JP6142851B2 - 車両の制御装置 - Google Patents
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Description
第1の熱交換器を有する第1の空調装置および該第1の熱交換器よりも容量の小さい第2の熱交換器を有する第2の空調装置を有し、あらかじめ設定された条件に基づいてエンジンの自動停止を行うようにした車両の制御装置であって、
前記第1の空調装置および前記第2の空調装置からそれぞれ自動停止に関する出力信号が出力されるようにされ、
運転者によってマニュアル操作されて、第1モードと該第1モードよりもエンジンの自動停止が行われにくい第2モードとのいずれかを選択するためのモード選択手段が設けられ、
前記第2モードが選択されているときは、前記第1の空調装置および前記第2の空調装置からそれぞれ自動停止に関する出力信号が許可信号であることを条件に、エンジンの自動停止が行われるようにされ、
前記第1モードが選択されているときは、エンジンの自動停止に関して前記第2空調装置からの自動停止に関する出力信号を用いないようにされる、
ようにしてある。
前記第1の熱交換器がインストルメントパネル内に設けられて、前記第1の空調装置が前席用とされ、
前記第2の熱交換器が車室内のうち前記第1の熱交換器よりも後方に設けられて、前記第2の空調装置が後席用とされている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、2つの空調装置を、前記用空調装置と後席用空調装置との一般的な使用形態のものとすることができる。また、後席用となって車室内に設けられる第2熱交換器が小容量とされるので、車室内スペースを極力犠牲にしない上で好ましいものとなる。
エンジンの自動停止中に、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とのいずれか一方の温度が所定温度を超えたときに、エンジンが自動再始動され、
前記第1モードが選択されているときは、前記第2の熱交換器の温度を自動再始動の条件として用いないようにされる、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、エンジンの自動停止中に各空調装置の動作を継続して行う場合に、小容量となる第2の熱交換器の温度変化度合いが大きいため、第1の熱交換器に比して早期に所定温度を超えることになるが、燃費重視となる第1モードのときはこの第2熱交換器の温度に基づくエンジンの自動再始動は行われないようにして、エンジン自動停止している期間を長く確保することができ、燃費向上の上で好ましいものとなる。
(1)車速が0でないとき。
(2)乗員によるブレーキ操作が行われていないとき。
(3)アクセルペダルが踏み込み操作されているとき。
(4)バッテリに関連して、電圧が所定電圧以下の低電圧のとき、充電量があらかじめ設定された所定充電量以下のとき、消費電流があらかじめ設定された所定電流以上のとき、あるいはバッテリ制御システムが異常のとき(異常信号発生のとき)。
(5)ハンドル舵角がニュートラル位置から所定の小舵角範囲内にないとき。
(6)変速機に関連して、変速機がDレンジ位置にないとき、油温が所定温度範囲内にないとき、油圧が所定圧力範囲内にないとき、変速機異常信号が発生されているとき、クラッチ(ロックアップクラッチを含む)に異常があるとき。
(7)エンジンに関連して、冷却水温度が所定温度範囲にないとき、吸気温度が高すぎるとき、大気圧が低いとき。
(8)負圧式倍力装置を含むブレーキ装置でのブレーキ負圧が不足するとき、あるいはエンジンシステムの異常信号が発生されたとき。
(9)車体回りに関連して、イグニッションキーが車外に持ち出されているとき(スマートキーレスエントリーシステムの場合)、シートベルトが取外されているとき、いずれかのドアが開いているとき、あるいはボンネットが開いているとき。
(10)路面の傾斜角度が大きいとき。
(11)空調用コントローラUKから自動停止禁止信号が出力されているとき。この点については、後に詳述する。
(1)空調システムKにおける各種センサ等の異常が発生したとき。
(2)外気温度が、極めて高いとき(例えば40度C以上)、または極めて低いとき(例えば−10度C以下)。
(3)デフロスタを使用しているとき(視界確保を優先)。
(4)乗員により選択された室内温度が、高温側の上限値であるとき(暖房要求が極めて強いとき)。
(5)乗員により選択された室内温度が、低温側の下限値でありかつエアコン作動されているとき(冷房要求が極めて強いとき)。
(6)目標室内温度と実際の室内温度との偏差が所定値よりも大きいとき。
(1)エコスイッチS20がオフされて、第2モード(空調重視のモード)が選択されているとき。このときは、前席用となるコントローラUKと後席用となるコントローラUKRとがそれぞれ許可信号を生成しているときに限り、コントローラUKからエンジン側制御系へ許可信号が出力される。これにより、エンジン側制御系で自動停止条件が成立すれば、エンジンが自動停止される。また、前席用となるコントローラUKと後席用となるコントローラUKRとのいずれか一方が禁止信号を生成しているときは、コントローラUKはエンジン側制御系へ禁止信号を出力して、エンジンの自動停止は行われないものとされる。
(2)エコスイッチS20がオンされて、第1モード(燃費重視のモード)が選択されているとき。このときは、前席用のコントローラUKで生成された許可信号または禁止信号がそのままエンジン側制御系へ出力される(後席用のコントローラUKRで生成された許可信号、禁止信号は無視される)。つまり、空調制御に起因するエンジンの自動停止、自動再始動は、もっぱら前席用空調装置Kの制御状態に基づくものとなる。
UKR:コントローラ(後席用)
EG:エンジン
K:空調システム
KR:空調システム(後席用)
JS:乗員センサ
S20:エコスイッチ(モード選択用)
4:ブロアファン
4R:ブロアファン(後席用)
5:エバポレータ
5R:エバポレータ(後席用)
10:ヒータコア
10R:ヒータコア(後席用)
50:コンプレッサ
55:コンデンサ
60:ウオータポンプ
Claims (4)
- 第1の熱交換器を有する第1の空調装置および該第1の熱交換器よりも容量の小さい第2の熱交換器を有する第2の空調装置を有し、あらかじめ設定された条件に基づいてエンジンの自動停止を行うようにした車両の制御装置であって、
前記第1の空調装置および前記第2の空調装置からそれぞれ自動停止に関する出力信号が出力されるようにされ、
運転者によってマニュアル操作されて、第1モードと該第1モードよりもエンジンの自動停止が行われにくい第2モードとのいずれかを選択するためのモード選択手段が設けられ、
前記第2モードが選択されているときは、前記第1の空調装置および前記第2の空調装置からそれぞれ自動停止に関する出力信号が許可信号であることを条件に、エンジンの自動停止が行われるようにされ、
前記第1モードが選択されているときは、エンジンの自動停止に関して前記第2空調装置からの自動停止に関する出力信号を用いないようにされる、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1において、
前記第1の熱交換器がインストルメントパネル内に設けられて、前記第1の空調装置が前席用とされ、
前記第2の熱交換器が車室内のうち前記第1の熱交換器よりも後方に設けられて、前記第2の空調装置が後席用とされている、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項2において、
後席に乗員が着座していることを条件として、前記第2モードが選択可能とされる、ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項2または請求項3において、
エンジンの自動停止中に、前記第1の空調装置および前記第2の空調装置の動作がそれぞれ継続して行われるようにされ、
エンジンの自動停止中に、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器とのいずれか一方の温度が所定温度を超えたときに、エンジンが自動再始動され、
前記第1モードが選択されているときは、前記第2の熱交換器の温度を自動再始動の条件として用いないようにされる、
ことを特徴とする車両の制御装置。
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