JPH01221597A - 塗被紙用原紙及び塗被紙の製造方法 - Google Patents

塗被紙用原紙及び塗被紙の製造方法

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JPH01221597A
JPH01221597A JP4809588A JP4809588A JPH01221597A JP H01221597 A JPH01221597 A JP H01221597A JP 4809588 A JP4809588 A JP 4809588A JP 4809588 A JP4809588 A JP 4809588A JP H01221597 A JPH01221597 A JP H01221597A
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JP4809588A
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Seigoro Fujita
藤田 征五郎
Tetsuya Ikezoe
池添 哲哉
Makio Kishimoto
岸本 眞希男
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/21Macromolecular organic compounds of natural origin; Derivatives thereof
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    • D21H17/28Starch

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、水性系塗被液を塗布する塗被紙用原紙に関し
、特に強サイズでありながら、水性系塗被液との濡れ適
性に優れ且つ接着力が強く、均一な塗被層を形成せしめ
得る塗被紙川原紙及び該原紙を用いて製造する塗被紙の
製造方法に関する。
「従来の技術」 従来、塗被紙川原紙にサイズを付与する方法として、例
えば酸性抄紙ではロジンサイズ、石油サイズ等、中性抄
紙ではアルキルケテンダイマー又はアルケニルコハク酸
無水物等の内添薬品による方法がある。さらに表面サイ
ズコーティングによって、酸化澱粉、酵素変性澱粉、エ
ーテル化澱粉、エステル化澱粉、その他各種変性澱粉類
、或いはポリビニルアルコール、変性アクリルアマイド
等の合成品、及びこれら天然高分子と合成品の併用した
もの等を表面サイズコーティングしてサイズを付加する
方法が採られるが、効果、操業性、経済性等の面から最
も汎用されているのは酸化澱粉である。
ところで、塗被紙川原紙にサイズを付与する1つの目的
は、原紙層の再湿潤紙力が低下することに基因して誘発
される塗エユニソトでの祇切れを防止するために、原紙
に適当なサイズ度を与えて塗被液が原紙中に極度に浸透
するのを抑えることであり、他の目的は、原紙と塗布層
が適当な接着強度を維持するように原紙表面と塗被液と
の程よいなじみが得られるような濡れ適性を原紙に付与
することである。
近年、各種塗被紙製品の用途拡大に伴い強サイズの塗被
紙川原紙の要望が高まっている。例えば、粘着ラベルに
代表されるラベル用紙の中でも特に直接水に接して使用
されるラベル等に対しては耐水性の強い■被祇用原紙が
必要である。そして、情報関連産業用紙としてその市場
が年々成長している感熱記録紙や感圧複写紙用の塗被液
は一般に高価で比較的低濃度で塗布されるため、その塗
被液を原紙に塗布するにあたってはできるだけ少量の塗
布量で最大の効果を得る必要があり、原紙中への塗被液
の浸透をできるだけ抑制しなければならず、その原紙適
性として強サイズ(水分を吸収しにくい)原紙が要求さ
れている。
しかしながら、これらの強サイズ原紙に水性系塗被液を
塗布した場合、−船釣に原紙表面が撥水性となっている
ため原紙表面と塗被液との水濡れ性不良により、原紙へ
の所要とする塗被液の浸透が不十分となり、塗布層と原
紙との接着力不足、塗被液の原紙表面でのはじき現象、
不均一な塗布層の形成等といった難点が指摘されている
。そのために、塗被液組成物中の接着剤の配合比率を多
くしたり、水濡れ適性を改良するために適当な界面活性
剤を添加する等の対策が試みられてはいるが、いずれも
不十分なものであり、さらに改良が強く望まれている。
「発明が解決しようとする課題点」 かかる現状に鑑み、本発明者等は水性系塗被液の強すイ
ズ塗被祇用原紙に認められる上記の如き欠点の改良につ
いて鋭意研究を重ねた結果、表面サイズ用澱粉として従
来使用の澱粉に替えて、特定の変性澱粉を用いることに
よって、強サイズを維持し、しかも優れた水濡れ適性が
付与された原紙が得られることを見出した。
「課題を解決するための手段」 本発明は、リン酸又は酢酸エステル化変性されたタピオ
カ澱粉又は馬鈴薯澱粉の糊液を表面サイズ処理した塗被
紙川原紙において、該原紙の表面の接触角と吸水度を下
記に規定される方法と条件で測定した値で、それぞれ1
05°以下及び27g/m′以下としたことを特徴とす
る塗被紙用原紙である。
接触角;米国紙パルプ技術協会標準規格T458om−
84C紙の表面濡れ(接触角法)〕による方法で、蒸留
水を使用した場合 の初期接触角 吸水度;JIS P−8140C紙及び板紙の吸水度試
験方法(コップ法)〕による接触時間が 120秒の吸水度 「作用」 本発明者等は、サイズプレス用澱粉として汎用性の高い
酸化澱粉に着目し、酸化澱粉と水との濡れ性について鋭
意検討を行った結果、表面サイズコーティングされた酸
化澱粉糊液は抄紙時に内添薬品として使用された硫酸バ
ンドに接すると、原紙表面の水謙れ性を低下させてしま
うことを確認した。この水濡れ性が低下する原因につい
ては必ずしも明らかではないが、酸化澱粉のもつカルボ
キシル基に硫酸バンドのアルミニウムイオンが反応し、
酸化澱粉のもつ親水基を封鎖し水濡れ性を低下させるも
のと推定される。
一方、原紙表面のサイズと水濡れ性との関係は、通常サ
イズが強くなると、水濡れ性が低下するものと理解され
ていたが、表面サイズコーティング用糊材として多くの
澱粉材料を検討した結果、サイズ効果としては同一であ
るが水濡れ性は大幅に変化することが分かった。その結
果、内添サイズで原紙を強サイズにしておき、表面サイ
ズコーティング用澱粉を選択することによって、水濡れ
性を適宜加減できる塗被紙川原紙が得られることを見出
し、遂に本発明を完成した。
而して、本発明者等は酸化澱粉に代替できる表面サイズ
プレス用澱粉について種々検討を加えた。
先ず、澱粉の原料について、例えばトウモロコシ、馬鈴
薯、小麦、米、タピオカ澱粉等について調査した。
未変性のトウモヤコシ、馬鈴薯、小麦、米、タピオカの
各澱粉粉末を5%懸濁液に調製した後、攪拌機付のオー
トクレーブで温度を徐々に上げ120℃で20分間保持
し澱粉糊液を調製した。次に、上記の糊液を1%水溶液
とした後スライドグラス上に薄く伸ばし澱粉の薄膜を作
成し、その接触角を測定した。
この結果、これらの澱粉の中で特にタピオカ及び馬鈴薯
澱粉の接触角が低いことから水濡れ性の良いことが分か
った。 次に、これらの澱粉を用いて各種の変性、例え
ば酢酸エステル化、カルボキシメチルエーテル化、ヒド
ロキシエチルエーテル化、リン酸エステル化変性を行っ
た結果、エステル化変性したものが硫酸バンドとの作用
が無く水濡れ性が良好で且つ接着強度の強い表面サイズ
澱粉糊液として最適であった。
従って、上記澱粉の種類と変性の方法を好ましく組合わ
せることによって、サイズプレス用澱粉に要求される低
粘度で接着力があり、且つ経時安定性に優れた特性を有
し、特に本発明の特徴とする強サイズ原紙に表面サイズ
コーティングした場合に、その原紙表面の水濡れ性を適
宜コントロールすることができ、結果として、該原紙を
塗被紙川原紙として使用する場合、塗被層との接着強度
に優れ、特に低濃度の塗被液を塗布する場合にはその浸
透を程良く抑制し、ピンホールやはじき現象、塗布ムラ
のない塗被層を原紙表面に均一に形成せしめ得ることが
可能となった。
次に、本発明の要旨である塗被紙川原紙のサイズと水濡
れ性の評価方法について述べる。
通常、紙のサイズはステキヒトサイズ度及びコップ吸水
度に代表される方法でその評価が行われている。ステキ
ヒトサイズ度は紙の両面から2っの異なった試験液を浸
透させ、両試験液が接触したときに反応によって赤褐色
の斑点が現われるまでの時間を測定して評価するもので
あり、この方法は原紙米坪の影響を大きく受けるため、
本発明の問題としている原紙表面のサイズの指標とする
には適切ではない。一方、コツプ吸水度は一定時間内に
液体が原紙へ浸みこむ量をtm的に測定するものであり
、本発明にいう原紙表面のサイズの度合いを評価するの
に最適な方法である。
また、水濡れ性については、液体が原紙とどの程度なじ
むか、つまり、原紙表面の液体による濡れに対する抵抗
をみるものであり、本発明で採用している接触角法は正
にこの目的に合致している。
本発明の特徴は上記の如く、特定の澱粉糊液を抄紙原紙
に表面サイズコーティングするものであり、しかも表面
処理された原紙の接触角が105゜以下及びコツプ吸水
度が27g/m2以下になるように内添サイズ及び表面
サイズを付与するための諸条件を適宜調整するものであ
る。
因みに、接触角が105°を越えると原紙表面と水性系
塗被液との濡れ性が低下すると共に塗被層と原紙との接
着力が低下し、ピンホールやはじき現象が起こり易(、
均一で平滑性に冨んだ塗被層が形成され難い。また、コ
ツプ吸水度が27 g/m2を越えると、原紙表面のサ
イズが低下し、例えば強サイズを必要とするラベル用紙
(水気の多い場所で使用されるような容器に貼着される
ラベルの場合等)に用いた場合は水分を吸い易くラベル
が容器から剥がれやすくなり、−力感熱記録紙や感圧記
録用紙の原紙に適用するとその記録性が低下する。
本発明で用いられる表面サイズプレス用澱粉糊液の原料
はタピオカ澱粉及び馬鈴薯澱粉である。
タピオカ澱粉はキャラサバと称する南米原産の植物の根
茎から得られる澱粉である。馬鈴薯澱粉は衆知の通り、
国内でも広く産出する原料である。
次に、本発明で採用されるエステル化変性は、タピオカ
或いは馬鈴薯澱粉を公知の方法でエステル化することに
より得られる。
澱粉のエステル化反応は澱粉懸濁液中にエステル化剤を
添加し′、アルカリ性薬品(例えば、苛性ソーダ、炭酸
ソーダ等)でpHをアルカリ側に調整して行う湿式法と
澱粉粉末にエステル化剤を添加し高温で行う乾式法があ
る。
例えばリン酸エステル化にはリン酸モノエステル化とリ
ン酸ジエステル化があり、リン酸モノエステル化反応は
乾式法で行われ、この時に使用されるエステル化剤はオ
キシ塩化リン、オルトリン酸、トリポリリン酸ソーダ、
サルシルリン酸塩等がある。リン酸ジエステル化反応は
湿式法で行われ、この時に使用されるエステル化剤はオ
キシ塩化リン、無水リン酸、トリメタリン酸塩、ヘキサ
メタリン酸塩等が挙げられる。また、酢酸エステル化反
応は湿式法で行われ、この時に使用されるエステル化剤
は酢酸、無水酢酸、酢酸ビニル、塩化アセチル、ケテン
等が挙げられる。
エステル化変性の中でもリン酸ジエステル化変性又は酢
酸エステル化反応で変性された澱粉が接着力が強く好ま
しい。
上記の如くして得られた変性澱粉のエステル化の置換度
は低置換体が良く、エステル化の種類によって異なり、
例えば本発明のリン酸ジエステル化の場合の置換度は0
.00005〜0.0015、酢酸エステル化の場合の
置換度は0.01〜0.1が特に好ましい範囲である。
因みに、リン酸ジエステル化、酢酸エステル化のそれぞ
れの置換度が上記の下限値より少ないと糊液の粘度が安
定せず、経時安定性が悪くなりサイズプレスでの操業性
が低下し、一方それぞれの置換度が上記の上限値を越え
ると糊液粘度が高くなるため、安定操業上低粘度にする
必要が生じ、結果として、接着強度が低下するという難
点が付随する。
この様にして得られたエステル化澱粉はオープンクツカ
ー、オートクツカー、オンレータ−、ジェットクツカー
、サーマルコンバーター等の加熱装置を用い、エステル
化澱粉の性質に応じて加熱温度や加熱装置を適宜選択し
て糊化が行われる。
好ましい加熱糊化方法としては、α−アミラーゼを添加
して糊化変性を行う、所謂酵素変性があり、この方法に
よると、加熱条件を一定にして、澱粉の種類・性質に応
じて酵素の添加量をコントールすることにより容易に所
望の粘度に調整することができ、且つ接着強度の強い澱
粉糊液を調製できる。
また、α−アミラーゼは一般にカビ、細菌、補乳動物、
植物等から取り出して結晶化させて製造され、いずれの
α−アミラーゼでも有効であり、特に限定されるもので
はない。
次に、他の好ましい加熱糊化の方法としては、過硫酸塩
、過酸化水素、過ヨウ素酸塩、過ホウ酸塩等の酸化剤及
び蟻酸、酢酸、リン酸、硫酸等の酸で熱化学糊化変性す
る方法であり、加熱温度を一定にして澱粉の性質に応じ
て酸化剤又は酸の添加量をコントールすることにより、
容易に所望の粘度に調整することができ且つ接着力の強
い澱粉糊液を調製することができる。これらの方法の内
、酸化剤で変性された澱粉糊液は前記の汎用の酸化澱粉
に比較してカルボキシル基が少なく、カルボニル基が主
体であるため、硫酸バンドによる濡れ性の低下がなく優
れた澱粉糊液が得られる。
本発明における塗被紙用原紙に強サイズを付与する方法
としては、内添サイズ剤と表面サイズ剤による方法とが
あり、主として内添サイズ剤により強サイズを得て、表
面サイズコーティング処理をし、所望の効果を得る方法
があるが、原紙に要求されるサイズの程度によっては表
面サイズコーティング用澱粉等に表面サイズ剤を添加し
て表面処理を行う方法も取られる。
なお、本発明で用いられる塗被紙用原紙の抄紙方法とし
ては、酸性抄紙、中性抄紙、特に限定するものではない
。また、高歩留パルプを使用した中質系原紙等にも適用
できるものである。とりわけ、硫酸バンドを添加して抄
紙された原紙に適用した場合に好ましい結果が得られる
本発明において、サイズプレスコーティングで塗布する
サイズプレスの条件は一般公知の条件と同じで特に制約
を受けるものではなく、塗布量としては原紙米坪によっ
て異なるが通常は固形量で0.5〜5.0 g /m”
程度である。
また、本発明の塗被紙用原紙に適用される塗被液として
は、例えばアート紙、コート紙、キャストコート祇、被
熱転写紙、悠然記録紙、感圧複写紙、静電記録紙等の水
性系塗被液が挙げられる。
特に固形分濃度が50重量%以下、より好ましくは45
重量%以下の低濃度塗被液を用いた場合に原紙への浸透
が効果的に抑えられ且つ均一な塗被層が形成されるため
、かかる低固形分濃度塗被液の適用は本発明の好ましい
実施態様の1つである。さらに述べると、一般にコータ
ーで塗布される塗料は機構上気泡が発生し易く、操業性
を向上するために、予め塗料に消泡剤や抑泡剤等を添加
するのが必須となっている。このため、塗布される塗料
が低濃度になる程、これらの消泡剤や抑泡剤によるはじ
き現象が促進される傾向にあり、結果としてコーターで
塗布した場合にはじきやカスレ現象が起こり、均一な塗
被層の形成がされにくくなる。
本発明の塗被紙用原紙はこのような条件下で特にその効
果を著しく発揮する。
本発明の塗被紙用原紙に塗被液を塗布する場合に適用さ
れるコーティング用装置としては、例えばブレードコー
ター、エヤーナイフコーター、ロールコータ−、ゲート
ロールコータ−、ロッドブレードコーター、バーコータ
ー等、従来公知の塗工装置が適宜使用される。
「実施例」 以下に、本発明の効果をより明確なものとするために、
実施例を挙げて説明をするがこれら実施例に限定される
ものではない。なお、例中の部及び%はそれぞれ重量部
、重量%を示す。
実施例1〜3.比較例1〜3 酢酸エステル化タピオカ澱粉としてファラジム−T(松
谷化学工業株式会社製、置換度0.03) 100部に
α−アミラーゼ(ナガセ生化学工業株式会社製スピター
ゼPG)を0.05部添加して10%懸濁液を調製し、
攪拌機付きオートクレーブで温度を徐々に上げ120℃
で20分間保持し加熱糊化変性を行い、澱粉糊液を調製
した。
また、リン酸ジエステル化りピオカ澱粉としてON L
−900(王子ナショナル株式会社製、置換度0.00
02) 100部ニα−アミラーゼを0−07部添加し
て10%懸濁液を調製し、上記と同様にして澱粉糊液を
調製した。
さらに、リン酸モノエステル化馬鈴薯澱粉としてニール
ガムA−55(松谷化学工業株式会社製、置換度0.0
4)の10%懸濁液を調製し、上記と同様にして澱粉糊
液を調製した。
比較例として、カルボキシメチルエーテル化馬鈴薯澱粉
ソルビトーゼC−5(松谷化学工業株式会社製、置換度
0.38) 100部にα−アミラーゼ0゜1部を添加
し10%懸濁液を調製し、上記と同様にして澱粉糊液を
調製した。
また、ヒドロキシエチルエーテル化馬鈴薯澱粉アベレッ
クス2530 (松谷化学工業株式会社製、置換度0.
05)の10%懸濁液を調製L7、上記と同様にして澱
粉糊液を調製した。
さらに、酸化澱粉であるエースA(王子コンスターチ株
式会社製)の10%懸濁液を調製し、上記と同様にして
澱粉糊液を調製した。
上記の糊液をそれぞれ10%液に調整し、温度40℃で
粘度を測定し結果を表1に示した。
次に、硫酸バンドとの作用を調べるために上記の澱粉糊
液(固形分)に対し硫酸バンドを20%(固形分)添加
した糊液を作成し、硫酸バンドを添加しない糊液と共に
スライドグラス上に薄く伸ばして澱粉の薄膜を作成し、
接触角を測定した結果を表1に示した。
次に、化学バルブ(LBKP/NBKP=85/15.
500mI C3F)に対しタルクを15%、ロジンサ
イズを1゜0%及び硫酸バンド(A 1z(S 04)
3  ・18HzO)を3.0%(いずれも固形分換算
)添加し長編抄紙機で抄紙した米坪50 g / rd
の原紙に、5%水溶液に調整した上記の各種澱粉糊液を
塗布固形量が1゜8g/mになるようにサイズプレステ
スター(熊谷理機製)を用いて表面サイズコーティング
を行った。このようにして得られた表面サイズ処理紙の
表面の接触角と吸水度を測定し、結果を表1に併記した
さらに、水酸化アルミニウム65部、酸化亜鉛20部、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛とα
−メチルスチレン・スチレン共重合体との混融物(混融
比80/20) 15部、ポリアクリル酸ソーダ0.5
部(固形分)、ポリビニルアルコール水溶液2部(固形
分)を濃度40%になるように水を添加して分散させ、
ボールミルで24時間粉砕して得た分散液にカルボキシ
変性スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス10部(
固形分)、消泡剤0.1部を加えて固形分濃度40%の
水溶液を調製して、上記のサイズプレス処理原紙に乾燥
重量が5g/dになるように塗布し、その時の塗被液の
はじきを目視判定した。次に、塗布した紙を乾燥しスー
パーキャレンダー処理した後、表面強度及び発色能を測
定し結果を表1に示した。
〔備考;表1の評価項目の説明〕 粘度;  (CI”5) Brookfield型粘度計(No、10−ター60
rpm)で測定した40℃、10%糊液粘度接触角(A
)  ?  (’) 硫酸バンド添加澱粉糊液のスライドグラス上皮膜におけ
る接触角で米国紙パルプ技術協会標準規格7458 o
m−84に規定される方法で蒸溜水溶液を用いた場合の
初期接触角で、接触角を測定する機器としてFACE接
触角計CA−D型(協和界面科学株式会社製)を使用し
て測定した。
接触角(B);  (’) 硫酸バンド無添加澱粉糊液のスライドグラス上皮膜にお
ける接触角で接触角(^)と同様に測定した。
接触角(C);  (’) サイズプレス処理紙表面の接触角で接触角(A)と同様
に測定した。
吸水度;  (g/m) サイズプレス処理紙の吸水度 塗料のはじき一目視判定 15 cm X 25 cmの原紙に規定量の水性塗料
をそれぞれ5枚づつ塗布し、生じ たはじき現象を目視判定した。
024枚以上の塗被紙にはじき現象が なかった。
×;2枚以上の塗被紙にはじき現象が 見られた。
表面強度;RI印刷機(明製作所製)を用いて、タフク
バリュウの大きなインキで印刷 しピッキング(印刷面の剥離)状態を 目視判定した。
◎;全くピンキングが見られなかった。
○;印刷面の一部にやや膨れ傾向が見 られたがピンキングはなかった。
×;印刷面に数多くのピッキングがみ られた。
発色能; 神崎製紙(株)のノーカーボン紙(トップ紙
)と上記塗被コート紙の塗被面 を対面させ、600 kg/m2で1分間加圧し得られ
た発色像を24時間放置した後、マクベス社製RD−9
14型反射濃度計で濃度測定をした。値の大きい程発色 能が良好。
実施例4〜5.比較例4〜5 ファラジムーT100部にα−アミラーゼ0.05部を
添加して10%懸濁液を調製し、攪拌機付オートクレー
ブで温度を徐々に上げ120℃で20分間保持。
し加熱糊化変性を行い、澱粉糊液を調製した。
次に、化学パルプ(L[lKP/NBKP=85/15
.500mI C5F)に対しタルクを15%、ロジン
サイズをそれぞれ0.5.0.8.1.5.2.0%と
振り、硫酸バンドを3.0%(いずれも固形分換算)添
加し、ロジンサイズの添加量の異なるパルプスラリーを
調製し長網抄紙機で米坪50g/mの原紙を抄いた。
このようにして得られた原紙に、上記の澱粉糊液を用い
ぞ実施例1〜3と同じようにサイズプレスコーティング
を行い表面サイズ処理紙を得た。得られた表面サイズ処
理紙を用いて、実施例1〜3と同様に接触角、吸水度、
塗被液のはじき、表面強度、発色能を測定し、得られた
各結果を表2に示した。
表2 〔備考);表2の評価項目の説明 粘度; (CPS) 表1と同様の方法で測定した。
接触角;(°) 表1の接触角(C)と同様の方法で測 定した。
吸水度;(g/m) 表1と同様の方法で測定した。
塗料のはじき;表1と同様の方法で判定した。
表面強度;表1と同様の方法で判定した。
発色能 ;表1と同様の方法で判定した。
実施例6〜8 比較例6 フアラジムーTの10%懸濁液を攪拌機付のオートクレ
ーブを用いて温度を徐々に上げ、180℃で20分間保
持し澱粉糊液を調製した。
次に、ファラジムーT100部にα−アミラーゼ0.0
5部を添加して10%懸濁液を調製し上記と同じように
して温度を徐々に上げ、120℃で20分間保持し糊液
を調製した。
また、ファラジムーT100部に酸化剤として過硫酸ア
ンモニウム0.12部を添加し、濃度33%の怒濁液を
調製し、モデルジエントクッカーを用いて温度152℃
、滞留時間5分間の熱化学糊化変性を行った後苛性ソー
ダーを添加してpH8,0の澱粉糊液を調製した。
比較例として、エースへの10%懸濁液を調製して、攪
拌機付のオートクレーブを用いて温度を徐々に上げ、1
20℃で20分間保持し糊液を調製した。
これらの糊液を10%に調整し、40℃の粘度を測定し
結果を表3に示した。
次に、化学バルブ(LBKP/NBKP=85/15.
500m1 C5F)に対し重質炭酸カルシウムを15
%、内添サイズとしてアルキルケテンダイマーを0.2
0%、硫酸バンドを1.0%、カチオン澱粉を0.5%
、リテンションエイドを0.02%(いずれも固形分換
算)それぞれ添加して長網抄紙機で米坪50g/rrr
の原紙を抄紙した。この原紙に固形分塗布量が1.8g
/rrrになるように上記澱粉糊液を5%に希釈したの
ちサイズプレステスターを用いて表面処理を行い処理紙
を得た。
得られた処理紙の接触角及び吸水度を測定し、結果を表
3に示した。また、実施例1〜3と同様に水性系塗被液
を塗布し、塗被液のはじき、表面強度、発色能を測定し
て結果を表3に示した。
表3 〔備考〕 ;表3の評価項目の説明 粘度 ;  (CPS) 表1と同様の方法で測定した。
接触角; じ) 表1の接触角(C)と同様の方法で測定した。
吸水度;  (g/m) 表1と同様の方法で測定した。
塗料のはじき;表1と同様の方法で判定した。
表面強度:表1と同様の方法で判定した。
発色能;表1と同様の方法で判定した。
実施例9〜15.比較例7〜8 攪拌機付の50On+1の容器に5%炭酸ソーダー水溶
液300 ll11を入れ未変性のタピオカ澱粉100
 gを分散させた後、酢酸ビニルを10g添加した懸濁
液を4つ作成して37℃で反応(攪拌)時間を振り反応
時間の異なる懸濁液を調製した。反応後、それぞれの懸
濁液を室温まで冷却し希硫酸でpH6〜7に調整し、ブ
フナー漏斗で吸引濾過した。形成された濾過ケーキを1
000 mlの蒸留水に分散し、濾過、洗浄を3回繰り
返しアセトアルデヒドを完全に除去し、500 nil
のメタノールの濾過層を通して水と置換し濾過ケーキを
室温で風乾して4N類の酢酸エステル化澱粉を作成した
。上記の如く作成した4種類の澱粉の酢酸基(A (%
)〕を測定し次式に基づいて置換度を求め、得られた結
果を表4に示した。
次いで、攪拌機付の500 mlの容器に水180m1
にオキシ塩化リンをそれぞれ13.80.260.40
0 mgと振り、それぞれに炭酸ソーダ3gを溶解し、
未変性タピオカ澱粉100gを懸濁させ、さらに炭酸ソ
ーダを加えpi(10,2の分散液を調製し、これらの
調製液を50℃で攪拌反応させ、反応後、内容物を50
0 mlの水に性態・分散し、5%塩酸溶液でpH6,
5〜7.2に調整した後、吸引・濾過した。
得られた濾過物を常法により水洗・乾燥し4種類のリン
酸ジエステル化澱粉を作成した。作成した澱粉の結合リ
ンCP (%)〕を求め、次式によりこれら澱粉の架橋
率を求め置換度として表4に示した。
上記作成した置換度の異なるそれぞれの澱粉に、糊化変
性後の10%液の40℃における粘度が15〜20CP
Sになるようにα−アミラーゼを添加して、それぞれの
澱粉を10%懸濁液に調製した後、実施例1〜3と同様
にして澱粉糊液を得た。
比較例11としてエースA(酸化澱粉)を用いて比較例
9と同様にして糊液を調製した。
これらの糊液を10%に調整し、40℃における粘度を
測定すると共に、経時安定性を見るために40℃で1日
間保持した後の粘度を測定して結果を表4に示した。
また、それぞれの糊液を実施例1〜3と同様に抄紙、サ
イズプレス処理を行い、得られた表面サイズ処理紙の吸
水度と接触角を測定して表4に示した。
次に、カオリン70部、重質炭酸カルシウム20部、サ
テンホワイト10部、ポリアクリル酸ソーダー0.7部
をコーレス分散機を用いて分散し65%濃度の顔料スラ
リーを調製した。この顔料スラリーに酸化澱粉糊液5部
(固形分)、カルボキシ変性スチレン・ブタジェン共重
合体ラテックス12部(固形分)防腐剤0.02部、消
泡剤0.1部を添加して固形分濃度58%のアート紙用
塗被液を得た。
この塗被液を上記サイズプレス処理した原紙に乾燥重量
が20 g / rdになるようにハイスピードブレー
ドコーター(熊谷理機製)を用いて塗布し、塗被液のは
じきを目視判定した。さらに、塗被紙を乾燥させた後、
スーパーキャレンダー掛ケしてアート紙として仕上げ表
面強度を測定し結果を表4に示した。
「効果」 本発明の実施例から、明らかなように、変性の方法とし
てエステル化変性したものが硫酸バンドとの作用が少な
く表面強度も強く好ましいものであった・また・エステ
ル化変性タピオカ澱粉又は馬鈴薯澱粉で表面サイズプレ
ス処理した原紙の接触角と吸水度がそれぞれ105以下
及び27g/n?以下であれば塗料のはじき、表面強度
、発色能共に良好なことが判った。さらに、塗布時の塗
料濃度が低濃度になった場合に、本発明の塗被紙用原紙
を用いると極めて優れた効果が得られた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リン酸又は酢酸エステル化変性されたタピオカ澱
    粉又は馬鈴薯澱粉の糊液を表面サイズ処理した塗被紙用
    原紙において、該原紙の表面の接触角と吸水度を下記に
    規定される方法と条件で測定した値で、それぞれ105
    °以下及び27g/m^2以下としたことを特徴とする
    塗被紙用原紙。 接触角;米国紙パルプ技術協会標準規格T458om−
    84〔紙の表面濡れ(接触角法)〕による方法で、蒸留
    水を使用した場合の初期接触角 吸水度;JISP−8140〔紙及び板紙の吸水度試験
    方法(コップ法)〕による接触時間が120秒の吸水度
  2. (2)リン酸又は酢酸エステル化変性されたタピオカ澱
    粉又は馬鈴薯澱粉をα−アミラーゼで加熱糊化変性して
    、得られた糊液を用いて表面サイズ処理された請求項(
    1)記載の塗被紙用原紙。
  3. (3)リン酸又は酢酸エステル化変性されたタピオカ澱
    粉又は馬鈴薯澱粉を酸化剤又は酸で熱化学糊化変性して
    、得られた糊液を用いて表面サイズ処理された請求項(
    1)記載の塗被紙用原紙。
  4. (4)リン酸ジエステル化の置換度及び酢酸エステル化
    の置換度がそれぞれ0.00005〜0.0015、0
    .01〜0.1の範囲である請求項(2)又は(3)記
    載の塗被紙用原紙。
  5. (5)請求項(4)記載の塗被紙用原紙に固形分濃度5
    0重量%以下の水性系塗被液を塗布・乾燥して仕上げる
    塗被紙の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107171A (ja) * 2005-09-14 2007-04-26 Nippon Paper Industries Co Ltd 浸透抑制方法およびそれを用いた印刷用塗工原紙並びに印刷用塗工紙
JP2008261068A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Oji Paper Co Ltd ラベル用塗工紙およびその製造方法
JP2021107597A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 王子ホールディングス株式会社 ヒートシールシート

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