントローラUKは、基本的に、各種センサS0〜S4で検出される車内外の環境条件と乗員によるスイッチ操作状態に応じて、目標室内温度を設定すると共に、実際の室内温度が目標室内温度にするのに最適な空調風吹出量、空調エア温度、空調風の吹出口の選択等を自動制御する。
低速通信系となるコントローラUKは、インストルメントパネルに設けたメータを介して、高速通信系(CAN)に対して接続されている。この高速通信系には、エンジン自動停止と自動再始動を含むエンジン制御を行うPCM、自動変速機の変速制御等を行うTCM、エンジン自動停止時の自動ブレーキ制御を含むブレーキ制御を行うDSC、ドアの開閉状態の検出を含む車体回りの制御を行うBCM、キーの車内置き忘れの検出を含むスマートキーレスに関する制御を行うキーレスコントロールモジュール(SKEで表示)、パワーステアリング制御を行うEHPASが含まれる。コントローラUKには、PCMからアイドリングストップ状態に関する情報が入力される一方、コントローラUKからPCMに対して、後述するように、空調制御状態に応じてアイドリングストップの許可信号または禁止信号を出力するようになっている。また、DSCには車速センサS10が接続されており、車速センサS10で検出された車速信号は、CANを経由してコントローラUKおよびPCMに入力される。
図5は、アイドリングストップに関する制御を行うPCMに関する詳細な制御系統例を示すものである。この図5において、PCMには、各種センサあるいはスイッチS10〜S19からの信号が入力される。センサS11は、アクセル開度を検出するアクセルセンサである。センサS12は、スロットル開度を検出するスロットルセンサである。センサS13は、クランクシャフトの回転角度位置を検出する角度センサである。センサS14は、吸気温度を検出する吸気温センサである。センサS14は、冷却水温を検出する水温センサである。センサS16は、負圧式倍力装置を有するブレーキ装置における負圧を検出する負圧センサである。スイッチS17は、ブレーキペダルが踏み込み操作されていることを検出するブレーキスイッチであり(ストップライトスイッチと兼用)。センサS18は、自動変速機のレンジ位置を検出するレンジ位置センサである。S19は、バッテリの充電量、電圧、消費電流等を総合的に検出するバッテリセンサである。
PCMは、エンジンの自動停止(アイドルストップ)と自動再始動の制御に関連して、次のような各種機器類41〜47を制御するようになっている。すなわち、41は、スロットルバルブを駆動するアクチュエータであり、エンジン自動停止時に全閉とされる。42は、電動式の可変バルブタイミング装置における駆動モータであり、エンジン自動停止時に、自動再始動に備えて吸気弁の開閉タイミングを遅らせる。43は、燃料噴射弁であり、エンジン自動停止の際に燃料噴射がカットされる。44はイグニッションコイルであり、エンジン自動停止時には通電が停止されて点火が禁止される。45はスタータモータであり、エンジン自動再始動時に駆動される。46は、オルタネータであり、エンジン自動停止時に、オルタネータの負荷を上げることによりエンジン回転数を下げる。47は、DC/DCコンバータであり、エンジン自動再始動時のためにクランキングを行う際に、バッテリの電力低下を補うように制御される。
車両停止時にエンジンを自動停止するアイドルストップが行われるが、これは、後述するアイドルストップ禁止条件の1つでも成立していないことを条件に実行される。
自動停止禁止条件(アイドルストップ禁止条件)
(1)車速が0でないとき。
(2)乗員によるブレーキ操作が行われていないとき。
(3)アクセルペダルが踏み込み操作されているとき。
(4)バッテリに関連して、電圧が所定電圧以下の低電圧のとき、充電量があらかじめ設定された所定充電量以下のとき、消費電流があらかじめ設定された所定電流以上のとき、あるいはバッテリ制御システムが異常のとき(異常信号発生のとき)。
(5)ハンドル舵角がニュートラル位置から所定の小舵角範囲内にないとき。
(6)変速機に関連して、変速機がDレンジ位置にないとき、油温が所定温度範囲内にないとき、油圧が所定圧力範囲内にないとき、変速機異常信号が発生されているとき、クラッチ(ロックアップクラッチを含む)に異常があるとき。
(7)エンジンに関連して、冷却水温度が所定温度範囲にないとき、吸気温度が高すぎるとき、大気圧が低いとき。
(8)負圧式倍力装置を含むブレーキ装置でのブレーキ負圧が不足するとき、あるいはエンジンシステムの異常信号が発生されたとき。
(9)車体回りに関連して、イグニッションキーが車外に持ち出されているとき(スマートキーレスエントリーシステムの場合)、シートベルトが取外されているとき、いずれかのドアが開いているとき、あるいはボンネットが開いているとき。
(10)路面の傾斜角度が大きいとき。
(11)空調用コントローラUKから自動停止禁止信号が出力されているとき。この点については、後に詳述する。
上述の自動停止禁止条件はあくまで一例を示すものであり、その他の禁止条件を付加してもよい。例えば、エンジン自動停止を運転者の意思によってキャンセル(禁止)するISスイッチS5がONされているとき、エンジン回転数があらかじめ設定された回転数(安定したときのアイドル回転数よりもかなり高い回転数)以上の高回転であるととき、等の条件をさらに追加してもよい。逆に、上記禁止条件の一部を削除した設定とすることもできる。
エンジンを自動停止しているアイドルストップ状態からエンジンを自動再始動する自動再始動開始条件としては、上記自動停止禁止条件のいずれか1つが解除されたときとして設定することができるが、特に、少なくとも乗員によるブレーキ操作が解除されたときを自動再始動の条件として設定するのが好ましい。
次に、空調システムKに関連した自動停止禁止条件について説明する。まず、空調の自動制御は、内気温センサS2で検出される実際の室内温度が、乗員により選択された温度調整ダイアル22,26に基づいて設定される目標室内温度に近づくように制御される。この空調自動制御に際しては、空調風の温度、吹出口の選択、空調風吹出量等が自動制御されることになる。
空調用のコントローラUKは、次の場合に、空調を優先すべく、車両停止時におけるエンジンの自動停止を禁止する禁止信号を出力する。なお、空調用コントローラUKは、自動停止禁止信号を出力しないときは、自動停止許可信号を出力する。
空調システム側からの自動停止禁止条件
(1)空調システムKにおける各種センサ等の異常が発生したとき。
(2)外気温度が、極めて高いとき(例えば40度C以上)、または極めて低いとき(例えば−10度C以下)。
(3)デフロスタを使用しているとき(視界確保を優先)。
(4)乗員により選択された室内温度が、高温側の上限値であるとき(暖房要求が極めて強いとき)。
(5)乗員により選択された室内温度が、低温側の下限値でありかつエアコン作動されているとき(冷房要求が極めて強いとき)。
(6)目標室内温度と実際の室内温度との偏差が所定値よりも大きいとき。
空調用コントローラUKは、上記自動停止禁止条件が成立しないときは、エンジン自動停止時であっても、空調制御を行う。ただし、エンジン自動停止時における空調制御は、エアミックスダンパ11、12(用のモータ11A、12A)の駆動に伴うノイズ防止あるいは抑制のために、エンジン作動時とは異なる態様でもって行われる。なお、ノイズ防止のための制御例として、エアミックスダンパ11(モータ11A)の駆動制御に着目して説明するが、エアミックスダンパ12(モータ12A)についても同様に行われる。
まず、図6は、エンジン作動時における空調制御例を示し、冬の時期で暖房中の場合を示してある。この図6の(a)において、作動していたエンジンがt1時点で自動停止され、その後のt3時点で自動再始動される。t1〜t3の間が、いわゆるアイドルストップ中となる。なお、エンジン自動停止により、ヒータコア10による加温作用が徐々に低下されることから、所望温度を維持するために必要なエアミックスダンパ11の開度が、図6(b)で示すように、ヒータコア10を通過するエアの割合が増加するように100%に向けて徐々に増大されることになる。
エンジン作動中は、エアミックスダンパ11の目標開度が短い所定周期(例えば2秒)毎に演算される。また、エアミックスダンパ11の開度変更は、基本的に上記短い周期毎に行われることになる。すなわち、図6(c)に示すように、エアミックスダンパ11の開度が短い周期で(細かいステップ状で)増大されていくことになる。エアミックスダンパ11の開度変更を短い周期で行っても、エンジン作動中は、エンジン音やそれに伴う車体振動音によって周囲環境の音量は大きいものとなり、エアミックスダンパ11の開度変更(モータ11Aの駆動)に伴うノイズは問題にならないものとなる。なお、エアミックスダンパ11の実際の開度と目標開度との偏差が所定のしきい値よりも小さいときは、エアミックスダンパ11の開度変更は行われないようにされている。
エンジンの自動停止時には、エアミックスダンパ11の開度変更の周期が、エンジン作動時に比して長い周期(例えば15秒)で行われる(目標開度の演算周期はエンジン作動時と同じ)。また同時に、目標開度をオーバシュートするようにエアミックスダンパ11の開度が変更される。図8は、駆動周期を長くかつオーバシュート有りの本発明制御例を示してある。また、図7には、駆動周期を長くするものの、オーバシュートなしの参考制御例を示してある。
まず、参考制御例となる図7においては、駆動周期を長くすることによって、エアミックスダンパ11の実際の開度の目標開度に対する追従性が悪化されて、図7中破線で示す領域分だけ、実際の開度が目標開度よりも小さくなる。つまり、所望温度からかなりずれた時間が長くなってしまうことになる。
一方、オーバシュート有りとなる本発明制御例を示す図8においては、オーバシュートさせる分、目標開度への追従性が高まることになる。つまり、所望温度を維持する上で好ましいものとなる。オーバシュートのためには、目標開度に対して、所定の補正開度分を増大(目標開度が増大方向へ変化したとき)あるいは減少(目標開度が減少方向へ変化したとき)させて、この補正後の補正目標開度となるようにエアミックスダンパ11(モータ11A)を駆動制御することにより行うことができる。より具体的には、例えば目標開度と実際の開度との偏差の所定割合(例えば5%)を補正値として、目標開度にこの補正値を加算(あるいは減算)して、補正目標開度を算出することができる。なお、エンジン自動停止時に、エアミックスダンパ11の駆動頻度を図6(c)で示すようにエンジン作動時と同じに設定したときは、エアミックスダンパ11(モータ11A)が頻繁に駆動と駆動停止とを繰り返して、ノイズの問題が大きくなってしまうことになる。
図9〜図11は、例えば夏場での冷房時での空調制御例を示す。図9は図6に対応し、図10は図7に対応し、図11は図8に対応している。また、t11時点がt1時点に対応し、t12時点がt2時点に対応し、t13時点がt3時点に対応している。冷房時では、目標開度が0%に向かう方向での制御となる点を除いて、暖房時と同じなので、これ以上詳細な説明は省略する。なお、エアミックスダンパ11と12とは、別個独立して開度変更制御を行うようにしてもよいが、開度変更のタイミングを同じにすることもできる。
次に、図12のフローチャートを参照しつつ、本発明の制御例について説明する。なお、以下の説明でQはステップを示し、またエアミックスダンパ11に着目して説明することとする(エアミックスダンパ12についてはエアミックスダンパ11の制御と同じ−このことは、図13、図14のフローチャートについても同じ)。
まず、Q1において、タイマのカウントが開始される(タイマの初期値は0)。この後Q2において、エアミックスダンパ11(12についても同じ)の目標開度が、例えばここに示す式にしたがって演算される。この式中、目標吹出温度は、例えば、乗員によってマニュアル設定される設定温度を、外気温度、室内温度、日射量等に応じて補正することにより算出される。
Q2の後、Q3において、現在アイドルストップ中であるか否かが判別される。このQ3の判別でNOのとき、つまりエンジン作動中のときは、Q4において、開度センサ11Bで検出されるエアミックスダンパ11の実際の開度とQ2で算出された目標開度との偏差が、所定のしきい値AMDnormal以上であるか否かが判別される。このQ4の判別でNOのときは、エアミックスダンパ11の開度変更は不要であるとして、Q5に移行される。Q5では、目標開度の短い演算周期(例えば2秒)が経過するのを確認した後、Q1に戻る。上記Q4の判別でYESのときは、Q6において、目標開度となるようにエアミックスダンパ11の開度が変更される(モータ11Aの駆動)。このQ6での駆動は、図6(c)に対応した制御となる。
前記Q3の判別でYESのとき、つまりアイドルストップ中のときは、Q7において、タイマ(でのカウント値)が所定時間以上経過した状態であるか否かが判別される。このQ7の判別でNOのときは、Q2に戻る。このQ7からQ1に戻る処理は、エアミックスダンパ11の駆動周期となる長い一定周期(例えば15秒)が経過するのを待つための処理となる。
前記Q7の判別でYESのときは、Q8において、アイドルストップ中での目標開度変更制御が行われる。すなわち、目標開度に対して所定の補正開度分を増大あるいは減少させて、補正後の補正目標開度が演算される。具体的には、今回の目標開度が開度増大方向であるときは、補正目標開度はQ2で算出された目標開度に対して補正開度分だけ増大(加算)された開度が、補正目標開度とされる。また、今回の目標開度が開度減少方向であるときは、補正目標開度はQ2で算出された目標開度に対して補正開度分だけ減少(減算)された開度が、補正目標開度とされる。Q8の後、Q9において、上記補正目標開度となるようにエアミックスダンパ11の開度変更が行われる(モータ11Aの駆動実行)。
図13は、本発明の別の制御例を示すフローチャートである。本制御例では、エアミックスダンパ11の開度変更を、エアミックスダンパ11の実際の開度と目標開度との偏差が所定のしきい値以上のときを条件として実行するようにしてある。そして、エアミックスダンパ11の駆動頻度低減を、上記所定のしきい値を、エンジン作動中は小さい値AMDnormalとして設定する一方、エンジンの自動停止時には大きい値AMDis(AMDis>AMDnormal)としてある。このため、図12で用いたタイマは利用しないようにしてある。なお、図13において、Q11〜Q13は、図12におけるQ2〜Q4に対応しているので、その重複した説明は省略する。
エンジン作動中の制御となるQ13の判別でYESのときは、Q14において、補正目標開度が算出される(図12のQ8対応)。この後、Q15において、補正目標開度となるように、エアミックスダンパ11の開度変更が行われる(モータ11Aの駆動実行)。このように、図13の例では、Q14の処理によって、エンジン作動中でもオーバシュートの制御を行うようにしてあるが、このQ14の処理を行わないようにしてもよい(Q13の判別でYESのときはただちにQ15の処理を行う)。
Q12の判別でYESのとき、つまりアイドルストップ中のときは、Q16において、開度センサ11Bで検出されたエアミックスダンパ11の実際の開度とQ2で算出された目標開度との偏差が、所定のしきい値AMDis以上であるか否かが判別される。この判別でNOのときは、Q11に戻る。また、Q16の判別でYESのときは、Q17において、オーバシュートを行うための補正目標開度が算出される(図12のQ8対応)。この後、
Q18において、補正目標開度となるように、エアミックスダンパ11の開度変更が行われる(モータ11Aの駆動実行)。上述した第2の制御例に対応したタイムチャートは、図8あるいは図11と同じようになるので、図示を略してある。
図14は、本発明の第3の制御例を示すフローチャートである。本制御例では、開度センサ11Bで検出されるエアミックスダンパ11の実際の開度と目標開度との偏差が上限しきい値AMDmax(AMDmax>AMDis>AMDnormal)以上となったときは、オーバシュート有りの開度変更制御を禁止するようにしてある。すなわち、上記偏差が大きすぎるときにオーバシュート有りの開度変更を実行すると、エンジンが再始動した後に、エアミックスダンパ11の開度をエンジン自動停止時の開度変更方向から逆方向に戻すときの開度変更量が大きくなり過ぎて、エンジン再始動直後からの目標開度への追従性が悪化するので、これを防止するようにしてある。
図14に示す本制御例では、図13の制御例の変形例となっている。すなわち、Q21、Q22がQ11、Q12に対応し、Q24がQ13に対応し、Q25がQ15に対応し、Q27がQ16に対応し、Q29がQ17に対応し、Q30がQ18に対応している。
図13との相違は次の点である。まず、Q22の判別でNOときは、キャンセルフラグが「NO」(あるいは「0」)にセットされる。なお、キャンセルフラグは、「YES」(あるいは「1」)のときが、アイドルストップ中であってもエンジン作動中と同じ通常制御を実行する場合を示す。したがって、Q22の判別でNOとなるエンジン作動中は、通常制御を実行すべく、Q23においてキャンセルフラグが「NO」にセットされる。
Q22の判別でYESのとき、つまりアイドルストップ中は、Q26において、キャンセルフラグが「YES」であるか否かが判別される。アイドルストップになった直後は、このQ26の判別でNOとなるので、このときは、Q27において、開度センサ11Bで検出されるエアミックスダンパ11の実際の開度と目標開度との偏差が大きい所定のしきい値AMDis以上であるか否かが判別される。このQ27の判別でNOのときは、Q21に戻る。
上記Q27の判別でYESのときは、開度センサ11Bで検出されるエアミックスダンパ11の実際の開度と目標開度との偏差が上限しきい値AMDmax以上であるか否かが判別される。このQ28の判別でNOのときは、Q29、Q30の処理が行われる(図12のQ8、Q9対応で、図13のQ17、Q18対応)。
上記Q28の判別でYESのときは、Q31において、目標開度となるようにエアミックスダンパ11の開度変更を行った後、Q32において、キャンセルフラグが「YES」にセットされる。Q32を経た後は、アイドルストップ中であってもQ26の判別でYESとなって、Q24においてエンジン作動中と同じ通常の開度変更の制御が行われることになる(短い駆動周期でかつオーバシュートの制御なし)。
上記第3の制御例に対応したタイムチャートが図15に示される。図15は、冬場の暖房時時を示したもので、図中t21時点が図6のt1時点に対応し、t23時点が図6のt3時点に対応しており、t21時点とt23時点との間がアイドルストップ中の期間となる。そして、t22時点で、目標開度が大きく変更された時点となる。このt22時点での目標開度の大きな変更は、例えば乗員が温度設定スイッチをマニュアル操作した場合等により生じることになる。そして、t2時点以降は、エアミックスダンパ11の駆動周期がエンジン作動時と同様に短い周期とされ、またオーバシュートの制御も行われないものとなる。t2時点以降(特に直後)にエンジンが再始動された場合に、エバポレータ5による冷却機能およびヒータコア10による加温機能が復帰されて目標開度が大きく低下された場合でも、エアミックスダンパ11の開度をすみやかに目標開度に収束させることが可能となる。なお、図14、図15の制御例において、目標開度が大きく変更されたときは、次にエンジンが再始動されるまでの間は目標開度の変更を行わないようにすることもできる(エアミックスダンパ11の開度変更禁止)。なお、冷房時のタイムチャートについては、目標開度および実際の開度が右下がりに変化する点を除いて暖房時と同様の傾向となるので、図示を略す。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図13の制御例において、Q14の処理を行わないようにしてもよい。エアミックスダンパ11の実際の開度と目標開度との偏差の大きさに応じて、オーバシュート量(補正開度)を変更するようにしてもよい(偏差大ほどオーバシュート量が大)。運転席用と助手席用とで空調エアの温度制御を区別することなく共通としてもよい(隔壁6が存在しないで、共通室9の空調エアがエア通路13と14とに供給される態様)。エンジンの自動停止時に目標開度として0%あるいは100%の状態が長時間継続したときは、エンジンを自動再始動させるのが好ましい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明はエンジンの自動停止を行う車両の空調制御用として好適である。
UK:コントローラ(空調制御用)
EG:エンジン
K:空調システム
4:ブロア
5:エバポレータ
6:隔壁
7:独立通路(運転席用)
8:独立通路(助手席用)
10:ヒータコア
11:エアミックスダンパ
11A:モータ(アクチュエータ)
11B:開度センサ
12:エアミックスダンパ
12A:モータ(アクチュエータ)
12B:開度センサ
50:コンプレッサ
55:コンデンサ
60:ウオータポンプ

Claims (5)

  1. 冷風生成機器により生成された冷風と温風生成機器により生成された温風との混合比率を変更して所望温度の空調風を生成するエアミックスダンパを備え、あらかじめ設定された所定の条件に基づいてエンジンの自動停止と自動再始動とが行われるようにされた車両用空調制御装置において、
    前記エアミックスダンパを駆動するアクチュエータと、
    前記エアミックスダンパの目標開度を決定する目標開度決定手段と、
    エンジンの自動停止時に、エンジン作動時に比して、前記アクチュエータの駆動頻度を低減する駆動頻度低減手段と、
    エンジンの自動停止時に、前記目標開度決定手段で決定される今回の目標開度が前回決定された前回目標開度よりも大きいときは、今回の目標開度に所定開度分だけ増大させた補正目標開度を決定する一方、該今回の目標開度が該前回目標開度よりも小さいときは、今回の目標開度に所定開度分だけ減少させた補正目標開度を決定する目標開度補正手段と、
    エンジン作動時には、前記エアミックスダンパが前記目標開度決定手段で決定された目標開度となるように前記アクチュエータを駆動制御する一方、エンジンの自動停止時には、該エアミックスダンパが前記目標開度補正手段で補正された補正目標開度となるように該アクチュエータを駆動制御する駆動制御手段と、
    を備えていることを特徴とする車両用空調制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記駆動頻度低減手段は、エンジンの自動停止時にはエンジン作動時に比して、前記アクチュエータの駆動周期を延長する、ことを特徴とする車両用空調制御装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記エアミックスダンパの実際の開度を検出する実開度検出手段を備え、
    前記駆動制御手段による前記アクチュエータの駆動制御が、前記実開度検出手段により検出される実際の開度と前記目標開度との偏差が所定しきい値以上であることを条件として実行されるようにされ、
    前記駆動頻度低減手段が、エンジンの自動停止時にはエンジン作動時に比して、前記所定しきい値を大きい値に変更する、
    ことを特徴とする車両用空調制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記駆動頻度低減手段は、前記目標開度が所定値以上大きく変動したときには、次回のエンジン再始動まで駆動頻度の低減を実行しないようにされている、ことを特徴とする車両用空調制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記目標開度決定手段は、前記目標開度が所定値以上大きく変動したときには、次回のエンジン再始動まで目標開度の変更を行わないようにされている、ことを特徴とする車両用空調制御装置。
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