JP2014177735A - 分散ワキシーデンプン上でのオクテニルコハク酸無水物の反応により製造される均一に結合されたオクテニルコハク酸無水物基を含む薬剤を用いた紙サイズ処理 - Google Patents

分散ワキシーデンプン上でのオクテニルコハク酸無水物の反応により製造される均一に結合されたオクテニルコハク酸無水物基を含む薬剤を用いた紙サイズ処理 Download PDF

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Abstract

【課題】転化澱粉を紙サイズ処理はサイズ剤を適用し、紙又は材料の表面強度、印刷性及び耐水性を改良する。
【解決手段】転化澱粉は下記a)〜f)の手段でワキシーデンプン上にオクテニルコハク酸無水物を反応させることにより製造し、該薬剤は汎用表面デンプン分散体に対して低レベルで添加され、表面サイズ処理した場合に、紙の多孔性の低減に有意な改良をもたらす。a)ワキシーデンプンをスラリー化し、そして該スラリーを糊化する、b)場合により、スラリーを冷却する、c)場合により冷却されたスラリーを酸性化し、酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つ、d)工程c)からのスラリーをオクテニルコハク酸無水物と反応させる、e)反応したスラリーを転化デンプンと混合する、及び、f)デンプン混合物を紙に適用すること、を含む方法。
【選択図】なし

Description

イントロダクション
紙サイズ処理はサイズ剤を適用した紙又は材料の表面強度、印刷性及び耐水性を改良する。サイズ処理は紙の製造の間に使用され、乾燥時に液体を吸収する紙の傾向を低減する。サイズ処理はインク及びペイントが紙に吸収されるのではなく、紙の表面に留まり、そこで乾燥することを可能にするという目的を有する。このことは、より一貫した、経済的なそして正確な印刷、塗装及び筆記表面を提供する。サイズ処理は毛管作用により液体を吸収する紙繊維の傾向を制限する。さらに、サイズ処理は摩損性、皺性、フィニッシュ、印刷性、滑らかさ及び表面結合強度に影響を及ぼし、そしてサイズ処理は表面多孔性及び毛羽立ちを低減する。
要旨
1つの態様において、本明細書は、
a)ワキシーデンプンをスラリー化し、そして該スラリーを糊化すること、
b)場合により、スラリーを冷却すること、
c)場合により冷却されたスラリーを酸性化し、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つこと、
d)工程c)からのスラリーをオクテニルコハク酸無水物と反応させること、
e)反応したスラリーを転化デンプンと混合すること、及び、
f)デンプン混合物を紙に適用すること、
を含む方法を提供する。
図1は90酸低粘化(acid thinned)タピオカ:10ワキシーコーン分解分散相誘導化デンプンで10%OSA含有液体天然ポリマーを含むもの(乾燥:乾燥比基準)の多孔度を描いている。 図1Aは8%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図1Bは8%OSA顆粒ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図1Cは10%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図1Dは10%OSA顆粒ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図2Aは8%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図2Bは8%OSA顆粒ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図2Cは10%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図2Dは10%OSA顆粒ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図3Aは0%OSA(対照)ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図3Bは3%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図3Cは0%OSA(対照)ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図3Dは3%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図4Aは6%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図4Bは10%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのガーリー密度の適合線プロットを描いている。 図4Cは6%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。 図4Dは10%OSA分散相ワキシーコーンデンプンのコブサイジング(Cobb sizing)の適合線プロットを描いている。
詳細な説明
1つの態様において、本明細書は、
a)ワキシーデンプンをスラリー化し、そして該スラリーを糊化すること、
b)場合により、スラリーを冷却すること、
c)場合により冷却されたスラリーを酸性化し、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つこと、
d)工程c)からのスラリーをオクテニルコハク酸無水物と反応させること、
e)反応したスラリーを転化デンプンと混合すること、及び、
f)デンプン混合物を紙に適用すること、
を含む方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程a)における糊化はジェットクッキングによる方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程a)のスラリーの固形分レベルは約20%(w/w)〜約40%(w/w)であり、そして工程a)のジェットクッキング温度は約150℃〜約165℃である方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程b)におけるスラリーの温度は約50℃〜約60℃である方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程c)における冷却されたスラリーのpHは約2.4〜約3.9であり、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つ方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程c)からのスラリーが工程d)において約8%(デンプン質量基準でw/w)〜約12%(デンプン質量基準でw/w)のオクテニルコハク酸無水物と、約6.5のpH〜約8.5のpHで反応する方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程d)からの反応したスラリーを、工程e)において、約8部(デンプン質量基準でw/w)〜約10部(デンプン質量基準でw/w)の約85の水流動度の酸転化タピオカデンプンと混合する方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程f)におけるデンプン混合物の合計固形分レベルは7%(w/w)〜約13%(w/w)である方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は
a)約20%(w/w)〜約40%(w/w)の固形分レベルでワキシーデンプンをスラリー化し、約150℃〜約165℃の温度でスラリーをジェットクッキングすること、
b)約50℃〜約60℃の温度にスラリーを冷却すること、
c)冷却されたスラリーを約2.4〜約3.9のpHに酸性化し、酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つこと、
d)工程c)からのスラリーを、約8%(デンプン質量基準でw/w)〜約12%(デンプン質量基準でw/w)のオクテニルコハク酸無水物と、約6.5のpH〜約8.5のpHで反応させること、
e)反応したスラリーを、約8部(デンプン質量基準でw/w)〜約10部(デンプン質量基準でw/w)の約85の水流動度の酸転化タピオカデンプンと混合すること、及び、
f)デンプン混合物を、7%(w/w)〜約13%(w/w)の合計固形分レベルで紙に適用すること、
を含む方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程a)のワキシーデンプンはメイズ又はタピオカデンプンである方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程a)のワキシーデンプンはメイズデンプンである方法を提供する。
1つの実施形態において、本明細書は工程a)のワキシーデンプンはタピオカデンプンである方法を提供する。
天然デンプン顆粒は冷水中に不溶性である。天然デンプン顆粒が水中に分散され、そして加熱されるときに、それは水和されそして膨潤される。加熱を続け、剪断力又は極端なpHの条件では、顆粒は分解し、そしてデンプン分子は水中に分散し、すなわち、可溶性となり、非顆粒状となり、分散デンプンとなる。Trksakらは、米国特許第7,829,600号明細書(B1)において、3%(「現物」基準)のオクテニルコハク酸無水物(OSA)分散相誘導化ワキシーデンプン及びワキシーポテトデンプンの調製を教示している。これらのデンプンは顆粒デンプンから製造されるオクテニルコハク酸無水物誘導化デンプンと比較して優れた乳化特性を有した。
理論に拘束されるわけではないが、オクテニルコハク酸無水物と反応される分散(加熱処理)デンプンを用いて製造するデンプン表面サイズ剤はオクテニルコハク酸無水物の反応後に顆粒デンプン上で可能であるよりも結合オクテニルコハク酸無水物基のより均一な分布を有するものと信じられる。現在のオクテニルコハク酸無水物反応及び転化デンプン表面サイズ剤(例えば、FILMKOTE(登録商標)54デンプン)はオクテニルコハク酸無水物と均一に反応されておらず、それはオクテニルコハク酸無水物はデンプン顆粒の結晶領域とさほど急速に反応しないであろうからである。オクテニルコハク酸無水物の顆粒デンプンとの反応は、表面サイズ剤として同様の分子量のOSA置換分散相誘導化デンプンより有効性が低い未変性デンプンを約28質量%含む生成物をもたらす。デンプンとオクテニルコハク酸無水物との反応がオクテニルコハク酸無水物の乳化、OSAの水相への移行、OSAの水から顆粒デンプンへの吸収を要求するので、オクテニルコハク酸無水物の有意なレベルの加水分解が起こる。これにより、3.3〜3.4%許容処理(乾燥デンプン質量基準及び10〜12%湿分デンプン)から、通常、2.2%〜2.6%の結合オクテニルコハク酸無水物レベルとなる。高固形分加熱処理デンプン上のオクテニルコハク酸無水物の反応は反応効率の増加をもたらす。というのは、完全に易動性である分散デンプン分子はオクテニルコハク酸無水物へのアクセスがより容易であるからである。
デンプン分散体又は加熱処理物はデンプンの加水分解、例えば、酸転化、マノックスマノックス転化(Manox conversion)又は剪断といった非酵素法によって有利に製造される。これらの分散方法はよりずっと少量のマルトース及び他の低分子量オリゴサッカリドを形成する傾向があり、それらの存在はオクテニルコハク酸無水物により置換されていないデンプン分子を有する傾向を大きく増加させる。オクテニルコハク酸無水物は分子量が210であるから、3%オクテニルコハク酸無水物で処理したときに、各デンプン分子が7,981以上の(50+無水グルコース単位)の分子量を有する場合には、結合オクテニルコハク酸無水物基を少なくとも1個有することを意味する。分子量及び結合オクテニルコハク酸無水物分布の均一性をより良好に制御することに加えて、分散相オクテニルコハク酸無水物の反応はオクテニルコハク酸無水物と顆粒デンプンの反応で可能であるよりも高いオクテニルコハク酸無水物反応効率を提供し、3%処理(12%湿潤デンプンに対する)で3.0%を超える結合オクテニルコハク酸無水物レベルをもたらす。これらの要因のために、転化デンプン上での分散相オクテニルコハク酸無水物の反応はより高い結合オクテニルコハク酸無水物レベルを有する均一に置換されたデンプンを生じさせ(分散相反応のより高い反応効率のため)、さらに、改良された均一性及びより高い結合オクテニルコハク酸無水物レベルから生じる改良された表面サイズ性能を生じさせる。
完全に分散された、分解したベースデンプンのオクテニルコハク酸無水物との反応による分散相誘導化デンプンの調製、及び、この生成物の低コスト(汎用品)表面サイズ用デンプン加熱処理物への添加剤としてのブレンドにより、優れた性能の紙サイズ処理剤が製造される。OSA反応のためのベースデンプンはOSA/デンプン反応条件である約30%固形分及び55℃で適切な粘度を有するべきである。最終製品ブレンドは液体天然ポリマー(LNP)であることができる。製造コストはOSA反応顆粒デンプンと比較して低減される。というのは、デンプンミルクは直接的にジェットクッキングされ、分散状態で酸転化(acid-converted)され、ベース(base)を洗浄又は乾燥する必要のないプロセスでOSAと反応されうるからである。
定義
文脈が別の意味を指す場合を除いて、本明細書の方法に関して以下の定義及び略語を用いる。用語「転化デンプン」はデンプン分子の一部又はすべてを破壊し、顆粒の一部を弱くし、そしてデンプン分子の平均サイズを低減するために化学的又は物理的手段により変性されたデンプンを意味する。「転化デンプン」は粘度が低められている。「転化デンプン」はより高濃度で使用でき、水溶解度が増加しており、ゲル強度がより良好であり、又は、安定性が上がっている。「転化デンプン」を調製するための方法はWurzburg, 0.B. “Converted Starches”、0.B. Wurzburg編Modified Starches:Properties and Uses, Boca Raton, FL: CRC Press, p.17-29, 1986に見られる。
用語「誘導化」は試薬の一部又は全体を追加してそして誘導体となるように、試薬と化学反応により化合物を変化させることを意味する。用語「分散相誘導化デンプン」は少なくとも2つの工程プロセスで、十分に可溶性とされ、その後、、十分に可溶性となったデンプンが次の又は任意の続いて行うプロセス工程で誘導化されたデンプンを意味する。
FILMKOTE(登録商標)は紙の製造における使用のための工業用デンプンのためのCorn Products Development, Inc.の登録商標である。
用語「ファンネル粘度」は、実施例に示される手順に従って、正確に画定されたガラス漏斗を用いて特定の体積のデンプン分散体の流速を測定する、秒で測定された粘度試験の結果を意味する。
用語「糊化」は若干もしくは完全に緩められた顆粒又は同等の顆粒形態から延伸されたデンプン及び/又はデンプン誘導体鎖が存在し、そしてそれらの鎖が相互連結されているとしてもほんのわずかにのみ相互連結されている形態へとデンプン及び/又はデンプン誘導体を変化させるプロセスを意味する。すなわち、固体形態、コロイド溶液又は懸濁液からより均一な流体物へのデンプン又はデンプン誘導体の遷移が起こる。本明細書中において、用語「糊化」は「ゲル化(gelling)」、「ゲル化(gellating)」などの用語と同義である。このようなプロセスは、“Modified Starches: Properties and Uses”, Ed. 0.B. Wurzburg, CRC Press, Inc., Boca Raton, Florida (1986), p 10-13など、当該技術分野で知られている。
用語「ジェットクッキング」は効率的な剪断力、直接蒸気で120〜150℃での加熱及び材料の混合チューブを通した連続流を提供することを意味する。ジェットクッキングにおいて、約20psig〜約200psigの範囲の高圧飽和スチームをスチームノズルを通してベンチュリ混合チューブの中央に注入する。スラリー物体をスチームノズル及びベンチュリチューブ開口部により形成される環状ギャップ中に引き入れる。スラリーが混合チューブ内で音波速度に加速されながら、スラリーは加熱される。混合チューブを通した通過の間に、繊維を極端な乱流に付し、それを繊維成分にストリップオフし、究極的に、破壊、解離、可溶性生体分子の解放及び繊維モザイクの不溶性成分の精練/クレンジングを起こさせる。「ジェットクッキング」条件は当業者により広く変更されうるが、条件は、典型的に、米国特許第8,252,322号明細書に挙げられたものである。クッキング(加熱処理)条件は、クッカーのハイドロヒータ部の中で約130℃〜約150℃(20〜50psig)の範囲内にあり、クッカーに入るスチームライン圧力は65〜70psigである。熱分散体がクッカーを出ていくときのスチーム圧力は100℃への加熱処理分散体中の急速な温度低下をもたらす。用語「OSA」はオクテニルコハク酸無水物を意味する。コハク酸の他の酸無水物も使用されてよく、例えば、コハク酸無水物自体、アルキルコハク酸無水物又はアルケニルコハク酸無水物、例えば、デセニルコハク酸無水物又はオクテニルコハク酸無水物などを用いることもできる。
用語「マノックス転化」はアルカリスラリー中の過マンガン酸カリウムなどのマンガン塩触媒及び過酸化水素が関与する顆粒デンプンの分解方法を意味する。「マノックス転化」条件は当業者によって変更されうるが、条件は、通常、米国特許第6,447,615号明細書に記載されているものである。
用語「サイジング」又は「サイズ」は他の材料、特に、紙又はテキスタイルに適用され又はそれに取り込まれて、フィラー又はグレーズを保護するように作用する物質を意味する。用語「サイズ剤」は基材繊維に付着し、繊維に面する親水性テール及び外側に面する疎水性テールを有するフィルムを形成し、撥水性となる傾向を有する滑らかな仕上げを生じさせる物質を意味する。
用語「十分に可溶性となったデンプン」はデンプンを偏光下に観察したときに、該デンプンがマルタ十字を有せず、顕微鏡で100倍拡大で観察したときに、その粒状又は結晶構造のすべてを失っているように実質的に糊化されたデンプンを意味する。より特定の実施形態において、「十分に可溶性となったデンプン」は偏光強度示差プラス弾性光散乱(Polarization Intensity Differential Plus Elastic Light Scattering)(Beckman Coulter LS 13 320 水性モデル)により評価したときに、1ミクロン未満の平均粒子サイズを有するデンプンを意味する。
用語「水流動度(water fluidity)」は実施例に示される手順により決定され、0〜90のスケールで測定された粘度を意味する。
用語「ワキシー」又は「低アミロース」はデンプンの10質量%未満のアミロースを含むデンプン又はデンプン含有製品(本明細書中、デンプン又はデンプン含有製品をデンプンと呼ぶ)を意味し、1つの実施形態において、5質量%未満のアミロース、別の実施形態において、2質量%未満のアミロース、及び、なおも別の実施形態において、1質量%未満のアミロースを含む。
略語「%(w/w)又は%質量/質量」は総組成物100質量単位中の成分の質量百分率として示される、成分の濃度を意味する。
本明細書の特定の具体的な態様及び実施形態は以下の実施例を参照しながら、より詳細に説明されるであろう。その実施例は例示の目的のみで提供され、そして本明細書の範囲をいかなる様式でも限定するものと解釈されるべきでない。記載の手順の合理的な変更は本発明の範囲内であることが意図される。本発明の特定の態様を例示しそして記載してきたが、種々の他の変更及び変形は本発明の精神及び範囲を逸脱することなくなされてよいことが当業者に明確であろう。それゆえ、本発明の範囲内に入るすべてのこのような変更及び変形を添付の特許請求の範囲において網羅することが意図される。
実施例
実施例を全体を通して、以下の試験手順を使用した。
ファンネル粘度測定手順:
ファンネル粘度を、屈折計によって測定されて、試験されるデンプン分散体を8.5%の固形分レベル(w/w)に調整することによって決定する。25g部分のデンプン分散体(無水基準)を、温度計を含むタールを塗った250mLステンレススチールビーカー中に秤量し、蒸留水とともに200gの総重量にする。サンプルを混合し、22℃に冷却する。合計で100mLのデンプン分散体をメスシリンダー中に測定する。その後、測定された分散体を、オリフィスを閉じるように指を使って、校正された漏斗に注ぐ。少量の分散体を、閉じ込められた空気を除去するために目盛り付き容器に流入させ、そして、メスシリンダー内に残っているデンプン分散体を漏斗中に注いで戻す。その後、指をオリフィスから外し、内容物を漏斗から流れ出させ、タイマーを用いて、漏斗の頂部(ステムと漏斗本体との結合部)を通って100mLのサンプルが流れるのに要する時間を測定する。この時間を記録し、そして秒で測定されるファンネル粘度として特定する。
漏斗のガラス部分は標準58°コーン角の厚壁の耐久性ガラス漏斗であって、その上部直径は約9cm〜約10cmであり、ステムの内径は約0.381cmである。漏斗のガラスステムを頂部から約2.86cmのおおよその長さに切断し、注意深く先端熱加工し、長さ約5.08cmで、外径約0.9525cmである、長いステンレンスチール先端部を再装着する。スチール先端部の内径はガラスステムに取り付けられた上端で約0.5952cmであり、流出端で約0.4445cmであり、端部から約2.54cmで幅の絞りが生じている。スチール先端部をテフロン(登録商標)チューブの手段によりガラス漏斗に取り付けている。上記の手順を用いて6秒間で100mLの水を通過させるように漏斗を検量する。
紙の空気抵抗測定手順:ガーリー密度
外側シリンダーが垂直となるように計器を配置する。シリンダーの内側表面上にリングにより示されるとおりに、約125mmの深さまでシーリング流体で外側シリンダーを満たす。リムがキャッチにより支持されるまで、試験クランプ中に試料を入れる前に、内側シリンダーを上げておく。試料をクランプ用プレート間にクランプする。試料を適切にクランプした後に、内側シリンダーをそれが浮かぶまでゆっくりと下げる。内側シリンダーを安定的に下方に移動するときに、外側シリンダーのリムを基準として内側シリンダーが150mLマークから250mLマークまで下がるのに要求される、直近0.1秒までの秒数を測定する。150mLから250mLマーク以外の変位間隔を用いるならば、適切な補正係数に関しては表1及び2を参照する。適切な表からの補正係数を測定時間に掛けて、代わりの間隔についての補正結果を得る。もし補正係数を使用しないならば、測定間隔に関する百分率誤差を表のデータから決定することができる。
Figure 2014177735
Figure 2014177735
5つの試料を上面を上にして試験し、そして5つの試料を上面を下にして試験する。
サイズ処理した紙の吸水性測定:コブ(Cobb)試験
TAPPI T402 “Standard Conditioning and Testing Atmospheres for Paper, Pulp Handsheets, and Related Products”による雰囲気下で試料を条件調節する。各試料を直近0.01gまで計量する。試料の半分をワイヤ側を上にして試験し、他の半分をフエルト側を上にして試験する。乾燥ゴムマットを金属プレート上に配置し、そして計量した試料をその上に横たえる。金属リングを完全に乾燥するまで拭いた後に、それを試料の上に配置し、そしてクロスバー(又は他のクランプ機構)で十分にしっかりと留め、リングと試料の間のいかなる漏れをも防止する。報告のために、試験面は試験の間に水と接触している面である。100mL体積の水(23℃±1℃)をリング中にできるかぎり急速に注ぎ、1.0±0.1cm(0.39インチ)のヘッドを提供する。即座にストップウォッチを見る。所定の試験期間が終わる10±2秒前に、水をリングから急速に注ぎ、試料の外側部分の上にいかなる水も落ちないようによく注意する。ウィングナット(又は他の応用可能なクランプ機構)を素速く緩め、クロスバーをスイングアウトし、その間にリングを片手で押すことにより保持する。注意深く、しかし素速くリングを取り外し、平らな剛性表面上の吸い取り紙のシート上に試料を湿潤面を上にして置く。所定の試験期間のまさに最後に、第二の拭き取り紙のシートを試料の上に配置し、ローラー上にいかなる追加の圧力も掛けずに、パッド上にハンドローラを前に一度及び後に一度移動することにより余剰水を除去する。表面上に光沢表面で示されるように、拭き取り後に過剰の余剰水を示す試料を除去し、試験を繰り返す。湿潤領域を内側にして試料を畳む。即座にそれを直近0.01gまで再計量する。条件調節した試料の質量を最終質量から差し引き、グラムでの重量の増加を100倍して、1平方メートル当たりの吸収水のグラムでの質量を得る:水の質量、g/m2=最終質量g−条件調節質量g×100
水流動度測定手順
水流動度はウォータージェットを有するBoh1in Visco 88 Rotational Viscometer (Malvern Instnments, Inc., Southborough, Mass.から市販)を用いて測定し、100.0cpsの粘度を有する標準オイルにより30℃で標準化する。水流動度は8.06%固形分で粘度を決定し、該粘度を下記の等式を用いて水流動度(WF)値に変換することにより得られる。手順は必要量のデンプン(例えば、10.0g乾燥基準)をステンレススチールカップに添加し、そして14gの蒸留水を添加してペーストを製造することを含む。その後、100.00gの20%CaCl2溶液をカップに添加し、最初の2分間急速に攪拌しながら混合物を100℃ウォーターバスで30分間加熱する。その後、デンプン分散体を90℃又はそれより高温の蒸留水で最終質量(例えば、124g)まで持って行く。サンプルを粘度計カップに即座に移し、その後、それをBoh1in Visco 88 ユニットに入れそして90℃でその粘度を分析する(ユニットを検量した後に)。Boh1in Visco 88計器により記録される粘度(mPas)を下記式により規定されるとおりの水流動度値に変換する(水流動度=116.0=[18.746×Ln(粘度)])(Lnは自然対数である)。
例1:分解分散相変性オクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンデンプンの調製
サンプルE792:81を、水道水中に30%固形分でワキシーメイズデンプンを最初にスラリー化することにより調製した。このpH7.7のスラリーを、その後、約149℃でジェットクッキングし、乾燥固形分約24%のジェットクッキングされたデンプン分散体を得た。ジェットクッキングされたワキシーメイズデンプン分散体の7000g部分を恒温浴に入れ、一定の攪拌で89℃に維持した。濃HCl(2.16g)をジェットクックデンプンスラリーに添加して、pHを2.93に低下させた。90分後に、ファンネル粘度を24秒と決定した。その後、pHを3%NaOHにより7.5に調節し、温度を55℃に調節し、そしてデンプン質量基準で3%のオクテニルコハク酸無水物を添加した(「デンプン質量」は12%の湿分レベルのデンプンと仮定して、存在するデンプンの質量と定義される)。pHを7.5に2時間維持し、その後、希HClでpHを5.4に調節した。1%レベル(デンプン質量基準)の防腐剤を、その後、分散体に添加した。このプロセスを繰り返し、24秒のファンネル粘度となるまで酸分解されたサンプルとし、その後、6%及び10%のオクテニルコハク酸無水物と反応させた(E792:82及びE792:83)。
例2:分解分散相変性オクテニルコハク酸無水物タピオカデンプンの調製
サンプルE792:84を、水道水中に30%固形分でタピオカデンプンを最初にスラリー化することにより調製した。このpH7.8のスラリーを、その後、約149℃でジェットクッキングし、乾燥固形分約21%のジェットクッキングされたデンプン分散体を得た。ジェットクッキングされたワキシーメイズデンプン分散体の7000g部分を恒温浴に入れ、一定の攪拌で85℃に維持した。濃HCl(1.70g)をジェットクックに添加して、pHを2.96に低下させた。120分後に、ファンネル粘度を24秒間と決定した。その後、pHを3%NaOHにより7.5に調節し、温度を90℃に調節し、そしてデンプン質量に対して3%のオクテニルコハク酸無水物を添加した(「デンプン質量」は12%の湿分レベルのデンプンと仮定して、存在するデンプンの質量と定義される)。pHを7.5に2時間維持し、その後、希HClでpHを4.77に中和した。1%レベル(デンプン質量基準)の防腐剤を、その後、分散体に添加した。このプロセスを繰り返し、第二のファンネル粘度であるサンプルとし、その後、6%及び10%のオクテニルコハク酸無水物と反応させた(E792:85及びE792:86)。
例3:顆粒状態で変性された対照オクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンの調製
サンプルE792:131−1を、3000gの水道水中で2000gの酸分解ワキシーメイズデンプンをスラリー化することにより調製した。ファンネル粘度(例1と同様にこのデンプンのジェットクックに対して測定)は20秒であることが判明した。その後、このスラリーのpHを3%NaOH溶液で7.5に調節し、デンプン質量に対して10%のオクテニルコハク酸無水物を添加した(「デンプン質量」は12%の湿分レベルのデンプンと仮定して、存在するデンプンの質量と定義される)。pHを7.5に4時間維持し、その後、希HClでpHを5.4に調節した。その後、スラリーをろ過し、回収したデンプンを乾燥した。
例4:分散相変性オクテニルコハク酸無水物デンプンの紙表面サイジング評価
表面サイズ応用試験をSumet Measurement Technology(Hauser Strasse 3-5, 86971 Peilting., Germany)を用いて行った。コーティングユニットは平坦ゴム被覆板と動力付きゴム被覆シリンダーとの間に紙をフィードする、水平サイズプレスの形態となった単一動力付きゴム被覆シリンダーからなった。実験室コータ上のコーティングパンを50℃に予熱し、ジェットクッキングし、酸低粘化デンプン対照物(約6秒のファンネル粘度)を実験室コータに添加する前にウォーターバスを用いて5℃に維持した。すべてのデンプン加熱処理物を8%、10%又は12%の固形分及び50℃で評価し、紙上でのピックアップレベルを変更した。オクテニルコハク酸無水物変性デンプンを酸低粘化対照物デンプンと質量比90:10(酸低粘化デンプン:オクテニルコハク酸無水物デンプン)でブレンドし、そして評価の前に400rpmで動力付きスターラを用いて5分間混合した。酸低粘化対照物を8%、10%又は12%の固形分でブレンドなしに評価した。
79g/m2の紙ベースストックの297mm×210mmシートを25℃及び70%相対湿度の室内で条件調節した後に予備計量した。動力付きゴム被覆シリンダーを15m/分の速度に設定した。50℃のデンプンのサンプルをコーティングパン中に注ぎ、そして動力付きゴム被覆シリンダー上のデンプンの厚さを20ニュートンに設定した圧力調節ロッドにより制御した。紙シートを平坦ゴム被覆板上に保持し、そして動力付きゴム被覆シリンダーと別の非動力付きゴム被覆シリンダーとの間にフィードした。100ニュートンのシリンダー圧力を非動力付きゴム被覆シリンダー上に課した。原料紙をシリンダーに通過させた後に、100%に設定したオンライン赤外線ヒータで即座に第一の乾燥を行った。60rpmで80℃に設定されたFormaxドラムドライヤ(Adirondack Machine Corporation, 181 Dixon Road, Queensbury, NY 12804 USA)の鏡面上で第二の乾燥を行った。その後、シートを25℃及び70%相対湿度の室内で再度条件調節を行い、そして再び計量して、シート上に適用された表面サイズデンプンの量(g/m2での百分率ピックアップ量)を決定した。その後、これらのシートをガーリー密度試験機を用いて空気透過率(多孔性)に関して試験した。この装置はTAPPI標準法(T460 om-96, 紙の空気抵抗(ガーリー法), TAPPI Press, Atlanta, Ga.)により多孔度値を明らかにする。表1中の多孔度値は100cm3の空気が6.4cm2のシート面積を通過するのに要求される時間(2枚のシートの平均)である。その後、値をプロットし、ソフトウエアパッケージ(Mini Tab)を用いて、データにラインを当てはめ、各添加剤に関して1.0g/m2及び1.5g/m2ピックアップでのガーリー密度値を評価した。
Figure 2014177735
分散分解タピオカ又はワキシーデンプン上の10%オクテニルコハク酸無水物の反応は酸加水分解タピオカ上に10%のレベルで添加し、紙を表面サイズするために使用したときに、紙のガーリー密度の有意な改良を提供した。
例5:分散相変性オクテニルコハク酸無水物デンプンの顆粒反応同等物との紙表面サイジングの比較
24秒のファンネル粘度を有する追加のジェットクッキングされたデンプン分散体(E792:133−1)を例1と同様に調製した。これをデンプン質量基準で8%オクテニルコハク酸無水物と反応させた。同様に、顆粒状態で8%オクテニルコハク酸無水物(デンプン質量基準)で変性された、追加の対照のオクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンデンプン(E792:143−1)を例3と同様に製造した。78g/m2の非表面微細紙ベースストックを用いた以外は例4と同様にこれらを評価した。これらのシートを
TAPPI 標準法(T441 om-98, “Water Absorptiveness of Sized (Non-bibulous) Paper, Paperboard, and Corrugated Fiberboard”(コブ(Cobb)試験), TAPPI Press, Atlanta, Ga.)によりサイジングに関しても試験した。結果を表2及び3に示す。ガーリー密度及びコブ(Cobb)値をg/m2ピックアップに対してプロットし、1.0g/m2及び1.5g/m2での値を例4に用いたのと同一の手順により評価した。
Figure 2014177735
Figure 2014177735
8%オクテニルコハク酸無水物顆粒表面サイズ剤の90:10ブレンドは85水流動度タピオカ対照物の203%であるガーリー密度値(高いほうがよい)を提供する一方、分散相8%オクテニルコハク酸無水物表面サイズ剤の同等のブレンドは228%(22%より良好)を提供した。オクテニルコハク酸無水物を10%に増加すると、これらの値は302%及び255%に増加し、分散相オクテニルコハク酸無水物反応は顆粒オクテニルコハク酸無水物反応生成物よりも18%良好であった。コブ(Cobb)サイジング(より低い値がより良い)はさらにより改良した。8%オクテニルコハク酸無水物顆粒表面サイズ剤の90:10ブレンドは85水流動度タピオカ対照物の122%を提供した(すなわち、対照物の水ピックアップの82%)。分散相8%オクテニルコハク酸無水物表面サイズ剤の同等のブレンドは対照物の357%を提供した(すなわち、顆粒同等物の水ピックアップのわずか34%)。オクテニルコハク酸無水物を10%に増加させると、これらの値を対照物の212%及び384%に増加し、分散相オクテニルコハク酸無水物反応は顆粒同等物の水ピックアップのわずか55%しか可能とならなかった。分散相オクテニルコハク酸無水物製品は同等の顆粒製品よりも有意に低いコブ(Cobb)ピックアップを示し、そしてより高いガーリー密度を示した。
例6:酸低粘化タピオカに対して種々の比率の分散相変性オクテニルコハク酸無水物デンプンの紙表面サイジング
10%オクテニルコハク酸無水物分散相変性デンプンを85:15及び95:5の比(酸低粘化対照物のデンプンとのブレンド)でも評価した。これらは例4と同様に評価したが、78g/m2の非表面サイズ微細紙ベースストックを用いた。結果を表4及び5に示す。測定された特性(ガーリー密度又はコブ(Cobb)サイジング)をg/m2ピックアップに対してプロットし、そして値を、例4に示す方法により各添加剤に関して1.0g/m2及び1.5g/m2ピックアップで内挿した。
Figure 2014177735
85水流動度のタピオカに対して分散相オクテニルコハク酸無水物製品の量を増加させると、85水流動度のタピオカ対照物に5%添加で159%から15%添加で369%にガーリー密度値が増加した。顆粒10%オクテニルコハク酸無水物タイプの90:10ブレンドの値を比較のために示す。
Figure 2014177735
コブ(Cobb)サイジングは同様に改良した。10%オクテニルコハク酸無水物分散相表面サイズ剤の5%添加では、コブ(Cobb)サイジングは85水流動度タピオカ対照物と比較して100%改良した。これを10%及び15%に増加すると、それぞれ385%及び476%コブを改良した。分散相10%オクテニルコハク酸無水物製品の5%添加であっても、対照物よりも59%高いガーリー密度値を示すだけでなく、50%低いコブ(Cobb)ピックアップを示した。コブ(Cobb)値は10%オクテニルコハク酸無水物顆粒製品の5%添加から10%添加で同様であった。
例7:分解分散相変性オクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンデンプンの調製
ワキシーコーンデンプンを30%固形分でスラリー化し、約157℃でジェットクッキングすることによりこれを調製した。ジェットクッキングされたデンプン(約26%固形分)を55℃に冷却した。塩化水素酸を添加し(デンプン加熱処理物に対して0.09%、pH2.93)、24秒の8.5%ファンネル粘度時間が観測されるまで、粘度を90分間追跡した。その後、デンプン加熱処理物をpH7.5に調節し、10%オクテニルコハク酸無水物(デンプン質量基準)を添加し、そして1024gの25%NaOH溶液を用いて、pHが安定になるまで(約4時間)、pHを7.5に維持した。結合OSA含有分は6.71%であった。
反応混合物を、その後、10%レベルで、ジェットクッキングされた85水流動度の酸転化タピオカデンプンに添加し、紙に適用されるデンプン量を変更するために3つの異なる総固形分レベル(8%、10%、12%)で50℃にて使用し、紙を表面サイズした。1.5g/m2のデンプンピックアップレベルで、22秒の低圧ガーリー密度多孔性読み値を得た。それはジェットクッキングされた85水流動度の酸転化タピオカデンプン単独の2倍である。同一の反応条件及びデンプン適用レベル下に、同様の粘度顆粒ベースワキシーデンプンでの3%OSA反応(FILMKOTE(登録商標)54デンプン、2.6%結合OSA)は19.5秒のガーリー密度読み値しか提供しなかった。
このように、10%OSA含有液体天然ポリマーを含む分散相誘導化デンプンは同等の顆粒反応生成物より10倍有効であったが、約2.5倍の結合OSAしか含まなかった。85水流動度タピオカデンプンに10%レベルで添加したときに、FILMKOTE(登録商標)54デンプンは1.5g/m2ピックアップで液体天然ポリマーに改良を与えなかった(図1を参照されたい)。
例8:分散相変性オクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンの紙表面サイジングの顆粒反応同等物との比較
24秒のファンネル粘度を有するジェットクッキングされたデンプン分散体を例1と同様に調製した。これを8%又は10%のオクテニルコハク酸無水物(デンプン質量基準)と反応させた。同様に、8%又は10%のオクテニルコハク酸無水物(デンプン質量基準)により顆粒状態で変性した、対照物であるオクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンデンプンを例3と同様に調製した。すべてのデンプン加熱処理物を紙上でのピックアップレベルを変化させるために8%、10%又は12%固形分で評価した。オクテニルコハク酸無水物変性デンプンを酸低粘化タピオカデンプンと質量比90:10(酸低粘化デンプン:オクテニルコハク酸無水物デンプン)でブレンドし、評価の前に400rpmで動力付きスターラを用いて5分間混合した。これらを例4と同様に評価したが、78g/m2の非表面サイズ微細紙ベースストックを用いた。結果を表6に示す。測定された特性(ガーリー密度又はコブ(Cobb)サイジング)をg/m2ピックアップに対してプロットし、そして例4に示す方法により各添加剤に関して1.0g/m2及び1.5g/m2ピックアップで内挿した。分散相変性及び顆粒反応酸低粘化タピオカデンプン:オクテニルコハク酸無水物デンプンブレンドのサイズ特性の比較を表6に示す。
Figure 2014177735
ガーリー密度測定の生データを表7に示す。ガーリー密度試験において、より高い数値がより良い。
Figure 2014177735
コブ(Cobb)水吸収性測定の生データを表8に示す。コブ(Cobb)吸水性試験において、より低い数値がより良い。
Figure 2014177735
例9:異なるOSA装填量での分散相変性オクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンデンプンの紙表面サイジングの比較
24秒のファンネル粘度を有するジェットクッキングされたデンプン分散体を例1と同様に調製した。これをデンプン質量基準で3%、6%又は10%のオクテニルコハク酸無水物と反応させた。すべてのデンプン加熱処理物を紙上でのピックアップレベルを変化させるために8%、10%又は12%固形分で評価した。オクテニルコハク酸無水物変性デンプンを酸低粘化タピオカデンプンと質量比90:10(酸低粘化デンプン:オクテニルコハク酸無水物デンプン)でブレンドし、評価の前に400rpmで動力付きスターラを用いて5分間混合した。これらを例4と同様に評価したが、78g/m2の非表面サイズ微細紙ベースストックを用いた。結果を表9に示す。測定された特性(ガーリー密度又はコブ(Cobb)サイジング)をg/m2ピックアップに対してプロットし、そして例4に示す方法により各添加剤に関して1.0g/m2及び1.5g/m2ピックアップで内挿した。分散相変性及び顆粒反応酸低粘化タピオカデンプン:オクテニルコハク酸無水物デンプンブレンドのサイズ特性の比較を、非ブレンド酸低粘化タピオカデンプン対照物の結果とともに表9に示す。
Figure 2014177735
例10:異なるブレンド比での分散相変性オクテニルコハク酸無水物ワキシーコーンデンプンの紙表面サイジングの比較
分散相変性10%のオクテニルコハク酸無水物デンプンを例9と同様に調製した。すべてのデンプン加熱処理物を紙上でのピックアップレベルを変化させるために8%、10%又は12%固形分で評価した。オクテニルコハク酸無水物変性デンプンを酸低粘化タピオカデンプンと質量比95:5、90:10及び85:15(酸低粘化デンプン:オクテニルコハク酸無水物デンプン)でブレンドし、評価の前に400rpmで動力付きスターラを用いて5分間混合した。これらを例4と同様に評価したが、78g/m2の非表面サイズ微細紙ベースストックを用いた。結果を表10に示す。測定された特性(ガーリー密度又はコブ(Cobb)サイジング)をg/m2ピックアップに対してプロットし、そして例4に示す方法により各添加剤に関して1.0g/m2及び1.5g/m2ピックアップで内挿した。酸低粘化タピオカデンプン:分散相変性オクテニルコハク酸無水物デンプンブレンドのサイズ特性の比較を、非ブレンド酸低粘度化タピオカデンプン対照物の結果とともに表10に示す。
Figure 2014177735
サイジング剤ブレンドを製造するために、より多量の分散相変性10%オクテニルコハク酸無水物を用いるほど、標準紙サイジングアッセイにおいて性能が良好になる。
本明細書を通して、種々の刊行物を参照している。これらの刊行物の開示の全体を参照により本明細書中に取り込み、記載されそして特許請求されている明細書の日付における当業者に知られた技術の水準をより完全に説明する。本明細書の特定の実施形態を例示しそして記載しているが、本明細書の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な他の変更及び変形がなされてよいことは当業者に明らかであろう。それゆえ、本明細書の範囲内でのすべてのこのような変更及び変形を網羅することが意図される。
態様
1. a)ワキシーデンプンをスラリー化し、そして該スラリーを糊化すること、
b)場合により、スラリーを冷却すること、
c)場合により冷却されたスラリーを酸性化し、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つこと、
d)工程c)からのスラリーをオクテニルコハク酸無水物と反応させること、
e)反応したスラリーを転化デンプンと混合すること、及び、
f)デンプン混合物を紙に適用すること、
を含む方法。
2. 工程a)における糊化はジェットクッキングによるものである、態様1記載の方法。
3. 工程a)のスラリーの固形分レベルは約20%(w/w)〜約40%(w/w)であり、そして工程a)のジェットクッキング温度は約150℃〜約165℃である、態様1記載の方法。
4. 工程b)におけるスラリーの温度は約50℃〜約60℃である、態様1記載の方法。
5. 工程c)における冷却されたスラリーのpHは約2.4〜約8.5であり、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つ、態様1記載の方法。
6. 工程c)からのスラリーが工程d)において約8%(デンプン質量基準でw/w)〜約12%(デンプン質量基準でw/w)のオクテニルコハク酸無水物と、約6.5のpH〜約8.5のpHで反応する、態様1記載の方法。
7. 工程d)からの反応したスラリーを、工程e)において、約8部(デンプン質量基準でw/w)〜約10部(デンプン質量基準でw/w)の約85の水流動度の酸転化タピオカデンプンと混合する、態様1記載の方法。
8. 工程f)におけるデンプン混合物の合計固形分レベルは7%(w/w)〜約13%(w/w)である、態様1記載の方法。
9. a)約20%(w/w)〜約40%(w/w)の固形分レベルでワキシーデンプンをスラリー化し、約150℃〜約165℃の温度でスラリーをジェットクッキングすること、
b)約50℃〜約60℃の温度にスラリーを冷却すること、
c)冷却されたスラリーを約2.4〜約3.9のpHに酸性化し、酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つこと、
d)工程c)からのスラリーを、約8%(デンプン質量基準でw/w)〜約12%(デンプン質量基準でw/w)のオクテニルコハク酸無水物と、約6.5のpH〜約8.5のpHで反応させること、
e)反応したスラリーを、約8部(デンプン質量基準でw/w)〜約10部(デンプン質量基準でw/w)の約85の水流動度の酸転化タピオカデンプンと混合すること、及び、
f)デンプン混合物を、7%(w/w)〜約13%(w/w)の合計固形分レベルで紙に適用すること、
を含む、態様1記載の方法。

Claims (5)

  1. a)ワキシーデンプンをスラリー化し、そして該スラリーを糊化すること、
    b)場合により、スラリーを冷却すること、
    c)場合により冷却されたスラリーを酸性化し、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つこと、
    d)工程c)からのスラリーをオクテニルコハク酸無水物と反応させること、
    e)反応したスラリーを転化デンプンと混合すること、及び、
    f)デンプン混合物を紙に適用すること、
    を含む方法。
  2. 工程a)のスラリーの固形分レベルは約20%(w/w)〜約40%(w/w)であり、そして工程a)のジェットクッキング温度は約150℃〜約165℃である、請求項1記載の方法。
  3. 工程b)におけるスラリーの温度は約50℃〜約60℃である、請求項1記載の方法。
  4. 工程c)における冷却されたスラリーのpHは約2.4〜約8.5であり、そして酸性化されたスラリーが約20秒〜約30秒のファンネル粘度となるまで待つ、請求項1記載の方法。
  5. 工程d)からの反応したスラリーを、工程e)において、約8部(デンプン質量基準でw/w)〜約10部(デンプン質量基準でw/w)の約85の水流動度の酸転化タピオカデンプンと混合する、請求項1記載の方法。
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